JP2000068979A - Ds−cdmaシステムにおける信号受信装置 - Google Patents

Ds−cdmaシステムにおける信号受信装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチパスの相互相関による干渉を除去する
DS−CDMAシステムにおける信号受信装置を提供す
る。 【解決手段】 パスkのインパルスレスポンスを推定
し、このインパルスレスポンスを表す基準値W(k)を
固定して、Rake部21で出力データDRを検出す
る。また、電力最大パス検出器31は、基準信号W
(k)に基づいて、電力が最大となるパスPを選択す
る。干渉キャンセラ33においては、Rake部21か
ら出力されたデータを初期データとして、電力が最大と
なるパスP以外のパスにおける、同期検波および逆拡散
を行う以前の信号を生成して干渉レプリカとし、パイロ
ットチャンネルの干渉レプリカとともに、受信信号から
差し引いて、電力が最大のパスPについて再び逆拡散お
よび同期検波を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DS−CDMAシ
ステムにおける受信装置に関し、特に、マルチパスによ
る干渉によって受信性能が劣化することを防止するもの
である。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMA(Direct Sequence - Co
de Division Multiple Access)システムとして、北米
で標準化されたCDMA方式セルラ電話システム(TI
A IS95)がある。このシステムでは、下り回線
(下りリンク)においてパイロットチャンネルにパイロ
ットシンボルを挿入して送信し、受信側でこのパイロッ
トチャンネルの受信信号に基づいてキャリア位相を検出
して同期検波を行っている。
【0003】図14は、DS−CDMAシステムにおけ
る下りリンクの構成を示す図である。1は基地局、2は
子局である。下りリンクは基地局1から子局2へのリン
クである。図15は、DS−CDMAシステムにおける
基地局の送信装置の概要構成図である。3は符号多重
部、4,5は乗算器、6は送信アンテナ、7は直交符号
発生器、8はPN発生器、9は基準周波数発振器であ
る。符号多重部3においては、データ1からデータNま
での通信チャンネル(Nは1以上の整数)のデータとパ
イロットチャンネル用にオール1とされたデータとが、
直交符号発生器7により生成された直交符号をそれぞれ
割り当てられて符号多重され、乗算器4においてPN発
生器8からのPN信号を乗算されることにより直接拡散
され、乗算器5において、基準周波数発振器9の基準周
波数信号(キャリア)と乗算(変調)し、このキャリア
に乗せて送信アンテナ6から送信される。
【0004】図16は、DS−CDMAシステムにおけ
る子局の受信装置の概要構成図である。図中、10は受
信アンテナ、11,13,15,23,25は乗算器、
12は基地局側の基準周波数信号(キャリア)に対応し
た基準周波数信号を発生する基準周波数発振器、14,
24はPN発生器、16,27は積分器、17,26は
直交符号発生器、181・・・18Kはパス1〜パスKの
フィンガー、19は合成回路、20はデコード部、21
はRake(レーク)部、22はサーチャー部、28は
フィルタ、29は制御部である。受信アンテナ10によ
り受信された信号は、乗算器11において基準周波数発
振器12の正弦波基準周波数信号と乗算されて、ベース
バンドの受信信号に変換される。DS−CDMAシステ
ムの復調器の特徴として、Rake受信方式が採用され
ている。これにより、マルチパス環境下でパスダイバー
シチ効果を得ることができる。
【0005】図17は、Rake受信方式におけるパス
ダイバーシチの説明図である。上段の図は、マルチパス
によるインパルスレスポンスを示す。図14に示した基
地局1から送信された信号は、複数のパスを通って受信
アンテナ10に到達するので、受信信号は、振幅、キャ
リア位相、および、遅延時間が異なる複数の信号が合成
されたものとなる。Rake受信方式は、ベースバンド
の受信信号を逆拡散することにより、パス1〜パスKの
受信信号を分離して最大比合成(Rake合成)するこ
とにより、下段に示したような1つのインパルスレスポ
ンスにして、受信信号のC/N特性を向上させるもので
ある。
【0006】再び図16に戻って説明する。ベースバン
ドの受信信号は、Rake部21およびサーチャー部2
2に出力される。ベースバンドの受信信号は、Rake
部21において、K個のフィンガー181〜18Kに入力
される。各フィンガー181〜18Kは、それぞれ1〜K
番目のパスに対する復調器である。図示の例では、最大
K個のパスの信号を受信することができるようにされて
いる。各フィンガー181〜18Kは、同一構成である。
ベースバンドの受信信号は、乗算器13において、PN
発生器14から出力されるPN符号と乗算されてPN同
期が取られ、乗算器15において、直交符号発生器17
から出力された、この子局(以後、「ユーザ」という)
の通信チャンネルの直交符号と乗算され、積分器16に
おいて、このユーザの通信チャンネルの受信信号が1シ
ンボル期間にわたって積分されることにより逆拡散され
る。フィンガー181〜18Kからは、それぞれに対応す
るパス1〜Kにおけるユーザの通信チャンネルの逆拡散
された受信信号(図17におけるパス1〜パスK)が合
成回路19に出力される。
【0007】ここで、PN発生器14および直交符号発
生器17には、インパルスレスポンスを推定する後述す
るサーチャー部22内の制御部29から、それぞれのパ
ス1〜Kに対するタイミング信号が供給される。その結
果PN発生器14および直交符号発生器17は、それぞ
れ、対応するパス1〜KのPN符号および直交符号と同
期がとられたPN符号,直交符号を出力する。
【0008】サーチャー部22において、ベースバンド
の受信信号は、乗算器23においてPN発生器24から
出力されるPN符号と乗算され、乗算器25において直
交符号発生器26から出力された、パイロットチャンネ
ルの直交符号と乗算されて、パイロットチャンネルの受
信信号が分離される。つぎに、積分器27において1シ
ンボル分積分され、さらに複数シンボル分の平均化を行
うフィルタ28を通し、ある1つのパスkにおけるパイ
ロットチャンネルのベースバンドの受信信号振幅、およ
び、基準周波数信号に対する位相(キャリア位相)を表
わす基準信号W(k)が作られ、制御部29に出力され
る。W(k)は複素数であり、k=1〜Kである。パス1
〜パスKとしては、電力の大きいパスがK個選択され
る。
【0009】制御部29においては、PN発生器24の
PN符号が受信信号に符号同期するようにPN発生器2
4をタイミング制御するとともに、直交符号発生器26
の直交符号が受信信号に符号同期するように直交符号発
生器26をタイミング制御する。制御部29は、時間を
分割して、Kフィンガー分のK個の基準信号W(k)を
生成する。また、時間を分割して、Rake部21のK
フィンガー181〜18KのPN発生器14および直交符
号発生器17にタイミング信号を出力する。
【0010】合成回路19において、各フィンガー18
1〜18Kからのユーザの通信チャンネルの信号は、各パ
ス1〜Kのパイロットチャンネルの受信信号から得た基
準信号W(k)に基づいて、各パス1〜Kにおけるユーザ
の通信チャンネルの受信信号の位相オフセットが取り除
かれることにより同期検波され、さらに、図17に示す
ようにRake合成される。Rake合成された受信信
号は、デコード部20においてデコードされて、自局の
通信チャンネルの所望のデータが出力される。
【0011】図18は、同期検波におけるデコードの説
明図である。図中、I,Q軸は、合成回路19において
同期検波される際の基準周波数信号と同相および直交す
る位相の軸である。I’,Q’軸は、位相オフセットを
除去した後の同相および直交する位相の軸である。ここ
では、QPSK変調が採用されているとして説明する。
黒丸は、各パスkのパイロットシンボルをサーチャー部
22で検出して得られた基準信号W(k)の信号点であ
る。
【0012】パイロットシンボルはオール0であるか
ら、基準信号W(k)は、本来、I,Q軸に対し±45
°の信号点に位置する。しかし、受信信号はパスごとに
キャリア位相が異なる。そのため、各パスkの基準信号
W(k)の信号点が±45°の位置になるようなI’
Q’軸に変換することにより、各パスkの受信信号の位
相オフセットを取り除く。そして、最大比合成して合成
回路19から出力し、デコード部20においてデコード
する。黒丸を中心に±45°以内であれば、デコード部
20において(0,0)にデコードされる。そして、反
