JP2000066488A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000066488A
JP2000066488A JP25323198A JP25323198A JP2000066488A JP 2000066488 A JP2000066488 A JP 2000066488A JP 25323198 A JP25323198 A JP 25323198A JP 25323198 A JP25323198 A JP 25323198A JP 2000066488 A JP2000066488 A JP 2000066488A
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Tokihiko Ogura
時彦 小倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光状態により発生するカブリやライン細り
等を防止し、高品位な画像を形成可能とする画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 画素単位の露光光量を、露光された部分
の感光体の電位が残留電位にほぼ等しくなるように設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンター
装置等の電子写真方式を利用した画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による画像形成を行なう画
像形成装置のうち、アナログ方式の複写機等の画像形成
装置は、光源及び反射ミラー等の光学ユニットを走査し
て原稿台に置かれた原稿からの反射光を感光体に投影
し、感光体に帯電した電位の白地の部分を低下させ、電
位の低下していない部分に感光体帯電極性と逆極性に帯
電したトナーを現像装置を用いて付着させる、いわゆる
正規現像方式が主として採用されている。
【0003】一方、レーザー光源等を潜像形成に用いた
ディジタル方式の複写機、プリンター等の画像形成装置
は、一般的には感光体を均一帯電させた後レーザー光に
より画像情報に対応する部分の電位を低下させ、その部
分に感光体帯電極性と同極性に帯電したトナーを現像装
置により付着させ画像情報を得る、反転現像方式が主と
して採用されている。
【0004】反転現像方式における潜像形成方法は一般
にIAE(Image Area Exposuring)と呼ばれ、正規現像
方式における潜像形成方法はBAE(Background Area E
xposuring)と呼ばれている。
【0005】BAEにおいては、従来のアナログ方式以
外に、ディジタル方式においても画像情報領域以外の白
地の部分の電位をレーザー光もしくはLEDにより低下
させることによっても実現でき、この場合、潜像形成手
段以外の感光体周辺に配置される帯電器、現像器、クリ
ーナー装置等のプロセスユニット、更には感光体、現像
剤等は従来のアナログ方式のものを流用でき、製造コス
ト、製品価格において大きなメリットになる。
【0006】ところで、中高速複写機に用いられている
アナログ方式の感光体は、製造コストの低い有機半導体
(以下OPCと呼ぶ)、耐久特性のよいアモルファスシ
リコン半導体(以下a−Siと呼ぶ)が使われている。
【0007】OPCの露光エネルギーと感光体表面電位
の関係は、図13に示すように、a−Siと比べ非線型
性が強いため、a−Siに比べエッジ部で電位のダレが
大きくなりIAEでは鮮鋭度の低下、BAEに於はライ
ン細りという欠点がある。
【0008】一方a−Siは、潜像形成は露光エネルギ
ー分布に比較的忠実なためIAE、BAEで画質の差は
小さい。しかしながらa−Siは帯電能に温度依存性が
あるため、ドラム感光体内に発熱ヒーターを設けたり、
ドラム表面の温度を検知して帯電電流を制御するもの
や、直接ドラム表面電位を電位センサーで検知し目標の
表面電位になるように帯電電流を制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなa−Si感
光体を用いたプリンターもしくはディジタル複写機を低
コストで作るには、上述したようにアナログ複写機の帯
電器、現像器、クリーナー等のモジュールが流用できる
BAE方式を用い、また、ドラム内ヒーター、電位計等
のコストアップとなる部品を削減することが望ましい。
