JP5164754B2 - 走査型荷電粒子顕微鏡装置及び走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法 - Google Patents

走査型荷電粒子顕微鏡装置及び走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法 Download PDF

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Description

本発明は,荷電粒子を用いて試料表面を走査して画像を取得する走査型荷電粒子顕微鏡及び走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法に係り,特に高分解能な画像を生成する分解能向上方法およびその装置に関する。
走査型荷電粒子顕微鏡は,半導体ウェーハ上に形成されたパターンの測定や観察に適する装置である。特に,半導体製造プロセスにおいて,半導体の検査やパターン計測などの対象試料の特徴量を求める用途として,画像観察のみではなく,半導体ウェーハ上に発生した欠陥の検出および欠陥の原因調査,パターンの寸法や形状の計測のために使われている。パターンの微細化に伴い,微小欠陥の検査や,パターンの高精度計測の必要性が増してきており,高分解能かつ明瞭な画像を得ることがますます重要となってきた。
しかし,現状としては,走査型荷電粒子顕微鏡自体の原因や試料に照射した荷電粒子により試料の内部で荷電粒子ビームの拡散することなどにより,分解能や画質が劣化してしまうという問題があった。分解能劣化の原因としては,大きく三つがある。一つ目として,粒子が波動の性質を持つことにより発生する回折収差や,レンズの特性に起因する色収差,球面収差のため,荷電粒子ビームはこれらの収差に対応するビーム強度波形を持って試料表面に入射することである。また,二つ目として,試料内に入射した荷電粒子ビームは,一般に試料内で拡散した後,試料上で荷電粒子ビームが入射した領域よりも広い領域から放出または試料を透過することである。これらの現象は,分解能劣化の要因となる。三つ目の原因としては,試料の材質などが原因で撮像条件が制限されることである。例えば,ArFレジストのような電子線耐性の弱い材質に対しては,試料へのダメージ低減のため,低加速電圧で撮像しなければならないが加速電圧を低くすると,回折収差と色収差が大きくなるため,分解能の低下が生じる。
高分解能化のため,電子光学系の設計による分解能向上技術や画像処理による分解能向上技術が検討されてきた。
電子光学系の設計による分解能向上技術では,主に収差を低減することで分解能向上を図る。例えば,特許文献1には収差低減の手法が提案されて,ブースティング電圧による加速手段を新たに設けることで,色収差を軽減した高分解能な走査型電子顕微鏡画像を得ることが記載されている。
一方,画像処理による分解能向上技術に関して,特許文献2には画像復元技術が提案されている。この手法は試料表面でのビーム強度分布を劣化関数として画像復元処理を行うことで,対象試料像の分解能を向上させている。
特許文献3には複数枚の合焦位置の異なる撮像画像を用いて撮像試料像の全体にわたって焦点外れによるボケのない2次元画像を合成する手法が提案されている。
更に、特許文献4には、画像内の局所領域ごとの濃度勾配を用いた分解能評価方法が開示されている。
また、非特許文献1には、色収差補正器等に用いられるような多極子レンズについて開示されている。
更に、非特許文献2には、劣化関数を正確に求めることに対して有用な計算方法が開示されている。
非特許文献3には、反復法として広く知られた手法であるRichardson-Lucy法で画像fi(x,y)の更新を行う場合において、画像fi(x,y)はノイズがポアソン分布に従うときの最尤解に収束することが示されている。
特開平 9−171791号公報 特開平 3−44613号公報 特開 2006−190693号公報 特開2007−128913号公報 J. Zach, "Design of a high−resolution low−voltage scanning electron microscope", Optik 83, 30(1989) J.Orloff : Handbook of Charged Particle Optics, CRC Press (1997) A. K. Katsaggelos : Optical Engineering, 28, 7, pp. 735−748 (1989)
しかし,上記に示したような従来の技術では,分解能向上度合いに限界がある。
例えば,特許文献1に記載されているような電子光学系の改良による分解能向上方法では,物理的な限界があるため,回折収差・色収差・球面収差による影響を完全に取り除くことができず,更なる高分解能化が困難である。
また,特許文献2に記載されている方法は,撮像系から取得した撮像画像の分解能劣化度合いが大きいほど,十分に高い分解能が得られなくなる。
特許文献3に記載されている複数枚の合焦位置の異なる撮像画像を用いて撮像試料像の全体にわたって焦点外れによるボケのない2次元画像を合成する手法では,焦点外れ以外の分解能劣化要因を低減することはできない。また,高さのある試料を焦点外れがないように撮像するためには,数多くの画像を撮像する必要がある。
さらに,最適な撮像条件は,試料の形状や材質等によって異なるため,特定の撮像条件を用いた1枚の画像撮像のみでは,十分良好な画質が得られない場合がある。例えば,半導体パターンにおいてはパターンの長手方向と平行に電子ビームをスキャンすると,パターンのエッジ部分に電子ビームが照射されない場合が発生し,パターンが明瞭に表示されなくなってしまうという問題がある。このため,多くのパターン方向を含む試料に対しては,電子ビームを特定の方向にだけスキャンして撮像した画像では十分な画質が得られない。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決して単純に撮像して得られる1枚の画像よりも高い解像度を有する画像を得ることを可能にする走査型荷電粒子顕微鏡及び走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため,本発明では,走査型荷電粒子顕微鏡において,分解能に影響を与える要因に対応する条件を変えて撮像して複数の画像を取得し,これらの画像を用いて1枚の分解能を向上させた画像を生成するようにした。
