JP2000066429A - 画像形成装置およびこれに用いる像担持体用基体 - Google Patents

画像形成装置およびこれに用いる像担持体用基体

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JP2000066429A
JP2000066429A JP10253292A JP25329298A JP2000066429A JP 2000066429 A JP2000066429 A JP 2000066429A JP 10253292 A JP10253292 A JP 10253292A JP 25329298 A JP25329298 A JP 25329298A JP 2000066429 A JP2000066429 A JP 2000066429A
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image carrier
developing roller
slag
photoconductor
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JP10253292A
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English (en)
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Eiji Shimura
英次 志村
Masanao Kunugi
正尚 功刀
Yujiro Nomura
雄二郎 野村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラが硬質のものであっても現像ロー
ラとの確実で安定した接触状態を得ることが可能で、か
つ、薄肉円筒状に形成された基体を用いつつその捻り変
形を抑制して適正な画像を形成する。 【解決手段】 可撓性を有する薄肉円筒状の基体11a
の表面に形成された像担持層を有する像担持体11と、
その一端に設けられた回転駆動手段16と、像担持体の
表面に当接して像担持体の回転に対して負荷となる当接
部材とを備え、基体が、スラグにパンチで衝撃を与える
ことによりスラグを薄肉円筒状に展伸形成するインパク
ト加工により形成され、かつインパクト加工時における
スラグが配置された一端部側11a2へ向かって他端部
側11a1からテーパ状に肉厚に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術によ
り画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等
の画像形成装置およびこれに用いられる像担持体(例え
ば感光体や中間転写体)用の基体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
装置は、外周面に像担持層としての感光層を有し回転駆
動される感光体と、この感光体の回りに配置された画像
形成プロセス(単にプロセスともいう)手段とを有して
いる。
【0003】画像形成プロセス手段としては、感光体の
外周面を一様に帯電させる帯電手段、この帯電手段によ
り一様に帯電させられた外周面を選択的に露光して静電
潜像を形成する露光手段、この露光手段により形成され
た静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(ト
ナー像)とする現像手段、この現像手段により現像され
たトナー像を用紙等の記録材に転写させる転写手段、転
写後に感光体表面に残留しているトナーを除去するクリ
ーナブレード等からなるクリーニング手段、等を挙げる
ことができる。
【0004】そして、これらプロセス手段の中には、感
光体と当接する部材を有しているものがあり、通常、こ
れらのプロセス部材は、その軸線方向中心部が、感光体
の軸線方向中心部と一致するように配置されている。
【0005】感光体としては、外周面に感光層が形成さ
れた硬質の感光体ドラムと、表面に感光層が形成された
可撓性を有する感光体ベルトとが一般に知られている。
【0006】また、感光体表面の静電潜像にトナーを付
与する現像手段としては、現像ローラの表面にトナーを
担持させ、この現像ローラを、感光体表面に接触させる
という手段が一般に知られており、その現像ローラとし
ては、硬質のものと弾性体からなるものとが知られてい
る。
【0007】感光体として硬質の感光体ドラムを用い、
また現像ローラとしても硬質のものを用いる場合には、
感光体ドラムおよび現像ローラを高精度に製造するには
自ずと限界があり、必ず誤差が生ずるから、両者を均一
に接触させるということは極めて困難である。このた
め、局部的に隙間が生じて現像むらが生じたり、必要以
上に強く圧接されて感光ドラムや現像ローラに傷がつい
たりするという問題が生ずる。
【0008】したがって、感光体と現像ローラとを両者
とも硬質のもので構成するということは通常行なわれて
おらず、感光体として硬質の感光体ドラムを用いる場合
には現像ローラを弾性体で構成する、現像ローラとして
硬質のものを用いる場合には感光体として可撓性を有す
る感光体ベルトを用いる、ということが行なわれてい
る。
【0009】しかしながら、現像ローラを弾性体で構成
した場合には、現像ローラの回転に伴ってトナーが飛散
