JP2000067798A - 写像型観察方法及び写像型荷電粒子線顕微鏡 - Google Patents

写像型観察方法及び写像型荷電粒子線顕微鏡

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JP2000067798A
JP2000067798A JP10235108A JP23510898A JP2000067798A JP 2000067798 A JP2000067798 A JP 2000067798A JP 10235108 A JP10235108 A JP 10235108A JP 23510898 A JP23510898 A JP 23510898A JP 2000067798 A JP2000067798 A JP 2000067798A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察視野内の電子ビームの強度分布、及び電
子検出系の検出感度分布のばらつきの影響を軽減して試
料をより正確に観察する。 【解決手段】 試料8を観察するための照明条件、及び
結像条件を設定する。その条件下で、均一な表面形状を
有する基準試料8AをXYステージ9上に載置して所定
の領域の像を電子検出系21等を介して撮像し、これに
よって得られる画像信号を基準画像信号として記憶部1
8Aに記憶する。試料8をXYステージ9上に載置して
視野28内の像を撮像し、これによって得られる画像信
号を試料画像信号として画像信号演算部19に出力す
る。試料画像信号を基準画像信号で除算して、試料画像
信号に対する電子ビームの強度分布等の影響を補正す
る。補正後の試料画像信号を例えば所定の閾値レベルで
2値化して出力装置20に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば少なくとも
一次元方向に広がった視野内の像を荷電粒子線を介して
形成し、この像に基づいて試料を観察する写像型観察方
法、及び写像型荷電粒子線顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体デバイス等の試料の表面
の微細な構造等を観察するために、電子顕微鏡が使用さ
れている。従来の電子顕微鏡としては、試料上の一点に
絞って照射された電子ビームを電磁的に2次元方向に走
査することによって、所定の被検領域の観察を行う走査
型電子顕微鏡(SEM)が主に使用されていた。しかし
ながら、このように試料上の一点に集束された電子ビー
ムを走査する方式では、試料上の広い領域を観察するの
にかなり長い時間を要するため検査効率が悪かった。そ
こで、例えばK.Tsuno:Ultramicroscopy 55,pp.127-140
(1994) に開示されているように、試料上で例えば2次
元的に広がった視野(被検領域)に電子ビームを照射し
て、電子光学系を介してその視野の拡大像を形成し、こ
の拡大像に基づいて試料の観察を効率的に行う写像型電
子顕微鏡が開発されている。このように試料上の一点で
はなく、少なくとも一次元方向に広がった視野に電子ビ
ームを照射して、その視野の像を形成する方式は「写像
型」と呼ばれている。
【0003】従来の写像型電子顕微鏡は、電子銃から発
生した電子ビームを、照明レンズにより整形した後、ビ
ームセパレータにより観察対象の試料に向けて偏向し、
偏向された電子ビームを開口絞り、及びカソードレンズ
を介して試料表面の2次元的に広がる視野に照射してい
た。そして、試料から発生する2次電子、又は反射電子
を、カソードレンズと試料との間に形成された減速電界
により引き上げ、結像レンズを介してその視野の像を形
成し、この像を電子検出系によって光学像に変換するこ
とにより、試料の観察を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の写像
型電子顕微鏡では、電子銃、照明レンズ、ビームセパレ
ータ、開口絞り、及びカソードレンズ等から構成される
照射系により観察対象の試料上の視野に電子ビームを照
射していた。しかしながら、電子銃上での輝度むら、及
び電子放出強度の角度依存性等によって、照射系を介し
て視野内に照射される電子ビームの強度分布が不均一で
あった。これを改善するために、ケーラー照明を行うこ
とも考えられるが、ケーラー照明は電子銃の輝度むらを
平均化できても、電子放出強度の角度依存性に関しては
補正できないため、視野内での強度分布は例えばガウス
型となってしまう。そのため、従来の写像型電子顕微鏡
では、試料を観察して得られる画像の強度分布(輝度分
布)が、その視野内に照射される電子ビームの強度分布
の影響を含んだものとなってしまい、真の画像と異った
ものになるという不都合が生じていた。また、画像の各
部分毎の強度(輝度)の分析精度が低下する不都合もあ
った。
【0005】これに対して、視野内における電子強度分
布を平均化するために、ケーラー照明の照明領域を広く
して、その照明領域中の有効照明領域の割合を小さくす
ることが考えられるが、この場合には照明強度が低下す
るという不都合があった。また、試料をクリティカル照
明や、ケーラー照明とクリティカル照明との中間の照明
により照明したとしても、視野内に照射される電子線の
強度分布の形状が変化するだけであり、電子強度分布を
平均化することはできなかった。更に、照射系を構成し
ている電子光学系の幾何光学的収差や機械的製造誤差等
の影響によって、視野内に照射される電子ビームの強度
分布はより複雑な形状になっていたため、単にその強度
分布をガウス型と仮定するのみでは実際の画像の強度分
布を正確に補正することは困難であった。
【0006】また、試料から発生する2次電子、又は反
射電子の像を光学像に変換して検出する電子検出系は、
製造誤差等により検出感度の不規則なばらつきを有して
おり、観察される画像の強度分布には、電子検出系の電
子−光変換効率、光電変換効率等による検出感度分布の
ばらつきの影響も含まれていた。本発明は斯かる点に鑑
