JP2000072853A - 光カチオン触媒組成物、光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法 - Google Patents

光カチオン触媒組成物、光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法

Info

Publication number
JP2000072853A
JP2000072853A JP10243175A JP24317598A JP2000072853A JP 2000072853 A JP2000072853 A JP 2000072853A JP 10243175 A JP10243175 A JP 10243175A JP 24317598 A JP24317598 A JP 24317598A JP 2000072853 A JP2000072853 A JP 2000072853A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocurable
photocurable composition
composition
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10243175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3737285B2 (ja
Inventor
Koji Fukui
弘司 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP24317598A priority Critical patent/JP3737285B2/ja
Priority to AU50656/99A priority patent/AU5065699A/en
Priority to PCT/JP1999/004253 priority patent/WO2000012584A1/ja
Priority to US09/719,166 priority patent/US6696506B1/en
Publication of JP2000072853A publication Critical patent/JP2000072853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3737285B2 publication Critical patent/JP3737285B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/04Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring from cyclic ethers only
    • C08G65/06Cyclic ethers having no atoms other than carbon and hydrogen outside the ring
    • C08G65/08Saturated oxiranes
    • C08G65/10Saturated oxiranes characterised by the catalysts used
    • C08G65/105Onium compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/46Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation
    • C08F2/48Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light
    • C08F2/50Polymerisation initiated by wave energy or particle radiation by ultraviolet or visible light with sensitising agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/68Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the catalysts used
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2650/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G2650/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule characterized by the type of post-polymerisation functionalisation
    • C08G2650/16Photopolymerisation
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/038Macromolecular compounds which are rendered insoluble or differentially wettable

