JP2000066535A - 転写方法、転写装置、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

転写方法、転写装置、画像形成方法及び画像形成装置

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JP2000066535A
JP2000066535A JP11159853A JP15985399A JP2000066535A JP 2000066535 A JP2000066535 A JP 2000066535A JP 11159853 A JP11159853 A JP 11159853A JP 15985399 A JP15985399 A JP 15985399A JP 2000066535 A JP2000066535 A JP 2000066535A
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JP11159853A
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English (en)
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Hiroshi Yoshinaga
洋 吉永
Kunihiro Oyama
邦啓 大山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時に関わらず、倍率誤差、中抜け画像、転
写ズレ等の問題の発生を安定して防止し得る転写方法、
転写装置、画像形成方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 研磨によって転写ローラ10表面に生じ
た、垂直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向きへ
の方向性を持つ微少な凹凸状の研磨目101の凹部の向
きが、転写紙8の転写ローラ10への相対移動時の該凹
部への異物の入り込みが起きにくい向きとなるように、
上記転写ローラ10を上記感光体1に対向させた構成を
採用する。具体的には、上記凹凸状の研磨目101の向
きを、転写紙8の転写ローラ10に対する相対移動の向
きにならう向きにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置における転写方法及
びその装置、並びに、該画像形成装置で用いられる画像
形成方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、転写部材、例えば転写ローラ
を用いて転写を行う画像形成装置が知られている。この
ような画像形成装置において、転写ローラの像担持体と
のニップ部での該転写ローラの表面移動速度が像担持体
の表面移動速度より大きくなるように、像担持体から転
写ローラへ駆動力を伝達する伝達手段を有することによ
り、画像形成中にシートが衝撃を受けても転写に影響せ
ず、転写ズレのない良好な画像を得ることができる装置
が知られている(特許第2686267号公報)。
【0003】また、像担持体と転写ローラなどの転写部
材との間に周速差を持たせることにより転写時の文字の
中抜け(中抜け画像)に対しても、改善がみられることが
既に判っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、転写部材と
しての転写ローラは、通常、金属製の軸と、その周囲の
導電性発泡ポリウレタン等の弾性体により構成されてい
る。像担持体と転写ローラとのニップは、転写性能に影
響を及ぼすため、転写ローラの外径の公差は厳しく管理
されており、該転写ローラは、一般的には前記金属軸に
狙いの外径より大きめの弾性体を接着した後、砥石等で
外径の規格値まで研磨するという方法で作製されてい
る。
【0005】このようにして作製された転写ローラ表面
には、研磨工程によって、図9に示すように、上記表面
に垂直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向きへの
方向性を持つ微少な凹凸状の研磨目101が生じてしま
うことがわかっている。
【0006】ところが、図10に示すように、この凹凸
状の研磨目101の向きが、記録材としての例えば図中
矢印B方向に進行する転写紙に逆らう向きとは逆向き
(以下、順方向という)となった状態で、矢印D方向に
表面が移動する転写ローラの周速の方が、矢印C方向に
表面が移動する像担持体としての例えば感光体1の周速
より速くなるように回転させると、特に経時で転写材の
搬送力が変化してしまい、転写紙上の画像の倍率誤差が
大きくなったり、中抜け画像の発生を招いたり、転写ズ
レが発生するという問題点が発生することが判明した。
【0007】本発明者らが、このような問題点の発生原
因について鋭意研究を行ったところ、以下のようなこと
が明らかとなった。一般に、転写紙と感光体との間の静
電引力は強く、転写紙は感光体表面と共に移動する。こ
のとき、転写ローラの周速の方が像担持体としての例え
ば感光体の周速より速くなるように回転させた場合に
は、上記感光体表面と共に移動する転写紙は、転写ロー
ラに対して上記進行方向とは逆向きに相対移動する状態
となる。そして、上記転写ローラ表面の研磨目の向きが
上記転写紙の進行方向に対し、図10で示すように順方
向となっていると、転写紙と転写ローラとの対向部付近
の異物が上記研磨目の凹部に入り込みやすくなる。そし
て、例えば感光体上の地肌汚れトナーや紙粉などの異物
が入り込んだり、不給紙ジャムが発生したときにトナー
等の異物が入り込んだりしてしまう。更に、このとき該
研磨目の向きが、該転写ローラに対する転写紙の相対移
動の向きに逆らう向きとなって、転写ローラが転写紙の
裏面を擦ることとなってしまう。これにより、より紙粉
が生じやすい状態となって上記研磨目の凹部分に該紙粉
が入り込みやすくなってしまう。このようにして、上記
凹部分に異物が入り込んでしまうと、転写ローラの表面
が変化、具体的には、転写紙に対する摩擦力が低下し、
転写紙の搬送力が特に経時で変化する具体的には低下す
るのである。そして、この転写紙の搬送力の低下によっ
て、上記問題点が発生しやすくなってしまう。
【0008】このような問題点は、上記転写部材の表面
移動速度が、上記像担持体の表面移動速度よりも大きい
場合のみならず、上記転写部材と上記像担持体との間に
表面移動速度差が生じる場合には、発生し得るものであ
る。
【0009】本発明は以上の背景に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、経時に関わらず、倍率
誤差、中抜け画像、転写ズレ等の問題の発生を安定して
防止し得る転写方法、転写装置、画像形成方法、及び、
画像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、作製工程中に生じかつ表面に垂
直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向きへの方向
性を持つ多数の凹凸形状を該表面に有する転写部材の該
表面を無端移動させ、該転写部材との間に表面移動速度
差が生じるように表面が移動しかつ画像を担持する像担
持体に該転写部材を対向させて該像担持体と転写部材と
の間にニップ部を形成し、該ニップ部に転写材を通過さ
せ、上記像担持体から転写材に画像を転写する転写方法
において、上記凹凸形状の凹部の向きが、転写材の転写
部材への相対移動時の該凹部への異物の入り込みが起き
にくい向きとなるように、上記転写部材を上記像担持体
に対向させて上記ニップ部を形成することを特徴とする
ものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の転写方法に
おいて、上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の
向きにならう向きであることを特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の転写
方法において、上記ニップ部における上記転写部材の表
面移動速度が、上記像担持体の表面移動速度より大きく
なるように、転写部材の表面を無端移動させることを特
徴とするものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
転写方法において、上記像担持体の駆動力を伝達して上
記転写部材の表面を無端移動させることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1、2、3又は
