JP2000072464A - ガラスのスクライブ方法 - Google Patents
ガラスのスクライブ方法Info
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- JP2000072464A JP2000072464A JP10233692A JP23369298A JP2000072464A JP 2000072464 A JP2000072464 A JP 2000072464A JP 10233692 A JP10233692 A JP 10233692A JP 23369298 A JP23369298 A JP 23369298A JP 2000072464 A JP2000072464 A JP 2000072464A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/02—Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
- C03B33/023—Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
- C03B33/027—Scoring tool holders; Driving mechanisms therefor
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 垂直クラックを深くし、かつ水平クラックを
少なくしても、頻繁に刻線形成手段を交換しなくてもよ
いガラスのスクライブ方法を提供する。 【解決手段】 ステージ１０２に液晶表示パネル１０１
をセットし、アライメントカメラ１０３で液晶表示パネ
ル１０１にあらかじめ形成されているアライメント用マ
ークを認識して、ステージ１０２を動かして位置合わせ
を行う。次に、位置合わせを完了した液晶表示パネル１
０１の刻線を形成する位置が、弾性板１０４の位置と一
致するようにステージ１０２を移動させる。そして、弾
性板１０４の両端に設けられたエアーシリンダー１０６
によって、弾性板１０４を所定の荷重で液晶表示パネル
１０１に押しつける。その後、ローラー１０５を保持し
たエアーシリンダー１０７を下降させ、弾性板１０４の
上面の端にローラー１０５を押しつけ、弾性板１０４の
もう一方の端まで所定の速度でローラー１０５を押しつ
けたまま移動させることで刻線を形成する。
少なくしても、頻繁に刻線形成手段を交換しなくてもよ
いガラスのスクライブ方法を提供する。 【解決手段】 ステージ１０２に液晶表示パネル１０１
をセットし、アライメントカメラ１０３で液晶表示パネ
ル１０１にあらかじめ形成されているアライメント用マ
ークを認識して、ステージ１０２を動かして位置合わせ
を行う。次に、位置合わせを完了した液晶表示パネル１
０１の刻線を形成する位置が、弾性板１０４の位置と一
致するようにステージ１０２を移動させる。そして、弾
性板１０４の両端に設けられたエアーシリンダー１０６
によって、弾性板１０４を所定の荷重で液晶表示パネル
１０１に押しつける。その後、ローラー１０５を保持し
たエアーシリンダー１０７を下降させ、弾性板１０４の
上面の端にローラー１０５を押しつけ、弾性板１０４の
もう一方の端まで所定の速度でローラー１０５を押しつ
けたまま移動させることで刻線を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスの表面に破
断のための刻線を形成するガラスのスクライブ方法に関
するもので、特に液晶表示装置を構成するガラスのスク
ライブ方法に関するものである。
断のための刻線を形成するガラスのスクライブ方法に関
するもので、特に液晶表示装置を構成するガラスのスク
ライブ方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】液晶の電気光学効果をテレビ画像に利用
した表示装置として、液晶表示装置が提供されている。
この液晶表示装置は、行列状に配列された多数の絵素電
極と、それに印加された電圧に応じて光を変調する液晶
層とを備えている。
した表示装置として、液晶表示装置が提供されている。
この液晶表示装置は、行列状に配列された多数の絵素電
極と、それに印加された電圧に応じて光を変調する液晶
層とを備えている。
【０００３】液晶表示装置の製造方法としては、カラー
フィルター側ガラス基板とＴＦＴ側ガラス基板とを各々
配向処理して貼り合わせた後、所定のサイズに分断し、
液晶注入、注入口封止、ガラス基板端面の面取り等を行
