JP2006157949A - ブラインド符号検出方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、全てのチャネルの識別情報がレシーバ(19)で知られていないとき、情報が伝送される複数のチャネルの識別情報を決定するブラインド符号検出デバイス(15)を含むレシーバである。
【解決手段】 ブラインド符号検出デバイス(15)は、複数のチャネルから選択されたチャネルの識別情報で満たされた候補チャネルリストを生成する。マルチユーザ検出デバイス(16)は、ブラインド符号検出デバイス(15)に応答し、候補符号リストのそれらのチャネルを処理する。
【選択図】図1

Description

本発明はCDMA(code division multiple access)の通信システムに関する。特に、本発明は、CDMAレシーバに関する。
CDMAシステムは、特定の帯域幅でのネットワーク容量を単一符号システムよりも大きくするため、スペクトラム拡散技術および多符号操作を使用している。増加したネットワーク容量は、シングルユーザに向けるか、マルチユーザ間で共有することができる。
レシーバをインプリメントするため、CDMAシステムは、一般に、伝送する信号を構築するために使用される符号の識別情報を知る必要がある。このレシーバは、UEにおいて、全ての符号の識別情報又は符号のサブセットの識別情報を知ることができるか、あるいは任意の伝送に使用される符号について全く知ることができない。所望のUEに向けられた信号に関連付けられた符号を、以下「own-UE符号」という。そして、他のレシーバに向けられた信号に関連付けをした符号を、以下「other-UE符号」という。典型的に、システムには、初期のプログラミング方法、通信方法、獲得方法、その他の試行錯誤を含む技法によって、own-UE符号の識別情報を知るか、又は学習する手段が、レシーバに含まれている。この手段は、パワーまたは性能の観点からは、十分なものでない。システムは、other-UE符号の識別情報を学習する手段を提供できるか、又は提供できない。データを伝送するため使用された特定の符号は、変化しないか、時々変化することができる。
任意の1つの符号に関連付けしたデータの復調にあっては、own-UE符号および/またはother-UE符号が干渉して生じる劣化BER(bit error rate)の影響を受ける。ある特定のマルチパス特性を有するレディオチャネル(radio channel)で所定のSNRのより低いBERを実現する改良された方法をインプリメントすることで、own-UE符号またはother-UE符号の識別情報を知れば、当該レシーバは便益がある。
MUD(multi-user detection)は、干渉の影響を最小限にし、あまり有利でないSNRまたはマルチパスで<より低いBERまたは同じBERを実現する試みで、多重符号に関連付けをした受信信号を同時に処理するレシーバ方法の一例である。MUDは、伝送された符号の正確なセットのため、構成されたとき、最適に動作する。このため、MUDは、伝送されたown-UE符号と、伝送されたother-UE符号との識別情報を知る必要がある。さらに、MUDは、一般に、信号が送信された伝送チャネルを推定する必要がある。伝送チャネルの推定は、「チャネル応答」または「チャネル推定」と呼ばれる。伝送チャネルは、全ての符号に対して同じにすることができる。仮に、伝送ダイバシティ、アンテナ・ビーム操縦、その他、シグナリングダイバシティの方法が、トランスミッタにおいて使用される場合には、異なる伝送チャネルは異なる符号と関連付けることができる。
MUDをインプリメントする1つのアプローチは、伝送できてもできなくても、全ての符号に対して、レシーバを構成することである。このアプローチには、望ましくなく、実際的でない2つの不利な点がある。第1に、MUDデバイスで処理できる符号が多くなるほど、伝送データの復調における計算量が増加する。したがって、伝送された符号に合わせてレシーバを構成すると、必要なパワーは少なくなり、処理時間が短くなる。第2に、仮に比較的多くの符号を処理できるようにMUDを構成した場合には、多くの場合、BERが悪くなる。したがって、伝送された符号に合わせた構成したレシーバは、一般に、BERが改善される。
MUDを使用するタイムスロットCDMAシステム、例えば3GPPTDDシステムでは、1つまたは複数のタイムスロット中の1つまたは複数のチャネル化符号が、CCTrCH(coded composite transport channel)に割り当てられる。各タイムスロットで、マルチプルCCTrCHを伝送することができ、1つまたは複数のUEに向けて送ることができる。
各伝送符号は、他の伝送符号と共用できるか、又は共用できないミドアンブル(midamble)符号シフトと関連付けられている。当該UEは、受信されたミドアンブルを処理してチャネル応答を推定する。特定のミドアンブル符号シフトの検出は、関連付けをした符号が伝送されたことを保証しないので、ミドアンブル符号シフトと伝送符号の間の関連付けは、明確ではない。しかし、TDDにおいて、KCELL=16という具体例では、この関連付けはユニークである。
一例として、コールセットアップにおいて、CCTrCHには、チャネル化符号およびタイムスロットの割当てが与えられ、これらはUEにシグナル(signal)される。したがって、当該UEは、割り当てられた符号のリストを持っている。しかし、割り当てられた符号の全てが全ての伝送で使用されるわけではないので、当該UEは部分的な情報(すなわち、own-UE符号に関する情報)を持っている。other-UE符号のリストは、符号の総数についてのヒントが、物理層シグナリングによって表示される場合を除き、入手できない。
各伝送符号は、チャネル化符号と、チャネル化符号特定乗数と、スクランブル符号との組み合わせたものである。スクランブル符号は、当該UEにシグナルされ、符号特定乗数はチャネル化符号と関連付けされるので、チャネル化符号の識別情報は、決定する必要のある3つのうちのただ1つだけである。