する等の問題があった。
【0010】また、感光体として感光体ベルトを用いた
場合には、これを支持するために少なくとも2本のロー
ラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく装置
が大型化してしまうという問題があった。
【0011】以上のような問題を全て解決しようとした
ものとして、従来、特公平4−69383号(特開昭5
9−192260号)公報記載の感光体ドラムが知られ
ている。
【0012】この特公平4−69383号公報記載の感
光体ドラムを、図7〜図9に示す。
【0013】この感光体ドラム1は、回転軸2と、この
回転軸2に支持され、かつフリー状態で円筒状をなす弾
性変形可能な弾性材料層3と、この弾性材料層3のまわ
りに装着された外側層4とを有している。外側層4は、
弾性変形可能な感光体支持層5と、この支持層5の表面
に支持された感光層6とを有している。弾性材料層3
は、回転軸2と外側層4との間に、実質的に隙間を形成
することなく充填されている。
【0014】このような感光ドラム1は、弾性変形可能
な外側層4と、弾性材料層3とを有しているため、その
表面に外力が加えられると、この表面は弾性変形するこ
とが可能である。
【0015】図7において、7は帯電チャージャ、9は
現像ローラ、60は転写チャージャである。
【0016】画像形成時には、感光体ドラム1が図7に
おいて時計方向に回転駆動され、帯電チャージャ7によ
ってドラム1の感光層6が所定の極性に帯電される。こ
の帯電部分に光8が照射されることによりドラム1上に
静電潜像が形成される。この潜像は、図中矢印方向に回
転する現像ローラ9に担持されるトナーにより現像され
て可視像化され、転写チャージャ60によって転写紙S
に転写される。
【0017】なお、図7において、61は分離チャージ
ャ、62はクリーニングブレード、63は除電チャージ
ャである。
【0018】以上のような構成によれば、感光ドラム1
の表面が弾性変形可能であるため、現像ローラ9を感光
体ドラム1に押し付け、感光ドラム1の表面をその半径
方向に弾性変形させることができる。このため、感光ド
ラム1および現像ローラ9の周面がその中心軸線に対し
多少偏心し、あるいはこれらの外径に多少の製造上のバ
ラツキがあり、あるいはまた、現像ローラ9の少なくと
も表面が剛体からできていても、ドラム表面や現像ロー
ラに傷を付けるといった不都合を伴うことなく、現像ロ
ーラ9上のトナーを感光体ドラム1に従来よりも安定し
た状態で接触させることができる。したがって、現像ロ
ーラ9上のトナーと、ドラム1の表面との間に大きな間
隙が生じることによる可視像の画質低下を抑制すること
ができる。
【0019】すなわち、この感光ドラム1によれば、硬
質の現像ローラを用いても、感光ドラムや現像ローラに
傷がつくということがなく、また、装置の大型化も防止
することができる。
【0020】なお、この感光ドラムと同様な感光ドラム
は、特開昭58−90655号公報にも開示されてい
る。
【0021】一方、画像形成装置における感光体は、電
気的あるいは機械的な衝撃を受けて劣化するため、交換
可能な消耗品として構成することが望ましく、したがっ
て低価格とすることが望ましい。
【0022】そこで、このような要請に応えようとした
ものとして、従来、特開昭57−115560号公報記
載の、像保持部材用金属ドラムの製造方法が知られてい
る。
【0023】図10は同公報記載の方法により製造され
た金属ドラムを用いた像保持部材を示す図である。
【0024】同図において、71は衝撃冷間押出加工
(インパクト加工)で形成された金属ドラムである。こ
の金属ドラム71の表面には像保持層72が形成されて
いる。金属ドラム71の一方の端面71aには像保持部
材の駆動用加工が施されており、他方の端面にはフラン
ジ73が取り付けられている。
【0025】端面71aは、本体74に取り付けられて
いる連結ギア75のフック75aと噛み合うようになっ
ており、連結ギア75の回転力が像保持部材に伝動され
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公平4−6
9383号公報記載の感光体ドラム1(図7〜図9参
照)は、回転軸2と外側層4との間に、弾性材料層3
を、実質的に隙間を形成することなく充填した構成であ
るため、次のような問題を有している。
【0027】感光層6は弾性材料層3の上に形成されて
いるため、感光層6は軸線方向に微小な力で変位する。
感光層6には、これと圧接する現像ローラ9やクリーニ
ングブレード62等の圧接部材が配設されるため、感光
層6の回転軸と圧接部材の軸等が傾いていたり、圧接力
が軸方向において不均一であったりすると、感光層6は
軸線方向にスラスト力を受け、このスラスト力によって
軸線方向に変位することとなる。そして、このスラスト
力は変動するため、感光層6に形成された画像も軸線方
向に変位することとなり、結果として、軸線方向におけ
る画像の位置精度が劣化するという問題がある。特に、
多色の色重ねを行なう場合には、色重ね精度の劣化が色
相のズレとなって、画像が著しく劣化するという問題が
ある。
【0028】また、このような感光体ドラム1を製造す
る方法としては、 (1)先ず、感光層支持層5上に感光層6を形成した外
側層4を作製し、次いで、軸2と外側層4とを所定間隔