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光カチオン重合を利用した光カチオン触媒組
成物及び光硬化性組成物であって、十分な可使時間と接
着性を発現し得るものを提供する。 【解決手段】 感光性オニウム塩と、下記の式(1)で
表される化合物とを含む光カチオン触媒組成物、並びに
上記光カチオン触媒組成物と、一分子中に少なくとも1
つのエポキシ基を有するエポキシ化合物を含む光硬化性
組成物。 (式中、R及びR´は水素元素、ハロゲン元素、飽和炭
化水素基、不飽和炭化水素基、及び炭素、水素、酸素、
窒素、硫黄等の元素を適宜組み合わせて成る置換基等か
ら適宜選ばれる。1及びnは2以上の整数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光カチオン触媒組
成物、該光カチオン触媒組成物を含む光硬化性組成物、
この光硬化性組成物を用いた光硬化性接着シート並びに
接合方法に関し、より詳細には、光照射後十分な可使時
間を確保することができ、かつ硬化後の接着強度を高め
得る、光カチオン触媒組成物、光硬化性組成物、光硬化
性接着シート及び接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ基などのカチオン重合性
基含有化合物を重合もしくは硬化させる光カチオン触媒
としてアリールジアゾニウム塩、トリアリールスルフォ
ニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、ベンジルスルフ
ォニウム塩、ホスフォニウム塩などが知られている。こ
れらの光カチオン触媒を、カチオン重合性基を含有する
化合物、例えばエポキシ樹脂、オキセタン誘導体、ビニ
ルエーテル誘導体などと混合してなる組成物が、光重合
または光硬化に利用されている。
【0003】上記光硬化反応を利用し得る組成物は、工
業的には、塗料、コーティング剤、ワニス、複合剤マト
リックス、光造形、接着剤、あるいは粘着剤などへの応
用が検討されている。特に、エポキシ樹脂は、その硬化
物が、密着性、耐クリープ性、耐光性、耐熱性及び耐薬
品性などに優れているため、上述したような種々の用途
への応用が検討されている(「新エポキシ樹脂」、垣内
弘編著、昭晃堂、1985年)。
【0004】ところで、上述した用途では、硬化物の被
着体に対する密着性や硬化物の耐光性などが優れている
だけでなく、光カチオン重合により速やかに硬化するこ
と、すなわち即硬化性が求められる。例えば、塗料、コ
ーティングまたはワニスなどに用いる場合には、光の照
射の終了と同時に硬化が完了していることが望ましい。
すなわち、短時間の光照射により、速やかに硬化が完了
することが強く求められる。
【0005】他方、上記光カチオン重合を利用した接着
剤もしくは粘着剤も注目されている。すなわち、このカ
チオン重合により得られた硬化物は、耐クリープ性、耐
光性、耐水性、耐熱性及び耐薬品性などに優れており、
かつ硬化後の接着強度においても優れている。さらに、
金属、プラスチックもしくはガラスなどの様々な材料に
対する接着性においても優れている。従って、エポキシ
樹脂などの光カチオン重合性化合物などの光カチオン硬
化を利用した接着剤もしくは粘着剤等が提案されてい
る。
【0006】上記のような接着剤や粘着剤等を用いる場
合、すなわち被着体同士を接合する用途においては、塗
料、コーティングまたはワニスなどの用途における即硬
化性も求められているものの、同時に、接合作業が可能
な可使時間(塗布後接着作業を行い得るまでの時間、オ
ープンタイムとも称されている)が十分な長さを有する
ことが強く求められている。すなわち、光照射が終了し
た後も、接合作業をできる程度の流動性、濡れ性及び粘
着性などが発現していることが強く望まれる。
【0007】そこで、特開昭63−248825号公報
には、ポリ(アルキレンオキサイド)残基部分を含む固
着剤を用いた遅延硬化型UV硬化性エポキシ樹脂が開示
されている。ここでは、上記ポリ(アルキレンオキサイ
ド)残基部分を含む固着剤を用いることにより、紫外線
露光後の皮貼りの生成が抑制されている。皮貼りとは、
内部が流動性を維持しているものの、光照射後に表面層
が硬化し、濡れ性や粘着性等が損なわれる状態をいうも
のとする。
【0008】しかしながら、特開昭63−248825
号公報においては、上記ポリ(アルキレンオキサイド)
残基部分を含む固着剤を用いることにより皮貼りの生成
が遅延されているものの、該固着剤を用いることによ
り、皮貼りを抑制する性質と、接着性との双方を満たし
ているため、これら双方の性質を独立に設計することが
困難であった。
【0009】また、特開平3−172378号公報に
は、ニトリルまたはビニルエーテルで置換された有機材
料からなる群から選択したエポキシド硬化遅延剤を含む
感光硬化性エポキシ接着剤組成物が開示されている。こ
こでは、ビニルエーテルで置換された有機材料を用いる
ことにより40分程度の可使時間が確保されている。し
かしながら、特開平3−172378号公報に記載の感
光硬化性エポキシ接着剤組成物では、可使時間の延長に
ついては示されているものの、該接着剤組成物の接着性
すなわち接着力については言及されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
し従来技術の現状に鑑み、光カチオン重合を用いた接着
剤もしくは粘着剤等に好適に用いることができ、光照射
後の可使時間を十分な長さとすることができると共に、
硬化後の接着強度も十分な大きさとし得る光カチオン触
媒組成物を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、上記本発明に係る光
カチオン触媒組成物を用いた光硬化性組成物、該光硬化
性組成物を用いた光硬化性接着シート、並びにこれらを
用いた接合方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記課題を達成するためになされたものであり、感
光性オニウム塩と、下記の式(1)で表される化合物あ
るいは、式(1)を置換基として含む化合物を含むこと
を特徴とする光カチオン触媒組成物である。
【0013】
【化2】
【0014】式中、R及びR´は水素元素、ハロゲン元
素、飽和炭化水素基、不飽和炭化水素基、及び炭素・水
素・酸素・窒素・硫黄等の元素を適宜組み合わせて成る
置換基等から適宜選ばれる。1及びnは2以上の整数。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光カチオン触媒組成物と、一分子中に少なくとも1つ
のカチオン重合性基を有する化合物とを含むことを特徴
とする光硬化性組成物である。
【0016】請求項3に記載の発明では、上記カチオン
重合性基がエポキシ基である。請求項4に記載の発明で
は、請求項2または3に記載の発明に係る光硬化性組成
物において、増感剤としてさらにチオキサントン誘導体
が含有されている。
【0017】請求項5に記載の発明は、光硬化性接着シ
ートであり、請求項2〜4の何れかに記載の光硬化性組
成物をシート化してなり、硬化前における0〜50℃の
温度範囲において周波数10Hzにおける動的剪断貯蔵
弾性率が103 Pa〜1010Paの範囲にあることを特
徴とする。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項2〜4の
何れかに記載の光硬化性組成物を被着体の一方または双
方に塗布し、被着体に塗布前または塗布後に光硬化性組
成物に光を照射し、被着体同士を貼り合わせることを特
徴とする接合方法である。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の光硬化性接着シートを介して被着体同士を貼り合わせ
る前または貼り合わせ後に、該光硬化性接着シートに光
を照射することを特徴とする接合方法である。
【0020】以下、本発明の詳細を説明する。本発明に
係る光カチオン触媒組成物では、光カチオン触媒活性に
優れている上記感光性オニウム塩と、式(1)で表され
る化合物あるいは、式(1)の構造を置換基として含む
化合物とが含有されている。
【0021】上記感光性オニウム塩としては、特に限定
されるわけではないが、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族
ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩などを挙げるこ
とができる。好ましくは、20〜80℃程度の温度で熱
触媒活性が低い感光性オニウム塩が、貯蔵安定性を高め
る点から望ましい。
【0022】上記感光性オニウム塩の具体的な例として
は、商品名イルガキュアー261(チバガイギー社
製)、オプトマーSP−150(旭電化工業社製)、オ
プトマーSP−151(旭電化工業社製)、オプトマー
SP−170(旭電化工業社製)、オプトマーSP−1