仮にCCTrCHに割り当てられた符号が伝送されない場合には、CCTrCHはDTX(discontinuous transmission)の状態である。割り当てられた符号の全てが所定のタイムスロットで伝送されるわけでない場合、CCTrCHは「パーシャル(partial)DTX」の状態であると言われる。割り当てられた符号が全くフレームで伝送されない場合、CCTrCHは「フル(full)DTX」の状態であると言われる。
フレーム全体の伝送符号の識別情報は、UEにシグナルされデータ信号と多重化されたTFCI(transport format combination index)から得ることができる。TFCIは、CCTrCHに割り当てられた第1のタイムスロットで伝送され、また随意に同じフレームのその後のタイムスロットで伝送される。各UEは、受信したTFCIを処理して、フレームの各タイムスロットで伝送されたown-UE符号を決定することができる。しかし、これには、受信データ記号を復調し様々な他の処理を実行してTFCI情報を復号し解釈することが必要になる。あるレシーバ・インプリメンテーションでは、これらの処理の固有レイテンシーのため、フレームの第1のタイムスロット(および、ことによるとその後のいくつかのタイムスロット)の受信データがMUDデバイスで処理されるときに、伝送されたユーザ符号の識別情報は使用可能にならないかもしれない。
したがって、より効率的に到来チャネル(incoming channel)を識別する能力を有する改良されたレシーバが必要となる。
本発明は、複数のタイムスロットに分割されたタイムフレームで通信信号を受信するレシーバに関する。ここで、タイムスロットは複数のチャネルのデータ信号を含む。レシーバは、1)タイムスロットのデータ信号を復号するためのデータ推定デバイスであって、レシーバが全てのチャネルの識別情報を知っているとき複数のチャネルの識別情報を決定し、かつ複数のチャネルのうちから選択されたチャネルの識別情報で満たされた候補チャネルリストを生成するブラインド符号検出デバイスを備えるデータ推定デバイスと、2)候補符号リストのそれらのチャネルを処理する、ブラインド符号検出デバイスに応答するMUDデバイスを含む。
図1を参照すると、レシーバ19、好ましくはUE(モバイルまたは固定の)のレシーバと、アンテナ5と、アイソレータまたはスイッチ6と、復調器8と、チャネル推定デバイス7と、データ推定デバイス2とを備えている。データ推定デバイス2から、信号はデマルチプレクサ/デコーダ4に送られ、周知の方法に従って処理される。復調器8とチャネル推定デバイス7とに結合されたデータ推定デバイス2は、ブラインド符号検出(BCD)デバイス15と、マルチユーザ検出(MUD)デバイス16と、TFCIデコーダ17とを備えている。MUDデバイス16は、チャネル推定デバイスからのチャネルインパルス応答と、BCDデバイス15からのチャネル化符号、拡散符号、およびチャネル応答オフセットのセットと、を使用して、受信データを復号する。それぞれUEと関連付けをした複数の受信可能CCTrCHの1つを検出するMMSE−BLE(minimum mean squared error bock linear equalizer)、ZF−BLE(zero-forcing block linear equalizer)、又は複数の結合(joint)検出器のような、MUDデバイス16は、現行のMUD方法を使用して、受信通信のデータ記号を推定することができる。BCDデバイス15は別個のデバイスとして示しているが、BCDデバイス15は、MUDデバイス16の一部として組み込むことができる。必要であれば、BCDの符号エネルギー測定部分は、MUDの一部とすることができる。すなわち、MUDのフロントエンドコンポーネント(front end component)(マッチドフィルタ)は、符号のセットの符号エネルギーを測定するBCD符号エネルギー測定機能と同じであり、BCD出力は、残りのMUD機能がフロントエンドで本来測定された符号のサブセットのみに基づいて動作するように、MUDにフィードバックされる。
BCDデバイス15は、復調器8と、チャネル推定デバイス7と、TFCIデコーダと、MUD16とに結合されている。デバイス7のチャネル推定出力は、BCDデバイス15の符号エネルギー測定機能への入力である。BCDデバイス15は、チャネル化符号、拡散率およびチャネル応答オフセットのセットを、現在タイムスロット用のMUD(または、シングルユーザ検出、すなわちSUD)デバイス10に供給する。BCD15は、UEがダウンリンク割当てを有するフレームの全てのタイムスロットで動作する。
ブラインド符号検出機能は、現在タイムスロットで使用すべきチャネル化符号と、拡散率と、チャネル応答オフセットとのセットを、MUDまたはSUDに供給する。また、ブラインド符号検出機能は、SIR測定に使用されるチャネル化符号をTPC機能に表示する。
MUD構成において、BCD15は符号エネルギーを測定し、どのown-UE符号およびother-UE符号を出力検出符号リストに加えるべきか、又は加えるべきでないか、を決定する。検出符号リストは、ここでは、候補リスト中の符号の全てが調べられたときに依然として残っている符号のリストとして定義され、そして前述の基準の全てを満たさないものは、候補符号リストから除去される。基本的には、BCDは、符号割当ておよびミドアンブル割当て方法に基づいて候補符号リストをいっぱいにし、そして、エネルギー測定またはTFCIに基づいて符号の一部をそのリストから削除し、そしてそれがMUDに出力されるものである。CELL_DCH状態で、own-UEに割り当てられたP−CCPCHと、最高で4つのDCH CCTrCHが、other-UEの符号と共に存在することができる。CELL_FACH状態で、own-UEに指定されたP−CCPCHと、1つの共通チャネルCCTrCHとが、other-UEの符号と共に存在することができる。ビーコンとして伝送された共通チャネル符号は、その各ミドアンブルがミドアンブル検出機能で検出された場合に検出された通りに考慮されることを除いて、共通チャネル符号は、それの符号エネルギーに関係なく、own-UE DHC符号と同じに取り扱われる。P−CCPCHは、その唯一のCCTrCHとして取り扱われる。P−CCPCHはTFCIを有しないので、符号検出機能でTFCI試験を受けないが、P−CCPCHはいつもビーコンとして伝送されるので、P−CCPCH検出決定は、それのミドアンブル検出に基づいて行われるだけであり、そうでなければ、P−CCPCHは任意の他の共通チャネルとして扱われる。TFCIによってシグナルされ、かつTFCI受信の1または2タイムスロット後に高速TFCI機能で使用可能にされる伝送された符号および伝送されない符号の識別情報は、使用可能なときに利用される。