時計周りで90°ずつ(0,1)、(1,1)、(1,
0)とデコードされることにより所望のデータを得る。
【0013】このように、既知のデータが伝送されてい
るパイロットチャンネルの、逆拡散された受信信号を用
いて各パスkのインパルスレスポンスを推定することに
より、各パスkの受信信号の位相オフセットを除去して
いる。
【0014】なお、図示を省略したが、図16に示した
乗算器11は、実際には2個設けられ、受信アンテナ1
0により受信された信号は、基準周波数信号と直交する
直交基準周波数信号とも乗算され、基準周波数信号と同
相および直交する2系列のベースバンドの受信信号(通
常、複素数で表わされる)となる。そして、2系列に対
して個別に後段の処理が行われ、合成回路19におい
て、この2系列が基準周波数信号(キャリア)の位相に
対する同相成分および直交成分となって同期検波され
る。
【0015】一般に、高速データ伝送をDS−CDMA
システムで行おうとすると、データレートの増大によっ
てチップレートも当然大きくなる。チップレートが大き
くなると、マルチパスによる干渉量が増大し、伝送性能
が著しく劣化する。従来は2パスから3パスのマルチパ
スを前提に、上述したRake受信方式で伝送性能の劣
化を防いでいた。しかし、マルチパス数がさらに増大す
ると、最大比合成の効果よりもマルチパスによる干渉劣
化の方が支配的となり、もはやRake受信方式では伝
送性能の劣化を防ぐことができない。
【0016】時間遅延したパス1〜パスKの到来波を合
成したものが受信されると、あるパスkの到来波を逆拡
散するときには、時間遅延した他のパスの到来波は干渉
成分となる。そのため、ある1つのパスkのインパルス
レスポンスには、他のパスの到来波との間の相互相関に
よって生じた干渉波成分が含まれている。そのため、パ
ス1〜パスKのインパルスレスポンスをRake合成す
ると、干渉成分が含まれているので伝送性能が劣化す
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、マルチパスの相
互相関による干渉を除去することによりビットエラーレ
ート(BER)特性を向上させることができるDS−C
DMAシステムにおける信号受信装置に関するものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、DS−CDMAシステムにおける
信号受信装置であって、受信信号を入力してK個(Kは
2以上の整数)のパスに対するインパルスレスポンスを
推定するインパルスレスポンス推定手段、前記インパル
スレスポンス推定手段の出力から電力が最大となるパス
を選択するパス選択手段、前記受信信号に対し、前記K
個のパスにおける少なくとも自局のユーザチャンネルに
ついて逆拡散を行う逆拡散手段、前記逆拡散手段の出力
信号に対して同期検波を行うことにより、少なくとも前
記自局のユーザチャンネルの初期データを出力する初期
データ出力手段、前記初期データに基づいて、前記電力
が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおける、前
記同期検波および前記逆拡散を行う以前の信号を生成す
ることにより、前記電力が最大となるパスを少なくとも
除いたパスにおける、少なくとも前記自局のユーザチャ
ンネルの前記受信信号を仮想的に生成する干渉レプリカ
生成手段、および、前記受信信号から前記干渉レプリカ
生成手段の出力信号を差し引いた信号に対し、前記電力
が最大となるパスにおける少なくとも前記自局のユーザ
チャンネルについて再び前記逆拡散を行い、再び前記逆
拡散が行われた信号に対し、少なくとも前記自局のユー
ザチャンネルについて再び前記同期検波を行うことによ
り、少なくとも前記自局のユーザチャンネルのデータを
出力するデータ出力手段、を有するものである。したが
って、少なくとも自局のユーザチャンネルに対するマル
チパスの相互相関による干渉を除去することにより、ビ
ットエラーレート(BER)特性を向上させることがで
きる。
【0019】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のDS−CDMAシステムにおける信号受信装
置において、前記受信信号は、複数のユーザチャンネル
を備え、前記逆拡散手段は、前記受信信号に対し、前記
K個のパスにおける前記複数のユーザチャンネルについ
て逆拡散し、前記初期データ出力手段は、前記複数のユ
ーザチャンネルの初期データを出力し、前記干渉レプリ
カ生成手段は、前記電力が最大となるパスを少なくとも
除いたパスにおける前記複数のユーザチャンネルの前記
受信信号を仮想的に生成し、前記データ出力手段は、前
記電力が最大となるパスにおける前記複数のユーザチャ
ンネルについて再び前記逆拡散を行い、再び前記逆拡散
が行われた信号に対し、少なくとも前記自局のユーザチ
ャンネルについて前記同期検波を行うことにより、少な
くとも前記自局のユーザチャンネルのデータを出力する
ものである。したがって、受信信号の複数のユーザチャ
ンネルに対するマルチパスの相互相関による干渉を除去
することにより、ビットエラーレート(BER)特性を
向上させることができる。
【0020】請求項3に記載に発明においては、DS−
CDMAシステムにおける信号受信装置であって、受信
信号を入力してK個(Kは2以上の整数)のパスに対す
るインパルスレスポンスを推定するインパルスレスポン
ス推定手段、前記インパルスレスポンス推定手段の出力
から電力が最大となるパスを選択するパス選択手段、前
記受信信号に対し、前記K個のパスにおける少なくとも
自局のユーザチャンネルについて逆拡散を行う逆拡散手
段、前記逆拡散手段の出力信号に対して同期検波を行う
ことにより、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの
初期データを出力する初期データ出力手段、複数段の干
渉レプリカ生成手段、および、複数段のデータ出力手段
を有し、第1段目の前記干渉レプリカ生成手段は、前記
初期データに基づいて、前記電力が最大となるパスを少
なくとも除いたパスにおける、前記同期検波および前記
逆拡散を行う以前の信号を生成することにより、前記電
力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおける、
少なくとも前記自局のユーザチャンネルの前記受信信号
を仮想的に生成し、第2段目以降の前記干渉レプリカ生
成手段は、当該段の前段の前記データ出力手段の出力デ
ータに基づいて、前記電力が最大となるパスを少なくと
も除いたパスにおける、前記同期検波および前記逆拡散
を行う以前の信号を生成することにより、前記電力が最
大となるパスを少なくとも除いたパスにおける、少なく
とも前記自局のユーザチャンネルの前記受信信号を仮想
的に生成し、前記データ出力手段は、前記受信信号から
当該段の前記干渉レプリカ生成手段の出力信号を差し引
いた信号に対し、前記電力が最大となるパスにおける少
なくとも前記自局のユーザチャンネルについて再び前記
逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、
少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて再び前
記同期検波を行うことにより、少なくとも前記自局のユ
ーザチャンネルのデータを出力するものである。したが
って、少なくとも自局のユーザチャンネルに対するマル
チパスの相互相関による干渉を除去するために、干渉レ
プリカ生成手段およびデータ出力手段を複数接続するこ
とにより、より正確な干渉レプリカを生成することがで
きるとともに、より確からしいデータを出力することが
できる。その結果、ビットエラーレート(BER)特性
を向上させることができる。
【0021】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載のDS−CDMAシステムにおける信号受信装
置において、前記受信信号は、複数のユーザチャンネル
を備え、前記逆拡散手段は、前記受信信号に対し、前記
K個のパスにおける前記複数のユーザチャンネルについ
て逆拡散し、前記初期データ出力手段は、前記複数のユ
ーザチャンネルの初期データを出力し、前記第1段目の
干渉レプリカ生成手段および前記第2段目以降の干渉レ
プリカ生成手段は、前記電力が最大となるパスを少なく
とも除いたパスにおける前記複数のユーザチャンネルの
前記受信信号を仮想的に生成し、最終段を除く前記デー
タ出力手段は、前記電力が最大となるパスにおける前記
複数のユーザチャンネルについて再び前記逆拡散を行
い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、前記複数の
ユーザチャンネルについて前記同期検波を行うことによ
