JP2000070628A - 液体濾過用の濾過材 - Google Patents

液体濾過用の濾過材

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JP2000070628A
JP2000070628A JP11166981A JP16698199A JP2000070628A JP 2000070628 A JP2000070628 A JP 2000070628A JP 11166981 A JP11166981 A JP 11166981A JP 16698199 A JP16698199 A JP 16698199A JP 2000070628 A JP2000070628 A JP 2000070628A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】濾過抵抗と濾過効率のバランスに優れ、エマル
ジョンやラテックス等のバインダーを配合しなくても繊
維の脱落がなく、湿潤強度も強く、ひだ折り加工性が良
く、製造が容易で安価な液体濾過用の濾過材を提供す
る。 【解決手段】繊維状物質を主材として構成された複数の
層を一体積層化してなる液体濾過用の濾過材において、
フリーネス400mlC.S.F.以下に叩解されフィ
ブリル化されたリヨセル繊維を40〜90重量%含む坪
量5〜50g/m 2 の濾過層、及びリヨセル繊維を5〜
30重量%と熱融着性バインダー繊維を10重量%以上
含む坪量15〜150g/m2 の準濾過層とが一体積層
化されていることを特徴とする。リヨセル繊維以外の繊
維状物質としては、繊維長1〜10mm、太さ0.1〜
5デニールの有機繊維や無機繊維が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】一般に、液体または気体とそ
の中に含まれる固体とを多孔質の物体である濾過材を通
過させることによって分離する操作を濾過と呼ぶが、本
発明は、液体とその中に含まれる固体とを分離するため
に使用される液体濾過用の濾過材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】濾過材の性能を評価するに際して不可欠
な項目に濾過効率と濾過抵抗がある。濾過材としては、
濾過効率はできるだけ高く、濾過抵抗はできるだけ低い
ことが望ましいが、この2つの性能は相反する性能であ
る。即ち、濾過材を緻密な構造とすれば濾過効率を高め
ることができるが、そうすると必然的に濾過抵抗は大き
くなる。反対に濾過抵抗を小さくするには濾過材を粗い
構造とすればよいが、そうすると必然的に濾過効率は低
くなってしまう。
【0003】濾過材の構造には大きく分けて2つある。
一つは「内部濾過タイプ」であり、これは濾過材の内部
で固体粒子を捕捉する構造の濾過材である。もう一つは
「表面濾過タイプ」であり、これは濾過材の表面で固体
粒子を捕捉する構造の濾過材である。また、これら濾過
材に「ひだ折り加工」を施して表面積を増大させてから
所定の形状に成形し、他の部品と組み合わせて濾過機を
製造する場合もある。
【0004】従来、放電加工機やIC生産工程で使用さ
れている液体濾過用の濾過材としては、天然パルプと有
機繊維の混抄シートにフェノール樹脂等を含浸処理した
シートやポリエステル不織布等が使用されていた。しか
しこれらは固体の濾過効率が低く、寿命が短い等の問題
点があった。また、高性能の濾過材としてフッ素樹脂等
の多孔質シートがあるが、高価なため特殊用途に限定さ
れ、多量の液体を処理する濾過材としては不適当であっ
た。
【0005】また、上述した従来の液体濾過用の濾過材
は内部濾過タイプであるために、濾過材の使用開始時に
おいては濾過材内部に粒子が入り濾過材の空隙をある程
度埋めるまでは目標の濾過効率が得られない問題点があ
った。また、濾過材の空隙が埋まると濾過抵抗が増大す
るため液の透過性が悪くなり濾過材の寿命が短くなった
り、濾過材内部の粒子が濾過材から流出し機能を発揮で
きなくなる等の問題があった。
【0006】これらの問題を解決する濾過材の一つとし
て、特開昭59−92011号ではフィブリル化された
ポリアラミドフィブリル状材料を湿式抄紙法でシート化
した濾過材が提案された。しかしながら、本発明者らが
検討した結果では、湿式抄紙法では抄紙網からのフィブ
リル状のアラミド繊維の流出が多く、また抄紙網の目詰
まりが起こる等の問題があることが判った。また、この
濾過材は、繊維が微細であるため必然的に濾過材が非常
に緻密となり、高い濾過効率は得られるものの、濾過抵
抗が高いという欠点があることが判った。この欠点を解
決するために濾過抵抗を下げようとして比較的太いモノ
フィラメントの繊維を含有させた場合には、抄紙工程で
の微細繊維の流出が多くなり濾過効率が低下し充分な性
能は得られないという問題があることも判った。
【0007】また、特開平3−12208号では、1μ
m以下にフィブリル化された有機繊維5〜40重量%と
繊維径1〜5μmの極細有機繊維5〜60重量%及び繊
維径5μm以上の有機繊維20〜70重量%からなり、
且つ該繊維径5μm以上の有機繊維の一部又は全部が繊
維状有機バインダーであり、濾過密度が0.25〜0.