4の転写方法において、上記転写部材の表面に付着した
異物を除去することを特徴とするものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1の転写方法に
おいて、上記転写材が、湾曲した搬送路を経由して上記
ニップ部に搬送されることを特徴とするものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1の転写方法に
おいて、上記転写部材は、平均セル径が50〜100μ
mの発泡弾性体層を表面に有することを特徴とするもの
である。
【0017】請求項8の発明は、作製工程中に生じかつ
表面に垂直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向き
への方向性を持つ多数の凹凸形状を該表面に有し、表面
が移動しかつ画像を担持する像担持体との間にニップ部
を形成し、該ニップ部に転写材を通過させて上記像担持
体から転写材に画像を転写する転写部材と、上記像担持
体との間に表面移動速度差が生じるように転写部材の表
面を無端移動させる転写部材駆動伝達手段とを有する転
写装置において、上記凹凸形状の凹部の向きが、転写材
の転写部材への相対移動時の該凹部への異物の入り込み
が起きにくい向きとなるように、該転写部材を配設した
ことを特徴とするものである。
【0018】請求項9の発明は、請求項8の転写装置に
おいて、上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の
向きにならう向きであることを特徴とするものである。
【0019】請求項10の発明は、請求項8又は9の転
写装置において、上記ニップ部における上記転写部材の
表面移動速度が、上記像担持体の表面移動速度より大き
くなるように、上記転写部材駆動伝達手段を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0020】請求項11の発明は、請求項8、9又は1
0の転写装置において、上記像担持体の駆動力を伝達す
ることで上記転写部材の表面を無端移動させるように、
上記転写部材駆動伝達手段を構成したことを特徴とする
ものである。
【0021】請求項12の発明は、請求項8、9、10
又は11の転写装置において、上記転写部材表面に付着
した異物を除去する除去手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0022】請求項13の発明は、請求項8の転写装置
において、上記転写材を上記ニップ部に搬送する搬送路
が湾曲していることを特徴とするものである。
【0023】請求項14の発明は、請求項8の転写装置
において、上記転写部材は、平均セル径が50〜100
μmの発泡弾性体層を表面に有することを特徴とするも
のである。
【0024】請求項15の発明は、画像を担持する像担
持体の表面を移動させ、作製工程中に生じかつ表面に垂
直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向きへの方向
性を持つ多数の凹凸形状を該表面に有する転写部材の該
表面を上記像担持体の表面との間に表面移動速度差が生
じるように無端移動させ、上記像担持体と該転写部材と
を互いに対向させて該像担持体と該転写部材との間にニ
ップ部を形成し、上記ニップ部に転写材を通過させ、上
記像担持体から該転写材に画像を転写して画像を形成す
る画像形成方法において、上記凹凸形状の凹部の向き
が、転写材の転写部材への相対移動時の該凹部への異物
の入り込みが起きにくい向きとなるように、上記転写部
材と上記像担持体とを互いに対向させて上記ニップ部を
形成することを特徴とするものである。
【0025】請求項16の発明は、請求項15の画像形
成方法において、上記所定の向きが、凸の先端が上記相
対移動の向きにならう向きであることを特徴とするもの
である。
【0026】請求項17の発明は、請求項15又は16
の画像形成方法において、該ニップ部における上記転写
部材の表面移動速度が、上記像担持体の表面移動速度よ
り大きくなるように、該転写部材の表面を無端移動させ
ることを特徴とするものである。
【0027】請求項18の発明は、請求項15、16又
は17の画像形成方法において、上記像担持体の駆動力
を伝達することで上記転写部材の表面を無端移動させる
ことを特徴とするものである。
【0028】請求項19の発明は、請求項15、16、
17又は18の画像形成方法において、上記転写部材表
面に付着した異物を除去することを特徴とするものであ
る。
【0029】請求項20の発明は、請求項15の画像形
成方法において、上記転写材が、湾曲した搬送路を経由
して上記ニップ部に搬送されることを特徴とするもので
ある。
【0030】請求項21の発明は、請求項15の画像形
成方法において、上記転写部材は、平均セル径が50〜
100μmの発泡弾性体層を表面に有することを特徴と
するものである。
【0031】請求項22の発明は、画像を担持する像担
持体と、該像担持体の表面を移動させる像担持体駆動手
段と、作製工程中に生じかつ表面に垂直な方向に対して
所定角度傾斜した所定の向きへの方向性を持つ多数の凹
凸形状を該表面に有し、上記像担持体とニップ部を形成
し、該ニップ部に転写材を通過させて上記像担持体から
転写材に画像を転写する転写部材と、上記像担持体との
間に表面移動速度差が生じるように上記転写部材表面を
無端移動させる転写部材駆動伝達手段とを有する画像形
成装置において、上記凹凸形状の凹部の向きが、上記転
写材の上記転写部材への相対移動時の該凹部への異物の
入り込みが起きにくい向きとなるように、該転写部材を
配設したことを特徴とするものである。
【0032】請求項23の発明は、請求項22の画像形
成装置において、上記所定の向きが、凸の先端が上記相
対移動の向きにならう向きであることを特徴とするもの
である。
【0033】請求項24の発明は、請求項22又は23
の画像形成装置において、上記ニップ部における上記転
写部材の表面移動速度が、上記像担持体の表面移動速度
より大きくなるように、上記転写部材駆動伝達手段を構
成したことを特徴とするものである。
【0034】請求項25の発明は、請求項22、23又
は24の画像形成装置において、上記像担持体の駆動力
を伝達することで上記転写部材の表面を無端移動させる
ように、上記転写部材駆動伝達手段を構成したことを特
徴とするものである。
【0035】請求項26の発明は、請求項22、23、
24又は25の画像形成装置において、上記転写部材表
面に付着した異物を除去する除去手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0036】請求項27の発明は、請求項22の画像形
成装置において、上記転写材を上記ニップ部に搬送する
搬送路が湾曲していることを特徴とするものである。
【0037】請求項28の発明は、請求項22の画像形
成装置において、上記転写部材として、平均セル径が5
0〜100μmの発泡弾性体層を表面に有するものを用
いたことを特徴とするものである。
【0038】請求項1乃至7の転写方法においては、上
記表面が移動する像担持体と、上記無端移動する転写部
材との間に表面移動速度差が生じる。そして、該像担持
体と該転写部材との間のニップ部を上記転写材が通過し
て、該転写材に上記像担持体からの画像が転写される。
この転写材は、通常像担持体との間の静電引力が強く、
該像担持体表面と共に移動する。このため、転写材と転
写部材との間には速度差が生じることとなる。すなわち
転写材が転写部材に対して相対移動することとなる。そ
して、この転写方法においては、上記凹凸形状の凹部の
向きが、上記転写材の転写部材への相対移動時の該凹部
への異物の入り込みが起きにくい向きで上記転写部材が
上記像担持体に対向するので、該転写材の転写部材への
相対移動時に、上記凹凸形状の凹部への異物の入り込み
が起きにくくなる。これにより、該凹部への異物への入
り込みによる経時での該転写部材表面の特性変化、具体
的には摩擦力の低下による搬送力の変化が生じにくくな
る。
【0039】請求項2乃至5の転写方法においては、上
記凹凸形状の凸の先端が上記転写材の転写部材に対する
相対移動に逆らう向きである場合とは異なり、該凸の先
端が上記転写材に擦れにくくなり、該擦れによって生じ
る異物具体的には擦れによって転写材及び転写部材の少
なくとも一方が削れて生じた粉の発生を抑えることがで
きる。
【0040】請求項3乃至5の転写方法においては、上
記ニップ部における上記転写部材の表面移動速度が、上
記像担持体の表面移動速度よりも大きいので、像担持体
上から画像を転写材にこすり取らせることができる。こ