になるように配置し、軸2と外側層4との空間に、加熱
された弾性材料を流し込んで弾性材料層3を形成するこ
とにより製造する方法 (2)先ず、軸2と感光体支持層5とを所定間隔になる
ように配置して軸2と感光体支持層5との空間に、加熱
された弾性材料を流し込んで弾性材料層3を形成し、次
いで、感光層支持層5上に感光層6を形成することによ
り製造する方法 (3)外側層4の内径よりも多少大きな外径を有する筒
状弾性部材を作製し、この筒状弾性部材を、径方向に圧
縮した状態で外側層4内に挿入することによって弾性材
料層3を形成することにより製造する方法が考えられ
る。
【0029】しかし、上記(1)の方法では、外側層4
の表面に感光層6が形成された状態で、外側層4の内部
に、加熱した弾性材料を流し込むという作業が行なわれ
ることとなるから、熱等によって感光体特性が劣化する
という問題がある。また、感光層6の表面に傷が付いた
り、異物(弾性材料等の異物)が付着するおそれがあ
る。
【0030】上記(2)の方法では、弾性材料層3が形
成された後に感光層6が形成されることとなるから、感
光層塗工時の洗浄液や塗工液によって弾性材料層3の膨
潤、溶解、あるいは硬化が生じ、その結果、弾性材料層
としての機能が低下するおそれがある。
【0031】したがって、上記(1)(2)の方法では
所望の感光体ドラム1を得ることが極めて困難である。
【0032】また、上記(3)の方法では、筒状弾性部
材が圧縮状態から解放されて外側層4に向け膨張する過
程で、不均一に膨張するおそれがある。このため、軸2
と外側層4との同軸度が損なわれ、感光体ドラム1が回
転した際の振れが非常に大きくなるおそれがある。画像
形成装置においては、感光体の周囲に、感光体と当接す
る現像ローラが配置されるため、感光体の振れが大きく
なると、感光体と現像ローラとの接触状態が不安定にな
り、画像ムラが発生するという問題が生じる。
【0033】すなわち、図7に示した感光体ドラム1で
は、その製造が困難であると同時に、必ずしも良好な画
像が得難いという問題がある。。一方、前述した特開昭
57−115560号公報記載の技術(図10参照)を
利用し、金属ドラム71を、これが内方に容易に撓むこ
とができるように薄肉状、例えば少なくとも肉厚300
μm以下となるように構成すれば、この金属ドラム71
を疑似軟質材として利用することが可能となり、したが
って、現像ローラが硬質のものであっても、感光体ベル
トを用いることなく、現像ローラとの確実で安定した接
触状態が得られることが期待できる。また、この技術
(図10参照)によれば、上述した感光体ドラム1(図
7参照)の問題点も解消されることが期待できる。
【0034】しかしながら、上記公報には、金属ドラム
71を疑似軟質材として利用することについては何等記
載されていない。
【0035】また、仮に、図10に示した従来技術にお
いて、金属ドラム71を、疑似軟質材として利用できる
程度に薄肉状に構成したとすると、次のような問題が生
じる。
【0036】すなわち、前述したように、一般に電子写
真技術を用いた画像形成装置においては、トナー像の転
写後に像担持体表面に残留しているトナーを除去するク
リーナブレード等が設けられ、このクリーナブレード7
6(図10の仮想線参照)は像担持体表面に当接して像
担持体表面に残留したトナーを掻き落とすようになって
いるから、回転駆動される像担持体に対して負荷として
作用する。別言すれば、クリーナブレードは、像担持体
の軸線方向に伸び、像担持体の回転に対して負荷となる
当接部材の一つを構成する。また同様に、例えば帯電手
段等が、像担持体としての感光体に当接して従動回転す
る帯電ローラ等で構成される場合には、その帯電ローラ
等も、感光体の回転に対して負荷となる当接部材を構成
することとなる。
【0037】そして、このように、回転駆動される像担
持体に対して負荷として作用する当接部材が配置される
構成では、像担持体の基体としての金属ドラム71にお
ける、クリーナブレード76との当接部と、駆動側端部
71aとの間の部位71bに捻り力が作用することとな
る。
【0038】このような状況において、金属ドラム71
を薄肉状に構成すると、上記捻り力によって上記部位7
1bが変形するおそれがあり、変形が生じた場合には、
その変形部位において像担持体とクリーナブレード76
との当接が不適正となってクリーニング不良が生じるこ
ととなる。また、上記変形は金属ドラム71の周方向全
周に亙って生じることとなるから、他のプロセス部材
(負荷となる部材に限らない)、例えば現像ローラとの
当接も不適正となって現像不良等が生じることとなる。
【0039】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、現像ローラが硬質のものであっても、現像ローラと
の確実で安定した接触状態を得ることが可能で、かつ、
インパクト加工により薄肉円筒状に形成された基体を用
いつつ上記捻り変形を抑制して適正な画像を形成するこ
とのできる画像形成装置およびこれに用いる像担持体用
基体を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の画像形成装置は、可撓性を有する薄肉
円筒状の基体と、この基体の表面に形成された像担持層
とを有する、可撓性のある薄肉円筒状の像担持体と、こ
