JP2003524910A - 周波数間相互検索を実行する方法および装置 - Google Patents

周波数間相互検索を実行する方法および装置

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JP2003524910A JP2000559658A JP2000559658A JP2003524910A JP 2003524910 A JP2003524910 A JP 2003524910A JP 2000559658 A JP2000559658 A JP 2000559658A JP 2000559658 A JP2000559658 A JP 2000559658A JP 2003524910 A JP2003524910 A JP 2003524910A
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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、システムおよび方法はＣＤＭＡシステム内のリンク・フレームの損失を縮小して周波数間相互検索を実行する。ＣＤＭＡシステムは、基地局とモービル局を含んでいる。モービル局は、パイロット・チャネルを検索するサーチャー（１６４）を有している。これらのパイロット・チャネルの信号強度が基地局に報告される。この検索がデータ・フレームの消去部分となる。信号強度が基地局に報告された後、モービル局が基地局に検索に関するパラメータを通知する。これらのパラメータには検索のフレーム、検索のスタート位置および検索の長さが含まれている。次に、モービル局と基地局はフレームの消去部分をソフト・ゼロのような修正データと置換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （関連特許出願に対する相互参照） 本願は、１９９８年７月１３日出願の予備特許願第６０／０９２９５７号、代
理人処理番号９８Ｐ７５９６ＵＳから優先権を主張し、その全体を参照により援
用する。
【０００２】 （発明の背景） 本発明は概して周波数間相互間検索を利用するスペクトル拡散通信システムに
関する。より詳しくは、リンク・フレームのロスを低減ないし除去した周波数相
互間検索を実行するための技術を開示する。
【０００３】 無線通信システムは、最近その人気が劇的に高まってきている。一般的な無線
通信システムにおいて、モービル局（例えば、セルラー電話）は基地局を介して
他のモービル局と通信している。今日まで、種々多様なセルラー・ネットワーク
が実施されてきており、またますます人気のでているタイプのネットワークの一
つに、コード分割多重アクセス（ＣＤＭＡ）システムと呼ばれるものがある。
【０００４】 図１はＣＤＭＡシステムの概略を示す。このシステムにおいて、モービル交換
センター１０が、多重基地局２０内で同時通信を提供するとともに、これと同時
にルーチンが一つまたはそれ以上の基地局２０から公衆交換電話回線（ＰＳＴＮ
）３０にコールする。ＰＳＴＮ３０は、例えば電話４０と通信する。モービル交
換センターの同時ルーチンが、基地局２０と他の基地局間のハンドオフ（受け渡
し）をより信頼性のあるものにする。ＣＤＭＡ基地局は一つまたはそれ以上のＣ
ＤＭＡラジオ・チャネルを使用して制御と音声機能性両者を提供する。基地局２
０はラジオ・チャネルを、モービル交換センター１０への送信と、これから送信
される信号に変換する。基地局２０は、またセル内の異なるセクション中で同時
局に通信可能でハンドオフを高めることができる。基地局２０は、例えばモービ
ル５０、５２および５４と通信する。モービル局５０、５２および５４は、例え
ばモービル電話および、ＰＣＳ、ラップトップ・コンピュータまたはＰＤＡのよ
うな無線通信を提供する他のタイプのデバイスである。
【０００５】 ＣＤＭＡシステムにおいて、二つのタイプのハンドオフ、すなわち、ソフトと
ハードがある。ソフト・ハンドオフにおいて、モービル局が信号の質を高める二
つまたはそれ以上のセル・サイトとの通信が許容される。これらのセル・サイト
は同じ周波数を共有しなければならない。ＣＤＭＡモービル局は近接するセルか
らパイロット・チャネル信号強度を測定して、測定値を運用基地局に送信する。
パイロット・チャネルが、コヒーレント・チャネル復調のための基準信号を提供
し、ハンドオフ決定のために基準信号レベルとして使用される。モービル局はい