み、試料上の視野に電子ビーム等の荷電粒子線を照射し
てその視野の像を観察するに際して、その視野上に照射
される荷電粒子線の強度分布のばらつきの影響を軽減し
て、その試料の実際の像にできるだけ近い像を観察でき
る写像型観察方法を提供することを第1の目的とする。
【0007】更に本発明はその視野の像を観察するに際
して、その視野の像を検出するための検出系の検出感度
分布のばらつきの影響を軽減できる写像型観察方法を提
供することを第2の目的とする。更に本発明は、そのよ
うな写像型観察方法を実施できる写像型荷電粒子線顕微
鏡を提供することも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の写像
型観察方法は、荷電粒子線(EB)を試料(8)上の少
なくとも一次元方向に広がった視野(28)に照射する
照射系(1〜7)と、その荷電粒子線の照射によりその
試料(8)から発生する荷電粒子線を集束して視野(2
8)内のその試料(8)の像を形成する結像系(7〜
5,10〜13)と、この結像系によって形成される像
を画像信号に変換する検出系(21)とを用いて試料
(8)を観察する写像型観察方法であって、その照射系
の照明条件、及びその結像系の結像条件を所定の条件に
設定する第1のステップ(101)と、この設定された
条件のもとで、その照射系(1〜7)を介して均一な表
面形状を有する基準試料(8A)を照射して、その結像
系(7〜5,10〜13)及びその検出系(21)を介
してその視野(28)内のその基準試料の像を変換して
得られる画像信号より基準画像信号を生成して記憶する
第2のステップ(102,103)と、その所定の条件
のもとでその照射系、その結像系及びその検出系を介し
て観察対象の試料(8)の像を試料画像信号に変換し、
この変換された試料画像信号をリアルタイムで、又は所
定期間記憶した後に、その基準画像信号と演算して得ら
れる信号に基づいてその試料(8)を観察する第3のス
テップ(104〜106)とを有するものである。
【0009】斯かる本発明の第1の写像型観察方法によ
れば、その視野(28)内の所定の計測方向に沿った位
置をxとして、その視野内の基準試料(8A)の像を変
換して得られる基準画像信号をI0m(x)、試料画像信
号をIm(x)とすると、これらは一例としてそれぞれ以
下の式により表される。なお、その視野(28)内に照
射される荷電粒子線の強度分布をG(x)、検出系(2
1)の検出感度分布をD(x)として、G(x)及びD
(x)が一定(=1)であるような理想的な状態でその
基準試料(8A)を観察したときの画像信号、即ち、真
の基準画像信号をI0(x)とし、真の試料画像信号をI
(x)とする。
【0010】 I0m(x)=G(x)・D(x)・I0(x) (1) Im(x)=G(x)・D(x)・I(x) (2) そこで、試料画像信号Im(x)を基準画像信号I
0m(x)で除算すると、真の基準画像信号であるI
0(x)が一定値Cとみなせるため、その商はI(x)/
Cとなり、真の試料画像信号I(x)に比例する信号が
得られる。これによって、その照射系からその視野(2
8)に照射される荷電粒子線の強度分布のばらつき、及
び検出系(21)の検出感度分布のばらつきの影響が全
体として除去されるため、試料を真の状態に近い状態で
観察することができる。
【0011】次に、本発明の第2の写像型観察方法は、
荷電粒子線(EB)を試料(8)上の少なくとも一次元
方向に広がった視野(28)に照射する照射系(1〜
7)と、その荷電粒子線の照射によりその試料(8)か
ら発生する荷電粒子線を集束してその視野(28)内の
その試料の像を形成する結像系(7〜5,10〜13)
と、この結像系によって形成される像を画像信号に変換
する検出系(21)とを用いて試料を観察する写像型観
察方法であって、その照射系(1〜7)の照明条件を所
定の条件に設定する第1のステップ(202)と、この
設定された条件のもとでその照射系(1〜7)を介して
その視野(28)を照射した状態で、この視野(28)
内におけるその荷電粒子線の強度分布を測定し、この強
度分布に応じた基準画像信号を生成して記憶する第2の
ステップ(203,204)と、その所定の条件のもと
でその照射系(1〜7)、その結像系(7〜5,10〜
13)及びその検出系(21)を介して観察対象の試料
(8)の像を試料画像信号に変換し、この変換された試
料画像信号をリアルタイムで、又は所定期間記憶した後
に、その基準画像信号と演算して得られる信号に基づい
てその試料(8)を観察する第3のステップ(205〜
207)とを有するものである。
【0012】斯かる本発明の第2の写像型観察方法によ
れば、上記の照射系によってその視野内に照射される荷
電粒子線の強度分布G(x)に比例する基準画像信号が
生成される。そこで、例えばその試料画像信号をその基
準画像信号で除算することによって、その視野内の荷電
粒子線の強度分布の影響を除去して試料を観察すること
ができる。
【0013】次に、本発明の写像型荷電粒子線顕微鏡
は、荷電粒子線を試料(8)上の少なくとも一次元方向
に広がった視野(28)に照射する照射系(1〜7)
と、その荷電粒子線の照射によりその試料(8)から発
生する荷電粒子線を集束してその視野(28)内のその
試料の像を形成する結像系(7〜5,10〜13)と、
この結像系によって形成される像を画像信号に変換する
検出系(21)とを用いて試料(8)を観察する写像型
荷電粒子線顕微鏡であって、その照射系(1〜7)の照
明条件、又はその結像系(7〜5,10〜13)の結像
条件の少なくとも一方に応じて求められる基準画像信号
を記憶する記憶装置(18A)と、その照射系、その結
像系、及びその検出系を介して観察対象の試料(8)の
その視野内の像を試料画像信号に変換する制御系(2
4)と、その照射系、及びその結像系の条件に応じてそ
の記憶装置(18A)から読み出された所定のその基準
画像信号とその試料画像信号とを演算してその試料
(8)に対応する信号を生成する画像演算系(19)
と、を有するものである。
