JP2000066622A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000066622A
JP2000066622A JP23905198A JP23905198A JP2000066622A JP 2000066622 A JP2000066622 A JP 2000066622A JP 23905198 A JP23905198 A JP 23905198A JP 23905198 A JP23905198 A JP 23905198A JP 2000066622 A JP2000066622 A JP 2000066622A
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Yoshio Kaida
佳生 海田
Yoshihiro Saito
義広 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別体の表示素子と配線板とを電気的に接続し
て構成される表示装置において、表示素子と配線板との
接続を、容易に、精度よく行うことができるようにす
る。 【解決手段】 有機EL表示素子10の表示素子側電極
11と配線板20の配線板側電極21は、導通方向に異
方性を有すると共に弾性を有するコネクタ30を用いて
接続される。ホルダ本体40には、コネクタ30を位置
決めするための位置決め部44と、ホルダ本体40が配
線板20に対して固定された状態で有機EL表示素子1
0の着脱を可能とする着脱部46が設けられている。枠
状の固定部材50は、その端部がホルダ本体40の溝4
7に挿入されることにより、ホルダ本体40に対して固
定され、有機EL表示素子10を押さえて、コネクタ3
0を圧縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、別体の表示素子と
配線板とを電気的に接続して構成される表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、薄型でフラットな発光型の表示装
置を実現できる発光素子として、エレクトロルミネセン
ト(Electroluminescent;以下、ELとも記す。)素子
の研究、開発が盛んに行われている。EL素子には、蛍
光物質として無機材料を用いた無機EL素子と、蛍光物
質として有機材料を用いた有機EL素子とがある。有機
EL素子は、無機EL素子に比べて基本性能に優れ、低
コストで大面積のカラー表示装置を実現できる可能性が
あることから、特に注目されている。
【0003】有機EL素子は、一般に、電子注入電極
と、発光層と、正孔注入電極とを積層した構造になって
いる。発光層は、有機材料からなる蛍光物質を含んでい
る。有機EL表示装置は、有機EL素子を含む有機EL
表示素子と、この有機EL表示素子を駆動するための駆
動回路等が設けられた配線板とを有している。有機EL
表示素子としては、複数の有機EL素子がマトリクス状
に配置されたものや、複数の有機EL素子が7セグメン
ト状に配置されたものや、特定の表示のみを行わせるた
めに複数の有機EL素子が特定の状態に配置されたもの
等がある。
【0004】ところで、有機EL表示装置では、有機E
L表示素子と配線板は、材料や製造プロセスが異なるた
め、別々に製造される。従って、有機EL表示装置の組
み立て時に、有機EL表示素子と配線板とを電気的に接
続することが必要になる。
【0005】有機EL表示素子には、上述の電子注入電
極および正孔注入電極と駆動回路とを電気的に接続する
ための複数の表示素子側電極が設けられている。例えば
単純マトリクス型の有機EL表示素子では、通常、電子
注入電極となる複数の走査側電極と、通常、正孔注入電
極となる複数のデータ側電極とがマトリクス状に配置さ
れ、これらの走査側電極およびデータ側電極が、表示素
子側電極に電気的に接続されている。一方、配線板に
は、有機EL表示素子の表示素子側電極と接続するため
の配線板側電極が設けられている。
【0006】従来、有機EL表示素子と配線板とを接続
する方法としては、例えば、フレキシブル配線板または
ヒートシールコネクタを用いる方法や、異方性導電ゴム
コネクタを用いる方法があった。
【0007】ここで、図8および図9を参照して、フレ
キシブル配線板またはヒートシールコネクタを用いて有
機EL表示素子と配線板とを接続する方法について説明
する。この方法では、図8に示したように、有機EL表
示素子111の表示素子側電極と、配線板113の配線
板側電極との間を、例えばフレキシブル配線板115に
よって接続する。図9に示したように、有機EL表示素
子111の表示素子側電極112とフレキシブル配線板
115とを接続する際には、有機EL表示素子111の
表示素子側電極112と、これに接続されるフレキシブ
ル配線板115の接続電極116との間に、異方性導電
フィルム117を配置する。そして、熱圧着装置を用い
て、フレキシブル配線板115の接続電極116の上側
から熱圧着して、異方性導電フィルム117を介して、
有機EL表示素子111の表示素子側電極112とフレ
キシブル配線板115の接続電極116とを電気的に接
続する。配線板113の配線板側電極と、これに接続さ
れるフレキシブル配線板115の接続電極とを接続する
際も同様である。また、フレキシブル配線板115の代
わりにヒートシールコネクタを用いる場合も、フレキシ
ブル配線板115を用いる場合と同様である。
【0008】次に、図10を参照して、異方性導電ゴム
コネクタを用いて有機EL表示素子と配線板とを接続す
る方法について説明する。この方法では、有機EL表示
素子121の表示素子側電極122と配線板123の配
線板側電極124とが対向するように、有機EL表示素
子121と配線板123とを対向させ、表示素子側電極
122と配線板側電極124との間に異方性導電ゴムコ