71(旭電化工業社製)、UVE1014(ゼネラルエ
レクトロニクス社製)、CD1012(サートマー社
製)、サンエイドSI−60L(三新化学工業社製)、
サンエイドSI80L(三新化学工業社製)、サンエイ
ドSI−10L(三新化学工業社製)、CI−2064
(日本曹達社製)、CI−2639(日本曹達社製)、
CI−2624(日本曹達社製)、CI−2481(日
本曹達社製)、RHODORSIL PHOTOINI
TIATOR2074(ローヌ・プーラン社製)、UV
I−6990(ユニオンカーバイド社製)、BBI−1
03(ミドリ化学社製)、MPI−103(ミドリ化学
社製)、TPS−103(ミドリ化学社製)、MDS−
103(ミドリ化学社製)、DTS−103(ミドリ化
学社製)、NAT−103(ミドリ化学社製)、NDS
−103(ミドリ化学社製)などを挙げることができ
る。
【0023】上記感光性オニウム塩は、単独で使用して
もよく、あるいは複数種併用してもよい。式(1)で示
される化合物あるいは式(1)の構造を置換基として含
む化合物は、本発明に係る光カチオン触媒組成物を光硬
化性組成物に利用した場合の可使時間を延長するために
配合されている。上記式(1)で示されるように、この
化合物は、エーテル結合と、アルキレン結合とを有する
環状化合物もしくは環状構造を置換基として有する化合
物である限り特に限定されるものではない。上述した式
(1)において、R及びR´は水素元素、ハロゲン元
素、飽和炭化水素基、不飽和炭化水素基、あるいは炭
素、水素、酸素、窒素もしくは硫黄などの元素を適宜組
み合わせてなる置換基などから適宜選択されるものであ
り、特に制限されものではない。また、l及びnは、2
以上の整数である。
【0024】式(1)で示す化合物としては、好ましく
は、下記の式(2)〜(6)で示す化合物B1〜B5が
用いられる。
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】なお、式(3)〜(6)におい、R1 〜R
10は水素元素、ハロゲン元素、飽和炭化水素基、不飽和
炭化水素基、あるいは、炭素、水素、酸素、窒素、硫黄
などの元素を適宜組み合わせてなる置換基などから適宜
選ばれるが、特に限定されるものではない。また、m、
n、kは、それぞれ整数を示す。さらに、式(3)〜
(6)で示す化合物におけるユニットの連続性について
は、上述した式で示すようにブロック的であってもよ
く、ランダム的であってもよく、特に限定されものでは
ない。
【0031】式(1)で示される化合物の具体例として
は、12−クラウン−4、15−クラウン−5、18−
クラウン−6、24−クラウン−8、30−クラウン−
10、2−アミノメチル−12−クラウン−4、2−ア
ミノメチル−15−クラウン−5、2−アミノメチル−
18−クラウン−6、2−ヒドロキシメチル−12−ク
ラウン−4、2−ヒドロキシメチル−15−クラウン−
5、2−ヒドロキシメチル−18−クラウン−6、ジシ
クロヘキサノ−18−クラウン−6、ジシクロヘキサノ
−24−クラウン−8、ジベンゾ−18−クラウン−
6、ジベンゾ−24−クラウン−8、ジベンゾ−30−
クラウン−10、ベンゾ−12−クラウン−4、ベンゾ
−15−クラウン−5、ベンゾ−18−クラウン−6、
4´−アミノベンゾ−15−クラウン−5、4´−ブロ
モベンゾ−15−クラウン−5、4´−ホルミルベンゾ
−15−クラウン−5、4´−ニトロベンゾ−15−ク
ラウン−5、ビス〔(ベンゾ−15−クラウン−5)−
15−イルメチル〕ピメレート、ポリ〔ジベンゾ−18
−クラウン−6)−coホルムアルデヒド〕などを挙げ
ることができる。
【0032】上記式(1)で示される化合物あるいは式
(1)の構造を置換基として含む化合物についても、一
種のみ使用されてもよく、複数種併用されてもよい。本
発明に係る光カチオン触媒組成物において、上記式
(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を置換基と
して含む化合物の配合割合については、好ましくは、感
光性オニウム塩1重量部に対し、0.001〜100重
量部の範囲とすることが望ましい。式(1)で示す化合
物あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合物の
配合割合が0.001重量部より少ない場合には、該式
(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を置換基と
して含む化合物の添加による可使時間延長硬化が十分に
得られないことがある。逆に、式(1)で示す化合物の
配合割合が100重量部を超えると、可使時間を延長し
得るものの、実質上硬化反応が停止している状態に近く
なり、可使時間と硬化速度の両立が困難となることがあ
る。より好ましくは、可使時間と硬化速度の両立を果た
し易いため、感光性オニウム塩1重量部に対し、式
(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を置換基と
して含む化合物を0.01〜10重量部の範囲で配合す
ることが望ましい。
【0033】また、本発明に係る光カチオン触媒組成物
を得るに際しては、上記感光性オニウム塩及び式(1)
で示す化合物あるいは式(1)の構造を置換基として含
む化合物に加えて、適宜の反応性希釈剤や溶剤等を配合
してもよい。
【0034】本発明に係る光硬化性組成物は、上記本発
明に係る光カチオン触媒組成物と、一分子中に少なくと
も1つのカチオン重合性基を有する化合物とを含むこと
を特徴とする。
【0035】上記化合物に含まれるカチオン重合性基
は、カチオン重合性を示す官能基であれば特に限定され
ず、例えば、ビニロキシ基、スチリル基、エポキシ基、
オキセタニル基等を挙げることができる。好ましくは、
エポキシ基が接着性及び耐久性に優れていることから選
ばれる。
【0036】より詳しく例示すると、ビニロキシ基を含
む化合物として、例えば、n−プロピルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエー
テル、tert−ブチルビニルエーテル、tert−ア
ミルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、
2−エチルヘキシルビニルエーテル、ドデシルビニルエ
ーテル、オクタデシルビニルエーテル、2−クロロエチ
ルビニルエーテル、エチレングリコールブチルビニルエ
ーテル、トリエチレングリコールメチルビニルエーテ
ル、安息香酸(4−ビニロキシ)ブチル、エチレングリ
コールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニ
ルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテ
ル、テトラエチレングリコールジビニルエーテル、ブタ
ン−1,4−ジオール−ジビニルエーテル、ヘキサン−
1,6−ジオール−ジビニルエーテル、シクロヘキサン
−1,4ジメタノール−ジビニルエーテル、イソフタル
酸ジ(4−ビニロキシ)ブチル、グルタル酸ジ(4−ビ
ニロキシ)ブチル、コハク酸ジ(4−ビニロキシ)ブチ
ルトリメチロールプロパントリビニルエーテル、2−ヒ
ドロキシエチルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチル
ビニルエーテル、6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテ
ル、シクロヘキサン−1、4−ジメタノール−モノビニ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテ
ル、3−アミノプロピルビニルエーテル、2−(N,N
−ジエチルアミノ)エチルビニルエーテル、ウレタンビ
ニルエーテル、ポリエステルビニルエーテル等を挙げる
ことできるが、特に限定されるものではない。
【0037】スチリル基を含む化合物として、例えば、
スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−tert−ブトキシスチレ
ン、p−クロロメチルスチレン、p−アセトキシスチレ
ン、ジビニルベンゼン等を挙げることできるが、特に限
定されるものではない。
【0038】エポキシ基を有する化合物の例としては、
ビスフェノールA系エポキシ樹脂、水添ビスフェノール
A系エポキシ樹脂、ビスフェノールA系エポキシ樹脂、
ノボラック型エポキシ樹脂、脂肪族環式エポキシ樹脂、
臭素化エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、ウレタン
変性エポキシ樹脂、グリシジルエステル系化合物、エポ
キシ化ポリブタジエン、エポキシ化スチレン−ブタジエ
ン−スチレンなどを挙げることできるが、特にこれらに
限定されるものではない。
【0039】上記一分子中に少なくとも1つのカチオン
重合性基を有する化合物についても1種のみを用いても