れにより、画像の周辺部のみが転写され中央部が転写さ
れない、いわゆる中抜けの発生を防止することができ
る。更に、上記転写部材の表面の無端移動を、上記像担
持体の駆動力を伝達することで行わせるように構成され
ている場合には、上記像担持体と転写部材とがスリップ
しつつ表面移動することとなり、該スリップが摩擦によ
り転写部材から像担持体の表面を移動させようとする力
として作用すると同時に、上記像担持体の駆動力を伝達
する手段には、上記力に対抗する力として作用する。こ
れにより、像担持体に上記伝達する手段から上記スリッ
プに起因するブレーキ力が常に作用し、転写中に転写材
が例えば定着器に噛み込まれて衝撃が発生しても、該衝
撃により、像担持体を駆動する駆動手段から像担持体へ
の駆動力伝達に際してのバックラッシュなどの影響を受
けることがなくなる。
【0041】請求項4及び5の転写方法においては、上
記像担持体の駆動力を伝達して上記転写部材の表面を無
端移動させるので、転写部材を該転写部材を駆動するた
めの別個の駆動源を用いて駆動する必要がない。
【0042】請求項5の転写方法においては、上記転写
部材表面に付着した異物を除去するので、転写材の転写
部材への相対移動時に該異物が上記凹凸形状の凹部に入
り込むのを防止することができる。これにより、上述の
搬送力の変化が更に生じにくくなる。請求項6の転写方
法においては、装置の小型化及び画像形成時間の短縮化
を図るために転写材を収容する転写材収容部と上記ニッ
プ部とを近づけて配置し且つ該転写材収容部からの転写
材の排出方向と該ニップ部への転写材の進入方向とが一
致しないように構成した場合でも、上記湾曲した搬送路
を経由して該ニップ部に転写材が搬送されるので、該転
写材を該ニップ部に確実に案内して進入させることがで
きる。また、上記ニップ部に転写材が湾曲した状態で進
入するときに発生しやすい転写ズレを防止するために、
該ニップ部における転写部材の接触圧を強くした場合で
も、上記所定の向きの凹部を有する転写部材を用いるこ
とにより、該凹部への異物の入り込みが起きにくくな
る。
【0043】請求項7の転写方法においては、平均セル
径が50〜100μmの発泡弾性体層を表面に有する転
写部材を用いることにより、該発泡弾性層の表面に露出
するセルの深さを所定以下に抑えることができるため、
該セルに異物が一旦入ったとしても該異物を静電気力等
により容易に除去することができる。
【0044】請求項8乃至14の転写装置においては、
上記表面が移動する像担持体と、上記無端移動する転写
部材との間に表面移動速度差が生じる。そして、該像担
持体と該転写部材との間に上記転写材が通過して、上記
転写材に上記像担持体からの画像が転写される。この転
写材は、通常像担持体との間の静電引力が強く、該像担
持体表面と共に移動する。このため、転写材と転写部材
との間には速度差が生じることとなる。すなわち転写材
が転写部材に対して相対移動することとなる。そして、
この転写装置においては、上記凹凸形状の凹部の向き
が、上記転写材の転写部材への相対移動時の該凹部への
異物の入り込みが起きにくい向きで上記転写部材が上記
像担持体に対向するので、該転写材の転写部材への相対
移動時に、上記凹凸形状の凹部への異物の入り込みが起
きにくくなる。これにより、該凹部への異物への入り込
みによる経時での該転写部材表面の特性変化、具体的に
は摩擦力の低下による搬送力の変化が生じにくくなる。
【0045】請求項9乃至12の転写装置においては、
上記凹凸形状の凸の先端が転写材の転写部材に対する相
対移動に逆らう向きである場合とは異なり、該凸の先端
が上記転写材に擦れにくくなり、該擦れによって生じる
異物具体的には擦れによって転写材及び転写部材の少な
くとも一方が削れて生じた粉の発生を抑えることができ
る。
【0046】請求項10乃至12の転写装置において
は、上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速度
が、上記像担持体の表面移動速度よりも大きいので、像
担持体上から画像を転写材にこすり取らせることができ
る。これにより、画像の周辺部のみが転写され中央部が
転写されない、いわゆる中抜けの発生を防止することが
できる。更に、上記転写部材の表面の無端移動を、上記
像担持体の駆動力を伝達することで行わせるように構成
されている場合には、上記像担持体と転写部材とがスリ
ップしつつ表面移動することとなり、該スリップが摩擦
により転写部材から像担持体の表面を移動させようとす
る力として作用すると同時に、上記像担持体の駆動力を
伝達する手段には、上記力に対抗する力として作用す
る。これにより、像担持体に上記伝達する手段から上記
スリップに起因するブレーキ力が常に作用し、転写中に
転写材が例えば定着器に噛み込まれて衝撃が発生して
も、該衝撃により、像担持体を駆動する駆動手段から像
担持体への駆動力伝達に際してのバックラッシュなどの
影響を受けることがなくなる。
【0047】請求項11及び12の転写装置において
は、上記像担持体の駆動力を伝達して上記転写部材の表
面を無端移動させるので、転写部材のための駆動源を別
個に設ける必要がない。
【0048】請求項12の転写装置においては、上記除
去手段により、上記転写部材表面に付着した異物を除去
するので、転写材の転写部材への相対移動時に該異物が
上記凹凸形状の凹部に入り込むのを防止することができ
る。これにより、上述の搬送力の変化が更に生じにくく
なる。請求項13の転写装置においては、装置の小型化
及び画像形成時間の短縮化を図るために転写材を収容す
る転写材収容部と上記ニップ部とを近づけて配置し且つ
該転写材収容部からの転写材の排出方向と該ニップ部へ
の転写材の進入方向とが一致しないように構成した場合
でも、上記湾曲した搬送路を経由して該ニップ部に転写
材が搬送されるので、該転写材を該ニップ部に確実に案
内して進入させることができる。また、上記ニップ部に
転写材が湾曲した状態で進入するときに発生しやすい転
写ズレを防止するために、該ニップ部における転写部材
の接触圧を強くした場合でも、上記所定の向きの凹部を
有する転写部材を用いることにより、該凹部への異物の
入り込みが起きにくくなる。
【0049】請求項14の転写装置においては、平均セ
ル径が50〜100μmの発泡弾性体層を表面に有する
転写部材を用いることにより、該発泡弾性層の表面に露
出するセルの深さを所定以下に抑えることができるた
め、該セルに異物が一旦入ったとしても該異物を静電気
力等により容易に除去することができる。
【0050】請求項15乃至21の画像形成方法におい
ては、上記表面が移動する像担持体と、上記無端移動す
る転写部材との間に表面移動速度差が生じる。そして、
該像担持体と該転写部材との間のニップ部を上記転写材
が通過して、該転写材に上記像担持体からの画像が転写
される。この転写材は、通常像担持体との間の静電引力
が強く、該像担持体表面と共に移動する。このため、転
写材と転写部材との間には速度差が生じることとなる。
すなわち転写材が転写部材に対して相対移動することと
なる。そして、この画像形成方法においては、上記凹凸
形状の凹部の向きが、上記転写材の転写部材への相対移
動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい向きで上
記転写部材が上記像担持体に対向するので、該転写材の
転写部材への相対移動時に、上記凹凸形状の凹部への異
物の入り込みが起きにくくなる。
【0051】請求項16乃至19の画像形成方法におい
ては、上記凹凸形状の凸の先端が転写材の転写部材に対
する相対移動に逆らう向きである場合とは異なり、該凸
の先端が上記転写材に擦れにくくなり、該擦れによって
生じる異物具体的には擦れによって転写材及び転写部材
の少なくとも一方が削れて生じた粉の発生を抑えること
ができる。
【0052】請求項17乃至19の画像形成方法におい
ては、上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速
度が、上記像担持体の表面移動速度よりも大きいので、
像担持体上から画像を転写材にこすり取らせることがで
きる。これにより、画像の周辺部のみが転写され中央部
が転写されない、いわゆる中抜けの発生を防止すること
ができる。更に、上記転写部材の表面の無端移動を、上
記像担持体の駆動力を伝達することで行わせるようにさ
れている場合には、上記像担持体と転写部材とがスリッ
プしつつ表面移動することとなり、該スリップが摩擦に
より転写部材から像担持体の表面を移動させようとする
力として作用すると同時に、上記像担持体の駆動力を伝
達する手段には、上記力に対抗する力として作用する。
これにより、像担持体に上記伝達する手段から上記スリ