【0014】斯かる本発明の写像型荷電粒子線顕微鏡に
よれば、その試料の代わりに均一な表面形状を有する基
準試料(8A)を載置して基準画像信号を生成して記憶
しておくことによって、本発明の第1の写像型観察方法
を実施することができる。更にその基準画像信号として
視野内の荷電粒子線の強度分布に応じた信号を記憶して
おくことで、本発明の第2の写像型観察方法が実施でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
につき図面を参照して説明する。図1は、本例の写像型
電子顕微鏡の概略構成を示し、この図1において、電子
銃1から射出された電子ビームEBは、第1照明レンズ
2、第2照明レンズ3、及び静電型の第1収差補正系4
を介して整形された後、ビームセパレータ5によりXY
ステージ9上に載置された試料8の表面に対して垂直な
方向に偏向される。照明レンズ2,3は静電レンズであ
る。そして、ビームセパレータ5により偏向された電子
ビームEBは、開口絞り6の開口の中心にクロスオーバ
像を形成した後、カソードレンズ7と試料8との間に形
成された減速電界によって減速され、試料8表面上の視
野(被検領域)28をケーラー照明方式で照明する。電
子銃1〜カソードレンズ7より照射系が構成されてい
る。また、本例の試料8は、シリコン又はSOI(silic
on on insulator)等のウエハ(wafer)であり、このウエ
ハ上には半導体デバイスの回路パターンが形成されてい
る。
【0016】以下、試料8の表面に垂直な方向にZ軸を
取り、試料8の表面に平行な平面内で図1の紙面に平行
にX軸を、図1の紙面に垂直にY軸を取って説明する。
この場合、試料8上の視野28は、Y方向の幅よりもX
方向の幅の方が広い2次元的な細長い領域である(図2
参照)。そして、電子ビームEBの照射により試料8か
ら発生した2次電子、又は反射電子(以下「被検電子」
という)はカソードレンズ7と試料との間に形成されて
いる減速電界によって引き上げられ、カソードレンズ
7、開口絞り6の開口、及びビームセパレータ5を通過
後、静電型の第2収差補正系10、電磁レンズよりなる
第1結像レンズ11、及び静電型の第3収差補正系12
を介して、中間結像面23に一旦視野28の像を形成す
る。そして、中間結像面23を通過した被検電子は静電
レンズよりなる第2結像レンズ13を介してMCP(Mic
ro Channel Plate)14の入射面に視野28の拡大像を
形成する。この被検電子による拡大像はMCP14の射
出面の蛍光面14aで蛍光による像(光学像)に変換さ
れる。蛍光面14aを発した光束は光学レンズ15を介
して、TDI(Time Delay Integration)方式のCCD型
の撮像素子(以下、「TDIセンサ」という。)22の
撮像面に視野28内のパターンの光による拡大像を形成
する。なお、試料8に入射する電子ビームと試料8から
の被検電子とを分離する分離系としてのビームセパレー
タ5としては、例えばK.Tsuno:Ultramicroscopy 55,pp.
127-140(1994) に開示されているように、所定の電界及
び磁界を発生するウィーン・フィルタ(Wien filter)を
使用することができる。
【0017】Z軸に平行な光軸AXに沿って配列された
カソードレンズ7〜第2結像レンズ13より結像系が構
成され、MCP14、光学レンズ15、及びTDIセン
サ22より電子像を光による像に変換し、更に光電変換
する電子検出系21が構成されている。そして、TDI
センサ22の各画素より出力された画像信号は、通常は
画像信号処理部17からVRAM方式の画像メモリ18
Bに格納され、所定範囲のデータが蓄積された後にマイ
クロプロセッサ及びRAM等からなる画像信号演算部1
9に順次読み込まれる。光学レンズ15としては、蛍光
面14aの像を全体として、TDIセンサ22上に投影
するレンズ系を使用してもよいが、その代わりに光ファ
イバー束を用いて、蛍光面14aの光をそのままTDI
センサ22上に導いてもよい。
【0018】また、リアルタイムで演算を行う場合に
は、画像信号処理部17は、TDIセンサ22からの画
像信号を直接その画像信号演算部19に供給する。画像
信号演算部19は、その画像信号に記憶部18Aから読
み出された基準画像信号を用いて後述する演算を施すこ
とによってその画像信号のレベルを補正した後、所定の
閾値で2値化する処理を施してCRTディスプレイ等の
出力装置20に出力する。出力装置20にも画像メモリ
が備えられており、出力装置20の表示部には、例えば
試料8の表面の欠陥部等が表示される。また、記憶部1
8Aとしては、磁気記憶装置とRAMとの組み合わせ等
が使用される。
【0019】観察対象の試料8が載置され、且つ例えば
静電吸着方式で固定されているXYステージ9は、ベー
ス25の上面に載置され、例えばリニアモータ方式でX
方向、及びY方向に連続移動することができる。また、
その連続移動によってステップ移動も行うことができ
る。そして、XYステージ9(試料8)の座標計測を行
うために、XYステージ9の上端にX軸の移動鏡26
m、及びY軸の移動鏡(不図示)が固定され、移動鏡2
6m等に対して、レーザ干渉計26よりレーザビームが
それぞれX軸及びY軸に沿って平行に照射されている。
レーザ干渉計26では、戻されたレーザビームと対応す
る不図示の参照用のレーザビームとの干渉光を光電検出
することによって、Xステージ9(試料8)のX座標及
びY座標を検出する。この位置情報はコンピュータより
なる主制御系24に供給されており、主制御系24では
その位置情報に基づいて、ステージ駆動装置27を介し
てXYステージ9の移動速度や位置決め動作を制御して
いる。
【0020】そして、試料観察時には、図2(a)に示
すように、試料8上で回路パターンが形成されている検
査対象の領域は、視野28のX方向の幅よりわずかに小
さいピッチでX方向に複数例の観察領域42A〜42G
に分割される。そして、図1の走査機構としてのXYス
テージ9を移動することによって、まず、試料8の観察
