JP2002359271A - パターン検査装置およびパターン検査方法 - Google Patents

パターン検査装置およびパターン検査方法

Info

Publication number
JP2002359271A
JP2002359271A JP2001164107A JP2001164107A JP2002359271A JP 2002359271 A JP2002359271 A JP 2002359271A JP 2001164107 A JP2001164107 A JP 2001164107A JP 2001164107 A JP2001164107 A JP 2001164107A JP 2002359271 A JP2002359271 A JP 2002359271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
dimensional image
charged beam
pattern
gain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001164107A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Onishi
西 篤 志 大
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001164107A priority Critical patent/JP2002359271A/ja
Publication of JP2002359271A publication Critical patent/JP2002359271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出器の局所的なゲイン劣化によって生じる
ゲインむらを解消できるパターン検査装置およびパター
ン検査方法を提供する。 【解決手段】 検査対象であるパターンが形成された基
板42に一次電子ビーム5を照射する一次光学系1と、
一次電子ビーム5の照射を受けて基板42から放出され
る二次電子/反射電子を二次電子ビーム6として検出
し、上記パターンの状態を表わす二次元像または一次元
像を形成する画像信号を出力する電子検出部3と、二次
電子ビーム6を拡大投影して電子検出部3に結像させる
二次光学系2と、を備えるパターン検査装置20を用
い、上記パターンの検査に先立って二次元的に均一な二
次電子ビームを電子検出部3に入射させて電子検出部3
のゲイン分布を表わす基準画像を予め取得し、上記パタ
ーンの検査により得られた上記二次元像または上記一次
元像において電子検出部3のゲインむらにより発生する
ゲインむらを上記基準画像に基づいて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体パターンの
検査装置およびパターン検査方法に関し、特に、電子ビ
ームを用いた半導体パターン等の観察および検査を対象
とする。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを用いた半導体パターン欠陥
検査が行われている中で、矩形状の電子ビームを電子照
射手段にて形成して一次ビームとして半導体パターン等
が形成された試料としての基板に照射し、その試料表面
の形状/材質/電位の変化に応じて発生した二次電子、
反射電子および後方散乱電子である二次ビームを写像投
影光学手段にて電子検出部に拡大投影し、試料表面画像
を得る手法が特開平7−249393に記載されてい
る。さらに、この手法に加えて一次ビームを電子ビーム
偏向手段であるウィーンフィルタ(Wien filter)にて
偏向させ、試料表面に対して垂直に入射させ、かつ、二
次ビームを同一ウィーンフィルタ内で直進させて写像光
学投影手段に導入する方法が特開平11−132975
号出願にて提案されている。特開平11−132975
号出願に示されたパターン検査装置の概略を図6を参照
しながら説明する。なお、以下の各図において、同一の
部分には同一の参照番号を付してその説明を適宜省略す
る。
【0003】図6に示すパターン検査装置100は、一
次光学系1、これを制御する電子銃制御部16および複
数段四極子レンズ制御部17、二次光学系2、これを制
御する二次光学系レンズ制御部52,54〜56、電子
検出部3、これを制御する電子検出制御部57、ウィー
ンフィルタ41、これを制御するウィーンフィルタ制御
部53、ステージ43、ステージ43に印加される電圧
を制御するステージ電圧制御部51、画像信号処理部5
8、ホストコンピュータ76、および表示部77を備え
る。
【0004】一次光学系1は、電子銃部10と複数段の
四極子レンズ系を備える。電子銃部10は、長軸100
〜700μm、短軸15μmの矩形の電子放出面を有す
るランタンヘキサボライド(LaB)線状陰極11、
矩形開口を有するウエーネルト電極(Wehnelt cylinde
r)12、電子ビームを引出して一次ビーム5として照