ップに起因するブレーキ力が常に作用し、転写中に転写
材が例えば定着器に噛み込まれて衝撃が発生しても、該
衝撃により、像担持体を駆動する駆動手段から像担持体
への駆動力伝達に際してのバックラッシュなどの影響を
受けることがなくなる。
【0053】請求項18及び19の画像形成方法におい
ては、上記像担持体の駆動力を伝達して上記転写部材の
表面を無端移動させるので、転写部材を、該転写部材を
駆動するための別個の駆動源を用いて駆動する必要がな
い。
【0054】請求項19の画像形成方法においては、上
記転写部材表面に付着した異物を除去するので、転写材
の転写部材への相対移動時に該異物が上記凹凸形状の凹
部に入り込むのを防止することができる。これにより、
上述の搬送力の変化が更に生じにくくなる。
【0055】請求項20の画像形成方法においては、装
置の小型化及び画像形成時間の短縮化を図るために転写
材を収容する転写材収容部と上記ニップ部とを近づけて
配置し且つ該転写材収容部からの転写材の排出方向と該
ニップ部への転写材の進入方向とが一致しないように構
成した場合でも、上記湾曲した搬送路を経由して該ニッ
プ部に転写材が搬送されるので、該転写材を該ニップ部
に確実に案内して進入させることができる。また、上記
ニップ部に転写材が湾曲した状態で進入するときに発生
しやすい転写ズレを防止するために、該ニップ部におけ
る転写部材の接触圧を強くした場合でも、上記所定の向
きの凹部を有する転写部材を用いることにより、該凹部
への異物の入り込みが起きにくくなる。
【0056】請求項21の画像形成方法においては、平
均セル径が50〜100μmの発泡弾性体層を表面に有
する転写部材を用いることにより、該発泡弾性層の表面
に露出するセルの深さを所定以下に抑えることができる
ため、該セルに異物が一旦入ったとしても該異物を静電
気力等により容易に除去することができる。
【0057】請求項22乃至28の画像形成装置におい
ては、上記表面が移動する像担持体と、上記無端移動す
る転写部材との間に表面移動速度差が生じる。そして、
該像担持体と該転写部材との間のニップ部を上記転写材
が通過して、該転写材に上記像担持体からの画像が転写
される。この転写材は、通常像担持体との間の静電引力
が強く、該像担持体表面と共に移動する。このため、転
写材と転写部材との間には速度差が生じることとなる。
すなわち転写材が転写部材に対して相対移動することと
なる。そして、この画像形成装置においては、上記凹凸
形状の凹部の向きが、上記転写材の転写部材への相対移
動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい向きで上
記転写部材が上記像担持体に対向するので、該転写材の
転写部材への相対移動時に、上記凹凸形状の凹部への異
物の入り込みが起きにくくなる。
【0058】請求項23乃至26の画像形成装置におい
ては、上記凹凸形状の凸の先端が転写材の転写部材に対
する相対移動に逆らう向きである場合とは異なり、該凸
の先端が上記転写材に擦れにくくなり、該擦れによって
生じる異物具体的には擦れによって転写材及び転写部材
の少なくとも一方が削れて生じた粉の発生を抑えること
ができる。
【0059】請求項24乃至26の画像形成装置におい
ては、上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速
度が、上記像担持体の表面移動速度よりも大きいので、
像担持体上から画像を転写材にこすり取らせることがで
きる。これにより、画像の周辺部のみが転写され中央部
が転写されない、いわゆる中抜けの発生を防止すること
ができる。更に、上記転写部材の表面の無端移動を、上
記像担持体の駆動力を伝達することで行わせるようにさ
れている場合には、上記像担持体と転写部材とがスリッ
プしつつ表面移動することとなり、該スリップが摩擦に
より転写部材から像担持体の表面を移動させようとする
力として作用すると同時に、上記像担持体の駆動力を伝
達する手段には、上記力に対抗する力として作用する。
これにより、像担持体に上記伝達する手段から上記スリ
ップに起因するブレーキ力が常に作用し、転写中に転写
材が例えば定着器に噛み込まれて衝撃が発生しても、該
衝撃により、像担持体を駆動する駆動手段から像担持体
への駆動力伝達に際してのバックラッシュなどの影響を
受けることがなくなる。
【0060】請求項25及び26の画像形成装置におい
ては、上記像担持体の駆動力を伝達して上記転写部材の
表面を無端移動させるので、転写部材のための駆動源を
別個に設ける必要がない。
【0061】請求項26の画像形成装置においては、上
記除去手段により、上記転写部材表面に付着した異物を
除去するので、転写材の転写部材への相対移動時に該異
物が上記凹凸形状の凹部に入り込むのを防止することが
できる。これにより、上述の搬送力の変化が更に生じに
くくなる。
【0062】請求項27の画像形成装置においては、装
置の小型化及び画像形成時間の短縮化を図るために転写
材を収容する転写材収容部と上記ニップ部とを近づけて
配置し且つ該転写材収容部からの転写材の排出方向と該
ニップ部への転写材の進入方向とが一致しないように構
成した場合でも、上記湾曲した搬送路を経由して該ニッ
プ部に転写材が搬送されるので、該転写材を該ニップ部
に確実に案内して進入させることができる。また、上記
ニップ部に転写材が湾曲した状態で進入するときに発生
しやすい転写ズレを防止するために、該ニップ部におけ
る転写部材の接触圧を強くした場合でも、上記所定の向
きの凹部を有する転写部材を用いることにより、該凹部
への異物の入り込みが起きにくくなる。
【0063】請求項28の画像形成装置においては、平
均セル径が50〜100μmの発泡弾性体層を表面に有
する転写部材を用いることにより、該発泡弾性層の表面
に露出するセルの深さを所定以下に抑えることができる
ため、該セルに異物が一旦入ったとしても該異物を静電
気力等により容易に除去することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るレーザプリンタ(以下、プリンタという)に適用した
一実施形態について説明する。図1は、本プリンタの概
略構成を示す図である。このプリンタは、電子写真方式
により転写材としての記録材である転写紙上に画像を形
成するための作像手段を収容したプロセスカートリッジ
100を備えている。図示のプロセスカートリッジ10
0は、像担持体としての直径30mmのOPC感光体(以
下、感光体という)1、帯電手段としての帯電ローラ
2、現像手段としての現像ユニット3、クリーニング手
段としてのクリーニングユニット4などを、筺体5内に
コンパクトに一体化して構成されている。
【0065】該プロセスカートリッジ100の側方に
は、感光体1上に静電潜像を書き込むための潜像書き込
みユニット6が設けられている。この潜像書き込みユニ
ット6としては、例えば、スキャナなどによって読み込
まれた画像情報に対応する光信号を半導体レーザから出
射させ、回転駆動されるポリゴンミラーにより該レーザ
光を走査し、該レーザ光の走査光路中に配設された収束
用及びポリゴンミラーの面倒れ補正用のレンズやレーザ
光を偏向するミラーなどを通して、感光体上に色分解さ
れた画像情報に対応する光信号6aを書き込むものを用
いることができる。
【0066】また、プロセスカートリッジ100の下方
には、給紙カセット7に収納された転写材としての転写
紙8を一枚ずつ分離給送するための給紙ローラ9と、該
給紙ローラ9により給送された転写紙8を、感光体1の
手前で一旦待機させた後、該感光体1上に形成された画
像の先端と該転写紙8の先端とが、感光体1と転写ロー
ラ10とのニップ部にほぼ同時に到達するタイミング
で、該感光体1の回転に同期させて該転写紙8を再給送
させるためのレジストローラ11が設けられている。
【0067】更に、プロセスカートリッジ100の上方
には、該転写紙8の搬送経路12を挟んで互いに圧接回
転するように回転自在に配置されたヒータ13を内蔵す
る定着ローラ14とプレスローラ15とを有する定着装
置16が設けられている。また、該定着装置16の転写
紙搬送方向の下流側には、定着ローラ14とプレスロー
ラ15とのニップを通過した転写紙8を、プリンタ20
0の本体ケース200aの上部に形成された排紙トレイ
としてのスタッカー部17に排出させるための排紙ロー
ラ18が設けられている。
【0068】このような構成のプリンタ200におい
て、まず、感光体1は線速80mm/secで回転し、回転中
に帯電ローラ2からの電荷により一様に帯電される。次
いで、外部から読み込まれた画像情報に基づいて上記潜
像書き込みユニットが駆動され、これにより、該感光体
1の帯電領域(画像形成領域)に、該画像情報が静電潜