う方法が一般的である。この後、実装工程で偏光板を貼
り付け、ＬＳＩまたは回路基板を実装し、バックライト
およびシャーシを組み込んで液晶表示装置が完成する。
フィルター側ガラス基板とＴＦＴ側ガラス基板とを各々
配向処理して貼り合わせた後、所定のサイズに分断し、
液晶注入、注入口封止、ガラス基板端面の面取り等を行
う方法が一般的である。この後、実装工程で偏光板を貼
り付け、ＬＳＩまたは回路基板を実装し、バックライト
およびシャーシを組み込んで液晶表示装置が完成する。
【０００４】一般に板ガラス等のガラスを破断する場合
には、ガラスの表面に刻線を形成し、この刻線に沿って
破断するようにしている。
には、ガラスの表面に刻線を形成し、この刻線に沿って
破断するようにしている。
【０００５】この刻線の形成を液晶表示装置の製造方法
を例として説明すれば、図５に示すように、２枚の板ガ
ラス４０１および４０２を貼り合わせてなる液晶表示パ
ネル４００の一方の板ガラス４０１に刻線４０３を形成
する。
を例として説明すれば、図５に示すように、２枚の板ガ
ラス４０１および４０２を貼り合わせてなる液晶表示パ
ネル４００の一方の板ガラス４０１に刻線４０３を形成
する。
【０００６】このスクライブ方法では、刻線形成手段と
しての算盤玉状をなすカッター４０４を板ガラス４０１
に所定の押圧力、例えば１〜４ｋｇ／ｃｍ2程度で押し
付けるとともに、図中の矢印方向に相対移動させること
により、刻線４０３を形成する。
しての算盤玉状をなすカッター４０４を板ガラス４０１
に所定の押圧力、例えば１〜４ｋｇ／ｃｍ2程度で押し
付けるとともに、図中の矢印方向に相対移動させること
により、刻線４０３を形成する。
【０００７】刻線４０３を形成する目的は、刻線４０３
に沿って板ガラス４０１を破断することにより、板ガラ
ス４０１の破断を容易にすることである。
に沿って板ガラス４０１を破断することにより、板ガラ
ス４０１の破断を容易にすることである。
【０００８】板ガラス４０１の破断を容易にするために
は、図６（Ａ）に示すように、垂直クラック５０１を深
く形成する必要がある。垂直クラック５０１を深く形成
するには、カッター４０４を板ガラス４０１に押し付け
る押圧力を大きくすれば良い。
は、図６（Ａ）に示すように、垂直クラック５０１を深
く形成する必要がある。垂直クラック５０１を深く形成
するには、カッター４０４を板ガラス４０１に押し付け
る押圧力を大きくすれば良い。
【０００９】ところが、カッター４０４を板ガラス４０
１に大きな力で押しつけると、図６（Ｂ）に示すよう
に、板ガラス４０１には垂直クラック５０１だけではな
く、刻線４０３から左右方向に延びる水平クラック５０
２が発生し、刻線４０３近傍に欠けまたは部分的な剥離
等が発生するという問題が生じる。特に液晶表示パネル
４００の板ガラス４０１の場合には、押圧力を小さくす
れば水平クラック５０２が発生することはないが、垂直
クラック５０１の深さが浅くなってしまい、板ガラス４
０１を破断できなくなってしまう。
１に大きな力で押しつけると、図６（Ｂ）に示すよう
に、板ガラス４０１には垂直クラック５０１だけではな
く、刻線４０３から左右方向に延びる水平クラック５０
２が発生し、刻線４０３近傍に欠けまたは部分的な剥離
等が発生するという問題が生じる。特に液晶表示パネル
４００の板ガラス４０１の場合には、押圧力を小さくす
れば水平クラック５０２が発生することはないが、垂直
クラック５０１の深さが浅くなってしまい、板ガラス４
０１を破断できなくなってしまう。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】前述のような液晶表示
パネルのスクライブ方法において、垂直クラックを深く
し、かつ水平クラックを少なくする手段として、刻線形
成手段としての先細りのカッターを板ガラスに一定の押
圧力で押しつけ、かつカッターの押圧力を周期的に変動
させ、その状態でカッターを移動させることによって板
ガラスの表面に刻線を形成する方法が特開平９−２７８
４７３号公報で提案されている。
パネルのスクライブ方法において、垂直クラックを深く
し、かつ水平クラックを少なくする手段として、刻線形
成手段としての先細りのカッターを板ガラスに一定の押
圧力で押しつけ、かつカッターの押圧力を周期的に変動
させ、その状態でカッターを移動させることによって板
ガラスの表面に刻線を形成する方法が特開平９−２７８
４７３号公報で提案されている。
【００１１】また、ホイールの刃先に所定のピッチで所