シングルユーザ検出(SUD)構成では、全ての割り当てられたown-UE符号は、出力検出符号リストの中に含まれ、そしてother-UE符号はどれも出力検出符号リストから除かれている。MUD構成は、共通チャネルを含んだタイムスロットのため、選択されるので、SUD構成はP−CCPCHのための特殊な論理を含まない。BCDは、図2に示すように次の副機能を使用する。
図2を参照すると、ブラインド符号検出(BCD)デバイス15は、候補符号リスト生成器30と、符号エネルギー測定ユニット32と、符号検出ユニット34とを備える。これらのユニットの入力および出力も図2に示す。
候補符号リスト生成(30)
タイムスロットミドアンブル割当てスキームと、ビーコン標識とに依存するとともに、可能であれば、検出されたミドアンブルシフト及び受信TFCIとに依存して、own-UEとother-UEの両方の候補チャネル化符号(MUD構成の場合だけ)が選択される。
符号エネルギー測定(32)
MUD構成に関して、候補符号の各々のエネルギーが、マッチドフイルタの出力で候補符号のソフト記号に基づいて測定される。
符号検出(34)
符号検出は次のことを行う。
・own-UE符号検出(MUD構成の場合だけ)
各CCTrCHの候補符号は、符号エネルギー、フルDTX状態、受信TFCIの状態、およびフレーム内の相対タイムスロットに依存して、候補リスト中に保持されるか、または候補リストから除外される。
・other-UE符号検出(MUD構成の場合だけ)
ひとたびown-UE符号が検出されると、other-UE符号は、own-UE符号のエネルギーに基づいた閾値を用いて、少なくとも1つのown-UE符号が明確に伝送されたことが知られていようとなかろうと、符号エネルギーに依存して検出される。
・上述の閾値試験の後で、余りにも多くの符号が受け入れられたままで残っている場合には、ある特定の弱い符号を拒否する。
・MUDまたはSUDへのフォーマット出力
入力
データ
・符号エネルギー測定(CEM)32で受信されたデータ
・oddRxData、奇数受信データ(ミドアンブル取り消し後)
・evenRxData、32での偶数受信データ(ミドアンブル取り消し後)
・oddChResp
Figure 2006157949
、奇数チャネル応答
・evenChResp
Figure 2006157949
、偶数チャネル応答
・チャネル推定機能7で検出されたミドアンブルシフトのリスト、候補符号リスト生成器(CCLG)30に供給され、以下のものを含む。
・detMidList(16)、検出されたミドアンブルのシフト数(k値)、0=有効入力なし。
・detMidOffset(16)、検出されたミドアンブルのチャネル応答オフセット。
・nDetMid、detMidList、およびdetMidOffset中の有効項目の数
・フルDTX標識、CCTrCHがフルDTXであり、かつ符号検出(CD)34に供給される場合にセットされる。
・tfcCodeList(4、224)、すなわち、受信TFCIで表示されるような、CCTrCH当たり16符号×14タイムスロットのフレーム中の伝送符号のリストは、CCLG32に供給される。
・tfcCodeListValid(4)、受信TFCIが高速TFCI処理で復号されており、かつtfcCodeListが有効データを含む場合に、CCTrCHによってセットされ、CCLG30に供給される。
コントロール
・KCELL、ミドアンブルシフトの最大数、このタイムスロットはCCLG30およびCEM32に与えられる。
・burstType、バースト型、このタイムスロットはCCLG30に与えられる。
・beaconTSI、ビーコンタイムスロット標識はCEM32に与えられる。
・allocMode、ミドアンブル割当てモード(デフォルト、共通またはUE特定)、このタイムスロットはCCLG30に与えられる。
・MUD_SUDindicator、このタイムスロットで活動状態のMUDまたはSUDを表示し、CCLG30、CEM32、およびCD34に与えられる。
・own-UEに割り当てられたPhCHのパラメータのリスト、次の形である。
・allocCode(phy chan)、割り当てられたPhCHのチャネル化符号はCCLG30に与えられる。
・allocTimeslot(phy chan)、割り当てられたPhCHのタイムスロットはCCLG30に与えられる。
・allocSprFactor(phy chan)、割り当てられたPhCHの拡散率はCCLG30に与えられる。
・allocMidShift(phy chan)、割り当てられたPhCHのミドアンブルシフトはCCLG30に与えられる。
・allocCCTrCH(phy chan)、割り当てられたPhCHのCCTrCH番号{1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}はCCLG30に与えられる。
出力
データ
・検出符号リスト、CD34によって与えられ、次の形である。
・chanCode(16)、検出された符号のチャネル化符号、0=有効入力なし。
・sprFactor(16)、検出された符号の拡散率。
・midOffset(16)、検出された符号のチャネル応答オフセット。
・chanCCTrCH(16)、検出された符号のCCTrCH番号{0=other-UE符号、1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}
・chanTFCIflag(16)、符号がそれのCCTrCHでTFCIを伝える場合にセットされる。
・numCodes、chanCode、sprFactor、およびmidOffset中の有効項目の数。
コントロール
・timeslotAbort、復調するown-UE符号またはP−CCPCH、したがってタイムスロットのさらなる処理が必要でない場合にセットされる。
