JP2000067672A - 電線防護部材 - Google Patents

電線防護部材

Info

Publication number
JP2000067672A
JP2000067672A JP10281883A JP28188398A JP2000067672A JP 2000067672 A JP2000067672 A JP 2000067672A JP 10281883 A JP10281883 A JP 10281883A JP 28188398 A JP28188398 A JP 28188398A JP 2000067672 A JP2000067672 A JP 2000067672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
protection member
wire protection
shape
wound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10281883A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Shingu
寛治 新宮
Yasushi Shingu
康司 新宮
Osamu Murakami
修 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUDA SEIKOO KK
SEIKEI GIKEN KK
Original Assignee
FUKUDA SEIKOO KK
SEIKEI GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUDA SEIKOO KK, SEIKEI GIKEN KK filed Critical FUKUDA SEIKOO KK
Priority to JP10281883A priority Critical patent/JP2000067672A/ja
Publication of JP2000067672A publication Critical patent/JP2000067672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴムなどの絶縁材で形成された従来の電線防護
部材は、平坦な帯状のものであり、かつこの状態に復帰
しようとする力が働くので、電線に巻き付けて固定する
作業が一人では行い難く、作業能率が悪かった。またこ
の作業は高所で行われるので、作業性の悪さは安全性の
面からも問題であった。本発明は、上記従来の電線防護
部材が有していた問題点の解決を課題とする。 【解決手段】帯状の電線防護部材1を、エラストマー系
あるいはオレフィン系の樹脂で形成すると共に、その内
部残留応力により、自然状態において長手方向を軸とし
てロール状に巻回される巻癖を生じさせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として架空配電
線を防護するために、その周囲に取り付けられる電線防
護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に架空配電線としては、被覆電線が
用いられているが、この被覆電線の周囲の被覆は、屋外
の種々の環境に曝され、また電柱や鉄塔などへの架設時
の張力が作用したり、あるいは送電高電圧に常に曝され
ていたりすることから、傷み易く、万一、この被覆が破
れると、作業員が触れて思わぬ事故を引き起こす虞れが
あった。
【0003】そこで、作業員が触れる虞れのある個所、
例えば電線架設用の電柱や鉄塔の近傍では、電線の周囲
に絶縁材で形成された電線防護部材を取り付けていた。
【0004】従来、この電線防護部材としては、ゴムの
帯状体がある。このゴムの帯状体は、電線の必要な個所
に巻回され、この状態で外れたり、移動したりすること
がないように、その周囲が適宜、金具などを用いて固定
され、電線に取り付けられるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電線防
護部材は、弾性を有する帯状のものであるので、これを
電線に巻き付け、この状態で固定する作業が一人では行
い難く、作業性が悪いという問題点があった。
【0006】また、この作業は、通常、高所で行われる
ので、作業性の悪さが思わぬ事故を引き起こしかねない
という問題点もあった。
【0007】本発明は、上記従来の電線防護部材が有し
ていた問題点を解決し、作業性に優れた電線防護部材を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のうち、請求項1記載の発明は、電線防護
部材を、エラストマー系あるいはオレフィン系の樹脂で
形成された帯状のものとし、その長手方向を軸としてロ
ール状に巻回されるように、内部残留応力による巻癖を
有したものとしたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明の構成に、ロール状に巻回された電線防護部材の
内側面に、剥離紙で覆われた粘着部を設けた構成を加え
たことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成において、粘着部を両面テープで形成され
たものと限定したことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1から
3のいずれかの請求項に記載された発明の構成に、電線
防護部材を、巻癖を有している方向と直交する方向で、
巻癖を有している他面側に巻回した構成を加えたことを
特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の発明の構成を有する電線防護部材を、ケースに引き出
し可能に収納したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示した実施の形
態に基づき詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明に係る電線防護部材1の斜
視図である。この電線防護部材1は、エラストマー系あ
るいはオレフィン系の樹脂で帯状に形成されたものであ
り、図示したように、その長手方向を軸としてロール状
に巻回されるような巻癖を有している。この巻癖は、成
形された樹脂内部の残留応力により生じている。この樹
脂内部の残留応力は、加熱溶融状態の樹脂を帯状に成形
する際に、その表裏のいずれかの面を直ちに冷却するこ
とにより生じる。即ち、成形機から押し出された半溶融
状態の帯状の樹脂を、その形状が安定しないうちに、図
5に示したような弧状の引出孔3aを有するダイス3に
送り込み、かつその表裏に温度差を与えて冷却すること
により、その後、全体が冷却固化する際に、表裏の温度
差に起因する収縮率の差により生じるものである。
【0015】このようにして形成された本発明の電線防