即ち、本発明では、走査型荷電粒子顕微鏡装置を用いて試料を撮像して得た画像の分解能を向上させて処理する方法において、異なる撮像条件下で試料を撮像して該試料の複数の画像を取得し,この取得した複数の画像についてそれぞれの画像の劣化関数を生成し、取得した複数の画像と生成したそれぞれの画像に対応する劣化関数とを用いて分解能を向上させた画像を生成し、この分解能を向上させた画像を処理するようにした。
また本発明では、走査型荷電粒子顕微鏡装置を,試料に集束させた荷電粒子線を走査して照射して試料から発生する二次荷電粒子を検出することにより試料を撮像して試料の画像を取得する画像取得手段と,画像取得手段で撮像条件の異なる複数の画像を取得するように画像取得手段を制御する画像取得条件制御手段と、画像取得条件制御手段で制御された画像取得手段で取得した撮像条件の異なる複数の画像についてそれぞれの画像の劣化関数を生成する劣化関数生成手段と、画像取得条件制御手段で制御された画像取得手段で取得した撮像条件の異なる複数の画像と劣化関数生成手段で生成したそれぞれの画像に対応する劣化関数とを用いて分解能を向上させた画像を生成する分解能向上画像生成手段と,分解能向上画像生成手段で分解能を向上させた画像を処理する画像処理手段とを備えて構成した。
本発明によれば,走査型荷電粒子顕微鏡において,通常に設定した一つの撮像条件の下で撮像して得られる画像よりも分解能が高い画像を得ることができるので、この画像を処理することにより、微細構造の観察,および対象試料の特徴量の高精度な計算が可能になる。
以下の本発明実施例の説明は,走査型荷電粒子顕微鏡の1つである走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope: 以下、SEMと記載する)を例にとって説明する。ただし,これに限られるものではなく,走査型イオン顕微鏡(Scanning Ion Microscope: SIM)などであっても良い。
図1は,異なる撮像条件下で撮像した2枚以上の画像から分解能を向上させた1枚の画像を生成する処理フローの一実施例を示す説明図である。まず,101の撮像画像取得ステップで異なる撮像条件下で,n枚の撮像画像(111の撮像画像Iin,1から112の撮像画像Iin,n)を取得する(n≧2)。画像撮像毎に変更できる撮像条件としては,ブースティング電圧,加速電圧,スキャン方法,電子ビームの強度波形,電子ビームの形状,焦点深度,繰り返しパターンの異なる位置等がある。
次に,102の劣化関数生成ステップでは,画像撮像の際に用いたそれぞれの撮像条件および試料情報に基づき,撮像画像Iin,1からIin,nに対応するn個の劣化関数(113の劣化関数A1から114の劣化関数An)を生成する。劣化関数とは,分解能の劣化度合いを表す関数である。n個の劣化関数は異なっていても良いし,同一の関数を含んでいても良い。最後に,103の分解能向上ステップでは,n枚の撮像画像Iin,1からIin,n,およびそれぞれに対応する劣化関数A1からAnを用いて,分解能向上処理を行い,113の結果画像(分解能向上画像)Ioutを求める。異なる撮像条件の決定方法については,後述のように設計データの情報を用いて決定しても良いし,ユーザにより決定するようなインターフェースを備えていても良い。
図2は,本発明に係るSEMの一実施例を示す概略構成図である。SEMは,電子光学系2101を有する撮像部21,入出力部22,制御部23,処理部24,記憶部25,および画像処理部26等を備えて構成される。撮像部21の電子光学系2101は,電子銃202と,電子銃202から放出された一次電子ビーム200の放出をアライメントするアライメントコイル203と,一次電子ビーム200を集束させるコンデンサレンズ204と,一次電子ビーム200の非点収差を補正する非点収差補正コイル205と,一次電子ビーム200を2次元に偏向させ,偏向された1次電子ビーム201を生成する偏向器206,207と,ブースティング電極208と,対物レンズ209と,対物レンズ絞り210、偏向された1次電子ビーム201が照射された試料214から発生した二次電子(反射電子も含む)を検出する検出器211,212等を備えて構成される。また,画像処理部26においては,設計データ読込部271,位置合わせ部272,画質改善処理部273等を備える構成となっている。撮像条件や撮像位置を変えて撮像すると,撮像して得られた複数の画像間には位置ずれの問題が生じることがある。このような場合には複数の画像を用いて1枚の画像を生成する前に,位置合わせ部272において画像間の位置合わせを行う必要がある。その後,画質改善処理部263において画質改善処理を行うことにより,取得したn枚の撮像画像から1枚の分解能を向上させた画像を生成する。
ウェーハ等の試料214はXYステージ215に載せられ,XYステージ215によってXY方向に走行されることにより,試料214上の任意の位置で撮像して画像を取得することが可能である。検出器211,212で試料214から発生した二次電子を検出して得た信号はA/D変換機213でデジタル信号に変換され、画像生成部26でディジタル画像(以下、画像と記す)が生成される。検出器211,212は,例えば,一方が反射電子を多く検出するようにした反射電子検出器であって,他方が二次電子を多く検出するようにした二次電子検出器であっても良い。
