JP2991236B1 - 直接拡散受信デ―タの誤り推定装置および直接拡散受信装置 - Google Patents

直接拡散受信デ―タの誤り推定装置および直接拡散受信装置

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Abstract

【要約】 【課題】 受信データから簡単にビット誤り率を推定で
きる直接拡散受信データの誤り推定装置、および、直接
拡散受信装置を提供する。 【解決手段】 1段目の干渉キャンセラ51は、Rak
e受信部3の出力に基づいて、直接拡散信号に含まれる
干渉信号のレプリカを生成する。遅延部4を通過した直
接拡散信号からレプリカを差し引くことにより、干渉信
号の影響が低減された直接拡散信号を生成し、これに対
して逆拡散を行い、受信データを出力する。誤り出力部
7は、2段目の干渉キャンセラ52の入力データの値お
よび出力データの値との不一致の割合を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DS−CDMA
(Direct Sequence - Code Division Multiple Acces
s)システム等に用いる直接拡散受信装置、および、直
接拡散受信データの誤り推定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DS−CDMAシステムとして、北米で
標準化されたCDMA方式セルラ電話システム(TIA
IS95)がある。このシステムでは、下りリンクに
おいて、パイロットチャンネルにパイロットシンボルを
挿入して送信し、受信側でこのパイロットチャンネルの
受信信号に基づいてキャリア位相を検出して同期検波を
行っている。図9は、DS−CDMAシステムにおける
下りリンクの構成を示す図である。101は基地局、1
02は子局である。下りリンクは基地局101から子局
102へのリンクである。図10は、DS−CDMAシ
ステムにおける基地局の送信装置の概要構成図である。
符号多重部103においては、データ1からデータNま
での通信チャンネル(Nは1以上の整数)のデータとパ
イロットチャンネル用にオール1とされたデータとが、
直交符号発生器107において生成された直交符号をそ
れぞれ割り当てられて符号多重され、乗算器104にお
いてPN発生器108からのPN信号を乗算されること
により直接拡散され、乗算器105において、基準周波
数発振器109の基準周波数信号(キャリア)と乗算
(変調)し、このキャリアに乗せて送信アンテナ106
から送信される。
【0003】図11は、DS−CDMAシステムにおけ
る子局の受信装置の概要構成図である。受信アンテナ1
10により受信された信号は、乗算器111において基
準周波数発振器112の正弦波基準周波数信号と乗算さ
れて、ベースバンドの受信信号に変換される。DS−C
DMAシステムの復調器の特徴として、Rake受信方
式が採用されている。基地局から送信された信号は、複
数のパスを通って受信アンテナ110に到達するので、
受信信号は、振幅、キャリア位相、および、遅延時間の
異なる複数の信号が合成されたものとなる。Rake受
信方式は、ベースバンドの受信信号を逆拡散することに
より、パス1〜パスKの受信信号に分離して最大比合成
(Rake合成)することにより、1つのインパルスレ
スポンスにして、受信信号のC/N特性を向上させる。
【0004】ベースバンドの受信信号は、Rake受信
部121およびサーチャー部122に出力される。ベー
スバンドの受信信号は、Rake受信部121におい
て、K個のフィンガー1181〜118Kに入力される。
各フィンガー1181〜118Kは、それぞれ1〜K番目
のパスに対する復調器である。図示の例では、最大K個
のパスの信号を受信できる。各フィンガー1181〜1
18Kは、同一構成である。ベースバンドの受信信号
は、乗算器113において、PN発生器114から出力
されるPN符号と乗算されてPN同期が取られ、乗算器
115において、直交符号発生器117から出力され
た、この子局(以後、「ユーザ」という)の通信チャン
ネルの直交符号と乗算され、積分器116において、こ
のユーザの通信チャンネルの受信信号が1シンボル期間
にわたって積分されることにより逆拡散される。フィン
ガー1181〜118Kからは、それぞれに対応するパス
1〜Kにおけるユーザの通信チャンネルの逆拡散された
受信信号が合成回路119に出力される。
【0005】ここで、PN発生器114および直交符号
発生器117には、インパルスレスポンスを推定するサ
ーチャー部122内の制御部129から、それぞれのパ
ス1〜Kに対するタイミング信号が供給される。その結
果PN発生器114および直交符号発生器117は、そ
れぞれ、対応するパス1〜KのPN符号および直交符号
と同期がとられたPN符号および直交符号を出力する。
【0006】サーチャー部122において、ベースバン
ドの受信信号は、乗算器123においてPN発生器12
4から出力されるPN符号と乗算され、乗算器125に
おいて直交符号発生器126から出力された、パイロッ
トチャンネルの直交符号と乗算されて、パイロットチャ
ンネルの受信信号が分離される。つぎに、積分器127
において1シンボル分積分され、さらに複数シンボル分
の平均化を行うフィルタ128を通し、ある1つのパス
kにおけるパイロットチャンネルのベースバンドの受信
信号振幅、および、基準周波数信号に対する位相(キャ
リア位相)を表す基準信号W(k)が作られ、制御部12
9に出力される。W(k)は複素数であり、k=1〜Kで
ある。パス1〜パスKとしては、電力の大きいパスがK
個選択される。
【0007】制御部129においては、PN発生器12
4のPN符号が受信信号に符号同期するようにPN発生
器124をタイミング制御するとともに、直交符号発生
器126の直交符号が受信信号に符号同期するように直
交符号発生器126をタイミング制御する。制御部12
9は、時間を分割して、Kフィンガー分のK個の基準信
号W(k)を生成する。また、時間を分割して、Rak
e受信部121のKフィンガー1181〜118KのPN
発生器114および直交符号発生器117にタイミング
信号を出力する。
【0008】合成回路119において、各フィンガー1
181〜118Kからのユーザの通信チャンネルの信号
は、各パス1〜Kのパイロットチャンネルの受信信号か
ら得た基準信号W(k)に基づいて、各パス1〜Kにおけ
るユーザの通信チャンネルの受信信号の位相オフセット
が取り除かれることにより同期検波され、さらにRak
e合成される。Rake合成された受信信号は、デコー
ド部120においてデコードされて、自局の通信チャン
ネルの所望のデータが出力される。
【0009】このように、既知のデータが伝送されてい
るパイロットチャンネルの、逆拡散された受信信号を用
いて各パスkのインパルスレスポンスを推定することに
より、各パスkの受信信号の位相オフセットを除去して
いる。なお、図示を省略したが、図11に示した乗算器
111は、実際には2個設けられ、受信アンテナ110
により受信された信号は、基準周波数信号と直交する直
交基準周波数信号とも乗算され、基準周波数信号と同相
