JP2000067521A - 円盤状記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来密度と高密度の両方の記録領域を有する
円盤状記録媒体を提供する。 【解決手段】 円盤状記録媒体４の信号記録面は第１の
領域５と第２の領域６の少なくとも２つ以上の領域に分
割され、第１の領域５と第２の領域６は異なる記録密度
で信号が記録されている。そして、各々の領域５，６は
管理情報格納領域５１，６１と主情報格納領域５２，６
２からなり、管理情報格納領域５１，６１は主情報格納
領域５２，６２より内周ａ側に位置するようにし、第２
の領域６の円盤状記録媒体内の位置情報を第１の領域５
の管理情報格納領域５１に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は音声、画像、コンピ
ュータデータ等の信号を記録する光ディスクなどの円盤
状記録媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、光磁気ディスク、相変化ディス
ク、ライトワンスディスク等の円盤状記録媒体の高密度
化が進んでおり、同一データ量を記録再生できる記録媒
体の小型化も進んでいる。

【０００３】従来の円盤状記録媒体としては、例えば特
開平４−１０３０７９号公報に示されている。以下に、
従来の円盤状記録媒体について説明する。

【０００４】図３は従来の円盤状記録媒体の構造を示す
側面図である。ここでは円盤状記録媒体としてコンパク
トディスクを例として説明する。図３において、コンパ
クトディスク１は管理情報格納領域２と主情報格納領域
３で構成される。コンパクトディスクは内周ａ側の管理
情報格納領域２には管理情報が記録されている。これは
ＴＯＣ（Table Of Contents）と呼んでいる。また外周
ｂ側の主情報格納領域３には音楽情報の管理情報が記録
されている。具体的には音楽情報は曲や楽章に対応する
トラックという単位で管理されており、トラック単位で
のコンパクトディスク上の記録位置の情報がＴＯＣ情報
として記録されいる。このＴＯＣ情報をまず読み取るこ
とによりコンパクトディスクの内容や任意のトラックの
情報を迅速に読み取ることが可能となるものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の円盤状記録媒体での構造で高密度化を行うと全く別
の媒体として存在することになり、従来の密度の円盤状
記録媒体を読み取る装置においては、高密度の円盤状記
録媒体が全く扱えないという問題点を有していた。本発
明は上記従来の問題点を解決するもので、従来密度と高
密度との両方の領域を有する円盤状記録媒体を提供する
ことを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、円盤状記録媒体は、信号記録面が第１の領域
と第２の領域の少なくとも２つ以上の領域に分割され、
かつ前記第１の領域と前記第２の領域は異なる記録密度
で信号が記録され、各々の領域は管理情報格納領域と主
情報格納領域からなり、前記管理情報格納領域は前記主
情報格納領域より内周に位置するように配置されてお
り、前記第２の領域の円盤状記録媒体内の位置情報を前
記第１の領域の管理情報格納領域に記録するようにした
ものである。

【０００７】また、信号記録面は第１の領域と第２の領
域の少なくとも２つ以上の領域に分割され、かつ第１の
領域と第２の領域は異なった記録密度で信号が記録さ
れ、第１の領域は最内周から外周へ向かって記録されて
おり、第２の領域は最外周から内周へ向かって記録され
ており、各々の領域は管理情報格納領域と主情報格納領
域からなり、第１の領域においては前記管理情報格納領
域は前記主情報格納領域より内周に位置し、第２の領域
においては前記管理情報格納領域は前記主情報格納領域
より外周に位置するようにしたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の円盤状記
録媒体は、信号記録面を第１の領域と第２の領域の少な
くとも２つ以上の領域に分割され、かつ前記第１の領域
と前記第２の領域は異なる記録密度で信号が記録され、
各々の領域は管理情報格納領域と主情報格納領域からな
り、前記管理情報格納領域は前記主情報格納領域より内
周に位置するように配置された円盤状記録媒体であり、
単一の円盤状記録媒体で従来密度と高密度の両方の密度
で記録できるものである。