定高さの突起を形成した刻線形成手段を板ガラスに一定
の押圧力で押しつけ、その状態で刻線形成手段を移動さ
せることによって板ガラスに打点衝撃を与える方法が特
開平９−１８８５３４号公報で提案されている。
定高さの突起を形成した刻線形成手段を板ガラスに一定
の押圧力で押しつけ、その状態で刻線形成手段を移動さ
せることによって板ガラスに打点衝撃を与える方法が特
開平９−１８８５３４号公報で提案されている。
【００１２】いずれの方法も従来の方法と比較して垂直
クラックが深く入るが、板ガラスの一辺を破断するだけ
でも同じ突起が多数回にわたって板ガラスに当たるため
にすぐに突起が摩耗する、またカッターが先細りのため
に耐久性が低いこと等から、頻繁に刻線形成手段を交換
しなければならないという問題がある。
クラックが深く入るが、板ガラスの一辺を破断するだけ
でも同じ突起が多数回にわたって板ガラスに当たるため
にすぐに突起が摩耗する、またカッターが先細りのため
に耐久性が低いこと等から、頻繁に刻線形成手段を交換
しなければならないという問題がある。
【００１３】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、垂直クラックを深くし、かつ
水平クラックを少なくしても、頻繁に刻線形成手段を交
換しなくてもよいガラスのスクライブ方法を提供するこ
とを目的としている。
みなされたものであって、垂直クラックを深くし、かつ
水平クラックを少なくしても、頻繁に刻線形成手段を交
換しなくてもよいガラスのスクライブ方法を提供するこ
とを目的としている。
【００１４】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項１記載のガラスのスクライブ方
法は、ガラスの表面に破断のための刻線を形成するガラ
スのスクライブ方法において、弾性板に複数の突起を設
けてなる刻線形成手段を用い、前記刻線を形成する位置
に前記突起を接触させ、前記弾性板の上面にローラーで
圧力をかけ、前記弾性板の長手方向の端からもう一方の
端まで圧力をかけながら前記ローラーを移動させること
で、前記突起によって前記刻線を形成することを特徴と
している。
ために、本発明の請求項１記載のガラスのスクライブ方
法は、ガラスの表面に破断のための刻線を形成するガラ
スのスクライブ方法において、弾性板に複数の突起を設
けてなる刻線形成手段を用い、前記刻線を形成する位置
に前記突起を接触させ、前記弾性板の上面にローラーで
圧力をかけ、前記弾性板の長手方向の端からもう一方の
端まで圧力をかけながら前記ローラーを移動させること
で、前記突起によって前記刻線を形成することを特徴と
している。
【００１５】請求項２記載のガラスのスクライブ方法
は、請求項１記載のガラスのスクライブ方法において、
前記弾性板は前記突起間の位置に切り込みが設けられて
いることを特徴としている。
は、請求項１記載のガラスのスクライブ方法において、
前記弾性板は前記突起間の位置に切り込みが設けられて
いることを特徴としている。
【００１６】本発明のガラスのスクライブ方法によれ
ば、弾性板に複数の突起を設けてなる刻線形成手段を用
い、刻線を形成する位置に突起を接触させ、弾性板の上
面にローラーで圧力をかけ、弾性板の長手方向の端から
もう一方の端まで圧力をかけながらローラーを移動させ
ることで、突起によって刻線を形成することにより、垂
直クラックが深くかつ水平クラックが少ない刻線を形成
することができるとともに、刻線形成手段の寿命を大幅
にのばすことができる。
ば、弾性板に複数の突起を設けてなる刻線形成手段を用
い、刻線を形成する位置に突起を接触させ、弾性板の上
面にローラーで圧力をかけ、弾性板の長手方向の端から
もう一方の端まで圧力をかけながらローラーを移動させ
ることで、突起によって刻線を形成することにより、垂
直クラックが深くかつ水平クラックが少ない刻線を形成
することができるとともに、刻線形成手段の寿命を大幅
にのばすことができる。
【００１７】また、弾性板は突起間の位置に切り込みが
設けられていることにより、ローラーからの荷重が弾性
板の長手方向に分散されることがなく、突起を介してロ
ーラーからの荷重をガラスに効率よく伝えることができ
る。
設けられていることにより、ローラーからの荷重が弾性
板の長手方向に分散されることがなく、突起を介してロ
ーラーからの荷重をガラスに効率よく伝えることができ
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１乃至図４を用いて、本発明の
