JPH11283545A - 電子画像観察装置 - Google Patents

電子画像観察装置

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Publication number
JPH11283545A
JPH11283545A JP10102181A JP10218198A JPH11283545A JP H11283545 A JPH11283545 A JP H11283545A JP 10102181 A JP10102181 A JP 10102181A JP 10218198 A JP10218198 A JP 10218198A JP H11283545 A JPH11283545 A JP H11283545A
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JP
Japan
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electronic image
image
partial
stage
electron beam
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Application number
JP10102181A
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English (en)
Inventor
Muneki Hamashima
宗樹 浜島
Hiroshi Hirose
寛 広瀬
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に明るく良好な電子画像を得られる電子画
像観察装置を提供する。 【解決手段】 電子画像観察装置は、試料(6)面上に
電子ビーム(2)を照射する照射手段(1)と、試料を
移動するXYステージ(5)と、XYステージの位置を
検出する位置検出手段(17a,b)と、電子ビームが
照射された試料面からの電子(4)を検出して電子ビー
ムが照射された試料面に対応する部分の電子画像を得る
電子検出手段(9)と、位置検出手段の位置検出結果を
もとにXYステージの移動を制御する移動制御手段(1
6)と、XYステージの移動に伴って電子検出手段が検
出する部分電子画像を記憶する記憶手段(20)と、記
憶手段が記憶した部分電子画像を隣接する部分電子画像
と比較して相対位置を補正し、該補正した部分電子画像
を記憶手段に再記憶させる補正手段(19a)とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームなどを
用いて試料の電子画像を観察する電子画像観察装置に関
し、特に、ウェハやマスクなどの電子画像を短時間でし
かもS/N比の高い鮮明な画像として観察することをが
できる電子画像観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から走査型電子顕微鏡(SEM)
は、電子ビームをコンデンサレンズ、対物レンズなどで
試料表面上に集束したスポットを偏向コイルで走査し、
電子ビームの照射により試料から発生した二次電子を検
出することによって像(SEM像)を得ている。この場
合、電子ビームのプローブ電流は一定なので、低倍率の
広い視野では、高倍率の時に比べて電子ビームの滞在時
間が短く、1画素あたりの信号量が著しく低下するた
め、SEM像の明るさが大きく低減し、SEM像の観察
がしずらいという問題があった。
【0003】一方、大電流のプローブを用いてウェハや
マスクなどの欠陥をSEM像を解析することにより検査
する欠陥検査装置が知られているが、この欠陥検査装置
においても、低倍率では広い視野の全域をラスタ走査す
るため、明るいSEM像が得られるものの、像を得るた
めには多大な時間を要してしまうという問題があった。
【0004】これに対し、例えば、特開平7−1812
97号公報には、従来の走査型電子顕微鏡とは異なり、
電子ビームを一次光学系で線状あるいは矩形状にして試
料に照射し、試料からの二次電子や反射電子を2次元の
画像として、二次光学系で拡大投影し、エリア検出器に
結像させるものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−181297号公報によるものでも、必要な像の分
解能を維持したまま低倍率での像の観察や検査を短時間
で行うことは困難であるという問題を依然として有して
いた。
【0006】また、試料の走査中に横ぶれなどが生じる
と、良好な試料像が得られないという問題もあった。
【0007】本発明の目的は、上述の従来技術における
問題点に鑑み、必要な像の分解能を維持し、広い視野で
明るく鮮明な画像を短時間で獲得し、観察することがで
きる電子画像観察装置を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、試料の走査中に横ぶ
れなどが生じても、良好な試料像を得ることができる電
子画像観察装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、電子画像観察装置は、
試料面上に電子ビームを照射する照射手段と、前記試料
を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yステージ
と、前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段
と、前記電子ビームが照射された試料面からの二次電
子、反射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1
つを検出して前記電子ビームが照射された前記試料面に
対応する部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、前
記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yステ