射する陽極13、およびビーム軸調整用の偏向器14を
含む。電子銃制御部16は、一次ビーム5の加速電圧、
出射電流および光軸を制御する。また、四極子レンズ系
は、複数段四極子レンズ制御部17の制御に基づいて一
次ビーム5を集束する複数段四極子レンズ15を含む。
【0005】線状陰極11より放出した一次ビーム5
は、複数段の四極子レンズ15とその制御部17によっ
てほぼ矩形の断面形状を有するように集束され、ウィー
ンフィルタ41に対して斜めから入射する。一次ビーム
5はウィーンフィルタ41によって基板42の表面に対
して垂直に入射する方向へ偏向されてウィーンフィルタ
41を出射する。次に、一次ビーム5は、回転対称静電
レンズであるカソードレンズ21によってレンズ作用を
受け、基板42に対してほぼ垂直に照射される。
【0006】基板42はステージ43上に設置してお
り、ステージ電圧制御部51により基板42に負電圧が
印加できるようになっている。これにより、基板42の
表面の形状/材質/電位の変化に応じて発生する二次電
子等でなる二次ビーム6のエネルギーを向上させること
ができる。また、一次ビーム5の基板42への入射エネ
ルギーを抑えて基板42のダメージを低減することがで
きる。
【0007】ウィーンフィルタ41の基本的な構成を図
7に示す。同図に示すように、ウィーンフィルタ41
は、それぞれ相互に対向して配置され、ウィーンフィル
タ制御部53(図4参照)によって制御される2つの電
極41a,41bと2つの磁極41c,41dとを備え
ている。同図に示すXYZの三次元空間において、Z軸
を写像投影系の光軸とすると、ウィーンフィルタ41
は、Z軸に垂直なXY平面内で電界Eと磁界Bとを直交
させた構造の電磁場を発生させ、入射した荷電粒子に対
して、ウィーン条件qE=vB(qは粒子電荷、vは直
進荷電粒子の速度)を満たす荷電粒子のみを直進させる
働きをする。
【0008】図8(a),(b)は、ウィーンフィルタ
41を通過する電子ビーム軌道の説明図であり、いずれ
も、XZ平面(Y=0)で切断した図7の断面図であ
る。図8(a)に示すように、このパターン検査装置1
00では、ウィーンフィルタ41に入射した一次ビーム
5に対しては、磁界による力Fと電界による力F
が同一方向に作用して、一次ビーム5は基板42の表面
に対して垂直に入射するように偏向される。この一方、
同図(b)に示すように、二次ビーム6に対しては、磁
界による力Fと電界による力Fが逆方向に作用し、
なおかつウィーン条件F=Fが成立しているため、
二次ビーム6は偏向されずに直進して二次光学系2に入
射する。
【0009】図6に戻り、二次光学系2は、回転対称静
電レンズであるカソードレンズ21、第二レンズ22、
第三レンズ23、第四レンズ24と、開き角絞り25
と、視野絞り26とを備える。カソードレンズ21、第
二レンズ22、第三レンズ23、第四レンズ24は、そ
れぞれ二次光学系レンズ制御部52,54,55,56
によって制御され、二次ビーム6の投影結像を行なう。
視野絞り26は、第二レンズ22と第三レンズ23との
間に設置される。開き角絞り25は、二次ビームの倍率
色収差を抑えるために、ウィーンフィルタ41とカソー
ドレンズ21の間の焦点F1を通ってビーム軸に垂直な
平面である焦点面48内に配置され、二次ビームをカソ
ードレンズ21と第二レンズ22と合わせて1回の結像
を行なっている。なお、この構造では開き角絞り25に
よって一次ビーム5の基板42上での照射領域が制限さ
れるので、この問題を解消するため、図9のビーム軌道
説明図に示すように、開き角絞り25から基板42まで
の領域において一次ビーム軌道7が開き角絞り25上に
焦点F1を持つように一次ビーム5を入射させ、さらに
カソードレンズ21によって一次ビーム5にレンズ作用
を与えて基板42に対して垂直に照射させるケーラー照
明系が採用されている。
【0010】図6に示すパターン検査装置100が備え
る電子検出部3の具体的な構成を図10に示す。電子検
出部3は、MCP(Micro-Channel Plate)検出器31
と、蛍光板32と、ライトガイド33と、CCD(Char
ge Coupled Device)等の撮像素子34とを備える。電
子検出制御部57は、電源PS1、PS2を含む。電源
PS1は、MCP検出器31に接続されてそのゲインを
調整する。また、電源PS2は、蛍光板32に接続され
てその電位を制御する。二次光学系2を経てMCP検出
器31に入射した二次ビーム6は、MCP検出器31に
より増幅されて蛍光板32に照射され、そこで発生した
蛍光像は、ライトガイド33を介して撮像素子34にて
検出され、画像信号として出力される。この画像信号
は、画像処理部58に供給されて各種の信号処理がなさ
れ、画像データとしてホストコンピュータ76に供給さ
れる。ホストコンピュータ76は、この画像データを基
板42の表面状態を表すSEM(Scanning Electron Mi
croscope)画像として表示部77にて表示し、さらに画
像処理等のパターン欠陥検出処理を行なう。