8g/m3 の「表面濾過タイプ」の液体濾過用の濾過材
が提案された。しかしながら、この濾過材の厚みは非常
に薄く、硬さがないため、ひだ折り加工が出来ない問題
点があった。また湿潤強度が弱いため、放電加工機用濾
過材、自動車エンジンオイル用濾過材などに使用した場
合、液体の圧力により濾過材が破れてしまう問題点があ
った。また、湿式抄紙法でシートを形成する際にフィブ
リル化された有機繊維が抄紙網から流出すること、抄紙
網の目詰まりを起こすこと等の問題点は依然として解決
できるまでに至っていない。
【0008】さらに、上記特開平3−12208号によ
る濾過材のひだ折り加工適性と湿潤紙力を向上させるた
め、薄くて表面濾過性能に優れた上記濾過材と、液体の
透過性が良く高強度でひだ折り加工性のよい支持体層を
抄合わせ一体化することが提案された(特開平6−12
6112号、特開平4−313313号)。しかし、こ
れらは加工適性の向上、濾過材としての強度向上などの
効果はあるが、フィブリル化された有機繊維の抄紙網か
らの流出、抄紙網の目詰まりの問題点は依然改善されて
いないことが判った。
【0009】さらに、フィブリル化した有機繊維を用い
る上記特開平3−12208号による濾過材は、フィブ
リル化した有機繊維同士の自己接着性が弱いために、強
度保持、繊維の脱落防止を目的としてアクリル系エマル
ジョンや合成ゴムラテックス等のバインダーを併用して
いた。これらのバインダーを含浸、サイズプレス、内添
等により配合すると、濾過材の使用時に濾過材からバイ
ンダー成分が処理水中に溶出してしまい、放電加工など
の加工適性を悪化させる原因となる。また、バインダー
を用いるとフィブリル化した有機繊維を被覆してしまう
ので濾過効率は低下し、逆に濾過抵抗は大きくなってし
まう。よって濾過材の性能は著しく低下する。さらに、
上記の濾過材は表面濾過タイプのものであるからケーキ
濾過となり、このため濾過抵抗はどうしても高くなる。
そこでこの問題点を解消するために、1μm以下にフィ
ブリル化された有機繊維の配合率は40重量%以下に限
定されてしまい、従ってこれ以上の濾過効率は望めなか
った。
【0010】さらに、フィブリル化する有機繊維として
主に使用されている芳香族ポリアミドはフィブリル化に
際して大きなエネルギーや大きな衝撃が必要なために、
通常製紙工程では使用することのないホモジナイザーを
用いなければならないという大きな問題点を有してい
た。ホモジナイザーは製紙工程で使用されるビーターや
リファイナーに比べ効率が悪く、繊維自体高価であるこ
とも加わって、得られるフィブリル化繊維が非常に高価
なものとなる。
【0011】2層構造を有する濾過材は他にも、密度勾
配をつけた2層構成の濾過材が特開昭61−26832
1号、特開昭61−268325号、特開昭61−27
5495号に例示されているが、これらは2層の濾過材
を種々に組み合わせることにより濾過効率と濾過抵抗の
バランスをとったものである。このため、後に詳述する
ような、繊維自体の特性により優れた濾過性能を得よう
とする本発明の技術思想とは基本的に異なるものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
な従来の問題点を解決することを課題とする。具体的に
は、濾過抵抗と濾過効率のバランスに優れ、エマルジョ
ンやラテックス等のバインダーを配合しなくても繊維の
脱落がなく、湿潤強度も強く、ひだ折り加工性が良く、
製造が容易で安価な濾過材を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の公
知文献に記載されているようなフィブリル化有機繊維を
使用した従来の濾過材が有している問題点を解決するた
めに、濾過材に用いられる繊維の種類とその叩解処理、