ブラインド符号検出手順は、全てのDLタイムスロットを操作する。
パラメータ
・ownUEthresholdFactor、0.1にセットされ、CD34に与えられる。
・otherUEthresholdFactor、0.7にセットされ、CD34に与えられる。
・maxMudCodes、MUDがサポートすることができるチャネル化符号の最大数、14にセットされたデフォルト値、CD34に与えられる。
・numSymbols、符号エネルギーを推定するための記号の数、30にセットされたデフォルト値、61程度になる可能性あり(全第1データフィールド)、CEM32に与えられる。
・ミドアンブル/符号関連、デフォルトミドアンブルケース(表1を参照されたい)、CCLG30に与えられる。
・ビーコン符号(常に、符号番号=1(および2、SCTDが応用される場合)、SF=16)。
・ビーコンシフト(常に、k=1)。ミドアンブルk=1は第1のアンテナに使用され、k=2は、SCTDがビーコンチャネルに応用される場合に、ダイバーシティアンテナに使用される。
・直交可変拡散率(OVSF)符号、SF=16だけが(表1を参照されたい)CEM32に与えられる。
・L、チャネル応答長(表1を参照されたい)はCEM32に与えられる。
実施要求
一例として、ブラインド符号検出ブロックの固定小数点要求仕様を表1に示す(しかし、使用されるビット数は、望ましい場合には変えることができる)。
Figure 2006157949
候補符号リスト生成(CCLG)30
機能記述
候補符号リストは、タイムスロットで受信された可能性があり後で符号検出(CD)機能34の閾値試験を受けるチャネル化符号および関連パラメータのリストである。このリストは、タイムスロットのミドアンブル割当てスキームと、検出されたミドアンブルシフトとに基くとともに、高速TFCI処理から入手可能な場合、受信TFCIから得られた伝送符号の知られている数に基づいて、決定される。ビーコンタイムスロットでは、検出されたビーコンミドアンブルの符号は、符号検出(CD)機能34による拒否を防止するため、タグがつけられる。
SCTDで伝送されたビーコンは、候補符号リスト(ccl)の生成において、特殊な処理を必要とする。2つのビーコンミドアンブルのうちの1つだけが検出された場合、1つだけが伝送されたか、または両方が伝送されたが1つだけが受信されたかのどちらかである。この場合、その1つの検出されたビーコンは、k=1かk=2が検出されたかどうかに依存して、符号1または符号2として候補符号リストの中に入力される。両方のビーコンミドアンブルが検出され、かつSCTDがオフであることが知られていない場合、本質的には、2つのビーコン符号はAマトリックスで互いに崩壊し合い、その後、1つの符号として扱われる。この場合、1つの符号だけ、すなわち符号1&k=1が、候補符号リストに入力されるべきである。k=2のビーコンは、単独で伝送されない。
デフォルトミドアンブル割当てスキーム
デフォルトミドアンブル割当てスキームでは、検出された各ミドアンブルは、伝送された可能性があり候補符号リスト中に含まれるチャネル化符号のセットを明示的に表示する。ビーコンタイムスロットで、第1および第2のビーコン符号が、それぞれのミドアンブルが検出された場合、候補符号リストに含められる。ビーコン符号は、符号検出機能34で拒否されないように、フラグが付けられる。ひとたび候補符号およびその関連付けをしたミドアンブルシフトが候補符号リストの中に入力されてしまうと、own-UE候補符号およびそれのパラメータを識別するため、own-UEに割り当てられたPhCHのパラメータのリストが探索される。own-UE符号に関して、伝送された符号が高速TFCIから知られる場合には、それに応じて候補符号リストは調整される。
手順は次の通りで、また図3の流れ図に示す通りである。そのステップは:
・候補符号リストをクリアする(S1)。
・(S2)で初期化して、cclRow=1、標識=0をセットする。
・ビーコンタイムスロットの存在する状態で(S3)、
・S4で、ミドアンブル検出が第1のビーコンミドアンブルS4Aを報告した場合、S5で、第1のビーコンミドアンブルを、それのチャネル化符号、チャネル応答オフセットおよび拡散率と共に、候補符号リストの中に入力し、さらに、ビーコン符号が符号検出機能によって拒否されないように、ビーコン符号にcclAcceptフラグをセットする。
・ミドアンブル検出が第1のビーコンミドアンブルS4Aを報告しないで、第2のビーコンミドアンブルS6Aを報告した場合、S7で、第2のミドアンブルについて同じことを行う。
・S8で、表1のそれぞれ(残っている、これがビーコンタイムスロットである場合)検出されたミドアンブルの符号を発見する。S8は、全てのミドアンブルを調べるようにループする。
・S10およびS11で、関連付けをしたミドアンブルシフト、チャネル応答オフセットおよび拡散率と共に、S12で、発見された符号を候補符号リストにコピーする。S10は、n個の符号全てが調べられるまでループする。S11は、行の全て(16)についてループする。
・全ての符号が候補符号リストに入力された後で、各候補符号を探してown-UE割当リストを探索する。探索Allocルーチン(S12)は図6により詳細に示す。own-UE割当リスト中に発見された候補符号について、CCTrCH番号を候補符号リストに追加する。own-UE割当リスト中に発見されなかった候補符号は、クリアされゼロであるCCTrCH番号(符号がown-UEに割り当てられないことを示す)を保存する。
・own-UE符号に関して、CCTrCHごとに、このタイムスロットで伝送された符号が高速TFCIから知られている場合、S13で、
・伝送された符号について、それらが符号検出機能で拒否されないようにcclAcceptフラグをセットする。
・伝送されない符号について、その符号を候補符号リストから削除する。使用TFCIルーチンは、図7により詳細に示す。
コモンミドアンブル割当てスキーム