および直交する2系列のベースバンドの受信信号(通
常、複素数で表される)となる。そして、2系列に対し
て個別に後段の処理が行われ、合成回路119におい
て、この2系列が基準周波数信号(キャリア)の位相に
対する同相成分および直交成分となって同期検波され
る。
【0010】一般に、高速データ伝送をDS−CDMA
システムで行おうとすると、データレートの増大によっ
てチップレートも当然大きくなる。チップレートが大き
くなると、マルチパスによる干渉量が増大する。マルチ
パス数が増大すると、もはやRake受信方式では伝送
性能の劣化を防ぐことができない。時間遅延したパス1
〜パスKの到来波を合成したものが受信されると、ある
パスkの到来波を逆拡散するときには、時間遅延した他
のパスの到来波は干渉信号となる。そのため、ある1つ
のパスkのインパルスレスポンスには、他のパスの到来
波との間の相互相関によって生じた干渉波成分が含まれ
ている。そのため、パス1〜パスKのインパルスレスポ
ンスをRake合成すると、伝送性能が劣化する。
【0011】このようなマルチパスによる干渉を除去す
る技術として、干渉キャンセラ技術がある、例えば、和
田ほか1名「B5−140 DS−CDMAシステムに
おけるマルチユーザ・マルチステージ型干渉キャンセラ
の一検討」,電子情報通信学会ソサイエティ大会(19
98.9)で知られているものがあり、このような干渉
キャンセラを、本出願人は、特願平10−236777
号として出願している。
【0012】概要を説明すると、パイロットチャンネル
等を用いて正確なインパルスレスポンスを推定する。振
幅の大きなパスをK個選択し、その値をWkとする。そ
の中で振幅値が最大となるパスPを選択する。干渉キャ
ンセラには、Rake受信データあるいは前段の干渉キ
ャンセラの出力データが入力される。さらに、振幅最大
パスP以外の各パスに対する拡散符号とWkを用いて各
ユーザにおける干渉レプリカを生成する。受信信号から
全ユーザの干渉レプリカを差し引いて、パスPに対して
逆拡散を行い、全ユーザに対するデータを検出する。す
なわち、あらかじめWkを推定し、電波伝搬の情報は推
定後固定する。
【0013】また、異なる方法で干渉信号をキャンセル
するものとして、佐和橋ほか2名「パイロット及びデー
タシンボルを用いるチャネル推定逐次更新型DS−CD
MAコヒーレントマルチステージ干渉キャンセラ」,信
学技報96(354),電子情報通信学会(1996−
11)RCS96−100,p.9−16等でも知られ
ている。
【0014】概要を説明すると、フレーム内に周期的に
パイロットシンボルを有するDS−CDMAシステムで
あって、パワーの大きなユーザから1ユーザずつキャン
セルを行う。ユーザkにおいて、ユーザkよりもパワー
の大きいユーザに対するiステージでの干渉レプリカ
と、パワーの小さな他ユーザに対するi−1ステージで
の干渉レプリカを除去し、さらに、受信信号から自局の
各パスにおいて、それぞれ、各パス以外の干渉レプリカ
を除去し、パイロットシンボルを用いて各パスにおける
インパルスレスポンスを推定し、その値に基づいて、逆
拡散を行う。各パスで逆拡散された信号がRake合成
される。合成後、デコードされたデータと推定されたイ
ンパルスレスポンスをもとに干渉レプリカを生成する。
【0015】上述したマルチパスによる干渉を除去する
干渉キャンセラ技術においては、干渉キャンセラの特性
を向上させるために、干渉キャンセラを多段に縦続接続
したマルチステージ型が有効である。しかしながら、干
渉キャンセラを何段も接続させて動作させると、処理遅
延時間や消費電力が大きくなるなどの問題があった。ま
た、子局でビット誤り率を推定することにより、受信品
質情報を基地局へ送信する場合があるが、このような場
合、受信データから簡単にビット誤り率を推定すること
ができないという問題があった。
【0016】ここで、上述した干渉キャンセラ技術の第
1の例である、インパルスレスポンスを推定し、電力が
最大となるパスPを少なくとも除いたパスの干渉をキャ
ンセルする先願に記載の技術(以下、先行技術という)
を説明することにより、干渉キャンセラの機能を具体的
に説明しておく。図12は、先行技術の基本ブロック構
成図である。1つのPN符号を共有する符号多重された
チャンネルが、1つの通信チャンネル(1ユーザ)およ
び1つのパイロットチャンネルからなる場合のものであ
る。これに対し、図11は、1つのPN符号を共有する
符号多重された通信チャンネル(ユーザ)が複数の場合
であるので前提が若干異なるが、Rake部に関して
は、この図11を流用して説明する。
【0017】この基本構成においては、インパルスレス
ポンスを推定し、このインパルスレスポンスを表す基準
信号W(k)を固定し、Rake受信部121で出力デ
ータDRを検出する。また、電力最大パス検出器131
は、基準信号W(k)に基づいて、電力が最大となるパ
スPを選択する。干渉キャンセラ133においては、R
ake受信部121から出力されたデータを初期データ
として、電力が最大となるパスP以外のパスにおける、
同期検波および逆拡散を行う以前の信号を生成するとと
もに、パイロットチャンネルの既知のデータに基づい
て、電力が最大となるパスP以外のパスにおける、逆拡
散を行う以前のパイロットチャンネルの信号を生成して
干渉レプリカとし、受信信号からその干渉レプリカを差
し引いて、電力が最大のパスPについて再び逆拡散およ
び同期検波を行うことによりデータを再び検出しなお
す。このようにして、受信信号品質の劣化要因である干
渉を除去することによりビット誤り率が向上する。
【0018】図11に示した、サーチャー部122で
は、パイロットチャンネルの受信信号を逆拡散して得ら
れる電力の大きいパスがK個選択され、各パス1〜Kの
インパルスレスポンスの値として基準信号W(k)(k
=1〜K)を出力する。電力最大パス検出器131は、
基準信号W(k)の中から、電力が最大となるパスPを
選択して、Pの値を干渉キャンセラ133に出力する。
【0019】図15は、干渉キャンセラ133の動作説
明図である。基地局1から送信された信号は複数のパス
を通って、それぞれが異なる遅延時間の信号の合成とし
て受信される。上段の図は、マルチパスによるインパル
スレスポンスを示す。電力が最大となるパスPを選択
し、他のパスにおける同期検波および逆拡散を行う以前
のベースバンドの受信信号を、検出データおよびパイロ
ットチャンネルのデータに基づいて仮想的に生成し、こ
れを差し引いた受信信号に対し、最大電力のパスPにお
ける逆拡散を行い、下段に示すような干渉信号のキャン
セルされたデータを検出する。
【0020】電力が最大となるパスPは、干渉信号を含
む割合が少なく、パスPを除くパスについては、主に干
渉信号であると推定する。そして、Rake受信部12
1から出力された1ユーザの通信チャンネルの一応確か
らしいデータDRを初期値として用い、これから、逆の
信号処理をして、同期検波および逆拡散を行う以前の信
号を生成する。同時に、パイロットチャンネルの既知の
データDpに基づいて逆拡散を行う以前のパイロットチ
ャンネルの信号も生成する。このようにして、パスPを