濾過材の構造の検討を重ねたところ、良好な濾過適性が
得られることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0014】即ち本発明の液体濾過用の濾過材は、繊維
状物質を主材として構成された複数の層を一体積層化し
てなる液体濾過用の濾過材において、フリーネス400
mlC.S.F.以下に叩解されフィブリル化されたリ
ヨセル繊維を40〜90重量%含む坪量(乾燥坪量、以
下同じ)5〜50g/m2 の濾過層、及び前記リヨセル
繊維を5〜30重量%、熱融着性バインダー繊維を10
重量%以上含む坪量15〜150g/m2 の準濾過層と
が一体積層化されていることを特徴とするものである。
【0015】
【発明実施の形態】本発明において「リヨセル繊維」と
いう用語は、1989年3月15日に、「人造繊維の標
準化のための国際事務局(BISFA)」が採択した定
義を意味する。BISFAは、「有機溶剤紡糸法により
得られたセルロース繊維」の定義並びに前記「有機溶
剤」がセルロースを溶解する有機化学物質と水との混合
物を本質的に意味し、かつ前記「溶剤紡糸」がセルロー
スを前記溶剤に溶解して溶液となし、この溶液を紡糸し
てセルロース誘導体を形成することなく繊維を生成する
ことという解釈をつけ属名「リヨセル」を採択した。従
ってリヨセルは、例えばセルロース誘導体の形成後、こ
れを分解してセルロースを再生するビスコース法等によ
る再生セルロース繊維とは明確に区別される。本発明に
おいては、「リヨセル繊維」は上記定義と同じ意味で用
い、「溶剤紡糸されたセルロース繊維」と同意味で用い
る。
【0016】リヨセル繊維は、例えば米国特許第424
6221号明細書に記載されている方法により製造する
ことができる。この方法においては、セルロースをまず
有機溶媒と水との混合物、例えばN−メチルモルホリン
のような第4級アミン−オキシドの水溶液に溶解する。
次いで、このセルロース溶液を適当なダイを通して水性
浴中に押出し、生成するフィラメントを水洗して有機溶
媒を除去した後、乾燥することによってリヨセル繊維を
得ることができる。
【0017】本発明では、水に懸濁したリヨセル繊維を
リファイナーもしくはビーター等の装置を使用してフリ
ーネス400mlC.S.F以下に叩解してフィブリル
化することが必要である。リヨセル繊維のフリーネス
は、400mlC.S.Fを超すと十分な濾過効率が得
られなくなる。濾過効率を考えた場合フリーネスが小さ
い(叩解が進んだ)ほうが好ましいが(極端な場合はフ
リーネス0mlC.S.F)、叩解を進めるためにはエ
ネルギーと時間を必要としコストアップになるので、実
生産にあたっては性能とコストのバランスを考えること
が好ましい。
【0018】リヨセル繊維は、従来の濾過材に用いられ
ているような芳香族ポリアラミド繊維等に比べ繊維自体
が安価であるし、ホモジナイザーを用いずとも、湿式抄
紙設備に使用しているビーターやリファイナー等の既存
の叩解設備でフィブリル化が可能なため、フィブリル化
処理にかかるコストも低くできる利点がある。
【0019】また本発明者らが検討した結果では、リヨ
セル繊維は結晶化度が高いためフィブリル化した繊維が
短繊維化しにくい特徴があることが判った。さらに、フ
ィブリル化したリヨセル繊維のほとんどはもとの繊維か
ら離脱することなく、くっついている。このため、フィ
ブリル化されたリヨセル繊維は抄紙時に抄紙網上から流
出することはなく、また目詰まりを発生させることもな
いという利点も有している。
【0020】またフィブリル化されたリヨセル繊維の断
面は円形に近く、扁平状の断面を有する他のセルロース
繊維と全く異なった形状を有している。このことは、高
い濾過性能を実現させながら、濾過材の重要な性能の一
