JP2000261411A - スペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法および記録媒体 - Google Patents

スペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法および記録媒体

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JP2000261411A
JP2000261411A JP11061911A JP6191199A JP2000261411A JP 2000261411 A JP2000261411 A JP 2000261411A JP 11061911 A JP11061911 A JP 11061911A JP 6191199 A JP6191199 A JP 6191199A JP 2000261411 A JP2000261411 A JP 2000261411A
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JP
Japan
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base station
unit
synchronization signal
error rate
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JP11061911A
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Shoichiro Honda
尚一郎 本田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドオフや他局の同期信号探索処理の頻度
を削減または簡略化して待ち受け時の消費電力を削減し
たスペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法およ
び記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 サーチ制御部108において、復号部1
06により得られるデータ誤り率156が誤り率しきい
値を下回る場合には、他局に相当するパイロット信号の
探索処理およびハンドオフの頻度を削減し、データ誤り
率156が誤り率しきい値を上回る場合にのみ探索処理
およびハンドオフを開始して、他局のパイロット信号の
探索処理を簡略化すると共に、他局へのハンドオフを大
幅に削減する。また、探索処理後のパイロット信号に対
応する他局からの受信データについても、データ誤り率
156と誤り率しきい値の比較に基づき他局に相当する
パイロット信号の探索処理の頻度を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信を行う
スペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法および
該スペクトル拡散受信方法を実行させるためのプログラ
ムを記録した記録媒体に係り、特に、通信切り替え処理
(ハンドオフ)や他局の同期信号(パイロット信号)探
索処理の頻度を削減または簡略化して待ち受け時の消費
電力を削減したスペクトル拡散受信機、スペクトル拡散
受信方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信の分野におけるスペクトル拡
散通信(Spread Spectrum Communication,以下SS通
信などと略記する)方式では、符号分割多重(Code Div
ision Multiple Access;以下CDMAという)が可能
で、また耐ノイズ性も優れているため、CDMA通信シ
ステムや無線LAN通信に使用されている。現在、CD
MA通信システムは、クァルコム社の開発したIS−9
5方式が実用化されており、また、別のCDMA方式が
第3世代移動体通信方式(以下、広帯域方式)として採
用される予定である。
【0003】拡散方式として、直接拡散方式と周波数ホ
ッピング方式があるが、現在、CDMA方式として採用
されている方式は何れも直接拡散方式である。直接拡散
方式を用いたスペクトル拡散通信方式では、レイク(Ra
ke)方式と呼ばれる受信機を用いることによって、マル
チパス成分を最大比合成し、ダイバーシチ効果を上げる
ことができる。レイク受信機については、例えば、米国
特許第5,109,390号に示されている。
【0004】図8に、従来(北米方式)のCDMA方式
移動体通信装置の受信部の構成を示す。図8において、
従来の移動体通信装置の受信部は、無線部101、サー
チ部102、拡散符号発生部103、レイク受信部10
4、シンボル合成部105、復号部106、復号データ
処理部107、サーチ制御部808およびアンテナ11
1を備えて構成されている。
【0005】無線部101は、アンテナ111より受信
した無線周波数帯の受信信号を増幅した後、ベースバン
ド帯に周波数変換する。サーチ部102は、初期同期を
獲得したり、他の基地局への通信切り替え処理(ハンド
オフ)を行うために基地局からの同期信号(パイロット
信号)を探索する。拡散符号発生器103は擬似雑音符
号等の拡散符号152a,152bを生成して、それぞ
れサーチ部102およびレイク受信部104に供給す
る。
【0006】また、レイク受信部104は、マルチパス
成分の最大比合成を実現する。ここで、レイク受信部1
04は、同相成分逆拡散部、直交成分逆拡散部、および
その合成部(それぞれ図示せず)を備えて、各マルチパ
ス毎に同相成分と直交成分を逆拡散して合成することに
より、マルチパス毎に逆拡散した信号(受信シンボル)
153を出力する。また、シンボル合成部105は、レ
イク受信部104の出力を最大比合成して受信シンボル
を得る。
【0007】復号部106は、シンボル合成部105に
よって得られた受信シンボルを復号データに再生し、そ
の復号データの誤り検出および誤り訂正を行う。さら
に、復号データ処理部107は、復号(再生)された受
信データを音声および制御信号に分解する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の北米方式のCDMA方式移動体通信を行うスペクト
ル拡散受信機にあっては、待ち受け時に、サーチ部10
2は、他の基地局のパイロット信号を検出した場合、そ
の強度が通信中の基地局のパイロット信号の強度より大
きくなると、その基地局への通信切り替え処理(ハンド
オフ)を開始すべく、新しい基地局との呼を確立するた
めの発着呼処理を開始することとなる。したがって、ハ
ンドオフ可能な周辺基地局が多数存在する(都市部など
のセル径の小さな地域)場合には、ハンドオフの処理量
が膨大になるため、待ち受け時の消費電力が多大となる
という問題点を有していた。また、自局のパイロット信
号の強度が十分に大きい場合にも、常に他の基地局を探
索しているため、待ち受け時の消費電力が多大となると
いう問題点を有していた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、待ち受け時に、現在通信を行ってい
る自局の同期信号(パイロット信号)の強度が十分に大
きな場合には、他局へのハンドオフ処理を大幅に削減す
ると共に、他局の同期信号(パイロット信号)の探索処
理を簡略化して、待ち受け時の消費電力を削減し得るス
ペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法および記
録媒体を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るスペクトル拡散受信機は、
受信信号をベースバンド信号に変換する無線部と、各基
地局毎に独立した擬似雑音符号で拡散され、かつその各
基地局と通信している各受信機の受信タイミングの基準
となる同期信号を、該同期信号の相関値の強度を逆拡散
処理により検出することで探索しているサーチ部と、前
記無線部より得られたベースバンド信号を逆拡散した後
に合成し、該合成信号を各パス毎に出力するレイク受信
