JP2000066528A - 転写ベルト部材 - Google Patents

転写ベルト部材

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JP2000066528A JP23572298A JP23572298A JP2000066528A JP 2000066528 A JP2000066528 A JP 2000066528A JP 23572298 A JP23572298 A JP 23572298A JP 23572298 A JP23572298 A JP 23572298A JP 2000066528 A JP2000066528 A JP 2000066528A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導電領域における抵抗値のバラツキが少な
く、広い抵抗領域において環境変動や印加電圧の影響を
受けず、安定した抵抗値を有する転写ベルト部材の提
供。 【解決手段】 少なくともアクリロニトリル−ブタジエ
ン共重合ゴム又はクロロプレンゴムを含有し、かつ表面
が紫外線照射により改質された導電性弾性層を有するこ
とを特徴とする転写ベルト部材である。前記導電性弾性
層が、更にエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム及
びスチレン−ブタジエン共重合ゴムを含有し、該導電性
弾性層上に、導電性離型層を有する態様が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真複写装置に用いられる、
用紙搬送用の転写ベルト部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からタンデム方式による転写プロセ
スとしては、高速カラーレーザープリンターにおける転
写プロセスが代表例として知られており、ここでは、4
個の印字ユニットが順次並べられ、用紙は転写ベルト部
材により搬送され転写される。前記転写ベルト部材とし
ては、ポリフッ化ビニリデン(以下、「PVdF」と称
することがある。)等で形成される誘電体ベルト部材、
ポリカーボネート(以下、「PC」と称することがあ
る。)やポリイミドに導電性カーボンブラックを混合し
たもの等で形成される半導電性ベルト部材が知られてい
る。
【0003】しかしながら、前記半導電性ベルト部材の
場合、電荷の保持が短時間であるためタンデム型に用い
ると、転写での電荷注入が少なく、4色連続転写でも比
較的電圧の上昇が少ない。しかし、カーボンブラックの
抵抗ムラによる画像ディフェクトや電圧により抵抗値が
変化するため、転写効率に影響し、用紙の厚さや幅によ
る影響を受けやすく、OHP用紙を使用時の高電圧印加
でのピンホールリークの懸念等、材料特性としての問題
も多い。前記半導電性ベルト部材の抵抗を制御する方法
としては、導電性弾性体における導電性粒子の配合量を
変化させる方法等が知られているが、108 〜1014Ω
・cmの半導電性領域では狭い領域での安定した抵抗の
制御が難しいため、ベルト内やベルト間の抵抗値のバラ
ツキや測定電圧による影響が大きく、転写電圧欠陥の少
ない画質が得られにくい。またアルカリ金属等の有機、
無機電解質や4級アンモニウム塩等の帯電防止剤を添加
したイオン導電性の半導電性ベルト部材では、ベルト内
の抵抗変化分布が小さいわりに温度や湿度等の環境変化
経時によるベルト剛性に対する変動が大きく、連続使用
によるイオン性物質の偏りからくる抵抗上昇、ベルトテ
ンション低下、吸湿による抵抗低下等の問題がある。
【0004】ところで、従来の転写プロセスにおいて
は、転写ベルト部材から用紙を分離したり転写するのに
コロナ帯電器が用いられていた。コロナ帯電器はオゾン
の発生を伴うため、オゾンの発生が少なく低電圧での転
写が静電吸着搬送ベルトとして可能な点で誘電体ベルト
部材も用いられてきた。しかしながら、前記誘電体ベル
ト部材の場合、注入された電荷の自然放出はなく、電気
的にコントロールされ、環境に対して誘電率は安定に保
持されるが、繰り返し転写を行った場合の電荷の蓄積が
問題となり転写電圧も高くなってしまう。また、材料的
にも高コストで加工条件も厳しいという問題がある。
【0005】一方、エチレン−プロピレン−ジエン共重
合ゴム(以下、「EPDM」と称することがある。)や
クロロプレンゴム(以下、「CR」と称することがあ
る。)等のエラストマー材料を用いて形成した転写ベル
ト部材も知られている。しかし、EPDMやCRは、P
VdFやポリイミド、PCに比ベて、転写ベルト部材と
した場合に剛性が低く、ベルト張架時の永久伸びやうね
り、たわみ、折りクセ等が発生するため、ベルトスピー
ドを一定に保持するのが困難であるという問題がある。
また、エラストマー材料を使用するには、エラストマー