つである濾過抵抗を低減することに大きく寄与すること
となる。
【0021】また、リヨセル繊維はセルロース繊維の一
種類であるため、湿式抄紙法でのシート化時には水素結
合により繊維同士が結合する性質を有している。このた
め製造工程において、ドライヤーで加熱するまでの湿紙
強度が強く、紙切れ等のトラブルを起こし難く生産性に
優れている。水素結合を生じない有機繊維、例えば従来
使用されている芳香族ポリアミド繊維では、湿紙強度が
ないため、繊維の配合、製造法に工夫が必要であった。
【0022】リヨセル繊維を用いることにより濾過材の
低濾過抵抗、高濾過効率を可能にできるもう一つの理由
として、液体中の固体粒子を内部濾過と表面濾過の両方
の作用を備えた濾過タイプ(以下「半表面濾過」タイプ
という)で捕捉するできることが挙げられる。つまり、
本発明では濾過材がある程度の空隙をもち、処理液のス
ムーズな通過を可能にしつつ、フィブリル化したリヨセ
ル繊維により目的とする粒子を捕捉できるような構成を
容易に達成できる。前述した通り、リヨセル繊維はフィ
ブリル化してもそのほとんどがフィブリル化した元の繊
維に付着している。このためフィブリル化した繊維がす
べて離脱して短繊維化し繊維間の空隙を埋めてしまう状
態に比べてシート化した場合に空隙が多くできる。この
空隙を処理液が通過する際、フィブリル化したリヨセル
繊維に粒子が捕捉され、内部濾過がなされる。濾過層で
捕捉しきれなかった粒子についても準濾過層のフィブリ
ル化したリヨセル繊維により内部濾過による捕捉が可能
となる。このため低い濾過抵抗で高い濾過効率が得られ
ることとなる。
【0023】濾過が進むにつれて粒子は表面に堆積し、
最終的には表面濾過となる。かくして本発明の濾過材は
上記した半表面濾過特性により、従来の内面濾過タイプ
あるいは表面濾過タイプの濾過材に比べて低い濾過抵抗
での濾過が可能となる。また、準濾過層においても内部
濾過がなされるため、高い濾過効率が達成できるわけで
ある。
【0024】所定のフリーネスに叩解されフィブリル化
されたリヨセル繊維の濾過層への配合率は、40〜90
重量%とすることが必要である。40重量%未満ではフ
リーネスが400mlC.S.F以下でも十分な濾過効
率が得られず、90重量%を超すと濾過抵抗が大きくな
り、また濾過層の強度保持が難しくなるため実用に適さ
なくなるからである。
【0025】濾過層に使用されるフィブリル化したリヨ
セル繊維以外の繊維状物質としては、無機あるいは有機
の繊維が使用できる。無機繊維としては、ガラス繊維、
金属繊維、ロックウール繊維等の繊維が、有機繊維とし
ては、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリア
クリロニトリル系繊維、ポリエチレン系繊維、ポリプロ
ピレン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、フェノー
ル系繊維、ポリプロピレン系繊維、ポリビニルアルコー
ル系繊維、レーヨン等の再生セルロース繊維、等の繊維
が挙げられる。また木材パルプ等の天然セルロース繊維
や叩解処理していないリヨセル繊維も有機繊維として使
用できる。これらの繊維は単独あるいは複数混合して使
用することができる。無機繊維と有機繊維を比較した場
合、焼却処理が容易であるという観点からは、有機繊維
を使用する方が好ましい。さらに、濾過層の機能を阻害
しない範囲で、着色剤、各種粉体、消泡剤、離型剤等の
副資材を併用してもよい。
【0026】フィブリル化したリヨセル繊維以外の繊維
状物質としての有機繊維および無機繊維は、繊維長1〜
10mmで、繊維太さ0.1〜5デニール(d)のもの
が好ましく使用できる。繊維長が1mm未満では強度が
弱くなり、10mmを超すとシート化する場合に地合よ