ずれの他の制御チャネルとアクセスする前に、パイロット・チャネル疑似雑音（
ＰＮ）相と同期しなければならない。近接する基地局のパイロット・チャネル信
号が十分強いとき、モービル局は基地局パイロットを候補セットに移動させ、パ
イロット信号エネルギを指示するパイロット強度測定メッセージを送る。ここで
、両基地局（すなわち、現在ある局と新しい局）が拡張ハンドオフ方向メッセー
ジを送り、このメッセージがパイロットのモービル局活動セットに案内する新し
い基地局の参入を要求する。この新しい基地局は信号のモービル局への送信を開
始し、一方モービル局が新しい基地局からの到来信号に同調する。この同調は、
モービル局が復調要素（例えば、レーキ・レジーバのフィンガー）を到来信号に
割り当てるときに、発生する。従って、ソフト・ハンドオフ中、モービル局は両
基地局と同時に通信する。ソフト・ハンドオフ中、モービル局は両基地局からの
信号を使用する時間ダイバーシティを利用する。モービル局は、デコーディング
前に、新しい信号を最大比コンバイナーで付加する。
【０００６】 これに反して、ハード・ハンドオフ中、モービル局は、新しい基地局とのリン
クを確立する前に、現在運用している基地局との通信リンクを終了する。この技
術は、モービル通信（ＧＳＭ）システムのための時分割多重アクセス（ＴＤＭＡ
）およびグローバル・システムに使用される技術に類似している。ハード・ハン
ド・オフは、モービル局の受信機が一つの周波数の基地局と異なる周波数の基地
局間で切り替えがなされたときに、発生する。普通、モービル局には一台の受信
機のみがあり、またこの受信機はいずれの所与の時間において一つの周波数から
データを受信することだけしかできない。従って、ソフト・ハンドオフは異なる
周波数で基地局間で切り替えられたときは、不可能である。図２は異なる周波数
を備えた基地局を示す。例えば、セル１００、１０４、１０８、１１４、１１６
および１１８は第１周波数を使用し、またセル１０２、１０６、１１０、１１２
および１２０は第２周波数を使用する。例えば、マイクロセル１０６と１１０は
、ショッピング・モール、オフィス・ビルおよび他の屋内設備内に使用される。
【０００７】 現在利用可能なハード・ハンドオフ技術は、ドロップした、または消滅電話コ
ール（ｌｏｓｔ ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ ｃａｌｌ）となることがある。セルラー
電話モービル局のサーチャーが、例えば順スライディング相関器（ＳＳＣ）アル
ゴリズムを使用し、また検索ウインドウ・サイズが１９２クリップであり、従っ
て、１×拡散ノート（ｓｐｒｅａｄｉｎｇ ｎｏｔｅ）を有する一般的なシステ
ムのための総合検索時間は次のようになる： ＳＦ＝１９２×ＣL×０．８-6［Ｓ］ ＝１９２×７６８×０．８-6・０．１８秒 ここに、ＣLは平均相関長さで、０．９９描写確率ないし約２０フレームを達成
する。周波数検索メッセージは、本例において一つを超える基地局のオフセット
を含んでいるので、サービス品質のロスは、モービル局が一つの周期内で全ての
検索を実行できれば、十分である。２０フレームが消滅すれば、電話コールはド
ロップ状態になりやすい。
【０００８】 ＩＳ−９５標準が、新しいデジタルＣＤＭＡと改善されたモービル電話サービ
ス（ＡＭＰＳ）機能性を併合する。ＩＳー９５Ａ ＣＤＭＡシステムはＣＤＭＡ
波長の連続特性のために周波数間相互検索を許容しない。コールされたモービル
補助ハード・ハンドオフは、またＩＳ−９５Ｂ ＣＤＭＡ標準装置に導入される
。モービル補助ハード・ハンドオフはどのような時間制限なしに（すなわち、こ
のハンドオフのために使用される時間の長さにおける制限はない）実行すること
ができる。結果として、モービル局は周波数間相互検索を実行するのに必要とさ
れる順方向または逆方向リンクの多数のデータ・フレーム（またはデータ・フレ
ームの部分）として消去することが許容される。順方向リンクは基地局からモー
ビル局へのデータ・リンクであり、逆方向リンクがモービル局から基地局へのデ
ータ・リンクである。
【０００９】 現在、周波数間相互検索を実行するＣＤＭＡモービル局が、一つまたはそれ以
上の順方向リンク・フレームと逆方向リンク・フレームを消去することになる。
ＩＳ−９５標準装置は逆方向リンクのゲート−オフ伝送技法を含んでいる。ゲー
ト−オフ伝送は、音声活性度が低いときに使用され、またこれは音声活性度に依