ネクタ126を介挿する。そして、金属製の枠状のホル
ダ130と配線板123によって有機EL表示素子12
1と異方性導電ゴムコネクタ126を挟み込むことによ
り、有機EL表示素子121と異方性導電ゴムコネクタ
126を配線板123に対して固定すると共に、異方性
導電ゴムコネクタ126を介して、表示素子側電極12
2と配線板側電極124とを電気的に接続する。なお、
配線板123において隣り合う配線板側電極124間
は、絶縁部125によって互いに絶縁されている。有機
EL表示素子121の表示素子側電極122についても
同様である。
【0009】異方性導電ゴムコネクタ126は、例え
ば、導電層127と絶縁層128とを長手方向に沿って
交互に配置し、これらの側部を絶縁シート129で覆っ
た構成になっている。また、異方性導電ゴムコネクタ1
26は、全体が、弾性的に伸縮可能になっている。
【0010】ホルダ130は、例えば以下のようにし
て、配線板123に対して固定されるようになってい
る。すなわち、ホルダ130の4つの隅部には、折り曲
げることの可能な爪部131が設けられている。一方、
配線板123には、爪部131に対応する位置に、爪部
131が挿通される孔132が形成されている。ホルダ
130を配線板123に固定する際には、配線板123
の孔132に、ホルダ130の爪部131を挿通し、孔
132より突出した爪部131を引っ張りながら、内側
または外側に折り曲げる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図8および図9に示し
たようなフレキシブル配線板またはヒートシールコネク
タを用いて有機EL表示素子と配線板とを接続する方法
では、熱圧着装置が必要になるという問題点がある。ま
た、この方法では、接続後のフレキシブル配線板115
またはヒートシールコネクタと電極との位置修正等が非
常に困難で、手間がかかるという問題点がある。また、
この方法では、一度使用したフレキシブル配線板115
またはヒートシールコネクタの再使用が難しい。このよ
うに、図8および図9に示したような方法では、生産効
率が悪く、生産コストが増加するという問題点がある。
【0012】また、図10に示したような異方性導電ゴ
ムコネクタを用いて有機EL表示素子と配線板とを接続
する方法では、爪部131を1本ずつ引っ張りながら折
り曲げていくため、有機EL表示素子121の表示素子
側電極122全体を、配線板123の配線板側電極12
4に対して均等な荷重で接触させることが難しく、荷重
のかかり具合によっては、接触不良を生じるおそれがあ
るという問題点がある。
【0013】また、この方法では、有機EL表示装置の
組み立て時に、有機EL表示素子121を異方性導電ゴ
ムコネクタ126に重ねて置く際や、ホルダ130を有
機EL表示素子121の上から被せ、圧接し、固定する
際に、異方性導電ゴムコネクタ126が、有機EL表示
素子121の表示素子側電極122や配線板123の配
線板側電極124に対してよじれて固定される場合があ
る。隣り合う表示素子側電極122間の距離や、隣り合
う配線板側電極124間の距離が、異方性導電ゴムコネ
クタ126における導電層127の幅よりも狭い場合、
異方性導電ゴムコネクタ126がよじれて固定される
と、隣り合う電極同士が短絡するおそれがある。
【0014】このことを図11および図12を参照して
説明する。図11は、有機EL表示素子121、異方性
導電ゴムコネクタ126および配線板123の接続部を
示す分解斜視図、図12は有機EL表示素子121、異
方性導電ゴムコネクタ126および配線板123の接続
状態を示す断面図である。図11に示したように、隣り
合う表示素子側電極122間の距離および隣り合う配線
板側電極124間の距離をTG とし、異方性導電ゴムコ
ネクタ126における導電層127の幅をTWとする。
G がTW 以上であれば、異方性導電ゴムコネクタ12
6がよじれても、一つの導電層127が隣り合う電極に
またがることがないので、隣り合う電極同士が短絡する
ことはない。しかし、TG がTW よりも小さい場合に
は、異方性導電ゴムコネクタ126がよじれると、一つ
の導電層127が隣り合う電極にまたがって、隣り合う
電極同士が短絡する可能性がある。
【0015】なお、上記の問題を回避するために、導電
層127の幅TW を狭くすると、許容電流値が減少し、
必要な電流量を有機EL表示素子121に供給できなく
なり、有機EL表示素子121において必要な輝度が得
られなくなってしまう。
【0016】また、図10に示したような方法では、異
方性導電ゴムコネクタ126によって表示素子側電極1
22と配線板側電極124とを接続した後は、これらの
接続部分は、ホルダ130や有機EL表示素子121の
表示素子側電極122によって遮られてしまう。そのた
め、接続部分の接続状態を目視で確認することは不可能
である。そのため、接続状態を確認するには、有機EL
表示素子121に特定のパターンの映像を表示させ、表
示された映像の状態を目視等によって確認する必要があ
る。
【0017】しかし、表示素子側電極122や配線板側
電極124が短絡した状態で、これらに電流を流すこと
は、有機EL表示素子121のみならず、有機EL表示
素子121を駆動する駆動回路の劣化につながり、表示
品位の高い表示装置の提供が困難になる。
【0018】また、異方性導電ゴムコネクタ126と、
表示素子側電極122や配線板側電極124との間の位
置合わせがうまくいかなかった場合には、うまくいくま
で何度も、有機EL表示装置の分解と組み立てを繰り返
すことになり、作業が煩雑になる。また、ホルダ130
の爪部131が劣化して、ホルダ130を交換する必要
が生じる場合もあり、生産コストが高くなってしまう。
このように、図10に示したような方法でも、生産効率
が悪く、生産コストが増加するという問題点がある。
【0019】特開昭57−88683号公報や特開昭6