よく、複数種併用してもよい。また、1つのカチオン重
合性基以外に、他のカチオン重合性基を一分子中に併せ
持つような化合物を用いてもよい。
【0040】本発明に係る光硬化性組成物では、上記カ
チオン重合性基を有する化合物の配合割合については、
感光性オニウム塩1重量部に対し、10〜10000重
量部の範囲とすることが望ましい。カチオン重合性基を
有する化合物の配合割合が10重量部より少ないと、カ
チオン重合性基を有する化合物が硬化しても、硬化物に
おいて十分な機械的強度を得ることができないことがあ
り、優れた接着力及び耐久性を期待し得なくなることが
ある。逆に、カチオン重合性基を有する化合物の配合割
合が10000重量部を超えると、光硬化性組成物が硬
化するものの、感光性オニウム塩の配合割合が相対的に
小さくなり、式(1)で示す化合物あるいは式(1)の
構造を置換基として含む化合物の配合割合を減らしたと
しても、硬化速度を十分に速めることが困難となること
がある。
【0041】より好ましくは、前述した理由により、感
光性オニウム塩1重量部に対し、式(1)で示す化合物
あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合物を
0.001〜100重量部の範囲、さらにカチオン重合
性基を有する化合物を10〜10000重量部の範囲で
配合してなる光硬化性組成物が望ましい。
【0042】また、好ましくは、光重合もしくは光硬化
を促進するために増感剤を添加してもよい。増感剤とし
て例えば、アントラセン、ペリレン、コロネン、テトラ
セン、ベンズアントラセン、フェノチアジン、フラビ
ン、アクリジン、ケトクマリン、チオキサントン誘導
体、ベンゾフェノン、アセトフェノン等を挙げることが
できるが、増感性を示す限り特に検定されない。
【0043】好ましくは、増感剤としては、チオキサン
トン誘導体が用いられる。チオキサントン誘導体は優れ
た増感作用を有し、かつ取扱いが容易である。上記チオ
キサントン誘導体としては、特に限定されるわけではな
いが、例えば、2−クロロチオキサントン、2,4−ジ
メチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサント
ン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、イソプロ
ピルチオキサントンなどを挙げることができる。
【0044】上記チオキサントン誘導体の配合割合につ
いては、好ましくは、感光性オニウム塩1重量部に対
し、0.01〜100重量部の範囲とすることが望まし
い。チオキサントン誘導体の配合割合が0.01重量部
より少ない場合には、増感作用が十分に得られないこと
があり、硬化速度が速くならないことがある。逆に、チ
オキサントン誘導体の配合割合が100重量部を超える
と、増感作用が過度に現れ、可使時間を確保することが
困難となることがある。
【0045】より好ましくは、上述した理由により、感
光性オニウム塩1重量部に対し、式(1)で示す化合物
あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合物が
0.001〜100重量部、カチオン重合性基を有する
化合物が10〜10000重量部、チオキサントン誘導
体が0.01〜100重量部の割合で配合されている光
硬化性組成物が用いられる。
【0046】本発明に係る光カチオン触媒組成物及び光
硬化性組成物は、好ましくは、300〜800nmの範
囲の波長成分を含む光に感光するものであることが望ま
しい。この場合、感光する化合物は、少なくとも感光性
オニウム塩と、チオキサントン誘導体である。
【0047】300nm未満の波長成分を含む光にのみ
感光する場合には、光硬化性組成物を厚く塗布すると、
光照射面において前述した皮貼りが生じ易くなると共
に、表層から深部にかけて均一に硬化しないことがあ
る。逆に、800nmを超える波長成分を含む光にのみ
感光する場合には、皮貼りが生じ難く、表層から深部に
かけて均一に硬化するものの、十分な光エネルギーを与
えることが難しくなり、硬化速度を速めることができな
いことがある。従って、上記のように、光カチオン触媒
組成物及び光硬化性組成物においては、300〜800
nmの波長成分を含む光に感光するものであることが望
ましい。
【0048】本発明に係る光触媒組成物及び光硬化性組
成物に光照射する際に用いられる光源としては、特に限
定されるわけではないが、300〜800nmの範囲に
発光分布を有するものが好適に用いられる。このような
光源の例としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトラ
ンプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドラ
ンプ、ナトリウムランプ、蛍光灯などを挙げることがで
きる。
【0049】特に、表層のみの硬化を抑制し、内部硬化
を実現するには、300nm以下の波長の光をカットし
て光照射してもよい。さらに、太陽光のような自然光を
用いてもよい。
【0050】本発明に係る光硬化性組成物は、接着剤や
成形体を構成するための組成物等に好適に用いることが
できる。例えば、ホットメルト型接着剤、接着シート、
液状接着剤、注型成形用組成物などに好適に用いられ
る。
【0051】本発明に係る光硬化性組成物をホットメル
ト型接着剤として用いる場合には、該光硬化性組成物
は、50〜200℃の範囲の温度において溶融し、かつ
200℃における粘度が1000000cps以下であ
ることが望ましい。50℃未満の温度で溶融すると、常
温における凝集力が低下し、組成物の塗布直後の初期接
着性が期待できないことがある。逆に、200℃を超え
て初めて溶融する場合には、高温で溶融した組成物によ
り、被着体が熱劣化する可能性がある。また、200℃
における粘度が1000000cpsを超えると、光硬
化性組成物の濡れ性、流れ性が著しく低下し、被着体に
対する塗布作業が非常に困難となることがあり、初期接
着力の確保も困難となりがちとなる。
【0052】また、本発明に係る光硬化性組成物をホッ
トメルト型接着剤として用いる場合、好ましくは、該組
成物は、30〜180℃の範囲の温度において、環球式
測定法による軟化点が存在することが望ましい。30℃
より低い温度に軟化点が存在すると、常温による凝集力
が低下し、組成物塗布直後の初期接着性が期待できない
ことがある。180℃を超えた温度に軟化点が存在する
と、高温で溶融した光硬化性組成物により、被着体が熱
劣化する可能性がある。
【0053】なお、上記ホットメルト型接着剤として本
発明に係る光硬化性組成物を用いて被着体同士を接合す
る場合、光硬化性組成物を加熱溶融し、被着体の一方ま
たは双方に溶融状態で塗布し、該塗布前または塗布後に
光を照射し、しかる後被着体同士を貼り合わせることが
好ましい。
【0054】本発明に係る光硬化性接着シートは、本発
明に係る光硬化性組成物をシート化してなり、かつ硬化
前において、0〜50℃の温度において周波数10Hz
におけるシートの動的剪断貯蔵弾性率が103 Pa〜1
10Paの範囲にある。動的剪断貯蔵弾性率が103
a未満の場合には、凝集力が低くなり、もはやシートと
しての形態を保持することが困難となる。逆に、動的剪
断貯蔵弾性率が1010Paを超えると、凝集力が強く発
現するため、被着体に対する濡れ性あるいは密着性が低
下し、十分な接着強度を得ることができない。
【0055】本発明に係る光硬化性組成物は、上述した
ように液状の接着剤として用いることができる。この場
合、好ましくは、0〜40℃の範囲において、光硬化性
組成物の粘度が1〜1000000cpsの範囲にある
ことが好ましい。この粘度が1cps未満の場合には、
光硬化性組成物の流動性が高くなり過ぎ、塗布すべきで
ない部分まで流れ易くなり、作業性が低下することがあ
る。逆に、上記粘度が1000000cpsを超える
と、流動性が著しく低下し、塗布作業が困難となること
がある。
【0056】本発明に係る接合方法は、上記光硬化性組
成物及び光硬化性接着シートなどの形態に応じて、適宜
の方法で行い得る。請求項6に記載のように、上記光硬
化性組成物を接着剤として用いて接合する場合には、光
硬化性組成物を被着体の一方もしくは双方に塗布した
後、光を照射し、光照射後に被着体同士を貼り合わせ
る。この場合、光を照射しても、上記式(1)で示す化
合物あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合物
の配合により十分な可使時間が確保されているため、余
裕をもって貼り合わせ作業を行うことができる。
【0057】また、請求項7に記載のように、光硬化性
接着シートを用いて被着体同士を接合する場合には、被
着体同士を貼り合わせる前または貼り合わせ後に、光硬
化性接着シートに光を照射すればよい。もっとも、上記
のように、式(1)で示す化合物あるいは式(1)の構
造を置換基として含む化合物の配合により可使時間が十