存する音声データを異なるレートで送ることを許容する。例えば、音声活性度が
低いレート（例えば、全レートの１／８）に落ちたときに、デート（ｄａｔｅ）
の通常量の１／８が伝送されるようにゲート−オフすることができる。逆方向リ
ンクのこのゲート−オフ伝送が、送信機がゲート−オフされている周期中、モー
ブル局に対して周波数間相互検索を実行させることを許容する。この技法が逆方
向リンクへの衝撃を最小にする。
【００１０】 ＣＤＭＡ２０００のような第３世代ＣＤＭＡシステムのモービル局は、より低
いレートの伝送中、その伝送をゲート−オフしない。従って、順方向と逆方向リ
ンク・フレーム両者の消去（すなわち、ロス）は、特にこの状況においては真実
である。第３世代ＣＤＭＡシステムのほとんどはデータに及ぶスピーチのような
サービスの異なるクラスの合成を許容する。ｃｄｍａ２０００システムにおいて
、これは多数の物理的チャネルの同時伝送を許容することによって達成される。
例えば、基本的チャネルおよび補助チャネルは各々異なる料金負担を担っている
。付加的に、スピーチが基本チャネルに搬送され、また可変（すなわち、スピー
チ活性度で駆動され）データ・レートを使用し、一方補助チャネルが普通、より
高い固定（すなわち、割り当てられた）データ・レートを使用するので、これら
のチャネルの一方または両方が周波数間相互検索中に消去を受けることはよく知
られている。従って、消去リンクの可能性は、例えばｃｄｍａ２０００標準機器
で大きくなる。これはｃｄｍａ２０００標準機器が、基本チャネルと補助チャネ
ルでのサービス（すなわち、データと音声サービス）の異なるクラスの合成を許
容するからである。ＣＤＭＡシステム内に最小損失リンク・フレームを伴う周波
数間相互検索を有することが望まれる。
【００１１】 （発明の概要） 本発明は、リンク・フレームのロスを低減ないし除去した周波数相互間検索を
実行するための技術を提供する。好ましい実施形態において、ＣＤＭＡシステム
は基地局とモービル局を含んでいる。モービル局は、基地局にあるパイロット・
チャネルの信号強度を測定するサーチャーを有している。次に、これらのパイロ
ット・チャネルのこの信号強度は、基地局に報告される。一般的に、モービル局
に装備されているＲＦ受信機は１台のみである。従って、モービル局は一つの周
波数でデータを受信しながら、他の周波数でパイロット・チャネルを検索できる
。結果として、ハード・ハンドオフ中の検索は少なくとも一つのデータ・フレー
ムの消去部分を生成する。
【００１２】 候補周波数上の検索が実行される前に、モービル局が基地局に検索に関するパ
ラメータを通知する。好ましい実施形態において、これらのパラメータは検索の
フレーム、検索のスタート位置および検索の長さを含んでいる。これがモービル
局および（または）基地局に対して、フレームの消去部分をソフト・ゼロのよう
な修正データとの置換を許容する。
【００１３】 （詳細な説明） 本発明は、付加的な電力の必要性を相当減じるとともに同等ないしより優れた
性能を達成する周波数間相互検索を実行するためのいくつかの実施形態を提供す
る。図３は、本発明を実行するためのデバイス形態を示す。帯域制限信号が低域
フィルター１３０によってフィルターされ、アナログ／デジタル変換器１３２（
Ａ／Ｄコンバーター）によって受信される。基地局１からの疑似ランダム・シー
ケンスが、Ａ／Ｄ変換器１３２から出力された信号と一緒に乗算器１４０によっ
て受信される。乗算器１４０からの信号がチャネル推定器１４２と乗算器１４４
に送られる。乗算器１４４は、また基地局１からのウォルシュ（Ｗａｌｓｈ）コ
ードを受信する。次にチャネル推定器１４２と乗算器１４４からの信号が位相修
正器１４６に送られる。本例において、位相修正器１４６は、また乗算器でもあ
る。同様の操作が、乗算器１５０、チャネル推定器１５２、乗算器１５４および
位相修正器１５６により基地局２のために実行される。本例において、位相修正
器１５６は乗算器ではない。次に位相修正器１４６と１５６からの信号の合成さ
れたものが、ソフト・データとして、好ましい実施形態のヴィタビ・デコーダ１
５８に送られる。図３において、細い信号線は実データを表し、また太い信号線
は複素数データを表す。
【００１４】 Ａ／Ｄコンバータ１３２からの信号は、また乗算器１６０へ送られる。乗算器
１６０は、また他の基地局からの疑似ランダム・シーケンスを受信する。乗算器