領域42Aを軌跡41に沿って視野28に対して−Y方
向に走査し、観察領域42Aの像を撮像する。次で、X
Yステージ9をステップ移動させて視野28の手前に観
察領域42Bを移動させてから、観察領域42Bを視野
28に対して+Y方向に走査することによって観察領域
42Bの像を撮像する。このように、ステップ移動及び
連続移動(走査)を繰り返して観察領域42A〜42G
を視野28で相対走査することによって、試料8上の検
査対象の領域の全体の像を観察する。
【0021】このように、試料8上を視野28でY方向
(走査方向)に相対走査する際には、図1のTDIセン
サ22は、視野28の像を相対走査に同期して走査方向
に積分する。これによって、SN比の良好な画像信号が
得られるが、以下ではこの原理につき説明する。図3
は、本例の写像型電子顕微鏡に使用されるTDIセンサ
22を示し、この図3において、図2(a)のX方向、
Y方向に対応する方向をそれぞれX方向、Y方向(走査
方向)としている。TDIセンサ22は、視野28の像
に対応して2次元のX方向に細長い画素領域を有し、こ
の細長い画素領域はY方向に所定ピッチで配列された複
数のラインL1 〜L3 より構成されており、ラインL1
〜L 3 はそれぞれ複数の画素をX方向に所定ピッチで並
べて構成されている。TDIセンサ22は、光軸AXの
近傍に位置しているラインL3 の画素の画像信号(電
荷)を任意のタイミングでX方向に読み出すことができ
ると共に、その直後にラインL2 及びL1 の画像信号
(電荷)を順次Y方向にラインL3 及びL2 に移動する
ことができる。ラインL3 及びL2 ではその後に電荷の
蓄積を開始するため、結果として画像信号は順次Y方向
に積算されることになる。
【0022】即ち、TDIセンサ22では、試料8を視
野28、ひいてはTDIセンサ22に対して走査する際
に、試料8上の同一の領域が視野28内で第1ラインL
1 に対応する領域に入ったときから第3ラインL3 に対
応する領域を出るまでの間に、TDIセンサ22が有し
ているラインL1 〜L3 の本数分(図3では3本分)だ
け、その同一の領域を各ラインL1 〜L3 により順次撮
像し、得られる画像信号を積算する。そして、TDIセ
ンサ22の内部では、最終的にラインL3 で積算及び撮
像により得られる画像信号(積算画像信号)を可変ゲイ
ンの増幅器32、及びA/D(アナログ/デジタル)変
換器33を介して画像信号処理部17に供給する。そし
て、順次ラインL3 から出力される画像信号を例えば画
像メモリ18Bに格納することによって試料8上の2次
元領域の画像に対応する画像信号が構築される。
【0023】図4は、視野28、ひいてはTDIセンサ
22に対して試料8を走査しながら撮像するときの位置
関係を示し、図4(a)において、TDIセンサ22の
第1ラインL1 は、視野28内の試料8上のX方向の幅
ΔXでY方向の幅ΔYの領域P1 の像を検出して画像信
号を生成し、その画像信号を第2ラインL2 に転送す
る。次に、図4(b)に示すように、試料8がY方向に
ΔYだけ移動して領域P 1 が第2ラインL2 と共役な領
域に移動したときに、第2ラインL2 により領域P1
像を検出して画像信号を生成する。この画像信号は第1
ラインL1 から転送された画像信号に加算される形で生
成され、第2ラインL2 の画像信号は第3ラインL3
転送される。このとき、第1ラインL1 は、試料8上の
領域P1 に隣接する幅ΔYの領域P2 の像を検出して画
像信号を生成し、第2ラインL2 に転送する。そして、
図4(c)に示すように、領域P1 が第3ラインL3
共役な領域に移動したときに、第3ラインL3 は、先に
第2ラインL2 から転送されて来た領域P1 の画像信号
に加算する形で、領域P1 の像を検出して画像信号を生
成する。この際に第2ラインL2 及び第1ラインL1
は、それぞれ領域P2、及びこれに隣接する幅ΔYの領
域P3 の像を撮像している。これによって、試料8上の
幅ΔYの領域の画像信号が順次生成される。
【0024】このように、TDIセンサ22を使用する
ことによって、各ラインL1 〜L3で生成された試料8
上の同一領域の像の画像信号が積算されて出力されるた
め、試料8からの被検電子の量が小さい場合(SN比が
小さい場合)であっても、比較的大きな信号レベルを持
つ画像信号を得ることができる。また、電子検出系21
中のMCP14の各画素毎、及びTDIセンサ22の各
画素毎の検出感度のばらつきの影響が積算方向(Y方
向)に関して平均化される利点がある。なお、本例で
は、説明の簡単のため、図3においてTDIセンサ22
は、3×10個の画素を有するものとして説明を行った
が、TDIセンサ22は実際には、一例として100×
1000個(100ライン×1000画素)程度の画素
を有している。
【0025】次に、本例の写像型電子顕微鏡を用いた試
料の観察方法につき図9のフローチャートを参照して説
明する。先ず、ステップ101において、観察対象の試
料8を図1のXYステージ9上に載置して静電吸着等に
よって固定した後、照射系(電子銃1〜カソードレンズ
7)、及び結像系(カソードレンズ7〜第2結像レンズ
13)を調整して、試料8を観察するための電子ビーム
の強度(輝度)、視野の大きさ、及び観測倍率等の照明
条件及び結像条件を設定する。これらの条件は、例えば
オペレータが主制御装置24を介して設定する。このと
き、例えば図5に示すように、電子検出系21より出力
される画像信号Im(x)の信号レベルが、視野28内
のX方向の幅の全域でSN比を十分な大きさにできる最
小レベルImin以上で、TDIセンサ22の各画素の
飽和レベルImax以下になるように、例えば電子銃1
の輝度と視野28の大きさとを調整する。図5におい
て、横軸はTDIセンサ22上のX座標を視野28上の
X座標の値に換算した位置x、縦軸は位置xにおける画
像信号Im(x)を示している。
【0026】次に、ステップ102に進み、均一な表面
形状を有する基準試料8AをXYステージ9上に載置し