分な長さとされているため、被着体の一方に光硬化性接
着シートを貼付した後、光を照射し、しかる後被着体同
士を光硬化性接着シートを介在させて貼り合わせること
が望ましい。
【0058】本発明に係る光硬化性組成物は、接着剤だ
けでなく、注型成形用組成物として用いることができ
る。この場合、光硬化性組成物の20℃における粘度は
1000000cps以下であることが望ましい。10
00000cpsを超えると、流動性が低下し、成形型
に光硬化性組成物を注型することが困難となる。
【0059】上記光硬化性組成物を用いて成形体を得る
場合には、光硬化性組成物に光を照射した後、成形型に
流し込み、硬化させることが望ましい。この場合におい
ても、式(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を
置換基として含む化合物の配合により硬化が遅延される
ため、光硬化性組成物を型に円滑に流し込むことができ
る。また、型に光硬化性組成物を流し込んだ後に光照射
する場合には、光の到達ムラが生じ、均一な成形体を得
ることが困難である。これに対して、上記のように光硬
化性組成物を型に流し込む前に光を照射した場合には、
光硬化性組成物が光により均一に照射されることになる
ため、均一な成形体、すなわち硬化ムラや基本的には機
械的強度のばらつきが少ない成形体を得ることができ
る。
【0060】本発明に係る光カチオン触媒組成物及び光
硬化性組成物においては、本発明の目的を阻害しない範
囲で、公知の粘着付与樹脂、増粘剤、増量剤などを適宜
配合してもよい。
【0061】例えば、粘着付与樹脂としては、ロジン系
樹脂、変成ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、テルペンフ
ェノール系樹脂、芳香族変成テルペン系樹脂、C5系ま
たはC9系の石油系樹脂、クマロン樹脂などを添加して
もよい。特に、被着体がポリオレフィンの場合には、強
い接着力を発現させ得るため、ロジン系樹脂や石油系樹
脂が好ましく用いられる。
【0062】また、塗工性を高めるために、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム、ブチル
ゴムなどの増粘剤;コロイダルシリカ、ポリビニルピロ
リドンなどのチキソトロープ剤;炭酸カルシウム、酸化
チタン、クレーなどの増量剤;ポリエステル、アクリル
ポリマー、ポリウレタン、シリコーン、ポリエーテル、
ポリビニルエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリイソブチレン、ワックス類などの調整剤を添加
してもよい。
【0063】さらに、本発明に係る光硬化性組成物を接
着剤として用いる場合、高い剪断接着力を実現させるた
めに、ガラスバルーン、アルミナバルーン、セラミック
バルーンなどの無機中空体;ナイロンビーズ、アクリル
ビーズ、シリコンビーズなどの有機球状体;塩化ビニリ
デンバルーン、アクリルバルーンなどの有機中空体など
の有機中空体;ガラス、ポリエステル、レーヨン、ナイ
ロン、セルロース、アセテートなどの単繊維などを添加
してもよい。
【0064】上記ガラス繊維を配合する場合には、繊維
状のチップを組成物中に添加することができるが、ガラ
ス織布に上記光硬化性組成物を含浸し、重合することに
より、高い剪断接着力を得ることができる。
【0065】(作用)請求項1に記載の発明に係る光カ
チオン触媒組成物では、感光性オニウム塩に加えて、式
(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を置換基と
して含む化合物が含まれているので、該式(1)で示す
化合物あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合
物の作用により、光カチオン重合性化合物と混合し光を
照射した場合、硬化が遅延され、十分な可使時間を確保
することができる。これは、上記式(1)で示す化合物
あるいは式(1)の構造を置換基として含む化合物が環
状エーテルを含む化合物であることによると考えられ
る。
【0066】また、上記式(1)に示す化合物あるいは
式(1)の構造を置換基として含む化合物の作用により
硬化が遅延されるが、該式(1)で示す化合物あるいは
式(1)の構造を置換基として含む化合物は、硬化後の
接着強度にはほとんど影響を与えない。従って、十分な
可使時間を確保し得るだけでなく、光硬化性組成物の硬
化後の接着強度についても十分な大きさとされる。
【0067】すなわち、十分な長さの可使時間と、十分
な硬化後の接着強度を両立することができると共に、こ
れらを独立して設計することができる。請求項2に記載
の発明に係る光硬化性組成物では、上記光カチオン触媒
組成物と、カチオン重合性基を有する化合物とを含むた
め、請求項1に記載の発明の場合と同様に、十分な可使
時間を確保し得ると共に、硬化後の接着強度についても
十分な大きさとされる。
【0068】請求項3に記載の発明では、カチオン重合
性基がエポキシ基であるため、接着性及び耐久性が一層
高められる。請求項4に記載の発明では、増感剤として
チオキサントン誘導体がさらに含有されているので、該
チオキサントン誘導体の増感作用により硬化速度を高め
ることができる。すなわち、チオキサントン誘導体と、
上記式(1)で示す化合物あるいは式(1)の構造を置
換基として含む化合物の配合割合とを調整することによ
り、可使時間及び即硬化性を容易に調整することができ
る。
【0069】請求項5に記載の発明に係る光硬化性接着
シートは、本発明に係る光硬化性組成物を用いて構成さ
れており、かつ上記のように0℃〜50℃の温度範囲に
おいて、周波数10Hzにおける動的剪断貯蔵弾性率が
103 Pa〜1010Paの範囲にあるため、被着体に対
して容易にかつ確実に貼付することができると共に、硬
化後には、十分な接着強度を発現する。加えて、本発明
に係る光硬化性組成物を用いて構成されているので、上
述した請求項2〜4の何れかに記載の場合と同様に、十
分な可使時間を確保することができ、固体に光硬化性接
着シートを貼付する前または被着体の一方に貼付した後
に光を照射し、十分な余裕をもって被着体同士を貼り合
わせることができる。
【0070】請求項6に記載の発明に係る接合方法で
は、本発明に係る光硬化性組成物を用いて被着体同士を
接合するにあたり、被着体の一方または双方に光硬化性
組成物を塗布した後、光を照射し、しかる後被着体同士
を貼り合わせる。この場合、光照射後十分な可使時間が
確保されるため、余裕をもって被着体同士を容易にかつ
確実に貼り合わせることができる。また、光照射後、光
硬化性組成物が硬化することにより、十分な接着強度が
発現される。
【0071】同様に、請求項6に記載の発明に係る接合
方法においても、上記のように、本発明に係る光硬化性
接着シートを用いて被着体同士を貼り合わせるにあた
り、光硬化性接着シートに光を照射してから被着体同士
が貼り合わされる。この場合においても、十分な可使時
間が確保されているので、光照射後余裕をもって被着体
同士を貼り合わせることができる。
【0072】
【実施例】以下、本発明の非限定的な実施例を挙げるこ
とにより、本発明をより具体的に説明する。
【0073】(実施例1−光カチオン触媒組成物の調
整)約50mlのサンプル瓶内に、感光性オニウム塩と
して旭電化工業社製、商品名:オプトマーSP170を
20gと、式(1)で示す化合物として、18−クラウ
ン−6を10gとを混合し、スターラーにより撹拌し、
光カチオン触媒組成物を得た。なお、18−クラウン−
6は、前述した構造の化合物B1においてn=6の割合
に相当する。
【0074】(実施例2−光カチオン触媒組成物の調
整)約50mlのサンプル瓶内に、感光性オニウム塩と
して旭電化工業社製、商品名:オプトマーSP150を
20gと、式(1)で示す化合物として、18−クラウ
ン−6を10gとを混合し、スターラーにより撹拌し、
光カチオン触媒組成物を得た。
【0075】(実施例3−光カチオン触媒組成物の調
整)約50mlのサンプル瓶内に、感光性オニウム塩と
してユニオンカーバイド社製、商品名:UVI−699
0を20gと、式(1)で示す化合物として、18−ク
ラウン−6を10gとを混合し、スターラーにより撹拌
し、光カチオン触媒組成物を得た。
【0076】(実施例4−光カチオン触媒組成物の調
整)0.5Lのセパラブルフラスコ内において、実施例
1で得た光カチオン触媒組成物9gと、エポキシ樹脂化
合物としてビスフェノールA系エポキシ樹脂(油化シェ
ルエポキシ社製、商品名:エピコート823)300g
と混合し、撹拌し、光硬化性組成物を得た。得られた光
硬化性組成物の粘度は、25℃において14000cp
sであった。
【0077】上記のようにして得た光硬化性組成物を液
状の接着剤組成物として用い、後述の評価方法により、
光照射後、皮貼りが生じるまでの時間及び剪断接着力を
評価した。その結果、光を照射してから皮貼りが発生す