ベルトの一定のベルトスピードを保持し、ベルトレジス
トレーションと用紙吸着性を保持するため、表面平滑性
を得る必要があり、通常の乾式研磨方法では表面粗さの
コントロールが困難である。即ち、10点平均粗さRz
を5μm以内に保持する必要があり、エラストマーベル
トの表面粗さを研磨条件(砥石、送りスピード、回転数
等)の調整のみで、10μm以下にするのは困難である
という問題もある。後工程としてポリッシュすることも
可能であるが、高コストになり易い。また、エラストマ
ー材料に導電性充填剤として導電性カーボンブラックを
添加する際、該カーボンブラックの分散性や混練能力を
高めるために、ステアリン酸、柔軟性付与剤、可塑剤等
を添加することが行われるが、これらはベルト表面にし
みだしてしまい、当接する感光体や転写ロール、用紙等
が汚染されて画質も汚染され、表面にトナー等が固着す
るという問題がある。
【0006】これらの問題を解決する方法として通常、
導電性ベルト部材の表面にコーティングにより硬化性離
型層を設けたり、多層塗布により表面のレベリング性を
利用して摩擦係数を低くする方法が行われている。しか
し、これらの方法では、コーティング層液の粘度増加に
よる作業性、遍肉、膜厚調整がしにくくなり、有機溶剤
使用時もベルト変形、たわみ、ふくれの発生や、抵抗体
にするための導電性フィラーの添加による抵抗ムラの悪
化や表面層自体の抵抗調整と耐ピンホールリーク性への
絶縁耐圧保持の対応も必要となり、高コストとなる等の
問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける問題を解決し、以下の目的を達成することを課題
とする。即ち、本発明は、半導電領域における抵抗値の
バラツキが少なく、広い抵抗領域において環境変動や印
加電圧の影響を受けず、安定した抵抗値を有し、特に1
8 〜1011Ω・cm程度の高い領域での導電性を有す
る製造安定性に優れた転写ベルト部材を提供することを
目的とする。また、本発明は、ベルト剛性を高め、平滑
性を保持させ、ベルトスピードの低下を防ぎ、エラスト
マーベルトの表面の摩擦係数を下げ、クリーニング性の
向上とトナー等の異物の付着を防止することができる転
写ベルト部材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくともアクリロニトリル−ブタジエン共重
合ゴム又はクロロプレンゴムを含有し、かつ表面が紫外
線照射により改質された導電性弾性層を有することを特
徴とする転写ベルト部材である。 <2> 前記導電性弾性層が、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴム又はクロロプレンゴムを5〜100重
量%含有する前記<1>に記載の転写ベルト部材であ
る。 <3> 前記導電性弾性層が、溶解度パラメーター値の
異なる2種以上のゴムからなる海−島構造である前記<
1>又は<2>に記載の転写ベルト部材である。 <4> 前記導電性弾性層が、更にエチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合ゴムを含有し、かつ、該ゴムとアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合ゴム又はクロロプレンゴ
ムとの中間の溶解度パラメーター値を有する第3のゴム
を含有する前記<1>〜<3>のいずれかに記載の転写
ベルト部材である。 <5> 前記第3のゴムが、スチレン−ブタジエン共重
合ゴムである前記<4>に記載の転写ベルト部材であ
る。 <6> 前記導電性弾性層が、カーボンブラック、4級
アンモニウム塩、及びアルカリ金属塩の少なくとも1種
を含有する前記<1>〜<5>のいずれかに記載の転写
ベルト部材である。 <7> 前記カーボンブラックが、吸油量の異なる2種
以上のカーボンブラックである前記<6>に記載の転写
ベルト部材である。 <8> 前記導電性弾性層上に、導電性離型層を有する
前記<1>〜<7>のいずれかに記載の転写ベルト部材
である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の転写ベルト部材は、導電
性弾性層を有してなり、更に必要に応じて、その他の層
を有してなる。 [導電性弾性層]前記導電性弾性層は、少なくともアク
リロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(以下、「NB
R」と称することがある。)又はクロロプレンゴムを含
有し、更にこれらのゴム成分以外のゴム成分を含有する
ことが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有
してなり、紫外線照射により表面改質されている。