１６０からの信号がサーチャー１６４へ、また次にコントローラ１６６に送られ
る。サーチャー１６４とコントローラ１６６が、周波数間相互検索を実行する。
【００１５】 図４は、本発明の周波数間相互検索用処理フローチャートを示す。ステップ２
００において、モービル局が候補周波数検索制御メッセージ（ＣＦＳＣＭ）を受
信する。ステップ２０１において、モービル局が基地局に周波数ｆ２で検索の位
置と長さを知らせる。ステップ２０２において、モービル局がその受信機を周波
数ｆ１からｆ２に同調させる。ステップ２０４において、モービル局はｆ２パイ
ロットの検索を実行する。本実施形態において、モービル局の受信機は、一つの
所定時間で一つの周波数にあるデータのみを受信することができる。従って、検
索時間中、データは全く周波数ｆ１から受信されない。ステップ２０６において
、モービル局は周波数ｆ１に戻って、平常操作を続行する。ステップ２０８にお
いて、モービル局は周波数ｆ２パイロット強度を基地局に報告する。モービル局
が周波数ｆ２を検索している時間（すなわち、検索時間）の間、順方向と逆方向
リンクにある周波数ｆ１が混乱される。これが周波数ｆ１で伝送されるデータの
サービスの品質に負の衝撃となる。本発明は、モービル局に対して周波数間相互
検索を許容するとともに、順方向と逆方向リンク上のフレーム消去を最小にする
。これがサービスの品質上の負の衝撃を低下、ないしは無くしている。
【００１６】 図４のステップ２１２において、モービル局はフレームの消去部分を例えばソ
フト・ゼロと置換する。従って、これらのソフト・ゼロは周波数ｆ２からのエラ
ー内で受信されたデータを置換し、またサービスの品質に対する負の衝撃を最小
にするのに使用される。ソフト・ゼロとは別の方法も本発明に使用できる。
【００１７】 周波数間相互検索周期が、フレームの長さに相対して短かければ、順方向チャ
ネル・フレームの損失の確率が低くなるが、これは送信シンボルが全フレーム周
期に渡ってインターリーブされるからである。周波数間相互検索周期が短ければ
、順方向チャネルの周波数間相互検索の混乱が、受信信号のフェード（すなわち
、短い時間周期中の信号の損失ないし電力の低下）として見ることができる。周
波数間相互検索の位置および長さが基地局で分かっておれば、同じ操作を実行（
すなわち、フレームの消去部分をソフト・ゼロに置換）し、従って、逆方向リン
クに対する衝撃を最小にすることができる。これを図４のステップ２１４に示す
。
【００１８】 好ましい実施形態において、専用メッセージが周波数間相互検索通信および基
地局とモービル局間の同期化を提供するのに使用される。このメッセージは候補
周波数検索位置メッセージ（ＣＦＳＰＭ）として適用され、また例えば逆方向専
用制御チャネル（Ｒ−ＤＣＣＨ）に、または逆方向共通制御チャネル（Ｒ−ＣＣ
ＣＨ）に乗せられ、周波数間相互検索の位置と長さを指示する。Ｒ−ＤＣＣＨは
一つのモービル局に対して専用とされ、またＲ−ＣＣＣＨは全てのモービル局の
専用とされる。
【００１９】 本発明の他の実施形態において、同期化が基地局によって提供される。本例に
おいて、基地局が検索パラメータをモービル局にプッシュし、周波数間相互検索
が基地局からのメッセージ中に特定化された作動時間で実行される。いずれの実
施形態においても、検索位置は例えば、電力制御グループ（ＰＣＧ）の単位、ま
たはミリ秒で規定される。ＩＳ−９５Ｂおよびｃｄｍａ２０００標準機器におい
て、ＰＣＧの長さは１．２５ｍｓ（８００Ｈｚ）である。
【００２０】 図５は、本発明によって使用される一つのプロシージャを示すダイアグラムで
ある。このダイアグラムにおいて、２２０は順方向チャネルを、２２２は逆方向
チャネルを表す。フレームＮ＋ｎが、モービル局に配置されたレーキ受信機によ
って受信されたデータを含んでいる。データ・セクション２３０と２３２が受信
されているとき、受信機は周波数ｆ１に同調されている。受信器は、スタート時
間位置２３６で周波数ｆ１から周波数ｆ２に同調される。データ・セクション２
３８が受信されているときに、受信機が周波数ｆ２に同調される。従って、時間
２３６が周波数間相互検索のスタート時間ないし位置を表し、またセクション２
３８が周波数間相互検索の持続期間ないし長さを表す。
【００２１】 好ましい実施形態において、次の三つのパラメータが周波数間相互検索（ＩＦ
Ｓ）を特徴付けるのに使用される。すなわち、（１）検索が実行されるフレーム
、（２）フレーム内の検索のスタートおよび（３）検索の長さである。好ましい
