JP2000072371A - 免震建物のエスカレータ - Google Patents

免震建物のエスカレータ

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JP2000072371A
JP2000072371A JP10249924A JP24992498A JP2000072371A JP 2000072371 A JP2000072371 A JP 2000072371A JP 10249924 A JP10249924 A JP 10249924A JP 24992498 A JP24992498 A JP 24992498A JP 2000072371 A JP2000072371 A JP 2000072371A
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JP
Japan
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escalator
isolation layer
base isolation
link mechanism
support beam
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JP10249924A
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English (en)
Inventor
Nagahito Kobayashi
長仁 木林
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持梁を、免震建物の免震層の層間変形に追
従する伸縮機能を有するリンク機構で構成した免震建物
のエスカレータを提供する。 【解決手段】 免震建物の免震層を通過するエスカレー
タにおいて、前記エスカレータの支持梁が伸縮可能なリ
ンク機構で構成されており、その両端部が免震層の上下
階の構造体と連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免震建物の免震
層を上下方向に通過するエスカレータの技術分野に属
し、更に言えば、支持梁を、免震建物の免震層の層間変
形に追従する伸縮機能を有するリンク機構で構成した免
震建物のエスカレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、免震層に免震装置を設置して免震
化した免震建物は、種々開発され実施されている。免震
建物は、通例地盤レベル近傍に免震層を有するものが多
いが、高さ方向の中間階に免震層を有する「中間免震層
建物」も少なからず実施されている。
【0003】従来、エスカレータは、建物の上下階へ大
量の人員を連続的に運送する手段として広く採用実施さ
れている。その構造概要は、図5に例示したように、軽
量なトラス構造の支持梁1に沿って上下2列の階段レー
ル2、2が両端の鎖歯車3、4を中継してエンドレスに
設けられている。電動機6で回転される前記両端の鎖歯
車3、4へ巻き掛けた駆動鎖に複数の階段要素5が一連
に取り付けられ、踏み板が水平を保ちつつエンドレスに
移動する構成とされている。階段要素5の両側に利用者
の安全ガード7が立てられ、その上面を移動手すり8が
階段要素5と同一速度で同一方向へ移動する構成とされ
ている。図5中の符号9は上下階の構造体と繋ぐ床板で
ある。
【0004】ところで、図6A、Bに示したように、上
述した中間免震層建物の免震層Eを通過して上部建物1
1と下部建物12を連絡するエスカレータ10を設置す
る場合には、従来、次のような問題点が検討され、対策
が練られている。
【0005】中間免震層建物が地震等の水平力を受け免
震層Eの上下に層間変形Sを発生した場合には、エスカ
レータ10も、図6Aに例示したように層間変形Sに追
従する変形なり変位をする必要がある。仮に、図6Bの
ようにエスカレータ10が前記の層間変形Sに抵抗する
存在になると、このエスカレータ10は筋違いとして働
くことになり、同エスカレータ10に地震力(水平力)
が集中して破壊される懸念がある。免震層Eの層間変形
Sは通例±50cmにも及ぶほど大きな水平変形であ
り、通常の方法では変形を吸収することが困難となって
おり、やっかいな問題である。
【0006】そこで従来、上述したように中間免震層建
物の免震層Eを通過して上部建物と下部建物を繋ぐエス
カレータを設置する場合、上記層間変形Sに追従する支
持機構として、図7と図8に例示したような所謂エキス
パンションジョイントが採用実施されている。
【0007】即ち、エスカレータ10における支持梁1
の端部の水平部分1aと建物側の受け梁14との間にス
ライド機構13を設置して水平360°全方向への変形
追従幅を確保し、落下防止対策としている。従来、前記
のようなエキスパンションジョイントは、エスカレータ
の上部乗り場に設置することが多い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
はエキスパンションジョイントを免震層の層間変形に追
従する支持機構に採用している。しかし、±50cmに
も及ぶ大きな水平変形を吸収することは困難になってい
る。のみならず、エキスパンションジョイントのスライ
ド機構13を実施する乗降場には、前記の±50cmに
も及ぶ大きな層間変形を吸収する為の広い免震クリアラ
ンス部分(プラスマイナス分を総合すると、両側で約
1.0mの広さ)が必要となる。しかも支持梁1自体の
受け梁14からの落下防止対策のために、受け梁14は
更に50cm相当のスライド部分を跳ね出し、これを受
け梁として有することが必要となる。
【0009】その上、上記のエキスパンションジョイン
トのスライド機構13は、地震時に乗降場でエスカレー
タ10の床板9が大きく急激に水平移動するので、乗降
場周辺に集まっている利用者をなぎ倒したり、足を巻き
込む危険性も高い。
【0010】従って、この発明の目的は、免震層の大き
な層間変形(水平変形)に追従可能な伸縮機能を有し、
かつ鉛直荷重を支持しつつ水平変形を機構内部の機構運
動として吸収し、少なくともエスカレータの乗降場にお
ける危険なスライド運動を無くした免震建物のエスカレ
ータを提供することである。
【0011】本発明の次の目的は、免震層の大きな層間
変形(水平変形)に追従可能な支持機構でありながら、
支持梁の実質材長に変化をもたらさず、よって当該支持