コモンミドアンブル割当てスキームでは、非ビーコンタイムスロットで、ただ1つの(「共通」)ミドアンブルシフトだけが伝送される。このミドアンブルシフトは、このタイムスロットで伝送されたチャネル化符号の数を含んだセットを示す。ビーコンタイムスロットで、1つまたは2つのビーコンミドアンブルシフトにコモンミドアンブルシフトを加えたものが伝送され、これはこのタイムスロットのチャネル化符号の数を表示する。ビーコン符号のそれぞれのミドアンブルシフトが検出された場合、ビーコン符号およびそれのミドアンブルシフトが候補符号リストに含められ、その符号は、符号検出機能で拒否されないようにフラグが付けられる。コモンミドアンブルで表示されるチャネル化符号の数は使用されない。コモンミドアンブルシフトが検出されない場合、ことによるとビーコン符号以外に、候補符号リストに挿入すべき符号はない。ビーコンタイムスロットでは、それぞれ検出されたコモンミドアンブルシフトと関連付けをした14個の残っているSF=16チャネル化符号全てで、候補符号リストが満たされる。非ビーコンタイムスロットでは、1つのSF=1符号か最高で16個のSF=16符号かのどちらかが、そのタイムスロットに存在することができる。それぞれ検出されたコモンミドアンブルシフトと関連付けをした1個のSF=1符号かまたは16個のSF=16符号を、候補符号リストに満たすことを決定するため、own-UE割当リスト中のこのタイムスロットの1つの符号のSFが、検査されまた使用される。
ひとたび候補符号およびその関連付けをしたミドアンブルシフトが候補符号リスト(ccl)に入力されると、own-UE候補符号およびそれのパラメータを識別するため、own-UEに割り当てられたPhCHのパラメータのリストが探索される。P−CCPCHは、コモンミドアンブルタイムスロットには存在することができない。own-UE符号に関して、伝送された符号が高速TFCIから知られている場合、候補符号リストはそれに応じて調整される。
手順は、次の流れ図に示す通りである。
・図4を参照すると、
・S1で、候補符号リストをクリアし、S2で初期化する。
・ビーコンタイムスロットS3Aで、
・ミドアンブル検出が、S4Aで、第1のビーコンミドアンブルを報告した場合、第1のビーコンミドアンブルを、それのチャネル化符号、チャネル応答オフセットおよび拡散率と共に、候補符号リストに入力し、S5で、ビーコン符号が符号検出機能で拒否されないようにビーコン符号にcclAcceptフラグをセットする。
・ミドアンブル検出が、S4Bで、第1のビーコンミドアンブルを報告しなかったが、第2のミドアンブルS6Aを報告した場合、S7で、第2のミドアンブルについて同じことを行う。
・S8Aで、コモンミドアンブルシフト(2<k≦KCELL)が検出されなかった場合は、停止する。
・全ての残っているチャネル化符号を、コモンミドアンブルシフトおよびSF=16と共に候補符号リストに入力する。
・S3Bの非ビーコンタイムスロットでは、
・以下に指定されるように、コモンミドアンブルシフトが検出されなかった場合、S9Aで、停止する。
・KCELL=4以外の全て: 0<k≦KCELL
・KCELL=4: k=1、3、5または7
・S11で、これが、SF=16のタイムスロット又はSF=1のタイムスロットかどうかを、own-UE割当リストから、決定する。
・全ての拡散率(SF)(ここで、S12およびS13で、SF=16、又はS16で、SF=1)、及びチャネル化符号を、コモンミドアンブルシフトおよびこのSFと共に、候補符号リストに入力する。
・全ての符号が候補符号リストに入力された後で、S14で、各候補符号を探してown-UE割当リストを探索する。own-UE割当リストに発見された候補符号について、それらのCCTrCH番号を候補符号リストに追加する。own-UE割当リストに発見されなかった候補符号は、その符号がown-UEに割り当てられていないことを表示するゼロのクリアされたCCTrCH番号を保持する。
・own-UE符号に関して、CCTrCHごとに、このタイムスロットで伝送された符号が高速TFCIから知られる場合、S15、
・伝送された符号に対して、それらの符号が符号検出機能で拒否されないように、cclAcceptフラグをセットする。
・伝送されなかった符号について、それらを候補符号リストから削除する。
UE特有のミドアンブル割当てスキーム
全てのミドアンブル割当てスキームにおいて、UEは、own-UE符号に割り当てられたミドアンブルシフトを演繹的に知っている。デフォルトおよびコモンミドアンブル割当てスキームでは、UEは、ことによるとother-UEに割り当てられる符号について、ミドアンブルと符号の間の関連を知っている。しかし、UE特定ミドアンブル割当てスキームでは、UEは、ことによるとother-UEに割り当てられる符号について、ミドアンブルと符号の間の関連を知っていない。UEは、other-UEのミドアンブルシフトとチャネル化符号の関連を知っていないので、other-UEのチャネル化符号を検出することは実際的でない。したがって、全ての検出されたミドアンブルシフトに関して、UEは、ただ単にそれの割当リストを探索し、そのミドアンブルに関連付けをした符号を候補符号リストに追加する。other-UEのチャネル化符号は、候補符号リストに追加されることはない。ビーコンタイムスロットで、第1または第2のビーコンミドアンブルが検出された場合には、符号検出機能で拒否されないように、それぞれの符号にフラグがつけられる。P−CCPCHが、UEの特定タイムスロットにあることはない。全てのCCTrCHについて、伝送された符号が高速TFCIから知られる場合、候補符号リストはそれに応じて調整される。
手順は次の通りであり、また図5の流れ図に示す通りである。
・S1で、候補符号リストをクリアし、S2で初期化する。
・ビーコンタイムスロット、S3A、
・ミドアンブル検出が第1のビーコンミドアンブルを報告した場合S4A、第1のビーコンミドアンブルを、チャネル化符号、チャネル応答オフセットおよび拡散率と共に候補符号リストに入力し、S5でビーコン符号が符号検出機能で拒否されないようにビーコン符号にcclAcceptフラグをセットする。
・ミドアンブル検出が第1のビーコンミドアンブルを報告しなかったが(S4B)、第2のビーコンミドアンブルS6Aを報告した場合、S7で、第2のミドアンブルに対して同じことを行う。
・検出されたミドアンブルシフトごとに、このタイムスロットで、そのミドアンブルシフトと関連付けをしたチャネル化符号を探してown-UE割当リストを探索する。