制御部23は,撮像部21の電子光学系2101の電子銃202の周辺,アライメントコイル非点収差補正コイル205,ブースティング電極208に印加する電圧,集束するための電子レンズ(例えばコンデンサレンズ204や対物レンズ209)の焦点位置調整,ステージ215の位置,A/D変換器213の動作タイミング画像生成部26における画像の生成等を制御する。処理部24において図1のステップ102における劣化関数の生成やステップ103における分解能向上処理等が行われる。記憶部25にて画像処理部26で得られた撮像画像,処理部24で処理された結果得られた処理画像,劣化関数,撮像条件や試料情報等が保存される。設計データの入力,撮像画像または処理画像の出力,劣化関数の出力等は,入出力部22により行われる。
次に本発明に係るSEM装置における撮像条件を変更する実施例について図3乃至図9を用いて説明する。
以下では,2枚の撮像画像を撮像する場合(n=2)の実施例について説明するが,本発明はこれに限られず、3枚以上(n≧3)の画像を用いても良い。
まず,本発明のブースティング電極208を制御してブースティング電圧を変更する実施例について図3乃至図5を用いて説明する。ブースティング電極208のブースティング電圧は多くの2次電子を吸い上げる等のために用いられる。特に,ブースティング電圧を変更することで,コンタクトホールを持つ試料に対して,コンタクトホールに関してより多くの情報を取得することが可能である。コンタクトホールを持つ試料に対して,図3(a)〜(c)には低いブースティング電圧を掛けた時,図4(a)〜(c)に高いブースティング電圧を掛けた時の2次電子の変化および生成された撮像画像における変化を示す。
図3(a) 〜(c)において,低いブースティング電圧をかける時,図3(a)に示すように平坦な試料表面領域303において,放出された2次電子3021は二次電子検出器211および212により検出される。この二次電子検出器211及び212で二次電子を検出した信号を受けて画像生成部26で生成された画像311では,明瞭かつ分解能の高い画質が得られる。これに対して,図3(b)に示すようにコンタクトホール底面3041の領域から放出された二次電子3022はコンタクトホール304の壁3042にぶつかってしまい,二次電子検出器211および212で検出されないため,図3(c)に示した撮像画像311では,コンタクトホール底面3041のパターンは見えない。
図4(a)〜(c)に示すように,ブースティング電極208に高いブースティング電圧を掛けた時,図4(b)に示すようにコンタクトホール底面3041の領域から放出された二次電子3022’は吸い上げられ,二次電子検出器211および212で検出されるため,この結果得られる図4(c)に示すような画像312では,コンタクトホール底面3041の明瞭な画質が得られる。これに対して,図4(a)に示したように平坦な試料表面領域303において,高いブースティング電圧がかけられると,試料表面303および試料内部3031にあった多くの電子が吸い上げられ,試料表面303が帯電状態になりやすい。このため,図4(c)の画像312においては,平坦な試料表面領域303に形成されたパターンの画像3051は歪んでしまう,また,平坦な試料表面領域303の画像3052において光むらが生じてしまうことになる。
図5(a)〜(c)に,本実施例による,2枚以上の撮像画像を用いた場合の処理の手順を示す。本実施例では,平坦な試料表面領域303にて低いブースティング電圧を掛けた時に得られた情報,およびコンタクトホール底面3041の領域にて高いブースティング電圧を掛けた時に得られた情報を活用して分解能向上処理104を行う。これにより,結果画像Iout315において,平坦な試料表面領域303においても,コンタクトホール底面3041においても,明瞭な画質を得ることができる。ブースティング電圧は,例えば0〜10kVの間で変更すれば良いが,これに限らない。
次に,本発明の一次電子ビーム200の加速電圧を変更する実施例について図6を用いて説明する。加速電圧は電子銃202と試料214の間に掛けられる電圧である。加速電圧を変更すると,電子の試料への進入深さや試料内における散乱による広がり等が変化する。
図6の試料断面模式図400と400’にはそれぞれ低加速電圧時,および高加速電圧時の電子ビーム401の進入深さや試料内における散乱による広がりの様子を示す。試料断面模式図400は低加速電圧をかけた状態を示し,試料表面402に照射する電子ビーム401のビーム径は増大する。4aは低加速電圧をかけた時の電子の試料内における散乱領域である。すなわち,電子の進入深さが浅くなり,広がりが小さくなり,試料の表面情報に敏感になる。それに伴い,低加速電圧時に得られた画像において,試料の表面が明瞭に映る。
これに対して,試料断面模式図400’に示すように、高加速電圧時をかけた場合には,電子の試料への進入深さが増大する。そうすると,高加速電圧をかけたときの試料内における電子の散乱領域4bの電子の試料内における散乱領域が大きくなり,試料深部の情報を多く取得できる。このとき得られた画像において,試料の深部が明瞭に映る。また,加速電圧が高いほど試料表面402でのビーム径は小さくなり,試料表面402に形成されたパターンのエッジ部の分解能が向上する。本発明の処理において,2枚の撮像画像に含まれる情報をできるだけ残しながら分解能向上処理104を行うことにより,結果画像Iout415において,試料表面402における多くの情報と試料深部における多くの情報を表すことができる。加速電圧は,例えば,100〜50kVの間で変更すれば良いが,これに限らない。
次に,本発明の電子ビームのスキャン方向を変更する実施例について図7を用いて説明する。スキャン方向を特定の一方向のみにすると,試料表面402に形成されたパターンが電子ビームスキャン方向と平行している場合,パターンのエッジ部分に電子ビームが照射されず,パターンが明瞭に表示されない場合がある。本実施例では,この問題を解決するため,多方向にビームスキャンを行うようにした。
図7に,電子ビームスキャン方向が横方向である場合,と縦方向である場合の様子を示す。試料の表面を電子ビームで横方向にスキャンする状態を示す模式図500において,ビームスキャン方向501が横方向であるため,縦沿い(ビームスキャン方向501に対して直角な方向)のパターン5aに対しては,エッジに関する十分な信号を取得できるが,横沿い(ビームスキャン方向501に対して平行な方向)のパターン5bに対して,横沿いの部分のエッジに関する信号を取得できない。したがって,このとき得られる撮像画像Iin511では,パターン5aの画質は明瞭であるが,5bの横沿いの部分は欠如してしまう。