部と、前記レイク受信部の出力を合成するシンボル合成
部と、前記シンボル合成部より得られた受信シンボルを
復号データに再生し、該復号データの誤り率を検出する
復号部と、待ち受け時に、前記サーチ部、前記レイク受
信部または前記復号部により得られる通信品質を参照し
て、前記サーチ部の動作および他の基地局への通信切り
替え処理(以下、ハンドオフという)の頻度を制御する
サーチ制御部とを具備するものである。
【0011】また、請求項2に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項1に記載のスペクトル拡散受信機におい
て、前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前記復号部に
より得られる誤り率が所定の誤り率しきい値を下回る場
合に、他の基地局に相当する同期信号の探索処理および
前記ハンドオフの頻度を削減するものである。
【0012】また、請求項3に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項1または2に記載のスペクトル拡散受信機
において、前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前記復
号部により得られる誤り率が所定の誤り率しきい値を上
回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索処理
および前記ハンドオフを開始し、探索後の同期信号に対
応する基地局からの受信データの誤り率が前記誤り率し
きい値を下回る場合に、その基地局の呼び出しチャネル
のデータ受信を開始して、他の基地局の同期信号の探索
処理の頻度を削減するものである。
【0013】また、請求項4に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項1に記載のスペクトル拡散受信機におい
て、前記レイク受信部により得られる相関値情報と前記
復号部により得られる誤り率に基づき相関しきい値を算
出するしきい値算出部を具備し、前記サーチ制御部は、
待ち受け時に、前記レイク受信部より得られる同期信号
との相関値が前記相関しきい値を上回る場合に、他の基
地局に相当する同期信号の探索処理および前記ハンドオ
フの頻度を削減するものである。
【0014】また、請求項5に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項4に記載のスペクトル拡散受信機におい
て、前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前記レイク受
信部より得られる同期信号との相関値が前記相関しきい
値を下回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探
索処理および前記ハンドオフを開始し、探索後の同期信
号との相関値が前記相関しきい値を上回る場合に、その
基地局の呼び出しチャネルのデータ受信を開始して、他
の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削減するもので
ある。
【0015】また、請求項6に係るスペクトル拡散受信
機は、請求項1、2、3、4または5に記載のスペクト
ル拡散受信機において、前記サーチ部より得られる他の
基地局の同期信号の情報を強度順に保持する同期データ
保持部を具備し、前記サーチ制御部は、他の基地局に相
当する同期信号の探索開始時に、前記同期データ保持部
を参照して、前回の同期信号の探索で得られた近隣基地
局の中でより大きい同期信号の相関値を持つ基地局の同
期信号を優先して探索するものである。
【0016】また、請求項7に係るスペクトル拡散受信
方法は、受信信号をベースバンド信号に変換する無線部
と、各基地局毎に独立した擬似雑音符号で拡散され、か
つその各基地局と通信している各受信機の受信タイミン
グの基準となる同期信号を、該同期信号の相関値の強度
を逆拡散処理により検出することで探索しているサーチ
部と、前記無線部より得られたベースバンド信号を逆拡
散した後に合成し、該合成信号を各パス毎に出力するレ
イク受信部と、前記レイク受信部の出力を合成するシン
ボル合成部と、前記シンボル合成部より得られた受信シ
ンボルを復号データに再生し、該復号データの誤り率を
検出する復号部とを備えたスペクトル拡散受信機におけ
るスペクトル拡散受信方法であって、待ち受け時に、前
記サーチ部、前記レイク受信部または前記復号部により
得られる通信品質を参照して、前記サーチ部の動作およ
び他の基地局への通信切り替え処理(以下、ハンドオフ
という)の頻度を制御するサーチ制御ステップを具備す
るものである。
【0017】また、請求項8に係るスペクトル拡散受信
方法は、請求項7に記載のスペクトル拡散受信方法にお
いて、前記サーチ制御ステップは、待ち受け時に、前記
復号部により得られる誤り率を所定の誤り率しきい値と
比較する第1判断ステップと、前記第1判断ステップで
前記誤り率が前記誤り率しきい値を下回る場合に、他の
基地局に相当する同期信号の探索処理および前記ハンド
オフの頻度を削減する第1制御ステップと具備するもの
である。
【0018】また、請求項9に係るスペクトル拡散受信
方法は、請求項8に記載のスペクトル拡散受信方法にお
いて、前記サーチ制御ステップは、前記第1判断ステッ
プで前記誤り率が前記誤り率しきい値を上回る場合に、
他の基地局に相当する同期信号の探索処理および前記ハ
ンドオフを開始する第2制御ステップと、前記第2制御
ステップによる探索後の同期信号に対応する基地局から
の受信データについて、前記復号部により得られる誤り
率を所定の誤り率しきい値と比較する第2判断ステップ
と、前記第2判断ステップで前記誤り率が前記誤り率し
きい値を下回る場合に、その基地局の呼び出しチャネル
のデータ受信を開始して、他の基地局の同期信号の探索
処理の頻度を削減する第3制御ステップとを具備するも
のである。
【0019】また、請求項10に係るスペクトル拡散受
信方法は、請求項7に記載のスペクトル拡散受信方法に
おいて、前記サーチ制御ステップは、前記レイク受信部
により得られる相関値情報と前記復号部により得られる
誤り率に基づき相関しきい値を算出するしきい値算出ス
テップと、待ち受け時に、前記レイク受信部より得られ
る同期信号との相関値を前記相関しきい値と比較する第
3判断ステップと、前記第3判断ステップで前記相関値
が前記相関しきい値を上回る場合に、他の基地局に相当
する同期信号の探索処理および前記ハンドオフの頻度を
削減する第4制御ステップとを具備するものである。
【0020】また、請求項11に係るスペクトル拡散受
信方法は、請求項10に記載のスペクトル拡散受信方法
において、前記サーチ制御ステップは、前記第3判断ス
テップで前記相関値が前記相関しきい値を下回る場合
に、他の基地局に相当する同期信号の探索処理および前
記ハンドオフを開始する第5制御ステップと、前記第5
制御ステップによる探索後の同期信号との相関値を前記
相関しきい値と比較する第4判断ステップと、前記第4
判断ステップで前記相関値が前記相関しきい値を上回る
場合に、その基地局の呼び出しチャネルのデータ受信を
開始して、他の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削
減する第6制御ステップとを具備するものである。
【0021】また、請求項12に係るスペクトル拡散受
信方法は、請求項7、8、9、10または11に記載の
スペクトル拡散受信方法において、前記サーチ制御ステ
ップは、他の基地局に相当する同期信号の探索時に、前
回の同期信号の探索で得られた近隣基地局の中でより大
きい同期信号の相関値を持つ基地局の同期信号を優先し
て探索するものである。
【0022】さらに、請求項13に係るコンピュータに
より読み取り可能な記録媒体は、請求項7、8、9、1
0、11または12に記載のスペクトル拡散受信方法を
コンピュータに実行させるためのプログラムとして記録
したものである。
【0023】本発明の請求項1に係るスペクトル拡散受
信機、請求項7に係るスペクトル拡散受信方法および請