像として形成される。この感光体1上に形成された静電
潜像は、現像ユニット3の現像ローラ31によって感光
体1に供給される現像剤(トナー)により現像されて可
視像(トナー像)となる。
【0069】一方、この感光体1上へのトナー像の形成
が行われている間に、給紙ローラ9により給紙カセット
7から転写紙8が引き出され、該転写紙8の先端がレジ
ストローラ11のニップ部に当接した状態で、該転写紙
8が一旦待機される。そして、該転写紙8は、その先端
と該トナー像の先端とが一致するタイミングで、該感光
体1の回転に同期して上記レジストローラ11が回転を
開始することにより、該感光体1と該感光体1に圧接回
転する転写部材としてのの転写ローラ10とのニップで
形成された転写位置に搬送され、感光体上1のトナー像
が転写される。そして、該トナー像が転写された転写紙
8は、上記定着装置16の定着ローラ24とプレスロー
ラ25とにより搬送される過程で転写画像が定着され、
排紙ローラ18によりスタッカー部17上に排紙され
る。また、この間に、上記転写紙8へのトナー像の転写
プロセスにおいて該転写紙8上に転写されずに感光体1
上に残留した残留トナーは、上記クリーニングユニット
4のクリーニングブレード4aにより感光体1上から除
去されてクリーニング容器4b内に回収される。
【0070】また、プリンタ200の本体ケース200
aには、該本体ケース200aの転写紙8の搬送経路1
2側の側面をなす開閉カバー201が、カバー支軸20
2により開閉自在に取り付けられている。この開閉カバ
ー201には、上記除電針22が、上記転写ローラ10
と共に配設されている。
【0071】また、本実施形態に係るプリンタ200の
開閉カバー201には、手差しにより転写紙を給送する
ための手差しユニット23が、開閉カバー201と共通
のカバー支軸202により開閉自在に取り付けられてい
る。この手差しユニット23を用いて給送された転写紙
は、プリンタ本体側に設けられた手差し給紙ローラ24
の回転により、上記レジストローラ11に搬送される。
また、この手差しユニット23は、その不使用時に、上
記開閉カバー201の外側部に形成された手差しユニッ
ト格納部201c内に格納されるように構成されてい
る。なお、この手差しユニット23は、必ずしも設ける
必要はなく、該手差しユニット23を設けない場合に
は、該開閉カバー201の手差しユニット格納部201
cも不要となる。
【0072】図2は、このプリンタにおける感光体1及
び転写ローラ10を駆動する駆動機構の説明図である。
感光体1の回転軸方向両端には、フランジ1L、1Rが
それぞれ設けられている。これらフランジ1L、1R
は、他の部材からの駆動力の伝達あるいは感光体の駆動
力の他の部材への伝達が可能であるような形状、例えば
ギヤ形状に形成されている。そして、このプリンタにお
いて、上記2つのフランジのうち、図2中右側のフラン
ジ(以下、右フランジという)1Rが、像担持体駆動手
段としての図示しないメインモータからの駆動力を受
け、これによって感光体1が回転駆動される。
【0073】また、このプリンタにおいて、上記転写ロ
ーラ10は、上記感光体1の駆動力を伝達することで該
転写ローラ10を回転駆動するような転写部材駆動伝達
手段によって駆動される。具体的には、該転写部材駆動
伝達手段は、上記2つのフランジのうち、図2中左側の
フランジ(以下、左フランジという)1Lと、上記転写
ローラ10の軸部10aの図中左側の一端に上記フラン
ジ1Lと噛み合うように設けられた駆動ギヤ10bとか
ら構成されている。そして、上記左フランジ1Lが転写
ローラ10部材の駆動ギヤ10bに駆動力を伝達するこ
とで、転写ローラ10が回転駆動される。該左フランジ
1Lと駆動ギヤ10bとは、転写ローラ10の周速が感
光体1の周速より大きくなるように設定されており、こ
れにより感光体1と転写ローラ10とはスリップしなが
ら回転する。そして、該スリップは、摩擦により転写ロ
ーラ10から感光体1を回転しようとする回転力として
作用すると同時に、上記転写部材駆動伝達手段には、上
記回転力に対抗する力として作用する。具体的には、上
記左フランジ1Lは、駆動ギヤ10bから、上記回転力
に対抗する方向の回転力を受ける。これにより、感光体
1に、上記転写部材駆動伝達手段から上記スリップに起
因するブレーキ力が常に作用し、転写中に転写紙8が例
えば定着装置16の定着ローラ14と加圧ローラ15と
に噛み込まれて衝撃が発生しても、該衝撃により、感光
体1を駆動する前記メインモータから感光体1への駆動
力伝達に際してのバックラッシュなどの影響を受けるこ
とがなくなる。よって、上記転写中に転写紙8が衝撃を
うけても転写に影響せず、転写ズレのない良好な画像を
得ることができる。
【0074】また、上記転写ローラ10の周速が感光体
1の周速より大きいので、上記感光体1と転写ローラ1
0とのニップ部において、感光体1上からトナー像を転
写紙8にこすり取らせることができる。これにより、画
像の周辺部のみが転写され中央部が転写されない、いわ
ゆる中抜けの発生を防止することができる。よって、よ
り良好な画像を得ることができる。
【0075】また、本実施形態にかかるプリンタにおい
ては、感光体1の駆動力を用いて上記転写ローラ10を
駆動するので、該転写ローラ10を駆動するための駆動
源例えばモータを別個に設ける必要がなく、構成が簡単
になる。
【0076】本実施形態に係るプリンタにおいて、上記
転写ローラ10は、金属製の軸部10a上に弾性体層を
設け、該弾性体層を研磨することで所定の径(例えば直
径16mm)にされたものである。この転写ローラ10の
弾性体層の材質としては、導電性の発泡ポリウレタンを
用いることができる。この弾性体層のセルの平均セル径
は50〜100μmが好ましい。この範囲内にあれば、
転写ローラ10の表面に該セルで形成される凹部の深さ
を所定以下に抑えることができるため、該セル内のトナ
ーや紙粉等の異物を除去するクリーニングを容易に行う
ことができる。その結果、クリーニング性が良好にな
り、転写ローラ10による転写性が良好に保つことがで
きる。例えば、転写ローラ10にクリーニングバイアス
電圧を印加して該セルの内側に入り込んだトナーや紙粉
等の異物を感光体1側に移動させるクリーニング方法を
採用した場合に、該異物が感光体1側に移動しやすくな
り、該転写ローラ10のクリーニング性が良好になる。
【0077】また、上記転写ローラ10は、プリンタ本
体側から押圧バネ20で感光体1に押し付けられてい
る。そして、該転写ローラ10が該押圧バネ20によっ
て感光体1に押圧される状態で、該転写ローラ10と感
光体1とのニップを一定に保つために、転写ローラ10
の両端にギャップコロ21を設け、ニップを管理してい
る。
【0078】上記転写ローラ10表面には、前述のよう
に、研磨によって、上記表面に垂直な方向に対して所定
角度傾斜した所定の向きへの方向性を持つ微少な凹凸状
の研磨目101が生じている。そして、この研磨目10
1の凹部にトナーや紙粉などの異物が入り込むと、該転
写ローラ10表面の特性が変化してしまう。具体的に
は、摩擦力が低下して搬送力が低下してしまい、転写紙
上の画像の倍率誤差が大きくなったり、中抜け画像の発
生を招いたり、転写ズレが発生するという問題点が発生
することとなる。
【0079】更に、本実施形態における転写ローラ10
及びプリンタの次に示すような特徴により、トナーや紙
粉などの異物は転写ローラ10に影響を及ぼしやすい。
本実施形態のプリンタにおいては、図1に示すように装
置の小型化を図るとともにファーストプリント時間を短
くするために、転写紙8の搬送経路を短く且つ湾曲させ
ている。給紙カセット7及び手差し給紙ユニット23の
どちらの搬送経路においても、転写紙8は、その先端部
を転写ローラ10側に湾曲した状態で転写ニップ部(転
写位置)に到達する。このため、転写紙8の先端部は、
転写ローラ10の表面を比較的強く押圧する。したがっ
て、本プリンタでは、転写紙8の転写ローラ10への圧
力に対向し、転写ローラ10を感光体1側に押圧するた
めに、押圧バネ20の押圧力を強くしている。その結
果、転写紙8と転写ローラ10との接触圧が強くなり、
転写ローラ10が転写紙8をこすり、転写ニップ部(転
写位置)にトナーや紙粉などの異物が溜まりやすくな
る。表1は、押圧バネ20の転写ローラ10に対する転
写加圧力(N)と「転写ズレ」の発生との関係を調べた
実験結果を示している。転写加圧力が16Nのときは、
転写紙を手差し給紙ユニット23から給紙するときのみ
「転写ズレ」が発生した。転写加圧力が24Nのとき
は、厚紙の転写紙を手差し給紙ユニット23から給紙す
るときのみ「転写ズレ」が発生した。転写加圧力が32