同様に,試料の表面を電子ビームで縦方向にスキャンする状態を示す模式図500’において,ビームスキャン方向502が縦方向の場合,横沿い(ビームスキャン方向502に対して直角な方向)のパターン5bは明瞭に取得できるが,縦沿い(ビームスキャン方向502に対して平行な方向)のパターン5aが欠如してしまう。本実施例では,模式図500に示すように電子ビームを横方向501にスキャンして得られた撮像画像511と模式図500’ に示すように電子ビームを縦方向502にスキャンして得られた撮像画像512及び劣化関数513と514とを用いて,分解能向上処理104を行うことで,縦方向パターン5a,横方向パターン5bともに明瞭かつ高分解能に表示された結果画像515を得ることができる。
次に,本発明の試料表面におけるビーム強度波形の周波数分布を変更する時の実施例について図8を用いて説明する。グラフ600,600’において,横軸は周波数,縦軸はビーム強度波形の振幅である。試料表面におけるビーム強度波形の周波数分布は,例えば電子ビームの開き角によって変更することができる。しかし,低周波情報を多く取得できる条件と高周波情報を多く取得できる条件は,異なっており,1枚の画像撮像のみでは,すべての周波数について多くの情報を取得することは困難である。グラフ600に,低周波情報をより多く取得できる状態における試料表面でのビーム強度波形の周波数分布6aの一実施例を示す。グラフ600’に,高周波情報をより多く取得できる状態における試料表面でのビーム強度波形の周波数分布6bの一実施例を示す。本実施例の分解能向上処理103を通して,グラフ600’’のような低周波情報成分も高周波情報成分もより多く含む結果画像Iout615を求めることができる。
次に,本発明の試料表面における電子ビーム径を変更する実施例について図9を用いて説明する。非特許文献1で開示されている色収差補正器等に用いられるような多極子レンズを利用することにより,ビーム強度波形は回転対称ではなくなるものの,特定の方向におけるビーム径をより細く収束できる。
ビーム断面図700におけるビーム断面形状7aは,縦方向のビーム径が小さい場合の試料表面におけるビーム断面形状である。ビーム断面図700’におけるビーム断面形状7bは,横方向のビーム径が小さい場合の試料表面におけるビーム断面形状である。それぞれのビーム断面形状に対応する撮像条件にて撮像して画像711及び712を取得した後,エッジ方向毎にビーム径の小さい方の画像の情報を優先的に用いて劣化関数713及び714を用いて処理することにより,ビーム断面図700”全ての方向において収束性の高いビーム断面形状7cに対応する結果画像Iout715を求めることができる。
次に,本発明の焦点深度を変更する実施例について図10を用いて説明する。試料上のある点に焦点を合わせたとき,奥行きのある試料だと焦点が外れる領域ができる。焦点外れによるボケの度合いが一定以内である試料の高さの範囲を焦点深度(DOF)と言う。図10(a)には焦点深度が深い時の電子ビームの光軸方向の断面形状、図10(b)には焦点深度が深い時の試料の高さ方向の位置と分解能との関係を示す。図10(c)には焦点深度が浅い時の電子ビームの光軸方向の断面形状、図10(d)には焦点深度が浅い時の試料の高さ方向の位置と分解能との関係を示す。図10(a)において,電子ビーム801は対物レンズ802によって収束される。レンズの開き角αが小さいと,焦点深度DOF803が深くなる。図10(b)のグラフ800は,特定の合焦位置で撮像を行ったときの,試料の高さと分解能の関係を表す。レンズの開き角αが小さい場合には,合焦位置から外れた距離においても,分解能の劣化は比較的に小さくなる。
一方で,図10(c)に示すようにレンズの開き角が大きい方が,図10(d)に示すように合焦位置における分解能は高くなる。このため,奥行きのある試料を開き角が大きい場合と小さい場合でそれぞれ撮像すると,合焦位置の近くでは開き角が大きい方が高分解能であるが,合焦位置から離れると逆に開き角が小さい方が高分解能となる。
そこで,本実施例では、図11に示すように、グラフ800とグラフ800’とに示すように開き角αを変えて撮像して複数枚の画像811,812を取得した後,各位置について分解能の高い画像の情報を活用することにより,グラフ800”に示すように全ての位置での高分解能な画像を生成できるようにした。
次に,本発明の繰り返しパターンに対して撮像位置を変更する実施例について図12を用いて説明する。図3〜図11に示した例では,試料の同一箇所に対して撮像条件を変えて複数枚の画像を撮像する場合について述べた。しかし,同一箇所で繰り返し撮像を行うと,顕微鏡内部に存在する汚染物等によるコンタミが発生する。また,ArFレジストのような電子線耐性の弱い半導体材質に対しては,レジストパターンのシュリンクも発生する。したがって,本実施例では,繰り返しパターンのある試料に対して撮像を行う際に,コンタミやシュリンクを防ぐため,撮像位置を変更して撮像を行う場合について説明する。
図12(a)と図12(b)にその一実施例を示す。図12(a)の場合においては、先ず試料901の対象パターン9aを撮像し、次にパターン9aと同じ形状を持つパターン9bを撮像する。この例は、2回目以後の撮像対象となるパターン9bが,1回目の撮像対象となるパターン9aを平行移動させたものである場合を示す。一方,図12(b)の場合においては,先ず試料902の対象パターン9a’を撮像し、次にパターン9a’と同じ形状を持つパターン9b’を撮像する。この例は、2回目以後の撮像対象となるパターン9b’が,1回目の撮像対象となるパターン9a’を平行移動および回転移動させたものである場合を示す。これにより,コンタミやシュリンク等による画質の劣化を防ぎながら,繰り返し現れるようなパターン等を明瞭に観察することができる。