除くパス1〜パスKにおける干渉レプリカを生成する。
そして、ベースバンドの受信信号から、パスPを除くパ
ス1〜パスKの干渉レプリカをすべて差し引くと、ほぼ
パスPだけのベースバンドの受信信号となる。
【0021】したがって、干渉キャンセラ133は、R
ake受信部121から出力される1つの通信チャネル
の出力データDRおよびパイロットチャンネルの既知の
データDpを用いて、最大電力のパスPを除いたK−1
個のパスの干渉レプリカを生成する。そして、ベースバ
ンドの受信信号からこの干渉レプリカを除去したベース
バンドの受信信号に対し、パスPについて改めて逆拡散
を行う。このようにして、仮に単一のパスPの到来波の
みが受信されたと仮定したときとほぼ同様なベースバン
ドの受信信号に対して逆拡散をすることができる。その
結果、パスの相互相関による干渉信号が除去された、通
信チャンネルの受信データDCが得られる。なお、遅延
部132は、Rake受信部121においてRake受
信に要する処理遅延を補償するものである。
【0022】図13は、図12に示した干渉キャンセラ
133の内部構成図である。1ユーザの干渉レプリカ生
成部135は、1ユーザのみが使用する唯一の通信チャ
ンネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対す
る干渉レプリカを生成する。また、パイロットチャンネ
ルの干渉レプリカ生成部135pは、パイロットチャン
ネルについて、パスPを除く、K−1個のパスに対する
干渉レプリカを生成する。
【0023】図14(a),図14(b)は、それぞ
れ、図13に示した干渉レプリカ生成部135,135
pの内部構成図である。パス1に対する干渉レプリカ生
成部1411については、Rake受信部121から出
力されたデータDRは、乗算器138において、パス1
に対する基準信号W1(1)と乗算されることにより、
パス1のキャリア位相および振幅が付与された信号点位
相および振幅を有する、同期検波される前の信号に戻さ
れる。つぎに、乗算器139においてパス1に対するP
N符号であるPN1(1)、さらに、乗算器140にお
いて1ユーザのパス1に対する直交符号WS1(1)と
それぞれ乗算されて拡散されることにより、パス1の時
間遅延を有する、逆拡散される前のベースバンド受信信
号に戻されて、パス1の干渉レプリカが生成される。パ
ス1に対する干渉レプリカ生成部1411と同様の構成
が、パスPを除いてK−1個あり、これらのK−1個の
信号が加算器142により加算されて、その出力信号が
パスPを除くパス1〜Kの干渉レプリカの出力信号とな
る。
【0024】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は、図11に示した制御部129が出力する基
準信号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)
は、図11に示したフィンガー118kのPN発生器1
14が出力するPN符号、直交符号WS1(k)(k=
1〜K,k=Pを除く)は、図11に示したフィンガー
118kの直交符号発生器117が出力する1ユーザの
直交符号に基づくものである。ただし、図12における
ベースバンドの受信信号を遅延部132で遅延させたよ
うに、Rake受信部121における処理遅延を補償す
るために、時間遅れを持たせているが、干渉キャンセラ
133の内部での処理遅延も考慮して時間遅れを調整す
る。W1(k),PN1(k),WS1(k)は、上述し
た制御部129,PN発生器114,直交符号発生器1
17の出力のそれぞれに、遅延部132と同様な遅延部
を設けることによって作ることができる。
【0025】図14(b)に示す、パイロットチャンネ
ルに対する干渉レプリカ生成部135pについては、パ
イロットチャンネルの既知のデータDpは、乗算器13
8において、パス1に対する基準信号W1(1)と乗算
されることにより、パス1のキャリア位相および振幅が
付与された信号点位相および振幅を有する信号になる。
つぎに、乗算器139においてパス1に対するPN符号
であるPN1(1)、さらに、乗算器140においてパ
イロットチャンネルのパス1に対する直交符号WS
1(p,1)とそれぞれ乗算されて拡散されることによ
り、パス1の時間遅延を有する、逆拡散される前のベー
スバンド受信信号に戻されて、パス1の干渉レプリカが
生成される。図14(a)と同様に、パス1に対する干
渉レプリカ生成部1411と同様の構成が、パスPを除
いてK−1個あり、これらのK−1個の信号が加算器1
42により加算されて、その出力信号がパスPを除くパ
ス1〜Kの干渉レプリカの出力信号となる。
【0026】ここで、W1(k)(k=1〜K,k=P
を除く)は図11に示した制御部129が出力する基準
信号、PN1(k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図
11に示したサーチャー部122のPN発生器124が
出力するPN符号(フィンガー118kのPN発生器1
14が出力するPN符号と一致する)、直交符号WS1
(p,k)(k=1〜K,k=Pを除く)は図11に示
したサーチャー部122の直交符号発生器126が出力
するパイロットチャンネルの直交符号に基づくものであ
る。ただし、Rake受信部121における処理遅延を
補償するために時間遅れを持たせ、かつ、干渉キャンセ
ラ133の内部での処理遅延も考慮して時間遅れが調整
される。W1(k),PN1(k),WS1(p,k)
は、上述した制御部129,PN発生器124,直交符
号発生器126の出力のそれぞれに、遅延部132と同
様な遅延部を設けることによって作ることができる。
【0027】再び、図13に戻って説明をする。加算器
136において、遅延されたベースバンドの受信信号か
ら、干渉レプリカ135の出力信号が差し引かれ、パス
Pに対する逆拡散部137に入力される。このパスPに
対する逆拡散部137は、図11に示したフィンガー部
1181〜118K中のパスPのフィンガー部と同様の構
成である。すなわち、パスPに対する基準信号W
1(P)、パスPに対するPN符号であるPN1(P)、
および、パスPに対する1ユーザの直交符号WS
1(P)を用いて、干渉レプリカが削除されたベースバ
ンドの受信信号に対して、パスPに対する逆拡散を行
い、データを検出する。この出力データは、相互相関に
よる干渉が除かれて伝送性能が改善された1ユーザのデ
ータとなる。上述した基準信号W1(P)、PN符号P
1(P)、および、1ユーザの直交符号WS1(P)
は、先に説明したパスPを除いたパスの基準信号W
1(k)、PN符号PN1(k)、および、1ユーザの直
交符号WS1(k)と同様に、Rake受信部121に
おける処理遅延を補償するために時間遅れを持たせ、か
つ、干渉キャンセラ133の内部での処理遅延も考慮し
て時間遅れが調整される。
【0028】図16は、1つのPN符号を共有する符号
多重されたチャンネルが、NユーザのN個の通信チャン
ネルおよび1つのパイロットチャンネルからなる場合の
ものである。そして、複数ユーザに対応した干渉キャン
セラが、1〜M段目の干渉キャンセラ1511〜151M