【0010】発光素子にレーザーを用い、そのON/O
FFで潜像を形成するBAE方式は、ON状態でガウシ
アン状の光強度分布をもつレーザー光で表面電位を低下
させ白地部分を形成し、OFF状態の電位の低下してい
ない部分にトナーを付着させるため、ビーム径が大きい
とラインが細り、逆に径が小さいと副走査ピッチ間隔で
主走査方向にスジ状のトナーカブリが生じ易くなる。よ
ってビームスポット径はラインの太さと、カブリから最
適なサイズに設定される。
【0011】更に、表面電位計を用いずドラム表面電位
が一定になるような制御をしない場合は、図14に示す
ようにドラム表面温度(環境温度)によって表面電位が
変化する(温度が高い場合はVd1、低い場合はVd
2)。
【0012】それに伴い、レーザー光量が一定の場合は
白地電位Vlも変化するため現像バイアスDC電位Vd
cが一定の場合には、高温時と低温時で現像コントラス
トVcont(Vd−Vdc)及びカブリ取り電位Vb
ack(Vdc−Vl)が変化する。
【0013】すなわち、環境温度が高い場合や連続動作
時では機内が比較的高温になりVcontが小さくなり
ライン幅は小さくなり、濃度も低下する。一方、環境温
度が低い場合や電源ON直後は機内温度が低く、Vba
ckが小さくなり特にBAEの場合は急激にカブリやす
くなってしまうという欠点があった。
【0014】このような問題を解決するためには、機内
温度を検知し、Vdcを変化させる、あるいはレーザー
パワーを変化させるという手段をとればよいが、その分
コストアップになってしまう。
【0015】Vcont及びVbackを十分大きく取
れるようにVdを最初から大きくすることも考えられる
が、感光体の帯電能に限界があり、またVlに電位を下
げるために非常に大きなレーザーパワーを要してしま
う。
【0016】また、発光素子にレーザーを用い、そのO
N/OFFで潜像を形成するBAE方式は、ON状態で
ガウシアン状の光強度分布をもつレーザー光で表面電位
を低下させ白地部分を形成し、OFF状態の電位の低下
してない部分にトナーを付着させるため、図15に示す
ように現像バイアスDC電位Vdcと白地部電位Vlと
の差であるカブリ取り電位Vback(Vdc−Vl)
が小さいと、副走査ピッチの電位の消し残りの部分にト
ナーが付着しやすくなる。
【0017】よってOPCのように潜像電位が広がる場
合は細線を再現するには十分にスポット径を小さくしな
ければならなく、副走査方向のスジ状のカブリが目立た
なくなったり細線(1〜2ドット巾)の潜像を形成しよ
うとした時には、ダーク電位と白地電位のコントラスト
が取れなくなってしまい、べた黒の濃度は低下してしま
う。これは潜像形成が高解像度になるにつれて顕著にな
る。
【0018】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、カブリ
やライン細り等を防止して高品位な画像を形成可能とす
る画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、予め帯電された感光体を静電潜像
形成プロセス手段によって画素単位で露光し、この露光
により画像の白地部分の感光体帯電電位を低下させ、現
像手段により電位の低下してない部分にトナーを付着さ
せる画像形成装置において、前記静電潜像形成プロセス
手段による画素単位の露光光量を、露光された部分の前
記感光体の電位が残留電位にほぼ等しくなるように設定
したことを特徴とする。
【0020】予め帯電され副走査方向に移動する感光体
の表面を静電潜像形成プロセス手段によって画素単位で
主走査方向に露光走査し、この露光走査により画像の白
地部分の感光体帯電電位を低下させ、現像手段により電
位の低下してない部分にトナーを付着させる画像形成装
置において、前記静電潜像形成プロセス手段による画素
単位の露光を、副走査方向スポット径の大きさが副走査
方向ピッチの1.4倍以上であり、かつ主走査方向スポ
ット径と副走査方向スポット径の大きさの差が最小画素
の大きさの1/2以内となるように設定したことを特徴
とする。
【0021】前記感光体はアモルファスシリコン感光体
であることも好適である。
【0022】静電潜像形成プロセス手段による画素単位
の露光は、露光手段のON/OFFによる2値化情報で
あることも好適である。
【0023】従って、環境温度、帯電電流のばらつき等