次に,図24で,複数枚の撮像画像に対して位置合わせを行った後に,分解能向上処理を行う一実施例について説明する。図24における劣化関数を生成する処理102及び分解能向上処理103は,図1を用いて説明した場合の処理と同じである。まず、ステップ101において異なる撮像条件下で撮像して2枚以上の画像を取得した後,位置合わせ処理2001により複数枚の撮像画像に対して位置合わせを行う。次に,劣化関数を生成する処理102において求めた劣化関数113,114と位置合わせ処理2001により位置合わせを行った複数枚の撮像画像を用いて分解能向上処理103により結果画像Iout115を求める。図12で説明したような,撮像位置を変えて撮像する場合や,同一の撮像位置でも、変更する撮像条件によっては撮像画像の間に無視できない位置ずれが発生する場合も考えられる。本実施例によれば,このような位置ずれが発生した場合でも良好な結果を得ることができる。
次に,図13乃至15を用いて、分解能向上処理103について説明する。
図13に示した分解能向上処理103−1では,本発明の撮像画像Iin,1,撮像画像Iin,2,劣化関数A1,劣化関数A2を用いた分解能向上処理フローの一実施例を示す。この処理において,まず,撮像画像Iin,1,撮像画像Iin,2に対して,画像合成処理1001を行う。そして,劣化関数A1,劣化関数A2に対して,劣化関数合成処理1002を行う。最後に,画像合成処理および劣化関数合成処理により得られた合成後の撮像画像I’in,および劣化関数A’を用いて,復元処理1003を行い,結果画像Iout1315を求める。
図14に,別の処理フローの一実施例103−2を示す。この実施例において,まず,各撮像画像と対応する劣化関数を用いて復元処理1003を行う。そして,得られた復元画像fr1,と復元画像fr2に対して,画像合成処理1001を行い,結果画像Iout1415を求める。
図15には別の処理フローの一実施例103−3を示す。この実施例の合成・復元処理1004のステップにおいて,撮像画像Iin,1,撮像画像Iin,2,劣化関数A1,劣化関数A2を用いて一度に合成・復元処理を行い,結果画像Iout1515を求める。
図13及び図14における復元処理1003には,画像復元処理を用いることができる。しかし,これに限らず,復元処理には,エッジ強調処理を用いても良いし,画像復元処理とエッジ強調処理を組み合わせた処理を用いても良い。
復元処理1003及び合成・復元処理1004の一実施例として,図16を用いて本発明に係る反復法に基づく画像復元処理の一実施例について説明する。
一般に,復元処理対象となる入力画像(通常撮像画像)は,次式(数1)の画像劣化モデルで表すことができる。
Figure 0005164754
ここで,g(x,y)は入力画像, f(x,y)は出力画像(復元画像と呼ぶ)A(x,y)は劣化関数,n(x,y)はノイズ成分であり,(x,y)は画素の位置座標を表す。式におけるノイズ成分n(x,y)はホワイトノイズと仮定される場合が多いが,f(x,y)と独立でないノイズや,ガウス分布以外の,例えばポアソン分布に従うノイズであっても良い。また,ノイズは加法的ではなく,乗法的でも良い。
本発明における劣化関数に関して,荷電粒子顕微鏡のシステム特性を考慮する必要がある。荷電粒子顕微鏡において,劣化関数に影響を与える要因として,プローブ電流や焦点位置,ビーム開き角等が挙げられる。これらに関するパラメータを用いて,例えば,非特許文献2に開示されている計算方法により劣化関数を正確に求めることができる。
一方,図13乃至図15を用いて説明した復元処理1003及び合成・復元処理1004において,エッジ強調処理を用いる場合には,劣化関数は,エッジ強調度合いを表すパラメータのことを指す。この場合,劣化関数は位置(X,Y)によらない定数であっても良い。
入力画像g(x,y),と劣化関数A(x,y)が既知であると,反復法に基づく画像復元処理を実行できる。図16(a)は,1枚の入力画像および1つの劣化関数を入力とする場合の画像復元の一実施例である。反復法では,画像fi(x,y)を反復して更新することにより画像fi(x,y)の分解能向上やノイズ低減を行い,復元画像f(x,y)を求める方法である。まず,入力画像g(x,y):1101を用いてステップ1121により画像fi(x,y):1102の初期値である画像f0(x,y)を作成する。画像f0(x,y)は入力画像g(x,y):1101そのものとしても良いし,入力画像g(x,y):1101にノイズ除去等の前処理を施した画像や,他の画像復元手法により求められた復元画像としても良い。
次に,ステップ1122で画像f0(x,y)と劣化関数Aとの畳み込み結果である画像g0(x,y)を計算する。その後,画像fi(x,y)更新のステップ1123で入力画像g(x,y),画像f0(x,y),画像g0(x,y)を用いて画像f0(x,y)を更新し,画像f1(x,y)を得る。以下,終了条件1124を満たすまで,ステップ1122〜1124を繰返すことにより画像fi(x,y):1102を更新し,終了条件1124を満たしたら画像fi(x,y):1102を復元画像f(x,y):1104として出力する。
終了条件1124は,一定の反復回数実施後や,一定の処理時間経過後,または画像fi(x,y)の更新量が十分小さくなったとき,画像fi(x,y)がある特定の条件を満たしたとき等が考えられる。
1123の画像fi(x,y)更新のステップでは,多くの手法が提案されている。例えば,反復法として広く知られた手法であるRichardson−Lucy法では,次式
Figure 0005164754
に従って画像fi(x,y)の更新を行う。この手法では,画像fi(x,y)はノイズがポアソン分布に従うときの最尤解に収束する。非特許文献3にその詳細が説明されている。
