JP2000068707A - フィルタ装置 - Google Patents

フィルタ装置

Info

Publication number
JP2000068707A
JP2000068707A JP10250336A JP25033698A JP2000068707A JP 2000068707 A JP2000068707 A JP 2000068707A JP 10250336 A JP10250336 A JP 10250336A JP 25033698 A JP25033698 A JP 25033698A JP 2000068707 A JP2000068707 A JP 2000068707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
dielectric
dielectric substrate
filter device
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10250336A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Imaizumi
達也 今泉
Makoto Inoue
真 井上
Naoto Kobayashi
尚都 小林
Katsuaki Nakajima
克明 中島
Kenji Yoshimori
健二 吉森
Tomio Yonezawa
富雄 米沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP10250336A priority Critical patent/JP2000068707A/ja
Publication of JP2000068707A publication Critical patent/JP2000068707A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ装置の小型化、高性能化が要求され
ている。 【解決手段】 同一の回路基板5上に、誘電体共振器
1、2、3を並置すると共に、コンデンサブロック4を
配置する。コンデンサブロックの接続導体26、27、
28を誘電体共振器1、2、3の端子導体10に直接に
半田付けする。貫通孔13に対応させて接続導体26、
27、28に非導体凹部30を設ける。接続導体26、
27、28の相互間に分離溝31を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の通信
機器の送信又は受信又は送受信に使用するためのフィル
タ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体フィルタ又はデュプレクサ等のフ
ィルタ装置は複数の誘電体共振器と複数のコンデンサ、
又は複数の誘電体共振器と複数のコンデンサと複数のイ
ンダクタンス素子によって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフィル
タ装置においては誘電体共振器とコンデンサとを接続す
るために特別な接続部材を使用するためにフィルタ装置
の小型化、低コスト化が阻害されるのみでなく、接続回
路が長くなり、損失及び浮遊インダクタンスが大きくな
り、高周波特性の低下が生じた。また、複数の誘電体共
振器間の容量を所定値に設定することが困難であった。
【0004】そこで、本発明の第1の目的は、誘電体共
振器とコンデンサとの接続を容易且つ良好に達成するこ
とができるフィルタ装置を提供することにある。また、
本発明の第2の目的は、複数の誘電体共振器の相互間の
容量を容易且つ正確に所望値にすることができるフィル
タ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための発明は、少なくとも1つの誘電体共振器と少な
くとも1つのコンデンサとを含むフィルタ装置であっ
て、前記誘電体共振器は誘電体基体と内導体と外導体と
端子導体とを備え、前記誘電体基体は互いに対向する第
1及び第2の端面と前記第1及び第2の端面間の側面と
前記第1の端面から前記第2の端面に至る貫通孔とを有
し、前記内導体は前記貫通孔に配置され、前記外導体は
前記側面に配置され、前記端子導体は前記第1の端面に
配置され且つ前記内導体に接続され、前記コンデンサは
誘電体基板とこの誘電体基板に形成された対の電極導体
層とから成り、前記誘電体基板には前記コンデンサの一
方の電極導体層を前記端子導体に接続するための接続導
体層が設けられ、前記接続導体層が前記端子導体に接触
又は接近するように前記誘電体基板が配置され、前記接
続導体層が前記端子導体に導電性接合材によって直接的
に結合されていることを特徴とするフィルタ装置に係わ