によって感光体の表面電位が変化しても静電潜像形成プ
ロセス手段によって画素単位で露光された白地電位はほ
とんど変化しなくなるため、常にカブリの少ない画像が
得られ、また、簡易な構成で低コストの画像形成装置を
提供することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
第1の実施の形態である画像形成装置100の概略構成
を示すブロック構成図である。
【0025】1は感光層にアモルファスシリコン(以下
a−Siと記載)を用いた直径80mmのドラム感光
体、2は残留電荷を除去するための波長略660nmの
LED発光素子から成る前露光装置、3は帯電電極とし
てタングステンワイヤーを用い、グリッドを有するいわ
ゆるスコロトロン方式の一次帯電器、4は内部に6極の
マグネットローラーを配し、表面がフェノール等の樹脂
にカーボングラファイト等の導電性粒子を分散させた直
径32mm径の現像スリーブに平均粒径7.5μmの一
成分磁性ネガトナーを担持させ、ドラム感光体の画像情
報部分にトナーを飛着させる現像装置である。
【0026】現像装置4の現像スリーブ4aに印加する
電圧波形(現像バイアス波形)は図2に示すような一定
電圧部分と立ち上がりのスロープの部分の時間の比が
3:4:3であるスロープ状であり、周波数は略2.7
kHz、振幅は1.5kVである。またドラム感光体1
と現像スリーブ4a間の距離は230μmに設定されて
おり、プロセススピードは300mm/secである。
【0027】5はドラム上のトナー電荷を上昇させ転写
効率を上げるためのポスト帯電器、6は記録紙にトナー
を転写するための転写帯電器、7はドラム感光体から記
録紙を分離するための分離帯電器、8はドラム感光体上
に残留したトナーを除去するためのクリーナー装置であ
る。
【0028】9はトナーが転写された記録紙を定着装置
に搬送するための搬送ベルト、10は記録紙上の未定着
トナーを記録紙に加圧及び加熱により固着させるための
定着装置、11は画像露光のための波長655nmのレ
ーザー半導体を発光駆動させるためのレーザードライバ
ー回路、12はドラム感光体の回転及び画像位置に同期
させレーザー光をドラム面上に照射するためのコリメー
ティングレンズ、ポリゴンミラー、fθレンズ等から構
成されるレーザースキャナー装置である。
【0029】13は不図示の原稿台に置かれた原稿の画
像情報を600dpi(Dot per Inch)の解像度で読み
取るための、CCD等の撮像素子及び光学レンズ等で構
成される画像読取装置、14は画像読取装置から読み取
った画像のシェーディング補正、濃度変換、データ圧縮
伸長、2値化処理等を行う読み取り画像データ処理回路
である。
【0030】15は外部ネットワークと接続し、ネット
ワークに接続されているコンピューターからの制御信号
およびコンピュータで作成した画像データー信号を入出
力するためのインターフェイス回路、16は画像読取装
置から読み取った画像データ及び外部から入力した画像
を一時蓄えるためのHDD等で構成されるバッファーメ
モリ、17は装置全体を制御するCPUである。
【0031】次に第1の実施の形態における潜像形成に
ついて説明する。
【0032】上記実施の形態に示す画像形成の最小画素
サイズは主副走査方向共に600dpiとし、レーザー
スポット径は主走査方向50μm〜60μm、副走査方
向スポット径は60μm〜70μmを可とする。
【0033】この時のドラム感光体1の回転軸方向(レ
ーザー主走査方向)に垂直な面の白地部(Vl)の潜像
電位の形状は、図3に示された主走査方向に垂直な面で
きった潜像電位プロフィールの模式図のように、副走査
ピッチ(42μm)のレーザー照射オーバーラップ部の
消し残りがある程度残っているため、Vbackが小さ
くなるとこの部分にトナーが付着しはじめ、主走査方向
に平行なスジ状のカブリが急激に目立ってくる。
【0034】例えばa−Si感光体の帯電電位の温度特
性が概略−3V/度の傾きでほぼ直線的に変化するとす
れば、実使用温度範囲でのドラム感光体表面温度が15
℃〜45℃の範囲で変化するとVdは90V変化するこ
とになる。
【0035】図4はVdが400V、450V、500
V各々の場合、露光手段としてのレーザ半導体のレーザ
ーパワーと白地部電位Vlの関係を示したものである。
【0036】レーザーパワーは、Vd=450VでVl