・発見された符号を、それに関連付けをしたミドアンブルシフト、チャネル応答オフセット、拡散率およびCCTrCHと共に、候補符号リストにコピーする。
・own-UE符号(この場合は、候補リスト中の符号だけ)に関して、CCTrCHごとに、このタイムスロットの伝送された符号が高速TFCIから知られている場合、S14で、
・伝送された符号について、それらの符号が符号検出機能によって拒否されないように、cclAccept符号をセットする。
・伝送されなかった符号について、それらの符号を候補符号リストから削除する。
探索割当符号リスト
図6に示すSearchAlloc機能は、全ての候補符号が候補符号リストに入力された後で、命令およびデフォルトミドアンブル割当てスキームに使用される。own-UE割当リストが探索される。割当リスト中で発見された候補符号は、定義によって、own-UEに割り当てられる。発見された候補符号のCCTrCH番号は、候補符号リストにコピーされる。own-UE割当リストで発見されなかった候補符号は、その符号がown-UEに割り当てられていないことを表示するゼロのクリアCCTrCH番号を保持する。
シングルユーザ検出(SUD)構成(S11)について、他のUEに属する符号が候補符号リスト(S14)から削除される。
Use TFCI機能
図7に示すこの機能useTFCIは、伝送されたことが分かっている符号の符号決定による拒否を防止し、伝送されなかったことが分かっている符号を候補符号リストから除去する(S12、S13)。TFCIが高速TFCI処理で復号されたことが、それらのCCTrCHに使用され、したがって、伝送された符号についての情報が使用可能になる。
入力
データ
・チャネル推定機能で検出されたミドアンブルシフトのリスト、次のフォームを有する。
・detMidList(16)、検出されたミドアンブルのシフト数(k値)、0=有効入力なし、しかし、無効入力を表示するため、任意の他の数を使用することができる(例えば99)。
・detMidOffset(16)、検出されたミドアンブルのチャネル応答オフセット。
・nDetMid、detMidListおよびdetMidOffsetの有効項目の数。
・tfcCodeList(4、224)、受信TFCIで表示されるような、CCTrCH当たり、16符号×14タイムスロットのフレーム中の伝送された符号のリスト。
・tfcCodeListValid(4)、受信TFCIが高速TFCI処理で復号され、tfcCodeListが有効データを含む場合、CCTrCH当たりにセットされる。
コントロール
・KCELL、ミドアンブルシフトの最大数、このタイムスロット。
・burstType、バースト型、このタイムスロット。
・beaconTSI、ビーコンタイムスロット標識。
・allocMode、ミドアンブル割当てモード(デフォルト、共通またはUE特定)、このタイムスロット。
・MUD_SUDindicator、このタイムスロットで活動状態のMUDまたはSUDを表示する。
・own-UEに割り当てられたPhCHのパラメータのリスト、次の形である。
・allocCode(phy chan)、割り当てられたPhCHのチャネル化
符号。
・allocTimeslot(phy chan)、割り当てられたPhCHのタイムスロット。
・allocSprFactor(phy chan)、割り当てられたPhCHの拡散率。
・allocMidShift(phy chan)、割り当てられたPhCHのミドアンブルシフト。
・allocCCTrCH(phy chan)、割り当てられたPhCHのCCTrC番号{1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}
出力
データ
・候補符号リスト、次の形である。
・ccCode(16)、候補符号のOVSFチャネル化符号番号。
・cclMid(16)、候補符号のミドアンブルシフト。
・cclOffset(16)、候補符号のチャネル応答オフセット。
・cclSprFactor(16)、候補符号の拡散率。
・cclAccept(16)、候補符号の受入れフラグ。
・chanCCTrCH(16)、検出された符号のCCTrCH番号{0=other-UE符号、1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}
・cclTFCIflag(16)、符号が、それのCCTrCHでTFCIを伝える場合、セットされる。
コントロール
・何もなし
動作周波数
この機能は全てのDLタイムスロットで動作する。
パラメータ
・ミドアンブル/符号関連、デフォルトミドアンブルケース(表2を参照されたし)、B=ビーコンタイムスロット、NB=非ビーコンタイムスロット。
Figure 2006157949
例えば、検出されたミドアンブルk=5およびKCELL=8、バースト型=1の場合、候補符号は9および10である。
Figure 2006157949
符号エネルギー測定
機能記述
この機能は、MUD構成のみで行われる。符号エネルギー測定機能は、受信データをシステムマトリックスでマッチドフイルタ処理してソフト記号を形成し、それから各候補符号からのソフトシンボルのエネルギー測定を行い、候補チャネル化符号のエネルギーを測定する。処理を少なくするため、限られた数の記号だけが決定される。マッチドフイルタは次式で与えられる。
Figure 2006157949
手順は次の通りである。
・cclNumCodes候補符号の各々に対して、2つのベクトルbiを
Figure 2006157949
として決定する。ここで、nは、候補符号リスト内の候補符号の次数であり、
Figure 2006157949
は、表4から第n番目の候補符号の拡散符号列(OVSF符号列にスクランブル符号列を掛けたもの)であり、
Figure 2006157949
は、候補符号リストの第n番目の符号と関連付けをしたミドアンブルシフトkのチャネル応答であり、ここでi=1、2はそれぞれ奇数チャネルまたは偶数チャネルの応答を表す。チャネル推定からのチャネル応答長出力は114であるが、先頭から64までが使用される。
Figure 2006157949
の長さは常に16であり、
Figure 2006157949