として縦続接続されたものである。この具体例では、複
数のユーザ1〜Nのパスに対して複数の干渉キャンセラ
を動作させて、干渉を除去し、さらに複数段の干渉キャ
ンセラを動作させるものであって、より確からしいデー
タが検出される。第1段目の干渉キャンセラ151
1は、Rake受信部146から出力されたデータDR
(1)〜DR(N)を確からしいデータとして入力する
とともに、パイロットチャンネルの既知のデータを入力
し、干渉信号がキャンセルされた、より確からしいデー
タDC(1,1)〜DC(1,N)を出力する。
【0029】第2段目以降については、前段の干渉キャ
ンセラからの出力データが次の段の干渉キャンセラの入
力データになるとともに、パイロットチャンネルの既知
のデータも入力される。いずれの段の干渉キャンセラ1
511〜151Mも、電力最大パス検出器131から出力
される同じパスPを電力最大パスとして選択する。な
お、各段の干渉キャンセラのうち、1〜(M−1)段目
の干渉キャンセラ151 1〜151M-1については、自局
(ユーザ1)のデータを含めたユーザ1〜Nのデータを
出力する必要がある。すなわち、1〜(M−1)段目の
干渉キャンセラ1511〜151M-1については、ユーザ
1〜ユーザNに対する逆拡散部が必要となる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたもので、受信データから
簡単にビット誤り率を推定することができ、また、この
推定ビット誤り率を用いてマルチステージ型の干渉キャ
ンセラの動作段数を適応的に制御することにより処理遅
延時間や消費電力を少なくすることができる、直接拡散
受信データの誤り推定装置、および、直接拡散受信装置
を提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、直接拡散受信データの誤り推定装
置において、直接拡散信号からあらかじめ得られた受信
データに基づき、前記直接拡散信号に含まれる干渉信号
のレプリカを生成し、前記直接拡散信号から前記レプリ
カを差し引いた信号に基づいて、干渉信号の影響が低減
された受信データを出力する干渉キャンセラ、および、
前記干渉キャンセラの入力データの値および出力データ
の値を比較して不一致の割合に基づいた誤り情報を出力
する誤り情報出力手段を有するものである。上述した不
一致の割合とビット誤り率との間には、所定の関係があ
るから、簡単な構成でビット誤りを推定することができ
る。
【0032】請求項2に記載の発明においては、直接拡
散受信データの誤り推定装置において、直接拡散信号を
受信して受信データを出力する初期データ受信部、前記
直接拡散信号からあらかじめ得られた受信データに基づ
き、前記直接拡散信号に含まれる干渉信号のレプリカを
生成し、前記直接拡散信号から前記レプリカを差し引い
た信号に基づいて、干渉信号の影響が低減された受信デ
ータを出力する複数段の干渉キャンセラを有するととも
に、前記干渉キャンセラの第1段目に前記初期データ受
信部の出力を入力し、前記複数段の干渉キャンセラが縦
続的に動作する干渉キャンセル部、および、前記干渉キ
ャンセラの各段に対応し、前記干渉キャンセラの各段の
入力データの値および出力データの値を比較して不一致
の割合を出力する複数の比較部を有し、該比較部の出力
に基づいて誤り情報を出力する誤り情報出力部を有する
ものである。したがって、前記干渉キャンセラの各段の
不一致の割合に基づいて、簡単な構成で、ビット誤りを
精度よく推定することができる。
【0033】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の直接拡散受信データの誤り推定装置
において、前記誤り情報に基づいて受信品質情報を送信
する送信手段を有するものである。したがって、基地局
などにおいて、受信品質情報を受信し、この情報を送信
電力制御等に用いることができる。
【0034】請求項4に記載の発明においては、直接拡
散受信装置において、直接拡散信号を受信して受信デー
タを出力する初期データ受信部、前記直接拡散信号から
あらかじめ得られた受信データに基づき、前記直接拡散
信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成し、前記直接
拡散信号から前記レプリカを差し引いた信号に基づい
て、干渉信号の影響が低減された受信データを出力する
複数段の干渉キャンセラを有するとともに、前記干渉キ
ャンセラの第1段目に前記初期データ受信部の出力を入
力し、前記複数段の干渉キャンセラが縦続的に動作する
干渉キャンセル部、前記干渉キャンセラの各段に対応
し、前記干渉キャンセラの各段の入力データの値および
出力データの値を比較して不一致の割合を出力する複数
の比較部を有し、該複数の比較部の出力に基づいて誤り
情報を出力する誤り情報出力部、および、前記複数段の
干渉キャンセラの縦続動作に伴い前記誤り情報に応じ
て、前記干渉キャンセル部の動作を途中で停止させると
ともに、前記干渉キャンセル部の出力を受信装置の出力
データとする制御手段を有するものである。したがっ
て、干渉キャンセル部の動作段数を、誤り情報に応じて
適応的に決めることができるため、処理遅延時間や消費
電力を少なくすることができる。また、前記干渉キャン
セラの各段の不一致の割合に基づいて、簡単な構成で、
ビット誤りを精度よく推定することができる。
【0035】請求項5に記載の発明においては、直接拡
散受信装置において、直接拡散信号を受信して受信デー
タを出力する初期データ受信部、前記直接拡散信号から
あらかじめ得られた受信データに基づき、前記直接拡散
信号に含まれる干渉信号のレプリカを生成し、前記直接
拡散信号から前記レプリカを差し引いた信号に基づい
て、干渉信号の影響が低減された受信データを出力する
複数段の干渉キャンセラを有するとともに、前記干渉キ
ャンセラの第1段目に前記初期データ受信部の出力を入
力し、前記複数段の干渉キャンセラが縦続的に動作する
干渉キャンセル部、前記干渉キャンセラの所定の段に対
応し、前記干渉キャンセラの所定の段の入力データの値
および出力データの値を比較して不一致の割合を出力す
る比較部を有し、該比較部の出力に基づいて誤り情報を
出力する誤り情報出力部、および、前記複数段の干渉キ
ャンセラの縦続動作に伴い、前記誤り情報に応じて、前
記複数段の干渉キャンセラを縦続動作させる段数を決定
し、前記干渉キャンセル部の出力を受信装置の出力デー
タとする制御手段を有するものである。したがって、干
渉キャンセル部の動作段数を、誤り情報に応じて適応的
に決めることができるため、処理遅延時間や消費電力を
少なくすることができる。
【0036】請求項6に記載の発明においては、請求項
4または5に記載の直接拡散受信装置において、前記初
期データ受信部は、直接拡散信号を受信するRake受
信部である。したがって、既存のRake受信部を用い
て、信頼性のある初期受信データを得ることができる。
【0037】請求項7に記載の発明においては、請求項
4ないし6のいずれか1項に記載の直接拡散受信装置に
おいて、前記誤り情報に基づいて受信品質情報を送信す
る送信手段を有するものである。したがって、基地局な