が50Vとなる時のレーザーパワーを1とした。これよ
りレーザーパワーを通常設定の1.2倍以上に設定すれ
ばVlは飽和しはじめる。
【0037】尚、このドラム感光体1における電位の残
留電位とは、レーザ半導体のレーザーパワーをこれ以上
強くしても帯電電位を低下させない飽和状態のことを意
味しており、この実施の形態では約15〜20V程度で
ある。
【0038】更に1.2倍の時のVlの変動量はVdが
500V〜400Vと振れても10V以内でありこの値
はVdcを一定値としてもVbackの振れとしては許
容できる範囲である。
【0039】また、レーザーパワーが大きくなると、レ
ーザーパワーを強くした時の潜像電位のプロフィールを
表わす図5の、左側部に示すように白地部の底の部分が
つぶれた潜像電位となるため、境界部の副走査ピッチの
電位の高い部分(消し残り)が低下するため更にカブリ
のマージンは大きく取れることになる。
【0040】図6はレーザーパワーを1.5倍設定時の
潜像電位のプロフィールの一例を示すものである。15
℃の時を図6(a)、45℃の時を図6(b)に示す。
Vdcは15℃の時のVl1=20Vに、カブリが十分
許容できるVback1=150Vを加えた170Vに
設定する。
【0041】Vdは45℃の時に十分な濃度、ライン幅
が得られるように必要Vcont250Vを確保しVd
2=420Vに設定する。したがって15℃の時のVd
(Vd1)は510Vとなる。この時のVcontは3
40Vであるが、Vcontが上昇して現像電界が大き
くなっても、Vcontとライン幅の関係を示す図7に
示されたように300V以上ではライン幅は飽和するの
で問題ない。
【0042】上記設定における画像形成方法について以
下に述べる。
【0043】本実施の形態の画像形成装置は複写機とし
ての機能以外に外部ネットワークに接続されたパソコン
等からの画像を出力するプリンター機能も有する。
【0044】最初に複写機能について説明する。不図示
の操作パネルのコピースタートボタンが押されると、ド
ラム感光体1は不図示のモータにより図に示す矢印の方
向に回転を開始し、1次帯電器3により現像位置で前述
のVdになるように帯電される。
【0045】そして画像読取装置13内の光源及び反射
ミラー等の光学ユニットは、不図示の原稿読み取り台に
置かれた原稿を走査し600dpi、256階調の多値
データとして原稿画像情報も取り込む。取り込まれた画
像データは14の画像データ処理回路によってシェーデ
ィング補正、濃度変換、2値化処理、圧縮処理が行わ
れ、一旦HDD16に蓄えられる。
【0046】画像データは潜像形成タイミングに同期し
て読み出され、データ伸長された後、画像データはレー
ザードライバー回路11に入力される。レーザードライ
バー回路11は、画像情報がない部分及び記録紙間、余
白部分が発光ON、画像データ部分がOFFになるよう
に画像情報をレーザー光信号のON/OFFに変換す
る。
【0047】レーザ半導体により照射されたレーザー光
はレーザースキャナー装置12により副走査方向に回転
するドラム感光体に露光走査され潜像を形成する。ドラ
ム感光体1上に形成された静電潜像(露光走査されなか
った部位)は、現像装置4により現像され、トナー像と
して顕像化される。
【0048】このレーザードライバー回路11及びレー
ザースキャナー装置12によって、静電潜像形成プロセ
ス手段が構成されている。
【0049】つづいてポスト帯電器5によりマイナスの
電荷が付加される。一方、不図示の給紙カセットから記
録紙が給送され、顕像化されたトナー像が転写帯電器6
により記録紙に転写される。
【0050】転写後、記録紙は分離帯電器7によりドラ
ム感光体1から分離され搬送ベルト9に給送され、定着
装置10に送られ、加熱により定着され、本体の外に排
出される。その間ドラム感光体1は、クリーナー装置8
により残留トナーが清掃され、前露光装置2により残留
電荷が消去される。
【0051】プリンターとして機能する場合は、画像デ
ータはインターフェイス回路15に入力され、ここで画
像情報信号はビットマップデータに変換され、画像デー
タ処理回路14に出力される。その後は前述した動作と
同様な処理が行われる。
【0052】なお、上記実施の形態はa−Si感光体、
解像度600dpiの場合について述べたが、他の感光
体、400dpi、更には1200dpiの解像度にお
いても副走査方向スポット径、Vback、Vdの設定