Nのときは、手差し給紙ユニット23から給紙した厚紙
の転写紙の後端部にのみ「転写ズレ」が発生した。転写
加圧力が40N及び48Nのときは、本プリンタに使用
したすべての転写紙について「転写ズレ」は発生しなか
った。以上の結果に基づき、本実施形態のプリンタで
は、他の装置条件を考慮して、押圧バネ20の転写ロー
ラ10に対する転写加圧力を48Nに設定している。
【0080】
【表1】
【0081】また、本実施形態のプリンターのような画
像形成装置においては、ユーザの環境への関心の高まり
から、再生紙を使用することが増えてきている。この再
生紙の繊維は細かいので、普通紙に比べて転写ニップ部
(転写位置)紙粉が溜まりやすい。
【0082】そこで、本実施形態においては、上記研磨
目101の凹部の向きが、転写紙8の転写ローラ10へ
の相対移動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい
向きとなるように、上記転写ローラ10を上記感光体1
に対向させた構成を採用している。具体的には、図3に
示すように、上記凹凸状の研磨目101の向きを、転写
紙8の転写ローラ10に対する相対移動の向きにならう
向きにする。この構成動作について、以下詳しく説明す
る。
【0083】図示の装置において、感光体1は矢印C方
向に回転している。また、転写ローラ10は、矢印D方
向に回転しており、上述のように該転写ローラ10の周
速は感光体1の周速よりも大きく設定されている。前述
のように、転写紙8は上記感光体1からの静電引力によ
り、該感光体1と共に移動する。すなわち上記転写紙8
は感光体1の回転によって矢印B方向に進行する。該転
写紙8は、感光体1の周速と略等しい速度か、該転写ロ
ーラ10の表面移動の作用によって上記感光体1の周速
よりは若干転写ローラの周速に近い速度すなわち、感光
体1の周速よりは若干速い速度で移動する。従って、上
記転写紙8は、上記転写ローラ10に対して上記矢印B
方向とは逆方向に相対移動することとなる。本実施形態
に係る装置においては、この相対移動時に上記凹部への
異物が入り込むのを防止するように転写ローラ10を配
設している。具体的には、上記凹凸状の研磨目101が
逆らわないよう、該研磨目が上記相対移動の向きになら
う向きとなるように転写ローラ10を上記感光体1に対
向させている。これにより、上記凹部に異物が入り込み
にくくなり、該凹部への異物の入り込みによる経時での
転写ローラ10表面の特性変化、例えば摩擦力の低下に
よる搬送力の変化が生じにくくなる。よって、経時に関
わらず、倍率誤差、中抜け画像、転写ズレ等の問題の発
生を安定して防止することができる。
【0084】また、本実施形態にかかるプリンタにおい
ては、上記研磨目101の凸の先端が上記転写紙8の転
写ローラ10に対する相対移動の向きにならう向きにな
るので、該凸部が該相対移動に逆らう向きとなる場合と
は異なり、該凸部が該転写紙8に擦れにくくなり、該擦
れによって生じる紙粉の発生を抑えることができる。よ
って、該紙粉が発生して上記凹部に入り込むのを防止す
ることができるので、該凹部への異物の入り込みによる
上記問題の発生を、より良好に防止することができる。
【0085】更に、本実施形態にかかるプリンタにおい
て、上記転写ローラ10表面に付着したトナーや紙粉な
どの異物を除去する除去手段を設けるのが望ましい。例
えば、図4に示すように、マイラーなどの除去部材30
を上記転写ローラ10表面に当接させて設ければよい。
これにより、転写ローラ10表面に付着した上記異物が
上記ニップにおいて上記研磨目101の凹部に入り込む
のをより良好に防止することができる。なお、上記除去
手段としては、他の構成を採用することも可能である。
例えば、図5に示すように、マイラー等の除去部材30
とブラシローラ31とを組み合わせれば、上記研磨目1
01の凹部に入り込んだ異物を良好に除去することが可
能である。特に、この構成の場合は、ブラシローラ31
の毛先を上記研磨目101の凹部に差し込んで、該凹部
に入り込んだ異物を掻き取るようにして除去することが
できる。以上の図4及び図5に例示した除去手段を設け
ることにより、上記倍率誤差、中抜け画像、転写ズレ等
の問題の発生を更に良好に防止することができる。
【0086】
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例について
説明する。
【0087】[実施例1]図1の装置において、上記転
写ローラ10の凹凸状の研磨目の向きが、図3に示すよ
うに転写紙の転写ローラ10に対する相対移動の向きに
ならう方向にして回転させ、A4サイズの紙を横通紙し
て連続プリントを行い、通紙枚数に対する摩擦係数、中
抜け画像発生ランク、及び、倍率誤差の変化をそれぞれ
観測した。このときの結果を図6、図7、及び、図8に
白丸でそれぞれ示す。なお、本装置での上記摩擦係数の
規格値は1.0以上である。また、中抜け画像発生ラン
クは数値が大きいほど中抜け画像の発生が少なくなり、
中抜けランク5では中抜け画像の発生が無いことを示
す。そして、本装置ではランク4以上が許容される範囲
であり、ランク3.5以下になると異常画像として扱わ
れる。また、倍率誤差とは理論値に対する紙の進行方向
での画像長の伸縮を示したものであり、転写紙の進行方
向での画像長をL2とし、画像長の理論値をL1とする
と、次式で表される。
【0088】
【数1】
【0089】本装置では、この倍率誤差は、1%までを
保証値としている。
【0090】[比較例1]実施例1の転写ローラ10の
研磨目を、図10のように転写紙の転写ローラ10に対
する相対移動の向きに逆らう方向にして回転させた以外
は、実施例1と同様にして連続プリントを行った。この
結果を、上記図6、図7及び図8に黒丸で示す。
【0091】図6、図7及び図8から判るように、比較
例1では、5万枚通紙時点で中抜け画像ランクが3.5
となり、中抜け画像が発生した。さらに、12.5万枚
の通紙時にはランクが2に低下し、中抜け画像の発生が
顕著になった。また、画像の倍率誤差は、2.5万枚通
紙後に倍率誤差が1%となり、5万枚通紙時点では倍率
誤差が1.3%と保証値を外れてしまった。このよう
に、中抜け画像が発生したり、倍率誤差が大きくなった
原因を調べるために、5万枚通紙時点で転写ローラ10
表面の成分分析を実施したところ、転写ローラ10表面
に紙の成分である炭酸カルシウムとタルクおよびトナー
成分が検出された。また、表面の摩擦係数が初期1.5
に対し、5万枚(A4サイズ、横通紙)通紙後は0.83
に低下していることもわかった。
【0092】一方、実施例1では、20万枚まで中抜け
画像ランク4以上を保つとともに画像の倍率誤差は1%
以内の小さい値を保った。また、5万枚(A4サイズ、
横通紙)通紙後の転写ローラ10表面の成分分析を実施
したところ、転写ローラ10表面に紙の成分であるタル
クと炭酸カルシウムおよびトナー成分が検出されたが、
タルクと炭酸カルシウムは比較例1の約1/3、トナー
成分は約1/2の絶対量であった。また、表面の摩擦係
数は初期1.5に対し、5万枚(A4サイズ、横通紙)通
紙後は1.34であり、5万枚通紙後でも十分な摩擦係
数を維持していた。
【0093】以上のように、転写紙8の転写ローラ10
に対する相対移動に逆らう方向とは逆方向に転写ローラ
10の凹凸状の研磨目を逆方向で回転させることにより
転写部材の摩擦係数が低下して、異常画像の発生を招く
のに対し、順方向で回転させることにより6〜8万枚通
紙後の部品寿命まで、良好な画像品質を維持できる。
尚、本実施例において示した数字は実施例装置固有のも
のであり、感光体線速や転写部材材質等により変化する
ものである。
【0094】なお、以上実施形態においては、転写部材
として転写ローラを用いる装置に本発明を適用した例に
ついてのみ説明したが、作製工程中に生じかつ表面に垂
直な方向に対して所定角度傾斜した所定の向きへの方向
性を持つ多数の凹凸形状を該表面に有する転写部材の該
表面を無端移動させ、表面が移動しかつ画像を担持する
像担持体に該転写部材を対向させて該像担持体と転写部
材との間にニップ部を形成し、該ニップ部に転写材を通
過させ、上記像担持体から転写材に画像を転写する転写
方法、転写装置、該転写方法を用いる画像形成方法、及
び、画像形成装置であれば、本発明の適用が可能であ
る。例えば、転写部材として転写ベルトを用いる場合に
も本発明を適用することができる。
【0095】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、経時に
関わらず、倍率誤差、中抜け画像、転写ズレ等の問題の
発生を安定して防止し得るという優れた効果がある。
【0096】特に、請求項2乃至5の発明によれば、上
