JP2000073026A - 粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents
粘着テープ及びその製造方法Info
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Abstract
体の被着曲面に対し良好な追従性を示し、高温下でも接
着性を保持する粘着テープを提供する。 【解決手段】 粘着テープは、フォーム基材と、少なく
ともその片面に設けられた粘着層とからなり、その圧縮
縮み率が7%以上であり且つ圧縮縮み復元率が75%以
上であるフォーム基材は熱可塑性ゴム、粘着付与剤、ア
クリルオリゴマー、光重合開始剤及び中空微粒子を含有
するフォーム基材用組成物を硬化させたものであり、粘
着層はアクリル酸C4〜14アルキルエステル、このエ
ステルに共重合可能な化合物及び分子量300以上の多
官能オリゴアクリレート及び光重合開始剤からなる紫外
線硬化型の無溶剤アクリル粘着剤組成物を硬化させたも
のであり、フォーム基材と粘着層との間で内部交錯が生
じている。
Description
面もしくは両面に粘着層が形成された粘着テープに関す
る。より詳しくは、静荷重に対しても良好な接着信頼性
を示す粘着テープに関する。
下の(1)〜(5)に挙げられるものがある。
溶剤を乾燥除去してシート化することにより、また紫外
線硬化型の粘着剤を剥離紙上に塗工した後に光硬化させ
てシート化することにより得られるノンサポート型ある
いは転写型粘着テープ; (2)不織布基材やポリエステルフィルム基材上に、前
述のノンサポート型あるいは転写型粘着テープ自体を粘
着層として設けた粘着テープ; (3)不織布基材やポリエステルフィルム基材に代えて
フォーム基材を使用した粘着テープ(このような粘着テ
ープは、ウレタンフォーム、クロロプレンフォーム、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体フォーム、アクリルフォー
ム、ポリエチレンフォーム等の熱可塑性樹脂フォーム基
材の片面あるいは両面に粘着剤を直接塗工し、又は別途
に製造した粘着テープをフォーム基材にラミネートして
粘着層を形成することにより製造されている); (4)また、熱可塑性樹脂フォーム基材を使用した粘着
テープに類した粘着テープとして、発泡剤を混合した粘
着剤を剥離紙上に塗布した後に加熱発泡処理することに
より製造した粘着テープ(特開昭56−159269号
公報等); (5)紫外線硬化型アクリルモノマーを主成分としたア
クリル系粘着剤の中に中空熱可塑性の球体を混入させて
硬化させることにより製造した粘着テープ(特開昭63
−72532号公報)。
(1)や(2)の粘着テープの場合、静荷重が負荷され
るハンガーフック等に利用すると、ハンガーフックが剥
がれて落下し易いという問題がある。また、曲面を有す
る被着体に対しては、曲面に対する追従性が十分でない
ために接着しなかったり、接着しても粘着テープの端部
からの浮きが発生するという問題がある。特に、高温下
での接着信頼性が極端に低下するという問題もある。こ
れらの問題は、粘着テープが粘着剤を主構成材としてい
るので、粘着テープの柔軟性が不十分となり、被着体の
面に対して追従しにくく、また、剥がれようとする力を
吸収できないためである。
テープの場合、フォーム基材と粘着層との接着性が不十
分であり、そのため静荷重が負荷された際に層間剥離が
起こるという問題がある。また、フォーム基材表面に直
接粘着剤を塗工した場合には、溶剤でフォームが溶けた
り、変形したりするという問題も発生する。
の場合、粘着テープの保存時にロール巻にしておくと、
巻圧により泡が移動して大きな泡になったり、逆に泡が
消滅したり、結果的に意図した特性を確保できないとい
う問題がある。
着剤中に中空熱可塑性の球体を混入させた粘着テープの
場合、テープマトリックスを構成するアクリル重合体の
圧縮縮み率や圧縮縮み復元率が不十分であるので、特に
高温下において粘着テープ端部の浮きが生じやすく、静
荷重が負荷されるハンガーフック等に利用するとハンガ
ーフックが剥がれて落下し易いという問題がある。
しようとするものであり、静荷重に対しても良好な接着
性を示し、被着体の被着曲面に対し良好な追従性を示
し、高温下でも接着性を保持する粘着テープを提供する
ことを目的とする。
材と少なくともその片面に粘着層を形成した粘着テープ
の圧縮縮み率と圧縮縮み復元率とを特定の数値範囲に設
定することにより上述の目的を達成できることを見出
し、本発明を完成するに至った。
ともその片面に設けられた粘着層とからなる接着テープ
であって、圧縮縮み率が7%以上であり且つ圧縮縮み復
元率が75%以上であることを特徴とする粘着テープを
提供する。
基材と、その片面又は両面に設けられた粘着層とからな
る粘着テープである。
g/cm2、30秒後、23℃における圧縮縮み率を7
%以上、好ましくは10%以上に設定する。圧縮縮み率
が7%未満であると、粘着テープの曲面に対する追従性