の長さは、KCELLすなわちこのタイムスロットのミドアンブルシフトの最大数の関数であり、表3にLrとして与えられる。
・ベクトル
Figure 2006157949
の列ベクトルの2つ(奇数および偶数)のマトリックスまたはブロックを形成する。ここで、図8に示すように、n=1、…、cclNumCodes。
・2つのシステムマトリックスの各々に対して、図8に示すように降順に上述のブロックの各々を、numSymbols回だけ繰り返し、Aを形成する。ここで、i={奇数、偶数}。
・ビーコンタイムスロットで、ミドアンブルシフトk=1およびk=2が検出された場合(SCTDがオンで、かつ検出される)、各Aiの最初の2列を互いに加え、第2の列を除去し、cclNumCodesを1つだけ減らす。
・2つのシステムマトリックスA(ここで、i={奇数、偶数})のエルミートを計算し、
Figure 2006157949
(ここで、i={奇数、偶数})を形成する。
Figure 2006157949
(ここで、i={奇数、偶数})を、偶数および奇数の受信データ列のデータフィールドD1の最初の16numSymbolsチップとして、決定する。
・全ての候補符号のnumSymbolsシンボルを
Figure 2006157949
として決定する。ここで、
Figure 2006157949
は次の形である。
Figure 2006157949
、ここでs(i)=[s(i)(0)s(i)(1)…s(i)(numSymbol−1)]
・cclNumCodes候補チャネル化符号の各々のエネルギーを計算する。このエネルギーは、非ビーコンでは、次式で与えられる。
Figure 2006157949
ここで、
Figure 2006157949
は、候補符号リスト中の第n番目の符号と関連付けをしたミドアンブルシフトk=cclMidList(n)のチャネル応答であり、i=1、2は、それぞれ、奇数または偶数チャネル応答を表す。
・ビーコンタイムスロットでは、ミドアンブルシフトk=1およびk=2が検出された場合(SCTDがオンであり、かつ検出される)、ビーコンのエネルギーを次式として計算する。
Figure 2006157949
Figure 2006157949
入力
データ
・oddRxData、奇数受信データ(ミドアンブル取り消し後)。
・evenRxData、偶数受信データ(ミドアンブル取り消し後)。
・oddChResp
Figure 2006157949
、奇数チャネル応答。
・evenChResp
Figure 2006157949
、偶数チャネル応答。
・cclCode(16)、候補符号のOVSFチャネル化符号番号。
・チャネル推定機能で検出されたミドアンブルシフトのリストであって次のフォームを有するリスト。
・detMidList(16)、検出されたミドアンブルのシフト数(k値)、0=有効入力なし。
・detMidOffset(16)、検出されたミドアンブルのチャネル応答オフセット。
・nDetMid、detMidListおよびdetMidOffsetの有効項目の数。
・cclSprFactor(16)、候補符号の拡散率。
・cclAccept(16)、候補符号の受入れフラグ。
コントロール
・KCELL、ミドアンブルシフトの最大数、このタイムスロット。
・burstType、バースト型、このタイムスロット。
・MUD_SUDindicator、このタイムスロットで活動状態のMUDまたはSUDを表示する。
・beaconTSI、ビーコンタイムスロット標識。
出力
データ
・cclEnergy(16)、候補符号のエネルギー。
動作周波数
この機能は全てのDLタイムスロットで動作する。
パラメータ
・numSymbols、符号エネルギーを推定するためのシンボルの数、すなわち30にセットされる。
・OVSF符号、SF=16のみ(表4を参照されたし)。
・Lr、チャネル応答長(表3を参照されたし)
符号検出
機能記述
この機能は、図9に示し、主としてMUD構成のため、行われる。SUD構成では、この機能は、ただ単に、SUDのため、出力をフォーマットするだけである。
own-UE符号検出の後にother-UE符号検出が続く。own-UE符号およびother-UE符号は、それらを候補符号リストから取り除くことで「拒否」される。own-UE符号検出およびother-UE符号検出を実行し、かつ余分な符号を削除した後で、候補符号リストに残っている符号が検出符号リストに出力される。残っているown-UE符号(または、P−CCPCH)がない場合、アボート(abort)信号(S10)が出力される。
own-UE符号検出
own-UE符号検出機能を図9に示す。
own-UE符号検出のステップ1は、候補符号リスト中のCCTrCHごとに実行される。いくつかのown-UE符号は拒否されるかもしれない。
own-UE符号検出のステップS10は、アボート信号を出力し、候補符号リスト中に残っているown-UE符号またはP−CCPCHがない場合、そのタイムスロットのさらなる処理は必要でないことを表示する。
other-UE符号検出
other-UE符号検出を図10Aおよび10Bに示す。
own-UE符号検出の後で、最初に、other-UE符号検出が実行される(MUD構成のみで)。other-UE符号は、図10Aに示すように、own-UE符号のエネルギーおよびown-UECCTrCHの属性に基づいた閾値を用いて検出される(S7およびS8)。
その後で、候補符号リスト中にmaxMudCodesを超えるものがある場合、other-UE符号検出はother-UE符号を拒否する。S20で、より弱いother-UE符号を削除して、符号の数をmaxMudCodesに減らす。
次の点に留意すべきである。すなわち、
・Ma(S3)、Mb(S10)、およびMc(S12)は、流れ図に従って計算された最小エネルギーを含む局所変数である。
・Fa(S4)、Fb(S9)、およびFc(S13)は、Ma、Mbおよび/またはMcがそれぞれ計算されかつ有効データを含むことを示す局所フラグである。