り、前記複数のユーザチャンネルのデータを出力し、最
終段の前記データ出力手段は、前記電力が最大となるパ
スにおける前記複数のユーザチャンネルについて再び前
記逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対
し、少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて前
記同期検波を行うことにより、少なくとも前記自局のユ
ーザチャンネルのデータを出力するものである。したが
って、受信信号の複数のユーザチャンネルに対するマル
チパスの相互相関による干渉を除去するために、干渉レ
プリカ生成手段およびデータ出力手段を複数接続するこ
とにより、より正確な干渉レプリカを生成することがで
きるとともに、より確からしいデータを出力することが
できる。その結果、ビットエラーレート(BER)特性
を向上させることができる。
【0022】請求項5に記載の発明においては、請求項
2または請求項4に記載のDS−CDMAシステムにお
ける信号受信装置において、前記インパルスレスポンス
推定手段は、前記逆拡散手段が出力する、前記K個のパ
スにおける前記複数のユーザチャンネルについて逆拡散
された信号の位相情報に基づいて、前記K個のパスにお
けるインパルスレスポンスの位相を補正するものであ
る。したがって、高精度なインパルスレスポンスを生成
することができ、電力が最大となるパスの選択等をより
正確に行うことができる。
【0023】請求項6に記載の発明においては、請求項
1ないし請求項5のいずれか1項に記載のDS−CDM
Aシステムにおける信号受信装置において、前記初期デ
ータ出力手段は、Rake合成を行うものである。した
がって、初期データとして、確からしいデータを容易に
得ることができる。
【0024】請求項7に記載の発明においては、DS−
CDMAシステムにおける信号受信装置であって、パイ
ロットチャンネルを備える受信信号を入力してK個(K
は2以上の整数)のパスに対するインパルスレスポンス
を推定するインパルスレスポンス推定手段、前記インパ
ルスレスポンス推定手段の出力から電力が最大となるパ
スを選択するパス選択手段、前記パイロットチャンネル
の既知のデータに基づいて、前記電力が最大となるパス
を少なくとも除いたパスにおける、逆拡散を行う以前の
パイロットチャンネルの信号を生成することにより、前
記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおけ
る、少なくとも前記パイロットチャンネルの前記受信信
号を仮想的に生成する干渉レプリカ生成手段、および、
前記受信信号から前記干渉レプリカ生成手段の出力信号
を差し引いた信号に対し、前記電力が最大となるパスに
おける少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて
前記逆拡散を行い、前記逆拡散が行われた信号に対し、
少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて同期検
波を行うことにより、少なくとも前記自局のユーザチャ
ンネルのデータを出力するデータ出力手段、を有するも
のである。したがって、少なくともパイロットチャンネ
ルに対するマルチパスの相互相関による干渉を除去する
ことにより、ビットエラーレート(BER)特性を向上
させることができる。
【0025】請求項8に記載の発明においては、DS−
CDMAシステムにおける信号受信装置であって、パイ
ロットチャンネルを備える受信信号を入力してK個(K
は2以上の整数)のパスに対するインパルスレスポンス
を推定するインパルスレスポンス推定手段、前記インパ
ルスレスポンス推定手段の出力から電力が最大となるパ
スを選択するパス選択手段、複数段の干渉レプリカ生成
手段、および、複数段のデータ出力手段を有し、第1段
目の前記干渉レプリカ生成手段は、前記パイロットチャ
ンネルの既知のデータに基づいて、前記電力が最大とな
るパスを少なくとも除いたパスにおける、逆拡散を行う
以前のパイロットチャンネルの信号を生成することによ
り、前記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパス
における、少なくとも前記パイロットチャンネルの前記
受信信号を仮想的に生成し、第2段目以降の前記干渉レ
プリカ生成手段は、当該段の前段の前記データ出力手段
の出力データに基づいて、前記電力が最大となるパスを
少なくとも除いたパスにおける、同期検波および逆拡散
を行う以前の信号を生成するとともに、前記パイロット
チャンネルの既知のデータに基づいて、前記電力が最大
となるパスを少なくとも除いたパスにおける、逆拡散を
行う以前のパイロットチャンネルの信号を生成すること
により、前記電力が最大となるパスを少なくとも除いた
パスにおける、少なくとも前記自局のユーザチャンネル
および前記パイロットチャンネルの前記受信信号を仮想
的に生成し、前記データ出力手段は、前記受信信号から
当該段の前記干渉レプリカ生成手段の出力信号を差し引
いた信号に対し、前記電力が最大となるパスにおける少
なくとも前記自局のユーザチャンネルについて前記逆拡
散を行い、前記逆拡散が行われた信号に対し、少なくと
も前記自局のユーザチャンネルについて同期検波を行う
ことにより、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの
データを出力するものである。したがって、少なくとも
自局のユーザチャンネルおよびパイロットチャンネルに
対するマルチパスの相互相関による干渉を除去すること
により、ビットエラーレート(BER)特性を向上させ
ることができる。また、干渉レプリカ生成手段およびデ
ータ出力手段を複数接続することにより、より正確な干
渉レプリカを生成することができるとともに、より確か
らしいデータを出力することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
DS−CDMAシステムにおける信号受信装置を説明す
る。図1は、本発明の信号受信装置の第1の実施の形態
を説明するためのブロック構成図である。図2は、図1
に示した干渉キャンセラの内部構成図である。図3は、
図2に示した1ユーザの干渉レプリカ生成部およびパイ
ロットチャンネルの干渉レプリカ生成部の内部構成図で
ある。図1において、Rake部21は、図16に示し
たRake部21、31は電力最大パス検出器、32は
遅延部、33は干渉キャンセラである。
【0027】本発明の第1の実施の形態における信号受
信装置は、図16に示した従来の信号受信装置に、干渉
をキャンセルするための構成を新たに設けた構成であ
る。この実施の形態は、1つのPN符号を共有する符号
多重されたチャンネルが、1つの通信チャンネル(1ユ
ーザ)および1つのパイロットチャンネルからなる場合
のものである。図16は、1つのPN符号を共有する符
号多重された通信チャンネル(ユーザ)が複数の場合で
あるので前提が若干異なるが、この図16を流用して説
明する。
【0028】この実施の形態においては、インパルスレ
スポンスを推定し、このインパルスレスポンスを表す基
準信号W(k)を固定して、Rake受信部21で出力
データDRを検出する。また、電力最大パス検出器31
は、基準信号W(k)に基づいて、電力が最大となるパ
スPを選択する。干渉キャンセラ33においては、Ra
ke部21から出力されたデータを初期データとして、
電力が最大となるパスP以外のパスにおける、同期検波
および逆拡散を行う以前の信号を生成するとともに、パ
イロットチャンネルの既知のデータに基づいて、電力が
最大となるパスP以外のパスにおける、逆拡散を行う以
前のパイロットチャンネルの信号を生成して干渉レプリ
カとし、受信信号からその干渉レプリカを差し引いて、
電力が最大のパスPについて再び逆拡散および同期検波
を行うことによりデータを再び検出しなおす。このよう
にして、劣化要因である干渉を除去することによりBE
R特性が向上する。
【0029】サーチャー部22では、パイロットチャン
ネルの受信信号を逆拡散して得られる電力の大きいパス
がK個選択され、各パス1〜Kのインパルスレスポンス
の値として基準信号W(k)(k=1〜K)を出力す
る。電力最大パス検出器31は、基準信号W(k)の中
から、電力が最大となるパスPを選択して、Pの値を干
渉キャンセラ33に出力する。
【0030】図4は、干渉キャンセラ33の説明図であ
る。基地局1から送信された信号は複数のパスを通っ
て、それぞれが異なる遅延時間の信号の合成として受信
される。上段の図は、マルチパスによるインパルスレス
ポンスを示す。電力が最大となるパスPを選択し、他の
パスにおける同期検波および逆拡散を行う以前のベース