【0010】(アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴ
ム、クロロプレンゴム)前記導電性弾性層は、ゴム成分
を含有してなり、該ゴム成分におけるNBR又はCRの
含有量としては5〜100重量%が好ましく、30〜7
0重量%がより好ましい。前記ゴム成分中、NBR又は
CRが5重量%よりも少ない場合には、紫外線照射によ
り前記導電性弾性層の表面を硬化させることが十分でき
なくなることがある。尚、本発明において、前記NBR
成分には、水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重
合ゴム(以下、「H−NBR」と称することがある。)
も含まれる。
【0011】前記ゴム成分中、NBR又はCR以外の他
のゴムとしては、例えば、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合ゴム(EPDM)、天然ゴム(NR)、イソプ
レンゴム(IR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム
(SBR)、フッ素ゴム(FKM)、シリコーンゴム、
エピクロロヒドリンゴム(CHR,ECO)、多硫化ゴ
ム(T)、ウレタンゴム(U)等が挙げられる。上記例
示のゴムのうち、エチレン−プロピレン−ジエン共重合
ゴム(EPDM)、シリコーンゴム、エピクロロヒドリ
ンゴム(CHR,ECO)等は耐オゾン性を有してい
る。従って、これらのゴムを用いた場合、転写ベルト部
材に耐オゾン性を付与できる。
【0012】このようなゴム成分のうち、前記導電性弾
性層は、溶解度パラメーター値の異なる2種以上のゴム
によって海−島構造となるものが好ましい。前記溶解度
パラメーター値(以下、「SP値」(Solubility Param
eter) と称することがある。)は、下記の式で求められ
るパラメーター値であって、これを用いることにより2
種のゴムの相溶性が求められる。
【0013】
【数1】
【0014】式中、ΔHは蒸発潜熱(カロリー/モ
ル)、Rは気体定数(=1.987カロリー/(モル・
K))、Tは絶対温度(K)、Vはモル体積(モル/c
2 )を表す。本発明では、特にSP値が7.3〜1
0.3のゴムの中から、SP値の異なる少なくとも2種
のゴムを選択することが好ましい。SP値の差は、特に
限定されないが、通常0.1以上、好ましくは0.1〜
2.4、より好ましくは0.1〜2.0である。SP値
の異なるゴムの組み合わせの例としては、(1) アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)とエチレン
−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、(2) 水
素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(H−
NBR)とエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム
(EPDM)、(3) 水素添加アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴム(H−NBR)とアクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴム(NBR)、(4) 水素添加アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム(H−NBR)とアク
リロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)とエチ
レン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、
(5) クロロプレンゴム(CR)とエチレン−プロピレン
−ジエン共重合ゴム(EPDM)、(6) アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合ゴム(NBR)とスチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム(SBR)、(7) アクリロニトリル−
ブタジエン共重合ゴム(NBR)とエチレン−プロピレ
ン−ジエン共重合ゴム(EPDM)とスチレン−ブタジ
エン共重合ゴム(SBR)、(8) クロロプレンゴム(C
R)とエチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EP
DM)とスチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)等
が挙げられる。
【0015】SP値の異なる2種のゴムを混合すると
き、それぞれのゴムのSP値が近い場合は相溶性が高