【0011】図6に戻り、パターン検査装置100は、
電子光学系28内のガスを排気するイオンポンプ19,
59、ターボ分子ポンプ45およびドライポンプ46を
備える。試料室44は容量が大きく、基板42の交換等
で高真空を維持することが困難であるため、ターボ分子
ポンプ45を用いて10−6Torr台に排気されてい
る。さらに、試料室44、一次光学系1、二次光学系2
内のハイドロカーボン等による汚染を防止するために、
ターボ分子ポンプ45の背圧はドライポンプ46により
排気される。電子銃部10は、電子銃を安定動作させる
ために試料室側とは差動排気用絞り18にて分離されて
おり、イオンポンプ19にて1×10 Torr以下
の高真空に保たれている。また、電子検出器3も同様
に、MCP検出器31で発生するイオンによるノイズ増
加や、MCP検出器31の寿命の短縮化、放電によるM
CP検出器31の破損を防ぐために、試料室側とは差動
排気用絞り27にて分離されており、イオンポンプ61
にて1×10−7Torr以下の高真空に保たれてい
る。
【0012】このように、パターン検査装置100の電
子検出部3では、1×10−7Torr以下の真空が保
たれているが、MCP検出器31には使用状況に応じて
増幅率の劣化(以下、ゲイン劣化という)が生じる。こ
こで、ゲインの劣化が二次元的に均一であれば、電源P
S1(図10参照)の印加電圧を上げることによりゲイ
ン劣化を補うことが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観察し
たパターンに偏りがあった場合、MCP検出器31にお
いて不均一なゲイン劣化が生じる。例えば、図11
(a)のような十字型のパターンを長時間にわたって観
察した場合、MCP検出器には十字型のゲイン劣化が発
生する。従って、このような十字型パターンの長時間観
察に引き続いて、図11(b)のような矩形パターンを
観察すると、図11(c)に示すように、ゲインが劣化
した十字型の部分に応じて暗い画像部分GUを含む画像
が観察される。このような場合、電源PS2の印加電圧
を上げても画像全体が明るくなるだけで不均一性は解消
されない。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、検出器の局所的なゲイン劣化によっ
て生じるゲインむらを解消できるパターン検査装置およ
びパターン検査方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の手段に
より上記課題の解決を図る。
【0016】即ち、本発明によれば、検査対象であるパ
ターンが形成された基板に荷電ビームを照射する荷電ビ
ーム照射手段と、上記荷電ビームの照射を受けて上記基
板から放出される二次荷電粒子もしくは反射荷電粒子ま
たは上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を二次荷
電ビームとして拡大投影して結像させる写像投影手段
と、この写像投影手段により結像された上記二次荷電ビ
ームを検出し、上記パターンの状態を表わす二次元像ま
たは一次元像を形成する画像信号を出力する荷電ビーム
検出手段と、二次元的に均一な二次荷電ビームを上記荷
電ビーム検出手段に入射させて得られ上記電子検出手段
のゲイン分布を表わす基準画像を予め格納する記憶手段
と、上記電子検出手段のゲインむらにより発生する上記
二次元像または上記一次元像のゲインむらを上記基準画
像に基づいて補正するゲインむら補正手段と、を備える
パターン検査装置が提供される。
【0017】上記パターン検査装置によれば、上記ゲイ
ンむら補正手段が上記基準画像に基づいて上記二次元像
または上記一次元像のゲインむらを補正するので、検査
対象パターンのSEM画像から上記電子検出手段のゲイ
ンむらによる影響を除去することができる。
【0018】本発明の好適な実施態様において、上記荷
電ビーム検出手段は、上記二次元像または上記一次元像
を撮像する撮像素子を含み、上記記憶手段は、上記二次
元像または上記一次元像の階調値が上記撮像素子の特性
に応じて入射光強度に比例するように上記出力階調値に
対応づけて変換された階調値を記述したLUT(LookUp
Table)を格納し、上記画像補正手段は、上記LUTに
基づいて、上記撮像素子の上記出力階調値が上記入射光
強度と比例しないことに起因する上記階調値の不均一な
ずれをも補正することが望ましい。これにより、上記撮
像素子の特性に起因する階調値の不均一なずれをも補正
することができる。
【0019】また、本発明によれば、検査対象であるパ
ターンが形成された基板に荷電ビームを照射する荷電ビ
ーム照射手段と、上記荷電ビームの照射を受けて上記基
板から放出される二次荷電粒子もしくは反射荷電粒子ま
たは上記二次荷電粒子および上記反射荷電粒子を二次荷
電ビームとして拡大投影して結像させる写像投影手段
と、この写像投影手段により結像された上記二次荷電ビ
ームを検出し、上記パターンの状態を表わす二次元像ま
たは一次元像を形成する画像信号を出力する荷電ビーム