るものである。また、上記第2の目的を達成するための
発明は、互いに並置された複数の誘電体共振器と複数の
コンデンサを含むコンデンサブロックとを有するフィル
タ装置であって、前記複数の誘電体共振器のそれぞれは
誘電体基体と内導体と外導体と端子導体とを備え、前記
誘電体基体は互いに対向する第1及び第2の端面と前記
第1及び第2の端面間の側面と前記第1の端面から前記
第2の端面に至る貫通孔とを有し、前記内導体は前記貫
通孔に配置され、前記外導体は前記側面に配置され、前
記端子導体は前記第1の端面に配置され且つ前記内導体
に接続され、前記コンデンサブロックは誘電体基板とこ
の誘電体基板に設けられた前記複数の対のコンデンサ電
極導体層と前記対のコンデンサ電極導体層の一方を前記
誘電体共振器の端子導体に接続するための接続導体層と
を有し、前記接続導体層は前記端子導体に接触又は接近
するように前記誘電体基板上に配置され、且つ前記端子
導体に導電性接合材によって直接的に結合させることを
特徴とするフィルタ装置に係わるものである。なお、請
求項2及び4に示すように接続導体層の先端部を二叉状
に分割することが望ましい。また、請求項5に示すよう
に複数の接続導体層の相互間に分離用溝又は孔を形成す
ることが望ましい。また、請求項6に示すように、コン
デンサ電極導体層に容量調整用凸部又は凹部を設けるこ
とが望ましい。また、請求項7に示すようにコンデンサ
ブロックの誘電体基板を誘電体共振器の第1の端面に対
向させることができる。また、請求項8、9、10に示
すようにコンデンサ電極導体層を誘電体基体の同一主
面、表裏両面、内部のいずれに設けても差し支えない。
また、請求項11に示すようにインダクタンス素子を設
けることができる。また、請求項12に示すように短絡
導体を設けて1/4波長型共振器を構成することが望ま
しい。また、請求項13に示すように1つの誘電体基体
に複数の共振用貫通孔を設けて複数の共振器のブロック
から成る誘電体フィルタを使用することができる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、コンデンサ電
極導体層を直接的に誘電体共振器に接続するので、両者
の接続を容易に達成することができる。また接続部の損
失及び浮遊インダクタンスを低減することができる。ま
た、請求項2、4の発明によれば、誘電体共振器の貫通
孔に対する半田等の導電性接合材の侵入を防ぎ、内導体
の劣化を防ぐことができる。また、請求項5の発明によ
れば、共振器相互間の浮遊容量を低減し、特性のバラツ
キを抑えることができる。また、請求項6の発明によれ
ば、コンデンサの容量調整を容易に行うことができる。
また、請求項7の発明によれば、フィルタ装置における
誘電体共振器の貫通孔の延びる方向の幅を狭くすること
ができ、且つコンデンサ電極導体層と誘電体共振器との
接続部の損失及び浮遊インダクタンスを大幅に低減する
ことができる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図1〜図24を参照して
本発明の実施形態及び実施例を説明する。
【0008】
【第1の実施例】図1〜図4に示す第1のフィルタ装置
は、バンドパスフィルタであって、TEMモード同軸型
の第1、第2及び第3の誘電体共振器1、2、3と、コ
ンデンサブロック4と、回路基板5とから成る。このフ
ィルタ装置の各誘電体共振器1〜3は実質的に同一に構
成されている。従って、第1の誘電体共振器1の詳細を
図3に基づいて説明し、その他の誘電体共振器の説明を
省略する。また、他の誘電体共振器にも図3と同一の参
照信号を付すことにする。誘電体共振器1は四角柱状の
磁器誘電体基体6と内導体7と外導体8と短絡導体9と
端子導体10とから成る。誘電体基体6は第1の端面1
1から第2の端面12に至る貫通孔13を有し、この貫
通孔13の壁面に内導体7が形成されている。外導体8
は誘電体基体6の外周側面14に形成されている。短絡
導体9は内導体7と外導体8を接続するように第2の端
面12に形成されている。端子導体10は第1の端面1
1に設けられ、内導体7に接続されている。内導体7、
外導体8、短絡導体9及び端子導体10は導電性ペース
トを塗布し、焼成したものから成る。なお、誘電体基体
6の第1の端面11において外導体8と端子導体10と
の電気的分離が達成されている。
【0009】3つの誘電体共振器1、2、3は絶縁性回
路基板5上に並置され、それぞれの外導体8は回路基板
5のグランド導体層15に半田等の導電性接合材で固着
されている。
【0010】コンデンサブロック4は図4の等価回路の
第1、第2、第3及び第4のコンデンサC1 、C2 、C
3 、C4 を構成するものであって、誘電体基板16とこ