護部材1は、ロール状に巻かれて重なり合った両側端部
1a,1bを押し拡げて電線(図示せず)に被せると、
上述の通り、この電線防護部材1は巻癖を有しているの
で、電線の周囲に巻き付き、保持される。よって、この
状態で外れたり、移動したりすることがないように、そ
の周囲を図示しない固定金具などを用いて固定すること
により、この電線防護部材1は、従来のものと同様に電
線の所望の位置に取り付けられるものである。
【0016】また、図2に示すように電線防護部材1の
巻癖を有した内周面1Bの所定位置に、予め両面テープ
の貼着や粘着材の塗布などで粘着部2を形成しておけ
ば、上記の固定金具などを用いた固定作業は不要で、一
層の作業性の向上が図られる。なお、この場合は、電線
に巻き付ける前に、粘着部2の表面を覆っている剥離紙
2aを剥がし、電線防護部材1を電線に巻き付けた状態
で、粘着部2が電線の周囲、並びに巻回されて重なり合
った電線防護部材1の外周面に確実に接着するように、
その周囲を押え付ければ良い。
【0017】また、本発明の電線防護部材1を図3並び
に図4に示すように、巻癖を有している他面1A側に、
巻癖を有している方向と直交する方向に巻回しておけ
ば、取り付けようとする個所の電線(図示せず)上に、
その外側の一端1cを位置決め固定してこの電線防護部
材1を電線に沿って巻き戻していけば、電線防護部材1
は自身の巻癖で順次、その下側に位置した電線に巻き付
き、取り付けられることとなる。また、本発明の電線防
護部材1を上記のように巻回した状態で、引出し可能に
ケース(図示せず)内に収納しておいても良く、この場
合は、ケースから引き出された電線防護部材1の一端1
cを電線上に位置決めして、ケースを電線に沿って滑ら
せ、電線防護部材1を引き出せば良い。このことでケー
スから引き出された電線防護部材1は、上記の場合と同
様に、電線に巻き付き、取り付けられることとなる。な
お、この場合、ケースに収納される電線防護部材1を長
尺のものとし、必要な長さだけ引き出し、適当な個所で
切断して使用するようにしても良い。
【0018】さらにまた、このケース内に収納される電
線防護部材1にも上述したものと同様に、その内周面
(巻回された状態では外側に位置する)に粘着部2を設
けておいても良い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の発明は、電線防護部材を、エラストマー系
あるいはオレフィン系の樹脂で、内部残留応力による巻
癖を有した帯状に形成したので、電線への取付作業が一
人でも容易に行えることとなり、作業能率ならびにその
安全性の向上が図られることとなる。
【0020】請求項2記載の発明は、ロール状に巻回さ
れた電線防護部材の内側面に、剥離紙で覆われた粘着部
を設けたので、上記請求項1記載の発明の効果に加え、
電線に取り付ける際の一層の作業能率の向上が図られる
と共に、固定金具などの他の固定手段も不要になるとい
う効果がある。
【0021】請求項3記載の発明は、粘着部を両面テー
プで形成することにより、上記請求項2記載の発明の効
果を奏する電線防護部材を簡単かつコスト低廉に提供で
きるという効果がある。
【0022】請求項4記載の発明は、電線防護部材を、
巻癖を有している方向と直交する方向で、巻癖を有して
いる他面側に巻回することにより、上記各請求項記載の
発明の効果に加え、特に長尺の電線防護部材を電線に取
り付ける際の作業性の向上が図られるという効果があ
る。
【0023】請求項5記載の発明は、電線防護部材を、
巻癖を有している方向と直交する方向で、巻癖を有して
いる他面側に巻回してケースに引き出し可能に収納する
ことにより、上記請求項4記載の発明の効果に加え、一
層の作業性の向上が図られると共に、所望の長さの電線
防護部材を提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電線防護部材の実施形態を示した斜視
図である。
【図2】内側面に粘着部を設けた電線防護部材の展開状
態斜視図である。
【図3】本発明の電線防護部材の巻回例を示した説明図
である。
【図4】本発明の電線防護部材を巻回した状態の斜視図
である。
【図5】本発明の電線防護部材の製造に用いられるダイ
スの一例を示した簡略図である。
【符号の説明】
1 電線防護部材 1A 内周面 1B 巻癖を有している他面 1a,1b 両側端部 1c 外側の一端 2 粘着部 2a 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宮 康司 大阪市大正区三軒家2丁目14番17号 株式 会社成形技研内 (72)発明者 村上 修 大阪市西淀川区竹島3丁目4番15号 株式 会社フクダセイコー内 Fターム(参考) 5G333 AA09 AA13 AB03 AB22 BA01 CB19 CC11 DA03 DA14 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エラストマー系あるいはオレフィン系の
    樹脂で帯状に形成され、その長手方向を軸としてロール
    状に巻回されるように、内部残留応力による巻癖を有し
    ていることを特徴とする電線防護部材。
  2. 【請求項2】 ロール状に巻回された内側面に、剥離紙
    で覆われた粘着部が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載の電線防護部材。
  3. 【請求項3】 粘着部が両面テープで形成されたことを
    特徴とする請求項2記載の電線防護部材。
  4. 【請求項4】 巻癖を有している方向と直交する方向
    で、巻癖を有している他面側に巻回されたことを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の
    電線防護部材。
  5. 【請求項5】 ケースに引き出し可能に収納されたこと
    を特徴とする請求項4記載の電線防護部材。
JP10281883A 1998-08-26 1998-08-26 電線防護部材 Pending JP2000067672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10281883A JP2000067672A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 電線防護部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10281883A JP2000067672A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 電線防護部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000067672A true JP2000067672A (ja) 2000-03-03