の像担持体の一端に設けられた、像担持体の回転駆動手
段と、前記像担持体の表面に当接して像担持体の回転に
対して負荷となる当接部材とを備えた画像形成装置であ
って、前記像担持体の基体が、スラグにパンチで衝撃を
与えることによりスラグを薄肉円筒状に展伸形成するイ
ンパクト加工により形成され、かつインパクト加工時に
おけるスラグが配置された一端部側へ向かって他端部側
からテーパ状に肉厚に形成されていることを特徴とす
る。
【0041】請求項2記載の像担持体用基体は、表面に
像担持層が形成される、可撓性を有する薄肉円筒状の基
体であって、スラグにパンチで衝撃を与えることにより
スラグを薄肉円筒状に展伸形成するインパクト加工によ
り形成され、かつインパクト加工時におけるスラグが配
置された一端部側へ向かって他端部側からテーパ状に肉
厚に形成されていることを特徴とする。
【0042】
【作用効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、像
担持体の一端に設けられた回転駆動手段によって像担持
体が回転駆動される。
【0043】像担持体は、可撓性を有する薄肉円筒状の
基体と、この基体の表面に形成された像担持層とを有す
る、可撓性のある薄肉円筒状となっているので、いわば
疑似軟質材として利用することができ、したがって、硬
質の現像ローラ等を確実かつ安定して接触させることが
可能となる。
【0044】また、像担持体の基体は、スラグにパンチ
で衝撃を与えることによりスラグを薄肉円筒状に展伸形
成するインパクト加工により形成されるので、比較的安
価に作成することができる。
【0045】ところで、インパクト加工により形成され
た薄肉円筒状の基体は、インパクト加工時におけるスラ
グが配置された一端部側と、他端部側(展伸方向先端
側)とでは加工硬化が異なる。スラグが配置された一端
部側では結晶粒径が大きくなって強度が比較的低くな
り、他端部側(展伸方向先端側)では結晶粒径が小さく
なって強度が比較的高くなる。
【0046】したがって、何等の方策も講ずることな
く、像担持体がその基体における比較的強度の低い前記
一端部側から駆動され、その像担持体の表面に当接して
像担持体の回転に対して負荷となる当接部材(例えばク
リーナブレード)が設けられている構成とすると、像担
持体における、当接部材との当接部と、駆動側端部との
間の部位に作用する捻り力によって、その部位が変形し
やすくなる。
【0047】この問題は、例えば、像担持体を、その基
体における比較的強度の高い前記他端部側から駆動する
構成とすることによって解決することも可能ではある
が、そうすると、基体の一端部側と他端部側とを区別し
て管理する必要が生じる等、像担持体の製造作業が煩雑
化してしまう。
【0048】これに対し、この請求項1記載の画像形成
装置によれば、像担持体の基体が、インパクト加工時に
おけるスラグが配置された一端部側へ向かって他端部側
からテーパ状に肉厚に形成されているので、基体の強度
の均一化を図ることが可能となる。
【0049】したがって、像担持体の表面に当接して像
担持体の回転に対して負荷となる当接部材(例えばクリ
ーナブレード)が設けられ、像担持体が片側から駆動さ
れる構成において、像担持体をどちら側から駆動するこ
ととしても、捻り力が作用する部位に変形が生じるとい
うことが防止され、あるいは著しく抑制されることとな
る。
【0050】以上のように、この請求項1記載の画像形
成装置によれば、現像ローラが硬質のものであっても、
現像ローラとの確実で安定した接触状態を得ることが可
能で、かつ、インパクト加工により薄肉円筒状に形成さ
れた基体を用いつつ上記捻り変形を抑制して適正な画像
を形成することが可能となる。
【0051】しかも、基体の一端部側と他端部側とを区
別して管理する必要がなくなる。
【0052】請求項2記載の像担持体用基体によれば、
表面に像担持層が形成される、可撓性を有する薄肉円筒
状の基体であって、スラグにパンチで衝撃を与えること
によりスラグを薄肉円筒状に展伸形成するインパクト加
工により形成され、かつインパクト加工時におけるスラ
グが配置された一端部側へ向かって他端部側からテーパ
状に肉厚に形成されているので、先の説明から分かるよ
うに、現像ローラが硬質のものであっても、現像ローラ
との確実で安定した接触状態が得られる像担持体を作成
することが可能となり、かつ、インパクト加工による薄
肉円筒状のものであるにもかかわらず、上記捻り変形を
抑制して適正な画像を形成することが可能となる。
【0053】しかも、その一端部側と他端部側とを区別
して管理する必要がなくなる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0055】図1は本発明に係る画像形成装置の一実施
の形態の要部を示す概略図、図2は感光体ユニットの断
面図である。
【0056】先ず、この画像形成装置の概要について説
明する。
【0057】この画像形成装置は、イエロー(Y)、シ
アン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の
トナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成する
ことのできる装置である。
【0058】図1において、10は感光体ユニット(図