く、均一に混合されたゴムが得られる。一方、SP値の
差が大きい2種のゴムを混合する場合は、ゴムの相溶性
が低く、均一な混合分散が行われない。このため、混合
後のゴムの内部には、微視的に、図1に示すような海−
島構造が形成される。かかる海−島構造において、SP
値が大きいゴムとSP値が小さいゴムとを80:20〜
50:50の重量比で配合することにより、SP値の大
きいゴムが海部1を形成し、SP値の小さいゴムが島部
2を形成する。このとき、海部1は連続したマトリック
スであるのに対して、島部2は海部1中で分散した状態
で存在する。SP値の差が大きい2種のゴムを混合した
混合物に後述する導電性充填剤を配合する場合、導電性
充填剤はSP値の大きいゴム中、及び界面に優先的に存
在する。従って、SP値の大きいゴムからなる海部1に
高い導電性を付与することができる。即ち、この場合、
SP値の大きいゴムが海部1を形成し、このゴムに導電
性充填剤が配合されるため、導電性の高い部分がゴム中
で連続して存在し、ゴム全体で高い導電性を得ることが
できる。一方、島部2を形成するSP値の小さいゴム
は、導電性充填剤の含有量が少ないために導電性は低い
が、導電性の高い海部1中に分散して存在していること
からゴムの導電性に与える影響が少ない。逆に、このよ
うな島部2が存在することで、導電性充填剤の配合量を
少なく抑えることができ、そのためゴムの硬度を低く抑
えることができる。
【0016】NBR又はCRに比べ、SP値の小さいE
PDM(特開平7−34030公報)は、電気特性(環
境・印加電圧)は安定しているが永久歪みが大きく、N
BR又はCRにEPDMを加えたゴム成分に添加剤とし
て加硫剤を加えた場合、加硫剤はSP値の大きいNBR
又はCR側に偏在し、半導電領域の抵抗調整は困難とな
ることがある。また、導電性充填剤としてカーボンブラ
ックを添加した場合、カーボンブラックもSP値の大き
いNBR又はCR側に偏在し、加硫が偏り、抵抗値・ベ
ルト強度の再現性に乏しいことがある。
【0017】ところが、NBR又はCRにEPDMを加
えたゴム成分に対して、NBR又はCRのSP値とEP
DMのSP値との中間のSP値を有する第3のゴムを含
有させることにより、前記問題点を解決することができ
る。前記第3のゴムとしては、例えば、スチレン−ブタ
ジエン共重合ゴム(以下、「SBR」と称することがあ
る。)が好ましく用いられる。即ち、SP値の異なる少
なくとも2種のゴムからなるゴム成分に所定量のSBR
を含有させることにより、SP値の大きなゴム相へのカ
ーボンブラックや加硫剤の集中的な偏在が緩和され、海
−島構造が小さくなり、その結果、該ゴム相の急激な硬
化が抑制され、ゴム全体の加硫速度のバランスが崩れに
くくなり、加硫剤の均一な分散性も加わり、電気抵抗の
再現性とベルト強度の安定化が得られ、抵抗値のバラツ
キも大幅に改善される。
【0018】これらの組合せからなるゴム成分に対する
SBRの含有割合は、3〜70重量%が好ましく、15
〜30重量%がより好ましい。SBRの含有割合が3重
量%を下回ると、相溶性が悪くなり、抵抗値のバラツキ
が大きくなり、製造安定性が悪くなることがある。一
方、SBRの含有割合が70重量%を上回ると、ゴム自
体が硬くなり、混合性や加工性が悪くなることがある。
【0019】上述の電気抵抗の再現性とベルト強度の安
定化は、NBR中のアクリロニトリル含有量を変化させ
ることにより、即ち、低アクリロニトリル〜中高アクリ
ロニトリル〜高アクリロニトリルと変化させることによ
り、あるいはSBR中のスチレン含有量を調整しても得
られ、ベルト補強性を更に調整することができる。ま
た、H−NBRにおける水素添加率に応じてブタジエン
ユニットの量を変化させることにより、紫外線処理後の
ベルト表面性や剛性をコントロールすることができる。
即ち、H−NBRの水素添加率が高くなると、ブタジエ
ンの2重結合が少なくなるので、紫外線照射によって架
橋する割合が減少し、強度が上がらなくなる。
【0020】NBRを使用する場合、NBR中のアクリ
ロニトリル含有量は通常15〜55モル%、好ましくは
15〜35モル%である。前記H−NBRとしては、市
販品を用いることができ、該市販品としては、日本ゼオ
ン(株)製のゼットポール1020、同2010、同2
020等が挙げられる。前記NBRとEPDMとを併用
する場合、EPDMにおけるジエン類としては、例え
ば、エチリデンノルボルネン、1,4−へキサジエン、
ジシクロぺンタジエン等が挙げられ、これらの中でも、
エチリデンノルボルネンが好ましい。NBR又はCR
と、EPDMとの配合割合は、NBR又はCR/EPD
M(重量比)で100/0〜60/40が好ましい。H
−NBRとEPDMとの配合割合は、H−NBR/EP
DM(重量比)で100/0〜50/50が好ましい。
H−NBRと、NBR又はCRとの配合割合は、H−N