1−180358号公報には、表示素子と配線板とを導
電ゴムコネクタによって接続する表示装置において、全
体の枠体の他に、導電ゴムコネクタを位置決めし、保持
するための保持部材を設ける技術が示されている。しか
しながら、この技術では、保持部材を設けることによ
り、表示装置が厚くなってしまうという問題点がある。
そのため、この技術を有機EL表示装置に適用した場合
には、薄型化が可能という有機EL表示装置の利点を損
なうことになってしまう。
【0020】また、上記技術では、導電ゴムコネクタの
厚みを保持部材の厚み以上にする必要があり、保持部材
を設けない場合に比べて、導電ゴムコネクタが厚くなる
場合がある。導電ゴムコネクタが厚くなると、導電ゴム
コネクタの導電層の抵抗値が増加する。そのため、この
技術を、電流駆動である有機EL表示装置に適用した場
合には、電流値の減少をまねき、輝度が小さくなってし
まうという問題点がある。
【0021】特開平9−105915号公報には、表示
素子と配線板とを導電ゴムコネクタによって接続する表
示装置において、ホルダに導電ゴムコネクタ収容部を設
け、この収容部によって導電ゴムコネクタを位置決めで
きるようにした技術が示されている。しかしながら、こ
の技術では、ホルダを配線板に固定しないと導電ゴムコ
ネクタも固定することができない。一方、ホルダを固定
した後は、導電ゴムコネクタと電極との接続状態を目視
で確認することができないと共に、コネクタの位置調整
を行うこともできない。従って、組み立て時にコネクタ
の位置合わせがうまくいかなかった場合には、有機EL
表示装置の分解と組み立てを繰り返す必要がある。
【0022】なお、有機EL表示素子と配線板との接続
を、導電ゴムコネクタではなく、硬質のコネクタを用い
て行うことで、組み立ての際にコネクタがねじれて固定
されるのを防止することも考えられる。しかしながら、
この場合には、有機EL表示素子や配線板やコネクタの
各接続面に凹凸があると、接続時に接続面の端部が浮き
上がった状態となって、導通不良が発生しやすいという
問題点がある。また、硬質のコネクタを用いた場合に
は、組み立て時に、ホルダを有機EL表示素子に被せ
て、圧接し、固定する際に、有機EL表示素子に負荷が
かかり過ぎるという問題点がある。
【0023】なお、以上の各問題点は、有機EL表示装
置に限らず、無機EL表示装置や液晶表示装置等、別体
の表示素子と配線板とを電気的に接続する必要のある表
示装置全般に当てはまる。
【0024】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、別体の表示素子と配線板とを電気的
に接続して構成される表示装置であって、表示素子と配
線板との接続を、容易に、精度よく行うことができるよ
うにした表示装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、外
部との電気的な接続を行うための複数の表示素子側電極
とを有し、情報を表示するための表示素子と、表示素子
側電極に接続される配線板側電極を有する配線板と、導
通方向に異方性を有すると共に弾性を有し、表示素子側
電極と配線板側電極との間に配置され、両者を電気的に
接続するコネクタと、表示素子およびコネクタを保持し
て、配線板に対して固定される保持部材とを備え、保持
部材は、コネクタを位置決めするための位置決め部と、
保持部材が配線板に対して固定された状態で表示素子の
着脱を可能とする着脱部とを有するものである。なお、
表示素子が表示する情報には、画像や文字等がある。
【0026】本発明の表示装置では、表示素子側電極と
配線板側電極は、導通方向に異方性を有すると共に弾性
を有するコネクタによって接続される。コネクタは、保
持部材の位置決め部によって位置決めされる。表示素子
は、着脱部によって、保持部材が配線板に対して固定さ
れた状態で、保持部材に対して着脱が可能である。
【0027】また、本発明の表示装置では、保持部材や
表示素子が、コネクタの位置ずれを規制する規制部を有
していてもよい。
【0028】また、本発明の表示装置では、保持部材
は、例えば、位置決め部および着脱部を含み、配線板に
対して固定される本体と、表示素子の周縁部に当接する
枠状をなし、本体に結合されて、表示素子およびコネク
タを固定するための固定部材とを有している。この場
合、固定部材は、例えば、表示素子の情報表示面に平行
な方向より本体に対して着脱されるものでもよいし、表
示素子の情報表示面と交差する方向より本体に対して着
脱されるものでもよい。
【0029】また、本発明の表示装置では、保持部材
は、例えば、保持部材に装着された状態の表示素子の側
部の一部を露出させる開口部を有するものでもよい。
【0030】また、本発明の表示装置では、表示素子
は、例えば、エレクトロルミネセント素子を用いたもの
である。また、本発明の表示装置では、表示素子は、例
えば、有機エレクトロルミネセント素子を用いたもので
ある。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0032】始めに、本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。図1は、本実施の形態に係る表示装置とし
ての有機EL表示装置の分解斜視図、図2は、本実施の
形態に係る有機EL表示装置の断面図である。これらの
図に示したように、本実施の形態に係る有機EL表示装
置は、画像や文字等の情報を表示するための有機EL表
示素子10と、この有機EL表示素子10を駆動するた
めの駆動回路等が設けられた配線板20と、導通方向に
異方性を有すると共に弾性を有し、有機EL表示素子1
0の電極と配線板20の電極とを電気的に接続する2つ
のコネクタ30と、有機EL表示素子10およびコネク
タ30を保持して、配線板20に対して固定されるホル
ダ本体40と、このホルダ本体40に結合され、表示素