くシート化することが困難になるからである。また繊維
太さがが0.1d未満では濾過抵抗を高め、5dを越す
と濾過効率に悪影響を与える傾向が大きくなる。
【0027】所定のフリーネスに叩解されフィブリル化
されたリヨセル繊維の準濾過層への配合率は、5〜30
重量%とすることが必要である。5重量%未満では準濾
過層としての所望の濾過効率が得られず、30重量%を
超えると濾過抵抗が大きくなり準濾過層として実用に適
さなくなるとともに、捕捉された粒子により準濾過層の
空隙が埋められるため濾過材の寿命が短くなるからであ
る。また準濾過層には熱融着性バインダー繊維を10重
量%以上含ませることも必要である。準濾過層は濾過層
よりフィブリル化したリヨセル繊維の配合率が低いた
め、熱融着性バインダー繊維を配合しないと湿潤強度が
不足するからである。
【0028】準濾過層におけるフィブリル化したリヨセ
ル繊維およびバインダー繊維以外の繊維状物質として
は、濾過層に使用される前述したごとき繊維状物質が同
様に使用できる。
【0029】準濾過層に配合される熱融着性バインダー
繊維は、抄紙時の乾燥工程で溶融するため繊維間の接着
がなされ、その結果湿潤強度が高まり、ひだ折り加工性
も向上する。またバインダー繊維は、溶融しても繊維状
の形態を保持していることが必要である。繊維形態を保
持できない程度まで溶融すると他の繊維に対して皮膜を
形成する結果、濾過抵抗が高まることになる。かような
観点から、準濾過層に使用する熱融着性バインダー繊維
としては、皮膜形成し難い複合接着性繊維、即ち、繊維
内部が高融点で、外皮が低融点ポリマーで構成される
「芯鞘構造」の繊維が好ましい。かような構造の複合接
着性繊維にはポリエステル系、ポリオレフィン系、塩ビ
酢酸ビニル系等があるがいずれも使用できる。
【0030】なお、低融点の繊維のみで構成される全融
タイプのバインダー繊維や、ポリビニルアルコール系の
ような熱水で溶融するバインダー繊維も、濾過材の乾燥
工程で皮膜を形成しやすく、濾過抵抗が大きくなるとい
う不利な点はあるが、本発明の目的を阻害しない範囲で
使用することができる。
【0031】準濾過層での熱融着性バインダー繊維は1
0重量%以上配合することが必要であり、場合によって
はフィブリル化したリヨセル繊維以外の繊維状物質の全
部を熱融着性バインダー繊維とすることもできる。しか
しながら、バインダー繊維を多量に配合しすぎると、濾
過抵抗が大きくなる傾向があり、また抄紙時の乾燥工程
でバインダー繊維の溶融物がドライヤーを汚すこともあ
るため、準濾過層でのバインダー繊維の配合は85重量
%以下にすることが好ましい。
【0032】なお、濾過層の湿潤強度を向上させるため
に、濾過層にも熱融着性バインダー繊維を配合してもよ
い。この場合の濾過層へのバインダー繊維の配合量は、
濾過層の機能を阻害しない範囲で適宜選択することがで
きる。
【0033】本発明の濾過材を製造するに際しては、所
定のフリーネスに叩解してフィブリル化したリヨセル繊
維に、これ以外の繊維状物質や副資材を所定量混合して
常法に従ってスラリーを調製し、濾過層用スラリーと準
濾過層用スラリーを得る。これらのスラリーを用いて濾
過層と準濾過層をそれぞれ別個に湿式抄紙した後、これ
ら2層を湿紙の状態で一体的に抄き合わせ、常法により
乾燥する。抄紙機としては抄き合わせができる装置であ
ればいかなる装置でも使用できるが、代表的な例とし
て、円網−円網の組み合わせ、円網−短網の組み合わ
せ、短網−短網の組み合わせが挙げられる。例えば2槽
式の円網抄紙機の第1槽目で濾過層を形成し、第2槽目
で準濾過層を形成して両者を抄き合わせ、常法に従い乾
燥する。
【0034】濾過層および準濾過層の坪量は、濾過材の
用途により適宜設定するが、濾過層の坪量は5〜50g