バンドの受信信号を、検出データおよびパイロットチャ
ンネルのデータに基づいて仮想的に生成し、これを差し
引いた受信信号に対し、最大電力のパスPにおける逆拡
散を行い、下段に示すような干渉成分のキャンセルされ
たデータを検出する。
【0031】電力が最大となるパスPは、干渉成分を含
む割合が少なく、パスPを除くパスについては、主に干
渉成分であると推定する。そして、Rake部21から
出力された1ユーザの通信チャンネルの一応確からしい
データDRを初期値として用い、これから、逆の信号処
理をして、同期検波および逆拡散を行う以前の信号を生
成するとともにパイロットチャンネルの既知のデータD
pに基づいて逆拡散を行う以前のパイロットチャンネル
の信号を生成することにより、パスPを除くパス1〜パ
スKにおける干渉レプリカを生成する。そして、ベース
バンドの受信信号から、パスPを除くパス1〜パスKの
干渉レプリカをすべて差し引くと、ほぼパスPだけのベ
ースバンドの受信信号となる。
【0032】したがって、図1において、干渉キャンセ
ラ33は、Rake部21から出力される1つの通信チ
ャネルの出力データDRおよびパイロットチャンネルの
既知のデータDpを用いて、最大電力のパスPを除いた
K−1個のパスの干渉レプリカを生成する。そして、ベ
ースバンドの受信信号からこの干渉レプリカを除去した
ベースバンドの受信信号に対し、パスPについて改めて
逆拡散を行う。このようにして、仮に単一のパスPの到
来波のみが受信されたと仮定したときとほぼ同様なベー
スバンドの受信信号に対して逆拡散をすることができ
る。その結果、パスの相互相関による干渉成分が除去さ
れた、通信チャンネルの受信データDCが得られる。な
お、ベースバンドの受信信号は、遅延部32を通して入
力されるが、この遅延部32は、Rake部21におい
てRake受信に要する処理遅延を補償するものであ
る。
【0033】図2に示す干渉キャンセラの内部構成にお
いて、35は1ユーザの干渉レプリカ生成部、35p
パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部、36は加
算器、37はパスPに対する逆拡散部37である。1ユ
ーザの干渉レプリカ生成部35は、1ユーザのみが使用
する唯一の通信チャンネルについて、パスPを除く、K
−1個のパスに対する干渉レプリカを生成する。また、
パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部35pは、
パイロットチャンネルについて、パスPを除く、K−1
個のパスに対する干渉レプリカを生成する。
【0034】図3(a)に示す1ユーザの干渉レプリカ
生成部35、および、図3(b)に示すパイロットチャ
ンネルの干渉レプリカ生成部35pにおいて、38,3
9,40は乗算器、411〜41Kは、パスPを除くパス
1〜Kに対する干渉レプリカ生成部、42は加算器であ
る。ここでは説明を簡単にするために、パスPはパス
1、パスKとは異なるものとして図示するが、パス1ま
たはパスKが最大電力のパスPとなるときもある。この
ような場合も、同様に、パスPを除くパスに対する干渉
レプリカを生成する。
【0035】パス1に対する干渉レプリカ生成部411
については、Rake受信部21から出力されたデータ
DRは、乗算器38において、パス1に対する基準信号
1(1)と乗算されることにより、パス1のキャリア
位相および振幅が付与された信号点位相および振幅を有
する、同期検波される前の信号に戻される。つぎに、乗
算器39においてパス1に対するPN符号であるPN1
(1)、さらに、乗算器40において1ユーザのパス1
に対する直交符号WS1(1)とそれぞれ乗算されて拡
散されることにより、パス1の時間遅延を有する、逆拡
散される前のベースバンド受信信号に戻されて、パス1
の干渉レプリカが生成される。
【0036】パス1に対する干渉レプリカ生成部411
と同様の構成が、パスPを除いてK−1個あり、これら
のK−1個の信号が加算器42により加算されて、その
出力信号がパスPを除くパス1〜Kの干渉レプリカの出
力信号となる。ここで、W1(k)(k=1〜K,k=
Pを除く)は、図16に示した制御部29が出力する基
準信号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)
は、図16に示したフィンガー18kのPN発生器14
が出力するPN符号、直交符号WS1(k)(k=1〜
K,k=Pを除く)は、図16に示したフィンガー18
kの直交符号発生器17が出力する1ユーザの直交符号
に基づくものである。ただし、図1におけるベースバン
ドの受信信号を遅延部32で遅延させたように、Rak
e部21における処理遅延を補償するために、時間遅れ
を持たせているが、干渉キャンセラ33の内部での処理
遅延も考慮して時間遅れを調整する。
【0037】W1(k),PN1(k),WS1(k)
は、上述した制御部29,PN発生器14,直交符号発
生器17の出力のそれぞれに、遅延部32と同様な遅延
部を設けることによって作ることができる。あるいは、
制御部29,PN発生器14,直交符号発生器17か
ら、位相を遅らせて信号あるいは符号を出力するように
してもよく、例えば、信号あるいは符号がメモりやレジ
スタに格納されていれば可能である。
【0038】図3(b)に示す、パイロットチャンネル
に対する干渉レプリカ生成部35pについては、パイロ
ットチャンネルの既知のデータDpは、乗算器38にお
いて、パス1に対する基準信号W1(1)と乗算される
ことにより、パス1のキャリア位相および振幅が付与さ
れた信号点位相および振幅を有する信号になる。つぎ
に、乗算器39においてパス1に対するPN符号である
PN1(1)、さらに、乗算器40においてパイロット
チャンネルのパス1に対する直交符号WS1(p,1)
とそれぞれ乗算されて拡散されることにより、パス1の
時間遅延を有する、逆拡散される前のベースバンド受信
信号に戻されて、パス1の干渉レプリカが生成される。
【0039】図3(a)と同様に、パス1に対する干渉
レプリカ生成部411と同様の構成が、パスPを除いて
K−1個あり、これらのK−1個の信号が加算器42に
より加算されて、その出力信号がパスPを除くパス1〜
Kの干渉レプリカの出力信号となる。ここで、W
1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は、図16に示
した制御部29が出力する基準信号、PN1(k)(k
=1〜K,k=Pを除く)は、図16に示したサーチャ
ー部22のPN発生器24が出力するPN符号(フィン
ガー18kのPN発生器14が出力するPN符号と一致
する)、直交符号WS1(p,k)(k=1〜K,k=
Pを除く)は、図16に示したサーチャー部22の直交
符号発生器26が出力するパイロットチャンネルの直交
符号に基づくものである。ただし、Rake部21にお
ける処理遅延を補償するために時間遅れを持たせ、か
つ、干渉キャンセラ33の内部での処理遅延も考慮して
時間遅れが調整される。
【0040】W1(k),PN1(k),WS1(p,
k)は、上述した制御部29,PN発生器24,直交符
号発生器26の出力のそれぞれに、遅延部32と同様な
遅延部を設けることによって作ることができる。あるい
は、制御部29,PN発生器14,直交符号発生器17
から、時間を遅らせて信号あるいは符号を出力するよう
にしてもよい。
【0041】再び、図2に戻って説明をする。加算器3
6において、遅延されたベースバンドの受信信号から、
干渉レプリカ35の出力信号が差し引かれ、パスPに対
する逆拡散部37に入力される。このパスPに対する逆
拡散部37は、図16に示したフィンガー部181〜1
K中のパスPのフィンガー部と同様の構成である。す
なわち、パスPに対する基準信号W1(P)、パスPに
対するPN符号であるPN1(P)、および、パスPに
対する1ユーザの直交符号WS1(P)を用いて、干渉
レプリカが削除されたベースバンドの受信信号に対し
て、パスPに対する逆拡散を行い、データを検出する。
この出力データは、相互相関による干渉が除かれて伝送
性能が改善された1ユーザのデータとなる。
【0042】上述した基準信号W1(P)、PN符号P
1(P)、および、1ユーザの直交符号WS1(P)
は、先に説明したパスPを除いたパスの基準信号W
1(k)、PN符号PN1(k)、および、1ユーザの直
交符号WS1(k)と同様に、Rake部21における
処理遅延を補償するために時間遅れを持たせ、かつ、干
渉キャンセラ33の内部での処理遅延も考慮して時間遅
れが調整される。
【0043】図5は、本発明の信号受信装置の第2の実
施の形態を説明するためのブロック構成図である。図
中、図16,図1と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。441〜44M-1は2段目〜M段目の遅延