実施形態において、メッセージは次のフィールドを含んでいる。すなわち、 ＩＦＳ＿ＦＲＡＭＥ＿ＯＦＦＳＥＴ ６ビット（ＣＦＳＰＭ メッセージ
からのフレーム位置を表す） ＩＦＳ＿ＳＴＡＲＴ＿ＰＣＧ ４ビット（ＩＦＳ がスタートするＰ
ＣＧ を規定する） ＩＦＳ＿ＬＥＮＧＴＨ＿ＰＣＧ ４ビット（ＩＦＳ 検索に使用される
ＰＣＧ の＃（ナンバー）を規定する） 図６は、本発明の一実施形態の処理フローチャートを示す。ステップ２４０に
おいて、モービル局（ＭＳ）が周波数ｆ1を復調する（図５のセクション２３０
も参照）。ステップ２４２において、モービル局は基地局（ＢＳ）によって周波
数ｆ2の検索を実行するように仕向けられる。ステップ２４４において、モービ
ル局が上述のパラメータ（例えば、検索されたフレーム、検索スタート位置およ
び検索長さ）を伴った周波数ｆ1上の候補周波数検索位置メッセージ（ＣＦＳＰ
Ｍ）を送信する。ステップ２４６において、パラメータＩＦＳ＿ＦＲＡＭＥ＿Ｏ
ＦＦＳＥＴによって規定されたフレーム内で、ＰＣＧがパラメータＩＦＳ＿ＳＴ
ＡＲＴ＿ＰＣＧ に指定されるまで、基地局は待機する。次に、ステップ２４８
において、逆方向リンクシンボルの損失に打ち勝つために、基地局がフレームの
指示位置をソフト・ゼロと置換する。例えば、ゼロが次のように挿入される： ＩＦＳ＿ＬＥＮＧＴＨ＿ＰＣＧに対して、 Ｒｘ＿ＳＹＭＢＯＬＳ＜＝「ソフト・ゼロ」 ステップ２５０において、モービル局が順方向トラフィック・チャネル・フレ
ームのために同じ操作を実行する。
【００２２】 他の実施形態において、モービル局がネットワークの識別なく自発的に周波数
間相互検索を実行する。図７は、自発的周波数間相互検索のためのステップフロ
ーチャートを示す。ステップ２６０において、モービル局は、これが逆方向チャ
ネルにあるときに、スピーチ活性度をモニターする。ステップ２６２において、
モービル局はスピーチ活性度の自然の低下をチェックする。スピーチ・レートが
低いレート（例えば、平常レートの１／８）に低下したときに、処理がステップ
２６４に移行し、モービル局がフレーム周期のフラクション（例えば、いくつか
の電力制御グループ）のための周波数間相互検索を実行する。
【００２３】 周波数間相互検索中、モービル局の受信機が周波数ｆ２に同調される。従って
、モービル局はサービング周波数ｆ1上のどの信号も受信されない。これは通常
、順方向リンク・フレームの一部の消去をもたらすことになる。しかし、モービ
ル局で周波数間相互検索のタイミングが分かっておれば、ミッシング・チャネル
・シンボルをソフト・ゼロと置換することができる。周波数間相互検索周期がフ
レームの長さと比較して相対的に短ければ、順方向チャネル・フレームの損失の
確率は低くなる。これは送信シンボルが全フレーム周期に渡ってインターリーブ
されるからである。本実施形態において、順方向チャネルの周波数間相互検索中
断は、例えば受信信号の平坦（すなわち、シャドウ）フェードとして観察される
。
【００２４】 本発明の更なる他の実施形態において、マルチ・チャネル上のデータ・レート
が決定される。図８は、全レートを決定する周波数間相互検索用処理フローチャ
ートを提示する。ステップ２７０において、モービル局はここでもスピーチ活性
度合をモニターする。スピーチ・レートがステップ２７２で所定の閾値以下に低
下したときに、処理がステップ２７４に移行する。ステップ２７４において、デ
ータ・レートが逆方向基本チャネルのデータ・レートと一致するように、モービ
ル局が逆方向補助チャネルのためにデータ・レートを低下させる。上述したよう
に、補助チャネルは通常、より高い固定レートを保有しており、また基本チャネ
ルは通常、スピーチ活性度で稼働される可変データ・レートを使用する。両チャ
ネルのデータ・レートが同じであれば、周波数間相互検索の位置と長さは両チャ
ネルで同じになるはずである。両チャネルが使用（例えば、ＩＰ適用時の音声に
おいて）されたたときに、これが修正手順を簡単にする。
【００２５】 平常操作において、基地局がデータ・レート変動のために逆方向基本チャネル
のチェックのみをするが、これは補助チャネル上のデータ・レートが通常固定さ
れているからである。従って、基地局で補助チャネル上のレート変化が分かるよ
うに、修正がなされなければならない。一実施形態において、基地局が補助チャ
ネル上のデータ・レート中の変化を知らされることになっている。本実施形態に