るまでの時間は90分であった。また、剪断接着力は、
110kgf/cm2 であった。さらに、光照射後5分
後に貼り合わせたことを除いては上記と同様にしてステ
ンレス板同士を貼り合わせた場合、剪断接着力は103
kgf/cm2 であった。
【0078】(比較例1)実施例4と同様にして、ただ
し、式(1)で示す化合物として18−クラウン−6を
用いなかったことを除いては、実施例4と同様にして光
硬化性組成物を調整した。この光硬化性組成物の25℃
における粘度は14000cpsであった。
【0079】上記光硬化性組成物を液状接着剤として用
い、実施例4と同様にして評価した。その結果、光照射
後皮貼りまでの時間は、1分にも満たなかった。また、
ステンレス板を用いた剪断接着力は、光照射直後に貼り
合わせた場合には113kgf/cm2 であり、光照射
5分後に貼り合わせた場合には1kgf/cm2 に満た
なかった。
【0080】従って、実施例4及び比較例1の比較か
ら、式(1)で示す化合物を配合してなる実施例4で
は、皮貼りまでの時間を著しく長くすることができると
共に、光照射5分後に貼り合わせた場合の剪断接着力が
著しく高められ、従って硬化速度についても十分な大き
さとされ得ることがわかる。
【0081】(実施例5〜8)実施例4と同様にして、
ただし下記の表1に示した組成比(重量比)となるよう
に感光性オニウム塩及び式(1)で示す化合物及びエポ
キシ化合物を配合してそれぞれ光硬化性組成物を焼成
し、実施例4と同様にして評価した。結果を下記の表1
に示す。なお、ジベンゾ18−クラウン−6は、前述し
た構造の化合物B6において、n=4、m=2、R6
9 が水素である場合に相当する。
【0082】(比較例2〜5)実施例4と同様にして、
ただし式(1)で示す化合物を用いずに、下記の表1に
示す組成比(重量比)で、感光性オニウム塩化合物、エ
ポキシ化合物をそれぞれ配合し、比較例2〜5の光硬化
性組成物を得た。この比較例2〜5の光硬化性組成物に
ついて、実施例4と同様にして評価した。結果を下記の
表1に示す。
【0083】表1から明らかなように、実施例4〜8で
は、感光性オニウム塩に加えて、式(1)で示す化合物
が配合されているため、皮貼り発生までの時間を長くす
ることができ、従って接着に際しての作業性を高め得る
ことがわかる。
【0084】逆に、実施例4〜8に対応する比較例1〜
5では、それぞれ光照射直後から急速に皮貼りが発生し
ていた。従って、実施例4〜8の光硬化性組成物を接着
剤として用いた場合、光照射後、余裕をもって接合作業
を行い得るのに対し、対応の比較例1〜5では、光照射
後ただちに貼り合わせなければ十分な接着力の得られな
いことがわかる。
【0085】(実施例9)実施例1で得た光カチオン触
媒組成物9重量部と、脂環式エポキシ樹脂(ユニオンカ
ーバイド社製、商品名:ERL4221)120重量部
と、エポキシ化SBS(ダイセル化学工業社製、商品
名:エポフレンドA1020)120重量部と、粘着付
与樹脂(未水添石油樹脂、三井石油化学工業社製、商品
名:FTR6125)60重量部とを、加熱オイルを循
環させ得るジャケットが設けられたプラネタリーミキサ
ーに投入し、アルミ箔で全体を覆った後、150℃の温
度で、30rpmで30分間混合し、光硬化性組成物を
得た。この組成物の粘度は、150℃で7000cp
s、軟化点は90℃であった。
【0086】上記のようにして得た光硬化性組成物を、
反応性ホットメルト接着剤として使用し、後述の評価方
法に従って、可使時間及び剥離接着力を評価した。可使
時間は5分であった。光照射直後に貼り合わせた場合に
は、剥離接着力は2.5kgf/25mm、光照射5分
後に貼り合わせた場合には、2.3kgf/25mmで
あった。
【0087】(比較例6)式(1)で示す化合物を用い
なかったことを除いては実施例9と同様にして、光硬化
性組成物を得た。この光硬化性組成物の150どおける
粘度は7000cpsであり、軟化点は90℃であっ
た。
【0088】また、上記光硬化性組成物を、実施例9の
場合と同様に反応性ホットメルト接着剤として用い、可
使時間及び剥離接着力を評価した。その結果、可使時間
は1分にも満たなかった。また、剥離接着力は、光照射
直後に貼り合わせた場合には、2.5kgf/25mm
であり、光照射5分後に貼り合わせた場合には、貼り合
わせが困難であった。
【0089】(実施例10及び比較例7)実施例9と同
様にして、ただし、下記の表2に示す配合割合に従って
各成分を配合し、実施例10及び比較例7の各光硬化性
組成物を得た。このようにして得た光硬化性組成物につ
いて、粘度、軟化点、可使時間及び剥離接着力を実施例
9と同様にして測定した。結果を下記の表2に示す。
【0090】実施例9及び10の結果から、比較例6,
7に比べ、式(1)で示す化合物を用いたことにより、
可使時間が十分な長さとされ、光照射後余裕をもって接
合作業を行い得ることがわかる。これに対して、対応の
比較例6,7では、光照射直後ただちに接合作業を行わ
ないと、十分な接着力の得られないことがわかる。
【0091】(実施例11)0.5Lセパラブルフラス
コ中において実施例9で得た光硬化性組成物100g
と、酢酸エチル−トルエン(重量比70/30)混合液
100gとを混合し、得られた光硬化性組成物溶液をベ
ーカー式アプリケーターを用いて、表面が離型処理され
たポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗工し、1
10℃で5分間乾燥し、厚み100μmの光硬化性接着
シートを得た。得られた光硬化性接着シートの25℃に
おける周波数10Hzにおける動的剪断貯蔵弾性率は1
6 であった。
【0092】上記のようにして得られた光硬化性接着シ
ートの可使時間及び剥離接着力を後述の方法に従って評
価した。その結果、可使時間は5分であった。また、剥
離接着力は光照射直後に貼り合わせた場合2.5kgf
/25mmであり、光照射5分後に貼り合わせた場合に
は2.3kgf/25mmであった。
【0093】(比較例8)比較例6の組成物を実施例9
の組成物に代えて用いたことを除いては、実施例11と
同様にして光硬化性接着シート(厚み100μm)を得
た。得られた光硬化性接着シートを25℃における周波
数10Hzにおける動的剪断貯蔵弾性率は106 であっ
た。
【0094】このようにして得た光硬化性接着シートに
ついて、実施例11と同様にして、評価した。その結
果、可使時間は1分未満であり、剥離接着力について
は、光照射直後に貼り合わせた場合には2.5kgf/
25mmであったものの、光照射後5分後に貼り合わせ
た場合には貼り合わせ自体不可能であった。
【0095】(実施例12)実施例5で得た光硬化性組
成物を、1000mLのシリンジに充填し、吐出口にポ
リ塩化ビニル管を取り付け、光硬化性組成物がポリ塩化
ビニル管を流れている間に、光照射量が365nmの波
長の光で900mJ/cm2 の光エネルギーとなるよう
に照射しつつ、成形型(テフロン製、100mm×10
0mm×110mm)に注ぎ込んだ。注型後25℃で7
日間養生した後、成形型から取り出し、直方体状の成形
体を得た。
【0096】(比較例9)実施例12と同様にして、た
だし、実施例5の組成物に代えて比較例2で得た組成物
を用い、同様にして成形体の製造を試みた。しかしなが
ら、光硬化性組成物がポリ塩化ビニル管を通過している
間に増粘し、型内に組成物を注ぐことが困難であり、成
形体を得ることができなかった。
【0097】(評価方法)上述した実施例1〜12及び
比較例1〜9における光照射後皮貼りするまでの時
間、剪断接着力、可使時間及び剥離接着力につい
ては、以下の要領で評価した。
【0098】光照射後皮貼りするまでの時間…光硬化
性組成物をステンレス板(SUS304)上に50μm
の厚みとなるように塗布し、365nmの波長の光を強
度30mW/cm2 で30秒照射した後、光照射面の皮
貼りの有無を指による触診で評価した。すなわち、指に
よる触診において、濡れ感あるいは粘着感を感じなくな
った場合、皮貼りが発生したと判断し、光照射後皮貼り
発生までの時間を求めた。
【0099】剪断接着力…JIS Z6850に準
じ、長さ150mm×厚さ2mmのステンレス板(SU
S304、以下被着体Aと略す。)の表面を耐水研磨紙
#280で研磨し、酢酸エチルで表面を脱脂乾燥させ、
該ステンレス板の表面に光硬化性組成物を50μmの厚
みに塗布した。次に、300〜370nmの波長領域に
おいて、光照射量が365nmの波長の光で強度30m
W/cm2 及び照射時間30秒となるように光を照射し
た。光照射後、ただちに、あるいは所定時間経過後に、
別途用意した別の被着体Aを貼り合わせ、剪断接着力試
験片を得た。貼り合わせ後、何れの剪断接着力試験片に
ついても、25℃で7日間養生した後、引っ張り試験機
を用い、引っ張り速度10mm/分の条件で剪断接着力
を測定した。
【0100】可使時間…の剥離接着力試験片を作製
するに際し、塗布した組成物に光を照射し、所定時間経