ージの移動を制御する移動制御手段と、前記X−Yステ
ージの移動に伴って前記電子検出手段が検出する部分電
子画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶した
部分電子画像を隣接する部分電子画像と比較して相対位
置を補正し、該補正した部分電子画像を前記記憶手段に
再記憶させる補正手段とを具備する。これにより、試料
の走査時すなわちX−Yステージの走査時に横ぶれなど
が生じても電子画像の横ずれをソフトウェア的に補正で
き、常に試料の良好な電子画像を得ることができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、電子画
像観察装置は、試料面上に電子ビームを照射する照射手
段と、前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX
−Yステージと、前記X−Yステージの位置を検出する
位置検出手段と、前記電子ビームが照射された試料面か
らの二次電子、反射電子および後方散乱電子のうちの少
なくとも1つを検出して前記電子ビームが照射された前
記試料面に対応する部分の部分電子画像を得る電子検出
手段と、前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記
X−Yステージの移動を制御する移動制御手段と、前記
X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が検出
する部分電子画像を記憶する記憶手段と、前記位置検出
手段の位置検出結果をもとに前記電子ビームが照射され
た試料面からの二次電子、反射電子および後方散乱電子
のうちの少なくとも1つの前記電子検出手段への入射位
置を補正する補正手段とを具備する。これにより、X−
Yステージの走査時に横ぶれなどが生じても電子画像の
横ずれをリアルタイムに補正でき、常に試料の良好な電
子画像を得ることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1または2に記載の電子画像観察装置において、前記記
憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料面の電
子画像を表示する表示部をさらに具備するよう構成され
る。これにより、試料の電子画像をより容易に観察する
ことができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、電子画
像観察装置は、試料面上に電子ビームを照射する照射手
段と、前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX
−Yステージと、前記X−Yステージの位置を検出する
位置検出手段と、前記電子ビームが照射された試料面か
らの二次電子、反射電子および後方散乱電子のうちの少
なくとも1つを検出して前記電子ビームが照射された前
記試料面に対応する部分の部分電子画像を得る電子検出
手段と、前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記
X−Yステージの移動を制御する移動制御手段と、前記
X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が検出
する部分電子画像を記憶する記憶手段と、前記記憶手段
が記憶した部分電子画像をもとに前記試料面の電子画像
を表示分解能を変えて表示部に表示する表示制御手段と
を具備する。これにより、任意の表示分解能において、
常に明るく鮮明な電子画像を短時間で獲得し、観察する
ことができる。
【0013】また、請求項5に記載の発明では、請求項
4に係る電子画像観察装置において、前記記憶手段が記
憶した部分電子画像を所定領域の部分電子画像群毎に平
均化する画像処理手段をさらに具備し、前記表示制御手
段は前記所定領域の部分電子画像群毎に平均化された部
分電子画像をもとに前記試料面の電子画像を前記表示部
に表示するよう構成される。これにより、任意の分解能
による表示を的確に行うことができる。
【0014】また、請求項6に記載の発明では、請求項
4に係る電子画像観察装置において、前記記憶手段が記
憶した部分電子画像において所定領域の部分電子画像群
毎に所定位置の部分電子画像を選択する画像処理手段を
さらに具備し、前記表示制御手段は前記所定領域の部分
電子画像群毎に選択された部分電子画像をもとに前記試
料面の電子画像を前記表示部に表示するよう構成され
る。これにより、任意の分解能による表示を的確に行う
ことができる。
【0015】また、請求項7に記載の発明では、請求項
4に係る電子画像観察装置において、前記記憶手段が記
憶した部分電子画像に対し隣接する部分電子画像を加算
する処理を行う画像処理手段をさらに具備し、前記表示
制御手段は前記加算処理された部分電子画像をもとに前
記試料面の電子画像を前記表示部に表示するよう構成さ
れる。これにより、S/N比のより高い電子画像を得る
ことができる。
【0016】また、請求項8に記載の発明では、電子画
像観察装置は、試料面上に電子ビームを照射する照射手
段と、前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX
−Yステージと、前記X−Yステージの位置を検出する
位置検出手段と、前記電子ビームが照射された試料面か
らの二次電子、反射電子および後方散乱電子のうちの少
なくとも1つを検出して前記電子ビームが照射された前
記試料面に対応する部分の部分電子画像を得る電子検出
手段と、前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記
X−Yステージの移動を制御する移動制御手段と、前記
X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が検出
する部分電子画像を圧縮処理する画像処理手段と、前記
圧縮処理された部分電子画像を記憶する記憶手段と、前