求項13に係る記録媒体では、サーチ部により、各基地
局毎に独立した擬似雑音符号で拡散され、かつその各基
地局と通信している各受信機の受信タイミングの基準と
なる同期信号を、該同期信号の相関値の強度を逆拡散処
理により検出することで探索し、レイク受信部により、
無線部より変換されたベースバンド信号を逆拡散した後
に合成し、該合成信号を各パス毎に出力し、シンボル合
成部によってレイク受信部の出力を合成した後、復号部
により復号データに再生して該復号データの誤り率を検
出するスペクトル拡散受信機において、待ち受け時に、
サーチ制御部(サーチ制御ステップ)により、サーチ
部、レイク受信部または復号部により得られる通信品質
を参照して、サーチ部の動作、並びに、他の基地局への
通信切り替え処理、即ちハンドオフの頻度を制御するよ
うにしている。
【0024】ここで、サーチ部により得られる通信品質
としては、例えば他の基地局に相当する同期信号(パイ
ロット信号)の強度または相関値等が該当し、レイク受
信部により得られる通信品質としては、例えば現在通信
を行っている基地局に相当する同期信号(パイロット信
号)の強度または相関値等が該当し、また、復号部によ
り得られる通信品質としては、例えば復号データの誤り
率等が該当する。すなわち、これらの通信品質に基づい
てハンドオフが行われる可能性を判断し、ハンドオフを
行う必要性のない状況下では、他局の同期信号(パイロ
ット信号)の探索処理を簡略化して、他局へのハンドオ
フを大幅に削減することができ、また、ハンドオフを行
う必要性のある状況下でのみ探索処理およびハンドオフ
を開始するようにしているので、探索およびハンドオフ
の処理頻度を適応的に制御することができ、結果とし
て、待ち受け時の消費電力を削減することができる。
【0025】また、請求項2、3に係るスペクトル拡散
受信機、請求項8、9に係るスペクトル拡散受信方法お
よび請求項13に係る記録媒体では、サーチ制御部(サ
ーチ制御ステップ)において、第1判断ステップで、復
号部により得られる誤り率を所定の誤り率しきい値と比
較し、第1判断ステップで誤り率が誤り率しきい値を下
回る場合には、第1制御ステップで、他の基地局に相当
する同期信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減
するようにしている。また、第1判断ステップで誤り率
が誤り率しきい値を上回る場合には、第2制御ステップ
で、他の基地局に相当する同期信号の探索処理およびハ
ンドオフを開始し、第2判断ステップで、第2制御ステ
ップによる探索後の同期信号に対応する基地局からの受
信データについて、復号部により得られる誤り率を所定
の誤り率しきい値と比較し、第2判断ステップで誤り率
が誤り率しきい値を下回る場合には、第3制御ステップ
で、その基地局の呼び出しチャネルのデータ受信を開始
して、他の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削減す
るようにしている。
【0026】このように、通信品質として、復号部によ
り得られる復号データの誤り率を使用して、該誤り率が
誤り率しきい値を下回る場合には、他の基地局に相当す
る同期信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減
し、該誤り率が誤り率しきい値を上回る場合にのみ探索
処理およびハンドオフを開始するので、他局の同期信号
の探索処理を簡略化すると共に、他局へのハンドオフを
大幅に削減することができる。さらに、探索後の同期信
号に対応する基地局からの受信データについても、誤り
率と誤り率しきい値の比較に基づき他の基地局の同期信
号の探索処理の頻度を削減するので、探索およびハンド
オフの処理頻度を適応的に制御することができ、結果と
して、待ち受け時の消費電力を削減することができる。
【0027】また、請求項4、5に係るスペクトル拡散
受信機、請求項10、11に係るスペクトル拡散受信方
法および請求項13に係る記録媒体では、しきい値算出
部(しきい値算出ステップ)で、レイク受信部により得
られる相関値情報と復号部により得られる誤り率に基づ
き相関しきい値を算出し、サーチ制御部(サーチ制御ス
テップ)において、第3判断ステップで、レイク受信部
より得られる同期信号との相関値を相関しきい値と比較
し、第3判断ステップで相関値が相関しきい値を上回る
場合には、第4制御ステップで、他の基地局に相当する
同期信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減する
ようにしている。また、第3判断ステップで相関値が相
関しきい値を下回る場合には、第5制御ステップで、他
の基地局に相当する同期信号の探索処理およびハンドオ
フを開始し、第4判断ステップで、第5制御ステップに
よる探索後の同期信号との相関値を相関しきい値と比較
し、第4判断ステップで相関値が相関しきい値を上回る
場合には、第6制御ステップで、その基地局の呼び出し
チャネルのデータ受信を開始して、他の基地局の同期信
号の探索処理の頻度を削減するようにしている。
【0028】このように、相関値情報と誤り率に基づき
予め算出した相関しきい値を通信品質の判断基準として
使用して、レイク受信部での同期信号相関値が相関しき
い値を上回る場合には、他の基地局に相当する同期信号
の探索処理およびハンドオフの頻度を削減し、該同期信
号の相関値が相関しきい値を下回る場合にのみ探索処理
およびハンドオフを開始するので、他局の同期信号の探
索処理を簡略化すると共に、他局へのハンドオフを大幅
に削減することができる。また、通信品質の判断を復号
部の誤り率を参照せずに行って、探索処理とハンドオフ
の処理制御までの処理遅延時間が短縮できるので、サー
チ部の制御およびハンドオフ制御の周期を拡大でき、さ
らに、探索後の同期信号に対応する基地局からの受信デ
ータについても、相関値と相関しきい値の比較に基づき
他の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削減するの
で、探索およびハンドオフの処理頻度を適応的に制御す
ることができ、結果として、待ち受け時の消費電力を削
減することができる。
【0029】さらに、請求項6に係るスペクトル拡散受
信機、請求項12に係るスペクトル拡散受信方法および
請求項13に係る記録媒体では、サーチ部より得られる
他の基地局の同期信号の情報を同期データ保持部に強度
順に保持し、サーチ制御部(サーチ制御ステップ)で
は、他の基地局に相当する同期信号の探索開始時に、同
期データ保持部を参照して、前回の同期信号の探索で得
られた近隣基地局の中で最大の同期信号の相関値を持つ
基地局の同期信号を優先して探索するようにしている。
【0030】このように、同期信号の探索開始時に、強
度の大きな基地局の同期信号を優先的に探索できるの
で、ハンドオフ時の新しい基地局の探索処理時間を削減
することができ、探索およびハンドオフの処理頻度の削
減と合わせて、消費電流を削減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスペクトル拡散受
信機、スペクトル拡散受信方法および記録媒体の実施の
形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形
態〕、〔第3の実施形態〕の順に図面を参照して詳細に
説明する。なお、それぞれの実施形態の説明では、本発
明に係るスペクトル拡散受信機およびスペクトル拡散受
信方法について詳述するが、本発明に係る記録媒体につ
いては、スペクトル拡散受信方法を実行させるためのプ
ログラムを記録した記録媒体であることから、その説明
は以下のスペクトル拡散受信方法の説明に含まれるもの
である。
【0032】〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1
の実施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図であ
り、本発明のスペクトル拡散受信方法が適用される受信
機である。同図において、図8(従来例)と重複する部