をそれぞれについて最適に限定されるものではない。
【0053】更に潜像形成光源はレーザー半導体に限ら
ず、LEDアレーでも構わない。この場合、発光強度分
布は矩形に近いため潜像白地部の境界部分の電位は図8
に示すように比較的平らに均されるためカブリのラチュ
ードはレーザー半導体の場合より大きく取れる。
【0054】図9はLEDアレーを潜像形成手段に用い
た場合の画像形成装置のブロック構成図を示す。20は
解像度600dpiのLEDアレー、21はLEDの駆
動回路である。
【0055】画像データ処理回路から出力された画像デ
ータはLED駆動回路21によりLEDON/OFF信
号に変換され、LEDアレー20により潜像が形成され
る。その他の構成は、図1と同様である。
【0056】(実施の形態2)第2の実施の形態におけ
る画像形成装置の構成は図1を参照して説明された第1
の実施の形態と同様な構成である。但し、レーザー半導
体等のレーザー発光素子から照射されるレーザー光(露
光)は、以下のような特徴を備えている。
【0057】図10はレーザー光の副走査方向スポット
径をパラメータとしたVbackとカブリ(反射濃度低
下率%)の関係を示したものである。
【0058】スポット径が大きいほど従来のアナログ露
光に近いカブリ特性になり、また同じスポット径ならば
Vbackが大きいほどカブリは低下する。
【0059】ここでVdはa−Siの帯電能の限界から
例えば450V、またVlは感光体の感度、レーザー発
光素子のパワー等から例えば50Vとする。
【0060】ライン再現性から必要とされる現像コント
ラストVvont(Vd−Vdc)は250V程度であ
るVdcは200Vに設定する。したがってVback
は略150V程度となる。よって副走査方向スポット径
はマージンLを考慮し下限を60μmとする。
【0061】一方主走査方向レーザースポット径はカブ
リには影響しないため、小さいほどライン再現性は良
い。しかしながら小さくしすぎると副走査方向のライン
幅とアンバランスになり好ましくない。
【0062】図11の表図はVl=50V、Vback
(V0)=150V、Vd=450V、副走査方向スポ
ット径を光学系のバラツキを考慮し最大70μmとした
時の、主走査方向スポット径と1画素で構成されるライ
ンの主副幅の差、及び各主走査方向スポット径における
出力画像の主観評価を示したものである。
【0063】600dpiの解像度においては主副の差
が10μm程度、すなわちスポット径の差が最小構成画
素サイズ(42μm)の概略1/2以内の差であるなら
ば画質的に問題ないので、このように設定する。
【0064】よって主走査方向スポット径の下限は50
μm程度が望ましい。実際は光学系のバラツキを考慮し
50μm〜60μmを主走査方向スポット径を可とす
る。
【0065】また、副走査方向スポット径の大きさは、
上記の通り副走査方向のピッチの1.4倍以上(42μ
m×1.4=59μm)の70μmと設定されている。
【0066】この時のドラム感光体の回転軸方向(レー
ザー主走査方向)に垂直な面の白地部(Vl)の潜像電
位の形状は、図12に示す模式図のように、副走査ピッ
チ(42μm)のレーザー照射オーバラップ部の消し残
り部分は小さくなりスジ状のカブリは生じない。
【0067】なお、上記実施の形態は解像度600dp
iの場合について述べたが、400dpi、更には12
00dpiの解像度においても副走査方向スポット径の
設定にそれぞれについて最適に設定することにより適応
可能である。
【0068】また、プロセススピード、ドラム感光体の
径、現像バイアス波形、Vd,Vlは上記実施の形態に
限定されるものではない。
【0069】
【発明の効果】以上のように説明された本発明による
と、感光体に対する露光を適切なものとすることによ
り、カブリやライン細り等を防止して高品位な画像を形
成することが可能となる。
【0070】露光光量を感光体の飽和電位近くになるま
で大きくすることで、環境温度、帯電電流のばらつき等
によって感光体の表面電位が変化しても白地電位はほと
んど変化せず常にカブリの少ない画像が得られ、また、
低コストの画像形成装置を提供することが可能となっ
た。
【0071】露光の大きさを設定することで、最小画素
単位のラインの再生においても主/副走査のライン幅の
バランスが保たれ、常にカブリの少ない画像が得られ
る。
【0072】また、耐久性の高いアモルファスシリコン