梁に沿って移動するエスカレータの階段の延べ長さに変
化を来さず、単に階段が上下に変形するだけで層間変形
を吸収する免震建物のエスカレータを提供することであ
る。
【0012】本発明の究極の目的は、免震層の層間変形
に追従して伸縮可能なリンク機構で支持梁を構成した免
震建物のエスカレータを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載した発明に係る免震
建物のエスカレータは、免震建物の免震層を通過するエ
スカレータにおいて、前記エスカレータの支持梁が伸縮
可能なリンク機構で構成されており、その両端部が免震
層の上下階の構造体と連結されていることを特徴とす
る。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た免震建物のエスカレータにおけるリンク機構が、くの
字形に回転変形するクランク型、又は支持梁の中間部に
回転支点を有するパンタグラフ型として構成されている
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態及び実施例】請求項1に記載した発明
に係る免震建物のエスカレータは、図1〜4に支持梁1
の実施形態を示したように免震建物の免震層Eを通過す
るエスカレータ10の支持梁1を伸縮可能なリンク機構
で構成して実施される。本発明の場合、リンク機構で構
成した支持梁1の両端部は、免震層Eの上下階の構造体
14、15と連結して実施される。
【0016】更に具体的には、図1に示したように2本
の梁材21と22の中間部が回転支点23により一連に
連結され、両端部が免震層Eの上下階の構造体14、1
5とピン24で連結され、くの字形に回転変形する構成
としたクランク型のリンク機構20で実施される。或い
は図2、図3に示したように、主たる支持梁31と従た
る補助梁32とが中間部において回転支点33で連結さ
れ、これらの支持梁31及び補助梁32の両端に回転節
34で連結したリンクメンバ35の他端を一点に集合し
て免震層Eの上下階の構造体14、15とピン36によ
り連結した、所謂パンタグラフ型のリンク機構30とし
て実施される(請求項2記載の発明)。
【0017】従って、当該中間免震層建物が地震等を受
けて、免震層Eに層間変形Sを生ずると、図1及び図
2、図3のようにリンク機構20、30で支持梁1を構
成されたエスカレータは、リンク機構の運動として伸縮
動作し、上記した±50cmにも及ぶ大きな層間変形S
にもスムーズに無理なく追従し、脱落する心配も皆無で
あり、構造的に極めて安定している。よって、エレベー
タの支持梁1が筋違いの存在とはならないし、また、同
エスカレータの乗降場にスライド部分は一切発生しな
い。不用意に発生する地震時にも利用者の安全性は十分
に確保されるし、乗降場周辺にスライドの為のスペース
(クリアランス)を確保する必要もない。勿論、支持梁
1の材長は実質変化しないので、該支持梁1に沿って動
く階段要素の移動にも何の支障も発生しない。
【0018】なお、支持梁1の両端と免震層Eの上下階
の構造体14、15とのピン連結の部分については、図
3と図4に示したように、平面的に見て、X、Y2次元
方向への回転を許容する手段として、前記したピン24
(図1)、又は36(図2)は、Z軸方向(垂直方向)
に回転自在な回転支点40により支持されている。
【0019】
【本発明が奏する効果】請求項1、2に記載した発明に
係る免震建物のエスカレータは、支持梁が免震層の大き
な層間変形(水平変形)に追従可能な伸縮機能を有し、
かつ鉛直荷重を支持しつつ水平変形を機構内部の機構運
動として吸収し、少なくともエスカレータの乗降場にお
ける危険なスライド運動を発生しない構成であるから、
免震層を通過するエスカレータの人員搬送機能及び安全
性を十分に確保できる。また、乗降場周辺にスライド運
動のための広いデッドスペースを設置する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエレベータの支持梁を構成するリ
ンク機構の一例を概念的に示した立面図である。
【図2】本発明に係るエレベータの支持梁を構成するリ
ンク機構の異なる例を概念的に示した立面図である。
【図3】本発明に係るエレベータの支持梁を構成するリ
ンク機構の主要部を拡大した詳細図である。
【図4】エレベータの乗降場部分を示した平面図であ
る。
【図5】従来のエレベータの構造概要を示した一部破断
の斜視図である。
【図6】A、Bは中間免震層建物の層間変形とエレベー
タとの関係を示した説明図である。
【図7】従来のエレベータの支持梁と上部構造体との取
り合いの例を示した立面図である。
【図8】従来のエレベータ乗降場部分を示した平面図で
ある。
【符号の説明】
E 免震層 10 エスカレータ 1 支持梁 20 リンク機構 30 リンク機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免震建物の免震層を通過するエスカレータ
    において、 前記エスカレータの支持梁が伸縮可能なリンク機構で構
    成されており、その両端部は免震層の上下階の構造体と
    連結されていることを特徴とする、免震建物のエスカレ
    ータ。
  2. 【請求項2】リンク機構は、くの字形に回転変形するク
    ランク型、又は支持梁の中間部に回転支点を有するパン
    タグラフ型として構成されていることを特徴とする、請
    求項1に記載した免震建物のエスカレータ。
JP10249924A 1998-09-03 1998-09-03 免震建物のエスカレータ Pending JP2000072371A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005187089A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Hitachi Ltd 運転室干渉防止装置
JP2008195470A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Hitachi Ltd 建築物耐震用乗客コンベア設備
JP4886040B2 (ja) * 2006-09-27 2012-02-29 オーチス エレベータ カンパニー エスカレータでの作業用装置

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