分には同一の符号を附する。本実施形態のスペクトル拡
散受信機は、CDMA方式の移動体通信を行う受信機で
ある。
【0033】図1において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機は、無線部101、サーチ部102、拡散符号
発生部103、レイク受信部104、シンボル合成部1
05、復号部106、復号データ処理部107、サーチ
制御部108およびアンテナ111を備えて構成されて
いる。
【0034】無線部101は、アンテナ111より受信
した無線周波数帯の受信信号を増幅した後、ベースバン
ド帯の信号に周波数変換する。拡散符号発生器103
は、拡散符号152a,152bを生成して、それぞれ
サーチ部102およびレイク受信部104に供給する。
本実施形態では、拡散符号152a,152bに擬似雑
音符号(PN符号)を使用し、現在通信している基地局
に対応する拡散符号152aをレイク受信部104に、
探索している基地局のパイロット信号に対応する拡散符
号152bをサーチ部102に、それぞれ供給する。
【0035】サーチ部102は、初期同期を獲得した
り、他の基地局への通信切り替え処理(ハンドオフ)を
行うために基地局からのパイロット信号を探索する。こ
こで、パイロット信号は、各基地局毎に独立した擬似雑
音符号で拡散され、かつその各基地局と通信している各
受信機の受信タイミングの基準となる同期信号であり、
パイロット信号の探索は、他の基地局のパイロット信号
に対応している拡散符号152bを用いて、他の基地局
のパイロット信号との逆拡散処理により相関値の強度を
算出することにより行われる。
【0036】また、レイク受信部104は、現在通信し
ている基地局のパイロット信号に対応した拡散符号15
2aで逆拡散処理を行って、マルチパス成分の最大比合
成を実現する。ここで、レイク受信部104は、同相成
分逆拡散部、直交成分逆拡散部、およびその合成部を備
えて、無線部101より得られたベースバンド信号につ
いて、各マルチパス毎に同相成分と直交成分を逆拡散し
て合成することにより、各マルチパス毎に逆拡散した合
成信号(受信シンボル)153を出力する。すなわち、
複数のマルチパス波に対して逆拡散処理を行うことでパ
スダイバーシチを実現している。
【0037】また、シンボル合成部105は、レイク受
信部104の出力、即ちマルチパス毎に逆拡散された受
信信号153を最大比合成して受信シンボル154を得
る。復号部106は、シンボル合成部105によって得
られた受信シンボル154を復号データ155に再生
し、その復号データの誤り率156を検出して誤り訂正
を行う。さらに、復号データ処理部107は、復号(再
生)されたデータ155を音声信号および制御データに
分解する。
【0038】サーチ制御部108は、待ち受け時に、レ
イク受信部104のパイロット相関値161a、サーチ
部102のパイロット相関値161bおよび復号部10
6の誤り検出結果であるデータ誤り率156を参照し
て、サーチ部102の動作および他の基地局への通信切
り替え処理、即ちハンドオフの制御を行う。ここで、サ
ーチ部102の動作制御は、間欠制御信号165を介し
て行われるサーチ部102のサーチ間欠制御である。
【0039】具体的には、サーチ制御部108は、デー
タ誤り率156が所定の誤り率しきい値を下回る場合に
は、他局に相当するパイロット信号の探索処理およびハ
ンドオフの頻度を削減し、また、データ誤り率156が
誤り率しきい値を上回る場合には、他局に相当するパイ
ロット信号の探索処理およびハンドオフを開始して、該
探索処理後のパイロット信号に対応する他局からの受信
データのデータ誤り率が誤り率しきい値を下回る場合
に、該他局の呼び出しチャネルのデータ受信を開始し
て、他局のパイロット信号の探索処理の頻度を削減す
る。
【0040】以上のように構成された本実施形態のスペ
クトル拡散受信機においては、サーチ部102は、通信
している基地局から得られる他の周辺基地局(他局)の
パイロット信号に対応する拡散符号152bを用いてパ
イロット相関値161bを算出することにより他の基地
局を探索し、また、レイク受信部104は、現在通信し
ている基地局(自局)のパイロット信号に対応している
拡散符号152aを用いて逆拡散処理により相関をとる
ことで基地局からの受信信号を復調している。
【0041】ここで、図2(a)に拡散符号と相関値の
関係を示す。同図において、縦軸は相関値であり、横軸
は拡散符号の周期をΔとしたときの該拡散符号との位相
ずれ(位相差)である。図2(a)に示す拡散符号と相
関値の関係から、相関値は拡散符号の位相と1符号以上
ずれてしまうと検出できないことが分かる。
【0042】呼び出しチャネルの受信中に、移動機(当
該スペクトル拡散受信機)の移動により、レイク受信部
104より得られる現在通信している基地局(自局)の
パイロット信号の相関値161aよりも、サーチ部10
2より得られる他の基地局(他局)のパイロット信号の
相関値161bが大きくなって逆転する場合には、従来
のスペクトル拡散受信機においては、レイク受信部10
4に供給すべき拡散符号152aをサーチ部102より
得られたパイロット信号に対応する拡散符号に切り替え
ることにより、ハンドオフを行っていた。
【0043】このハンドオフを行う時には、他の基地局
に対して発着呼処理を再確立するための処理が必要とな
るが、ハンドオフ可能な周辺基地局が多数存在する都市
部など、基地局のセル径が小さい地域で移動通信を行う
場合には、サーチ部102はハンドオフ可能な基地局の
パイロット信号を頻繁に検出するため、ハンドオフが頻
繁に行われてしまう。このため、スペクトル拡散受信機
の処理量が膨大となり、消費電流が増大してしまうこと
となる。
【0044】これに対して、本実施形態のスペクトル拡
散受信機では、サーチ制御部108は、図3に示すフロ
ーチャートに基づきハンドオフ制御を行う。図3は、本
実施形態のスペクトル拡散受信機のサーチ制御部108
において、待ち受け時に行われる動作(特許請求の範囲
にいうサーチ制御ステップ)を説明するフローチャート
である。以下では、同図を参照して、本実施形態のスペ
クトル拡散受信機におけるスペクトル拡散受信方法につ
いて説明する。
【0045】先ず、ステップS301は、復号部106
より得られるデータ誤り率156と所定の誤り率しきい
値とを比較する第1判断ステップである。この第1判断
ステップS301で、データ誤り率156が所定の誤り
率しきい値を下回る場合には、ハンドオフを行わず、ス
テップS311に進んで、サーチ部102を間欠制御す
る。すなわち、サーチ部102における他局に相当する
パイロット信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削
減するように制御する(第1制御ステップ)。
【0046】また、第1判断ステップS301におい
て、データ誤り率156が所定の誤り率しきい値を超え
た場合には、ステップS302に進む。ステップS30
2からステップS306までのループは、サーチ部10
2における他局に相当するパイロット信号の探索処理お
よび該探索処理結果に基づくハンドオフを行うもの(第
2制御ステップ)である。
【0047】ステップS303では、レイク受信器10
4から得られる現在通信を行っている自局のパイロット
信号の相関値161aと、サーチ部102より得られる
他局のパイロット信号の相関値161bとを比較する。
該比較の結果、他局のパイロット信号の相関値161b
が大きい場合には、該他局との通信に切り替えるべく、
ステップS304に進んでハンドオフ処理を実行し、ま
た、自局のパイロット信号の相関値161aが大きい場
合には、現在行っている基地局との通信を継続するべ
く、ステップS306に進んでループを終了する。
【0048】ステップS304のハンドオフ処理の実行
ステップでは、自局のパイロット信号強度と拡散符号
を、ステップS303の他局のパイロット信号強度と該
パイロット信号に対応している拡散符号に更新する。
【0049】次に、ステップS305では、ステップS
304のハンドオフに際して、データ誤り率156と誤
り率しきい値とを比較(第2判断ステップ)する。この