【０００９】本発明の請求項２記載の円盤状記録媒体
は、内周の第１の領域と外周の第２の領域は、あらかじ
め確保し分割され、前記第２の領域の円盤状記録媒体内
の位置情報を前記第１の領域の管理情報格納領域に記録
される請求項１記載の円盤状記録媒体とすることで最内
周の管理情報を読み取ることにより、外周部の第２の領
域の位置を知ることができ、異なる密度で記録された領
域をあらかじめ知ることができるものである。

【００１０】本発明の請求項３記載の円盤状記録媒体
は、信号記録面を第１の領域と第２の領域の少なくとも
２つ以上の領域に分割され、かつ前記第１の領域と前記
第２の領域は異なる記録密度で信号が記録され、前記第
１の領域は最内周から外周へ向かって記録され、前記第
２の領域は最外周から内周へ向かって記録されるもので
ある。これは、異なる密度の信号をそれぞれ独立に読み
取ることができるものである。

【００１１】本発明の請求項４記載の円盤状記録媒体
は、各々の領域は管理情報格納領域と主情報格納領域か
らなり、第１の領域においては前記管理情報格納領域は
前記主情報格納領域より内周に位置し、第２の領域にお
いては前記管理情報格納領域は前記主情報格納領域より
外周に位置するものである。これは請求項３記載の円盤
状記録媒体とすることで最内周と最外周の管理情報を読
み取ることにより、両密度の主情報の管理情報が得られ
るものである。

【００１２】本発明の各実施の形態について、図面を参
照しながら説明する。

【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１における円盤状記録媒体の構造を示す側面図であ
る。図１において、４は円盤状記録媒体であり、第１の
領域５と第２の領域６とで構成される。各領域において
５１，６１は管理情報格納領域、５２，６２は主情報格
納領域である。ここでは領域５１，５２からなる内周ａ
側の第１の領域５はコンパクトディスクと同一の密度で
記録されており、領域６１，６２からなる外周ｂ側の第
２の領域６はコンパクトディスクより高密度で記録され
ている。また、最内周に位置する管理情報格納領域５１
の構造を従来例でも述べたＴＯＣと同一にし、物理的な
位置も同一にすることにより、第１の領域５の信号を従
来のコンパクトディスクプレーヤやＣＤ−ＲＯＭドライ
ブ装置で読み出すことが可能である。さらに、高密度で
ある第２の領域６の信号を読み出せる装置にコンパクト
ディスクの密度の信号も読み出せるように対応すること
により、第１，第２の両領域の信号の読み出しが可能で
ある。

【００１４】さらにここで、第１の領域５と第２の領域
６を固定し、第２の領域６の位置情報、具体的には第２
の領域６の管理情報格納領域６１の開始アドレスを第１
の領域５の管理情報格納領域５１に記録することによ
り、両密度の読み出しに対応した装置では、第１と第２
の主情報格納領域５２，６２に記録されている情報を迅
速に読み取ることが可能である。

【００１５】（実施の形態２）図２は本発明の実施の形
態２における円盤状記録媒体の構造を示す側面図であ
る。図２において、７は円盤状記録媒体であり、第１の
領域８と第２の領域９とで構成される。各領域において
８１，９２は管理情報格納領域、８２，９１は主情報格
納領域である。ここでも領域８１，８２からなる内周ａ
側の第１の領域８はコンパクトディスクと同一の密度で
記録されており、領域９１，９２からなる外周ｂ側の第
２の領域９はコンパクトディスクより高密度で記録され
ている。また、最内周に位置する管理情報格納領域８１
の構造も上述したＴＯＣと同一にし、物理的な位置も同
一にすることにより、従来のコンパクトディスクプレー
ヤやＣＤ−ＲＯＭドライブ装置で第１の領域８の信号を
読み出すことが可能である。さらに、高密度である第２
の領域９の信号を外周ｂ側から読み出せる装置にコンパ
クトディスクの密度の信号も読み出せるように対応する
ことにより、第１，第２の両領域８，９の信号の読み出
しが可能である。