検出手段と、記憶手段と、を備えるパターン検査装置を
用いたパターン検査方法であって、上記パターンの検査
に先立って、二次元的に均一な二次荷電ビームを上記荷
電ビーム検出手段に入射させて上記電子検出手段のゲイ
ン分布を表わす基準画像を取得する基準画像取得手順
と、上記基板に荷電ビームを照射して上記二次元像また
は上記一次元像を取得する検査画像取得手順と、上記電
子検出手段のゲインむらにより発生する上記二次元像ま
たは上記一次元像のゲインむらを上記基準画像に基づい
て補正するゲインむら補正手順と、を備えるパターン検
査方法が提供される。
【0020】上記パターン検査方法によれば、上記ゲイ
ンむら補正手順において上記二次元像または上記一次元
像のゲインむらが上記基準画像に基づいて補正されるの
で、検査対象パターンのSEM画像から上記電子検出手
段のゲインむらによる影響を除去することができる。
【0021】上記パターン検査装置の上記荷電ビーム検
出手段が上記二次元像または上記一次元像を撮像する撮
像素子を含む場合は、上記パターン検査方法は、上記基
準画像取得手順に先だって、上記二次元像または上記一
次元像の階調値が上記撮像素子の特性に応じて入射光強
度に比例するように上記出力階調値に対応づけて変換さ
れた階調値を記述したLUTを作成するLUT作成手順
をさらに備え、上記ゲインむら補正手順は、上記LUT
を参照して上記撮像素子の上記出力階調値が上記入射光
強度と比例しないことに起因する上記階調値のずれを補
正する手順を含むことが望ましい。これにより、上記撮
像素子の特性に起因する階調値の不均一なずれをも補正
することができる。
【0022】上述したパターン検査装置は、上記ゲイン
むらによる影響が除去された上記画像信号に基づいて上
記パターンの状態、即ち、形状、材質および電位の分布
を表わすSEM画像を表示する表示手段をさらに備える
ことが好ましい。
【0023】上記撮像素子には、CCDカメラとTDI
(Time Delay Integrator)カメラのうち少なくとも一
つが含まれる。また、上述したパターン検査装置および
パターン検査方法において、上記荷電ビームには、電子
ビームとイオンビームのうち少なくとも一つが含まれ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のいく
つかについて図面を参照しながら説明する。
【0025】(1)パターン検査装置の実施の一形態 図1は、本発明にかかるパターン検査装置の実施の一形
態の要部を示す部分構成図である。同図には、本実施形
態のパターン検査装置20の電子検出器3以降の構成を
示す。図1に示すように、パターン検査装置20は、図
6に示す画像信号処理部58に代えて画像信号処理部6
0を備え、この画像信号処理部60に接続される2つの
メモリMR1,MR2をさらに備える。画像処理部60
は、本実施形態において特徴的なゲインむら補正演算部
62を含む。パターン検査装置20のその他の構成は、
図6に示すパターン検査装置100と実質的に同一であ
る。
【0026】本実施形態のパターン検査装置20の動作
について電子検出器3以降を中心に説明する。二次光学
系2を経てMCP検出器31の下面に入射した二次ビー
ム6は、MCP検出器31により増幅された後、蛍光板
32で光に変換され、この光がライトガイド33を介し
てCCDカメラやTDIカメラなどの撮像素子34に入
射して電気信号に変換される。画像信号処理部60は、
撮像素子34から入力されたアナログ信号をディジタル
信号に変換してゲインむら補正演算処理部62に供給す
る。ゲインむら補正演算処理部62は、予め均一なパタ
ーンに電子ビーム5を照射して取得されメモリMR1に
格納されたディジタル画像(以下、基準画像という)に
基づいてゲインむら補正演算処理を実行し、補正後のデ
ィジタル画像信号をホストコンピュータ76に供給す
る。ホストコンピュータ76は、補正されたディジタル
画像信号に基づいて欠陥の有無等のパターン検査を実行
する。
【0027】本実施形態のパターン検査装置20による
ゲインむら補正演算の具体的手順について、本発明にか
かるパターン検査方法の実施の形態として以下に説明す
る。
【0028】(2)パターン検査方法の第1の実施形態 図2は、本発明にかかるパターン検査方法の第1の実施
形態の手順を説明するフローチャートである。また、図
3は、本実施形態で用いるディジタル画像の表現形式の
説明図である。図3に示すように、本実施形態では、デ
ィジタル化されたSEM画像を「Img」と定義し、こ
の画像「Img」の座標(x,y)における濃淡を表わ
す階調値を「Img(x,y)」と定義する。
【0029】まず、図2に示すように、パターンの検査
に先立って、基準画像を取得して、画像記憶部(メモリ
MR1)に保存する(ステップS1)。この基準画像を
「ImgFlat」と定義する。基準画像は、例えば、
可能な限り平坦なパターンを形成した基板を準備し、さ
らに電子レンズ21〜24(図6参照)をデフォーカス
した上でこの平坦なパターンに電子ビーム5を照射する