図16(b)は,2枚の入力画像および2つの劣化関数を入力とする場合の画像復元の一実施例を示す。まず,入力撮像画像g1(x,y):1105とg2(x,y):1106を用いてステップ1125により画像f’(x,y)の初期値である画像f0’(x,y)を作成する。画像f0’(x,y)は入力画像g1(x,y):1105またはg2(x,y):1106そのもの,またはそれらを合成して得られる画像g(x,y)としても良いし,例えば画像g(x,y)にノイズ除去等の前処理を施した画像や,他の画像復元手法により求められた復元画像としても良い。
次に,ステップ11221と11222で,画像f0’(x,y)と劣化関数A1:1112およびA2:1113との畳み込み結果である画像g10(x,y):1108とg20(x,y):1109を計算する。その後,画像f’(x,y)更新のステップ1126で入力画像g1(x,y):1105,g2(x,y):1106、画像f0’(x,y),画像g10(x,y):1108とg20(x,y):1109を用いて画像f0’(x,y)を更新し,画像f’(x,y)を得る。以下,終了条件1127を満たすまで,ステップ11221〜1127を繰返すことにより画像f’ (x,y)を更新し,終了条件1127を満たしたら画像 f’(x,y)を復元画像f’(x,y):1110として出力する。終了条件1127は,一定の反復回数実施後や,一定の処理時間経過後,または画像f’(x,y)の更新量が十分小さくなったとき,画像f’(x,y)がある特定の条件を満たしたとき等が考えられる。
2枚の撮像画像及び2つの劣化関数を用いて画像復元を行う場合には,Richardson−Lucy法の式を下記のように変形した式(数3)を用いることができる。
Figure 0005164754
ここで,d(x,y)は画像g1(x,y)と画像g2(x,y)に対する重みを表す。d(x,y)は下記の式(数4)により計算することができる。
Figure 0005164754
h1(x,y)とh2(x,y)はそれぞれ画像g1(x,y),g2(x,y),または画像g1(x,y),g2(x,y)に対する分解能評価値を表す。kは定数である。分解能指標値h1(x,y),h2(x,y)は,例えば,特許文献4(CG法)に開示されている画像内の局所領域ごとの濃度勾配を用いた分解能評価方法を,位置(XY)の画素を含む局所領域に対して適用することにより求めることができる。
次に,図13及び図14における画像合成処理1001の手順について図17を用いて説明する。はじめに,1201のステップで、それぞれの画像の各局所領域における分解能評価値h1(x,y)とh2(x,y)を算出した後,1202のステップで2枚の画像を合成するための重み係数d(x,y)を求める。最後に,1203のステップでは(数5)によって2枚の入力画像から1枚の画像に合成する。
Figure 0005164754
d(x,y)は,(数4)を用いて求めることもできるし,グラフ1204のように
Figure 0005164754
と非線形の関係であっても良い。
図18に画像合成処理の手順に関して別の一実施例を示す。はじめに,1301のステップにおいて,2枚の入力画像を周波数空間へ変換する。次に,1302のステップでは,2枚の画像に対応するそれぞれの2つの劣化関数を周波数空間へ変換する。その次に,1303のステップでは,2つの劣化関数の振幅分布Amp1(u,v),Amp2(u,v)に基づいて,重み係数d’(u,v)を算出する。ここで,u,vはそれぞれx方向,y方向の周波数を表す。
そして,数(5)に類似した式によって1枚の画像に合成した後,1305のステップでは,合成画像を実空間へ変換する。d’(u,v)は,例えばグラフ1306で示されるように、
Figure 0005164754
を用いて算出できる。
次に,図13における劣化関数合成処理1002の実施例について図19を用いて説明する。はじめに,ステップ1401において,2つの劣化関数を周波数空間へ変換する。次に,ステップ1402では,図18で説明したステップ1303と同じように,ステップ1403で2つの劣化関数の振幅分布に基づいて,重み係数d’(u,v)を算出する。そして,式(5)に類似した式によって劣化関数の合成を行った後,1404では,合成した劣化関数を実空間へ変換する。
次に,本発明に係る設計データや試料情報に基づいて撮像条件を切り替えるインターフェースの実施例について図20を用いて説明する。まず,与えられた設計データおよび試料情報に応じて,1501のスイッチにより切り替え対象項目を決定する。切り替え対象項目として,例えばブースティング電圧,または加速電圧,または焦点深度等が決定される。そして,1502の撮像条件決定ステップにおいて,設計データや撮像条件入力値に基づき,各撮像時に用いられる撮像条件1〜nを決める。撮像条件入力値は予め準備しておいたデフォルト値でも良いし,または,ユーザにより設定された値でも良い。撮像条件決定ステップでは,撮像条件のうち切り替え対象項目については,設計データまたは撮像条件入力値に基づいて異なる値を設定する。それ以外の項目については,同一の値を設定する。切り替え対象項目は,複数の項目の組であっても良い。
図21は撮像条件の設定をユーザに促すGUI画面の一実施例である。このGUI画面により,異なる複数の撮像条件を設定することができる。1601は,撮像条件を設定する領域である。条件1のカラムにおいて,各撮像条件の具体的な条件設定欄の前にあるチェックボックスによりこの条件を設定するかどうかを決める。すなわち,設定したい撮像条件がある場合には,対応するチェックボックスに”×”を付ける。その右側の条件設定欄に具体的な数字を設定することとなる。撮像条件を設定しない場合には,1602のデフォルト値が適用される。条件2〜条件nのカラムには条件1と同じようなチェックボックスと具体的な条件を記入する条件設定欄があり,変更・設定方法は条件1と同様である。
加速電圧を変更する場合には,加速電圧の撮像条件項目に対応する条件2〜nに対してチェックボックスにチェックをし,条件設定欄に具体的な条件を記入する。図示の場合,他の条件は固定のままで,加速電圧をそれぞれ1000V,1500Vと設定して2枚の撮像画像を取得することを表す。ただし,1601の領域は,この例に限らず,例えば,図20の実施例のように設計データを用いて撮像条件を切り替えることのできるようなインターフェースであっても良い。