て固定した後、その上の所定範囲の領域の像を撮像す
る。基準試料8Aとして、本例では試料8とほぼ同じ形
状で表面の平面度の良好なシリコンウエハ(スーパーフ
ラットウエハ)を使用する。なお、基準試料8Aとして
は、所定の金属膜が蒸着されたスーパーフラットウエハ
等を使用してもよい。基準試料8Aを撮像する際には、
図1に示すXYステージ9を+Y方向(又は−Y方向)
に移動することによって、図2(b)に示すように、基
準試料8A表面上の矩形の観察領域43を視野28に対
して走査しながらTDIセンサ22の画像信号を画像信
号処理部17を介して画像信号演算部19に取り込む。
この際に観察領域43をY方向に幅ΔY(図4参照)で
分割して得られる複数の領域のそれぞれについて得られ
る複数ライン分の画像信号を、画像信号演算部19で平
均化することによって、基準試料8Aの画像が有する若
干の明るさのむらを走査方向に平均化して、均一度の高
い基準試料8Aの画像信号を得ることができる。そし
て、ステップ103に進み、画像信号演算部19での平
均化によって得られた画像信号を基準画像信号として記
憶部18A内の例えばRAMに記憶する。
【0027】なお、本例のTDIセンサ22は複数のラ
インの画素列を有するため、図2(b)に示す広い観察
領域43を視野28に対して走査することなく、基準試
料8Aを静止させた状態で視野28内の像をTDIセン
サ22で一度に撮像するだけでよい。この場合、撮像後
に図3に示すようにその複数ラインの画像信号を一列ず
つY方向に移動させてからX方向に読み出す動作を繰り
返し、順次読み出される画像信号を平均化することによ
って、視野28内でY方向に平均化された基準画像信号
が得られる。
【0028】ここで、視野28内のX座標に沿った位置
をxとして、位置xでの上記の照射系による電子ビーム
の強度分布をG(x)、位置xと共役な位置での電子検
出系21の各画素毎の検出感度分布をD(x)とする。
そして、強度分布G(X)及び検出感度分布D(x)が
それぞれ一定(=1とする)である理想的な状態で基準
試料8Aを観察したときの基準画像信号をI0(x)とす
ると、実際に基準試料8Aから得られる基準画像信号I
0m(x)は、次式により表される。 I0m(x)=G(x)・D(x)・I0(x) (3)
【0029】なお、基準試料8Aの一部領域に、観察対
象の試料8に形成されている回路パターンと同様なパタ
ーンを形成しておいてもよい。この場合には、基準試料
8A上でそのパターンが形成された領域を利用してステ
ップ101の観測条件の設定を行い、その後、XYステ
ージ9を移動して基準試料8A上でパターンが形成され
ていない領域を視野28内に移動するのみで、ステップ
102及び103の基準画像信号の生成を行うことがで
きる。なお、試料8と基準試料8Aとの画像の差(欠陥
部等)を測定する場合には、基準試料8Aは必ずしも均
一な表面形状を有するものでなくともよい。
【0030】次に、ステップ104に進み、観察対象の
試料8をXYステージ9上に載置して固定した後、図2
(a)に示すように視野28に対して試料8を走査する
ことによって、試料8上の検出対象の領域の像を順次撮
像し、その検出対象の領域をX方向の幅ΔX、Y方向の
幅ΔYで分割した複数の領域(図4参照)の像をそれぞ
れ画像信号に変換する。個々の領域毎に変換される画像
信号は、それぞれ視野28内のX方向の位置xの関数と
見なすことができるため、それらの画像信号を代表的に
試料画像信号Im(x)と呼ぶ。試料画像信号Im
(x)は、例えば画像メモリ18Bに順次格納される。
【0031】ここで、試料8を視野28内の電子ビーム
の強度分布G(x)、及び電子検出系21の検出感度分
布D(x)がそれぞれ一定(=1)の理想的な状態で観
察したときの試料画像信号をI(x)とすると、実際の
試料画像信号Im(x)は、次式により表される。 Im(x)=G(x)・D(x)・I(x) (4) そして、ステップ105に進み、図1の画像信号演算部
19は、画像メモリ18Bから順次読み出した試料画像
信号Im(x)をそれぞれ記憶部18Aから読み出した基
準画像信号I0m(x)で除算して次のようにその商信号
S(x)を求める。この際に、(3)式、(4)式が使
用されている。 S(x)=Im(x)/I0m(x) =I(x)/I0(x) (5)
【0032】ここで、基準画像信号I0(x)は、一定値
Cとみなすことができ、商信号S(x)は次式のように
理想的な状態で得られる試料画像信号I(x)に比例す
る形で表される。 S(x)=Im(x)/C (6) 以上のように、実際の試料画像信号Im(x)を基準画像
信号I0m(x)で除算してその商信号S(x)を求める
ことにより、視野28内の電子ビームの強度分布G
(x)、及び電子検出系21の検出感度分布D(x)の
影響を除去することができる。なお、(5)式の除算を
行う代わりに基準画像信号I0m(x)の逆数1/I
0m(x)を画像信号演算部19において求めて記憶部1
8Aに記憶しておき、その逆数と試料画像信号Im(x)
との積を求めるようにしてもよい。また、次式で表され
るように、商信号S(x)に規格化係数C0を掛けるこ
とによって、信号レベルの調整を任意に行うようにして
もよい。
【0033】 C0・S(x)=I(x)・C0/C (7) そして、ステップ106に進み、画像信号演算部19
は、信号レベルを補正した商信号S(x)又はC0・S
(x)を図6に示すように、所定の閾値レベルSL以上
の部分でハイレベル”1”となり、その閾値レベルSL
より小さい部分でローレベル”0”となる画像信号S
(x)’を生成し、この画像信号S(x)’を出力装置
20に供給する。出力装置では、画像信号S(x)’が
ハイレベル”1”、及びローレベル”0”となる部分を
それぞれ明部及び暗部として表示部に表示する。
【0034】出力装置20で、図2(a)の試料8上の
検査対象の領域に対応する画面で、それぞれ2値化した
画像を表示することによって、例えば回路パターンの欠
陥がある部分は明部として表示されるため、どの部分に
欠陥があるかを容易に、かつ高速に識別することができ