部、451〜45Mは1〜M段目の干渉キャンセラであ
る。
【0044】この実施の形態は、図1における干渉キャ
ンセラ33と同様な干渉キャンセラ451〜45Mを複数
のM段備え、カスケード接続されたものである。そし
て、第1段目の干渉キャンセラ451は、Rake部2
1から出力されたデータDRを確からしいデータとして
入力するとともに、パイロットチャンネルの既知のデー
タを入力し、図1〜図4を参照して説明した第1の実施
の形態と同様に、干渉成分がキャンセルされた、より確
からしいデータDC(1)を出力する。第2段目以降に
ついては、前段の干渉キャンセラからの出力データが次
の段の干渉キャンセラの入力データになるとともに、パ
イロットチャンネルの既知のデータも入力される。いず
れの段の干渉キャンセラ451〜45Mも、電力最大パス
検出器31から出力される同じパスPを電力最大パスと
して選択する。
【0045】ある段の干渉キャンセラの出力データは、
この干渉キャンセラの入力データよりも確からしくな
る。その次の段の干渉キャンセラは、前段の干渉キャン
セラの出力データを入力してさらに確からしい干渉レプ
リカを生成する。このさらに確からしい干渉レプリカに
よって、その段における干渉キャンセラの出力データは
さらに確からしいものとなる。したがって、干渉キャン
セラをM段カスケード接続して、M段目の干渉キャンセ
ラ45の出力データDC(M)を最終出力とすることに
より、検出データの精度を向上させる。干渉キャンセラ
の段数が増えるにつれ、干渉レプリカを生成する精度が
向上し、検出データ精度を向上させることができる。
【0046】2段目〜M段目の遅延部441〜44
M-1は、前段の干渉キャンセラにおける処理遅延を補償
するために、ベースバンドの受信信号を遅延させるもの
で、途中の図示を省略しているが、遅延部32に対し、
1段目〜M−1段目の遅延部441〜44M-1がカスケー
ド接続されており、M段目の干渉キャンセラは、M−1
段目の遅延部44M-1の出力からベースバンドの受信信
号を入力する。
【0047】1〜M段目の干渉キャンセラ451〜45M
に入力される、基準信号W1(k)〜WM(k),PN符
号PN1(k)〜PNM(k),直交符号WS1(k)〜
WS M(k),直交符号WS1(p,k)〜WSM(p,
k)は、それぞれ、同じ信号あるいは符号に基づくもの
である。すなわち、これらは、上述した制御部29から
出力される基準信号W(k),PN発生器14,24か
ら出力されるPN符号PN(k),直交符号発生器17
から出力される直交符号WS(k),直交符号発生器2
6から出力されるWS(p,k)に基づく。ただし、前
段の干渉キャンセラにおける処理遅延を報奨するために
時間遅れを持たせ、かつ、当該段の干渉キャンセラの内
部での処理遅延も考慮して時間遅れが調整される。
【0048】図6は、本発明の信号受信装置の第3の実
施の形態を説明するためのブロック構成図である。図
中、図1と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。46はRake部、47は干渉キャンセラであ
る。図7は、図6に示した干渉キャンセラ47の内部構
成図である。481〜48Nはユーザ1〜Nの干渉レプリ
カ生成部、48pはパイロットチャンネルの干渉レプリ
カ生成部、491〜49Nはユーザ1〜NのパスPに対す
る逆拡散部である。この逆拡散部は、図2に示したパス
Pに対する逆拡散部37と同様のものである。なお、ユ
ーザ2〜NのパスPに対する逆拡散部492〜49Nは、
この実施の形態では特に必要としないが、後述する図8
を参照して説明する第4の実施の形態において必要とな
る構成である。50は加算器である。
【0049】図6に示すように、この実施の形態は、1
つのPN符号を共有する符号多重されたチャンネルが、
N個の通信チャンネル(Nユーザ)および1つのパイロ
ットチャンネルからなる場合のものである。そして、説
明の便宜上、この子局のユーザはユーザ1であるとして
説明する。
【0050】この実施の形態は、複数のユーザ1〜Nの
通信チャンネルおよびパイロットチャンネルのパスに対
して干渉キャンセラを動作させて干渉を除去するので、
より確からしいデータが検出される。確からしい初期デ
ータを得るためのデータ検出手段としてRake部46
を有する。このRake部46では、複数のNユーザの
データをRake合成して出力する。すなわち、図16
に示したRake部21は、子局の1ユーザの通信チャ
ンネルの出力データのみを出力するものであった。これ
に対し、このRake部46では、図16に示したRa
ke部21と同様な構成を、各ユーザn(n=1〜N)
ごとに個別に備える。この各ユーザごとのRake部に
おいては、各ユーザnの直交符号を直交符号発生器から
出力する。
【0051】図7に示す干渉キャンセラ47もまた、図
3に示した1ユーザの干渉レプリカ生成部35と同様な
構成を、各ユーザnの通信チャンネルごとに備えてい
る。ユーザ1〜ユーザNの干渉レプリカ生成部481
48Nは、それぞれ、ユーザn(n=1〜N)の初期デ
ータを用いて、各ユーザnの通信チャンネルnごとに、
パスPを除く他のK−1個のパスの干渉レプリカを生成
する。加算器50において、ベースバンドの受信信号か
ら複数のユーザNの干渉レプリカを差し引き、ユーザ1
のパスPに対する逆拡散部491において逆拡散を行
い、ユーザ1の出力データDC(1,1)を検出する。
一方、パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部48
pは、図2,図3(b)に示したパイロットチャンネル
の干渉レプリカ生成部35pと同様のものである。
【0052】図8は、本発明の信号受信装置の第4の実
施の形態を説明するためのブロック構成図である。図
中、図5、図6と同様な部分には同じ符号を付して説明
を省略する。511〜51Mは1段目〜M段目の干渉キャ
ンセラである。この実施の形態は、図6,図7を参照し
て説明した第3の実施の形態と同様に、1つのPN符号
を共有する符号多重されたチャンネルが、NユーザのN
個の通信チャンネルおよび1つのパイロットチャンネル
からなる場合のものである。そして、複数ユーザに対応
した干渉キャンセラが、図5を参照して説明した第2の
実施の形態と同様に、1段目〜M段目の干渉キャンセラ
511〜51Mがカスケード接続されたものである。
【0053】この実施の形態では、複数のユーザ1〜N
のパスに対して複数の干渉キャンセラを動作させて、干
渉を除去し、さらに複数段の干渉キャンセラを動作させ
るものであって、より確からしいデータが検出される。
各段の干渉キャンセラは、図6,図7に示した干渉キャ
ンセラ47とほぼ同様であるが、1段目〜M−1段目の
干渉キャンセラ511〜51M-1については、自局(ユー
ザ1)のデータを含めたユーザ1〜Nのデータを出力す
る必要がある。すなわち、1段目〜M−1段目の干渉キ
ャンセラ511〜51M-1については、図7に示したよう
に、ユーザ1〜ユーザNに対する逆拡散部491〜49N
が必要となる。
【0054】図9は、本発明の信号受信装置の第5の実
施の形態を説明するためのブロック構成図である。図
中、図16と同様な部分には同じ符号を付して説明を省
略する。61は符号分離部、62は直交符号発生器、6
1〜63Nはユーザ1〜Nの積分器、641〜64Kはパ
ス1〜パスKのフィンガー部、651〜65Nはユーザ1
〜ユーザNの合成回路、661〜66Nはユーザ1〜ユー
ザNのデコード部、67はRake部、68はサーチャ
ー部、69は制御部、70は位相誤差検出回路、71は
ユーザ平均部、72は位相補正回路である。
【0055】この実施の形態は、高精度なインパルスレ
スポンスを生成するために、複数ユーザの通信チャンネ
ルの位相情報を用いてインパルスレスポンスの推定を行
うことにより、高精度な基準信号W(k)を生成するよ
うにしたものである。基準信号W(k)は、Rake
部、干渉キャンセラとも、データを検出するための基準
であるから、基準信号W(k)の精度を向上させること
により、より確からしいデータが検出される。したがっ
て、この実施の形態では、図16に示したRake部2
1等の構成に代えて、図9に示す構成を用いる。干渉キ
ャンセラについては、これまでに説明した第1〜第4の
実施の形態の干渉キャンセラを用いることができる。
【0056】Rake部67は、パス数K,ユーザ数N
に対するものである。サーチャー部68はパス1〜パス
Kのための処理を並列的に行う。各パス1〜Kのフィン
ガー部641〜64Kにおいて、直交符号発生器62は、
ユーザ1〜Nの直交符号を同時に符号分離部61に出力
し、符号分離部61で符号分離された信号は、それぞれ
ユーザ1〜Nの積分器631〜63Nに出力されて、ユー