第2判断ステップS305において、データ誤り率15
6が誤り率しきい値を下回る場合には、ステップS31
1に進んで、サーチ部102を間欠制御する。すなわ
ち、ハンドオフ後の基地局の呼び出しチャネルのデータ
受信を開始して、他局に相当するパイロット信号の探索
処理の頻度を削減するように制御する(第3制御ステッ
プ)。また、第2判断ステップS305において、デー
タ誤り率156が誤り率しきい値を超えた場合には、ス
テップS306に進んでループを終了する。なお、ステ
ップS306でループが終了した後は、ステップS30
7で再立ち上げを行う。
【0050】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機およびスペクトル拡散受信方法では、サーチ制
御部108(サーチ制御ステップ)において、通信品質
として復号部106により得られる復号データの誤り率
156を使用して、データ誤り率156が誤り率しきい
値を下回る場合には、他局に相当するパイロット信号の
探索処理およびハンドオフの頻度を削減し、データ誤り
率156が誤り率しきい値を上回る場合にのみ探索処理
およびハンドオフを開始するので、他局のパイロット信
号の探索処理を簡略化できると共に、他局へのハンドオ
フを大幅に削減することができる。
【0051】さらに、探索処理後のパイロット信号に対
応する他局からの受信データについても、データ誤り率
156と誤り率しきい値の比較に基づき他局に相当する
パイロット信号の探索処理の頻度を削減するので、探索
処理およびハンドオフの処理頻度を適応的に制御するこ
とができ、結果として、待ち受け時におけるスペクトル
拡散受信機の消費電力を削減することができる。
【0052】〔第2の実施形態〕図4は、本発明の第2
の実施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図であ
り、本発明のスペクトル拡散受信方法が適用される受信
機である。同図において、図1(第1の実施形態)と重
複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。
【0053】図4において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機は、無線部101、サーチ部102、拡散符号
発生部103、レイク受信部104、シンボル合成部1
05、復号部106、復号データ処理部107、サーチ
制御部408、しきい値算出部409およびアンテナ1
11を備えて構成されている。
【0054】無線部101、サーチ部102、拡散符号
発生部103、レイク受信部104、シンボル合成部1
05、復号部106、復号データ処理部107およびア
ンテナ111の各構成要素の機能および動作について
は、第1の実施形態とほぼ同等であるので、説明を省略
する。
【0055】しきい値算出部409は、復号部106で
得られたデータ誤り率156とレイク受信部104から
の相関値情報(パイロット相関値161a)に基づい
て、レイク受信部104のパイロット信号の相関値強度
のしきい値(相関しきい値)457を算出する。この相
関しきい値457の算出は、レイク受信部104より得
られるパイロット信号の相関値のしきい値を、図2
(b)に示すような誤り率とパイロット相関値の関係を
用いて、予め算出する。
【0056】図2(b)は、レイク受信部104より得
られるパイロット信号の相関値161aと、復号部10
6より得られるデータ誤り率156との関係を示したも
ので、相関値出力161aが小さいほどデータ誤り率1
56が増大するという関係を持っている。したがって、
同図に示すように、許容誤り率に対するパイロット相関
値にマージンを加算したものを相関しきい値457とし
て決定する。
【0057】また、サーチ制御部408は、待ち受け時
に、レイク受信部104のパイロット相関値161a、
サーチ部102のパイロット相関値161bおよびしき
い値算出部409の相関しきい値457を参照して、サ
ーチ部102の動作および他の基地局への通信切り替え
処理、即ちハンドオフの制御を行う。ここで、サーチ部
102の動作制御は、間欠制御信号165を介して行わ
れるサーチ部102のサーチ間欠制御である。
【0058】具体的には、パイロット相関値161aが
相関しきい値457を上回る場合には、他局に相当する
パイロット信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削
減し、また、パイロット相関値161aが相関しきい値
457を下回る場合には、他局に相当するパイロット信
号の探索処理およびハンドオフを開始して、該探索処理
後のパイロット信号との相関値が相関しきい値を上回る
場合には、該他局の呼び出しチャネルのデータ受信を開
始して、他局のパイロット信号の探索処理の頻度を削減
する。
【0059】次に、以上のように構成された本実施形態
のスペクトル拡散受信機の動作について説明する。本実
施形態のサーチ制御部408は、図5に示すフローチャ
ートに基づきハンドオフ制御を行う。図5は、本実施形
態のスペクトル拡散受信機のサーチ制御部408におい
て、待ち受け時に行われる動作(サーチ制御ステップ)
を説明するフローチャートである。以下では、同図を参
照して、本実施形態のスペクトル拡散受信機におけるス
ペクトル拡散受信方法について説明する。
【0060】先ず、しきい値算出部409によりしきい
値算出ステップが行われる(図5には図示せず)。すな
わち、復号部106で得られたデータ誤り率156とレ
イク受信部104からのパイロット相関値161aに基
づき、図2(b)に示すような両者の関係特性を参照し
て相関しきい値457を算出する。
【0061】次に、ステップS501は、レイク受信部
104より得られる自局のパイロット信号の相関値16
1aと算出された相関しきい値457とを比較する第3
判断ステップである。この第3判断ステップS501
で、パイロット相関値161aが相関しきい値457を
上回る場合には、ハンドオフを行わず、ステップS51
1に進んで、サーチ部102を間欠制御する。すなわ
ち、サーチ部102における他局に相当するパイロット
信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減するよう
に制御する(第4制御ステップ)。
【0062】また、第3判断ステップS501におい
て、パイロット相関値161aが相関しきい値457を
下回る場合には、ステップS502に進む。ステップS
502からステップS506までのループは、サーチ部
102における他局に相当するパイロット信号の探索処
理および該探索処理結果に基づくハンドオフを行うもの
(第5制御ステップ)である。
【0063】ステップS503では、レイク受信器10
4から得られる現在通信を行っている自局のパイロット
信号の相関値161aと、サーチ部102より得られる
他局のパイロット信号の相関値161bとを比較する。
該比較の結果、他局のパイロット信号の相関値161b
が大きい場合には、該他局との通信に切り替えるべく、
ステップS504に進んでハンドオフ処理を実行し、ま
た、自局のパイロット信号の相関値161aが大きい場
合には、現在行っている基地局との通信を継続するべ
く、ステップS506に進んでループを終了する。
【0064】ステップS504のハンドオフ処理の実行
ステップでは、自局のパイロット信号強度と拡散符号
を、ステップS503の他局のパイロット信号強度と該
パイロット信号に対応している拡散符号に更新する。
【0065】次に、ステップS505では、ステップS
504のハンドオフに際して、パイロット相関値161
aと相関しきい値457とを比較(第4判断ステップ)
する。この第4判断ステップS505において、パイロ
ット相関値161aが相関しきい値457を上回る場合
には、ステップS511に進んで、サーチ部102を間
欠制御する。すなわち、ハンドオフ後の基地局の呼び出
しチャネルのデータ受信を開始して、他局に相当するパ
イロット信号の探索処理の頻度を削減するように制御す
る(第6制御ステップ)。また、第4判断ステップS5