の一方の主面17上に設けられた第1、第2、第3、第
4及び第5の導体層18、19、20、21、22とを
有する。なお、図1では各導体層18〜22が厚みを省
いた状態で示され、また他の領域と区別するために点々
を伴なって示されている。第1及び第2の導体層18、
19は互いに対向して図4の第1のコンデンサC1 の容
量を提供する。第2及び第3の導体層19、20は互い
に対向して第2のコンデンサC2 の容量を提供する。第
3及び第4の導体層20、21は互いに対向して第3の
コンデンサC3 の容量を提供する。第4及び第5の導体
層21、22は互いに対向して第4のコンデンサC4 の
容量を提供する。第1の導体層18は端子T1 としての
機能も有し、回路基板5の配線導体層23に接続され、
第5の導体層22は端子T2 としての機能も有し、回路
基板5の配線導体層24に接続されている。
【0011】各導体層18〜22の相互対向部分には長
さが異なる複数の突部25が得られるように凹凸が形成
されている。突部25はレーザで切断することが可能に
形成され、コンデンサC1 〜C4 の容量を調整する時に
選択的に切断される。複数の突部25の長さが異なるの
で、調整容量に対応した長さの突部をトリミングで切断
する。
【0012】第1、第2及び第3の誘電体共振器1、
2、3を図4に示すようにコンデンサC1 〜C4 の相互
間とグランドとの間に接続するために、コンデンサブロ
ック16は接続導体層26、27、28を有する。接続
導体層26、27、28はコンデンサ電極導体層19、
20、21に接続され、誘電体基板16の主面17の端
縁まで延び、各誘電体共振器1、2、3の端子導体10
に対向し、半田から成る導電性接合材29によって各端
子導体10に接続されている。なお、導体層19、2
0、21と接続導体層26、27、28を合せてコンデ
ンサ電極導体層と呼ぶこともできる。各接続導体層2
6、27、28は二叉状の先端部を有し、各誘電体共振
器1、2、3の貫通孔14をまたぐように配置されてい
る。要するに各接続導体層26、27、28の先端部は
それぞれの凹部30によって2つの脚部に分割されてい
る。導体層が設けられない凹部30を有するパターンと
すると、ここには半田等の導電性接合材29が付着せ
ず、貫通孔13内に流動性を有する半田又は導電性接合
材が侵入することを防ぐことができる。
【0013】誘電体基板16の誘電体共振器1、2、3
の相互間に対応する位置に溝31が形成されている。こ
の溝31は誘電体共振器1、2、3の相互間の干渉の低
減、浮遊容量の低減、及び半田等の導電性接合材29に
よる短絡防止の機能を有する。
【0014】上述から明らかなように本実施例のフィル
タは次の効果を有する。 (1) コンデンサ電極導体層19、20、21と接続
導体層26、27、28は連続的に形成され、接続導体
層26、27、28の長さは極めて短いので、寄生イン
ダクタンス及び損失を抑えて高周波特性を向上させるこ
とができる。 (2) コンデンサブロック4の基板16の端を誘電体
共振器1、2、3の端子導体10に押し当て導電性接合
材29で直接に接続する構成であるので、両者の接続を
特別な接続部材を使用しないで容易、確実、低コストに
達成することができる。 (3) 接続導体層26、27、28の先端が二叉状で
あるので、この接続時に流動性を有する半田又は導電性
接合材が貫通孔13に侵入することを抑制できる。この
結果、半田等による内導体7の特性劣化(例えば銀の半
田喰われ)を防ぐことができる。また、所定量の導電性
接合材によって信頼性の高い接続を達成することができ
る。 (4) 誘電体基板16の誘電体共振器1、2、3の相
互間の溝31によって相互間の浮遊容量が抑制される。
これによりフィルタ特性のバラツキを低減することがで
きる。 (5) コンデンサ電極導体層18〜22に複数の長さ
の異なる突部25を設けたので、コンデンサC1 〜C4
の調整容量に適合する長さの突部25をレーザ等で切断
し、目的とする容量を容易且つ短時間に得ることができ
る。
【0015】
【第2の実施例】次に、図5〜図11を参照して第2の
実施例のフィルタ装置を説明する。但し、図5〜図11
及び後述する図12〜図24において、図1〜図4と共
通する部分及び相互に共通する部分には同一の符号を付
してその説明を省略する。
【0016】図4と図5の比較から明らかなように図5
の第2の実施例のフィルタは、図4のフィルタに1つの
誘電体共振器40と3つのコンデンサC5 、C6 、C7
を付加したものである。コンデンサC6 、C7 は誘電体
共振器2、40と共にトラップ回路を形成し、通過帯域
の低域側の減衰量を大きくする。第2の実施例の各共振
器1、2、3、40は丸型であるが、第1の実施例の共