過後に、別の被着体を貼り合わせるに際し、所定時間経
過して貼り合わせた場合と、照射直後に貼り合わせた場
合とほぼ同じ接着力を示した場合、その所定時間の最大
時間を可使時間とした。
【0101】剥離接着力…150℃に設定されたロー
ルコーターを用い、実施例9もしくは10及び比較例6
もしくは7で得た組成物を、SPCCダル鋼板(25×
125×1.6mm)に50〜150μmの厚さに塗布
した。次に、300〜370nmの波長領域で、光照射
量が365nmの波長の光で30mW/cm2 の強度と
なるように30秒間光を照射した。
【0102】実施例9及び比較例6の場合には、光照射
後及び所定時間経過後に、それぞれ、9号綿頒布(25
×125mm)を重ね合わせ、23℃で2分間、0.5
kgf/cm2 の圧力でプレスし、剥離接着力試験片を
得た。貼り合わせ後、25℃で7日間溶融した後、JI
S K6854に準じ、浮動ローラー法剥離試験を行
い、剥離接着力を測定した。
【0103】実施例10及び比較例7の場合には、光照
射後及び所定時間経過後に、それぞれ、9号綿頒布(2
5×125mm)を重ね合わせ、120℃、2分間、
0.5kgf/cm2 の条件で加熱プレスした後、23
℃で2分間、0.5kgf/cm2 の圧力で再度プレス
し、剥離接着力試験片を得た。何れの試験片について
も、貼り合わせ後、25℃で7日間養生した後、JIS
K6854に準じ、浮動ローラー法剥離試験を行い、
剥離接着力を評価した。
【0104】
【表1】
【0105】表1における商品名の詳細は以下の通り。 エピコート828:ビスフェノールA系エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ樹脂) EP−4080:水添ビスフェノールAエポキシ樹脂
(旭電化社製) CHDVE:シクロヘキサンジメタノールジビニルエー
テル
【0106】
【表2】
【0107】表2における商品名の詳細は以下の通り。 ERL4221:脂環式エポキシ樹脂(ユニオンカーバ
イド日本社製) エポフレンドA1020:エポキシ化SBS(ダイセル
化学工業社製) エピコートRXE21:脂肪族エポキシ樹脂(油化シェ
ルエポキシ樹脂) FTR6125:未水添石油樹脂(三井石油化学工業社
製)
【0108】
【発明の効果】本発明に係る光カチオン触媒組成物で
は、光カチオン重合性触媒としての感光性オニウム塩に
対し、式(1)で示す化合物が配合されいてるので、光
カチオン重合性化合物と共に用い、光を照射した場合、
式(1)で示す化合物の作用により、光照射後十分な可
使時間を確保することができると共に、硬化後の接着性
が、通常の光カチオン重合触媒を用いて硬化させて得ら
れた接着性と同等の接着性を示す硬化物を与える。
【0109】従って、本発明に係る光カチオン触媒組成
物を用いた請求項2に記載の発明に係る光硬化性組成物
では、光照射後の可使時間が長いため、余裕をもって接
合作業などを行い得ると共に、硬化後には、十分な接着
強度等を発現させることができる。
【0110】また、請求項3に記載のように、カチオン
重合性基がエポキシ基である場合には、接着性及び耐久
性をさらに高め得る。請求項4に記載の発明では、増感
剤として、チオキサントン誘導体が配合されているの
で、光硬化性組成物の硬化速度を高めることができる。
【0111】請求項5に記載の発明に係る光硬化性接着
シートでは、本発明に係る光硬化性組成物をシート化し
てなるため、被着体同士を接合するにあたり、十分な可
使時間を確保し得るので、余裕をもって被着体同士を接
合することができる。
【0112】同様に、請求項6,7に記載の発明に係る
各接合方法では、本発明に係る光硬化性組成物や光硬化
性接着シートを用いて接着するにあたり、光照射後に被
着体同士を貼り合わせるが、この場合、光照射後の可使
時間は十分な長さとされているので、被着体同士を余裕
をもって確実に接合することができ、接合作業の作業性
を高めることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CD021 CD051 CD061 CD101 CD181 CD201 CH022 EQ006 EV296 FD146 GJ01 4J036 AB01 AB07 AD08 AF06 AG00 AJ08 AK02 AK03 CD04 CD09 DD01 FB12 GA01 GA03 HA02 JA06 4J040 EC061 EC071 EC091 EC151 EC201 EC211 EC261 EC281 EC371 EC401 FA041 FA061 HB06 HB43 HB46 HC14 HD18 HD19 JA09 JB08 JB09 KA13 KA15 LA05 LA06 PA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性オニウム塩と、下記の式(1)で
    表される化合物あるいは式(1)の構造を置換基として
    含む化合物を含むことを特徴とする光カチオン触媒組成
    物。 【化1】 (式中、R及びR´は水素元素、ハロゲン元素、飽和炭
    化水素基、不飽和炭化水素基、及び炭素・水素・酸素・
    窒素・硫黄等の元素を適宜組み合わせて成る置換基等か
    ら適宜選ばれる。1及びnは2以上の整数)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光カチオン触媒組成物
    と、 一分子中に少なくとも1つのカチオン重合性基を有する
    化合物とを含むことを特徴とする光硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 カチオン重合性基が、エポキシ基である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 増感剤としてのチオキサントン誘導体を
    さらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載の
    光硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の光硬化性
    組成物をシート化してなる光硬化性接着シートであっ
    て、 硬化前において、0℃〜50℃の温度において周波数1
    0Hzにおける該光硬化性接着シートの動的剪断貯蔵弾
    性率が103 Pa〜1010Paの範囲にあることを特徴
    とする光硬化性接着シート。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4の何れかに記載の光硬化性
    組成物を被着体の一方または双方に塗布し、被着体に塗
    布前または塗布後に光硬化性組成物に光を照射し、被着
    体同士を貼り合わせることを特徴とする接合方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の光硬化性接着シートを
    介して被着体同士を貼り合わせる前または貼り合わせ後
    に、該光硬化性接着シートに光を照射することを特徴と
    する接合方法。
JP24317598A 1998-08-28 1998-08-28 光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法 Expired - Lifetime JP3737285B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24317598A JP3737285B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法
AU50656/99A AU5065699A (en) 1998-08-28 1999-08-05 Cationic photocatalyst composition and photocurable composition
PCT/JP1999/004253 WO2000012584A1 (fr) 1998-08-28 1999-08-05 Composition de photocatalyseur cationique et composition photodurcissable
US09/719,166 US6696506B1 (en) 1998-08-28 1999-08-05 Cationic photocatalyst composition and photocurable composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24317598A JP3737285B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000072853A true JP2000072853A (ja) 2000-03-07
JP3737285B2 JP3737285B2 (ja) 2006-01-18