ことにより、均一な二次ビーム6をMCP検出器31に
入射させることにより取得可能である。
【0030】次に、検査対象であるパターンが形成され
た基板42をステージ43に載置して、検査パターンの
画像を取得する(ステップS2)。この検査パターンの
画像を「ImgIn」と定義する。「ImgIn」は、
ゲインむらを含み得る画像である。
【0031】次に、「ImgIn」に対してゲインむら
補正演算部62により補正演算を実行する(ステップS
3)。補正後のディジタル画像を「ImgOut」と定
義すると、ゲインむら補正演算部62は、本実施形態に
おいて以下の(式1)で表わせる演算処理により、「I
mgOut」を出力する。
【0032】 ImgOut(x,y)=ImgIn(x,y)÷ImgFlat(x,y) ×average(ImgFlat)・・・(式1) ここで、「average(ImgFlat)」は、I
mgFlatの平均階調値を表す。
【0033】次に、ゲインむら補正演算部62は、補正
後の画像「ImgOut」をホストコンピュータ76に
供給する。ホストコンピュータ76は、供給された画像
「ImgOut」を表示部77に表示するとともに、画
像「ImgOut」に基づいてパターン欠陥検査を実行
する(ステップS4)。
【0034】検査対象のパターンが未だ存在する場合に
は、検査が終了するまで以上のステップS2〜S5の手
順を繰り返す。ただし、各パターンの検査が終了する度
にMCP検出器31のゲイン状態を確認し(ステップS
6)、ゲイン状態に変化があった場合には(ステップS
6)、ステップS1に戻って基準画像「ImgFla
t」を更新する。
【0035】このように、本実施形態によれば、簡単な
補正演算処理により、観察画像からCMP検出器31の
局所的なゲインむらによる影響を除去することができ
る。
【0036】(3)パターン検査方法の第2の実施形態 次に、本発明にかかるパターン検査方法の第2の実施形
態について説明する。前述した第1の実施形態では、撮
像素子34の出力が入力光の強度に比例することを前提
としてゲインむらの補正を実行した。しかしながら、実
際のパターン検査装置の撮像素子においては、図4
(a)のオフセット図や図4(b)のガンマ図に示すよ
うに、出力が入力光強度に比例しない場合があり、一般
的には、図4(c)に示すように、これらが組み合わさ
れた特性となる場合が多い。本実施形態のパターン検査
方法の特徴は、撮像素子の特性に起因する階調値の不均
一なずれをも補正する点にある。
【0037】図5は、本実施形態のパターン検査方法の
手順を説明するフローチャートである。図5の各ステッ
プのうち、ステップS10を除くステップS11〜S1
6は、図2の各ステップ番号に10を加えたものと実質
的に同一であるので、以下では、図2との相異点を中心
に説明する。なお、本実施形態は、撮像素子34として
CCDカメラを用いる場合について説明する。
【0038】まず、パターン検査装置20が備える撮像
素子の特性を調べてLUTを作成し、メモリMR2に格
納する(ステップS10)。本実施形態におけるLUT
とは、入力画像の各階調値に対応して変換後の階調値を
記述したテーブルをいい、撮像素子34の特性に応じて
変換後の階調値が入力光強度に比例するように作成す
る。LUTを作成するためには、図4(c)に示すよう
に、撮像素子34の特性図を求め、縦軸の階調値に対応
する横軸の値を読めば良い。撮像素子34の特性は、例
えば、照明強度比が既知の光を用いて照明強度を変化さ
せながら、また、レンズの絞りを変更させながら求める
ことができる。このようにして得られたLUTに基づ
き、階調値「i」に対して変換後の階調値を返す関数を
LUT(i)と定義する。
【0039】次に、基準画像「ImgFlat」を取得
して、画像記憶部(メモリMR1)に保存し(ステップ
S11)、検査パターンの画像「ImgIn」を取得す
る(ステップS12)。
【0040】次に、画像「ImgIn」に対して補正演
算を実行し、「ImgOut」を出力する(ステップS
13)。本実施形態において、ゲインむら補正は下記の
(式2)を用いて演算処理する。
【0041】 ImgOut(x,y)=LUT(ImgIn(x,y))÷LUT(Img Flat(x,y))・・・(式2) なお、(式2)を用いた補正演算の結果、得られた「I
mgOut」の範囲が画像出力の範囲を越える場合、ま
たは検査処理上小さすぎる場合には、必要に応じて、ゲ
イン変換、ガンマ変換などを行う。
【0042】その後は、上述した第1の実施形態と同様
に、補正後の画像「ImgOut」をホストコンピュー
タ76に供給して表示および検査を実行し(ステップS
14)、検査が終了するまでステップS11〜S15ま
での手順を繰り返す。「ImgFlat」の更新(ステ
ップS16とS11)は、MCP検出器31のゲイン状
態が変化した場合にのみ行うが、撮像素子34の特性は
通常ほとんど変化しないので、LUTの作成は最初の1
回だけで良い。
【0043】このように、本実施形態によれば、MCP