振器1、2、3と実質的に同一とみなすことができるの
で、共通する部分には同一の参照符号を付してその説明
を省略する。
【0017】コンデンサブロック4aは全体として平板
状であり、図7に示すように絶縁性回路基板5上にスペ
ーサ兼接続片41を介して配置されている。なお、スペ
ーサ兼接続片41は図6に示す受信入力端子導体層23
と受信出力端子導体層24とグランド導体(図示せず)
との上にそれぞれ配置されている。
【0018】図10はコンデンサブロック4aの詳細を
示す。誘電体基板16の一方の主面(上面)には図10
で実線で示す第1、第2、第3及び第4の導体層41、
42、43、44が設けられ、誘電体基板16の他方の
主面(下面)には点線で示すように第5、第6及び第7
の導体層45、46、47が設けられている。導体層4
1、42、43、44の一端は誘電体基板16の一方の
端縁に位置し、図6の誘電体共振器1、2、3、40の
端子導体10に図11に示すように半田から成る導電性
接合材29で接続されている。従って、導体層41〜4
4はコンデンサ電極用導体層部分と接続導体層部分とを
有しており、接続導体層部分としての先端部が第1の実
施例の接続導体層26、27、28と同様に凹部30を
有して二叉状に形成されている。また、各導体層41〜
44の相互間に第1の実施例と同様に溝31が設けられ
ている。
【0019】第2の実施例におけるコンデンサブロック
4aと誘電体共振器1、2、3、40との結合関係は第
1の実施例のコンデンサブロック4と誘電体共振器1、
2、3との結合関係と実質的に同一であるので、第1の
実施例によっても第1の実施例と同一の効果を得ること
ができる。
【0020】
【第3の実施例】図12〜図19に示す第3の実施例の
デュプレクサは、送信用フィルタ51と受信用フィルタ
52との組み合せから成る。図12に示すように送信用
フィルタ51は送信入力端子53と送受信共通アンテナ
端子54との間に接続され、受信用フィルタ52はアン
テナ端子54と受信出力端子55との間に接続されてい
る。
【0021】送信用フィルタ51は第1の送信信号を通
過させ、それ以外の帯域の信号を除去するように構成さ
れた帯域除去フィルタであって、第1及び第2の誘電体
共振器56、57と、5個のコンデンサC11、C12、C
13、C14、C15と、3個のインダクタンス素子L11、L
12、L13とから成る。誘電体共振器56、57とコンデ
ンサC11、C12の直列回路は送信入力端子53とアンテ
ナ端子54との間の信号伝送路とグランドとの間に接続
され、コンデンサC13、C14、C15は信号伝送路とグラ
ンドとの間に接続され、インダクタンス素子L11、L1
2、L13は信号伝送路に順次に直列に接続されている。
【0022】受信用フィルタ52は、受信信号を通過さ
せ、これ以外の信号を阻止するためのバンドパスフィル
タであって、3個の誘電体共振器1、2、3と5個のコ
ンデンサC1 、C2 、C3 、C4 、C5 とから成る。即
ち、図12の受信用フィルタ52は図5のフィルタから
誘電体共振器40とコンデンサC6 とから成るトラップ
回路を省いたものに相当する。
【0023】第3の実施例のフィルタ装置の幾何学的構
成は図13に示す通りであって、回路基板5上に並置さ
れた誘電体共振器1、2、3、56、57と、コンデン
サブロック4bと、個別コンデンサC13、C14、C15
と、インダクタンス素子L11、L12、L13とから成る。
これ等は回路基板5上のグランド導体層15、15aと
配線導体層58と3つの端子53、54、55によって
図12の回路が得られるように接続されている。なお、
図13の誘電体共振器1、2、3、56、57の構成は
図9に示されているものと実質的に同一である。
【0024】コンデンサブロック46は図14〜図19
に示すように積層型コンデンサブロックであって、図1
2のコンデンサC1 、C2 、C3 、C4 、C5 、C12、
C11を含み、図14に示す磁器誘電体基板60の外周面
の上側に端子導体61、62、63、64、65を有
し、下側に端子導体66、67、68、69を有する。
上側の端子導体61〜65は積層誘電体基板60の一方
の主面から他方の主面へ上面を介してまたがるようにコ
字状に形成され、下側の端子導体66〜69は一方の主
面から下面にまたがってL字状に形成されている。積層
誘電体基板60の長手方向の長さは5個の誘電体共振器
1、2、3、56、57の合計幅にほぼ対応している。
積層誘電体基板60の高さHは図15及び図16から明
らかなように各誘電体共振器1、2、3、56、57の
誘電体基体6の直径よりも低く設定されている。コンデ
ンサブロック4bの積層誘電体基板60は回路基板5に
対して垂直になるように配置されている。また、この積