記問題の発生をより良好に防止し得るという優れた効果
がある。
【0097】また特に、請求項3乃至5の発明によれ
ば、画像中抜けの発生を防止して、より良好な画像を得
ることができるという優れた効果がある。なお、上記転
写部材の表面の無端移動を、上記像担持体の駆動力を伝
達することで行わせるように構成されている場合には、
転写中に転写材が衝撃をうけても転写に影響せず、転写
ズレのない良好な画像を得ることができるという優れた
効果がある。
【0098】また特に、請求項4及び5の発明によれ
ば、転写部材を駆動する工程が簡略になるという優れた
効果がある。
【0099】また特に、請求項5の発明によれば、上記
問題の発生を更に良好に防止し得るという優れた効果が
ある。
【0100】また特に、請求項6の発明によれば、装置
の小型化及び画像形成時間の短縮化を図ることができる
とともに、転写ズレ防止のために像担持体に対する転写
部材の接触圧を強くした場合でも該転写部材の凹部への
異物の入り込みを抑制し上記問題の発生を防止すること
ができるという優れた効果がある。
【0101】また特に、請求項7の発明によれば、転写
部材の表面に露出するセルの深さを所定以下に抑えてい
るので、該セルに異物が一旦入ったとしても静電気力等
により該異物を該凹部から容易に除去することができる
という優れた効果がある。
【0102】請求項8乃至14の発明によれば、経時に
関わらず、上記問題の発生を安定して防止し得るという
優れた効果がある。
【0103】特に、請求項9乃至12の発明によれば、
上記問題の発生をより良好に防止し得るという優れた効
果がある。
【0104】また特に、請求項10乃至12の発明によ
れば、画像中抜けの発生を防止して、より良好な画像を
得ることができるという優れた効果がある。なお、上記
転写部材の表面の無端移動を、上記像担持体の駆動力を
伝達することで行わせるように構成されている場合に
は、転写中に転写材が衝撃をうけても転写に影響せず、
転写ズレのない良好な画像を得ることができるという優
れた効果がある。
【0105】また特に、請求項11及び12の発明によ
れば、構成が簡単になるという優れた効果がある。
【0106】また特に、請求項12の発明によれば、上
記問題の発生を更に良好に防止し得るという優れた効果
がある。
【0107】また特に、請求項13の発明によれば、装
置の小型化及び画像形成時間の短縮化を図ることができ
るとともに、転写ズレ防止のために像担持体に対する転
写部材の接触圧を強くした場合でも該転写部材の凹部へ
の異物の入り込みを抑制し上記問題の発生を防止するこ
とができるという優れた効果がある。
【0108】また特に、請求項14の発明によれば、転
写部材の表面に露出するセルの深さを所定以下に抑えて
いるので、該セルに異物が一旦入ったとしても静電気力
等により該異物を該凹部から容易に除去することができ
るという優れた効果がある。
【0109】請求項15乃至21の発明によれば、経時
に関わらず、上記問題の発生を安定して防止し得るとい
う優れた効果がある。
【0110】特に、請求項16乃至19の発明によれ
ば、上記問題の発生をより良好に防止し得るという優れ
た効果がある。
【0111】また特に、請求項17乃至19の発明によ
れば、画像中抜けの発生を防止して、より良好な画像を
得ることができるという優れた効果がある。なお、上記
転写部材の表面の無端移動を、上記像担持体の駆動力を
伝達することで行わせるように構成されている場合に
は、転写中に転写材が衝撃をうけても転写に影響せず、
転写ズレのない良好な画像を得ることができるという優
れた効果がある。
【0112】また特に、請求項18及び19の発明によ
れば、転写部材を駆動する工程が簡略になるという優れ
た効果がある。
【0113】また特に、請求項19の発明によれば、上
記問題の発生を更に良好に防止し得るという優れた効果
がある。
【0114】また特に、請求項20の発明によれば、装
置の小型化及び画像形成時間の短縮化を図ることができ
るとともに、転写ズレ防止のために像担持体に対する転
写部材の接触圧を強くした場合でも該転写部材の凹部へ
の異物の入り込みを抑制し上記問題の発生を防止するこ
とができるという優れた効果がある。
【0115】また特に、請求項21の発明によれば、転
写部材の表面に露出するセルの深さを所定以下に抑えて
いるので、該セルに異物が一旦入ったとしても静電気力
等により該異物を該凹部から容易に除去することができ
るという優れた効果がある。
【0116】請求項22乃至28の発明によれば、経時
に関わらず、上記問題の発生を安定して防止し得るとい
う優れた効果がある。
【0117】特に、請求項23乃至26の発明によれ
ば、上記問題の発生をより良好に防止し得るという優れ
た効果がある。
【0118】また特に、請求項24乃至26の発明によ
れば、画像中抜けの発生を防止して、より良好な画像を
得ることができるという優れた効果がある。なお、上記
転写部材の表面の無端移動を、上記像担持体の駆動力を
伝達することで行わせるように構成されている場合に
は、転写中に転写材が衝撃をうけても転写に影響せず、
転写ズレのない良好な画像を得ることができるという優
れた効果がある。
【0119】また特に、請求項25及び26の発明によ
れば、構成が簡単になるという優れた効果がある。
【0120】また特に、請求項26の発明によれば、上
記問題の発生を更に良好に防止し得るという優れた効果
がある。
【0121】また特に、請求項27の発明によれば、装
置の小型化及び画像形成時間の短縮化を図ることができ
るとともに、転写ズレ防止のために像担持体に対する転
写部材の接触圧を強くした場合でも該転写部材の凹部へ
の異物の入り込みを抑制し上記問題の発生を防止するこ
とができるという優れた効果がある。
【0122】また特に、請求項28の発明によれば、転
写部材の表面に露出するセルの深さを所定以下に抑えて
いるので、該セルに異物が一旦入ったとしても静電気力
等により該異物を該凹部から容易に除去することができ
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示
す正面図。
【図2】同プリンタにおける感光体及び転写ローラ10
を駆動する駆動機構の説明図。
【図3】同プリンタにおける感光体と転写ローラ10と
の対向部の説明図。
【図4】同転写ローラ10の表面からを除去する除去手
段の構成例を示す説明図。
【図5】同除去手段の他の構成例を示す説明図。
【図6】通紙枚数に対する摩擦係数の変化を示す説明
図。
【図7】通紙枚数に対する中抜け画像発生ランクの変化
を示す説明図。
【図8】通紙枚数に対する倍率誤差の変化を示す説明
図。
【図9】転写ローラ10表面の研磨目101の説明図。
【図10】従来の装置における感光体1と転写ローラ1
0との対向部の説明図。
【符号の説明】
1 感光体 2 帯電ローラ 3 現像ユニット 4 クリーニングユニット 5 筺体 6 光信号 8 転写紙 10 転写ローラ 11 レジストローラ対 14 定着ローラ 15 加圧ローラ 16 定着装置 20 押圧バネ 21 ギャップコロ 30 除去部材 31 ブラシローラ

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作製工程中に生じかつ表面に垂直な方向に
    対して所定角度傾斜した所定の向きへの方向性を持つ多
    数の凹凸形状を該表面に有する転写部材の該表面を無端
    移動させ、該転写部材との間に表面移動速度差が生じる
    ように表面が移動しかつ画像を担持する像担持体に該転
    写部材を対向させて該像担持体と転写部材との間にニッ
    プ部を形成し、該ニップ部に転写材を通過させ、上記像
    担持体から転写材に画像を転写する転写方法において、 上記凹凸形状の凹部の向きが、転写材の転写部材への相
    対移動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい向き
    となるように、上記転写部材を上記像担持体に対向させ
    て上記ニップ部を形成することを特徴とする転写方法。
  2. 【請求項2】請求項1の転写方法において、 上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の向きにな
    らう向きであることを特徴とする転写方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の転写方法において、 上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速度が、
    上記像担持体の表面移動速度より大きくなるように、転