が不十分となり、また、静荷重を負荷した場合に、応力
が界面に集中し、はがれ易くなり好ましくない。
1.0kg/cm2、30秒後、23℃における圧縮縮
み復元率を75%以上、好ましくは80%以上に設定す
る。圧縮縮み復元率が75%未満であると、応力の緩和
が不十分となるので好ましくない。
ーム基材は、熱可塑性ゴム、粘着付与剤、アクリルオリ
ゴマー、光重合開始剤及び中空微粒子を含有するフォー
ム基材用組成物を硬化させたものである。フォーム状の
基材を使用すると、粘着テープが機械的な圧縮を受けた
場合に、圧縮に伴う変形が復元し易くなる。また、フォ
ーム基材と粘着剤との界面における静荷重に対する接着
信頼性を向上させることが可能になる。
常温ではゴム弾性体としての挙動をとるが、温度の上昇
とともに塑性変形する材料である。従って、熱可塑性ゴ
ムを使用することによりフォーム基材の押出成形が可能
となる。
ム、ポリオレフィン系ゴム、PVC系ゴム、ポリエステ
ル系ゴム、ポリウレタン系ゴム、ポリアミド系ゴム等が
挙げられる。これらの中でも、ソフトセグメントとして
ポリブタジエン、ポリイソプレンあるいは水素添加ポリ
ブタジエンを含むポリスチレン系ゴムを好ましく使用で
きる。このようなポリスチレン系ゴムとしては、ABA
型のトリブロック熱可塑性ゴムの一種である、ポリスチ
レン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBS)ゴム、
ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SI
S)ゴム等が挙げられる。
リフレックスTR(シェル社製)、商品名 タフプレン
(旭化成社製)、商品名 ベクター(トーネックス社
製)等で特定されるものが好ましく挙げられる。
SR SIS(日本合成ゴム社製)、商品名 クインタ
ック(日本ゼオン社製で)等で特定されるものが好まし
く挙げられる。
ォーム基材を押出成形する際の温度を降下させ、配合操
作時における中空微粒子の破壊を防ぐ機能を有する。こ
のため、粘着付与剤としては、熱可塑性ゴムが塑性変形
をする温度よりも軟化温度の低い粘着付与性樹脂を使用
することが好ましい。
ステル樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン変性フェ
ノール樹脂、テルペン樹脂、石油系樹脂、低分子量のブ
チルゴムやポリブテン等が挙げられ、中でも、アクリル
オリゴマーの光硬化反応を阻害しないこれらの水素添加
樹脂であって、熱可塑性ゴムに対する相溶性の良好なも
のを使用することが好ましい。具体的には、商品名 ク
リアロンK−100(水添テルペンフェノール、ヤスハ
ラケミカル社製)、商品名 クリアロンK−409(水
添テルペンフェノール、ヤスハラケミカル社製)、商品
名 アルコンP−100(脂環族飽和炭化水素樹脂、荒
川化学社製)、商品名 エステルガムH(水素添加ロジ
ンエステル、荒川化学社製)、商品名 ブチルゴム06
5(日本合成ゴム社製)等で特定されるものが好ましく
挙げられる。
の含有量は、少なすぎると成形温度が高くなり過ぎて中
空微粒子が破壊するおそれがあり、多すぎるとフォーム
基材の耐熱性が低下するおそれがあるので、好ましくは
熱可塑性ゴム100重量部に対し60〜120重量部、
より好ましくは90〜110重量部である。
ーとしては、フォーム基材の耐熱性の向上に寄与する、
2以上のアクリル酸とポリオールとのエステルである多
官能オリゴアクリレートを使用することが好ましい。具
体的には、商品名 GX−8430(イソシアヌル酸E
O変性トリアクリレート、第一工業製薬社製)、商品名
M−215(イソシアヌル酸EO変性ジアクリレー
ト、東亜合成社製)、商品名 R−1206(2官能ウ
レタンオリゴマー、第一工業製薬社製)、商品名M−2
10(ビスフェノールAEO変性ジアクリレート、東亜
合成社製)、商品名 TMPTA(トリメチロールプロ
パントリアクリレート、東亜合成社製)等が好ましく挙
げられる。
リゴマーの含有量は、少なすぎるとフォーム基材の耐熱
性が不十分となり、多すぎるとフォーム基材のモジュラ
スが増大するので、熱可塑性ゴム100重量部に対し好
ましくは5〜15重量部、より好ましくは8〜12重量
部である。
ては、公知の光開始剤を使用することができ、例えば、
アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重
合開始剤を好ましく使用することができる。具体的に
は、4−フェノキシジシクロアセトフェノン、4−t−
ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフ
ェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプ
ロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンジルジメチルケタール等やこれらの混合物を好まし