/m2 、準濾過層の坪量は15〜150g/m2 の範囲
とすることが必要である。濾過層の坪量が5g/m2
満、準濾過層の坪量が15g/m2 未満では必要とする
強度や濾過性能が得られなくなるからである。また、濾
過層の坪量が50g/m2 、準濾過層の坪量が150g
/m2 を超すと濾過効率と濾過抵抗のバランスが悪くな
るからである。
【0035】本発明の濾過材は、バインダーを含浸、サ
イズプレス、スプレー含浸、内添などで添加する必要が
なく、その結果、バインダー添加による濾過抵抗の増大
やバインダー成分の溶出といった弊害を解消できるもの
であるが、濾過材としての強度をより一層高めたい場合
には、濾過材の性能に問題ない程度の量のバインダーを
添加してもよい。この場合のバインダーとしては、アク
リル系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、合成ゴム系
等のエマルジョンやラテックス、さらにはPVA、澱
粉、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などを単独、又は2
種以上を併用できる。
【0036】本発明の液体濾過用の濾過材が低い濾過抵
抗で高い濾過効率が得られる理由は、400mlC.
S.F以下に叩解してフィブリル化したリヨセル繊維を
濾過層に所定量配合することにより、層内に空隙を持た
せることができ、この空隙を通過する処理液の粒子をフ
ィブリル化したリヨセル繊維で効果的に捕捉することが
できるためである。また準濾過層にもフィブリル化した
リヨセル繊維を配合することで、準濾過層の空隙の間を
埋めない程度で処理液中の粒子を捕捉できるためであ
る。つまり本発明の濾過材は完全な表面濾過ではなく、
処理液をある程度通過させて粒子を捕捉するという半表
面濾過により低い濾過抵抗と高い濾過効率を可能として
いる。さらに準濾過層に熱融着性バインダー繊維を配合
し強度を持たすことによりひだ折り適性、湿潤強度を得
ることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 [実施例1〜8]リヨセル繊維(1.7d×4mm、商
品名「コートルズリヨセル」、コートルズ社製造)をビ
ーターで叩解したフィブリル化リヨセル繊維と、その他
の有機繊維として1.5d×5mmのポリエチレンテレ
フタレート(PET)繊維(商品名「TA04N」、帝
人(株)製造)と、芯鞘構造のバインダー繊維(1.5
d×5mm、商品名「TJ04N」、帝人(株)製造)
を表1に示す繊維配合になるように混合してスラリーを
調製し、湿式抄紙により濾過層と準濾過層を作製した。
これらを湿紙の状態で抄き合わせて一体化させた後、プ
レスを行い、乾燥して濾過材を作製した。各実施例のリ
ヨセル繊維のフリーネス(mlC.S.F)、リヨセル
繊維の割合(重量%)、PET繊維の割合(重量%)、
バインダー繊維の割合(重量%)、坪量(g/m2 )、
濾過材の作製手段(“円−円”は2槽式円網抄紙機を意
味する)を表1に示した。また濾過材としての評価結果
も表1に示した。
【0038】[比較例1〜13]表2に示す繊維配合に
より、実施例と同様にして濾過材を作製した。各比較例
のリヨセル繊維のフリーネス(mlC.S.F)、リヨ
セル繊維の割合(重量%)、PET繊維の割合(重量
%)、バインダー繊維の割合(重量%)、坪量(g/m
2 )、濾過材の作製手段、および濾過材としての評価結
果も表2に示した。
【0039】[比較例14]実施例5で得られた濾過材
に、バインダーとしてアニオン性アクリルエマルジョン
(商品名「プライマールHA−16」、日本アクリル社
製造)をサイズプレスで10g/m2 含浸しのち乾燥し
て、バインダー含浸濾過材を作製した。この濾過材とし