検出器31における増幅率の劣化と撮像素子34の特性
に起因する階調値の不均一なずれとを補正するので、M
CP検出器31の検出面に投影された電子ビーム強度分
布を正確に取得することができる。
【0044】(4)パターン検査方法の第3の実施形態 前述した実施形態では、撮像素子34としてCCDカメ
ラを用いたが、本実施形態では、撮像素子34としてT
DIカメラを用いる場合について説明する。この場合の
手順も、図5のフローチャートに示す手順と実質的に同
一であるので、(3)で前述した第2の実施形態と異な
る点のみ説明する。
【0045】撮像素子34がTDIカメラである場合
は、そのスキャン方向をY方向とすると、スキャン方向
での出力階調値のずれが平均化されるので、撮像素子の
特性に対して必要な補正は、X方向のみで良い(従っ
て、以下の式ではyを省略する)。前述した第2の実施
形態では、CCDカメラのLUTは画像全体で一様とし
たが、TIDカメラでは、各ライン毎にLUTを求め
る。ライン「x」における、階調値「i」に対して変換
後の階調値を返す関数を、LUT(x,i)と定義する
と、ステップ13におけるゲインむら補正演算は次の
(式3)を用いて処理する。
【0046】 ImgOut(x)=LUT(x,ImgIn(x))÷LUT(x,Img Flat(x))・・・(式3) このように、本実施形態によれば、撮像素子34として
TDIカメラを用いる場合でも、MCP検出器31にお
ける増幅率の局所的劣化に起因するゲインむらと撮像素
子34の特性に応じた出力階調値の不均一なずれとを補
正するので、MCP検出器31の検出面に投影された電
子ビーム強度分布を正確に取得することができる。
【0047】以上、本発明の実施の形態のいくつかにつ
いて説明したが、本発明は上記形態に限ることなくその
技術的範囲内で種々変形して実施できることは勿論であ
る。例えば、上述した実施形態では、荷電ビームとして
電子ビームを用いる場合について説明したが、電子以外
の荷電ビーム、例えばイオンビームを用いる場合にも勿
論適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明によれば、
荷電ビーム検出手段の出力画像からゲインむらによる影
響を除去するので、上記荷電ビーム検出手段の検出面に
投影された荷電ビーム強度分布を正確に取得することが
できる。これにより、パターン欠陥検査における精度を
さらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるパターン検査装置の実施の一形
態の要部を示す部分構成図である。
【図2】本発明にかかるパターン検査方法の第1の実施
形態の手順を説明するフローチャートである。
【図3】ディジタル画像の表現形式の説明図である。
【図4】パターン検査装置の撮像素子の特性を示すグラ
フである。
【図5】本発明にかかるパターン検査方法の第2の実施
形態の手順を説明するフローチャートである。
【図6】従来の技術によるパターン検査ステムの一例の
概略図である。
【図7】図6に示すパターン検査ステムが備えるウィー
ンフィルタの説明図である。
【図8】図7に示すウィーンフィルタを通過する電子ビ
ーム軌道の説明図である。
【図9】図6に示すパターン検査ステムにおける電子ビ
ームのビーム軌道を示す説明図である。
【図10】図6に示すパターン検査装置が備える電子検
出部の具体的な構成を示す説明図である。
【図11】従来の技術によるパターン検査装置の電子検
出部において発生することがあるゲインむらの説明図で
ある。
【符号の説明】
1 一次光学系 2 二次光学系 3 電子検出部 5 一次ビーム 6 二次ビーム 7 一次ビーム軌道 8 二次ビーム軌道 10 電子銃部 11 線状陰極 12 ウエーネルト電極 13 陽極 14 偏向器 15 複数段四極子レンズ 16 電子銃制御部 17 複数段四極子レンズ制御部 18 差動排気用絞り 19,61 イオンポンプ 20 パターン検査装置 21 カソードレンズ 22 第二レンズ 23 第三レンズ 24 第四レンズ 25 開き角絞り 26 視野絞り 27 差動排気用絞り 28 電子光学系 31 MCP検出器 32 蛍光板 33 ライトガイド 34 撮像素子 41 ウィーンフィルタ 41a,41b 電極 41c,41d 磁極 42 試料 43 ステージ 44 試料室 45 ターボ分子ポンプ 46 ドライポンプ 48 焦点面 51 ステージ電圧制御部 52 カソードレンズ制御部 53 ウィーンフィルタ制御部 54 第二レンズ制御部 55 第三レンズ制御部 56 第四レンズ制御部 57 MCP検出系制御部 58,60 画像信号処理部 62 ゲインむら補正演算部 76 ホストコンピュータ 77 表示部 PS1,PS2 電源 MR1,MR2 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F067 AA54 BB04 CC15 EE03 FF17 HH06 HH08 JJ05 JJ07 KK04 QQ02 4M106 AA01 BA02 CA38 DB01 DB04 DB20 DJ19 DJ21 5C033 NN01 NN02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象であるパターンが形成された基板