どにおいて、受信品質情報を受信し、この情報を送信電
力制御等に用いることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
直接拡散受信データの誤り推定装置および直接拡散受信
装置を説明する。図1は、本発明の直接拡散受信データ
の誤り推定装置および直接拡散受信装置の第1の実施の
形態を説明するためのブロック構成図である。図中、1
は受信アンテナ、2はベースバンド変換部、3はRak
e受信部、4は遅延部、51,52は干渉キャンセラ、6
1は遅延部、7は誤り出力部である。受信アンテナ1で
受信された直接拡散信号はベースバンド変換部2におい
て基準周波数信号と乗算されてベースバンド信号に変換
され、Rake受信部3に入力される。Rake受信部
においては、直接拡散信号が逆拡散され同期検波された
ものが最大比合成されて受信データを出力する。Rak
e受信部は、干渉キャンセル動作に必要な、ある程度確
からしい初期データを与えるものである。この代わり
に、ある程度確からしい初期データを他の方法で検出す
るようにしてもよい。例えば、上述した先行技術の場合
には、電力が最大となるパスPについてベースバンドの
受信信号を逆拡散して、その出力をデコードして初期デ
ータとする。
【0039】1段目の干渉キャンセラ51は、Rake
受信部3の出力に基づいて、直接拡散信号に含まれる干
渉信号のレプリカを生成する。Rake受信部3の処理
遅延時間を補償するための遅延部4を通過した直接拡散
信号からレプリカを差し引くことにより、干渉信号の影
響が低減された直接拡散信号を生成し、この干渉信号の
影響が低減された直接拡散信号に対して逆拡散を行いデ
コードすることによって、受信データを出力する。
【0040】2段目の干渉キャンセラ52は、1段目の
干渉キャンセラと同様である。ただし、ある程度確から
しい受信データとして、1段目の干渉キャンセラ51
出力を用いる。ベースバンドの直接拡散信号は、遅延部
4からさらに遅延部61を通して干渉キャンセラ52に入
力される。遅延部61は、1段目の干渉キャンセラ5 1
おける処理遅延を補償する。1段目の干渉キャンセラ5
1が出力する受信データは、Rake受信部3から出力
される受信データよりも干渉の影響が低減された受信信
号であるから、2段目の干渉キャンセラ52は、1段目
の干渉キャンセラ51が入力する受信データよりも、よ
り確からしい入力信号を用いて干渉キャンセルを行うた
め、さらに確からしい受信データを出力する。
【0041】誤り出力部7は、2段目の干渉キャンセラ
2の入力信号(1段目の干渉キャンセラ51の出力する
受信データ)の値と、干渉キャンセラ52の出力データ
である干渉信号の影響が低減された受信データの値とを
比較し、それぞれの値が不一致となる割合を出力するこ
とにより、後述するように、ビット誤り率の差分推定値
を出力する。なお、各段の干渉キャンセラおよび誤り出
力部は、ハードウエアで実現することもできるし、プロ
グラムを実行するCPUによりソフトウエアで実現する
こともできる。
【0042】図2は、図1に示した誤り出力部の概要ブ
ロック構成図である。図中、11は排他的論理和(XO
R)、12はカウンタ、13は割り算部、14は校正部
である。干渉キャンセラ52への入力データおよび出力
データを、排他的論理和(XOR)11において比較す
る。この演算は2つのデータの値(2値の場合、ビッ
ト)が異なっていれば1を出力し、2つのデータの値が
同じであれば0を出力する。したがって、干渉キャンセ
ラ52内において、干渉キャンセルの結果、誤った受信
データが正しい受信データに変化したときには、排他的
論理和(XOR)11の出力が1となり、干渉キャンセ
ラ52への受信データに誤りがあったことが推定され
る。
【0043】なお、排他的論理和11においては、干渉
キャンセラ52に入力される受信データの、あるビット
位置のデータと、このビット位置のデータが干渉キャン
セラ52において干渉信号の影響が低減された受信デー
タとして再出力されるときのデータとが比較される必要
がある。したがって、図示を省略しているが、入力デー
タ11は、干渉キャンセラ52における処理遅延時間だ
け遅延させる遅延回路を通すか、メモリに記憶させて、
出力されるビット位置に同期して読み出されるようにす
る。
【0044】カウンタ12は、排他的論理和(XOR)
11が出力する1の数をカウントする。その出力を割り
算部13において、全入力データ数で割ると、2段目の
干渉キャンセラ52の出力のビット誤り率を基準にした
(ゼロと仮定した)、この入力データの相対的なビット
誤り率の推定値がわかる。見方を変えれば、干渉キャン
セラ52の段の入出力データ間のビット誤り率の差分値
(ビット誤り率の差分推定値)が推定される。
【0045】2段目の干渉キャンセラ52によって仮に
誤りが十分修正されているとすれば、割り算部13の出
力を、誤り率の差分推定値としてではなく、そのまま、
絶対的なビット誤り率であると推定することもできる。
しかし、校正部14は、ビット誤り率の推定値の精度を
向上させるために、あらかじめ、ビット誤り率の差分値
と、絶対的なビット誤り率の値の間の相関関係を校正用
データベースとして作成しておき、そのデータベースを
用いて、絶対的なビット誤り率の推定をより確からしく
することができる。校正部14を動作させたときには、
校正部14の出力を誤り率の推定値として出力する。
【0046】図3は、縦続接続された干渉キャンセラの
出力する受信データの誤り率特性を示す線図である。図
中、横軸は、1ビット当たりの信号電力をEb、1Hz
当たりのノイズ電力をNoとしたときの、平均のEb/
Noである。縦軸は、平均ビット誤り率を対数目盛で表
し、E1は1段目の干渉キャンセラ51の平均ビット誤り
率、E2は2段目の干渉キャンセラ52の平均ビット誤り
率である。図示の絶対的な平均ビット誤り率E1および
2自体は、シミュレーションにより求めることはでき
るが、実測することは容易でない。しかし、図2に示し
た誤り出力部により求められる、干渉キャンセラ52
入力データの値と出力データの値とが異なる割合は、平
均ビット誤り率の差分値(E2−E1)を推定しているこ
とになる。
【0047】平均ビット誤り率の差分値(E2−E1
は、Eb/Noの値aが大きくなるほど小さくなる。し
たがって、あらかじめ、図示のような平均ビット誤り率
1,E2自体を、シミレーションあるいは実測により求
めておいて、校正用データベースを作成しておけば、平
均ビット誤り率の差分値(E2−E1)の推定値から、平
均ビット誤り率E1およびE2自体を推定することができ
る。また、そのときのEb/Noの値aも推定すること
ができる。
【0048】なお、絶対的な平均ビット誤り率E1およ
びE2自体を実測により推定する方法としては、ある決
まったビット列のデータを実際に送信し、受信側で受信
信号をデコードして、そのデコードされたデータと送信
されたビット列のデータとを比較することにより、ビッ
ト誤り率を推定する方法が考えられる。もちろん、図2
に示した誤り出力部に代えて、常時、このような方法で
平均ビット誤り率E1,E2自体を推定することも可能で
ある。しかし、このようなビット列を送受信する通信制