ての評価結果を表2に示した。
【0040】上記実施例及び比較例で作製した濾過材の
評価における濾過時間(濾過効率)、差圧(濾過抵
抗)、湿潤引張強度、ひだ折り適性、及び総合評価は以
下の方法で評価した。濾過試験には、実際に抄紙網放電
加工時に発生したスラッジを濃度90ppmになるよう
に水に希釈したものを試験用液体とし、各試験条件が同
じになるように試験にはすべて同じ試験用液体を使用し
た。
【0041】[濾過時間の測定]濾過材を水で湿潤した
後、試験用液体を一定流量(72ml/分)、一定圧力
(流入側:2kg/cm2 )、濾過面積40cm2 で通
過させ、得られる濾液が透明になるまでの時間(分)を
測定した。透明の判断は目視によって行った。
【0042】[差圧の測定]上記濾過時間測定の条件に
より試験した時、試験用液体が濾過材に流入する圧力は
一定(2kg/cm2 )に保たれているため、濾過材よ
り濾液が流出する圧力を測定して、濾過開始10分後と
40分後の流入側圧と流出側圧の差(差圧)を求めた。
【0043】[湿潤引張強度の測定]JIS−813
5、JIS−8113に準じて測定を行った。
【0044】[ひだ折り適性の評価]濾過材サンプルを
ひだ折り加工し、加工適性の最も優れたものを5点、最
も悪いものを1点とし、5点法で評価した。3点以上が
実用的に使用可能なことを示す。
【0045】[総合評価]濾過材としては、上記の性能
をすべて満足する必要があり、最も優れた性能を示した
ものを5点、最も劣る性質を示したものを1点とし、5
点法で評価した。3点以上が実用的に使用可能なことを
示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】実施例1〜6に見られる通り、本発明の液
体濾過用濾過材は低い濾過抵抗で高い濾過効率が得られ
る。これは半表面濾過の効果により表面濾過層と準濾過
層で効率よく粒子を捕捉しているためである。濾過材内
部を粒子で埋めることはないため40分後の差圧も通常
より小さくすることができ、濾過材寿命を長くすること
が可能である。また、準濾過層は強度保持に優れ、ひだ
折り適性、使用中の破れを防止する湿潤引張強度を良好
にしている。
【0049】実施例1から、フィブリル化したリヨセル
繊維の配合率を濾過層で40重量%、準濾過層で5重量
%、坪量を濾過層が5g/m2 、準濾過層が15g/m
2 とした場合でも、濾過抵抗と濾過効率のバランスに優
れることがわかる。この条件では、高い濾過効率は得ら
れないものの、同じ濾過効率の濾材に比較し濾過抵抗を
低くすることができる。
【0050】実施例2から、フィブリル化したリヨセル
繊維の配合率を高め、フリーネスを下げ(叩解を進め
る)、坪量を増やすことにより濾過効率を高めることが
出来るのがわかる。またこの時、他の濾材と比較し高い
捕集効率が得られ、濾過抵抗は低くすることができる。
【0051】実施例2と3、比較例1を比較すると、リ
ヨセル繊維の叩解を進めた方が、濾過効率を高めること
ができ、逆に濾過抵抗が高くなることがわかる。また、
リヨセル繊維の叩解度を調節することによっても、必要
とされる濾過材性能をバランスよく調節できることがわ
かる。さらにまた、リヨセル繊維の叩解度を400ml
を超えて450mlにすると濾過材性能が発揮されない
ことがわかる。
【0052】実施例4と5、比較例9を比較すると、準
濾過層へ配合するリヨセル繊維の叩解度を変えることに
より、濾過抵抗、濾過効率のバランスを変えることがで
きることがわかる。この時リヨセル繊維の叩解度が40
0mlを超えた450ml(比較例1)では性能が発揮
されないことがわかる。
【0053】実施例6は2槽式円網抄紙機を用いた例で
あり、実機にての抄造が可能であることが確認された。