く使用することができる。具体的には、チバガイギー社
製の商品名 イルガキュア651(2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノン)、商品名 イルガキュ
ア184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン)、商品名 イルガキュア907(2−メチル−1−
〔4−(メチルチオ)フェニル〕モルフォリノプロパン
−1)等を好ましく挙げることができる。
剤の含有量は、通常、アクリルオリゴマー100重量部
に対し、好ましくは1〜10重量部、より好ましくは3
〜7重量部である。
空で弾性を有するゴムや樹脂からなるマイクロバルーン
(USP3,615,972、USP4,075,13
8、USP4,287,308等参照)を好ましく使用
することができる。また、塩化ビニリデン−アクリロニ
トリルの共重合樹脂やメタアクリロニトリル−アクリロ
ニトリルの共重合樹脂等を壁膜材とし、低沸点の炭化水
素を内包したマイクロカプセル等も使用することができ
る。具体的には、良好な耐熱性を示す壁膜の中空微粒子
である、メタアクリロニトリル−アクリロニトリルの共
重合樹脂からなる商品名 Expancel 091D
E(Nobel Industries社製(平均粒径
60〜80μm、真密度0.025g/cm3))等を
好ましく使用することができる。
基材の圧縮縮み性や復元性の点から、好ましくは10〜
100μm、より好ましくは60〜80μmである。
の含有量は、少なすぎるとフォーム基材を十分に圧縮さ
せることができず、多すぎるとフォーム基材の機械的強
度(特に伸び率)が低下するので、好ましくは10〜6
0容量%、より好ましくは30〜50容量%である。
目的等により異なるが、通常100〜3000μmであ
る。
材の片面、好ましくは両面に設ける粘着層としては、ア
クリル酸C4〜14アルキルエステルと、このアクリル
酸C4〜14アルキルエステルに共重合可能な化合物
と、分子量300以上の多官能オリゴアクリレートと、
光重合開始剤とからなる紫外線硬化型の無溶剤アクリル
粘着剤組成物を硬化させたものを好ましく使用すること
ができる。この場合、本発明の粘着テープにおいては、
粘着層とフォーム基材との間で内部交錯を生じさせるこ
とが好ましい。内部交錯を生じさせることにより、フォ
ーム基材と粘着層との間の密着性を向上させることがで
きる。
14アルキルエステルは、アクリル酸と炭素数4〜14
個のアルキルアルコールとのエステルであり、その例と
してはブチルアクリレート、イソアミルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレート、ノニルアクリレー
ト、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレー
ト、デシルアクリレート等が挙げられる。炭素数がこの
範囲以外のアルキルアルコールのアクリル酸エステルを
使用した場合には、粘着剤のTg(ガラス転移点)が高
いという欠点がある。
ルと共重合可能な化合物としては、アクリル酸、環状ア
ルキルアルコール又は炭素数が3以下のアルキルアルコ
ールのアクリル酸エステル、その他アクリル酸誘導体が
挙げられ、例えば、エチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、イソボニルアクリレート、ブト
キシエチルアクリレート等を好ましく使用できる。ま
た、ノニルフェノキシポリエチレングリコールアクリレ
ート等のオリゴエステルアクリレートも使用できる。
ートは、2以上のアクリル酸とポリオールとのエステル
であり、粘着層の高温時の凝集力を高める働きを有す
る。ここで、分子量を300以上とした理由は、300
未満であると架橋分子間の距離が短くなるので、多官能
オリゴアクリレートの使用量の僅かな変化が粘着層の凝
集力に大きな影響を与え、凝集力の制御が難しくなるた
めである。
トとしては、2つのエステル基のビニル基間の炭素数が
10個以上のものを好ましく使用することができる。具
体的には、商品名 NKエステルA−400(エンネア
エチレングリコールジアクリレートのようなポリアルキ
レングリコールジアクリレート、新中村化学社製)、商
品名 BP−4EA(エチレンオキサイド変性ビスフェ
ノールAジアクリレート、共栄社油脂社製)、商品名
KAYARAD MANDA(ヒドロキシピバリン酸ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、日本化薬社
製)、商品名 UN−6060MP(ウレタンアクリレ
ート、根上工業社製)等を挙げることができる。
能オリゴアクリレートの使用量は、少な過ぎると粘着層
の耐熱保持力が低下し、多過ぎると粘着層のタック性が
減少するので、前述のアクリル酸エステル及びそれと共
重合可能な化合物の合計100重量部に対し、好ましく
は0.0001〜0.002モル、より好ましくは0.