05において、パイロット相関値161aが相関しきい
値457を下回る場合には、ステップS506に進んで
ループを終了する。なお、ステップS506でループが
終了した後は、ステップS507で再立ち上げを行う。
【0066】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機およびスペクトル拡散受信方法では、サーチ制
御部408(サーチ制御ステップ)において、データ誤
り率156とパイロット相関値161aに基づき予め算
出した相関しきい値457を通信品質の判断基準として
使用して、レイク受信部104でのパイロット相関値1
61aが相関しきい値457を上回る場合には、他局に
相当するパイロット信号の探索処理およびハンドオフの
頻度を削減し、該パイロット相関値161aが相関しき
い値457を下回る場合にのみ探索処理およびハンドオ
フを開始するので、他局のパイロット信号の探索処理を
簡略化できると共に、他局へのハンドオフを大幅に削減
することができる。
【0067】また、通信品質の判断を第1の実施形態の
ように復号部106のデータ誤り率156を参照せずに
行うことができるので、探索処理とハンドオフの処理制
御までの処理遅延時間が短縮でき、サーチ部102の制
御およびハンドオフ制御の周期を拡大でき、さらに、探
索処理後のパイロット信号に対応する他局からの受信デ
ータについても、パイロット相関値161aと相関しき
い値457の比較に基づき他局のパイロット信号の探索
処理の頻度を削減するので、探索処理およびハンドオフ
の処理頻度を適応的に制御することができ、結果とし
て、待ち受け時の消費電力を削減することができる。
【0068】〔第3の実施形態〕図6は、本発明の第3
の実施形態に係るスペクトル拡散受信機の構成図であ
り、本発明のスペクトル拡散受信方法が適用される受信
機である。同図において、図1(第1の実施形態)と重
複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。
【0069】図6において、本実施形態のスペクトル拡
散受信機は、無線部101、サーチ部102、拡散符号
発生部103、レイク受信部104、シンボル合成部1
05、復号部106、復号データ処理部107、サーチ
制御部608、パイロットデータ保持部610およびア
ンテナ111を備えて構成されている。
【0070】無線部101、サーチ部102、拡散符号
発生部103、レイク受信部104、シンボル合成部1
05、復号部106、復号データ処理部107およびア
ンテナ111の各構成要素の機能および動作について
は、第1の実施形態とほぼ同等であるので、説明を省略
する。
【0071】パイロットデータ保持部610は特許請求
の範囲にいう同期データ保持部に該当し、サーチ部10
2からのパイロット相関値161bを入力して、常に、
他局のパイロット相関値の強度順に該パイロット信号に
相当する拡散符号の強度を保持している。
【0072】また、サーチ制御部608は、待ち受け時
に、レイク受信部104のパイロット相関値161a、
サーチ部102のパイロット相関値161bおよび復号
部106の誤り検出結果であるデータ誤り率156を参
照して、サーチ部102の動作および他の基地局への通
信切り替え処理、即ちハンドオフの制御を行う。ここ
で、サーチ部102の動作制御は、間欠制御信号165
を介して行われるサーチ部102のサーチ間欠制御であ
る。
【0073】具体的には、サーチ制御部608は、デー
タ誤り率156が所定の誤り率しきい値を下回る場合に
は、他局に相当するパイロット信号の探索処理およびハ
ンドオフの頻度を削減し、また、データ誤り率156が
誤り率しきい値を上回る場合には、他局に相当するパイ
ロット信号の探索処理およびハンドオフを開始して、該
探索処理後のパイロット信号に対応する他局からの受信
データのデータ誤り率が誤り率しきい値を下回る場合
に、該他局の呼び出しチャネルのデータ受信を開始し
て、他局のパイロット信号の探索処理の頻度を削減す
る。以上の処理手順は第1の実施形態と同様であるが、
本実施形態のサーチ制御部608では、他局に相当する
パイロット信号の探索開始時に、パイロットデータ保持
部610を参照して、前回のパイロット信号の探索で得
られた近隣基地局の中で、より大きいパイロット信号の
相関値を持つ基地局のパイロット信号を優先して探索し
ていく点に特徴がある。
【0074】次に、以上のように構成された本実施形態
のスペクトル拡散受信機の動作について説明する。本実
施形態のサーチ制御部608は、図7に示すフローチャ
ートに基づきハンドオフ制御を行う。図7は、本実施形
態のスペクトル拡散受信機のサーチ制御部608におい
て、待ち受け時に行われる動作(サーチ制御ステップ)
を説明するフローチャートである。以下では、同図を参
照して、本実施形態のスペクトル拡散受信機におけるス
ペクトル拡散受信方法について説明する。
【0075】先ず、ステップS701では、サーチ部1
02における前回のパイロット信号の探索により、パイ
ロットデータ保持部610に保持されている他局のパイ
ロット信号の情報をそのパイロット相関値の強度順に並
べ替える。
【0076】次に、ステップS702では、復号部10
6より得られるデータ誤り率156と誤り率しきい値と
を比較する(第1判断ステップ)。この第1判断ステッ
プS702で、データ誤り率156が誤り率しきい値を
下回る場合には、ハンドオフを行わず、ステップS71
1に進んで、サーチ部102を間欠制御する。すなわ
ち、サーチ部102における他局に相当するパイロット
信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減するよう
に制御する(第1制御ステップ)。ここで、誤り率しき
い値は規格で規定される誤り率にマージン分を減算して
算出されたものである。
【0077】また、第1判断ステップS702におい
て、データ誤り率156が誤り率しきい値を超えた場合
には、ステップS703に進む。ステップS703から
ステップS707までのループは、サーチ部102にお
ける他局に相当するパイロット信号の探索処理および該
探索処理結果に基づくハンドオフを行うもの(第2制御
ステップ)である。
【0078】ステップS704では、レイク受信器10
4から得られる現在通信を行っている自局のパイロット
信号の相関値161aと、サーチ部102より得られる
他局のパイロット信号の相関値161bとを比較する。
該比較の結果、他局のパイロット信号の相関値161b
が大きい場合には、該他局との通信に切り替えるべく、
ステップS705に進んでハンドオフ処理を実行し、ま
た、自局のパイロット信号の相関値161aが大きい場
合には、現在行っている基地局との通信を継続するべ
く、ステップS707に進んでループを終了する。
【0079】ステップS705のハンドオフ処理の実行
ステップでは、自局のパイロット信号強度と拡散符号
を、ステップS704の他局のパイロット信号強度と該
パイロット信号に対応している拡散符号に更新する。
【0080】次に、ステップS706では、ステップS
705のハンドオフに際して、データ誤り率156と誤
り率しきい値とを比較(第2判断ステップ)する。この
第2判断ステップS706において、データ誤り率15
6が誤り率しきい値を下回る場合には、ステップS71
1に進んで、サーチ部102を間欠制御する。すなわ
ち、ハンドオフ後の基地局の呼び出しチャネルのデータ
受信を開始して、他局に相当するパイロット信号の探索
処理の頻度を削減するように制御する(第3制御ステッ
プ)。また、第2判断ステップS706において、デー
タ誤り率156が誤り率しきい値を超えた場合には、ス
テップS707に進んでループを終了する。なお、ステ
ップS707でループが終了した後は、ステップS70
8で再立ち上げを行う。
【0081】以上のように、本実施形態のスペクトル拡
散受信機およびスペクトル拡散受信方法では、サーチ制
御部608(サーチ制御ステップ)において、第1の実
施形態のサーチ制御部108と同等の処理手順でサーチ
部102の動作およびハンドオフの制御を行うが、他局
に相当するパイロット信号の探索開始時に、パイロット