    写部材の表面を無端移動させることを特徴とする転写方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の転写方法において、 上記像担持体の駆動力を伝達して上記転写部材の表面を
    無端移動させることを特徴とする転写方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の転写方法におい
    て、 上記転写部材の表面に付着した異物を除去することを特
    徴とする転写方法。
  6. 【請求項6】請求項1の転写方法において、 上記転写材が、湾曲した搬送路を経由して上記ニップ部
    に搬送されることを特徴とする転写方法。
  7. 【請求項7】請求項1の転写方法において、 上記転写部材は、平均セル径が50〜100μmの発泡
    弾性体層を表面に有することを特徴とする転写方法。
  8. 【請求項8】作製工程中に生じかつ表面に垂直な方向に
    対して所定角度傾斜した所定の向きへの方向性を持つ多
    数の凹凸形状を該表面に有し、表面が移動しかつ画像を
    担持する像担持体との間にニップ部を形成し、該ニップ
    部に転写材を通過させて上記像担持体から転写材に画像
    を転写する転写部材と、 上記像担持体との間に表面移動速度差が生じるように転
    写部材の表面を無端移動させる転写部材駆動伝達手段と
    を有する転写装置において、 上記凹凸形状の凹部の向きが、転写材の転写部材への相
    対移動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい向き
    となるように、該転写部材を配設したことを特徴とする
    転写装置。
  9. 【請求項9】請求項8の転写装置において、 上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の向きにな
    らう向きであることを特徴とする転写装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9の転写装置において、 上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速度が、
    上記像担持体の表面移動速度より大きくなるように、上
    記転写部材駆動伝達手段を構成したことを特徴とする転
    写装置。
  11. 【請求項11】請求項8、9又は10の転写装置におい
    て、 上記像担持体の駆動力を伝達することで上記転写部材の
    表面を無端移動させるように、上記転写部材駆動伝達手
    段を構成したことを特徴とする転写装置。
  12. 【請求項12】請求項8、9、10又は11の転写装置
    において、 上記転写部材表面に付着した異物を除去する除去手段を
    設けたことを特徴とする転写装置。
  13. 【請求項13】請求項8の転写装置において、 上記転写材を上記ニップ部に搬送する搬送路が湾曲して
    いることを特徴とする転写装置。
  14. 【請求項14】請求項8の転写装置において、 上記転写部材は、平均セル径が50〜100μmの発泡
    弾性体層を表面に有することを特徴とする転写装置。
  15. 【請求項15】画像を担持する像担持体の表面を移動さ
    せ、作製工程中に生じかつ表面に垂直な方向に対して所
    定角度傾斜した所定の向きへの方向性を持つ多数の凹凸
    形状を該表面に有する転写部材の該表面を上記像担持体
    の表面との間に表面移動速度差が生じるように無端移動
    させ、上記像担持体と該転写部材とを互いに対向させて
    該像担持体と該転写部材との間にニップ部を形成し、上
    記ニップ部に転写材を通過させ、上記像担持体から該転
    写材に画像を転写して画像を形成する画像形成方法にお
    いて、 上記凹凸形状の凹部の向きが、転写材の転写部材への相
    対移動時の該凹部への異物の入り込みが起きにくい向き
    となるように、上記転写部材と上記像担持体とを互いに
    対向させて上記ニップ部を形成することを特徴とする画
    像形成方法。
  16. 【請求項16】請求項15の画像形成方法において、 上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の向きにな
    らう向きであることを特徴とする画像形成方法。
  17. 【請求項17】請求項15又は16の画像形成方法にお
    いて、 該ニップ部における上記転写部材の表面移動速度が、上
    記像担持体の表面移動速度より大きくなるように、該転
    写部材の表面を無端移動させることを特徴とする画像形
    成方法。
  18. 【請求項18】請求項15、16又は17の画像形成方
    法において、 上記像担持体の駆動力を伝達することで上記転写部材の
    表面を無端移動させることを特徴とする画像形成方法。
  19. 【請求項19】請求項15、16、17又は18の画像
    形成方法において、 上記転写部材表面に付着した異物を除去することを特徴
    とする画像形成方法。
  20. 【請求項20】請求項15の画像形成方法において、 上記転写材が、湾曲した搬送路を経由して上記ニップ部
    に搬送されることを特徴とする画像形成方法。
  21. 【請求項21】請求項15の画像形成方法において、 上記転写部材は、平均セル径が50〜100μmの発泡
    弾性体層を表面に有することを特徴とする画像形成方
    法。
  22. 【請求項22】画像を担持する像担持体と、該像担持体
    の表面を移動させる像担持体駆動手段と、作製工程中に
    生じかつ表面に垂直な方向に対して所定角度傾斜した所
    定の向きへの方向性を持つ多数の凹凸形状を該表面に有
    し、上記像担持体とニップ部を形成し、該ニップ部に転
    写材を通過させて上記像担持体から転写材に画像を転写
    する転写部材と、上記像担持体との間に表面移動速度差
    が生じるように上記転写部材表面を無端移動させる転写
    部材駆動伝達手段とを有する画像形成装置において、上
    記凹凸形状の凹部の向きが、上記転写材の上記転写部材
    への相対移動時の該凹部への異物の入り込みが起きにく
    い向きとなるように、該転写部材を配設したことを特徴
    とする画像形成装置。
  23. 【請求項23】請求項22の画像形成装置において、 上記所定の向きが、凸の先端が上記相対移動の向きにな
    らう向きであることを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】請求項22又は23の画像形成装置にお
    いて、 上記ニップ部における上記転写部材の表面移動速度が、
    上記像担持体の表面移動速度より大きくなるように、上
    記転写部材駆動伝達手段を構成したことを特徴とする画
    像形成装置。
  25. 【請求項25】請求項22、23又は24の画像形成装
    置において、 上記像担持体の駆動力を伝達することで上記転写部材の
    表面を無端移動させるように、上記転写部材駆動伝達手
    段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  26. 【請求項26】請求項22、23、24又は25の画像
    形成装置において、 上記転写部材表面に付着した異物を除去する除去手段を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  27. 【請求項27】請求項22の画像形成装置において、 上記転写材を上記ニップ部に搬送する搬送路が湾曲して
    いることを特徴とする画像形成装置。
  28. 【請求項28】請求項22の画像形成装置において、 上記転写部材として、平均セル径が50〜100μmの
    発泡弾性体層を表面に有するものを用いたことを特徴と
    する画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006349773A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009053299A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2009080392A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Canon Inc 画像形成装置

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