0005〜0.0015モルである。
アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重
合開始剤及びチオキサントン系光重合開始剤等が挙げら
れる。中でも、酸素の存在下でも光重合しやすいチオキ
サントン系光重合開始剤と他の光重合開始剤とを併用す
ることが好ましい。
2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等が
好ましく挙げられる。また、ベンゾフェノン系光重合開
始剤としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニル
ケトン等が好ましく挙げられる。チオキサントン系光重
合開始剤としては、水素引抜きタイプである2,4−ジ
エチルチオキサントン等が好ましく挙げられる。この場
合、N−メチルジエタノールアミンやP−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチルエステル等を光重合開始助剤として併
用することが好ましい。
重合開始剤の具体例としては、商品名 イルガキュア6
51(2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、チバガイギー社製)、商品名 イルガキュア184
(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、チバ
ガイギー社製)等、 商品名 DETX−S(2,4−
ジエチルチオキサントン、日本化薬社製)、商品名 ニ
ッソキュアMTX(2−メチルチオキサントン、日本曹
達社製)、商品名 CTX(2,4−ジクロロチオキサ
ントン、日本化薬社製)等が挙げられる。光重合開始助
剤の具体例としては、商品名 EPA(P−ジメチルア
ミノ安息香酸エチルエステル、日本化薬社製)、商品名
DMBI(P−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエ
ステル、日本化薬社製)等が挙げられる。
合開始剤の使用量は、組成物100重量部中に通常0.
05〜1.0重量部である。併用するチオキサントン系
光重合開始剤の使用量は、組成物100重量部中に通常
0.03〜0.5重量部である。
により異なるが、通常100〜3000μmである。
なる粘着テープの厚さは、その使用目的等に応じて通常
40〜100μmである。
いて説明する。
工程(a)、(b1)又は(b2)及び(c)を有す
る。
リゴマー、光重合開始剤及び中空微粒子を含有するフォ
ーム基材用組成物を、アクリルオリゴマーが熱重合しな
い温度の溶融押し出し法によりシート化してフォーム基
材を作製する。この場合、中空微粒子が破壊されない温
度でシート化することも必要となる。
片面に、アクリル酸C4〜14アルキルエステル、この
アクリル酸C4〜14アルキルエステルに共重合可能な
化合物、分子量300以上の多官能オリゴアクリレート
及び光重合開始剤からなる紫外線硬化型の無溶剤アクリ
ル粘着剤組成物を常法により塗布して粘着層を形成す
る。
組成物を剥離紙に塗布し、ケミカルランプ等から紫外線
を照射してBステージ化してBステージシート状粘着剤
を作製し、そのBステージシート状粘着剤を工程(a)
で得られたフォーム基材の少なくとも片面にドライラミ
ネートして粘着層を形成する。
リル粘着剤組成物を重合率40〜80%、好ましくは6
0〜70%となる程度である。重合率が低いと、ラミネ
ート時に粘着剤がはみ出してしまい、粘着剤の特性を十
分に発揮できない。重合率が高過ぎると、フォーム基材
と粘着層との間の内部交錯が不十分となり、両面粘着テ
ープにした場合に層間剥離が生じ易くなり、接着信頼性
が低下する。
と粘着層とからなる積層体に、フォーム基材と粘着層と
の間に内部交錯が生ずるように高圧水銀ランプ等から紫
外線を照射して硬化させる。これにより、本発明の粘着
テープが得られる。この場合、内部交錯は、主にフォー
ム基材に含有されているアクリルオリゴマーと粘着層に
含有されているアクリル酸エステルとの間の重合反応に
より生ずる。
重に対しても良好な接着信頼性を示し、種々の分野で利
用することができる。