記記憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料面
の電子画像を表示分解能を変えて表示部に表示する表示
制御手段とを具備する。これにより、任意の表示分解能
において、常に明るく鮮明な電子画像を短時間で獲得
し、観察することができる。また、記憶手段に記憶され
るデータの量を圧縮して少なくできるので、記憶手段の
容量を少なくすることが可能である。
【0017】また、請求項9に記載の発明では、請求項
8に係る電子画像観察装置において、前記画像処理手段
は前記電子検出手段が検出する部分電子画像を所定領域
の部分電子画像群毎に平均化し、かつ前記記憶手段は前
記所定領域の部分電子画像群毎に平均化された部分電子
画像を記憶するよう構成される。これにより、得られる
試料の電子画像の質を落とすことなく、記憶手段に記憶
されるデータの量を的確に少なくすることができる。こ
のため、記憶手段の容量をより少なくすることが可能で
ある。
【0018】また、請求項10に記載の発明では、請求
項8に係る電子画像観察装置において、前記画像処理手
段は前記電子検出手段が検出する部分電子画像において
所定領域の部分電子画像群毎に所定位置の部分電子画像
を選択し、かつ前記記憶手段は前記所定領域の部分電子
画像群毎に選択された部分電子画像を記憶するよう構成
される。これにより、得られる試料の電子画像の質を落
とすことなく、記憶手段に記憶されるデータの量を的確
に少なくすることができる。このため、記憶手段の容量
をより少なくすることが可能である。
【0019】また、請求項11に記載の発明では、電子
画像観察装置は、試料面上に電子ビームを照射する照射
手段と、前記試料を前記電子ビームの照射面に移動する
X−Yステージと、前記X−Yステージの位置を検出す
る位置検出手段と、前記電子ビームが照射された試料面
からの二次電子、反射電子および後方散乱電子のうちの
少なくとも1つを検出して前記電子ビームが照射された
前記試料面に対応する部分の部分電子画像を得る電子検
出手段と、前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前
記X−Yステージの移動を制御する移動制御手段と、前
記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が検
出する部分電子画像に対し、隣接する部分電子画像を加
算する処理を行う画像処理手段と、前記加算処理された
画像を部分電子画像として記憶する記憶手段と、前記記
憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料面の電
子画像を表示分解能を変えて表示部に表示する表示制御
手段とを具備する。これにより、任意の表示分解能にお
いて、常に明るくS/N比のより高い試料の電子画像を
短時間で獲得し、観察することができる。
【0020】また、請求項12に記載の発明では、請求
項3〜11のいずれか1項に記載の電子画像観察装置に
おいて、前記試料面の電子画像を前記表示部に表示する
倍率を切換える倍率指示手段をさらに具備するよう構成
される。これにより、所望の表示倍率で試料の電子画像
を観察することができる。
【0021】また、請求項13に記載の発明では、請求
項3〜12のいずれか1項に記載の電子画像観察装置に
おいて、前記部分電子画像は1次元画像であるよう構成
される。これにより、試料の電子画像を的確に得ること
ができる。
【0022】また、請求項14に記載の発明では、請求
項3〜12のいずれか1項に記載の電子画像観察装置に
おいて、前記部分電子画像は2次元画像であり、かつ前
記照射手段は前記X−Yステージの移動に同期して前記
電子ビームをブランキングさせるよう構成される。これ
により、試料の電子画像をより的確に得ることができ
る。
【0023】また、請求項15に記載の発明では、請求
項3〜12のいずれか1項に記載の電子画像観察装置に
おいて、前記部分電子画像は2次元画像であり、かつ前
記電子検出手段は前記X−Yステージの移動に同期して
前記試料面からの電子または該電子に対応する光子を遮
蔽する遮蔽手段を有するよう構成される。これにより、
試料の電子画像をより的確に得ることができる。
【0024】また、請求項16に記載の発明では、請求
項3〜13のいずれか1項に記載の電子画像観察装置に
おいて、前記電子画像をもとに前記試料を検査する検査
処理手段をさらに具備するよう構成される。これによ
り、電子画像を用いた試料の欠陥検査などの検査を行う
ことが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子画像観察
装置につき図面を参照して説明する。図1は、本発明の
第1の実施形態に係る電子画像観察装置の全体構成を示
す概念図である。
【0026】図1において、電子銃1から照射される線
状の電子ビーム2は、一次光学系3によるレンズ作用を
受けて真空チャンバー10内に配置されたXYステージ
5上の試料6上に線状、矩形状もしくはだ円状の照明領
域で照射される。試料6に照射された電子ビーム2によ
って試料6から発生した二次電子、反射電子あるいは後
方散乱電子(以下、総括して「検出電子」という)は、
二次光学系7を通過する。この二次光学系7により、検
出電子4は線状もしくは矩形状の電子信号による画像と
して検出器9に拡大投影され、結像される。
【0027】E×B(イークロスビー)プリズムすなわ
ち電磁プリズム8は、電界Eと磁界Bとが最適値(ウィ
ーン条件)に設定され、電子銃1から照射された斜めか
らの電子ビーム2を二次光学系7の光軸方向すなわちZ
軸方向に曲げてカソードレンズ11に垂直に入射させる
一方、試料6からの検出電子4を、Z軸方向すなわち試
料6面から検出器9方向にまっすぐ通過させる。すなわ
ち、電磁プリズム8は、ビームスプリッターとしての機
能を有し、またウィーンフィルタとして特定のエネルギ
ー帯をもつ検出電子4のみを通過させる機能を有する。
【0028】試料6からの検出電子4は、試料6側に配
置されたカソードレンズ11によってまず集光され、さ