子10およびコネクタ30を固定するための固定部材5
0とを備えている。ホルダ本体40と固定部材50は本
発明における保持部材に対応し、ホルダ本体40は本発
明における保持部材の本体に対応し、固定部材50は本
発明における固定部材に対応する。
【0033】有機EL表示素子10は、有機EL素子を
有している。有機EL素子は、一般に、電子注入電極
と、発光層と、正孔注入電極とを積層した構造になって
いる。発光層は、有機材料からなる蛍光物質を含んでい
る。有機EL表示素子10としては、複数の有機EL素
子がマトリクス状に配置されたものや、複数の有機EL
素子が7セグメント状に配置されたものや、特定の表示
のみを行わせるために複数の有機EL素子が特定の状態
に配置されたもの等がある。有機EL表示素子10は、
電子注入電極および正孔注入電極と駆動回路とを電気的
に接続するための複数の表示素子側電極11を有してい
る。表示素子側電極11は、有機EL表示素子10にお
ける一つの側部の近傍の位置と、この側部とは反対側の
側部の近傍の位置とにおいて、2列に配列されている。
有機EL表示素子10が、例えば単純マトリクス型の場
合には、通常、電子注入電極となる複数の走査側電極
と、通常、正孔注入電極となる複数のデータ側電極とが
マトリクス状に配置され、これらの走査側電極およびデ
ータ側電極が、表示素子側電極11に電気的に接続され
ている。有機EL素子は、ガラス基板等の透明基板の一
方の面に形成され、透明基板の一方の面に貼り付けられ
た封止板12によって封止されている。図1では、封止
板12が下側となるように有機EL表示素子10が配置
されている。この場合、情報表示面は、有機EL表示素
子10の上面に形成される。封止板12には、ガラス
板、金属板、プラスチック板等を用いることができる。
【0034】配線板20には、有機EL表示素子10の
表示素子側電極11に対応する位置に、表示素子側電極
11と接続するための複数の配線板側電極21が設けら
れている。また、配線板20には、配線板20に対して
ホルダ本体40を位置決めするための位置決め孔22が
設けられている。位置決め孔22は、例えば2つ設けら
れている。また、配線板20には、配線板20に対して
ホルダ本体40を固定するためのねじ24が挿通される
孔23が設けられている。孔23は、例えば4つ設けら
れている。
【0035】配線板20としては、例えば、プリント基
板やフレキシブルプリント基板等の、回路の実装が可能
な基板の上に、有機EL表示素子10を駆動するために
必要な駆動回路、制御回路や、その他の周辺回路等を実
装したものが用いられる。実装される回路は、実際の駆
動方式や制御方式等に応じて適宜に設計することができ
る。
【0036】図3は、コネクタ30の一例を示す斜視図
である。この図に示したコネクタ30は、導電層31と
絶縁層32とを長手方向に沿って交互に配置し、これら
の側部を絶縁シート33で覆った構成になっている。こ
のコネクタ30は、図における上下方向には導通する
が、水平方向には導通しないという導通方向の異方性を
有する。また、コネクタ30は、少なくとも絶縁層32
が弾性材によって形成され、全体が、弾性的に伸縮可能
になっている。導電層31の配置の間隔(ピッチ)は、
表示素子側電極11および配線板側電極21の配置の間
隔(ピッチ)よりも小さくなっている。これにより、絶
縁層32によって互いに絶縁された複数の導電層31の
うちのいずれかが、表示素子側電極11と配線板側電極
21の間に介在することになり、両者が電気的に接続さ
れる。導電層31の配置の間隔(ピッチ)は、流す電流
量がコネクタ30の許容電流値以内であれば、使用する
有機EL表示素子10や配線板20に応じて適当な大き
さとすればよい。
【0037】コネクタ30において少なくとも絶縁層3
2を形成する弾性材には、種々の材質のものを用いるこ
とができる。この弾性材には、一般的には、シリコーン
ゴム系の材質のものが使用されるが、合成樹脂系や天然
ゴム等の材質のものを使用してもよい。
【0038】導電層31の材質や構成も種々のものが可
能である。導電層31には、導電性を有するものであれ
ば、絶縁層32と同様の材質のものを用いてもよいし、
異なる材質の弾性材を用いてもよい。また、導電層31
は、可撓性を有するものであれば、弾性を有しないもの
でもよい。導電層31としては、例えば、シリコーンゴ
ム等の弾性材にカーボンや金属片を混合したものや、弾
性材中に銅線等の金属線の束を挿入したもの等を用いる
ことができる。
【0039】また、コネクタ30の構造は、図3に示し
たように導電層31と絶縁層32が交互に配置されたも
のに限らず、導通方向に異方性を有する構造であればよ
い。例えば、コネクタ30としては、図4に示したよう
に、絶縁性を有する弾性材中に、適度の間隔で金属線を
1方向に沿って配置し、この金属線を導電層31とし、
他の部分を絶縁層32とした構造のものでもよい。
【0040】ホルダ本体40には、配線板20の位置決
め孔22に挿入される位置決めピン41が設けられてい
る。なお、配線板20に対するホルダ本体40の位置の
微調整を行うことができるように、位置決め孔22の径
は、位置決めピン41の径よりも若干、例えば0.05
〜0.3mm程度、大きくしておくのが好ましい。ま
た、ホルダ本体40には、配線板20の孔23に対応す
る位置に、ねじ24が螺合する雌ねじ部42が設けられ
ている。そして、ホルダ本体40は、配線板20上にお
いて、位置決めピン41を位置決め孔22に挿入し、雌
ねじ部42を孔23に合わせた位置に配置されるように
なっている。このように配置されたホルダ本体40は、
有機EL表示素子10の側部に対向する側壁部のみを有
する枠形状をなす。また、コネクタ30の長手方向の両
端側のホルダ本体40の側壁部には、ホルダ本体40に
装着された状態の有機EL表示素子10の側部の一部を
露出させる開口部43が設けられている。開口部43の