感光体を採用することにより、感光体のメンテナンスや
交換頻度を抑え、高い画像品質でありランニングコスト
の低い画像形成装置が提供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施の形態における画像形成装置のブロ
ック構成図。
【図2】図2は実施の形態における現像バアイス波形の
図。
【図3】図3は主走査方向に垂直な面できった潜像電位
プロフィール。
【図4】図4はVdをパラメータとしたレーザーパワー
とVl電位の関係を示す図。
【図5】図5はレーザーパワーを強くした時の潜像電位
のプロフィール。
【図6】図6は第1の実施の形態のVd,Vdc,Vl
の設定例。
【図7】図7はVcontとライン幅の関係を示す図。
【図8】図8他の実施の形態であるLEDアレーによる
潜像電位プロフィール。
【図9】図9はLEDアレーを用いた時の構成ブロック
図。
【図10】図10はレーザー光の副走査方向スポット径
をパラメータとしたVbackとカブリ(反射濃度低下
率%)の関係を示した図。
【図11】図11は1画素で構成されるラインの主副幅
の差、及び各主走査方向スポット径における出力画像の
主観評価を示した表図。
【図12】図12は主走査方向に垂直な面できった潜像
電位プロフィール。
【図13】図13はa−SiおよびOPC感光体のE−
V特性及び光量分布に対する潜像電位分布を示す図。
【図14】図14は従来技術における潜像電位プロフィ
ール。
【図15】図15は従来技術における潜像電位プロフィ
ール。
【符号の説明】
1 ドラム感光体 2 前露光装置 3 一次帯電器 4 現像装置 11 レーザードライバー回路 12 レーザースキャナー装置 13 画像読取装置 14 画像データ処理回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め帯電された感光体を静電潜像形成プ
    ロセス手段によって画素単位で露光し、この露光により
    画像の白地部分の感光体帯電電位を低下させ、現像手段
    により電位の低下してない部分にトナーを付着させる画
    像形成装置において、 前記静電潜像形成プロセス手段による画素単位の露光光
    量を、露光された部分の前記感光体の電位が残留電位に
    ほぼ等しくなるように設定したことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 予め帯電され副走査方向に移動する感光
    体の表面を静電潜像形成プロセス手段によって画素単位
    で主走査方向に露光走査し、この露光走査により画像の
    白地部分の感光体帯電電位を低下させ、現像手段により
    電位の低下してない部分にトナーを付着させる画像形成
    装置において、 前記静電潜像形成プロセス手段による画素単位の露光
    を、副走査方向スポット径の大きさが副走査方向ピッチ
    の1.4倍以上であり、かつ主走査方向スポット径と副
    走査方向スポット径の大きさの差が最小画素の大きさの
    1/2以内となるように設定したことを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記感光体はアモルファスシリコン感光
    体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 静電潜像形成プロセス手段による画素単
    位の露光は、露光手段のON/OFFによる2値化情報
    であることを特徴とした請求項1乃至3のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001305463A (ja) * 2000-04-20 2001-10-31 Canon Inc 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
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JP4573944B2 (ja) * 2000-04-20 2010-11-04 キヤノン株式会社 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
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