層誘電体基板60の上面の各端子導体61〜65は各誘
電体共振器56、57、1、2、3の一方の端面11の
端子導体10に接触又は近接配置され、図15で斜線を
付して示されている半田から成る導電性接合材29によ
って両者が接続されている。誘電体基板60の下側の3
つの端子66、67、68は回路基板5の配線導体58
に導電性接合材70で接続され、端子導体69は第1の
受信出力端子55に導電性接合材で接続されている。
【0025】積層誘電体基板60は図17の分解図に示
すように第1、第2及び第3の誘電体層71、72、7
3を有する。第1の誘電体層71は図14の一方の主面
を形成するためのカバー層である。第2の誘電体層72
は図18に示す導体層74、75、76、77、78を
有する。第3の誘電体層73は図18で点線で示し、図
19で実線で示す導体層79、80、81、82、83
を有する。第2の誘電体層72の導体層74〜78と第
3の誘電体層73の導体層79〜83との対向領域の容
量によってコンデンサC11、C12、C1 、C2 、C5 、
C4 が形成され、また、2つの導体層77、78の対向
によってコンデンサC3 が得られる。なお、図17〜図
19には溝31を設ける前の状態のものが示されてい
る。
【0026】第3の実施例は第1及び第2の実施例と同
一の効果を有する他に、次の効果も有する。 (1) コンデンサブロック4bを回路基板5の主面に
対して垂直に配置するために共振器1〜3、56、57
が延びる方向における回路基板5の幅を狭くすることが
できる。 (2) 各誘電体共振器1、2、3、56、57の貫通
孔13がコンデンサブロック4bによって実質的に閉じ
られるので、半田等の導電性接合材29の貫通孔13へ
の侵入を防ぐことができる。
【0027】
【第4の実施例】図20に示す第4の実施例のフィルタ
装置は、図12の送信用フィルタ51のみを回路基板5
の上に設けたものに相当し、回路基板5と、この誘電体
共振器56、57と、コンデンサブロック4cと、2つ
のインダクタンス素子L11、L12とから成る。回路基板
5の送信入力端子53と送信出力端子(アンテナ端子)
54aとはコンデンサブロック4cの誘電体基板90の
端子導体層91、92に接続されている。誘電体基板9
0の表面上には導体層93、94、95a、96aが設
けられ、裏面には導体層95、96及びグランド導体層
97、98が設けられている。表面側の孔(非導体部)
30aを有する接続導体層95a、96aは裏面の導体
層95、96の延長部分である。従って、接続導体層9
5a、96aは基板90の側面にも設けられ、孔30a
は基板90の表面から裏面10にまたがって形成されて
いる。導体層93、94と導体層95、96の対向によ
って図12のコンデンサC11、C12に相当するものが形
成され、導体層93、94とグランド導体層97、98
の対向によって図12のコンデンサC13、C14に相当す
るものが形成され、また端子導体層92とグランド導体
層98との対向によって図12のコンデンサC15に相当
するものが形成されている。インダクタンス素子L11は
導体層91、93間に接続され、インダクタンス素子L
13は導体層92、94間に接続されている。誘電体基板
90には分離溝99が形成され、導体層93、94間が
分離され、両者間の浮遊容量の低減が図られている。
【0028】図20の第4の実施例によっても第1〜第
3の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0029】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図2のコンデンサブロック4のコンデンサ電極
導体層18、19等の変形として図21に示すように幅
の異なる複数の突部25を設け、トリミングによって選
択的に除去することができる。 (2) 図2の導体層18、19の変形として複数の目
印としての溝100を有する突部25を設けることがで
きる。 (3) 図2、図21、図22等のパターンを第2〜第
4の実施例のコンデンサ電極導体層にも設けることがで
きる。 (4) 図23に示すように、誘電体共振器1の貫通孔
13を金属製鋲101で閉塞し、ここにコンデンサブロ
ック4dの誘電体基板16の一方の主面のコンデンサ電
極導体層102を半田等の導電性接合材103で直接に
結合し、貫通孔13に対する導電性接合材103の侵入
を確実に阻止し、且つコンデンサと誘電体共振器端子導
体10との間の接続路の長さを無視できる程度まで短く
することができる。なお、基板16の他方の主面には導
体層102に対向するようにコンデンサ電極導体層10
4を設ける。また、基板16には別のコンデンサも図1
0と同様に形成する。 (5) 図24に示すようにコンデンサブロックの導体