幅は、有機EL表示素子10の出し入れを人手によって
行う場合には指が入る程度の大きさとし、有機EL表示
素子10の出し入れをロボット等の機械で行う場合に
は、有機EL表示素子10を保持するアームの先端部が
入る程度の大きさとする。
【0041】また、ホルダ本体40は、コネクタ30の
長手方向の両端部に対応する位置に、コネクタ30を位
置決めするための位置決め部44を有している。この位
置決め部44は、コネクタ30の長手方向の両端部に対
応した位置におけるホルダ本体40の側壁部に形成さ
れ、コネクタ30に対応した形状の凹部となっている。
コネクタ30は、その両端部が、位置決め部44内に収
納されることによって、配線板側電極21の上に位置決
めされるようになっている。なお、コネクタ30の長さ
は、その両端部が位置決め部44にかかり、且つホルダ
本体40よりはみ出さないような長さとする。
【0042】また、有機EL表示素子10を固定する際
におけるコネクタ30の圧縮による幅方向への広がりを
考慮して、位置決め部44の幅は、コネクタ30の幅よ
りも大きくするのが好ましい。その場合、コネクタ30
の幅に対して、5〜30%程度、位置決め部44の幅を
大きくするのが好ましい。また、コネクタ30の幅は、
一つの表示素子側電極11の長さに対して、5〜30%
程度、短くするのが好ましい。
【0043】また、コネクタ30の両端部が位置決め部
44内に収納された状態で、各コネクタ30の長手方向
に沿った一方の側面は、コネクタ30の長手方向に沿っ
たホルダ本体40の内壁面45に当接する。従って、こ
の内壁面45は、コネクタ30の位置ずれを規制する機
能を有する。また、コネクタ30の長手方向に沿った他
方の側面は、有機EL表示素子10の封止板12の側部
に当接する。従って、封止板12も、コネクタ30の位
置ずれを規制する機能を有する。内壁面45および封止
板12は、本発明における規制部に対応する。
【0044】また、ホルダ本体40は、その内側に、有
機EL表示素子10を収納する空間を形成する。ホルダ
本体40の内径は、有機EL表示素子10の外形よりも
大きくする。この場合、ホルダ本体40の内径を、有機
EL表示素子10の外形に対して、縦方向、横方向共
に、例えば0.05〜0.5mm程度大きくするのが好
ましい。また、ホルダ本体40は、有機EL表示素子1
0の側部に対向する側壁部のみを有することから、その
上端部には、有機EL表示素子10が通過可能な開口部
が形成される。この開口部が、有機EL表示素子10を
着脱可能とする着脱部46となる。
【0045】また、ホルダ本体40の2つの内壁面45
には、コネクタ30の長手方向に沿って、固定部材50
の端部が挿入される、断面が矩形の溝47が形成されて
いる。ホルダ本体40の一方の開口部43側の壁面は、
溝47に固定部材50を挿入可能なように切り欠かれて
いる。固定部材50は、この壁面側から、有機EL表示
素子10の情報表示面に平行な方向よりホルダ本体40
に対して着脱されるようになっている。有機EL表示素
子10をホルダ本体40内に収納し、コネクタ30の上
に載置し、溝47に固定部材50を挿入していない状態
では、有機EL表示素子10の上面が、コネクタ30の
高さの5〜30%程度、溝47の下部の面よりも上に出
るように、各部の寸法を決める。これにより、溝47に
固定部材50を挿入すると、コネクタ30は、その高さ
方向に5〜30%程度圧縮される。その結果、コネクタ
30は、有機EL表示素子10の表示素子側電極11と
配線板20の配線板側電極21とに密着し、コネクタ3
0を介して表示素子側電極11と配線板側電極21とが
導通する。また、コネクタ30は、上に押し上げるよう
に、有機EL表示素子10に対して圧力を与えるので、
有機EL表示素子10が溝47より抜け出ることが防止
される。
【0046】固定部材50は、有機EL表示素子10の
周縁部に当接する枠状をなしている。ホルダ本体40や
固定部材50に使用される材質は、特に限定されず、例
えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合)樹脂等の樹脂材料を使用してもよいし、鉄等
の金属材料を使用してもよい。金属材料を使用する場合
には、特に、ホルダ本体40について、配線板20等と
の間で短絡を生じないように、表面に絶縁塗料等を塗布
する等して、絶縁性を持たせるのが好ましい。
【0047】本実施の形態に係る有機EL表示装置は、
以上のような構成要素を、以下のように組み合わせて構
成されている。すなわち、コネクタ30とホルダ本体4
0は、配線板20の上に配置される。コネクタ30は、
その両端部がホルダ本体40の位置決め部44内に収納
されて、配線板側電極21の上に配置されるように位置
決めされる。ホルダ本体40は、位置決めピン41を位
置決め孔22に挿入し、雌ねじ部42を孔23に合わせ
ることによって位置決めされ、ねじ24を、孔23を通
して、雌ねじ部42に螺合させることにより、配線板2
0に対して固定される。ホルダ本体40内の空間には、
有機EL表示素子10が収納される。有機EL表示素子
10の表示素子側電極11は、コネクタ30に当接す
る。有機EL表示素子10の上には、固定部材50が配
置される。固定部材50は、その端部がホルダ本体40
の溝47に挿入されることにより、ホルダ本体40に対
して固定される。
【0048】次に、本実施の形態に係る有機EL表示装
置の組み立ての手順について説明する。まず、配線板2
0の配線板用電極21の上に、コネクタ30を配置す
る。次に、ホルダ本体40の位置決め部44内にコネク
タ30の両端部が収納されるように、配線板20の上に
ホルダ本体40を載置する。また、ホルダ本体40は、
位置決めピン41を位置決め孔22に挿入し、雌ねじ部
42を孔23に合わせることによって位置決めされる。
このようにして、コネクタ30は、ホルダ本体40の位
置決め部44によって、配線板用電極21の上に位置決