BR/NBR又はCR(重量比)で100/0〜20/
80が好ましい。
【0021】前記H−NBRと、NBR又はCRと、E
PDMとを併用する場合、これらの配合割合は、H−N
BR/NBR又はCR/EPDM(重量比)で100/
0/0〜10/70/20が好ましい。また、前記第3
のゴムとしてSBRを配合した場合、NBR又はCR
と、EPDMと、SBRとの配合割合は、NBR又はC
R/EPDM/SBR(重量比)で100/0/0〜4
0/30/30が好ましい。前記配合割合を、この範囲
内に調整することにより、加硫剤、加硫促進剤、カーボ
ンブラック等の偏りの少ない転写ベルト部材を得ること
ができる。
【0022】前記導電性弾性層の厚みは、50〜500
0μmが好ましく、80〜800μmがより好ましい。
該厚みが50μmより薄い場合には、転写ベルト部材の
強度がなくなり、ベルト抵抗体自体の抵抗も上がり、ベ
ルトが伸びてしまい、永久伸びが悪化することがある。
一方、該厚みが5000μmより厚い場合には、ベルト
が膜圧バウンドし弾性変形が起こり易くなり、画像を記
録する際に画像がずれてしまうことがある。
【0023】(その他の成分)本発明においては、前記
その他の成分として、導電性充填剤、加硫剤、加硫促進
剤、加硫促進助剤等が好ましく添加される。導電性充填
剤としては、カーボンブラック、4級アンモニウム塩、
及びアルカリ金属塩が好適に使用される。カーボンブラ
ックとしては、例えば、チャンネルブラック、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、
ケッチェンブラック等が挙げられる。本発明において
は、吸油量の異なる2種以上のカーボンブラックを添加
することが好ましく、特にケッチェンブラックと補助的
にサーマルブラックとを併用することが、抵抗値の再現
性が良く、抵抗値のバラツキの少ない転写ベルト部材を
得ることができる点で好ましい。上記カーボンブラック
の一般的な吸油量の値を、以下に例示する。チャンネル
ブラック(ダイヤブラックSAF、98cm3 /100
g)、ファーネスブラック(FW200、102cm3
/100g)、アセチレンブラック(テレカブラック、
124cm3 /100g)、サーマルブラック(FT,
MT、40cm3 /100g)、ケッチェンブラック
(350cm3 /100g)。また、カーボンブラック
の粒径は18〜120nm程度であり、好ましくは22
〜90nmである。
【0024】前記4級アンモニウム塩としては、例え
ば、テトラブチルアンモニウム塩、テトラオクチルアン
モニウム塩、ジメチルヘキシル−ジ(エチレングリコー
ル)アンモニウム塩等が挙げられる。また、前記アルカ
リ金属塩としては、例えば、LiClO4 、NaSC
N、KCl、Al(OH)3 錯体等が挙げられる。導電
性充填剤の配合量は、一般に、ゴム材料100重量部に
対して0.001〜10重量部が好ましく、0.01〜
5重量部がより好ましい。導電性充填剤の配合量が前記
範囲外の場合には、カーボンブラック等によるゴム補強
性と抵抗バラツキの減少という効果が得られなくなるこ
とがある。
【0025】加硫剤としては、例えば、硫黄、有機含硫
黄化合物の他、有機過酸化物等も使用可能である。有機
含硫黄化合物としては、例えば、テトラメチルチウラム
ジスルフィド、N,N’−ジチオビスモルホリン等が挙
げられる。また、有機過酸化物としては、例えば、べン
ゾイルペルオキシド等が挙げられる。加硫剤の添加量
は、ゴム成分100重量部に対して0.3〜4重量部程
度であり、1.0〜3.5重量部の割合で添加するのが
好ましい。
【0026】加硫促進剤としては、従来より使用されて
いる種々の加硫促進剤が使用可能であるが、本発明にお
いては、特にスルフェンアミド系加硫促進剤を使用する
のが好ましい。即ち、SP値の異なる少なくとも3種の
ゴムを混合し、成形、加硫して転写ベルトを得るに際
し、スルフエンアミド系の加硫促進剤を用いるときは、
特定のゴム相(例えばNBR相)に加硫剤や加硫促進剤
が集中的に偏在するのをより一層有効に緩和することが
できる。スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例え
ば、N−tert−ブチル−2−べンゾチアゾリルスルフェ
ンアミド(大内新興化学工業社製のノクセラーNS
等)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルス
ルフェンアミド(同社製のノクセラーMSA−G等)、
N,N−ジシクロヘキシル−2−べンゾチアゾリルスル
フェンアミド(同社製のノクセラーDZ等)等が挙げら
れ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して
用いてもよい。加硫促進剤は、ゴム成分l00重量部に