ザ1〜Nの逆拡散された信号が出力される。各ユーザ1
〜Nにおけるパスk(k=1〜K)に対する逆拡散され
た信号は、第1に、各ユーザ1〜Nの合成回路651
65Nの合成回路に出力されて、位相オフセットが除去
されて同期検波された後、最大比合成されて、デコード
部661〜66Nでデコードされて、ユーザ1〜Nのデー
タが出力される。
【0057】各ユーザ1〜Nにおけるパスkに対する逆
拡散された信号は、第2に、サーチャー部68のパスk
の位相誤差検出回路70に出力される。この位相誤差検
出回路71には、また、Rake部67の出力であるユ
ーザ1〜Nのデータ、および、図16に示した従来方式
と同様のフィルタ28の出力も入力される。位相誤差検
出回路71は、これらの入力信号を用いて、従来方式に
おけるフィルタ28の出力の誤差を検出する。
【0058】図10は、図9に示した位相誤差検出回路
の動作説明図である。図10(a)には、基準信号W
(k)=(0,0)の信号点(黒丸)により決定された
座標系I’Q’に対し、ユーザ1〜Nの逆拡散された信
号の取り得る位置(白丸、振幅は一定として図示してい
る)と位相誤差が示されている。図9に示した位相誤差
検出回路70においては、上述した位相誤差をユーザ1
〜Nごとに検出し、ユーザ平均部71に出力する。図1
0(b)には、ユーザ1〜N(ユーザ1〜3を例示して
いる)の位相誤差が示されている。位相誤差は、±45
度の範囲である。
【0059】ユーザ平均部71においては、位相誤差が
ユーザ1〜N間で平均化される。位相補正回路72にお
いては、平均化された位相誤差に基づいて、パイロット
チャンネルのインパルスレスポンスであるフィルタ28
の出力を補正し、それを基準信号W(k)として、制御
部69を介してRake部67の合成回路651〜65N
に出力する。また、フィルタ28の出力を補正して、サ
ーチャー部内のPN発生器24、直交符号発生器26,
積分器27にタイミング信号を与える。
【0060】なお、図10(c)に示すように、あるユ
ーザnの通信チャンネルnに対し、あるパスkにおいて
逆拡散された信号をそのままデコードした場合に、その
出力データが、Rake部のデコード部66nの出力デ
ータと一致しない場合がある。例えば、あるユーザnに
おいて、合成回路65n、デコード部66nを経て最大比
合成されて出力されたデータが(0,0)であるのに、
このユーザnの、パスkのフィンガー部64kの出力信
号の信号点が、図示のように(0,1)として判定され
るような場合である。
【0061】このような場合に、この信号点の信頼性が
低いと判断して、位相補正に反映させないようにする。
すなわち、パスkの位相誤差検出回路70は、このユー
ザnの通信チャンネルnを除く他のユーザの通信チャン
ネルの信号点のみをユーザ平均部71に出力するように
する。このために、Rake部67の出力データ1〜N
が、サーチャー部68(パス1〜K)の位相誤差検出回
路に入力されている。したがって、この位相誤差検出回
路70は、その内部に実質的にデコード部を有してお
り、このデコード出力と、Rake部67からの出力と
を、両者の比較タイミングを合わせて比較している。
【0062】上述した構成に代えて、Rake部67の
最終出力データを用いた位相誤差検出は行わないように
して、単に、積分器631〜63Nの出力のみで位相補正
を行うようにしてもよい。あるいは、積分器631〜6
Nの出力に代えて、位相誤差検出用の専用の合成回路
を複数のユーザの通信チャンネルごとに設ける。これら
専用の合成回路は、サーチャー部68のフィルタ28か
ら出力される基準信号で位相補正を行う。また、専用の
合成回路のRake合成された出力データの位相とフィ
ルタ28から出力されるパイロットチャンネルの基準位
相との位相誤差を検出して、基準信号W(k)の位相を
補正する。
【0063】図11は、本発明のシミュレーション結果
を示す線図である。図9を前提にした本発明の第5の実
施の形態において、計算機シミュレーションを行った。
横軸は1ビット当たりの信号電力をEb、1Hz当たり
のノイズ電力をNoとしたときの、平均のEb/Noで
ある。縦軸は、平均誤り率である。チップレートは1M
cps、フェージング環境は4波がそれぞれ等パワーの
レイリーフェージングをおこしており、フェージング周
波数が100Hzの場合である。受信側の基準周波数
は、送信側の基準周波数(キャリア周波数)に対して1
00Hzずらせている。符号多重数はN=16である。
Rake受信のフィンガー数はK=4である。サーチャ
ー部68内のフィルタ28は、移動平均フィルタで、そ
の平均区間のシンボル数は8である。
【0064】この線図は、図9において、Rake部6
7によって、サーチャー部68の位相誤差を補正しない
場合と、補正した場合の両方の結果を示している。すな
わち、黒三角は、前者の場合であって、図16に示した
ように、サーチャー部22を備え、Rake部21の合
成回路において位相補正をする場合と同様な場合を示
す。黒丸は、位相誤差検出回路70を動作させた場合で
ある。
【0065】図9のRake部67の出力をそのまま出
力とした場合は、相互相関が効いて平均誤り率は高い。
これに対し、Rake部67の出力に図6、図8に示し
た第3,第4の実施の形態の干渉キャンセラを接続した
場合、干渉キャンセラが多段に接続されているほど、B
ER特性は改善されていることがわかる。したがって、
本発明はBER特性が改善される効果がある。
【0066】上述した説明は、従来技術の説明において
述べた、CDMA方式セルラ電話システム(TIA I
S95)を前提として説明した。しかし、本発明の信号
受信装置は、W−CDMA(広帯域CDMA)システム
においても適用可能である。
【0067】図12は、W−CDMAのフレームフォー
マットの説明図である。複数のユーザ1〜Nの通信チャ
ンネルが符号分割多重されているとともに、ある時間的
な区間に、複数の通信チャンネルに共通のパイロットシ
ンボルが挿入されている。このパイロットシンボルに基
づいてインパルスレスポンスを推定することによって、
基準信号W(k)を出力する。
【0068】図13は、W−CDMAシステムにおける
子局の受信装置の概要構成図である。図中、図16と同
様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。図中、
81はスイッチ部、82は符号発生器である。スイッチ
部81は、乗算器11の出力を、Rake部21、サー
チャー部22に切り替え接続するものである。
【0069】端子1が端子3に接続されていれば、その
時間に対してはサーチャー部22が動作し、図16と同
様にパイロットシンボルによりインパルスレスポンスが
推定されて基準信号W(k)を出力する。符号発生器8
2では、パイロットシンボルに対して送信側で乗算され
ていた符号を発生することにより、積分器27から元の
パイロットシンボルのインパルスレスポンスを出力す
る。一方、端子1が端子2に接続されていれば、その時
間に対しては、検出されたW(k)をもとに、この子局
のユーザデータを検出して出力する。このRake部2
1の出力、および、ベースバンドの受信信号が、これま
でに説明した本発明の干渉キャンセラに接続される。こ
のように、時間的な制御を行うことによって、W−CD
MAシステムにも適用可能である。
【0070】W−CDMAにおいては、ユーザ通信チャ
ンネルの区間とパイロットチャンネルの区間とが時間的
に異なっているが、パイロットチャンネルのマルチパス
がユーザ通信チャンネルの区間に入り込むような場合に
は、パイロットチャンネルが、ユーザ通信チャンネルに
対するマルチパスの相互相関による干渉を与えることに
なる。したがって、図2に示したパイロットチャンネル
の干渉レプリカ生成部35pあるいは、図7に示した干
渉レプリカ生成部48pを用いることによって、パイロ
ットチャンネルによる干渉を除去することができる。
【0071】ただし、本来ユーザー通信チャンネルの受
信信号が存在しないパイロットチャンネルの区間にもパ
イロットチャンネルの干渉レプリカが生成される。この
パイロットチャンネルの区間の干渉レプリカ成分が大き
いと、これが、かえってノイズ成分となり伝送品質が低
下してしまうおそれがある。したがって、図2に示した
パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部35pの出
力を、図示しないスイッチ部を介して加算器36へ出力
する。図7に示した干渉レプリカ生成部48pにおいて
も同様に、図示しないスイッチ部を介して加算器50へ
出力する。このスイッチ部は、例えば制御部29により
制御されて、ユーザ通信チャンネルの区間においてのみ
パイロットチャンネルの干渉レプリカを加算器36ある
いは加算器50に供給するものである。