めされ、且つ仮固定される。なお、このとき、配線板2
0に対するコネクタ30およびホルダ本体40の位置の
微調整が可能である。配線板20に対するコネクタ30
およびホルダ本体40の位置が決まったら、ねじ24
を、孔23を通して、雌ねじ部42に螺合させて、配線
板20に対してホルダ本体40を固定する。
【0049】次に、有機EL表示素子10を、ホルダ本
体40の着脱部46を通して、ホルダ本体40内の空間
内に収納する。その場合、有機EL表示素子10を、人
の指またはロボット等の機械のアームによって、開口部
43に対応する位置で保持することにより、有機EL表
示素子10を容易にホルダ本体40内に収納することが
できる。有機EL表示素子10は、ホルダ本体40の内
壁面によって位置決めされ、表示素子側電極11がコネ
クタ30の上面に当接する。また、このとき、コネクタ
30の長手方向に沿った一方の側面は、コネクタ30の
長手方向に沿ったホルダ本体40の内壁面45に当接
し、コネクタ30の長手方向に沿った他方の側面は、有
機EL表示素子10の封止板12の側部に当接する。従
って、コネクタ30は、ホルダ本体40の内壁面45と
有機EL表示素子10の封止板12の側部との間に挟み
込まれて、位置ずれが規制される。
【0050】次に、有機EL表示素子10を下方向に押
しながら、固定部材50をホルダ本体40の溝47に挿
入し、溝47に沿って移動させて、固定部材50の全体
をホルダ本体40に対して結合させる。これにより、固
定部材50によって、有機EL表示素子10の表示素子
側電極11に対応する部分が上側より押さえられ、コネ
クタ30が圧縮される。その結果、コネクタ30は、有
機EL表示素子10の表示素子側電極11と配線板20
の配線板側電極21とに密着し、コネクタ30を介して
表示素子側電極11と配線板側電極21とが導通する。
また、コネクタ30は、上に押し上げるように、有機E
L表示素子10に対して圧力を与えるので、有機EL表
示素子10が溝47より抜け出ることが防止される。こ
のようにして、本実施の形態に係る有機EL表示装置が
完成する。
【0051】なお、有機EL表示装置を分解するとき
は、始めに、例えば開口部43に対応する位置で、固定
部材50を下方向に押しながら、固定部材50を、組み
立て時とは逆方向に移動させて、ホルダ本体40より取
り出す。その後は、組み立て時と逆の手順で有機EL表
示装置を分解する。
【0052】以上説明したように、本実施の形態に係る
有機EL表示装置では、有機EL表示素子10の表示素
子側電極11と配線板20の配線板側電極21とを、導
通方向に異方性を有すると共に弾性を有するコネクタ3
0を用いて接続するようにしたと共に、ホルダ本体40
に、コネクタ30を位置決めするための位置決め部44
と、ホルダ本体40が配線板20に対して固定された状
態で有機EL表示素子10の着脱を可能とする着脱部4
6を設けている。そのため、本実施の形態によれば、ホ
ルダ本体40に有機EL表示素子10を装着する前に、
コネクタ30を配線板用電極21の上に位置決めし、仮
固定することができる。このとき、コネクタ30の位置
を目視で確認することができると共に、コネクタ30の
位置の微調整が可能である。従って、本実施の形態によ
れば、コネクタ30を正確に位置決めすることが可能と
なり、有機EL表示素子10と配線板20との接続を、
容易に、精度よく行うことが可能となる。また、本実施
の形態によれば、コネクタ30の位置の調整をやり直す
機会が減り、生産効率がよく、生産コストを低減するこ
とが可能となる。
【0053】また、本実施の形態では、有機EL表示装
置の組み立てが完了した後にコネクタ30の位置の調整
をやり直す必要が生じても、配線板20に対してホルダ
本体40を固定したままで、ホルダ本体40から有機E
L表示素子10を取り外して、コネクタ30の位置の調
整を行うことができ、作業が容易である。
【0054】以上のことから、本実施の形態によれば、
安価で、製造が容易な有機EL表示装置を提供すること
が可能となる。
【0055】また、本実施の形態によれば、有機EL表
示素子10の周縁部に当接する枠状の固定部材50を用
いて、有機EL表示素子10およびコネクタ30を配線
板20に固定するようにしたので、コネクタ30と表示
素子側電極11、配線板側電極21との接続部分に、略
均等な荷重を負荷することができる。従って、本実施の
形態によれば、コネクタ30と表示素子側電極11、配
線板側電極21との接続部分の接触不良を防止すること
ができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、コネクタ3
0が、ホルダ本体40の内壁面45と有機EL表示素子
10の封止板12の側部との間に挟み込まれて、位置ず
れが規制されるので、コネクタ30がよじれて固定され
て隣り合う電極同士が短絡することを防止することがで
きる。
【0057】また、本実施の形態によれば、ホルダ本体
40によってコネクタ30を位置決めするようにしたの
で、コネクタ30を必要以上に厚くする必要がなく、有
機EL表示素子10の薄型化が可能になると共に、特性
劣化を防止することができる。
【0058】また、本実施の形態によれば、ホルダ本体
40に、ホルダ本体40に装着された状態の有機EL表
示素子10の側部の一部を露出させる開口部43を設け
たので、ホルダ本体40に対する有機EL表示素子10
の出し入れが容易になる。
【0059】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は、本実施の形態に係る有機EL表示装
置の分解斜視図、図6は、本実施の形態に係る有機EL
表示装置の断面図である。本実施の形態は、固定部材
が、有機EL表示素子10の情報表示面と交差する方向
よりホルダ本体に対して着脱されるようにしたものであ
る。
【0060】本実施の形態では、第1の実施の形態にお