実施の形態について説明する。本実施の形態では、液晶
表示パネルを破断する場合について説明するが、これに
限定されるものではない。
実施の形態について説明する。本実施の形態では、液晶
表示パネルを破断する場合について説明するが、これに
限定されるものではない。
【００１９】本発明は、ガラスを破断するライン上に刻
線形成手段としての所定形状の突起を形成した弾性板を
接触させ、この弾性板の上面にローラーで一定の押圧力
をかけたまま、弾性板の長手方向の端からもう一方の端
まで所定の速度でローラーを移動することを特徴とする
ガラスのスクライブ方法である。
線形成手段としての所定形状の突起を形成した弾性板を
接触させ、この弾性板の上面にローラーで一定の押圧力
をかけたまま、弾性板の長手方向の端からもう一方の端
まで所定の速度でローラーを移動することを特徴とする
ガラスのスクライブ方法である。
【００２０】本実施の形態で用いるスクライブ装置は、
図１および図２に示すように、液晶表示パネル１０１を
セットするステージ１０２が設けられ、ステージ１０２
の上部にはアライメントカメラ１０３が設けられてい
る。そして、ステージ１０２の上部で刻線を形成する位
置に弾性板１０４が設けられ、弾性板１０４の上部には
ローラー１０５が設けられている。
図１および図２に示すように、液晶表示パネル１０１を
セットするステージ１０２が設けられ、ステージ１０２
の上部にはアライメントカメラ１０３が設けられてい
る。そして、ステージ１０２の上部で刻線を形成する位
置に弾性板１０４が設けられ、弾性板１０４の上部には
ローラー１０５が設けられている。
【００２１】次に、スクライブ方法について説明する。
【００２２】ステージ１０２に液晶表示パネル１０１を
セットし、アライメントカメラ１０３で液晶表示パネル
１０１にあらかじめ形成されているアライメント用マー
クを認識して、ステージ１０２を動かして位置合わせを
行う。ステージ１０２は３軸方向（Ｘ、Ｙ、θ）に動作
可能になっている。
セットし、アライメントカメラ１０３で液晶表示パネル
１０１にあらかじめ形成されているアライメント用マー
クを認識して、ステージ１０２を動かして位置合わせを
行う。ステージ１０２は３軸方向（Ｘ、Ｙ、θ）に動作
可能になっている。
【００２３】位置合わせを完了した液晶表示パネル１０
１の刻線を形成する位置が、弾性板１０４の位置と一致
するようにステージ１０２を移動させる。このとき、ア
ライメントカメラ１０３と弾性板１０４との位置関係
は、あらかじめ高精度に合わせ込んであり、アライメン
トすれば弾性板１０４と刻線を形成する位置が高精度に
一致するようになっている。
１の刻線を形成する位置が、弾性板１０４の位置と一致
するようにステージ１０２を移動させる。このとき、ア
ライメントカメラ１０３と弾性板１０４との位置関係
は、あらかじめ高精度に合わせ込んであり、アライメン
トすれば弾性板１０４と刻線を形成する位置が高精度に
一致するようになっている。
【００２４】液晶表示パネル１０１の刻線を形成する位
置と弾性板１０４の位置とを一致させた後、弾性板１０
４の両端に設けられたエアーシリンダー１０６によっ
て、弾性板１０４を所定の荷重で液晶表示パネル１０１
に押しつける。
置と弾性板１０４の位置とを一致させた後、弾性板１０
４の両端に設けられたエアーシリンダー１０６によっ
て、弾性板１０４を所定の荷重で液晶表示パネル１０１
に押しつける。
【００２５】その後、ローラー１０５を保持したエアー
シリンダー１０７を下降させ、弾性板１０４の上面の端
にローラー１０５を押しつけ、弾性板１０４のもう一方
の端まで所定の速度でローラー１０５を押しつけたまま
移動させることで刻線を形成する。
シリンダー１０７を下降させ、弾性板１０４の上面の端
にローラー１０５を押しつけ、弾性板１０４のもう一方
の端まで所定の速度でローラー１０５を押しつけたまま
移動させることで刻線を形成する。
【００２６】ここで、図３に示すように、弾性板１０４
の下部、つまり液晶表示パネルに接する部分は所定形状
の突起を有しており、この突起は等ピッチで設けられて
いる。本実施の形態では、突起の高さｈを１０〜２０μ
ｍ、ピッチｐを１００〜２００μｍとする。突起の材質
は、ガラスより硬いダイヤモンドまたは超硬鋼が望まし
く、この突起を弾性板１０４に埋め込む。
の下部、つまり液晶表示パネルに接する部分は所定形状
の突起を有しており、この突起は等ピッチで設けられて
いる。本実施の形態では、突起の高さｈを１０〜２０μ
ｍ、ピッチｐを１００〜２００μｍとする。突起の材質
は、ガラスより硬いダイヤモンドまたは超硬鋼が望まし