2参照)であり、像担持体としての感光体11を有して
いる。感光体ユニット10は、後述する回転駆動手段に
よって図示矢印方向に回転駆動される。
【0059】感光体11は、後に詳しく説明する薄肉円
筒状の導電性を有する基体11a(図2参照)と、その
表面に形成された感光層11bとを有している。
【0060】感光体11の周りには、その回転方向に沿
って、帯電手段としての帯電ローラ20、現像手段とし
ての現像ローラ21(Y,C,M,K)、中間転写ベル
ト22、およびクリーニング手段30が配置される。
【0061】帯電ローラ20は、感光体11の外周面に
当接して従動回転し、感光体11の外周面を一様に帯電
させる。一様に帯電した感光体11の外周面には、図示
しない露光ユニットによって所望の画像情報に応じた選
択的な露光L1がなされ、この露光L1によって感光体
11上に静電潜像が形成される。
【0062】この静電潜像は、現像ローラ21でトナー
が付与されて現像される。
【0063】現像ローラとして、イエロー用の現像ロー
ラ21Y、シアン用の現像ローラ21C、マゼンタ用の
現像ローラ21M、およびブラック用の現像ローラ21
Kが設けられている。これら現像ローラ21Y,21
C,21M,21Kは、それぞれ図示しない接離機構に
よりに感光体11に対して接離可能に構成されており、
選択的に1つの現像ローラ21のみが感光体11に当接
し得るようになっている。したがって、これらの現像ロ
ーラ21は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの
うちのいずれかのトナーを感光体11の表面に付与して
感光体11上の静電潜像を現像する。現像ローラ21
は、硬質のローラ例えば、表面を粗面化した金属ロー
ラ、または、硬質の樹脂ローラで構成されている。
【0064】現像されたトナー像は、一次転写部T1で
中間転写ベルト22上に転写される。
【0065】クリーニング手段30は、上記転写後に、
感光体11の外周面に残留し付着しているトナー(図示
せず)を掻き落とすクリーナブレード31と、このクリ
ーナブレード31によって掻き落とされたトナーを受け
る受け部32とを備えている。
【0066】クリーナブレード31は、ブレード付勢バ
ネ33の付勢力によって、その先端部(縁部)が感光体
11の表面に当接されるようになっている。
【0067】中間転写ベルト22は、駆動ローラ23
と、4本の従動ローラ24(1本のみ図示)に張架され
おり、感光体11と略同一の周速で図示矢印方向に循環
駆動されるようになっている。
【0068】図示の従動ローラ24は、駆動ローラ23
との間で中間転写ベルト22がそれ自身の張力によって
感光体11に圧接される位置に配置されており、感光体
11と中間転写ベルト22との圧接部において一次転写
部T1が形成されている。
【0069】中間転写ベルト22が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体11上のトナー像
が中間転写ベルト22上に転写され、中間転写ベルト2
2上に転写されたトナー像は、図示しない二次転写部に
おいて、用紙等のシート(記録材)に転写される。
【0070】二次転写部でトナー像が転写されたシート
は、図示しない定着器を通ることによってそのトナー像
が定着された後、適所、例えば装置本体のシート受け部
に排出される。
【0071】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。
【0072】(i)図示しないホストコンピュータ等
(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画
像形成信号)が画像形成装置の制御部に入力されると、
感光体11、各現像ローラ21、および中間転写ベルト
22が回転駆動される。
【0073】(ii)感光体11の外周面が帯電ローラ
20によって一様に帯電される。
【0074】(iii)一様に帯電した感光体11の外
周面に、露光ユニットによって第1色目(例えばイエロ
ー)の画像情報に応じた選択的な露光L1がなされ、イ
エロー用の静電潜像が形成される。
【0075】(iv)感光体11には、第1色目(例え
ばイエロー)用の現像ローラ21Yのみが接触し、これ
によって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイ
エロー)のトナー像が感光体11上に形成される。
【0076】(v)中間転写ベルト22には上記トナー
の帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体
11上に形成されたトナー像が、一次転写部T1におい
て中間転写ベルト22上に転写される。
【0077】(vi)感光体11上に残留しているトナ
ーがクリーニング手段30によって除去された後、除電
手段25(図1参照)からの除電光L2によって感光体
11が除電される。
【0078】(vii)上記(ii)〜(vi)の動作
が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令
信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、
と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー
像が中間転写ベルト22上において重ね合わされて中間
転写ベルト22上に形成される。
【0079】(viii)所定のタイミングでシートが
供給され、二次転写部において、中間転写ベルト22上
のトナー像(基本的には4色のトナー像が重ね合わせら
れたフルカラー画像)がシート上に転写される。なお、
二次転写後に中間転写ベルト22上に残留しているトナ
ーは、図示しない接離機構を有するベルトクリーナによ
って除去される。
【0080】次に、感光体ユニット10について説明す
る。
【0081】図2に示すように、感光体ユニット10
は、左右一対の軸12L,12Rと、これらの軸12
L,12Rに対してそれぞれ固定された一対の円板状部
材13L,13Rと、これら一対の円板状部材13L,
13Rの外周面と固定用リング14とによって両端部1
1cが支持固定され、軸12(L,R)および円板状部
材13(L,R)とともに回転する可撓性を有する薄肉
円筒状の感光体11と、一方の円板状部材13Lに固定
された駆動手段をなす歯車16とを備えている。歯車1
6は、円板状部材13Lと別体に作成されており、複数
本(例えば3本(1本のみ図示))のネジ17で円板状
部材13Lに固定されている。
【0082】円板状部材13の外周面の外径は、感光体
11の内径よりも極僅かだけ大きく形成されており、感
光体11の端部に円板状部材13が圧入されている。こ
の圧入が円滑になされるように、円板状部材13の内側
には、テーパ面が形成されている。この圧入によって、
感光体11と円板状部材13とは略良好に結合される
が、両者の結合をより一層確実にするために、固定用リ
ング14が設けられている。固定用リング14は、リン
グ状の円板部14aと、これと一体の短い筒状部14b
とを有している。円板部14aには、その円周方向にお
いて等間隔に複数個(例えば8個(1つのみ図示))の
ネジ挿入用の孔14cが設けられている。筒状部14b
には、感光体11の端部11cおよび円板状部材13の
外側部分が圧入されるようになっている。この圧入が円
滑になされるように、筒状部14bの内周面には僅かな
傾斜のテーパ面が形成されている。
【0083】感光体11は、先ず、その端部11cに円
板状部材13を圧入し、次いで両者を固定用リング14
の筒状部14bに圧入し(固定用リング14を感光体1
1の端部11cおよび円板状部材13の外側にかぶ
せ)、固定用リング14をネジ15で円板状部材13に
固定することによって、円板状部材13に完全に固定さ
れる。
【0084】感光体11は、可撓性を有する導電性基体
11aの表面(外周面)に感光層11bを形成すること
により構成されている。なお、感光層11bは極めて薄
いために、図では明確には現れていない。
【0085】基体11aは、インパクト加工によって筒
状体を作成し、その筒状体に例えば絞り加工によって、
その厚さに後述するようなテーパを形成することにより
作成する。
【0086】図3はインパクト加工の説明図である。
【0087】先ず、図(a)に示すように、ダイ50に
スラグ(加工される金属片)41をセットする。スラグ
41としては、アルミニウムまたはアルミニウムを主成
分とする合金を用いる。
【0088】次いで、図(b)に示すように、パンチ5
1でスラグ41に衝撃を与える。すると、スラグ41が
瞬時に筒状に展伸され、筒状体42が形成される。
【0089】その後、図(c)に示すように、パンチ5
1を引き上げると、筒状体42の上端42aがストリッ
パ52に当接し、筒状体42がパンチ51から外れて、
筒状体42が得られることとなる。
【0090】このようにして得られた筒状体42に絞り
加工を施して、図4に示すように、その肉厚tにテーパ
(H/L1)を形成する。テーパは、インパクト加工時
におけるスラグ41が配置された一端部側11a2へ向
かって他端部側11a1から徐々に肉厚になるように形
成する。その後、切断線C1,C2(図3(c)参照)
で、スラグ41側の端部42bおよび上端側端部42c
を切り落として基体11aが得られる。
【0091】このような基体11aの表面に像担持層と
しての感光層11bが塗布(例えばディッピング)等に
より形成されて、感光体11が得られる。なお、テーパ
(H/L1)は僅かであるため、図2においては、その
テーパは明確には現れていない。
【0092】このような感光体11の可撓性すなわち柔
軟さは、基体11aの厚みと径とを調整することにより
決定することが可能であるから、使用される画像形成装
置に応じて適宜設定することが可能である。例えば、基
体厚み20〜300μm、基体直径10〜300mmの
範囲で適宜設定する。なお、感光層(OPC)は主とし
て樹脂からなるので、可撓性の面では優れるが、基体と
の密着性を確保し、レーザー光の干渉対策を施すため
に、基体とOPCとの間に下引き層を形成することが望
ましい。下引き層としては、酸化亜鉛、酸化チタン等の
レーザー光を吸収可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に
分散させた層が好適である。
【0093】以上のようにして得られた感光体ユニット
10は、図1に示したように画像形成装置に着脱可能に
装着され、装着された状態で、歯車16に画像形成装置
本体の駆動ギア(図示せず)が噛み合うことによって、
感光体11が矢印方向に回転駆動されることとなる。