らにレンズ12〜14によってレンズ作用が行われて、
検出器9に入射される。
【0029】検出器9は、入射された検出電子4を増幅
するMCP(マイクロチャンネルプレート)9a、MC
P9aによって増幅された電子を光に変換する蛍光板9
b、真空チャンバー10内の真空系と外部とを中継しか
つ蛍光板9bで変換された光学像を伝達するFOP(フ
ァイバーオプティックプレート)9c、およびFOP9
cから出力された光学像を撮像するCCD素子などの撮
像素子9dを有している。MCP9aや蛍光板9bには
高電圧が印加されるが、この電圧は、制御部19の制御
のもとに、電圧制御部18によって制御される。また、
撮像素子9dは、制御部19の制御のもとに、撮像制御
部24によって制御される。
【0030】XYステージ5は、制御部19の制御のも
とに、ステージ移動機構16によって水平方向すなわち
XY方向に移動され、レーザ干渉計17a,17bによ
ってそれぞれX,Y方向の位置が検出される。この位置
検出結果は、干渉計出力部17を介して制御部19に位
置検出信号として出力される。
【0031】二次光学系7の試料6面に対する焦点合わ
せは、光学的斜入射方式のZ位置センサー22が試料6
面の高さを検出し、この検出結果をA/D変換器23を
介して制御部19に出力し、制御部19がこの検出結果
をもとに焦点制御部15を介して光学レンズ11〜14
を制御することによって行われる。具体的には、XYス
テージ5のステージ走査とともに、制御部19が、A/
D変換器23でディジタル化されたZ位置センサー22
からの信号をメモリ20内の変換テーブル20aによっ
てレンズの焦点制御量に変換し、この変換されたレンズ
の焦点制御量を焦点制御部15に出力し、焦点制御部1
5は、ディジタルのレンズの焦点制御量を図示しないD
/A変換器によってアナログ信号に変換し、各光学レン
ズ11〜14を制御する。これによって自動焦点制御が
行われる。
【0032】撮像制御部24は、撮像素子9dからの撮
像信号を、XYステージ5のステージ走査に伴う干渉計
出力部17からの位置検出信号に同期してA/D変換
し、この変換されたディジタル信号を制御部19に出力
する。このディジタル信号は、制御部19の管理のもと
に、メモリ20内の画像メモリ20bに順次DMA転送
される。
【0033】制御部19内の補正部19aは、撮像素子
9が撮像した画像の画像ずれを画像メモリ20b上で補
正して再記憶する処理を行う。画像処理部19bは、画
像メモリ20bに記憶された2次元画像を表示制御部2
5を介して表示部26に表示出力する際の各種の画像処
理を行う。
【0034】倍率指示部27は、画像メモリ20bに記
憶された2次元画像の表示部26への表示倍率を指示す
る。
【0035】次に、図2を参照して検出器9の詳細構成
について説明する。MCP31,32は図1のMCP9
aに相当し、蛍光部33は図1の蛍光部9bに相当し、
FOP34は図1のFOP9cに相当し、撮像素子35
は図1の撮像素子9dに相当するものである。
【0036】まず検出電子4は、第1のMCP31に入
射する。入射した検出電子4はこのMCP31内で増幅
され、さらに第2のMCP32内で増幅される。MCP
31,32で増幅された電子は、蛍光部33の蛍光面に
衝突する。この際、第1のMCP31の入口側の電位
は、検出電子4の加速電圧をMCPの検出効率の最も良
い値に調整するために、例えば0〜−5kV程度に設定
される。例えば、検出電子4の加速電圧が+5kVであ
った場合には、第1のMCP31の入口側の電位を−
4.5kVに設定して減速させ、入射する検出電子4の
電子エネルギーが0.5keV程度になるようにする。
【0037】検出電子4からなる電流量の増幅率は、第
1のMCP31と第2のMCP32との間に印加される
電圧(例えば0〜2kV程度)で規定される。例えば1
kV印加で1×10程度の増幅率となる。また、第2
のMCP32から出力される電子ビームの広がりをでき
るだけ抑制するために、第2のMCP32と蛍光部33
の蛍光面との間には、0〜5kV程度、例えば4kVの
電圧が印加される。
【0038】蛍光部33の蛍光面では電子が光子に変換
され、この光出力は、FOP34を通過して、撮像素子
35に照射され撮像される。蛍光部33の蛍光面での画
像サイズと撮像素子35の撮像面での撮像サイズを合わ
せるため、FOP34は例えば約3:1にサイズが縮小
されて撮像素子35の撮像面に光学像を投影するように
設計されている。
【0039】図3は、XYステージ5のステージ走査と
これに伴う試料6の電子画像の取得の概略的な様子を示
す説明図である。
【0040】前述のように、ステージ移動機構16によ
るステージ走査によってXYステージ5が移動すると、
レーザ干渉計17a,17bによって位置検出がなさ
れ、制御部19の制御のもとに、この位置検出信号に同
期して検出器9が撮像した撮像信号すなわち画像信号が
画像メモリ20bに記憶される。
【0041】ステージ走査は、図3に示すように、大き
くは矢印41のようなジグザグに試料6面を走査するよ
うに行われる。通常、試料6面上の観察または検査範囲
の単位領域E1は、例えばウエハのデバイス1チップ分
であり、10mm程度である。従って、この観察範囲
の単位領域E1毎に順にステージ走査が行われ、試料6
の端の位置にある単位領域の位置まで到達すると、隣接
する観察していない単位領域に移動して折り返し走査さ
れる。
【0042】しかしながら、この単位領域E1内におけ
る画像を一度に取り込むことは実際上は困難であるた
め、単位領域E1を数100μmから1mm視野程度の
サブフィールドE2に分けて、この単位領域E1内を何
度も折返し走査を繰り返し、順次連続的に画像信号を画
像メモリ20bに取り込む。すなわち、サブフィールド
E2を部分電子画像として画像メモリに記憶する。
【0043】ここで、電子銃1は試料6に対して線状、
矩形状もしくはだ円状の電子ビーム2を照射するため、
撮像素子9dは、1次元のリニアセンサーが設置されて
いる。このため、順次画像メモリ20bに取り込まれる