対して0.3〜4重量部程度であり、0.5〜3重量部
の割合で添加するのが好ましい。
【0027】加硫促進助剤としては、例えば、亜鉛華等
の金属酸化物、ステアリン酸、オレイン酸、綿実脂肪酸
等の脂肪酸、その他の従来公知の加硫促進助剤が挙げら
れる。
【0028】[その他の層]前記その他の層として、前
記導電性弾性層の表面に、導電性離型層を形成すること
が好ましい。前記導電性離型層は、四フッ化エチレン
(PTFE)、PVdF等の微粉末を含む導電性塗料を
塗布することにより形成される。この導電性離型層を有
する転写ベルト部材は、表面トナーの固着が少なく、用
紙離型性に優れている。これは導電性離型層の離型性微
粉末による表面エネルギーが低下し、静電吸着したトナ
ーや用紙に対する剥離性が向上するためと考えられる。
前記導電性塗料に用いられる樹脂としては、シリコーン
樹脂、フッ素樹脂、フルオロシリコーン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ウレタンエマルション塗料、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、アルコール可溶性ナイロン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等が挙げ
られる。前記導電性離型層は、紫外線処理した導電性弾
性層の表面に前記導電性塗料を塗工する方法としては、
スプレー法、静電法、ディッピング法、あるいはロール
コーター法、カーテンフロー法等が挙げられる。
【0029】前記導電性離型層の厚みは、1〜100μ
mが好ましく、3〜30μmがより好ましい。該厚みが
1μmより薄い場合には、塗膜欠陥が生じたり、絶縁耐
圧が小さくなることがあり、一方、該厚みが100μm
より厚い場合には、ベルト剛性が変化し、塗膜割れが発
生し易くなり、抵抗ムラがで易くなることがある。
【0030】(紫外線照射)前記導電性弾性層は、紫外
線照射により表面改質されている。即ち、ゴム成分中の
炭素一炭素2重結合部において、紫外線が照射されるこ
とにより、分子内や分子間で架橋点が形成され、最表面
部のみ架橋反応が進み硬化収縮し、平滑性が得られ、摩
擦係数が低くなる。従って、導電性弾性層の表面は、初
期のベルトスピードの維持に必要な高剛性及びトナー等
の異物クリーニング性に必要な平滑性を有し、一方、導
電性弾性層の内部は、紫外線照射による架橋反応がコア
まで浸透せず起こらないため、変形のしやすさと弾性を
保持でき、一定の導電性を有する。導電性弾性層を構成
するゴム成分は、カーボンブラック等の顔料を添加して
いない透明なものであってもよく、ゴム成分単独又は複
数からなるものであって紫外線を透過しない色を有する
ものであってもよいが、後者の方が紫外線をより吸収
し、紫外線照射による表面の改質を効率的にできるの点
で好ましい。本発明において使用される紫外線とは、波
長が可視光より短く、X線より長いものであり、波長が
1〜400nm程度のものをいう。
【0031】[製造方法]次に、本発明の転写ベルト部
材の製造方法の一例を説明する。NBR叉はCRにEP
DMを含有したゴム成分にSBRを混合し、これに導電
性充填剤を始め各種添加剤を添加した後、円筒上に押出
し成形し、次いで1次加硫を行い、更に2次加硫を行
う。加硫は高圧蒸気缶加硫が好適であるが、無圧オーブ
ン加硫、プレス加硫等の他の加硫方法であってもよい。
加硫条件は、使用するゴム成分や配合量に応じて変化す
るが、通常130〜170℃で0.5〜6時間行うのが
よい。また、2次加硫は、例えば熱風オーブン中で13
0〜200℃で0.5〜8時間程度行うのがよい。本発
明の転写ベルト部材は所定の長さにカットされ、表面及
び裏面は研磨仕上げされる。この後、図2に示すように
0.5〜30分程度紫外線照射され、表面粗さがRz=
3μm程度になるまで平滑に処理され、JIS法による
体積抵抗測定により印加電圧1kVで108 〜1014Ω
・cm、好ましくは1010〜1013Ω・cmで使用され
る。本発明の転写ベルト部材は、表面抵抗が104 〜1
14Ω・□であることが好ましく、1011〜1013Ω・
□であることがより好ましい。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。尚、
実施例中の「部」は、全て「重量部」を表す。 (実施例1)NBR(Nipol DN401LL、日
本ゼオン社製)100部と、以下に示す組成の添加剤を
混合しニーダーを用いて混練した後、ベルト状に押出し
成形(内径150mm)した。 <添加剤> ・カーボンブラック ライオンアクゾ製ケッチェンブラック 3部 (吸油量:450cm3 /100g) 旭カーボン製サーマルブラック 20部 (吸油量:92cm3 /100g) ・酸化亜鉛 5部 ・ステアリン酸 1部 ・硫黄 1部 ・スルフェンアミド系加硫促進剤 1部