    に荷電ビームを照射する荷電ビーム照射手段と、 前記荷電ビームの照射を受けて前記基板から放出される
    二次荷電粒子もしくは反射荷電粒子または前記二次荷電
    粒子および前記反射荷電粒子を二次荷電ビームとして拡
    大投影して結像させる写像投影手段と、 前記写像投影手段により結像された前記二次荷電ビーム
    を検出し、前記パターンの状態を表わす二次元像または
    一次元像を形成する画像信号を出力する荷電ビーム検出
    手段と、 二次元的に均一な二次荷電ビームを前記荷電ビーム検出
    手段に入射させて得られ前記電子検出手段のゲイン分布
    を表わす基準画像を予め格納する記憶手段と、 前記電子検出手段のゲインむらにより発生する前記二次
    元像または前記一次元像のゲインむらを前記基準画像に
    基づいて補正するゲインむら補正手段と、を備えるパタ
    ーン検査装置。
  2. 【請求項2】前記荷電ビーム検出手段は、前記二次元像
    または前記一次元像を撮像する撮像素子を含み、 前記記憶手段は、前記二次元像または前記一次元像の階
    調値が前記撮像素子の特性に応じて入射光強度に比例す
    るように前記出力階調値に対応づけて変換された階調値
    を記述したLUTを格納し、 前記画像補正手段は、前記LUTに基づいて、前記撮像
    素子の前記出力階調値が前記入射光強度と比例しないこ
    とに起因する前記階調値の不均一なずれをも補正するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパターン検査装置。
  3. 【請求項3】検査対象であるパターンが形成された基板
    に荷電ビームを照射する荷電ビーム照射手段と、前記荷
    電ビームの照射を受けて前記基板から放出される二次荷
    電粒子もしくは反射荷電粒子または前記二次荷電粒子お
    よび前記反射荷電粒子を二次荷電ビームとして拡大投影
    して結像させる写像投影手段と、前記写像投影手段によ
    り結像された前記二次荷電ビームを検出し、前記パター
    ンの状態を表わす二次元像または一次元像を形成する画
    像信号を出力する荷電ビーム検出手段と、記憶手段と、
    を備えるパターン検査装置を用いたパターン検査方法で
    あって、 前記パターンの検査に先立って、二次元的に均一な二次
    荷電ビームを前記荷電ビーム検出手段に入射させて前記
    電子検出手段のゲイン分布を表わす基準画像を取得する
    基準画像取得手順と、 前記基板に荷電ビームを照射して前記二次元像または前
    記一次元像を取得する検査画像取得手順と、 前記電子検出手段のゲインむらにより発生する前記二次
    元像または前記一次元像のゲインむらを前記基準画像に
    基づいて補正するゲインむら補正手順と、を備えるパタ
    ーン検査方法。
  4. 【請求項4】前記荷電ビーム検出手段は、前記二次元像
    または前記一次元像を撮像する撮像素子を含み、 前記基準画像取得手順に先だって、前記二次元像または
    前記一次元像の階調値が前記撮像素子の特性に応じて入
    射光強度に比例するように前記出力階調値に対応づけて
    変換された階調値を記述したLUTを作成するLUT作
    成手順をさらに備え、 前記ゲインむら補正手順は、前記LUTを参照して前記
    撮像素子の前記出力階調値が前記入射光強度と比例しな
    いことに起因する前記階調値のずれを補正する手順を含
    む、ことを特徴とする請求項3に記載のパターン検査方
    法。
JP2001164107A 2001-05-31 2001-05-31 パターン検査装置およびパターン検査方法 Pending JP2002359271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164107A JP2002359271A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 パターン検査装置およびパターン検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001164107A JP2002359271A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 パターン検査装置およびパターン検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002359271A true JP2002359271A (ja) 2002-12-13

Family