御手順が必要であるだけでなく、通常のデータ通信時に
実行するとなると、その決まったデータ列を送信するた
めに、ユーザデータの伝送レートが低下することにな
る。
【0049】なお、図2に示した誤り出力部7に代え
て、本発明者の発明にかかる特願平5−045837号
として出願した発明の手法を用いて、誤り率自体を実測
により推定する方法もある。この方法は、デジタル復調
時に、最適なサンプルタイミング、わずかにずらせたサ
ンプルタイミング、の各タイミングにおけるビット誤り
率の差に基づいて、誤り率自体を推定する方法である。
しかし、高速処理が必要となるので回路構成の実現が困
難なことや、高速化に伴って回路の消費電力も大きくな
るといった欠点がある。
【0050】図4は、本発明の直接拡散受信データの誤
り推定装置および直接拡散受信装置の第2の実施の形態
を説明するためのブロック構成図である。この実施の形
態は、干渉キャンセラをN個まで縦続接続したものであ
る。1段目の干渉キャンセラ51の入出力間に誤り出力
部70を挿入し、各段の干渉キャンセラ52〜5Nについ
ても、誤り出力部71〜7N-1を付加した。誤り出力部7
0,71〜7N-1の内部構成は、図1の誤り出力部7と同
様に、図2に示すものである。6N-1はN−1段目の遅
延部である。なお、誤り出力部70は、Rake受信部
3のビット誤り率と1段目の干渉キャンセラ51のビッ
ト誤り率との差に相当する誤り情報を出力している。
【0051】各段ごとの誤り出力部70,71〜7N-1
おいては、各段の干渉キャンセラ51〜5Nに入力された
受信データと、干渉をキャンセルされて出力される受信
データの値が異なる割合(ビット誤り率の差分推定値)
を、誤り情報として出力する。あるいは、各段の校正部
14において、ビット誤り率の差分推定値から絶対的な
ビット誤り率を推定して、これを誤り情報として出力す
ることができる。各段ごとの誤り出力部の誤り情報に基
づいて、干渉キャンセラによって干渉信号の影響が低減
された最終的な受信データの正確にビット誤り率を推定
することができる。
【0052】複数段の干渉キャンセラ51〜5Nは、前段
の処理が終わった後に、前段の処理結果(干渉の影響が
低減された受信データ)を用いて、後段の処理が可能と
なるような、縦続動作を行う。したがって、ビット誤り
率が所定の閾値Ethよりも低いかどうかを判定するだ
けでよい場合、この段の出力データのビット誤り率が所
定の閾値Ethよりも低くなるときの、ビット誤り率の
差分値を記憶させておき、ビット誤り率の差分値が記憶
しておいた値になったときには、以降の段の縦続動作を
停止させることができ、処理時間の短縮、消費電力の削
減、および、ソフトおよびハードウエア資源の削減をす
ることができる。
【0053】図5は、本発明の直接拡散受信データの誤
り推定装置および直接拡散受信装置の第3の実施の形態
を説明するためのブロック構成図である。21は判定選
択回路、22は出力データ選択スイッチである。
【0054】この実施の形態においては、図4に示した
第2の実施の形態と同様に、干渉キャンセラ51,52
Nを縦続接続したものである。同時に、各段の干渉キ
ャンセラの出力からデータ選択端子を引き出し、出力デ
ータ選択スイッチ22により、1つを選択し、これを受
信機としての受信データとして出力する。この出力デー
タ選択スイッチ22を制御する判定選択回路21は、各
段の干渉キャンセラ5 1〜5Nの各段の出力におけるビッ
ト誤り率が所定品質を満たすビット誤り率となるとき
の、各段の誤り出力部70〜7N-1において検出されるビ
ット誤り率の差分推定値の閾値を記憶しておく。
【0055】判定選択回路21が、各段の誤り出力部7
0〜7N-1において検出されるビット誤り率の差分推定値
が、上述した差分推定値の閾値よりも低下したことを検
出すると、縦続動作を行っている干渉キャンセラ51
N、さらには、誤り出力部7 0〜7Nの動作を停止させ
るとともに、干渉キャンセル動作を行った最終動作段の
干渉キャンセラの出力を、出力データ選択スイッチ22
に選択させる。その結果、ビット誤り率の差分推定値が
基準となる閾値を満たした干渉キャンセラの途中段より
も以降の動作を停止させることになる。それ以降の回路
動作あるいは演算は行わなくてもよいので、受信データ
が出力されるまでの遅延時間が短縮されるとともに、消
費電力も削減することができる。
【0056】図6は、本発明の直接拡散受信データの誤
り推定装置および直接拡散受信装置の第4の実施の形態
を説明するためのブロック構成図である。この実施の形
態は、図5とほぼ同様な構成をとるが、誤り出力部を1
つとし、この例では、第1段目の干渉キャンセラ51
対応した、誤り出力部70を設けているが、他の段に設
けてもよい。
【0057】誤り出力部70から出力されるビット誤り
率の差分推定値から絶対的なビット誤り率を推定でき
る。この絶対的なビット誤り率から、縦続接続された干
渉キャンセラの何段目の出力で、所定品質を満たすビッ
ト誤り率になるかを識別することができる。したがっ
て、所定品質を満たすビット誤り率になる干渉キャンセ
ラの段数を判定して、この段が最終段となるように干渉
キャンセラを動作させ、最終段の干渉キャンセラから受
信装置としての受信データを出力する。ただし、ビット
誤り率の検出精度は、図5に示した実施の形態よりも悪
くなる。
【0058】図7は、本発明の直接拡散受信データの誤
り推定装置および直接拡散受信装置の第5の実施の形態
を説明するためのブロック構成図である。この実施の形
態は、直接拡散受信装置において、誤り情報を送信デー
タに挿入して他局に送信する機能を備えたものである。
これは、例えば、移動端末が基地局に対し、自局の最終
的に出力される受信データの品質情報を送信することに
より、最適な送信電力制御などに用いるものである。受
信データの品質情報としては、例えば、ビット誤り率の
差分推定値、あるいは、校正部によって作成される絶対
的なビット誤り率の推定値などを用いればよい。絶対的
なビット誤り率の推定値は、受信装置において1つ出力
すればよいから、誤り出力部が複数ある場合には、その
中の1つの誤り出力部の校正部を動作させればよい。な
お、受信装置に用いるだけでなく、直接拡散受信データ
の誤り推定装置であっても、同様にして受信信号の品質
情報を他局に送信するようにしてもよい。また、この実
施の形態では、図1に示した装置を前提としたが、他の
実施の形態の装置においても同様に適用可能である。
【0059】図8は、本発明の直接拡散受信装置の計算
機シミュレーション結果を示す線図である。先行技術と
して説明した干渉キャンセラに適用したものである。す
なわち、DS−CDMAシステムにおける信号受信装置
であって、受信信号を入力してK個のパスに対するイン
パルスレスポンスを推定するインパルスレスポンス推定
手段、前記インパルスレスポンス推定手段の出力から電
力が最大となるパスを選択するパス選択手段、前記受信
信号に対し、前記K個のパスにおける少なくとも自局の
ユーザチャンネルについて逆拡散を行う逆拡散手段、前
記逆拡散手段の出力信号に対して同期検波を行うことに
より、少なくとも前記自局のユーザチャンネルの初期デ
ータを出力する初期データ出力手段、複数段の干渉レプ