Family

ID=17645306

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10281883A Pending JP2000067672A (ja) 1998-08-26 1998-08-26 電線防護部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000067672A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205837A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Fujikura Ltd 絶縁用カバーシート
JP2016129118A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 中国電力株式会社 巻付型絶縁シートユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009205837A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Fujikura Ltd 絶縁用カバーシート
JP2016129118A (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 中国電力株式会社 巻付型絶縁シートユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2490008A (en) A distribution structure for spacing a vehicle wiring harness from an interfering projection
JP2000067672A (ja) 電線防護部材
JP2010004614A (ja) ワイヤーハーネス用の外装材
JPH088596A (ja) ワイヤハーネス外装シート用治具および該治具を用いた外装シートのワイヤハーネス取付方法
JP3022064B2 (ja) ワイヤハーネス一体型グロメット及びその成形方法
JPH11205945A (ja) ワイヤハーネス用保護シート
KR200375622Y1 (ko) 와이어하네스 보호용 튜브 결합장치
JP2010074927A (ja) ハーネス保護材およびその取付方法
JP2010187439A (ja) ワイヤハーネス保護材
JP3127687B2 (ja) ハーネスサポート
JP2003259528A (ja) ワイヤハーネス用外装材、該外装材を用いたワイヤハーネスの外装方法および外装構造
JPH0241148Y2 (ja)
JPH10210627A (ja) 電線外装材
JP3087623B2 (ja) ワイヤハーネス結束用テープ及びワイヤハーネス
JP2605880Y2 (ja) 架空配電線用直線スリ−ブカバ−
CN212209787U (zh) 一种高连接稳定性建筑电气用电线连接装置
HU194447B (en) End-element for cable drop as well as method for making insulated cable drop therewith
JPH059781Y2 (ja)
JPH11213786A (ja) ワイヤハーネスの電線保護構造
JP2000278854A (ja) 絶縁電線直線接続部の絶縁カバー
JP3282400B2 (ja) 高抗張力型光ファイバケーブル
JP2021065010A (ja) ワイヤハーネス分岐部の保護部材、及び、ワイヤハーネスの分岐構造
JP2000220790A (ja) 断熱材
JP2001204120A (ja) 配線管の端部取付けキャップ
JPH0747746Y2 (ja) ワイヤーハーネスの保護装置