層41の凹部30の中に基板16を貫通する溝110を
設け、貫通孔13への半田等の導電性接合材の流入を一
層確実に阻止することができる。 (6) 誘電体共振器の数を増減することができる。例
えば、1つの誘電体共振器と1つのコンデンサとを組み
合せてトラップ回路を形成する場合にも本発明を適用で
きる。 (7) 各実施例において、第1、第2及び第3の誘電
体共振器1、2、3を個別に設ける代りに、図25に示
すように1つの誘電体基体6に複数個の共振用貫通孔1
3を設け、各貫通孔13に内導体7を設け、誘電体基体
6の側面に外導体8を設け、一方の端面に端子導体10
を設け、他方の端面に短絡導体9を設け、共振用貫通孔
13の相互間に結合孔120を設けた誘電体フィルタを
使用し、これと第1〜第4の実施例のコンデンサブロッ
ク4、4a、4b、4cとを組み合せることができる。 (8) 短絡導体9を省いて1/2波長型共振器とする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のフィルタ装置の斜視図である。
【図2】第1の実施例のフィルタ装置の平面図である。
【図3】図1の誘電体共振器の断面図である。
【図4】図1のフィルタ装置の等価回路図である。
【図5】第2の実施例のフィルタ装置の等価回路図であ
る。
【図6】第2の実施例のフィルタ装置の平面図である。
【図7】図6のフィルタ装置の概略左側面図である。
【図8】図6のフィルタ装置の概略背面図である。
【図9】図6の誘電体共振器の断面図である。
【図10】図6のコンデンサブロックの平面図である。
【図11】図6のコンデンサブロックを切断して誘電体
共振器を一方の端面側から見た図である。
【図12】第3の実施例のフィルタ装置を示す回路図で
ある。
【図13】第3の実施例のフィルタ装置を示す平面図で
ある。
【図14】図13のコンデンサブロックの斜視図であ
る。
【図15】図13のコンデンサブロックと誘電体共振器
との関係を誘電体共振器の一方の端面側から見て示す図
である。
【図16】誘電体共振器とコンデンサブロックと回路基
板とを図15のA−A線に相当する部分で示す拡大断面
図である。
【図17】図14のコンデンサブロックの誘電体基板の
分解斜視図である。
【図18】図14のコンデンサブロックの誘電体基板の
第2の誘電体層及びその表面の導体パターンを示す平面
図である。
【図19】図14のコンデンサブロックの第3の誘電体
層及びその表面の導体パターンを示す平面図である。
【図20】第4の実施例のフィルタ装置を示す平面図で
ある。
【図21】変形例のコンデンサ電極導体層を示す平面図
である。
【図22】別の変形例のコンデンサ電極導体層を示す平
面図である。
【図23】変形例のフィルタ装置を示す断面図である。
【図24】変形例の誘電体基板を示す斜視図である。
【図25】変形例の誘電体共振器ブロックを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1、2、3 誘電体共振器 4 コンデンサブロック 5 回路基板 10 端子導体 30 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 尚都 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 中島 克明 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 吉森 健二 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 米沢 富雄 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HA03 HA14 HA15 HA25 HA35 JA01 KA02 KA12 KA13 LA13 LA25 LA28 NA04 NB07 NB08 NC02 NF01 NF02 PA03

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの誘電体共振器と少なく
    とも1つのコンデンサとを含むフィルタ装置であって、 前記誘電体共振器は誘電体基体と内導体と外導体と端子
    導体とを備え、 前記誘電体基体は互いに対向する第1及び第2の端面と
    前記第1及び第2の端面間の側面と前記第1の端面から
    前記第2の端面に至る貫通孔とを有し、 前記内導体は前記貫通孔に配置され、 前記外導体は前記側面に配置され、 前記端子導体は前記第1の端面に配置され且つ前記内導
    体に接続され、 前記コンデンサは誘電体基板とこの誘電体基板に形成さ
    れた対の電極導体層とから成り、 前記誘電体基板には前記コンデンサの一方の電極導体層