−ポリスチレンからなるトリブロック型熱可塑性ゴム
(ベクター4114、トーネックス社製)100重量
部、水添テルペン樹脂(クリアロンK409、ヤスハラ
ケミカル社製)100重量部及びブチルゴム(065、
日本合成ゴム社製)10重量部を、140℃に加熱した
ニーダーで均一に混練した。その後、多官能オリゴアク
リレートであるイソシアヌル酸EO変性トリアクリレー
ト(GX−8430、第一工業製薬社製)15重量部、
光重合開始剤(2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)
フェニル〕−2−モルフォリノプロパンノン−1(イル
ガキュア907、日本チバガイギー社製))0.3重量
部を添加して更に混練した。
xpancel 091DE、Nobel Indus
tries社製)4重量部(約43容量%に相当)を添
加し、更に混練した。
使用して両面剥離紙の上に、多官能オリゴアクリレート
が熱重合しない温度且つ中空微粒子が破壊されない温度
(具体的には140℃)で連続塗布し、シート状のフォ
ーム基材を製造した。フォーム基材の厚さは0.50m
mであった。
シルアクリレート90重量部、アクリル酸10重量部か
らなる混合モノマー溶液100重量部にアクリルゴム3
重量部(トアクロンPS220、東亜ペイント社製)を
攪拌機を備えた反応容器中で48時間攪拌し溶解した。
この溶液の粘度は750cpsであった。
るヒドロキシピバリン酸ネオペンチルジアクリレート
(KAYARAD MANDA、日本化薬社製)0.1
56重量部、光重合開始剤(2,4−ジエチルチオキサ
ントン(DETX−S、日本化薬社製))0.055重
量部及び光重合開始助剤(P−ジメチルアミノ安息香酸
エチルエステル(EPA、日本化薬社製))0.055
重量部を添加し、液状の紫外線硬化型の粘着層形成用組
成物を調製した。
示す青緑色の剥離ベースの両面をシリコーンで剥離処理
することにより得られた剥離紙上に、粘着層形成用組成
物を塗布し、その上に片面をシリコーン処理した、厚さ
50μmの透明なPETフィルムを被せ、粘着層形成用
組成物の厚さが50μmになるように2本のロール間で
圧縮した。
ミカルランプ(主波長352nm、0.44mW/cm
2)の光を1m/分のラインスピードで照射し、テープ
状の粘着剤を製造した。その重合率は55.4%であっ
た。
剤を約0.5g精秤し、温度120℃、圧力5mmHg
の環境下で2時間放置した際の重量を精秤して重量減少
量(揮発分(未反応モノマー重量))を求め、得られた
その値を以下の数式に代入して算出した値である。
の粘着剤の重量)〕×100
離紙を剥がしながらフォーム基材の両面に連続的に貼り
合わせた。その後、両側から捕虫用のケミカルランプで
紫外線を照射し、さらに高圧水銀ランプ(主波長365
nm、35.5mW/cm2)を使用して紫外線を照射
し、粘着剤のアクリルモノマー及びフォーム基材中のオ
リゴエステルアクリレートを完全に重合させることによ
り、フォーム基材の両面に粘着層が形成された両面粘着
テープを製造した。この両面粘着テープの厚さ(フォー
ム基材及び両面の粘着層の合計厚)は、全体で0.84
mmであった。
両面粘着テープを製造した。但し、比較例2は市販のフ
ォームテープ(T4170(0.9mm)、ソニーケミ
カル社製)を使用し、比較例3は市販の両面粘着テープ
(UT5170(0.7mm)、ソニーケミカル社製)
を使用した。
て、以下に示すように機械的特性(圧縮縮み率(%)、
圧縮縮み復元率(%))及び接着信頼性(曲面接着性、
耐モーメント性、静荷重剥離距離、せん断保持力)につ
いて試験評価した。得られた結果を表2に示す。
プを10mm×10mmの大きさに切断し、1kg/c
m2の荷重をかけ30秒後の沈んだ厚さを測定した。直
ちに荷重を取り去り、30秒後の沈んだ厚さの復元した
厚さを測定した。元の厚さに対する沈んだ厚さ割合を圧
縮縮み率(%)、沈んだ厚さに対する復元した厚さの割
合を縮み復元率(%)とした。
ミニウム板に貼り付け、幅20mm、長さ150mmに
切断した。さらに厚さ2mmのABS板に貼り合わせ試
験体とした。試験体を曲率半径200mmになるように
曲げて固定した。固定したまま80℃のオーブンの中に