【0072】なお、この図では、単に1ユーザのデータ
のみを出力する構成を示しているが、複数ユーザの出力
を用いる干渉キャンセラを接続する場合には、当然、こ
のRake部21としても、複数ユーザのデータを出力
する構成にする。
【0073】上述した説明では、2種類のDS−CDM
Aシステムを例示して説明した。そして、いずれのシス
テムにおいても、最大の電力となるパスPの検出を、パ
イロットチャンネルあるいはパイロットチャンネル区間
のインパルスレスポンスに基づいて行った。したがっ
て、パイロットチャンネルあるいはパイロット区間の送
信電力を相対的に大きくし、ユーザデータを送信するた
めの通信チャンネルの送信電力を相対的に小さく設計し
た方が、結果として最大パスPの確実性が増すために、
伝送品質が向上することになる。
【0074】なお、最大のパスPの検出は、パイロット
チャンネルあるいはパイロット区間のインパルスレスポ
ンスを用いる代わりに、各パスkのフィンガー部の積分
器から出力される、ユーザの通信チャンネルの各パスの
逆拡散出力に基づいてインパルスレスポンスの大きさ
(振幅値)を推定し、相互に比較することによっても可
能である。この場合、通信チャンネルの積分器の出力
を、サーチャー部と同様にフィルタを通して、複数シン
ボルにわたって平均化してインパルスレスポンスの大き
さを比較した方が精度が向上する。
【0075】また、上述した説明では、第1段の干渉キ
ャンセラに入力する初期出力データとして、複数のパス
の逆拡散信号がRake合成されたRake部の出力を
使用した。この代わりに、ある程度確からしい初期デー
タを他の方法で検出するようにしてもよい。例えば、電
力が最大となるパスPについてベースバンドの受信信号
を逆拡散して、その出力をデコードして初期データとす
る。
【0076】上述した説明では、NユーザのN個の通信
チャンネルが符号多重されている場合には、N個の通信
チャンネルすべてについて干渉キャンセルを行ったが、
N未満の任意の個数の通信チャンネルのデータについて
のみ干渉キャンセルを行っても、それなりの干渉キャン
セルができる。この場合、受信電力の大きな1または複
数の通信チャンネルを検出し、このような通信チャンネ
ルについて干渉キャンセルを行うようにすれば、効果的
である。上述した説明では、パイロットチャンネルによ
る干渉のキャンセルを行ったが、ユーザ通信チャンネル
による干渉のキャンセルのみを行ってもよい。あるい
は、逆に、ユーザ通信チャンネルの干渉のキャンセルは
行わず、パイロットチャンネルによる干渉のキャンセル
のみを行ってもよい。パイロットチャンネルによるユー
ザ通信チャンネルへの干渉の大きさを考慮して決めれば
よい。また、上述した説明では、干渉キャンセルを、最
大電力のパスを除くすべてのパスに対して行ったが、最
大電力のパスを除くパスの中の、一部のパスに対しての
み干渉キャンセルを行ってもよい。
【0077】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、マルチパスによる干渉によって受信性能が劣化す
ることを防止することができ、BER特性が向上すると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号受信装置の第1の実施の形態を説
明するためのブロック構成図である。
【図2】図1に示した干渉キャンセラの内部構成図であ
る。
【図3】図2に示した1ユーザの干渉レプリカ生成部お
よびパイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部の内部
構成図である。
【図4】干渉キャンセラの説明図である。
【図5】本発明の信号受信装置の第2の実施の形態を説
明するためのブロック構成図である。
【図6】本発明の信号受信装置の第3の実施の形態を説
明するためのブロック構成図である。
【図7】図6に示した干渉キャンセラの内部構成図であ
る。
【図8】本発明の信号受信装置の第4の実施の形態を説
明するためのブロック構成図である。
【図9】本発明の信号受信装置の第5の実施の形態を説
明するためのブロック構成図である。
【図10】図9に示した位相誤差検出回路の動作説明図
である。
【図11】本発明のシミュレーション結果を示す線図で
ある。
【図12】W−CDMAのフレームフォーマットの説明
図である。
【図13】W−CDMAシステムにおける子局の受信装
置の概要構成図である。
【図14】DS−CDMAシステムにおける下りリンク
の構成を示す図である。
【図15】DS−CDMAシステムにおける基地局の送
信装置の概要構成図である。
【図16】DS−CDMAシステムにおける子局の受信
装置の概要構成図である。
【図17】Rake受信方式におけるパスダイバーシチ
の説明図である。
【図18】同期検波におけるデコードの説明図である。
【符号の説明】
31 電力最大パス検出器、32 遅延部、33 干渉
キャンセラ、35 1ユーザの干渉レプリカ生成部、3
p パイロットチャンネルの干渉レプリカ生成部、3
6,42 加算器、37 パスPに対する逆拡散部、3
8,39,40乗算器、411〜41K 、パスPを除く
パス1〜Kに対する干渉レプリカ生成部、442〜44M
2段目〜M段目の遅延部、451〜45M 1〜M段目
の干渉キャンセラ、46 Rake部、47 干渉キャ
ンセラ、481〜48N ユーザ1〜Nの干渉レプリカ生
成部、48p パイロットチャンネルの干渉レプリカ生
成部、491〜49N ユーザ1〜NのパスPに対する逆
拡散部、50 加算器、511〜51M 1段目〜M段目
の干渉キャンセラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DS−CDMAシステムにおける信号受
    信装置であって、 受信信号を入力してK個(Kは2以上の整数)のパスに
    対するインパルスレスポンスを推定するインパルスレス
    ポンス推定手段、 前記インパルスレスポンス推定手段の出力から電力が最
    大となるパスを選択するパス選択手段、 前記受信信号に対し、前記K個のパスにおける少なくと
    も自局のユーザチャンネルについて逆拡散を行う逆拡散
    手段、 前記逆拡散手段の出力信号に対して同期検波を行うこと
    により、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの初期
    データを出力する初期データ出力手段、 前記初期データに基づいて、前記電力が最大となるパス
    を少なくとも除いたパスにおける、前記同期検波および
    前記逆拡散を行う以前の信号を生成することにより、前
    記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおけ
    る、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの前記受信
    信号を仮想的に生成する干渉レプリカ生成手段、およ
    び、 前記受信信号から前記干渉レプリカ生成手段の出力信号
    を差し引いた信号に対し、前記電力が最大となるパスに
    おける少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて
    再び前記逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号
    に対し、少なくとも前記自局のユーザチャンネルについ
    て再び前記同期検波を行うことにより、少なくとも前記
    自局のユーザチャンネルのデータを出力するデータ出力
    手段、 を有することを特徴とするDS−CDMAシステムにお
    ける信号受信装置。
  2. 【請求項2】 前記受信信号は、複数のユーザチャンネ
    ルを備え、 前記逆拡散手段は、前記受信信号に対し、前記K個のパ
    スにおける前記複数のユーザチャンネルについて逆拡散
    し、 前記初期データ出力手段は、前記複数のユーザチャンネ
    ルの初期データを出力し、 前記干渉レプリカ生成手段は、前記電力が最大となるパ
    スを少なくとも除いたパスにおける前記複数のユーザチ
    ャンネルの前記受信信号を仮想的に生成し、 前記データ出力手段は、前記電力が最大となるパスにお
    ける前記複数のユーザチャンネルについて再び前記逆拡
    散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、少な
    くとも前記自局のユーザチャンネルについて前記同期検
    波を行うことにより、少なくとも前記自局のユーザチャ
    ンネルのデータを出力する、 ことを特徴とする請求項1に記載のDS−CDMAシス
    テムにおける信号受信装置。