    を前記端子導体に接続するための接続導体層が設けら
    れ、 前記接続導体層が前記端子導体に接触又は接近するよう
    に前記誘電体基板が配置され、 前記接続導体層が前記端子導体に導電性接合材によって
    直接的に結合されていることを特徴とするフィルタ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記端子導体は前記貫通孔を囲むように
    配置され、 前記接続導体層は二叉状に分割された対の先端部を有
    し、 前記接続導体層の対の先端部の一方が前記貫通孔の一方
    の側において前記端子導体に接触又は接近し、前記対の
    先端部の他方が前記貫通孔の他方の側において前記端子
    導体に接触又は接近するように前記誘電体基板が位置決
    めされ、 前記接続導体層の対の先端部と前記端子導体とが導電性
    接合材によって接続されていることを特徴とする請求項
    1記載のフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 互いに並置された複数の誘電体共振器と
    複数のコンデンサを含むコンデンサブロックとを有する
    フィルタ装置であって、 前記複数の誘電体共振器のそれぞれは誘電体基体と内導
    体と外導体と端子導体とを備え、 前記誘電体基体は互いに対向する第1及び第2の端面と
    前記第1及び第2の端面間の側面と前記第1の端面から
    前記第2の端面に至る貫通孔とを有し、 前記内導体は前記貫通孔に配置され、 前記外導体は前記側面に配置され、 前記端子導体は前記第1の端面に配置され且つ前記内導
    体に接続され、 前記コンデンサブロックは誘電体基板とこの誘電体基板
    に設けられた前記複数の対のコンデンサ電極導体層と前
    記対のコンデンサ電極導体層の一方を前記誘電体共振器
    の端子導体に接続するための接続導体層とを有し、 前記接続導体層は前記端子導体に接触又は接近するよう
    に前記誘電体基板上に配置され、且つ前記端子導体に導
    電性接合材によって直接的に結合させることを特徴とす
    るフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記端子導体は前記貫通孔を囲むように
    配置され、 前記接続導体層は二叉状に分割された対の先端部を有
    し、 前記接続導体層の対の先端部の一方が前記貫通孔の一方
    の側において前記端子導体に接触又は接近し、前記対の
    先端部の他方が前記貫通孔の他方の側において前記端子
    導体に接触又は接近するように前記誘電体基板が位置決
    めされ、 前記接続導体層の対の先端部と前記端子導体とが導電性
    接合材によって接続されていることを特徴とする請求項
    3記載のフィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体基板の前記複数のコンデンサ
    の前記接続導体層の相互間に分離用溝又は孔が形成され
    ていることを特徴とする請求項3又は4記載のフィルタ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記コンデンサ電極導体層は、容量調整
    用の凸部又は凹部を有することを特徴とする請求項3又
    は4又は5記載のフィルタ装置。
  7. 【請求項7】 前記コンデンサブロックの前記誘電体基
    板の主面が前記誘電体共振器の前記第1の主面に対向す
    るように前記誘電体基板が配置されていることを特徴と
    する請求項3又は4又は5又は6記載のフィルタ装置。
  8. 【請求項8】 前記コンデンサブロックは前記誘電体基
    板の同一主面に複数の対のコンデンサ電極導体層を設け
    たものであることを特徴とする請求項3乃至7のいずれ
    かに記載のフィルタ装置。
  9. 【請求項9】 前記コンデンサブロックは前記誘電体基
    板の一方の主面に対のコンデンサ電極導体層の一方を配
    置し、前記誘電体基板の他方の主面に対のコンデンサ電
    極導体層の他方を配置したものであることを特徴とする
    請求項3乃至7のいずれかに記載のフィルタ装置。
  10. 【請求項10】 複数の前記コンデンサ電極導体層の少
    なくとも一部が前記誘電体基板の内部に設けられている
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載のフ
    ィルタ装置。
  11. 【請求項11】 更に、トラップ回路又は帯域除去フィ
    ルタを構成するためのインダクタンス素子を有すること