画像信号は、ライン画像または1次元画像に対応した画
像信号である。
【0044】ところが、図3に示すように、ステージ走
査が一定速度で行われている間に、ヨーイングや横振動
あるいは横ぶれなどが生じると、サブフィールドE2に
対応して得られる1次元画像は横ずれを生じてしまう。
この結果、複数の1次元画像すなわち1次元画像群から
なる2次元の画像は、縦方向(Y方向)に均一につなが
らず、良好な2次元画像を取得することができなくなっ
てしまう。
【0045】そこで、制御部19内の補正部19aは、
画像メモリ20bに記憶された各1次元画像毎に1つ前
の1次元画像と比較して画像ずれを検出し、その画像ず
れを補正するよう画像メモリ20b上で再配置(再記
憶)する。これにより、各1次元画像の相対位置関係が
適切に保持され、縦方向にきれいにつながった良好な2
次元画像として記憶されることになる。
【0046】このようにして補正された2次元画像は、
表示制御部25の表示制御のもとに、表示部26の表示
画面上に表示出力される。この際、倍率指示部27によ
って表示部26の表示画面上に表示出力される視野の倍
率または表示分解能を変更指示することができる。
【0047】図4は、ウェハ上の半導体メモリチップ内
のセル構造を観察したときの電子画像を表示部26に表
示する様子を示す説明図である。
【0048】本実施形態の電子画像観察装置は、試料か
らの画像信号をステージ走査に伴って画像メモリ20b
に取り込みながら、順次それを読み出して表示部26に
表示出力するので、通常は試料における視野の狭い領域
E3が表示部26に高倍率で連続的に詳細表示される
(図4(a))。ステージ走査しながら得た画像メモリ
20b上のデータが必要な一定量に達すると、画像を合
成し、広い視野の低倍率の像(例えば単位領域E1の
像)が表示部26に表示される(図4(b))。もちろ
ん、倍率指示部27の倍率指示によって表示倍率を適宜
変更することが可能である。
【0049】画像処理部19bは、図4(b)のような
広い視野の低倍率で表示する際、画像メモリ20b内に
記憶された2次元画像の中から、この表示画面の分解能
または解像度に対応した1次元画像を規則的に選択し、
すなわち、不要な1次元画像を間引きする処理を行う。
【0050】あるいは、画像処理部19bは、広い視野
の低倍率で表示する際、画像メモリ20b内に記憶され
た2次元画像の中から、この表示画面の解像度に対応す
る1次元画像を規則的に選択し、この選択した1次元画
像の周辺の1次元画像を平均化した画像を該表示画面の
画素に対応する画像情報とする平均化処理を行うように
してもよい。
【0051】なお、画像処理部19bは、画像メモリ2
0bに記憶されて補正された1次元画像に隣接する1次
元画像を加算する処理を行うようにしてもよい。このよ
うな加算処理を行うことにより、1次元画像自体のS/
N比が向上する。例えば、N回加算すると、S/N比
は、Nの平方根倍に向上する。
【0052】また、撮像素子9dはリニアセンサーであ
るが、2次元のエリアセンサーを用いる場合も同様に、
加算処理されていれば、S/N比を向上させることがで
きる。また、撮像素子9dはリニアセンサーとして、Y
方向の画素に積算を行うTDi−CCD(Time D
elay Integral)を用いてもよい。この場
合、照明視野は線状でなく矩形状もしくはだ円状であれ
ばよく、さらにTDi−CCDの積算効果により大幅に
S/Nを向上させることができる。TDi−CCDの機
能としては、Y方向の画素で積算を行う以外、1次元リ
ニアセンサーとほぼ同様にX方向の1ライン毎の出力と
なる。通常TDi−CCDのY方向の加算数は64、1
28、256等で可変であり、例えば、X方向に512
画素であるならばXYのアスペクト比は、それぞれ8:
1、4:1、2:1となる。
【0053】ところで、前述した第1の実施形態では、
単に試料6面を表示部26の表示画面を通して観察する
のみであるが、試料6面の電子画像をもとに、該試料6
の欠陥を検査することもできる。
【0054】例えば、画像処理部19bが、画像メモリ
20bに記憶された2次元画像を画像処理することによ
ってウェハ、ウェハ上のデバイスチップあるいはマスク
などの試料6の欠陥を自動的に検出することができる。
この欠陥検出の画像処理は、例えば、正常パターン画像
と取得したパターン画像とを比較処理することによって
可能となる。すなわち、ゴミのようなものが付着してい
れば欠陥部分は突出し、この突出した凸欠陥であれば、
発生する検出電子の量は大きくなる。一方、金属配線パ
ターンが欠けている等の凹欠陥であれば、発生する検出
電子の量は小さくなる。このような検出電子量の増減に
よって撮像素子9dへの入射光量ひいては各画素の信号
量が増減することなどに基づいて、欠陥検出を行うこと
ができる。
【0055】例えば、図4の場合であれば、画像処理部
19bが、各セル構造中の極端に信号量が多い部分(図
中の黒い楕円で示されている部分)を欠陥セルとして検
出する画像処理を施すことにより、半導体メモリセルの
欠陥を容易に検出することが可能となる。もちろん、そ
のような画像処理を施すことなく表示部26の表示画面
を観察することで、欠陥セルを人為的に検出することも
可能である。
【0056】なお、前述した第1の実施の形態では、取
得した1次元画像に横ずれが存在する場合、そのまま1
次元画像を画像メモリ20b内に記憶し、その後、補正
部19aによって横ずれを補正して再記憶するよう構成
しているが、このような補正部19aを設けず、制御部
19が干渉計出力部17からの位置検出信号をもとにX
Yステージ5の横ぶれ量または横ずれ量をリアルタイム
に検出し、この検出した横ぶれ量をもとに、偏向制御部
21を介して偏向レンズ28を制御し、検出電子4の進
行方向をXYステージ5の横ぶれと逆方向にリアルタイ
ムにシフトさせ、検出電子4の検出器9への入射位置を
補正するようにしてもよい。このようなリアルタイムの
補正を行うことにより、横ずれのある1次元画像群から
なる2次元画像が画像メモリ20bに記憶されることは