【0094】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0095】(a) 感光体11の一端に設けられた歯
車16によって感光体11が回転駆動される。
【0096】感光体11は、可撓性を有する薄肉円筒状
の基体11aと、この基体11aの表面に形成された像
担持層11bとを有する、可撓性のある薄肉円筒状とな
っているので、いわば疑似軟質材として利用することが
でき、したがって、硬質の現像ローラ21等を確実かつ
安定して接触させることが可能となる。
【0097】また、感光体11の基体11aは、スラグ
41にパンチ51で衝撃を与えることによりスラグ41
を薄肉円筒状に展伸形成するインパクト加工により形成
されるので、比較的安価に作成することができる。
【0098】ところで、インパクト加工により形成され
た薄肉円筒状の基体11aは、インパクト加工時におけ
るスラグ41が配置された一端部側11a2と、他端部
側(展伸方向先端側)11a1とでは加工硬化が異な
る。スラグ41が配置された一端部側11a2では結晶
粒径が大きくなって強度が比較的低くなり、他端部側
(展伸方向先端側)11a1では結晶粒径が小さくなっ
て強度が比較的高くなる。
【0099】したがって、何等の方策も講ずることな
く、感光体11がその基体11aにおける比較的強度の
低い前記一端部側11a2から駆動され、その感光体1
1の表面に当接して感光体11の回転に対して負荷とな
る当接部材(例えばクリーナブレード31)が設けられ
ている構成とすると、感光体11における、当接部材と
の当接部11d(図2参照)と、駆動側端部との間の部
位11e(図2参照)に作用する捻り力によって、その
部位11eが変形しやすくなる。
【0100】この問題は、例えば、感光体11を、その
基体11aにおける比較的強度の高い前記他端部側11
a1から駆動する構成とすることによって解決すること
も可能ではあるが、そうすると、基体11aの一端部側
11a2と他端部側11a1とを区別して管理する必要
が生じる等、感光体11および感光体ユニット10の製
造作業が煩雑化してしまう。
【0101】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、図4に示したように、感光体11の基体1
1aが、インパクト加工時におけるスラグ41が配置さ
れた一端部側11a2へ向かって他端部側11a1から
テーパ状に肉厚に形成されているので、基体11aの強
度の均一化を図ることが可能となる。
【0102】したがって、感光体11の表面に当接して
感光体11の回転に対して負荷となる当接部材(例えば
クリーナブレード31等)が設けられ、感光体11が片
側から駆動される構成において、感光体11をどちら側
から駆動することとしても、捻り力が作用する部位11
eに変形が生じるということが防止され、あるいは著し
く抑制されることとなる。
【0103】以上のように、この実施の形態の画像形成
装置によれば、現像ローラ21が硬質のものであって
も、現像ローラ21との確実で安定した接触状態を得る
ことが可能で、かつ、インパクト加工により薄肉円筒状
に形成された基体11aを用いつつ上記捻り変形を抑制
して適正な画像を形成することが可能となる。
【0104】しかも、基体11aの一端部側11a2と
他端部側11a1とを区別して管理する必要がなくな
る。
【0105】(b)この実施の形態の像担持体用基体1
1aによれば、上の説明から分かるように、現像ローラ
21が硬質のものであっても、現像ローラ21との確実
で安定した接触状態が得られる像担持体を作成すること
が可能となり、かつ、インパクト加工による薄肉円筒状
のものであるにもかかわらず、上記捻り変形を抑制して
適正な画像を形成することが可能となる。
【0106】しかも、その一端部側11a2と他端部側
11a1とを区別して管理する必要がなくなる。
【0107】(c)前述したように、インパクト加工に
より形成された薄肉円筒状の基体11aは、インパクト
加工時におけるスラグ41が配置された一端部側11a
2と、他端部側(展伸方向先端側)11a1とでは加工
硬化が異なる。スラグ41が配置された一端部側11a
2では結晶粒径が大きくなって強度が比較的低くなり、
他端部側(展伸方向先端側)11a1では結晶粒径が小
さくなって強度が比較的高くなる。
【0108】したがって、何等の方策も講ずることな
く、図5に示すように、プロセス部材(例えば現像ロー
ラ21)を、その軸線方向中心部O1が感光体11の軸
線方向中心部O2と一致するように、感光体11に対し
て当接させたとすると、感光体11は、その他端部側1
1a1に比べて一端部側11a2の方が、大きな曲率を
持って変形することとなる。このため、一端部側11a
2の方に応力が集中し易くなり、結果として感光体11
の耐久性が低下してしまうという問題が生ずるおそれが
ある。
【0109】この問題は、図6に示すように、現像ロー
ラ21等のプロセス部材の軸線方向中心部O1を、基体
11aの軸線方向中心部O2に対して、基体11aの前
記他端部側11a1へシフト(シフト量をEで示す)さ
せて配置し、感光体11のプロセス部材との当接による
変形の曲率を、一端部側11a2と他端部側11a1と
で、大きくは異ならないようにすることによって解決す
ることも可能ではある。しかしながら、そうすると、基