データ保持部610を参照して、前回のパイロット信号
の探索で得られた近隣基地局の中で、より大きいパイロ
ット信号の相関値を持つ基地局のパイロット信号を優先
して探索する。
【0082】このように、パイロット信号の探索開始時
に、強度の大きな基地局のパイロット信号を優先して探
索を開始できるので、ハンドオフ時の新しい基地局の探
索処理時間を削減することができ、上記第1の実施形態
と同様にハンドオフの頻度を削減できるので、第1の実
施形態の効果と合わせて消費電流を削減することができ
る。
【0083】なお、図7の構成に第2の実施形態におけ
るしきい値算出部409を付加して、サーチ制御部60
8(サーチ制御ステップ)において、第2の実施形態の
サーチ制御部408と同等の処理手順でサーチ部102
の動作およびハンドオフの制御を行うようにしてもよ
い。この場合、ステップS702およびS706におけ
る判断処理が、レイク受信部104より得られるパイロ
ット相関値161aと相関しきい値との比較によって行
われることとなる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ル拡散受信機、スペクトル拡散受信方法および記録媒体
によれば、待ち受け時に、サーチ制御部(サーチ制御ス
テップ)により、サーチ部、レイク受信部または復号部
により得られる通信品質を参照して、サーチ部の動作、
並びに、他の基地局への通信切り替え処理、即ちハンド
オフの頻度を制御することとしたので、通信品質に基づ
いてハンドオフが行われる可能性が判断され、ハンドオ
フを行う必要性のない状況下では、他局の同期信号の探
索処理を簡略化して、他局へのハンドオフを大幅に削減
することができ、また、ハンドオフを行う必要性のある
状況下でのみ探索処理およびハンドオフを開始するよう
にして探索およびハンドオフの処理頻度を適応的に制御
することができ、結果として、待ち受け時の消費電力を
削減し得るスペクトル拡散受信機、スペクトル拡散受信
方法および記録媒体を提供することができる。
【0085】また、本発明によれば、通信品質として復
号部により得られる復号データの誤り率を使用して、該
誤り率が誤り率しきい値を下回る場合には、他の基地局
に相当する同期信号の探索処理およびハンドオフの頻度
を削減し、該誤り率が誤り率しきい値を上回る場合にの
み探索処理およびハンドオフを開始することとしたの
で、他局の同期信号の探索処理を簡略化すると共に、他
局へのハンドオフを大幅に削減することができ、さら
に、探索後の同期信号に対応する基地局からの受信デー
タについても、誤り率と誤り率しきい値の比較に基づき
他の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削減すること
としたので、探索およびハンドオフの処理頻度を適応的
に制御することができ、結果として、待ち受け時の消費
電力を削減することができる。
【0086】また、本発明によれば、相関値情報と誤り
率に基づき予め算出した相関しきい値を通信品質の判断
基準として使用して、レイク受信部での同期信号相関値
が相関しきい値を上回る場合には、他の基地局に相当す
る同期信号の探索処理およびハンドオフの頻度を削減
し、該同期信号の相関値が相関しきい値を下回る場合に
のみ探索処理およびハンドオフを開始することとしたの
で、他局の同期信号の探索処理を簡略化すると共に、他
局へのハンドオフを大幅に削減することができ、また、
通信品質の判断を復号部の誤り率を参照せずに行って、
探索処理とハンドオフの処理制御までの処理遅延時間が
短縮できるので、サーチ部の制御およびハンドオフ制御
の周期を拡大でき、さらに、探索後の同期信号に対応す
る基地局からの受信データについても、相関値と相関し
きい値の比較に基づき他の基地局の同期信号の探索処理
の頻度を削減するので、探索およびハンドオフの処理頻
度を適応的に制御することができ、結果として、待ち受
け時の消費電力を削減することができる。
【0087】さらに、本発明によれば、サーチ部より得
られる他の基地局の同期信号の情報を同期データ保持部
に強度順に保持し、サーチ制御部(サーチ制御ステッ
プ)では、他の基地局に相当する同期信号の探索開始時
に、同期データ保持部を参照して、前回の同期信号の探
索で得られた近隣基地局の中で最大の同期信号の相関値
を持つ基地局の同期信号を優先して探索することとした
ので、強度の大きな基地局の同期信号を優先的に探索し
て、ハンドオフ時の新しい基地局の探索処理時間を削減
することができ、探索およびハンドオフの処理頻度の削
減と合わせて、消費電流を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスペクトル拡散
受信機の構成図である。
【図2】図2(a)に拡散符号と相関値の関係を示す説
明図であり、図2(b)はレイク受信部より得られるパ
イロット信号の相関値と復号部より得られるデータ誤り
率との関係を示す説明図である。
【図3】第1の実施形態のスペクトル拡散受信機のサー
チ制御部において、待ち受け時に行われる動作(サーチ
制御ステップ)を説明するフローチャートである。
【図4】第2の実施形態に係るスペクトル拡散受信機の
構成図である。
【図5】第2の実施形態のスペクトル拡散受信機のサー
チ制御部において、待ち受け時に行われる動作(サーチ
制御ステップ)を説明するフローチャートである。
【図6】第3の実施形態に係るスペクトル拡散受信機の
構成図である。
【図7】第3の実施形態のスペクトル拡散受信機のサー
チ制御部において、待ち受け時に行われる動作(サーチ
制御ステップ)を説明するフローチャートである。
【図8】従来(北米方式)のCDMA方式移動体通信装
置の受信部の構成図である。
【符号の説明】
101 無線部 102 サーチ部 103 拡散符号発生部 104 レイク受信部 105 シンボル合成部 106 復号部 107 復号データ処理部 108,408,608,808 サーチ制御部 409 しきい値算出部 610 パイロットデータ保持部 111 アンテナ 152a,152b 拡散信号 153 受信シンボル 155 復号データ 156 データ誤り率 457 しきい値 161a,161b パイロット相関値 162 ハンドオフ制御信号 663 (強度順の)相関値 165 間欠制御信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号をベースバンド信号に変換する
    無線部と、 各基地局毎に独立した擬似雑音符号で拡散され、かつそ
    の各基地局と通信している各受信機の受信タイミングの
    基準となる同期信号を、該同期信号の相関値の強度を逆
    拡散処理により検出することで探索しているサーチ部
    と、 前記無線部より得られたベースバンド信号を逆拡散した
    後に合成し、該合成信号を各パス毎に出力するレイク受
    信部と、 前記レイク受信部の出力を合成するシンボル合成部と、 前記シンボル合成部より得られた受信シンボルを復号デ
    ータに再生し、該復号データの誤り率を検出する復号部
    と、 待ち受け時に、前記サーチ部、前記レイク受信部または
    前記復号部により得られる通信品質を参照して、前記サ
    ーチ部の動作および他の基地局への通信切り替え処理
    (以下、ハンドオフという)の頻度を制御するサーチ制
    御部と、を有することを特徴とするスペクトル拡散受信
    機。
  2. 【請求項2】 前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前
    記復号部により得られる誤り率が所定の誤り率しきい値
    を下回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索
    処理および前記ハンドオフの頻度を削減することを特徴
    とする請求項1に記載のスペクトル拡散受信機。
  3. 【請求項3】 前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前
    記復号部により得られる誤り率が所定の誤り率しきい値