く、この突起を弾性板１０４に埋め込む。
【００２７】また、図４に示すように、ローラー１０５
の荷重を弾性板１０４の下部に設けた突起を介して液晶
表示パネルに効率よく伝えることが望ましいため、ロー
ラー１０５の荷重が弾性板１０４の長手方向に分散しな
いように、弾性板１０４に切り込みを入れておくことが
好ましい。
の荷重を弾性板１０４の下部に設けた突起を介して液晶
表示パネルに効率よく伝えることが望ましいため、ロー
ラー１０５の荷重が弾性板１０４の長手方向に分散しな
いように、弾性板１０４に切り込みを入れておくことが
好ましい。
【００２８】本実施の形態に係るガラスのスクライブ方
法によれば、従来のスクライブ方法と比較し、垂直クラ
ックが深く入り、かつ水平クラックが著しく減少し、刻
線近傍の欠けまたは部分的な剥離を低減させることがで
きる。さらに、従来のホイール型のカッターでは、２０
００〜３０００ｍの刻線を形成するとカッターの刃先が
摩耗して交換しなければならないが、本実施の形態で用
いる弾性板に設けた突起は、２００００ｍの刻線を形成
することができ、寿命を約１０倍に延ばすことができ
る。
法によれば、従来のスクライブ方法と比較し、垂直クラ
ックが深く入り、かつ水平クラックが著しく減少し、刻
線近傍の欠けまたは部分的な剥離を低減させることがで
きる。さらに、従来のホイール型のカッターでは、２０
００〜３０００ｍの刻線を形成するとカッターの刃先が
摩耗して交換しなければならないが、本実施の形態で用
いる弾性板に設けた突起は、２００００ｍの刻線を形成
することができ、寿命を約１０倍に延ばすことができ
る。
【００２９】カッターの刃先が摩耗した場合、垂直クラ
ックが入らず、逆に水平クラックが増し、ガラスの欠
け、部分的な剥離または割れの発生率が著しく増加す
る。さらに、ホイールのスリップが発生しやすい状態と
なり、この場合、刻線を形成することができず、スクラ
イブすることができない。通常、カッターの交換には２
０〜３０分を必要とし、この間装置を停止させる必要が
ある。
ックが入らず、逆に水平クラックが増し、ガラスの欠
け、部分的な剥離または割れの発生率が著しく増加す
る。さらに、ホイールのスリップが発生しやすい状態と
なり、この場合、刻線を形成することができず、スクラ
イブすることができない。通常、カッターの交換には２
０〜３０分を必要とし、この間装置を停止させる必要が
ある。
【００３０】本実施の形態で用いる弾性板に設けた突起
は、前述のように寿命が約１０倍に延びたため、交換サ
イクルが大幅に長くなり、装置停止時間が減少して生産
効率が著しく向上する。
は、前述のように寿命が約１０倍に延びたため、交換サ
イクルが大幅に長くなり、装置停止時間が減少して生産
効率が著しく向上する。
【００３１】以上説明したように、本発明に係るガラス
のスクライブ方法によれば、垂直クラックを深くし、か
つ水平クラックを少なくすることができるとともに、刻
線形成手段の寿命を大幅に長くすることが可能となる。
のスクライブ方法によれば、垂直クラックを深くし、か
つ水平クラックを少なくすることができるとともに、刻
線形成手段の寿命を大幅に長くすることが可能となる。
【００３２】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明のガラスの
スクライブ方法によれば、弾性板に複数の突起を設けて
なる刻線形成手段を用い、刻線を形成する位置に突起を
接触させ、弾性板の上面にローラーで圧力をかけ、弾性
板の長手方向の端からもう一方の端まで圧力をかけなが
らローラーを移動させることで、突起によって刻線を形
成することにより、垂直クラックが深くかつ水平クラッ
クが少ない刻線を形成することができるため、刻線近傍
でのガラスの欠けまたは部分的な剥離を低減することが
できる。さらに、刻線形成手段の寿命を大幅にのばすこ
とができるため、生産効率の高いガラスのスクライブが
可能になる。
スクライブ方法によれば、弾性板に複数の突起を設けて
なる刻線形成手段を用い、刻線を形成する位置に突起を
接触させ、弾性板の上面にローラーで圧力をかけ、弾性
板の長手方向の端からもう一方の端まで圧力をかけなが
らローラーを移動させることで、突起によって刻線を形
成することにより、垂直クラックが深くかつ水平クラッ
クが少ない刻線を形成することができるため、刻線近傍
でのガラスの欠けまたは部分的な剥離を低減することが
できる。さらに、刻線形成手段の寿命を大幅にのばすこ
とができるため、生産効率の高いガラスのスクライブが
可能になる。