・上述のフラグの3つ全てがFALSE(S14)である場合、このことはown-UE符号のどれかが実際に存在するという確固とした知識がないことを意味するが、最大エネルギーのown-UE符号が閾値の基準(「T」)として選ばれる(S16)。そうでなければ、前に計算された最小限のエネルギーの最小(この最小は、1つ、2つ、または3つ全てであるかもしれない。すなわち、Maおよび/またはMbおよび/またはMcであるかもしれない。)が基準(「T」)として使用される(S15)。FxはMxが計算されたかどうかを表示することを思い出されたい。ここで、x={a、b、c}である。
入力
データ
・cclCode(16)、候補符号のOVSFチャネル化符号数。
・cclMid(16)、候補符号のミドアンブルシフト。
・cclOffset(16)、候補符号のチャネル応答オフセット。
・cclSprFactry(16)、候補符号の拡散率。
・cclEnergy(16)、候補符号のエネルギー。
・cclCCTrCH(16)、検出された符号のCCTrCH番号{0=other-UE符号、1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}
・cclTFCIflag(16)、符号が、それのCCTrCHでTFCIを伝える場合にセットされる。
・tfcCodeListValid(4)、受信TFCIが高速TFCI処理で復号され、tfcCodeListが有効データを含む場合に、CCTrCH当たりにセットされる。
・fullDTXindicator(4)、CCTrCHがフルDTXである場合に、セットされる。
コントロール
・MUD_SUDindicator、このタイムスロットで活動状態のMUDまたはSUDを表示する。
出力
データ
・検出符号リスト、次の形である。
・chanCode(16)、検出された符号のチャネル化符号、0=有効入力なし。
・sprFactor(16)、検出された符号の拡散率。
・midOffset(16)、検出された符号のチャネル応答オフセット。
・chanCCTrCH(16)、検出された符号のCCTrCH番号{0=other-UE符号、1〜4=own-UEまたは共通チャネルCCTrCH、5=P−CCPCH}
・chanTFCIflag(16)、符号が、それのCCTrCHでTFCIを伝える場合、セットされる。
・numCodes、chanCode、sprFactor、chanCCTrCH、chanTFCIflag、およびmidOffsetの有効項目の数。
コントロール
・TimeslotAbort、復調するown-UE符号またはP−CCPCH、したがってタイムスロットのさらなる処理が必要でない場合に、セットされる。
この機能は、全てのDLタイムスロット中に動作する。
パラメータ
2つの閾値がセットされる。
一例で、
・ownUEthresholdFactorは、0.1にセットされた。
・otherUEthresholdFactorは、0.7にセットされた。
・maxMudCodes、MUDがサポートすることができるチャネル化符号の最大の数、14にセットされる。
・望ましい場合には、他の閾値を選ぶことができる。
本発明の好ましい実施の形態に係るレシーバを示すブロック図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るブラインド符号検出ブロック図を示すブロック図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るデフォルトミドアンブルケースで候補符号リストを生成する手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るコモンミドアンブルケースで候補符号を生成する手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るUE特定ケースで候補符号リストを生成する手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る探索割当て(searchAlloc)機能の手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係る使用TFCI機能の手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るシステムマトリックスAの構築を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るown-UE符号検出機能の手順を示す図である。 本発明の好ましい実施の形態に係るother-UE符号検出機能の手順を示す図(その1)である。 本発明の好ましい実施の形態に係るother-UE符号検出機能の手順を示す図(その2)である。

Claims (4)

  1. 複数のチャネルのデータ信号を有するタイムスロットを複数有するタイムフレームにおいて通信信号を受信するUE(user equipment)であって、
    前記UEにアプリオリに知られていないチャネルを含む前記複数のチャネルに存在するチャネルを識別し、かつown-UEチャネルおよびother-UEチャネルを含むことができる前記複数のチャネルから候補チャネルのリストを生成するブラインド符号検出器と、
    マルチユーザ検出器(MUD)又はシングルユーザ検出器(SUD)のうちのいずれかの検出器であって、前記候補から、own-UE符号およびother-UE符号を検出する検出器と
    を備えたことを特徴とするUE。
  2. 請求項1において、前記検出器は、own-UE候補を所定のエネルギー閾値と比較し、かつ前記エネルギー閾値未満のエネルギーを有するown-UE候補を拒否し、これによりown-UE候補を拒否する手段を含むことを特徴とするUE。
  3. 請求項1において、前記検出器は、other-UE候補を所定のエネルギー閾値と比較し、かつ前記エネルギー閾値未満のエネルギーを有するother-UE候補を拒否し、これによりother-UE候補を拒否する手段を含むことを特徴とするUE。
  4. 前記ブラインド符号検出器は、
    候補符号リストを生成するデバイスと、
    前記候補符号リストの符号の符号エネルギーを測定するデバイスと、
    符号を検出するデバイスと
    を備えたことを特徴とするUE。
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