体11aの一端部側11a2と他端部側11a1とを区
別して管理する必要が生じると同時に、プロセス部材の
レイアウトの自由度が低下してしまう。
【0110】これに対し、この実施の形態の画像形成装
置によれば、図4に示したように、感光体11の基体1
1aが、インパクト加工時におけるスラグ41が配置さ
れた一端部側11a2へ向かって他端部側11a1から
テーパ状に肉厚に形成されているので、基体11aの強
度の均一化を図ることが可能となる。
【0111】したがって、プロセス部材(例えば現像ロ
ーラ21)を、その軸線方向中心部O1が感光体11の
軸線方向中心部O2と一致するように、感光体11に対
して当接させたとしても、感光体11のプロセス部材と
の当接による変形の曲率が、一端部側11a2と他端部
側11a1とで、大きくは異ならないこととなり、結果
として感光体11の耐久性が向上することとなる。
【0112】すなわち、この実施の形態の画像形成装置
ないし像担持体用基体によれば、現像ローラ21が硬質
のものであっても、現像ローラ21との確実で安定した
接触状態を得ることが可能となり、かつ、基体がインパ
クト加工による薄肉円筒状のものであるにもかかわら
ず、像担持体の耐久性を向上させることができる。
【0113】しかも、基体の一端部側11a2と他端部
側11a1とを区別して管理する必要がなくなると同時
に、プロセス部材のレイアウトの自由度の低下を防止す
ることができる。
【0114】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0115】例えば、上記実施の形態では、像担持体の
例として感光体を取り上げて説明したが、中間転写体
(感光体上のトナー像が一次転写され、そのトナー像を
用紙等の記録材に二次転写させるための円筒状転写体)
に対しても適用することができる。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の画像形成装置によれば、
現像ローラが硬質のものであっても、現像ローラとの確
実で安定した接触状態を得ることが可能で、かつ、イン
パクト加工により薄肉円筒状に形成された基体を用いつ
つその捻り変形を抑制して適正な画像を形成することが
可能となる。
【0117】しかも、基体の一端部側と他端部側とを区
別して管理する必要がなくなる。
【0118】請求項2記載の像担持体用基体によれば、
現像ローラが硬質のものであっても、現像ローラとの確
実で安定した接触状態が得られる像担持体を作成するこ
とが可能となり、かつ、インパクト加工による薄肉円筒
状のものであるにもかかわらず、その捻り変形を抑制し
て適正な画像を形成することが可能となる。
【0119】しかも、その一端部側と他端部側とを区別
して管理する必要がなくなる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態の要
部を示す概略図。
【図2】感光体ユニットの断面図
【図3】(a)(b)(c)はインパクト加工の説明
図。
【図4】基体11aの部分省略拡大断面図。
【図5】作用を説明するための概念図。
【図6】作用を説明するための概念図。
【図7】従来技術の説明図。
【図8】従来技術の説明図。
【図9】従来技術の説明図。
【図10】従来技術の説明図。
【符号の説明】
11 像担持体(感光体) 11a 基体 11a1 他端部側 11a2 一端部側 11b 感光層(像担持層) 16 歯車(回転駆動手段) 21 現像ローラ(プロセス部材) 31 クリーナブレード(当接部材) 41 スラグ 51 パンチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 雄二郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA05 CD07 CG03 2H068 AA52 AA54 AA59 CA32 EA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する薄肉円筒状の基体と、こ
    の基体の表面に形成された像担持層とを有する、可撓性
    のある薄肉円筒状の像担持体と、 この像担持体の一端に設けられた、像担持体の回転駆動
    手段と、 前記像担持体の表面に当接して像担持体の回転に対して
    負荷となる当接部材とを備えた画像形成装置であって、 前記像担持体の基体が、スラグにパンチで衝撃を与える
    ことによりスラグを薄肉円筒状に展伸形成するインパク
    ト加工により形成され、かつインパクト加工時における
    スラグが配置された一端部側へ向かって他端部側からテ
    ーパ状に肉厚に形成されていることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 表面に像担持層が形成される、可撓性を
    有する薄肉円筒状の基体であって、スラグにパンチで衝
    撃を与えることによりスラグを薄肉円筒状に展伸形成す
    るインパクト加工により形成され、かつインパクト加工
    時におけるスラグが配置された一端部側へ向かって他端
    部側からテーパ状に肉厚に形成されていることを特徴と
    する像担持体用基体。
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