る。例えば図6の商信号S(x)では位置x1,x2,
x3に欠陥があることが分かる。そして、ステップ10
7で別の試料を観察しない場合には、観察を終了し、別
の試料を観察する場合には、ステップ108で基準画像
信号の更新を行うかどうかを判定し、基準画像信号の更
新を行わないときにはステップ104に戻り、別の観察
対象の試料をXYステージ9上に載置して観察する。ま
た、基準画像信号の更新を行う場合には、ステップ10
8からステップ101に戻り、観察のための照明条件、
及び結像条件の設定を再び行う。なお、視野28内の電
子ビームの強度分布G(x)、及び電子検出系21の検
出感度分布D(x)は、写像型電子顕微鏡の使用時間に
伴って徐々に変化することがあるため、定期的に基準画
像信号の更新を行うことが望ましい。
【0035】上述のように本例によれば、照射系による
電子ビームの強度分布、及び電子検出系21の電子−光
変換効率や光電変換効率等のばらつきに起因する検出感
度分布のばらつきの影響が除去されており、試料8の真
の状態に近い像を正確に観察することができる。また、
本例では視野28に対する電子ビームのX方向への強度
分布はほぼガウス分布状となっている。この場合、図1
のMCP14の蛍光面14aの中央部で電子ビームの強
度分布が大きくなるため、その中央部で検出感度の低下
(ゲイン低下)が起こり易い。しかしながら、このよう
にその蛍光面14aの中央部で検出感度が低下しても、
本例では基準画像信号を用いることによってその検出感
度の低下の影響が考慮されるため、常に試料8の正確な
像を観察できる利点がある。
【0036】なお、上述の演算による試料画像信号の信
号レベルの補正、所定の閾値を用いた2値化処理、及び
出力装置20による画像出力は所定量のデータを蓄積し
た後で、まとめて行っているが、その代わりに図4
(a)の幅ΔX×幅ΔYのスリット状の領域(1ライン
分の領域)の画像信号が得られる毎にリアルタイムで行
ってもよい。
【0037】また、本例では、電子検出系21の撮像素
子としてTDIセンサ22を使用したが、その撮像素子
として2次元配列された画素を有するCCD型等の撮像
素子や、CCD型等のラインセンサを使用する場合にも
本発明を適用することができる。その撮像素子として、
例えば図2(a)の試料8上の視野28に対応する領域
でY方向に対応する方向にn列の(n=2,3,4,
…)ラインに亘って配列された画素列を有し、各ライン
の画像信号を独立にX方向に対応する方向に読み出すこ
とができる2次元の撮像素子を用いた場合につき、簡単
に説明する。この場合、視野28のY方向の幅をΔYT
とすると、先ず図2(b)の基準試料8Aを静止させた
状態で視野28の像を撮像し、その撮像素子のnライン
の画素列からそれぞれ読み出されるn個の画像信号を、
n個の基準画像信号として記憶する。次に試料8の観察
を行う際には、図2(a)において、試料8をY方向に
ΔYTだけステップ移動する毎に、その2次元の撮像素
子で視野28内のパターンの像を撮像する。そして、Y
方向の幅ΔYTの領域毎に、その撮像素子のnラインの
画素列から得られる試料画像信号をそれぞれ対応するn
個の基準画像信号で除算することによって、電子ビーム
の強度分布や検出感度分布の影響が補正される。このよ
うに2次元の撮像素子を用いると、試料8の観察を短時
間に効率的に行うことができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態につき図
7、図8及び図10を参照して説明する。本例の写像型
電子顕微鏡は、第1の実施の形態に対して視野28内の
電子ビームの強度分布G(x)、及び電子検出系21の
検出感度分布D(x)の測定機構を設けたものであり、
図7、及び図8において図1に対応する部分には同一符
号を付してその詳細説明を省略する。
【0039】図7(a)は、本例の写像型電子顕微鏡の
下部を拡大して示し、この図7(a)において、XYス
テージ9上の試料8の近傍には電子ビームの強度分布G
(x)を測定するためのファラデーカップ29が絶縁体
30を介して設けられている。強度分布計測系としての
ファラデーカップ29の検出信号は、電流検出部31を
介して画像信号演算部19に供給されている。画像信号
演算部19には、図1のレーザ干渉計26によって計測
されるXYステージ9のX座標、Y座標も供給されてい
る。ファラデーカップ29は、電子ビームEBの照射を
受け、その強度(電流)を測定するものであり、強度分
布G(x)を測定する際には、XYステージ9を駆動し
てファラデーカップ29を視野28の端部に移動し、視
野28をX方向に横切るようにファラデーカップ29を
X方向に走査し、得られる電流をX方向の位置xの関数
として記憶する。なお、ファラデーカップ29の分解能
(X方向の幅)は電子検出系21の分解能(各画素の
幅)より大きい(粗い)ため、ファラデーカップ29に
より測定される強度分布G(x)については位置xにつ
いて適宜内挿することが望ましい。
【0040】次に、本例の写像型電子顕微鏡を使用した
観察方法につき図10のフローチャートを参照して説明
する。先ず、ステップ201において、本例の写像型電
子顕微鏡に電子検出系21を設置する前に、電子検出系
21の検出感度分布D(x)を予め測定しておく。図8
(b)は、本例における検出感度分布D(x)の測定の
様子を示し、この図8(b)において、電子検出系21
はX方向に連続移動することができるステージ37上に
載置されている。そして、電子検出系21の検出感度分
布D(x)を測定する際には、ステージ37を駆動して
電子検出系21をX方向に走査しながら、電子銃を含む
電子ビーム照射装置34より、電磁レンズよりなる照明
レンズ35及びアパーチャ板36を介してMCP14の
照射面に電子ビームEBを照射し、電子検出系21の走
査が終了してからTDIセンサ22から読み出される画
像信号を、図1の画像信号処理部17を介して画像信号
演算部19に出力する。画像信号演算部19は、図8
(a)に示すように、その画像信号を視野28上のX方