    を上回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索
    処理および前記ハンドオフを開始し、探索後の同期信号
    に対応する基地局からの受信データの誤り率が前記誤り
    率しきい値を下回る場合に、その基地局の呼び出しチャ
    ネルのデータ受信を開始して、他の基地局の同期信号の
    探索処理の頻度を削減することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のスペクトル拡散受信機。
  4. 【請求項4】 前記レイク受信部により得られる相関値
    情報と前記復号部により得られる誤り率に基づき相関し
    きい値を算出するしきい値算出部を有し、 前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前記レイク受信部
    より得られる同期信号との相関値が前記相関しきい値を
    上回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索処
    理および前記ハンドオフの頻度を削減することを特徴と
    する請求項1に記載のスペクトル拡散受信機。
  5. 【請求項5】 前記サーチ制御部は、待ち受け時に、前
    記レイク受信部より得られる同期信号との相関値が前記
    相関しきい値を下回る場合に、他の基地局に相当する同
    期信号の探索処理および前記ハンドオフを開始し、探索
    後の同期信号との相関値が前記相関しきい値を上回る場
    合に、その基地局の呼び出しチャネルのデータ受信を開
    始して、他の基地局の同期信号の探索処理の頻度を削減
    することを特徴とする請求項4に記載のスペクトル拡散
    受信機。
  6. 【請求項6】 前記サーチ部より得られる他の基地局の
    同期信号の情報を強度順に保持する同期データ保持部を
    有し、 前記サーチ制御部は、他の基地局に相当する同期信号の
    探索開始時に、前記同期データ保持部を参照して、前回
    の同期信号の探索で得られた近隣基地局の中でより大き
    い同期信号の相関値を持つ基地局の同期信号を優先して
    探索することを特徴とする請求項1、2、3、4または
    5に記載のスペクトル拡散受信機。
  7. 【請求項7】 受信信号をベースバンド信号に変換する
    無線部と、 各基地局毎に独立した擬似雑音符号で拡散され、かつそ
    の各基地局と通信している各受信機の受信タイミングの
    基準となる同期信号を、該同期信号の相関値の強度を逆
    拡散処理により検出することで探索しているサーチ部
    と、 前記無線部より得られたベースバンド信号を逆拡散した
    後に合成し、該合成信号を各パス毎に出力するレイク受
    信部と、 前記レイク受信部の出力を合成するシンボル合成部と、 前記シンボル合成部より得られた受信シンボルを復号デ
    ータに再生し、該復号データの誤り率を検出する復号部
    と、を備えたスペクトル拡散受信機におけるスペクトル
    拡散受信方法であって、 待ち受け時に、前記サーチ部、前記レイク受信部または
    前記復号部により得られる通信品質を参照して、前記サ
    ーチ部の動作および他の基地局への通信切り替え処理
    (以下、ハンドオフという)の頻度を制御するサーチ制
    御ステップを有することを特徴とするスペクトル拡散受
    信方法。
  8. 【請求項8】 前記サーチ制御ステップは、 待ち受け時に、前記復号部により得られる誤り率を所定
    の誤り率しきい値と比較する第1判断ステップと、 前記第1判断ステップで前記誤り率が前記誤り率しきい
    値を下回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探
    索処理および前記ハンドオフの頻度を削減する第1制御
    ステップと、有することを特徴とする請求項7に記載の
    スペクトル拡散受信方法。
  9. 【請求項9】 前記サーチ制御ステップは、 前記第1判断ステップで前記誤り率が前記誤り率しきい
    値を上回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探
    索処理および前記ハンドオフを開始する第2制御ステッ
    プと、 前記第2制御ステップによる探索後の同期信号に対応す
    る基地局からの受信データについて、前記復号部により
    得られる誤り率を所定の誤り率しきい値と比較する第2
    判断ステップと、 前記第2判断ステップで前記誤り率が前記誤り率しきい
    値を下回る場合に、その基地局の呼び出しチャネルのデ
    ータ受信を開始して、他の基地局の同期信号の探索処理
    の頻度を削減する第3制御ステップと、を有することを
    特徴とする請求項8に記載のスペクトル拡散受信方法。
  10. 【請求項10】 前記サーチ制御ステップは、 前記レイク受信部により得られる相関値情報と前記復号
    部により得られる誤り率に基づき相関しきい値を算出す
    るしきい値算出ステップと、 待ち受け時に、前記レイク受信部より得られる同期信号
    との相関値を前記相関しきい値と比較する第3判断ステ
    ップと、 前記第3判断ステップで前記相関値が前記相関しきい値
    を上回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索
    処理および前記ハンドオフの頻度を削減する第4制御ス
    テップと、を有することを特徴とする請求項7に記載の
    スペクトル拡散受信方法。
  11. 【請求項11】 前記サーチ制御ステップは、 前記第3判断ステップで前記相関値が前記相関しきい値
    を下回る場合に、他の基地局に相当する同期信号の探索
    処理および前記ハンドオフを開始する第5制御ステップ
    と、 前記第5制御ステップによる探索後の同期信号との相関
    値を前記相関しきい値と比較する第4判断ステップと、 前記第4判断ステップで前記相関値が前記相関しきい値
    を上回る場合に、その基地局の呼び出しチャネルのデー
    タ受信を開始して、他の基地局の同期信号の探索処理の
    頻度を削減する第6制御ステップと、を有することを特
    徴とする請求項10に記載のスペクトル拡散受信方法。
  12. 【請求項12】 前記サーチ制御ステップは、他の基地
    局に相当する同期信号の探索時に、前回の同期信号の探
    索で得られた近隣基地局の中でより大きい同期信号の相
    関値を持つ基地局の同期信号を優先して探索することを
    特徴とする請求項7、8、9、10または11に記載の
    スペクトル拡散受信方法。
  13. 【請求項13】 請求項7、8、9、10、11または
    12に記載のスペクトル拡散受信方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムとして記録したコンピュー
    タにより読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657735B2 (en) 2000-09-12 2003-12-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of evaluating critical locations on a semiconductor apparatus pattern
US7522559B2 (en) 2002-03-25 2009-04-21 Interdigital Technology Corporation Method and apparatus for blind code detection
JP2015512226A (ja) * 2012-03-28 2015-04-23 アップル インコーポレイテッド 非連続受信モードにおける無線デバイスのための電力節減方法

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