おいて、候補周波数検索応答メッセージが、ステップ２７６でデータ・レート中
の変化を基地局に知らせるのに使用することができる。この通知は、例えば、候
補周波数検索応答メッセージに付加される新しいフィールドまたはこのメッセー
ジの逆ビットに置くことができる。ステップ２７８において、基地局は逆方向基
本チャネル上のレートの決定を実行する。ステップ２８０において、基地局は逆
方向基本チャネルと逆方向補助チャネル両方のための、このレート決定からのレ
ートを使用する。
【００２６】 他の実施形態において、基地局はモービル局からのいずれの通知なしに逆方向
補助チャネル上のレート決定を実行する。ステップ２９０において、基地局がモ
ービル局に指示して周波数間相互検索を実行させたときにのみに、処理が順方向
に移行する。ステップ２９２において、基地局が逆方向基本チャネル上の低いデ
ータ・レート・フレーム（例えば、全データ・レートの１／８）を受信したとき
にのみ、処理が順方向に移行する。ステップ２９４において、基地局が基本チャ
ネルと補助チャネル両方上でレート決定を実行する。従って、基地局は補助チャ
ネル上のレート変化を検出する。
【００２７】 本発明は、連続チャネルを含むどのＣＤＭＡシステムまたはＵＭＴＳのような
いずれの他の広域ＣＤＭＡシステムとも併用できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ＣＤＭＡシステムの概略を示す図である。
【図２】 異なる周波数を有する基地局のセルを示す図である。
【図３】 本発明を実行するためのデバイス形態を示す図である。
【図４】 本発明の周波数間相互検索用処理フローチャートを示す図である。
【図５】 本発明によって使用される一つの手順を示すダイヤグラムである。
【図６】 本発明の一実施形態の為の処理フローチャートを示す図である。
【図７】 自動周波数間相互検索用処理フローチャートを示す図である。
【図８】 全レート決定を伴う周波数間相互検索のための処理フローチャートを示す図で
ある。
【符号の説明】 １０…モービル交換センター、２０…多重基地局、３０…ＰＳＴＮ、４０…電話
、５０…ＭＳ１、５２…ＭＳ２、１００、１０２、１０４、１０６、１０８、１
１０、１１２、１１４、１１６、１１８…セル、１４０、１４４、１５０、１５
４、１６０…乗算器、１４２、１５２…チャネル推定器、１４６、１５６…位相
修正器、１５８…ヴィタビ・デコーダ、１６４…サーチャー、１６６…コントロ
ーラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＮ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＵＳ (72)発明者 ジョーンズ， ウイリアム アメリカ合衆国， カリフォルニア州， サン ディエゴ， へザートン コート 12501 ナンバー76 (72)発明者 ケニー， トーマス アメリカ合衆国， カリフォルニア州， サン ディエゴ， マニックス コート 7374 (72)発明者 アンダーソン， クライグ アメリカ合衆国， カリフォルニア州， サン ディエゴ， アヴェニダ ナヴィダ 8168 ナンバー31 Ｆターム(参考） 5K022 EE01 EE21 EE31 5K067 AA23 CC10 DD25 DD43 DD44 EE02 EE10 EE23 EE71 FF05 HH22 JJ13 JJ22

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ＣＤＭＡシステムが、 基地局と； パイロット・チャネルを検索することができるとともに、このパイロット・チ
    ャネルに基づいた信号強度を基地局に報告することができるサーチャーを備えた
    モービル局であって、検索がフレームの消去部となるモービル局と； を具備し、 モービル局が、検索に関連するパラメータを基地局に知らせ； モービル局と基地局の少なくとも一つが、フレームの消去部と置換される、Ｃ
    ＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  2. 【請求項２】 フレームの消去部が補正データと置換される、請求項１に記
    載のＣＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  3. 【請求項３】 修正データがソフト・ゼロである、請求項２に記載のＣＤＭ
    Ａシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  4. 【請求項４】 パラメータが、検索のフレーム、検索のスタート部および検
    索の長さの少なくとも一つを含んでいる、請求項１に記載のＣＤＭＡシステムの
    改善された周波数間相互検索技法。
  5. 【請求項５】 検索のスタート位置が電力制御グループ単位内に規定される
    、請求項４に記載のＣＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  6. 【請求項６】 単位が１．２５ｍｓである、請求項５に記載のＣＤＭＡシス
    テムの改善された周波数間相互検索技法。
  7. 【請求項７】 候補周波数検索位置メッセージが、検索のパラメータを基地
    局へ知らせるために使用される、請求項１に記載のＣＤＭＡシステムの改善され
    た周波数間相互検索技法。
  8. 【請求項８】 候補周波数検索位置メッセージが、逆方向専用制御チャネル
    と逆方向共通制御チャネルの少なくとも一つと置換される、請求項７に記載のＣ
    ＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  9. 【請求項９】 スピーチ・レート活性度が低いレートに落ちたときに、モー
    ビル局が検索を実行する、請求項１に記載のＣＤＭＡシステムの改善された周波
    数間相互検索技法。
  10. 【請求項１０】 モービル局が第１チャネルに第１データ・レートをドロッ
    プする、請求項１に記載のＣＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法
    。
  11. 【請求項１１】 モービル局がレート・メッセージを基地局に送り、レート
    ・メッセージは第１チャネルの第１データ・レートを基地局に知らせるものであ
    り； 基地局が第２チャネルで第２データ・レートを決定し、また基地局は第２デー
    タ・レートを使用して第１データ・レートを決定する、請求項１０に記載のＣＤ
    ＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  12. 【請求項１２】 第１データ・レートと第２データ・レートが同じである、
    請求項１１記載のＣＤＭＡシステムの改善された周波数間相互検索技法。
  13. 【請求項１３】 モービル局が基地局に向けられて検索が実行されたときに
    、基地局が第１データ・レートを決定する、請求項１０に記載のＣＤＭＡシステ
    ムの改善された周波数間相互検索技法。
  14. 【請求項１４】 パイロット・チャネルのための検索を実行するステップと
    ； 検索中にフレームの部分を消去するステップと； パイロット・チャネル信号強度を報告するステップと； 第１局に、検索に関連するパラメータを知らせるステップと； フレームの消去部を置換するステップと； を含む、無線通信システム内で周波数間相互検索する改善された方法。
  15. 【請求項１５】 パラメータが検索のフレーム、検索のスタート部および検
    索の長さの少なくとも一つを含んでいる、請求項１４に記載の無線通信システム
    内で周波数間相互検索する改善された方法。
  16. 【請求項１６】 フレームの消去部がソフト・ゼロと置換される、請求項１
    ４に記載の無線通信システム内で周波数間相互検索する改善された方法。
  17. 【請求項１７】 スピーチ活性度が低いレートに低下したときに、検索が発
    生する、請求項１４に記載の無線通信システム内で周波数間相互検索する改善さ
    れた方法。
  18. 【請求項１８】 第２局が検索、消去、報告および情報提供を実行する、請
    求項１４に記載の無線通信システム内で周波数間相互検索する改善された方法。
  19. 【請求項１９】 第１局が基地局であり、第２局がモービル局である、請求
    項１８に記載の無線通信システム内で周波数間相互検索する改善された方法。
  20. 【請求項２０】 第１局が基地局とモーブル局の少なくとも一つである、請
    求項１４に記載の無線通信システム内で周波数間相互検索する改善された方法。
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