Family

ID=17099943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24317598A Expired - Lifetime JP3737285B2 (ja) 1998-08-28 1998-08-28 光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6696506B1 (ja)
JP (1) JP3737285B2 (ja)
AU (1) AU5065699A (ja)
WO (1) WO2000012584A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495035B2 (en) 2003-08-12 2009-02-24 Mitsui Chemicals, Inc. Photo-curable resin composition and sealing agent for flat panel display using the same
JP5339907B2 (ja) * 2007-06-14 2013-11-13 積水化学工業株式会社 光硬化型粘接着剤組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080176004A1 (en) * 2007-01-19 2008-07-24 Tokyo Electron Limited Coating treatment apparatus, substrate treatment system, coating treatment method, and computer storage medium

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0276716A3 (en) * 1987-01-30 1989-07-26 General Electric Company Uv curable epoxy resin compositions with delayed cure
US4985340A (en) * 1988-06-01 1991-01-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Energy curable compositions: two component curing agents
CA2028259A1 (en) * 1989-11-20 1991-05-21 Stefan Weigl Tacky photopolymerizable adhesive compositions
US5494943A (en) * 1993-06-16 1996-02-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Stabilized cationically-curable compositions
US6218482B1 (en) * 1994-02-24 2001-04-17 New Japan Chemical Co., Ltd. Epoxy resin, process for preparing the resin and photo-curable resin composition and resin composition for powder coatings containing the epoxy resin
US5554664A (en) * 1995-03-06 1996-09-10 Minnesota Mining And Manufacturing Company Energy-activatable salts with fluorocarbon anions
US5716551A (en) * 1996-02-09 1998-02-10 Tech Spray, Inc. Static dissipative composition and process for static disspative coatings
US5962546A (en) * 1996-03-26 1999-10-05 3M Innovative Properties Company Cationically polymerizable compositions capable of being coated by electrostatic assistance
JP3022796B2 (ja) * 1997-02-04 2000-03-21 積水化学工業株式会社 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JPH10120988A (ja) * 1996-10-23 1998-05-12 Sekisui Chem Co Ltd 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JP3933322B2 (ja) * 1998-09-01 2007-06-20 学校法人神奈川大学 硬化性組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7495035B2 (en) 2003-08-12 2009-02-24 Mitsui Chemicals, Inc. Photo-curable resin composition and sealing agent for flat panel display using the same
JP5339907B2 (ja) * 2007-06-14 2013-11-13 積水化学工業株式会社 光硬化型粘接着剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3737285B2 (ja) 2006-01-18
WO2000012584A1 (fr) 2000-03-09
AU5065699A (en) 2000-03-21
US6696506B1 (en) 2004-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000109544A (ja) 光硬化性組成物、光硬化性組成物の製造方法、光硬化型粘接着シート、光硬化型粘接着シートの製造方法及び接合方法
EP1249479B1 (en) Method for joining members
EP2348081B1 (en) Adhesive composition and optical member
JP2010018797A (ja) 光学部品用硬化性組成物、光学部品用接着剤及び有機エレクトロルミネッセンス素子用封止剤
JP2007119542A (ja) 紫外線反応型接着剤およびこの紫外線反応型接着剤を用いた液晶パネル
JP4611463B2 (ja) 硬化型粘接着シート
JP3739211B2 (ja) 光硬化型粘接着シート、光硬化型粘接着シートの製造方法及び接合方法
JP2003096184A (ja) 光硬化型樹脂組成物
JP2007056119A (ja) 光遅延硬化型油面用接着剤
JP3737285B2 (ja) 光硬化性組成物、光硬化性接着シート、及び接合方法
JP3022796B2 (ja) 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JP2000144071A (ja) 光重合性組成物、光硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
EP1236782B1 (en) Cationically polymerizable liquid composition and tacky polymer
JP2000144094A (ja) 光後硬化型粘着剤組成物、及び部材の接合方法
JP3852685B2 (ja) カチオン重合型液状組成物及び粘着性重合物
JP3043292B2 (ja) エネルギー重合性組成物及び硬化型粘接着シート
JPH10120995A (ja) 硬化型粘接着シート、部材の接合方法及び粘接着部材
JPH10120993A (ja) 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JP2008169240A (ja) 接着剤組成物
JP2005042052A (ja) 光カチオン重合性組成物
WO2001018144A1 (fr) Composition d'adhesif autocollant photodurcissable et feuille adhesive autocollante
JPH10120996A (ja) 硬化型粘接着シート及び部材の接合方法
JPH11158450A (ja) 硬化型粘接着剤組成物及び硬化型粘接着シート
JP2004143222A (ja) 光カチオン重合性粘着型接着剤
JP2010275545A (ja) 光硬化型接着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050607

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051011

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081104

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091104

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101104

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111104

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121104

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131104

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term