けるホルダ本体40の代わりにホルダ本体60が設けら
れ、第1の実施の形態における固定部材50の代わりに
固定部材70が設けられている。
【0061】ホルダ本体60には、第1の実施の形態に
おける位置決めピン41、雌ねじ部42、開口部43お
よび位置決め部44と同様の位置決めピン61、雌ねじ
部62、開口部63および位置決め部64が設けられて
いる。
【0062】また、第1の実施の形態と同様に、コネク
タ30の両端部が位置決め部64内に収納された状態
で、各コネクタ30の長手方向に沿った一方の側面は、
コネクタ30の長手方向に沿ったホルダ本体60の内壁
面65に当接する。また、コネクタ30の長手方向に沿
った他方の側面は、有機EL表示素子10の封止板12
の側部に当接する。
【0063】ホルダ本体60は、その内側に、有機EL
表示素子10を収納する空間を形成する。また、ホルダ
本体60は、有機EL表示素子10の側部に対向する側
壁部のみを有することから、その上端部には、有機EL
表示素子10が通過可能な開口部が形成される。この開
口部が、有機EL表示素子10を着脱可能とする着脱部
66となる。
【0064】本実施の形態では、ホルダ本体60に、固
定部材70の端部が挿入される溝は形成されていない。
固定部材70は、有機EL表示素子10の情報表示面と
交差する方向よりホルダ本体60に対して着脱されるよ
うになっている。また、有機EL表示素子10をホルダ
本体60内に収納し、コネクタ30の上に載置した状態
では、有機EL表示素子10の上面が、コネクタ30の
高さの5〜30%程度、ホルダ本体60の上面よりも上
に出るように、各部の寸法を決める。これにより、固定
部材70をホルダ本体60の上面に固定すると、コネク
タ30は、その高さ方向に5〜30%程度圧縮される。
その結果、コネクタ30は、有機EL表示素子10の表
示素子側電極11と配線板20の配線板側電極21とに
密着し、コネクタ30を介して表示素子側電極11と配
線板側電極21とが導通する。
【0065】本実施の形態では、図7に示したように、
ホルダ本体60には、4つの隅部において、孔68が設
けられている。この孔68内には、途中に凹部が形成さ
れた一対のばね69が設けられている。
【0066】固定部材70は、有機EL表示素子10の
周縁部に当接する枠状をなしている。固定部材70の下
面における4つの隅部には、ホルダ本体60の孔68に
対応する位置に、孔68に挿入されるピン71が設けら
れている。ピン71には、途中に、ばね69に形成され
た凹部に係合する凸部が形成されている。ピン71は、
一対のばね69を押し広げるように孔68内に挿入さ
れ、ピン71の凸部がばね69の凹部に係合するように
なっている。
【0067】本実施の形態では、固定部材70は、ホル
ダ本体60の上に配置され、ピン71が孔68内に挿入
され、ピン71の凸部がばね69の凹部に係合すること
によって、ホルダ本体60に対して固定される。このと
き、固定部材70によって、有機EL表示素子10の表
示素子側電極11に対応する部分が上側より押さえら
れ、コネクタ30が圧縮される。その結果、コネクタ3
0は、有機EL表示素子10の表示素子側電極11と配
線板20の配線板側電極21とに密着し、コネクタ30
を介して表示素子側電極11と配線板側電極21とが導
通する。
【0068】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0069】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、種々の変更が可能である。例えば、ホルダ本体
に結合される固定部材は、ホルダ本体の上に配置され、
一端部が蝶番等によってホルダ本体に回動可能に連結さ
れ、他端部が、例えば図7に示したような機構によって
ホルダ本体に対して着脱されるものでもよい。
【0070】また、上記各実施の形態では、表示装置と
して有機EL表示装置の例を挙げたが、本実施の形態
は、無機EL表示装置や液晶表示装置等、別体の表示素
子と配線板とを電気的に接続する必要のある表示装置全
般に適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし9の
いずれかに記載の表示装置によれば、表示素子側電極と
配線板側電極を、導通方向に異方性を有すると共に弾性
を有するコネクタによって接続するようにしたと共に、
表示素子およびコネクタを保持して配線板に対して固定
される保持部材に、コネクタを位置決めするための位置
決め部と、保持部材が配線板に対して固定された状態で
表示素子の着脱を可能とする着脱部とを設けたので、表
示素子を保持部材に装着する前にコネクタを仮固定し、
接続状態を目視で確認しながらコネクタの位置を調整す
ることが可能となり、表示素子と配線板との接続を、容
易に、精度よく行うことができるという効果を奏する。
【0072】また、請求項2記載の表示装置によれば、
保持部材が、コネクタの位置ずれを規制する規制部を有
するので、更に、コネクタの位置ずれを防止することが
できるという効果を奏する。
【0073】また、請求項3記載の表示装置によれば、
表示素子が、コネクタの位置ずれを規制する規制部を有
するので、更に、コネクタの位置ずれを防止することが
できるという効果を奏する。
【0074】また、請求項4記載の表示装置によれば、
保持部材が、位置決め部および着脱部を含み、配線板に
対して固定される本体と、表示素子の周縁部に当接する
枠状をなし、本体に結合されて、表示素子およびコネク
タを固定するための固定部材とを有するようにしたの
で、更に、コネクタと表示素子側電極、配線板側電極と
の接続部分に略均等な荷重を負荷することができ、接触
不良を防止することができるという効果を奏する。
【0075】また、請求項7記載の表示装置によれば、
保持部材が、この保持部材に装着された状態の表示素子
の側部の一部を露出させる開口部を有するようにしたの