  3. 【請求項3】 DS−CDMAシステムにおける信号受
    信装置であって、 受信信号を入力してK個(Kは2以上の整数)のパスに
    対するインパルスレスポンスを推定するインパルスレス
    ポンス推定手段、 前記インパルスレスポンス推定手段の出力から電力が最
    大となるパスを選択するパス選択手段、 前記受信信号に対し、前記K個のパスにおける少なくと
    も自局のユーザチャンネルについて逆拡散を行う逆拡散
    手段、 前記逆拡散手段の出力信号に対して同期検波を行うこと
    により、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの初期
    データを出力する初期データ出力手段、 複数段の干渉レプリカ生成手段、および、 複数段のデータ出力手段を有し、 第1段目の前記干渉レプリカ生成手段は、前記初期デー
    タに基づいて、前記電力が最大となるパスを少なくとも
    除いたパスにおける、前記同期検波および前記逆拡散を
    行う以前の信号を生成することにより、前記電力が最大
    となるパスを少なくとも除いたパスにおける、少なくと
    も前記自局のユーザチャンネルの前記受信信号を仮想的
    に生成し、 第2段目以降の前記干渉レプリカ生成手段は、当該段の
    前段の前記データ出力手段の出力データに基づいて、前
    記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおけ
    る、前記同期検波および前記逆拡散を行う以前の信号を
    生成することにより、前記電力が最大となるパスを少な
    くとも除いたパスにおける、少なくとも前記自局のユー
    ザチャンネルの前記受信信号を仮想的に生成し、 前記データ出力手段は、前記受信信号から当該段の前記
    干渉レプリカ生成手段の出力信号を差し引いた信号に対
    し、前記電力が最大となるパスにおける少なくとも前記
    自局のユーザチャンネルについて再び前記逆拡散を行
    い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、少なくとも
    前記自局のユーザチャンネルについて再び前記同期検波
    を行うことにより、少なくとも前記自局のユーザチャン
    ネルのデータを出力する、 ことを特徴とするDS−CDMAシステムにおける信号
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記受信信号は、複数のユーザチャンネ
    ルを備え、 前記逆拡散手段は、前記受信信号に対し、前記K個のパ
    スにおける前記複数のユーザチャンネルについて逆拡散
    し、 前記初期データ出力手段は、前記複数のユーザチャンネ
    ルの初期データを出力し、 前記第1段目の干渉レプリカ生成手段および前記第2段
    目以降の干渉レプリカ生成手段は、前記電力が最大とな
    るパスを少なくとも除いたパスにおける前記複数のユー
    ザチャンネルの前記受信信号を仮想的に生成し、 最終段を除く前記データ出力手段は、前記電力が最大と
    なるパスにおける前記複数のユーザチャンネルについて
    再び前記逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号
    に対し、前記複数のユーザチャンネルについて前記同期
    検波を行うことにより、前記複数のユーザチャンネルの
    データを出力し、 最終段の前記データ出力手段は、前記電力が最大となる
    パスにおける前記複数のユーザチャンネルについて再び
    前記逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対
    し、少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて前
    記同期検波を行うことにより、少なくとも前記自局のユ
    ーザチャンネルのデータを出力する、 ことを特徴とする請求項3に記載のDS−CDMAシス
    テムにおける信号受信装置。
  5. 【請求項5】 前記インパルスレスポンス推定手段は、
    前記逆拡散手段が出力する、前記K個のパスにおける前
    記複数のユーザチャンネルについて逆拡散された信号の
    位相情報に基づいて、前記K個のパスにおけるインパル
    スレスポンスの位相を補正することを特徴とする請求項
    2または請求項4に記載のDS−CDMAシステムにお
    ける信号受信装置。
  6. 【請求項6】 前記初期データ出力手段は、Rake合
    成を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項5のい
    ずれか1項に記載のDS−CDMAシステムにおける信
    号受信装置。
  7. 【請求項7】 DS−CDMAシステムにおける信号受
    信装置であって、 パイロットチャンネルを備える受信信号を入力してK個
    (Kは2以上の整数)のパスに対するインパルスレスポ
    ンスを推定するインパルスレスポンス推定手段、 前記インパルスレスポンス推定手段の出力から電力が最
    大となるパスを選択するパス選択手段、 前記パイロットチャンネルの既知のデータに基づいて、
    前記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにお
    ける、逆拡散を行う以前のパイロットチャンネルの信号
    を生成することにより、前記電力が最大となるパスを少
    なくとも除いたパスにおける、少なくとも前記パイロッ
    トチャンネルの前記受信信号を仮想的に生成する干渉レ
    プリカ生成手段、および、 前記受信信号から前記干渉レプリカ生成手段の出力信号
    を差し引いた信号に対し、前記電力が最大となるパスに
    おける少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて
    前記逆拡散を行い、前記逆拡散が行われた信号に対し、
    少なくとも前記自局のユーザチャンネルについて同期検
    波を行うことにより、少なくとも前記自局のユーザチャ
    ンネルのデータを出力するデータ出力手段、 を有することを特徴とするDS−CDMAシステムにお
    ける信号受信装置。
  8. 【請求項8】 DS−CDMAシステムにおける信号受
    信装置であって、 パイロットチャンネルを備える受信信号を入力してK個
    (Kは2以上の整数)のパスに対するインパルスレスポ
    ンスを推定するインパルスレスポンス推定手段、 前記インパルスレスポンス推定手段の出力から電力が最
    大となるパスを選択するパス選択手段、 複数段の干渉レプリカ生成手段、および、 複数段のデータ出力手段を有し、 第1段目の前記干渉レプリカ生成手段は、前記パイロッ
    トチャンネルの既知のデータに基づいて、前記電力が最
    大となるパスを少なくとも除いたパスにおける、逆拡散
    を行う以前のパイロットチャンネルの信号を生成するこ
    とにより、前記電力が最大となるパスを少なくとも除い
    たパスにおける、少なくとも前記パイロットチャンネル
    の前記受信信号を仮想的に生成し、 第2段目以降の前記干渉レプリカ生成手段は、当該段の
    前段の前記データ出力手段の出力データに基づいて、前
    記電力が最大となるパスを少なくとも除いたパスにおけ
    る、同期検波および逆拡散を行う以前の信号を生成する
    とともに、前記パイロットチャンネルの既知のデータに
    基づいて、前記電力が最大となるパスを少なくとも除い
    たパスにおける、逆拡散を行う以前のパイロットチャン
    ネルの信号を生成することにより、前記電力が最大とな
    るパスを少なくとも除いたパスにおける、少なくとも前
    記自局のユーザチャンネルおよび前記パイロットチャン
    ネルの前記受信信号を仮想的に生成し、 前記データ出力手段は、前記受信信号から当該段の前記
    干渉レプリカ生成手段の出力信号を差し引いた信号に対
    し、前記電力が最大となるパスにおける少なくとも前記
    自局のユーザチャンネルについて前記逆拡散を行い、前
    記逆拡散が行われた信号に対し、少なくとも前記自局の
    ユーザチャンネルについて同期検波を行うことにより、
    少なくとも前記自局のユーザチャンネルのデータを出力
    する、 ことを特徴とするDS−CDMAシステムにおける信号
    受信装置。
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