また,図21のGUI画面には,領域1603のように,試料情報を設定するための領域がある。また,領域1604のように分解能評価値を計算するための局所領域の大きさを指定するための領域もあっても良い。さらに,本発明における手法により分解能向上した効果を直感的にみるために,撮像画像や結果画像を表示する画像表示領域1605や分解能の値を表示する領域1606があっても良い。
寸法計測や形状計測において,分解能向上画像を用いることにより,高精度な計測を実現できる。図22は,測長SEMなどの半導体計測用SEMにおいて,2枚以上の異なる撮像画像に対して,分解能向上処理により生成された1枚の明瞭かつ高分解能な画像を用いてパターン寸法計測または形状計測を行う処理フローの一実施例である。101〜103のシーケンスは図1と同じである。115の分解能向上処理後の結果画像Ioutに対し,1701のステップで画像に含まれるパターンの寸法計測または形状計測を行う。
測長SEMでは主に2次電子を検出することにより撮像画像を生成する。半導体試料におけるパターンエッジは撮像画像においてホワイトバンド(明度値が大きいライン状の領域)と表現される。パターンの寸法計測や形状計測はホワイトバンドを用いて行われる。しかし,分解能が低い画像であるほど,ホワイトバンドの幅が広くなることに起因した精度低下の問題がある。従って,分解能を向上した画像に対してパターンの寸法計測や形状計測を行ったほうが,計測精度を向上できる。
図23は,SEM検査装置や欠陥レビューSEMなどの半導体検査用SEMにおいて,2枚以上の異なる撮像画像に対して,分解能向上処理により生成された1枚の明瞭かつ高分解能な画像を用いて欠陥検出または欠陥分類を行う処理フローの一実施例である。101〜103のシーケンスは図1と同じである。115の分解能向上処理後の結果画像Ioutに対し,1702のステップで欠陥検出または欠陥分類を行う。従来の撮像画像に対して欠陥検出を行った場合,分解能低下が原因で微小な欠陥を検出しにくい問題がある。従って,撮像画像に対して,高分解能化を行うことで,欠陥が顕在化され,検出されやすくなる。同様に,1602のステップで欠陥分類を行った場合,撮像画像に対して,高分解能化を行うことで,画像の特徴量が明瞭になるため,分類しやすくなる。
異なる撮像条件下で2枚以上の画像から分解能が向上した1枚の画像を生成する処理フローの一実施例を示す図である。 SEM装置の一実施例を示す概略構造図である。 低いブースティング電圧をかけた場合の実施例を示す図である。 高いブースティング電圧をかけた場合の実施例を示す図である。 2枚以上の画像を用いた処理の手順を示す図である。 電子ビームの加速電圧を変えて撮像した画像に対して分解能向上処理を施す例を示す図である。 電子ビームのスキャン方向を変えて撮像した複数の画像を用いて分解能向上処理を施す例を示す図である。 試料表面におけるビーム強度波形の周波数分布を変えて撮像して得た複数の画像を用いて分解能向上処理を施す例を示す図である。 試料表面における電子ビーム形状を変えて撮像して得た複数の画像を用いて分解能向上処理を施す例を示す図である。 電子ビームの開き角と焦点深度及び試料の高さ方向と分解能の関係を説明する図である。 電子ビームの開き角を変えて焦点深度が異なる状態で撮像して得た複数の画像を用いて分解能向上処理を施す例を示す図である。 繰り返しパターンに対して撮像位置を変更する実施例を示す図である。 複数の撮像画像を用いて合成画像処理を行い、それぞれの画像に対応する劣化関数を劣化関数合成処理を行って合成劣化関数を求め、合成画像と合成劣化関数を用いて分解能向上処理を行う実施例を示す図である。 複数の撮像画像それぞれを対応する劣化関数を用いて復元処理を行い、この復元処理を行った複数の画像を合成して分解能向上処理を行う実施例を示す図である。 複数の撮像画像それぞれを対応する劣化関数を用いて一度に合成・復元処理を行って分解能向上処理を行う実施例を示す図である。 反復法に基づく画像復元処理の一実施例を示す図で、(a)は一組の入力画像と劣化関数を用いる場合を示し、(b)は複数の組の入力画像と劣化関数を用いる場合を示す。 画像合成処理の手順を示す図である。 画像合成処理の別の手順を示す図である。 劣化関数合成処理の手順を示す図である。 設計データや試料情報に基づいて撮像条件を切り替えるインターフェースの実施例を示す図である。 撮像条件の設定をユーザに促すGUI画面の一実施例を示す図である。 分解能向上した画像を用いてパターン寸法計測・形状計測や欠陥検出・欠陥分類を行う処理フローの一実施例を示す図である。 分解能向上した画像を用いて欠陥検出・欠陥分類を行う処理フローの一実施例を示す図である。 複数枚の撮像画像に対して位置合わせを行った後に,分解能向上処理を行う一実施例を示す図である。
符号の説明
101・・・撮像画像取得ステップ 102・・・劣化関数生成ステップ 103・・・分解能向上ステップ 21・・・撮像部 22・・・入出力部 23・・・制御部 24・・・処理部 25・・・記憶部 200・・・電子ビーム 201・・・偏向された電子ビーム 202・・・電子銃 203・・・アライメントコイル 204・・・コンデンサレンズ 205・・・非点補正コイル 206,207・・・偏向器 208・・・ブースティング電極 209・・・対物レンズ 210・・・対物レンズ絞り 211,212・・・検出器(反射電子検出器,2次電子検出器) 213・・・画像生成器 214・・・試料 215・・・XYステージ 261・・・設計データ読込部 262・・・位置合わせ部 263・・・画質改善処理部

Claims (18)

  1. 走査型荷電粒子顕微鏡装置を用いて試料を撮像して得た画像の分解能を向上させて処理する方法であって、
    異なる撮像条件下で試料を撮像して該試料の複数の画像を取得する画像取得ステップと,
    該画像取得ステップで取得した複数の画像についてそれぞれの画像の劣化関数を生成する劣化関数生成ステップと,