【００３３】また、弾性板は突起間の位置に切り込みが
設けられていることにより、ローラーからの荷重が弾性
板の長手方向に分散されることがなく、突起を介してロ
ーラーからの荷重をガラスに効率よく伝えることができ
る。
設けられていることにより、ローラーからの荷重が弾性
板の長手方向に分散されることがなく、突起を介してロ
ーラーからの荷重をガラスに効率よく伝えることができ
る。
【図１】実施の形態に係るスクライブ装置の平面図であ
る。
る。
【図２】実施の形態に係るスクライブ装置の正面図であ
る。
る。
【図３】弾性板に設ける突起を示す説明図である。
【図４】弾性板に設ける切り込みを示す説明図である。
【図５】従来のスクライブ方法を示す斜視図である。
【図６】（Ａ）はガラスの側面を示す断面図、（Ｂ）は
ガラスの正面を示す断面図である。
ガラスの正面を示す断面図である。
１０１ 液晶表示パネル １０２ ステージ １０３ アライメントカメラ １０４ 弾性板 １０５ ローラー １０６ エアーシリンダー １０７ エアーシリンダー ４００ 液晶表示パネル ４０１、４０２ 板ガラス ４０３ 刻線 ４０４ カッター ５０１ 垂直クラック ５０２ 水平クラック
Claims (2)
- 【請求項１】 ガラスの表面に破断のための刻線を形成
するガラスのスクライブ方法において、 弾性板に複数の突起を設けてなる刻線形成手段を用い、
前記刻線を形成する位置に前記突起を接触させ、前記弾
性板の上面にローラーで圧力をかけ、前記弾性板の長手
方向の端からもう一方の端まで圧力をかけながら前記ロ
ーラーを移動させることで、前記突起によって前記刻線
を形成することを特徴とするガラスのスクライブ方法。 - 【請求項２】 前記弾性板は前記突起間の位置に切り込
みが設けられていることを特徴とする請求項１記載のガ
ラスのスクライブ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10233692A JP2000072464A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ガラスのスクライブ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10233692A JP2000072464A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ガラスのスクライブ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000072464A true JP2000072464A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=16959059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10233692A Pending JP2000072464A (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ガラスのスクライブ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000072464A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100484864B1 (ko) * | 2001-11-19 | 2005-04-22 | 코스모스시스템(주) | 액정표시소자용 도광판의 그루브 패턴 형성 시스템 |
| KR100807172B1 (ko) | 2007-09-07 | 2008-03-07 | 주식회사 성진하이메크 | 글라스 절단장치 |
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| KR101265203B1 (ko) | 2011-02-14 | 2013-05-24 | 미쓰보시 다이야몬도 고교 가부시키가이샤 | 스크라이브 장치 및 스크라이브 방법 |
| CN106985505A (zh) * | 2015-12-16 | 2017-07-28 | 株式会社斯库林集团 | 转印装置及转印方法 |
-
1998
- 1998-08-20 JP JP10233692A patent/JP2000072464A/ja active Pending
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