で、更に、保持部材に対する表示素子の出し入れが容易
になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る有機EL表示
装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る有機EL表示
装置の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの
一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるコネクタの
他の例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る有機EL表示
装置の分解斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る有機EL表示
装置の断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における固定部材の
ホルダ本体に対する固定方法を示す断面図である。
【図8】フレキシブル配線板またはヒートシールコネク
タを用いて有機EL表示素子と配線板とを接続する方法
について説明するための斜視図である。
【図9】図8における有機EL表示素子とフレキシブル
配線板との接続部分を示す断面図である。
【図10】異方性導電ゴムコネクタを用いて有機EL表
示素子と配線板とを接続する方法について説明するため
の斜視図である。
【図11】図10における有機EL表示素子、異方性導
電ゴムコネクタおよび配線板の接続部を示す分解斜視図
である。
【図12】図10における有機EL表示素子、異方性導
電ゴムコネクタおよび配線板の接続状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10…有機EL表示素子、11…表示素子側電極、20
…配線板、21…配線板側電極、22…位置決め孔、2
3…孔、24…ねじ、30…コネクタ、31…導電層、
32…絶縁層、40…ホルダ本体、41…位置決めピ
ン、42…雌ねじ部、43…開口部、44…位置決め
部、45…内壁面、46…着脱部、47…溝、50…固
定部材。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部との電気的な接続を行うための複数
    の表示素子側電極とを有し、情報を表示するための表示
    素子と、 前記表示素子側電極に接続される配線板側電極を有する
    配線板と、 導通方向に異方性を有すると共に弾性を有し、前記表示
    素子側電極と前記配線板側電極との間に配置され、両者
    を電気的に接続するコネクタと、 前記表示素子および前記コネクタを保持して、前記配線
    板に対して固定される保持部材とを備え、 前記保持部材は、前記コネクタを位置決めするための位
    置決め部と、前記保持部材が前記配線板に対して固定さ
    れた状態で前記表示素子の着脱を可能とする着脱部とを
    有することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、前記コネクタの位置ず
    れを規制する規制部を有することを特徴とする請求項1
    記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示素子は、前記コネクタの位置ず
    れを規制する規制部を有することを特徴とする請求項1
    または2記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部材は、前記位置決め部および
    前記着脱部を含み、前記配線板に対して固定される本体
    と、前記表示素子の周縁部に当接する枠状をなし、前記
    本体に結合されて、前記表示素子および前記コネクタを
    固定するための固定部材とを有することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記固定部材は、前記表示素子の情報表
    示面に平行な方向より前記本体に対して着脱されること
    を特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記固定部材は、前記表示素子の情報表
    示面と交差する方向より前記本体に対して着脱されるこ
    とを特徴とする請求項5記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部材は、この保持部材に装着さ
    れた状態の前記表示素子の側部の一部を露出させる開口
    部を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記表示素子は、エレクトロルミネセン
    ト素子を用いたものであることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記表示素子は、有機エレクトロルミネ
    セント素子を用いたものであることを特徴とする請求項
    8記載の表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147744A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Matsushita Electric Works Ltd 有機elパネル
JP2009238455A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 面状発光型照明器具
WO2015098822A1 (ja) * 2013-12-25 2015-07-02 株式会社小糸製作所 車両用灯具

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