向の位置xに対応する位置の関数D(x)として記憶部
18Aに格納する。その関数D(x)が検出感度分布と
なる。これによって、実質的に均一な強度分布を有する
電子線を照射した場合と同様な効果が得られ、電子検出
系21の検出感度分布D(x)を正確に測定することが
できる。
【0041】次に、ステップ202に進み、第1の実施
の形態と同様に、試料8を観察するための結像条件、及
び照明条件を設定する。そして、ステップ203に進
み、図7(a)に示すように、XYステージ9を移動し
てファラデーカップ29をX方向に走査しながら、視野
28内の電子ビームの強度分布を測定する。即ち、画像
信号演算部19は、ファラデーカップ29を介して検出
される電流を、図7(b)に示すように視野28内のX
方向の位置xの関数G(x)として記憶部18Aに記憶
させる。その関数G(x)が入射する電子ビームの強度
分布となる。そして、ステップ204において、画像信
号演算部19は、ステップ201で測定した電子検出系
21の検出感度分布D(x)と視野28に対する電子ビ
ームの強度分布G(x)との積を求め、この積G(x)
・D(x)を基準画像信号として記憶部18Aに記憶さ
せる。
【0042】次に、ステップ205において、第1の実
施の形態と同様に、観察対象の試料8をXYステージ9
上に載置して視野28に対して走査して、試料8の像を
試料画像信号Im(x)に変換する。そして、ステップ2
06において、試料画像信号Im(x)を基準画像信号G
(x)・D(x)で除算して商信号S’(x)を求める
ことで、試料画像信号Im(x)の信号レベルの補正を行
う。試料画像信号Im(x)は、上述の(4)式によって
表されるため、その商信号S’(x)は真の試料画像信
号I(x)となる。従って、視野28内の電子ビームの
強度分布G(x)、及び電子検出系21の検出感度分布
D(x)のばらつきの影響を除去した試料画像信号を得
ることができる。
【0043】そして、ステップ207において、信号レ
ベルを補正した商信号S’(x)を例えば所定の閾値で
2値化して出力装置20に出力する。これによって、欠
陥部等が表示される。そして、同じ条件で別の試料を観
察する場合には、ステップ208,209を経てステッ
プ205に戻り、別の試料をXYステージ9に載置す
る。一方、基準画像信号の更新を行う場合には、ステッ
プ209からステップ202に戻り、観察のための照明
条件、及び結像条件を再び設定し、次で視野28内の電
子ビームの強度分布を測定する。
【0044】このように本例によれば、視野28内の電
子ビームの強度分布G(x)、及び電子検出系21の検
出感度分布D(x)が直接高精度に計測されているた
め、それらの補正を行うことで試料8の実際の回路パタ
ーンの状態を高精度に観察できる。また、強度分布G
(x)を高精度に計測しているため、図7(b)におい
て、中央の幅Lの比較的強度分布が平坦な領域のみなら
ず、より広い幅Wの領域を視野28として使用できる。
従って、測定効率を更に向上できる。
【0045】なお、上記の実施の形態では荷電粒子線と
して電子ビームが使用されているが、荷電粒子線として
イオンビーム等を使用する場合にも本発明を適用するこ
とができる。このように、本発明は上述の実施の形態に
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得る。
【0046】
【発明の効果】本発明の第1の写像型観察方法によれ
ば、視野内の荷電粒子線の強度分布、及び荷電粒子線の
検出系の検出感度分布のばらつきの影響を軽減して、試
料をより実際の像に近い状態で観察することができる利
点がある。次に、本発明の第2の写像型観察方法によれ
ば、視野内の荷電粒子線の強度分布の影響を軽減して試
料を正確に観察することができる。
【0047】次に、本発明の写像型荷電粒子線顕微鏡に
よれば、本発明による写像型観察方法を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態において使用され
る写像型電子顕微鏡を示す概略構成図である。
【図2】 (a)は、図1の視野28に対して試料8を
走査して観察する際の説明に供する平面図、(b)は、
基準試料8Aを示す平面図である。
【図3】 図1のTDIセンサ22を示す図である。
【図4】 TDIセンサ22を用いて視野28内の像を
撮像する際の動作の説明に供する図である。
【図5】 図1の視野28内の試料の画像信号の一例を
示す図である。
【図6】 画像信号を2値化処理する際の説明に供する
図である。
【図7】 (a)は、本発明の第2の実施の形態の写像
型電子顕微鏡の要部を示す一部を切り欠いた構成図、
(b)は、図7(a)のファラデーカップ29により測
定される視野28内の電子ビームの強度分布G(x)の
一例を示す図である。
【図8】 (a)は、電子検出系の検出感度分布D
(x)の一例を示す図、(b)は、電子検出系の検出感
度分布の測定機構の一例を示す図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態の写像型電子顕微
鏡を使用して試料を観察する際の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 本発明の第2の実施の形態の写像型電子顕
微鏡を使用して試料を観察する際の動作の一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
EB…電子ビーム、1…電子銃、5…ビームセパレー
タ、6…開口絞り、7…カソードレンズ、8…試料、8
A…基準試料、9…XYステージ、14…MCP、15
…光学レンズ、17…画像信号処理部、18A…記憶
部、18B…画像メモリ、19…画像信号演算部、20
…出力装置、21…電子検出系、22…TDI方式のC
CD型の撮像素子、28…視野

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子線を試料上の少なくとも一次元