ない。また、このような偏向レンズ28の制御による補
正と補正部19aによる補正とを組み合わせて用いるこ
ともできる。
【0057】また、前述した第1の実施形態では、電子
銃1が線状の電子ビーム2を照射し、撮像素子9dがリ
ニアセンサーであるとしたが、電子銃1が矩形状もしく
はだ円状の電子ビーム2を照射し、撮像素子9dがエリ
アセンサーとする構成であってもよい。
【0058】撮像素子9dとしてエリアセンサーを用い
る場合、制御部19は、XYステージ5のステージ走査
に同期して、電子銃1からの電子ビーム2をブランキン
グ制御することによってストロボ的に照射し、2次元の
電子画像を画像メモリ20bに記憶するようにすればよ
い。あるいは、制御部19は、電子銃1からの電子ビー
ム2を連続照射し、XYステージ5のステージ走査に同
期した撮像素子9dによる電子シャッタ制御を行って、
2次元の電子画像を画像メモリ20bに記憶するように
してもよい。この際、試料の単位領域E1を一度に撮像
できる場合は、各単位領域E1毎に、単位領域E1を一
度に撮像できない場合は、分割して撮像される領域毎
に、補正部19aがそれぞれの2次元画像の横ずれを補
正するようにする。但し、制御部19が偏向制御部21
を介して偏向レンズ28をリアルタイムに制御する場合
はこの限りではない。
【0059】図5は、本発明の第2の実施形態に係る電
子画像観察装置の全体構成を示す概念図である。本実施
形態の電子画像観察装置は、画像処理部19bの構成が
画像処理部19cに代わる点以外は、図1に示される第
1の実施形態の電子画像観察装置とほぼ同様の構成を有
する。
【0060】第1の実施形態における画像処理部19b
は、画像メモリ20bに1次元あるいは2次元画像を記
憶した後に、各種の画像処理を行うものであったが、第
2の実施形態における画像処理部19cは、画像メモリ
20bに1次元あるいは2次元の画像を記憶する前に各
種の画像処理を行うよう構成されている。
【0061】すなわち、画像処理部19cは、取得する
画像が1次元画像である場合、撮像された1次元画像を
所定の1次元画像群毎に平均し、この平均化した1次元
画像を画像メモリ20bに記憶する。
【0062】または、画像処理部19cは、取得する画
像が1次元画像である場合、撮像された1次元画像に隣
接する1次元画像を加算する処理を行い、この加算処理
された1次元画像を画像メモリ20bに記憶する。
【0063】あるいは、画像処理部19cは、取得する
画像が1次元画像である場合、撮像された1次元画像を
間引いて画像メモリ20bに記憶するようにしてもよ
い。この場合、画像処理部19cは、第1の実施の形態
と同様に、表示部26の表示画面の解像度に合わせるた
めの画像処理を画像メモリ20bへの記憶後に行うよう
にする。これは、表示部26の表示画面の解像度に比し
て画像メモリ20bに記憶された2次元画像の解像度が
低い場合、画像メモリ20bに記憶された2次元画像を
補間する必要があるからである。これによれば、画像メ
モリ20bのメモリ容量を格段に少なくすることができ
る。
【0064】なお、1次元画像を間引いて画像メモリ2
0bに記憶することが可能である場合には、ステージ走
査速度を速くして、すなわち1次元画像の取得を粗くす
ることが可能であるため、1次元画像を間引くことな
く、ステージ走査速度を速くするようにしてもよいの
は、もちろんである。これによれば、観察あるいは検査
時間を非常に短縮することができる。
【0065】なお、取得する画像が1次元画像であり、
偏向レンズ28をリアルタイムに制御しない場合は、補
正部19aによって横ずれを補正した後に画像メモリ2
0bに記憶するようにする。
【0066】具体的な実施形態をあげたが、本発明は、
前述の実施形態には限定されない。特に、前述の第1お
よび第2の実施形態の電子画像観察装置は、電子ビーム
により電子画像を得るものであったが、本発明はこれに
限定されるものではなく、イオンビームを用いて電子画
像を獲得するものなどにも適用することができる。すな
わち、二次電子、反射電子あるいは後方散乱電子などの
電子が試料面から検出できるものであれば全て適用可能
である。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜16に記載の
発明によれば、記憶手段に電子画像が記憶されるので、
一旦記憶された試料の任意の場所の電子画像を任意の倍
率で適宜表示することが可能となり、試料の電子画像の
観察を効率よく行うことができる。
【0068】また、請求項1〜3に記載の発明によれ
ば、XYステージまたは試料の走査時に横ぶれなどが生
じても、試料の良好な電子画像を得ることができる。
【0069】また、請求項4〜6に記載の発明によれ
ば、任意の表示分解能において、常に明るく鮮明な電子
画像を短時間で獲得し、観察することができる。
【0070】また、請求項7および11に記載の発明に
よれば、よりS/N比の高い電子画像を得ることができ
る。
【0071】また、請求項8〜10に記載の発明によれ
ば、記憶手段に記憶されるデータの量を圧縮できるの
で、記憶手段の容量を少なくすることが可能となる。
【0072】また、請求項12に記載の発明によれば、
所望の倍率で試料の電子画像を観察することができる。
【0073】また、請求項16に記載の発明によれば、
電子画像を用いた試料の欠陥検査などが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電子画像観察装
置の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の電子画像観察装置に用いた検出器の詳細
構成図である。
【図3】XYステージのステージ走査とこれに伴う試料
の電子画像の取得の概略的な様子を示す説明図である。
【図4】ウェハ上の半導体メモリチップ内のセル構造を
観察したときの電子画像を表示部に表示する様子を示す
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電子画像観察装