リカ生成手段、および、複数段のデータ出力手段を有
し、第1段目の前記干渉レプリカ生成手段は、前記初期
データに基づいて、前記電力が最大となるパスを少なく
とも除いたパスにおける、前記同期検波および前記逆拡
散を行う以前の信号を生成することにより、前記電力が
最大となるパスを少なくとも除いたパスにおける、少な
くとも前記自局のユーザチャンネルの前記受信信号を仮
想的に生成し、第2段目以降の前記干渉レプリカ生成手
段は、当該段の前段の前記データ出力手段の出力データ
に基づいて、前記電力が最大となるパスを少なくとも除
いたパスにおける、前記同期検波および前記逆拡散を行
う以前の信号を生成することにより、前記電力が最大と
なるパスを少なくとも除いたパスにおける、少なくとも
前記自局のユーザチャンネルの前記受信信号を仮想的に
生成し、前記データ出力手段は、前記受信信号から当該
段の前記干渉レプリカ生成手段の出力信号を差し引いた
信号に対し、前記電力が最大となるパスにおける少なく
とも前記自局のユーザチャンネルについて再び前記逆拡
散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、少な
くとも前記自局のユーザチャンネルについて再び前記同
期検波を行うことにより、少なくとも前記自局のユーザ
チャンネルのデータを出力するものである。
【0060】特に、前記受信信号は、複数のユーザチャ
ンネルを備え、前記逆拡散手段は、前記受信信号に対
し、前記K個のパスにおける前記複数のユーザチャンネ
ルについて逆拡散し、前記初期データ出力手段は、前記
複数のユーザチャンネルの初期データを出力し、前記第
1段目の干渉レプリカ生成手段および前記第2段目以降
の干渉レプリカ生成手段は、前記電力が最大となるパス
を少なくとも除いたパスにおける前記複数のユーザチャ
ンネルの前記受信信号を仮想的に生成し、最終段を除く
前記データ出力手段は、前記電力が最大となるパスにお
ける前記複数のユーザチャンネルについて再び前記逆拡
散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号に対し、前記
複数のユーザチャンネルについて前記同期検波を行うこ
とにより、前記複数のユーザチャンネルのデータを出力
し、最終段の前記データ出力手段は、前記電力が最大と
なるパスにおける前記複数のユーザチャンネルについて
再び前記逆拡散を行い、再び前記逆拡散が行われた信号
に対し、少なくとも前記自局のユーザチャンネルについ
て前記同期検波を行うことにより、少なくとも前記自局
のユーザチャンネルのデータを出力するものである。
【0061】計算機シミュレーションのチップレートは
1Mcps、フェージング環境は4波の等パワーレイリ
ーフェージング(100Hz)、ユーザー数(符号多重
数)は24、Rake受信のフィンガー数Kは4、サー
チャー部168内のフィルタ128は、移動平均フィル
タで、その平均区間のシンボル数は8である。先行技術
の説明において説明を省略したが、図11におけるサー
チャー部168の位相誤差を補正してWkを推定するこ
とによりキャリア位相精度を向上させている。横軸は1
ビット当たりの信号電力をEb、1Hz当たりのノイズ
電力をNoとしたときの、平均のEb/Noである。縦
軸は、平均ビット誤り率である。
【0062】図5において、ビット誤り率推定値QI
(i)はi段の干渉キャンセラの出力データとi+1段
の干渉キャンセラ出力データとを比較し、その不一致と
なるデータ数の全データ数に対する比をとったものであ
る。すなわちビット誤り率推定値QI(i)は、図2に示
した校正部14を使用せず、割り算部13の出力である
ビット誤り率差分推定値である。しかし、これを、その
まま絶対的なビット誤り率の推定値として図示した。ま
た、QI(0)は、Rake受信部3と1段目の干渉キャ
ンセラ51によるビット誤り率の差分推定値である。
【0063】この線図から明らかなように、誤り出力部
0におけるビット誤り率推定値QI(0)(白丸)に対
するRake受信部3の出力データのビット誤り率(黒
丸)、誤り出力部71におけるビット誤り率推定値QI
(1)(白三角)に対する1段目の干渉キャンセラ51
出力データのビット誤り率(黒三角)、および、誤り出
力部71におけるビット誤り率推定値QI(2)(白四
角)に対する2段目の干渉キャンセラ52の出力データ
のビット誤り率(黒四角)とは、それぞれ、ほとんど一
致していることがわかる。この結果より、ビット誤り率
差分推定値をもって、その絶対的なビット誤り率を推定
することも有効である。
【0064】もちろん、校正部により、あらかじめビッ
ト誤り率差分推定値とビット誤り率との対応関係を記憶
させておくことにより、より正確に絶対的なビット誤り
率を推定することができる。なお、ビット誤り率推定値
QI(i)をもって、絶対的なビット誤り率とみなし、
かつ、この値が所定の閾値を下回ったときに、i段目の
干渉キャンセラの出力から最終的な受信データを出力す
るという簡単なビット誤り率の推定を行えば、所定の閾
値を下回るビット誤り率の受信データを出力することが
できる。しかし、既に動作を完了している次段のi+1
段目の干渉キャンセラから受信データを取り出せば、さ
らにビット誤り率の小さな受信データを出力することが
できる。
【0065】なお、図3に関連して説明した、絶対的な
ビット誤り率の推定値を直接的に実測するようにして
も、絶対的な誤り率に応じて、適応的に、縦続接続され
た複数段の干渉キャンセラの動作段数を決定することが
できる。
【0066】上述した説明では、キャンセラとして、直
接拡散受信信号の干渉信号をキャンセルするものを前提
として説明した。しかし、これに限らず、直接拡散受信
信号を含む一般の受信信号について、ビット誤り率を低
下させる要因となる信号を、受信信号から取り除くもの
であれば、干渉キャンセラに限らない。このようなキャ
ンセラを多段に縦続接続することにより、ビット誤り率
を低下させる要因となる信号の除去を、複数回繰り返し
て行うことにより、より確からしさのある受信信号を出
力することができる。このような場合にも、簡単な構成
でビット誤り率の差分推定値を出力することができ、こ
の差分推定値からビット誤り率を推定することが可能と
なる。また、ビット誤り率の差分推定値、または、ビッ
ト誤り率の推定値を求めることにより、キャンセラを何
段まで動作させれば、受信データに要求される品質を満
足するかがわかる。
【0067】
【発明の効果】本発明は、上述した説明から明らかなよ
うに、干渉キャンセラを備えていれば、簡単な構成で容
易にビット誤り率を推定できるという効果がある。さら
に、マルチステージ型干渉キャンセラの各段の出力デー
タを比較して判定したビット誤り率に関する推定結果を
用いて、干渉キャンセラの段数を適応的に変化させて平
均処理時間の短縮や低消費電力化を図ることも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直接拡散受信データの誤り推定装置お
よび直接拡散受信装置の第1の実施の形態を説明するた
めのブロック構成図である。
【図2】図1に示した誤り出力部の概要ブロック構成図
である。