    前記画像取得ステップで取得した複数の画像と前記劣化関数生成ステップで生成したそれぞれの画像に対応する前記劣化関数とを用いて分解能を向上させた画像を生成する分解能向上画像生成ステップと,
    該分解能を向上させた画像を処理する画像処理ステップとを有することを特徴とする走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  2. 前記異なる撮像条件は,ブースティング電圧を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  3. 前記異なる撮像条件は,荷電粒子ビームの加速電圧を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  4. 前記異なる撮像条件は,荷電粒子ビームのスキャンの方向を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  5. 前記異なる撮像条件は,試料表面におけるビーム強度波形の周波数分布を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  6. 前記異なる撮像条件は,試料表面におけるビーム強度波形のビーム径が最小となる方向を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  7. 前記異なる撮像条件は,焦点深度を変更することを特徴とする請求項1記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  8. 前記異なる撮像条件は,設計データに基づいて切り替えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  9. 前記画像処理ステップでは、前記分解能向上画像生成ステップで分解能を向上させた画像を処理して前記試料上の形成されたパターンの特徴量として、パターン形状,パターン寸法,欠陥有無,欠陥位置,欠陥種類の少なくとも一つを求めることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法。
  10. 走査型荷電粒子顕微鏡装置であって,
    試料に集束させた荷電粒子線を走査して照射して該試料から発生する二次荷電粒子を検出することにより前記試料を撮像して前記試料の画像を取得する画像取得手段と,
    該画像取得手段で撮像条件の異なる複数の画像を取得するように前記画像取得手段を制御する画像取得条件制御手段と、
    該画像取得条件制御手段で制御された前記画像取得手段で取得した撮像条件の異なる複数の画像についてそれぞれの画像の劣化関数を生成する劣化関数生成手段と、
    前記画像取得条件制御手段で制御された前記画像取得手段で取得した撮像条件の異なる複数の画像と前記劣化関数生成手段で生成したそれぞれの画像に対応する前記劣化関数とを用いて分解能を向上させた画像を生成する分解能向上画像生成手段と,
    該分解能向上画像生成手段で分解能を向上させた画像を処理する画像処理手段とを備えたことを特徴とする走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  11. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段のブースティング電圧を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  12. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段で前記試料に照射して走査する荷電粒子ビームの加速電圧を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  13. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段で前記試料に照射して走査する荷電粒子ビームの前記走査の方向を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  14. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段で前記試料に照射して走査する荷電粒子ビームの前記試料表面におけるビーム強度波形の周波数分布を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  15. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段で前記試料に照射して走査する荷電粒子ビームの前記試料表面におけるビーム強度波形のビーム径が最小となる方向を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  16. 前記画像取得条件制御手段は、前記画像取得手段で前記試料に照射して走査する荷電粒子ビームの焦点深度を制御して画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  17. 前記画像取得条件制御手段は、設計データに基づいて画像取得手段で前記試料を撮像する撮像条件を変えることを特徴とする請求項10記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
  18. 記画像処理手段は、前記分解能向上画像生成手段で分解能を向上させた画像を処理して前記試料上の形成されたパターンの特徴量として、該パターンの形状,該パターンの寸法,該パターンの欠陥の有無,該欠陥の位置,該欠陥の種類のうち少なくとも一つを求めることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか一項に記載の走査型荷電粒子顕微鏡装置。
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