置の全体構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 電子ビーム 3 一次光学系 4 検出電子 5 XYステージ 6 試料 7 二次光学系 8 電磁プリズム 9 検出器 9a MCP 9b 蛍光板 9c FOP 9d 撮像素子 10 真空チャンバー 11 カソードレンズ 12〜14 レンズ 15 焦点制御部 16 ステージ移動機構 17 干渉計出力部 17a、17b レーザ干渉計 18 電圧制御部 19 制御部 19a 補正部 19b、19c 画像処理部 20 メモリ 20a 変換テーブル 20b 画像メモリ 21 偏向制御部 22 Z位置センサー 23 A/D変換器 24 撮像制御部 25 表示制御部 26 表示部 27 倍率指示部 28 偏向レンズ 31 MCP 32 MCP 33 蛍光部 34 FOP 35 撮像素子 E1 単位領域 E2 サブフィールド E3 領域

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面上に電子ビームを照射する照射手
    段と、 前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yス
    テージと、 前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段と、 前記電子ビームが照射された試料面からの二次電子、反
    射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1つを検
    出して前記電子ビームが照射された前記試料面に対応す
    る部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yス
    テージの移動を制御する移動制御手段と、 前記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段が記憶した部分電子画像を隣接する部分電
    子画像と比較して相対位置を補正し、該補正した部分電
    子画像を前記記憶手段に再記憶させる補正手段と、 を具備したことを特徴とする電子画像観察装置。
  2. 【請求項2】 試料面上に電子ビームを照射する照射手
    段と、 前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yス
    テージと、 前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段と、 前記電子ビームが照射された試料面からの二次電子、反
    射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1つを検
    出して前記電子ビームが照射された前記試料面に対応す
    る部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yス
    テージの移動を制御する移動制御手段と、 前記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像を記憶する記憶手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに、前記電子ビ
    ームが照射された試料面からの二次電子、反射電子およ
    び後方散乱電子のうちの少なくとも1つの前記電子検出
    手段への入射位置を補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とする電子画像観察装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段が記憶した部分電子画像を
    もとに前記試料面の電子画像を表示する表示部をさらに
    具備することを特徴とする請求項1または2に記載の電
    子画像観察装置。
  4. 【請求項4】 試料面上に電子ビームを照射する照射手
    段と、 前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yス
    テージと、 前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段と、 前記電子ビームが照射された試料面からの二次電子、反
    射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1つを検
    出して前記電子ビームが照射された前記試料面に対応す
    る部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yス
    テージの移動を制御する移動制御手段と、 前記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料
    面の電子画像を表示分解能を変えて表示部に表示する表
    示制御手段と、 を具備したことを特徴とする電子画像観察装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段が記憶した部分電子画像を
    所定領域の部分電子画像群毎に平均化する画像処理手段
    をさらに具備し、前記表示制御手段は前記所定領域の部
    分電子画像群毎に平均化された部分電子画像をもとに前
    記試料面の電子画像を前記表示部に表示することを特徴
    とする請求項4に記載の電子画像観察装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段が記憶した部分電子画像に
    おいて所定領域の部分電子画像群毎に所定位置の部分電
    子画像を選択する画像処理手段をさらに具備し、前記表
    示制御手段は前記所定領域の部分電子画像群毎に選択さ
    れた部分電子画像をもとに前記試料面の電子画像を前記
    表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載の電