    方向に広がった視野に照射する照射系と、前記荷電粒子
    線の照射により前記試料から発生する荷電粒子線を集束
    して前記視野内の前記試料の像を形成する結像系と、該
    結像系によって形成される像を画像信号に変換する検出
    系と、を用いて試料を観察する写像型観察方法であっ
    て、 前記照射系の照明条件、及び前記結像系の結像条件を所
    定の条件に設定する第1のステップと、 該設定された条件のもとで、前記照射系を介して均一な
    表面形状を有する基準試料を照射して、前記結像系及び
    前記検出系を介して前記視野内の前記基準試料の像を変
    換して得られる画像信号より基準画像信号を生成して記
    憶する第2のステップと、 前記所定の条件のもとで前記照射系、前記結像系及び前
    記検出系を介して観察対象の試料の像を試料画像信号に
    変換し、該変換された試料画像信号をリアルタイムで、
    又は所定期間記憶した後に、前記基準画像信号と演算し
    て得られる信号に基づいて前記試料を観察する第3のス
    テップと、を有することを特徴とする写像型観察方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の写像型観察方法であっ
    て、 前記第2のステップで、前記照射系を介して前記基準試
    料を照射したときに、前記基準試料と前記視野とを該視
    野の長手方向に交差する方向に相対走査しながら、前記
    基準試料の像を画像信号に変換し、 該変換された画像信号を前記相対走査の方向に対応する
    方向に平均化して得られる信号を前記基準画像信号とす
    ることを特徴とする写像型観察方法。
  3. 【請求項3】 荷電粒子線を試料上の少なくとも一次元
    方向に広がった視野に照射する照射系と、前記荷電粒子
    線の照射により前記試料から発生する荷電粒子線を集束
    して前記視野内の前記試料の像を形成する結像系と、該
    結像系によって形成される像を画像信号に変換する検出
    系と、を用いて試料を観察する写像型観察方法であっ
    て、 前記照射系の照明条件を所定の条件に設定する第1のス
    テップと、 該設定された条件のもとで前記照射系を介して前記視野
    を照射した状態で、該視野内における前記荷電粒子線の
    強度分布を測定し、該強度分布に応じた基準画像信号を
    生成して記憶する第2のステップと、 前記所定の条件のもとで前記照射系、前記結像系及び前
    記検出系を介して観察対象の試料の像を試料画像信号に
    変換し、該変換された試料画像信号をリアルタイムで、
    又は所定期間記憶した後に、前記基準画像信号と演算し
    て得られる信号に基づいて前記試料を観察する第3のス
    テップと、を有することを特徴とする写像型観察方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の写像型観察方法であっ
    て、 前記検出系は2次元的に配列された複数の画素を有し、
    前記複数の画素の感度のばらつきを予め測定して、該測
    定されたばらつきに応じた感度分布を求めておき、 前記第2のステップにおいて、前記強度分布の測定結果
    と前記感度分布との積に基づいて前記基準画像信号を生
    成することを特徴とする写像型観察方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の写像型観察方法であっ
    て、 前記検出系は前記視野の長手方向に対応する方向に沿っ
    て配列された複数の画素を有し、前記複数の画素の感度
    のばらつきを予め測定して、該測定されたばらつきに応
    じた感度分布を求めておき、 前記第2のステップにおいて、前記強度分布の測定結果
    と前記感度分布との積に基づいて前記基準画像信号を生
    成することを特徴とする写像型観察方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項記載の写像型
    観察方法であって、 前記第3のステップにおいて、前記試料画像信号を前記
    基準画像信号で除算することを特徴とする写像型観察方
    法。
  7. 【請求項7】 荷電粒子線を試料上の少なくとも一次元
    方向に広がった視野に照射する照射系と、前記荷電粒子
    線の照射により前記試料から発生する荷電粒子線を集束
    して前記視野内の前記試料の像を形成する結像系と、該
    結像系によって形成される像を画像信号に変換する検出
    系と、を用いて試料を観察する写像型荷電粒子線顕微鏡
    であって、 前記照射系の照明条件、又は前記結像系の結像条件の少
    なくとも一方に応じて求められる基準画像信号を記憶す
    る記憶装置と、 前記照射系、前記結像系、及び前記検出系を介して観察
    対象の試料の前記視野内の像を試料画像信号に変換する
    制御系と、 前記照射系、及び前記結像系の条件に応じて前記記憶装
    置から読み出された所定の前記基準画像信号と前記試料
    画像信号とを演算して前記試料に対応する信号を生成す
    る画像演算系と、を有することを特徴とする写像型荷電
    粒子線顕微鏡。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の写像型荷電粒子線顕微鏡
    であって、 前記視野と前記観察対象の試料とを前記視野の長手方向
    に交差する方向に相対走査する走査機構を更に備えたこ
    とを特徴とする写像型荷電粒子線顕微鏡。
  9. 【請求項9】 請求項7、又は8記載の写像型荷電粒子
    線顕微鏡であって、 前記視野内の前記荷電粒子線の強度分布を計測する強度
    分布計測系を更に備えたことを特徴とする写像型荷電粒
    子線顕微鏡。
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