    を特徴とする請求項3乃至10のいずれかに記載のフィ
    ルタ装置。
  12. 【請求項12】 更に、前記誘電体共振器は前記第2の
    端面に短絡導体を有することを特徴とする請求項1乃至
    11のいずれかに記載のフィルタ装置。
  13. 【請求項13】 複数の共振器を含む誘電体フィルタと
    コンデンサブロックとから成るフィルタ装置であって、 前記誘電体フィルタは互いに対向する第1及び第2の端
    面と前記第1及び第2の端面間の側面と前記第1の端面
    から前記第2の端面に至るように形成された複数の貫通
    孔と前記複数の貫通孔にそれぞれ配置された複数の内導
    体と前記側面に配置された外導体と前記第1の端面に配
    置され且つ前記複数の内導体にそれぞれ接続された複数
    の端子導体とを有し、 前記コンデンサブロックは誘電体基板とこの誘電体基板
    に設けられた前記複数の対のコンデンサ電極導体層と前
    記対のコンデンサ電極導体層の一方を前記誘電体フィル
    タの各共振器の端子導体に接続するための接続導体層と
    を有し、 前記接続導体層は前記端子導体に接触又は接近するよう
    に前記誘電体基板上に配置され、且つ前記端子導体に導
    電性接合材によって直接的に結合されていることを特徴
    とするフィルタ装置。
JP10250336A 1998-08-21 1998-08-21 フィルタ装置 Withdrawn JP2000068707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10250336A JP2000068707A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10250336A JP2000068707A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 フィルタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000068707A true JP2000068707A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17206412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10250336A Withdrawn JP2000068707A (ja) 1998-08-21 1998-08-21 フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000068707A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002043807A (ja) 導波管型誘電体フィルタ
JPH11127002A (ja) 誘電体フィルタ
JP2737253B2 (ja) 誘電体フイルタ
JP3123885B2 (ja) 高周波用誘電体フィルタ
JP2001339204A (ja) 小型の誘電体フィルタ
JP2000068707A (ja) フィルタ装置
JP2762332B2 (ja) 積層型誘電体デュプレクサ
JP2000183616A (ja) 誘電体フィルタ、デュプレクサおよび通信機器の製造方法
EP1291957A2 (en) Dielectric duplexer
JPH0832307A (ja) 誘電体装置
JP3250378B2 (ja) 誘電体フィルタ
JPH05191103A (ja) 積層型誘電体フィルタ
JPH075683Y2 (ja) 誘電体フィルタ
KR100213374B1 (ko) 소형 유전체 필터
JP2001352272A (ja) 高周波スイッチモジュール
JP2004350164A (ja) 非可逆回路素子、非可逆回路素子の製造方法および通信装置
JP2557081Y2 (ja) マイクロ・ストリップラインフィルタ
JPH0741201Y2 (ja) 多段型誘電体フィルタ
JPH1168407A (ja) 誘電体フィルタ
JPH0846403A (ja) 誘電体フィルタ用基板及び誘電体フィルタ
JP2002111329A (ja) 誘電体共振器およびフィルタ
JPH0389602A (ja) 誘電体フィルタの通過帯域調整方法
JPH03150904A (ja) 誘電体フィルタ
JPH06169201A (ja) 積層型誘電体有極フィルタ
JPH0846405A (ja) 誘電体共振器を含むフィルタ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101