入れ、24時間後における粘着テープ端部の浮きの有無
(浮きがない場合:「○」/浮きがある場合には浮き高
さ(mm)を測定した)を観察した。
くは浮きが有った場合でも浮き高さが1.0mm以下で
あることが求められる。
mm(横)×8mm(高さ)の大きさのステンレスブロ
ックの中心部に、両面粘着テープで長さ100mm、直
径8mmのステンレス棒の接着し、その接着面から10
0mmの位置に1kgの重さの分銅をつり下げ(モーメ
ント力10kg.cm)、80℃雰囲気中で10日放置
したときに、ステンレス棒が剥がれ落ちるか否かを目視
にて観察した(落下しない場合:「○」/落下した場
合:「×」)。
ことが求められる。
ム箔に両面粘着テープを貼り付け、幅20mm、長さ1
50mmに切断した。これを厚さ1mmのステンレス板
に貼り付け試験体とした。ステンレス板を水平に保ち、
端部に200gの荷重をかけて剥離した距離(mm)を
測定した。
あることが求められる。
の保持力の測定法に準じ、150℃におけるズレ距離
(mm)を測定した。
あることが求められる。
7%以上であり且つ圧縮縮み復元率が75%以上である
実施例1〜5の粘着テープは、接着信頼性が実用上問題
のないレベルを実現しているが、圧縮縮み率が7%未満
又は圧縮縮み復元率が75%未満の比較例1〜3の粘着
テープは、接着信頼性が不十分であった。
も良好な接着性を示し、被着体の被着曲面に対し良好な
追従性を示し、高温下でも接着性を保持することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 フォーム基材と、少なくともその片面に
設けられた粘着層とからなる接着テープであって、圧縮
縮み率が7%以上であり且つ圧縮縮み復元率が75%以
上であることを特徴とする粘着テープ。 - 【請求項2】 フォーム基材が、熱可塑性ゴム、粘着付
与剤、アクリルオリゴマー、光重合開始剤及び中空微粒
子を含有するフォーム基材用組成物を硬化させたもので
あって、粘着層がアクリル酸C4〜14アルキルエステ
ル、該アクリル酸エC4〜14アルキルステルに共重合
可能な化合物、分子量300以上の多官能オリゴアクリ
レート及び光重合開始剤からなる紫外線硬化型の無溶剤
アクリル粘着剤組成物を硬化させたものであって、フォ
ーム基材と粘着層との間で内部交錯が生じている請求項
1記載の粘着テープ。 - 【請求項3】 フォーム基材用組成物において、粘着付
与剤の含有量が熱可塑性ゴム100重量部に対し60〜
120重量部であり、アクリルオリゴマーの含有量が熱
可塑性ゴム100重量部に対し5〜15重量部であり、
光重合開始剤の含有量がアクリルオリゴマー100重量
部に対し1〜10重量部であり、中空微粒子の含有量が
フォーム基材用組成物の10〜60容量%である請求項
1又は2記載の粘着テープ。 - 【請求項4】 フォーム基材の両面に粘着層が形成され
ている請求項1〜3のいずれかに記載の粘着テープ。 - 【請求項5】 以下の工程(a)、(b1)又は(b
2)及び(c): (a)熱可塑性ゴム、粘着付与剤、アクリルオリゴマ
ー、光重合開始剤及び中空微粒子を含有するフォーム基
材用組成物を、該アクリルオリゴマーが熱重合しない温
度の溶融押し出し法によりシート化してフォーム基材を
作製する工程; (b1)工程(a)で得られたフォーム基材の少なくと
も片面に、アクリル酸C4〜14アルキルエステル、該
アクリル酸C4〜14アルキルエステルに共重合可能な
化合物、分子量300以上の多官能オリゴアクリレート
及び光重合開始剤からなる紫外線硬化型の無溶剤アクリ
ル粘着剤組成物を塗布して粘着層を形成する工程、又は (b2)該無溶剤アクリル粘着剤組成物を剥離紙に塗布
し、紫外線を照射してBステージ化してBステージシー
ト状粘着剤を作製し、そのBステージシート状粘着剤を
工程(a)で得られたフォーム基材の少なくとも片面に
ラミネートして粘着層を形成する工程; (c)フォーム基材と粘着層との間に内部交錯が生ずる
ように紫外線を照射して硬化させる工程を含んでなるこ
とを特徴とする請求項1記載の粘着テープの製造方法。
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