    子画像観察装置。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段が記憶した部分電子画像に
    対し隣接する部分電子画像を加算する処理を行う画像処
    理手段をさらに具備し、前記表示制御手段は前記加算処
    理された部分電子画像をもとに前記試料面の電子画像を
    前記表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載
    の電子画像観察装置。
  8. 【請求項8】 試料面上に電子ビームを照射する照射手
    段と、 前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yス
    テージと、 前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段と、 前記電子ビームが照射された試料面からの二次電子、反
    射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1つを検
    出して前記電子ビームが照射された前記試料面に対応す
    る部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yス
    テージの移動を制御する移動制御手段と、 前記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像を圧縮処理する画像処理手段と、 前記圧縮処理された部分電子画像を記憶する記憶手段
    と、 前記記憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料
    面の電子画像を表示分解能を変えて表示部に表示する表
    示制御手段と、 を具備したことを特徴とする電子画像観察装置。
  9. 【請求項9】 前記画像処理手段は前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像を所定領域の部分電子画像群毎に
    平均化し、かつ前記記憶手段は前記所定領域の部分電子
    画像群毎に平均化された部分電子画像を記憶することを
    特徴とする請求項8に記載の電子画像観察装置。
  10. 【請求項10】 前記画像処理手段は前記電子検出手段
    が検出する部分電子画像において所定領域の部分電子画
    像群毎に所定位置の部分電子画像を選択し、かつ前記記
    憶手段は前記所定領域の部分電子画像群毎に選択された
    部分電子画像を記憶することを特徴とする請求項8に記
    載の電子画像観察装置。
  11. 【請求項11】 試料面上に電子ビームを照射する照射
    手段と、 前記試料を前記電子ビームの照射面に移動するX−Yス
    テージと、 前記X−Yステージの位置を検出する位置検出手段と、 前記電子ビームが照射された試料面からの二次電子、反
    射電子および後方散乱電子のうちの少なくとも1つを検
    出して前記電子ビームが照射された前記試料面に対応す
    る部分の部分電子画像を得る電子検出手段と、 前記位置検出手段の位置検出結果をもとに前記X−Yス
    テージの移動を制御する移動制御手段と、 前記X−Yステージの移動に伴って前記電子検出手段が
    検出する部分電子画像に対し、隣接する部分電子画像を
    加算する処理を行う画像処理手段と、 前記加算処理された画像を部分電子画像として記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段が記憶した部分電子画像をもとに前記試料
    面の電子画像を表示分解能を変えて表示部に表示する表
    示制御手段と、 を具備したことを特徴とする電子画像観察装置。
  12. 【請求項12】 前記試料面の電子画像を前記表示部に
    表示する倍率を切換える倍率指示手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載
    の電子画像観察装置。
  13. 【請求項13】 前記部分電子画像は1次元画像である
    ことを特徴とする請求項3〜12のいずれか1項に記載
    の電子画像観察装置。
  14. 【請求項14】 前記部分電子画像は2次元画像であ
    り、かつ前記照射手段は前記X−Yステージの移動に同
    期して前記電子ビームをブランキングさせることを特徴
    とする請求項3〜12のいずれか1項に記載の電子画像
    観察装置。
  15. 【請求項15】 前記部分電子画像は2次元画像であ
    り、かつ前記電子検出手段は前記X−Yステージの移動
    に同期して前記試料面からの電子または該電子に対応す
    る光子を遮蔽する遮蔽手段を有することを特徴とする請
    求項3〜12のいずれか1項に記載の電子画像観察装
    置。
  16. 【請求項16】 前記電子画像をもとに前記試料を検査
    する検査処理手段をさらに具備したことを特徴とする請
    求項3〜15のいずれか1項に記載の電子画像観察装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7075072B2 (en) 2001-09-10 2006-07-11 Ebara Corporation Detecting apparatus and device manufacturing method
US7157703B2 (en) 2002-08-30 2007-01-02 Ebara Corporation Electron beam system
KR20150054973A (ko) * 2012-10-26 2015-05-20 가부시키가이샤 히다치 하이테크놀로지즈 하전 입자선 장치 및 중첩 어긋남량 측정 방법

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