【0033】次に、押出し成形品を蒸気加硫缶に入れ1
60℃で30分間1次加硫した。更に熱風オーブンによ
り160℃で4時間、2次加硫して導電性弾性層を有す
る転写ベルト部材を得た。この転写ベルト部材を研磨機
で両面研削し、厚みを510μmに調整し、幅330m
mにカットした。更に150mm円筒金属内筒ドラム
に、該転写ベルト部材を取り付け300W紫外線ランプ
により10分間、該転写ベルト部材の表面に紫外線(1
00〜400nm)を照射し、室温まで冷却した。これ
により、紫外線照射前の表面粗さがRz=12〜13μ
mであったものが、紫外線照射後は、Rz=5μm以下
と平滑になった。表面粗さは、表面粗さ計(sartc
om、東京精密社製)を使って、トラバース法により測
定した。次に、ウレタン変成PTFEエマルションコー
ト(JLY−601、日本アチソン社製)を前記導電性
弾性層の表面にスプレーコートし、160℃で15分間
焼成して、厚みが5〜8μmの導電性離型層を形成し
た。
【0034】<体積抵抗値の測定>得られた転写ベルト
部材について、抵抗測定機(K8340A、アドバンテ
スト社製)により、体積抵抗値を測定した。体積抵抗値
は、500Vを印加したときの値であり、測定値は対数
で示した。
【0035】<ゴム引っ張り強度の測定>得られた転写
ベルト部材について、JIS−K6301に準拠し、ゴ
ム引っ張り強度M100%を測定した。
【0036】<画像評価>図3に示すように、得られた
転写ベルト部材を備えたタンデム方式カラープリンター
により画像評価を行った。印字部は、帯電手段・現像手
段・感光体・露光手段等で構成される。印字ユニット
は、Yellow・Magenta・Cyan・Bla
ckの各トナーに対応して4個並べられており、カラー
画像は、転写ベルト部材で搬送された用紙上にトナーが
順次転写されて形成される。プリンター出力は22℃、
湿度85%RHの環境下で行われ、文字抜けが全く無か
ったものを○、黒点、白点等の画像デイフェクトはない
が、4色塗ったときの最大の文字ズレが100μm以上
あったものを△、黒点、白点等の画像デイフェクトが認
められたものを×として評価した。評価は目視にて行っ
た。
【0037】<転写ベルト部材の表面汚れの評価>上記
画像評価を行った際、転写ベルト部材の表面の汚れが全
く無かったものを○、汚れが認められたものを×として
評価した。評価は目視にて行った。
【0038】(比較例1)実施例1において、紫外線照
射を行わず、導電性離型層を形成しなかった外は、実施
例1と同様に転写ベルトを作製し、同様の評価を行っ
た。
【0039】(実施例2)実施例1において、NBR1
00部の代わりに、NBR(Nipol DN401L
L、日本ゼオン社製)80部とH−NBR(Zetpo
l 2010L、日本ゼオン社製)20部とからなるブ
レンドゴムを用いた外は、実施例1と同様に転写ベルト
を作製し、同様の評価を行った。
【0040】(比較例2)実施例2において、紫外線照
射を行わなかった外は、実施例2と同様に転写ベルトを
作製し、同様の評価を行った。
【0041】(実施例3)実施例1において、NBR1
00部の代わりに、NBR(Nipol DN401L
L、日本ゼオン社製)40部とEPDM(EPT402
1、日本合成ゴム社製)30部とSBR(SBR150
2、日本合成ゴム社製)30部とからなるブレンドゴム
を用いた外は、実施例1と同様に転写ベルトを作製し、
同様の評価を行った。
【0042】(比較例3)実施例3において、紫外線照
射を行わず、導電性離型層を形成しなかった外は、実施
例3と同様に転写ベルトを作製し、同様の評価を行っ
た。
【0043】(実施例4)実施例1において、NBR1
00部の代わりに、NBR(Nipol DN401L
L、日本ゼオン社製)55部とEPDM(EPT402
1、日本合成ゴム社製)30部とCR(ネオプレンWR
T、昭和電工−Dupont社製)15部とからなるブ
レンドゴムを用いた外は、実施例1と同様に転写ベルト
を作製し、同様の評価を行った。
【0044】(比較例4)実施例4において、紫外線照
射を行わず、導電性離型層を形成しなかった外は、実施
例4と同様に転写ベルトを作製し、同様の評価を行っ
た。
【0045】以下に、実施例1〜4、及び比較例1〜4
で使用したゴム材料のSP値を示し、表1に、以上の評
価結果を示す。 <ゴム材料> SP値 ・NBR(Nipol DN401LL、日本ゼオン社製) 8.7 ・H−NBR(Zetpol 2010L、日本ゼオン社製) 9.5 ・CR(ネオプレンWRT、昭和電工−Dupont社製) 9.2 ・EPDM(EPT4021、日本合成ゴム社製) 7.9 ・SBR(SBR1502、日本合成ゴム社製) 8.6
【0046】
【表1】
【0047】本発明の転写ベルト部材である実施例1〜