【００１６】さらにここで、第２の領域９の管理情報格
納領域９２を最外周の物理的に固定した位置に記録する
ことにより、両密度の読み出しに対応した装置では、第
１と第２の管理情報格納領域８１，９２を迅速に読み取
ることができ、第１と第２の主情報格納領域８２，９１
に記録されている信号の管理情報を短時間に読みとるこ
とが可能である。

【００１７】なお、上述した各実施の形態は読み出し専
用型の円盤状記録媒体で説明したが、これに限ることは
なく、書き換え型円盤状記録媒体、ライトワンス型円盤
状記録媒体でも同様に扱うことができる。また、分割数
は２としたが、３以上の分割数および異なる密度であっ
ても同様である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明の円盤状記録
媒体は、信号記録面が第１の領域と第２の領域の少なく
とも２つ以上の領域に分割され、かつ前記第１の領域と
前記第２の領域は異なる記録密度で信号が記録され、各
々の領域は管理情報格納領域と主情報格納領域からな
り、前記管理情報格納領域は前記主情報格納領域より内
周に位置するように配置される。そして前記第２の領域
の円盤状記録媒体内の位置情報を前記第１の領域の管理
情報格納領域に記録されるようにしたものであるので、
従来密度とより高密度の両密度で記録された記録媒体を
提供し、従来密度対応の装置では従来密度の信号を、両
密度対応の装置では両密度の信号を短時間で読み出すこ
とができるという効果が得られるものである。

【００１９】また、第１の領域は最内周から外周へ向か
って記録され、第２の領域は最外周から内周へ向かって
記録され、各々の領域は管理情報格納領域と主情報格納
領域からなり、第１の領域においては前記管理情報格納
領域は前記主情報格納領域より内周に位置し、第２の領
域においては前記管理情報格納領域は前記主情報格納領
域より外周に位置するようにしたものであるので、従来
密度とより高密度の両密度で記録された記録媒体を提供
し、従来密度対応の装置では従来密度の信号を、両密度
対応の装置では両密度の情報を独立に管理でき、短時間
で読み出すことができるという効果が得られるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における円盤状記録媒体
の構造を示す側面図

【図２】本発明の実施の形態２における円盤状記録媒体
の構造を示す側面図

【図３】従来の円盤状記録媒体の構造を示す側面図

【符号の説明】

４，７ 円盤状記録媒体 ５，８ 第１の領域 ６，９ 第２の領域 ５１，６１，８１，９２ 管理情報格納領域 ５２，６２，８２，９１ 主情報格納領域

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 信号記録面は第１の領域と第２の領域の
   少なくとも２つ以上の領域に分割され、かつ、前記第１
   の領域と前記第２の領域は異なる記録密度で信号が記録
   され、各々の領域は管理情報格納領域と主情報格納領域
   からなり、前記管理情報格納領域は前記主情報格納領域
   より内周に位置するように配置されたことを特徴とする
   円盤状記録媒体。
2. 【請求項２】 内周の第１の領域と外周の第２の領域
   は、あらかじめ確保し分割され、前記第２の領域の円盤
   状記録媒体内の位置情報を前記第１の領域の管理情報格
   納領域に記録されることを特徴とする請求項１記載の円
   盤状記録媒体。
3. 【請求項３】 信号記録面は第１の領域と第２の領域の
   少なくとも２つ以上の領域に分割され、かつ前記第１の
   領域と前記第２の領域は異なる記録密度で信号が記録さ
   れ、前記第１の領域は最内周から外周へ向かって記録さ
   れ、前記第２の領域は最外周から内周へ向かって記録さ
   れることを特徴とする円盤状記録媒体。
4. 【請求項４】 各々の領域は管理情報格納領域と主情報
   格納領域からなり、第１の領域においては前記管理情報
   格納領域は前記主情報格納領域より内周に位置し、第２
   の領域においては前記管理情報格納領域は前記主情報格
   納領域より外周に位置するように配置されることを特徴
   とする請求項３記載の円盤状記録媒体。