【図3】縦続接続された干渉キャンセラの出力する受信
データの誤り率特性を示す線図である。
【図4】本発明の直接拡散受信データの誤り推定装置お
よび直接拡散受信装置の第2の実施の形態を説明するた
めのブロック構成図である。
【図5】本発明の直接拡散受信データの誤り推定装置お
よび直接拡散受信装置の第3の実施の形態を説明するた
めのブロック構成図である。
【図6】本発明の直接拡散受信データの誤り推定装置お
よび直接拡散受信装置の第4の実施の形態を説明するた
めのブロック構成図である。
【図7】本発明の直接拡散受信データの誤り推定装置お
よび直接拡散受信装置の第5の実施の形態を説明するた
めのブロック構成図である。
【図8】本発明の直接拡散受信装置の計算機シミュレー
ション結果を示す線図である。
【図9】DS−CDMAシステムにおける下りリンクの
構成を示す図である。
【図10】DS−CDMAシステムにおける基地局の送
信装置の概要構成図である。
【図11】DS−CDMAシステムにおける子局の受信
装置の概要構成図である。
【図12】先行技術の基本ブロック構成図である。
【図13】図12に示した干渉キャンセラの内部構成図
である。
【図14】図13に示した干渉レプリカ生成部の内部構
成図である。
【図15】図13に示した干渉キャンセラの動作説明図
である。
【図16】先行技術のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ、2 ベースバンド変換部、3 Ra
ke受信部、4 遅延部、51〜5N 干渉キャンセラ、
1〜6N-1 遅延部、7 誤り出力部、11排他的論理
和(XOR)、12 カウンタ、13 割り算部、14
校正部、21 判定選択回路、22 出力データ選択
スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−247894(JP,A) 特開 平10−190494(JP,A) 特開 平10−51353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707 H04J 13/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接拡散信号からあらかじめ得られた受
    信データに基づき、前記直接拡散信号に含まれる干渉信
    号のレプリカを生成し、前記直接拡散信号から前記レプ
    リカを差し引いた信号に基づいて、干渉信号の影響が低
    減された受信データを出力する干渉キャンセラ、およ
    び、 前記干渉キャンセラの入力データの値および出力データ
    の値を比較して不一致の割合に基づいた誤り情報を出力
    する誤り情報出力手段、 を有することを特徴とする直接拡散受信データの誤り推
    定装置。
  2. 【請求項2】 直接拡散信号を受信して受信データを出
    力する初期データ受信部、 前記直接拡散信号からあらかじめ得られた受信データに
    基づき、前記直接拡散信号に含まれる干渉信号のレプリ
    カを生成し、前記直接拡散信号から前記レプリカを差し
    引いた信号に基づいて、干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力する複数段の干渉キャンセラを有すると
    ともに、前記干渉キャンセラの第1段目に前記初期デー
    タ受信部の出力を入力し、前記複数段の干渉キャンセラ
    が縦続的に動作する干渉キャンセル部、および、 前記干渉キャンセラの各段に対応し、前記干渉キャンセ
    ラの各段の入力データの値および出力データの値を比較
    して不一致の割合を出力する複数の比較部を有し、該比
    較部の出力に基づいて誤り情報を出力する誤り情報出力
    部、 を有することを特徴とする直接拡散受信データの誤り推
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記誤り情報に基づいて受信品質情報を
    送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の直接拡散受信データの誤り推定装置。
  4. 【請求項4】 直接拡散信号を受信して受信データを出
    力する初期データ受信部、 前記直接拡散信号からあらかじめ得られた受信データに
    基づき、前記直接拡散信号に含まれる干渉信号のレプリ
    カを生成し、前記直接拡散信号から前記レプリカを差し
    引いた信号に基づいて、干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力する複数段の干渉キャンセラを有すると
    ともに、前記干渉キャンセラの第1段目に前記初期デー
    タ受信部の出力を入力し、前記複数段の干渉キャンセラ
    が縦続的に動作する干渉キャンセル部、 前記干渉キャンセラの各段に対応し、前記干渉キャンセ
    ラの各段の入力データの値および出力データの値を比較
    して不一致の割合を出力する複数の比較部を有し、該複
    数の比較部の出力に基づいて誤り情報を出力する誤り情
    報出力部、および、 前記複数段の干渉キャンセラの縦続動作に伴い前記誤り
    情報に応じて、前記干渉キャンセル部の動作を途中で停
    止させるとともに、前記干渉キャンセル部の出力を受信
    装置の出力データとする制御手段、 を有することを特徴とする直接拡散受信装置。
  5. 【請求項5】 直接拡散信号を受信して受信データを出
    力する初期データ受信部、 前記直接拡散信号からあらかじめ得られた受信データに
    基づき、前記直接拡散信号に含まれる干渉信号のレプリ
    カを生成し、前記直接拡散信号から前記レプリカを差し
    引いた信号に基づいて、干渉信号の影響が低減された受
    信データを出力する複数段の干渉キャンセラを有すると
    ともに、前記干渉キャンセラの第1段目に前記初期デー
    タ受信部の出力を入力し、前記複数段の干渉キャンセラ
    が縦続的に動作する干渉キャンセル部、 前記干渉キャンセラの所定の段に対応し、前記干渉キャ
    ンセラの所定の段の入力データの値および出力データの
    値を比較して不一致の割合を出力する比較部を有し、該
    比較部の出力に基づいて誤り情報を出力する誤り情報出
    力部、および、 前記複数段の干渉キャンセラの縦続動作に伴い、前記誤
    り情報に応じて、前記複数段の干渉キャンセラを縦続動
    作させる段数を決定し、前記干渉キャンセル部の出力を
    受信装置の出力データとする制御手段、 を有することを特徴とする直接拡散受信装置。
  6. 【請求項6】 前記初期データ受信部は、直接拡散信号
    を受信するRake受信部であることを特徴とする請求
    項4または5に記載の直接拡散受信装置。
  7. 【請求項7】 前記誤り情報に基づいて受信品質情報を
    送信する送信手段を有することを特徴とする請求項4な
    いし6のいずれか1項に記載の直接拡散受信装置。
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