4は、高モジュラスで所望の体積抵抗が得られ、画像評
価においても文字抜け等はなかった。これに対し、比較
例1〜4は、低モジュラスで抵抗ムラが大きく、文字ズ
レも120μm以上発生しベルト剛性は低かった。この
ため画像評価の結果も悪く、ブレードクリーニング性も
不良で、転写ベルト部材の表面の汚れも発生した。
【0048】
【発明の効果】本発明によると、前記従来における諸問
題を解決することができる。また、本発明によると、半
導電領域における抵抗値のバラツキが少なく、広い抵抗
領域において環境変動や印加電圧の影響を受けず、安定
した抵抗値を有し、高い領域での優れた導電性を有する
製造安定性に優れた転写ベルト部材を提供することがで
きる。また、本発明によると、ベルト剛性が高く、表面
平滑性を保持し、ベルトスピードの低下がなく、エラス
トマーベルトの表面の摩擦係数が低く、クリーニング性
が向上され、トナー等の異物の付着を防止することがで
きる転写ベルト部材を提供することができる。また、本
発明によると、導電性弾性層を3成分エラストマー系に
することにより、非相溶性弾性体のブレンド性を上げる
ことができ、加硫反応均一性を上げ、その結果、永久伸
びの少ない、長期保管によるうねり、たわみ、変形の少
ない転写ベルト部材を提供することができる。更に、本
発明によると、研磨では得られにくい表面粗さ調整が可
能であり、NBR又はCRの架橋化と高モジュラス化を
表面のみで調整でき、導電性離型層を形成することによ
り、更に用紙剥離性とベルトクリーニング性を向上させ
た転写ベルト部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ゴムの海−島構造を模式的に示す断面
図である。
【図2】図2は、紫外線照射により表面改質されている
状態を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の転写ベルトを備えた画像形成
装置の概略説明図である。
【符号の説明】 1 海部 2 島部 3 紫外線照射 4 表面架橋部 5 転写ベルト 10C 感光体 10M 感光体 10Y 感光体 10K 感光体 11C 帯電手段 11M 帯電手段 11Y 帯電手段 11K 帯電手段 12C 露光手段 12M 露光手段 12Y 露光手段 12K 露光手段 13C 現像手段 13M 現像手段 13Y 現像手段 13K 現像手段 14C 転写手段 14M 転写手段 14Y 転写手段 14K 転写手段 15 駆動ロール 16 加熱ロール 17 加圧ロール 18 冷却手段 19 剥離手段 20 給紙手段 21 記録材 22C パターンジェネレータ 22M パターンジェネレータ 22Y パターンジェネレータ 22K パターンジェネレータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともアクリロニトリル−ブタジエ
    ン共重合ゴム又はクロロプレンゴムを含有し、かつ表面
    が紫外線照射により改質された導電性弾性層を有するこ
    とを特徴とする転写ベルト部材。
  2. 【請求項2】 前記導電性弾性層が、アクリロニトリル
    −ブタジエン共重合ゴム又はクロロプレンゴムを5〜1
    00重量%含有する請求項1に記載の転写ベルト部材。
  3. 【請求項3】 前記導電性弾性層が、溶解度パラメータ
    ー値の異なる2種以上のゴムからなる海−島構造である
    請求項1又は2に記載の転写ベルト部材。
  4. 【請求項4】 前記導電性弾性層が、更にエチレン−プ
    ロピレン−ジエン共重合ゴムを含有し、かつ、該ゴムと
    アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム又はクロロプ
    レンゴムとの中間の溶解度パラメーター値を有する第3
    のゴムを含有する請求項1〜3のいずれかに記載の転写
    ベルト部材。
  5. 【請求項5】 前記第3のゴムが、スチレン−ブタジエ
    ン共重合ゴムである請求項4に記載の転写ベルト部材。
  6. 【請求項6】 前記導電性弾性層が、カーボンブラッ
    ク、4級アンモニウム塩、及びアルカリ金属塩の少なく
    とも1種を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の転
    写ベルト部材。
  7. 【請求項7】 前記カーボンブラックが、吸油量の異な
    る2種以上のカーボンブラックである請求項6に記載の
    転写ベルト部材。
  8. 【請求項8】 前記導電性弾性層上に、導電性離型層を
    有する請求項 1〜7のいずれかに記載の転写ベルト部
    材。
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