【0054】実施例7と8、比較例6により、準濾過層
へのバインダー繊維の配合率は、ひだ折り適性、湿潤紙
力を考えると10重量%以上必要であることがわかる。
バインダー繊維が10重量%以上あれば、実機にての抄
造が可能であることが確認された(実施例7と8)。ま
た、バインダー繊維の添加はひだ折り適性、湿潤紙力を
向上させる。なお、バインダー繊維の配合により濾過効
率と濾過抵抗が上がる傾向にあるが、その度合いは少な
く、バインダー繊維の影響はほとんどないことがわか
る。
【0055】比較例2と13より、フィブリル化したリ
ヨセル繊維の濾過層への配合率が40〜90重量%の範
囲を外れると、濾過効率と濾過抵抗のバランスが悪くな
ることがわかる。つまり、リヨセル繊維を40重量%未
満で配合した場合(比較例2)、他の繊維配合条件を濾
過効率が良くなるように調節しても、十分な濾過効率は
得られず、濾過抵抗が高くなってしまう。また90重量
%を超えて配合した場合(比較例13)、他の繊維配合
条件を濾過抵抗が低くなるように調節しても、濾過効率
の割に高い濾過抵抗となる。
【0056】比較例10により、フィブリル化したリヨ
セル繊維の準濾過層への配合率を30重量%を超えて4
0重量%とすると、他の繊維配合条件を濾過抵抗が小さ
くなるように調節しても、濾過効率の割に濾過抵抗が高
くなり、濾過材としての性能が劣ることがわかる。
【0057】比較例3より、準濾過層へフィブリル化し
たリヨセル繊維を配合しないと、濾過抵抗と濾過効率の
バランスが悪くなり、濾過材としての性能が悪くなるこ
とがわかる。
【0058】比較例4、5、8より、準濾過層のみ(比
較例4)、濾過層のみ(比較例5)、濾過層と準濾過層
とを区別せずに混合して1層としたもの(比較例8)で
は、濾過抵抗、濾過効率のバランスが悪く、濾過材とし
ての性能が劣ることがわかる。
【0059】比較例11により、濾過層の坪量を50g
/m2 を超えて60g/m2 とすると、他の繊維配合条
件を濾過抵抗が低くなるように調節しても、捕集効率の
割に濾過抵抗が高くなり、濾過材としての性能が落ちる
ことがわかる。
【0060】比較例7と12より、準濾過層の坪量が1
5〜150g/m2 の範囲を外れると、濾過抵抗と濾過
効率のバランスが悪くなり、濾過材の性能が劣ることが
わかる。
【0061】比較例14は、アクリルエマルジョンを濾
過材に含浸させたものであるため、濾過効率は低下し、
濾過抵抗も大きくなることがわかる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明の
液体濾過用濾過材によれば、低い濾過抵抗で高い濾過効
率が得られ、濾過材としての寿命も長く、従来の濾過材
に比べ製造も容易であるという優れた効果が奏せられ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状物質を主材として構成された複数
    の層を一体積層化してなる液体濾過用の濾過材におい
    て、フリーネス400mlC.S.F.以下に叩解され
    フィブリル化されたリヨセル繊維を40〜90重量%含
    む坪量5〜50g/m2 の濾過層、及び前記リヨセル繊
    維を5〜30重量%と熱融着性バインダー繊維を10重
    量%以上含む坪量15〜150g/m2 の準濾過層とが
    一体積層化されていることを特徴とする液体濾過用の濾
    過材。
  2. 【請求項2】 前記濾過層及び準濾過層に含まれる前記
    リヨセル繊維以外の繊維状物質が、繊維長1〜10mm
    で、繊維太さ0.1〜5デニールの繊維であることを特
    徴とする請求項1記載の液体濾過用の濾過材。
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