ID=19006969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001164107A Pending JP2002359271A (ja) 2001-05-31 2001-05-31 パターン検査装置およびパターン検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002359271A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005311018A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Hitachi High-Technologies Corp 電子ビームを用いた検査方法及び検査装置
US7145156B2 (en) 2004-02-12 2006-12-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing method, image processing apparatus and semiconductor manufacturing method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7145156B2 (en) 2004-02-12 2006-12-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing method, image processing apparatus and semiconductor manufacturing method
JP2005311018A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Hitachi High-Technologies Corp 電子ビームを用いた検査方法及び検査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8604430B2 (en) Method and an apparatus of an inspection system using an electron beam
US6184526B1 (en) Apparatus and method for inspecting predetermined region on surface of specimen using electron beam
US6365897B1 (en) Electron beam type inspection device and method of making same
JP4383950B2 (ja) 荷電粒子線調整方法、及び荷電粒子線装置
JP2001273861A (ja) 荷電ビーム装置およびパターン傾斜観察方法
JP2010062106A (ja) 走査型荷電粒子顕微鏡装置及び走査型荷電粒子顕微鏡装置で取得した画像の処理方法
JPH11148905A (ja) 電子ビーム検査方法及びその装置
WO2015050201A1 (ja) 荷電粒子線の傾斜補正方法および荷電粒子線装置
WO2012101927A1 (ja) 荷電粒子線装置
JP4359232B2 (ja) 荷電粒子線装置
US6512227B2 (en) Method and apparatus for inspecting patterns of a semiconductor device with an electron beam
JP7026568B2 (ja) 荷電粒子顕微鏡法の革新的な画像処理
JP6868480B2 (ja) 歪み補正方法および電子顕微鏡
JP4103345B2 (ja) 荷電粒子線装置
JPH11242943A (ja) 検査装置
JP3153391B2 (ja) 集束イオンビーム装置
JP2002359271A (ja) パターン検査装置およびパターン検査方法
US6768112B2 (en) Substrate inspection system and method for controlling same
JP2004327121A (ja) 写像投影方式電子線装置
JPH1167134A (ja) 検査装置
JP4431624B2 (ja) 荷電粒子線調整方法、及び荷電粒子線装置
JP2001006605A (ja) 集束イオンビーム加工装置及び集束イオンビームを用いる試料の加工方法
JP4505674B2 (ja) パターン検査方法
JPH11283545A (ja) 電子画像観察装置
JP2023181757A (ja) 荷電粒子線装置および画像取得方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070328

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070517

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070608