JP2000066063A - 光通信用モジュール - Google Patents

光通信用モジュール

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JP2000066063A
JP2000066063A JP10235247A JP23524798A JP2000066063A JP 2000066063 A JP2000066063 A JP 2000066063A JP 10235247 A JP10235247 A JP 10235247A JP 23524798 A JP23524798 A JP 23524798A JP 2000066063 A JP2000066063 A JP 2000066063A
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ferrule
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semi
cylindrical groove
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JP10235247A
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Kunio Harada
邦男 原田
Kimio Tateno
公男 立野
Masabumi Kanetomo
正文 金友
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 組立時にパッケージ上に位置決めしたフェル
ールの位置がずれること無く固定でき、製品として使用
している間フェルールにその中心軸方向に一定圧力が加
わってもずれないようにする簡単な方法を提供すること
により、組み立てコスト及び部品コストを低減した安価
で小型の光通信用モジュールを提供する。 【解決手段】 外周に溝を設けたフェルール7もしくは
外周の一部分の表面粗さを荒らしたフェルールをパッケ
ージ1とコネクタ部9に微細な突起14を設けたキャッ
プ12で挟み込むことにより、また、フェルールとパッ
ケージもしくはキャップ内の段差の隙間に流し込み硬化
させた接着剤等の樹脂の対圧縮効果により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光の発光体若しく
は受光体を内部に有し第1のフェルールを位置決め固定
するための半円筒状の溝を持つ光通信用モジュール本体
部、第1のフェルール、及び、光モジュール内部の発光
体若しくは受光体等を封じると同時に第1のフェルール
を押さえ付ける樹脂製のキャップから成り、第1のフェ
ルールと第2のフェルールの突起部同士を同一の該中心
軸線上で一定圧力を加え離脱自在に対向接合する光コネ
クタを備えた光通信用モジュールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光通信用モジュールとして、例え
ば特開平7−199006号公報や特開平9−9674
7号公報に記載されているような光学系にレンズを組み
込んだもの、若しくは、1995年電子情報通信学会総
合大会論文集184ページに記載されているようなセラ
ミックパッケージと金属のフタ及び金属のブロックを用
いた構造のもの等が知られている。
【0003】どちらの構造でも第1のフェルールと、第2
のフェルールの突起部同士を同一の中心軸線上で一定圧
力を加え離脱自在に対向接合する光コネクタを備えた光
通信用モジュールの場合、光通信用モジュール内光コネ
クタ部に配置されている第1のフェルールは、上記一定
圧力を保持するためにパッケージ内部に厳密な位置で配
置することが必要である。さらにどちらの構造でもフェ
ルールから導き出されている光ファイバーと光素子との
位置関係は厳密に規定される。つまり、パッケージとフ
ェルール及び光ファイバーと光素子の2個所で位置関係
が厳密に規定されている。
【0004】図1に従来の技術を用いた光学系にレンズ
を組み込んだ構造の光通信用モジュールの一例を示す。
光通信用モジュールのパッケージ1はリードフレーム2
と一体で射出成形されている。パッケージ1の内部には
リードフレーム2の平面部分が露出しており、該平面部
分の規定位置にSi基板3が搭載されている。Si基板
3には半導体レーザやフォトダイオード等の光素子4と
レンズ5が予め規定位置に搭載されている。Si基板3
には位置決め用に加工されたV溝6にフェルール7から
導き出された光ファイバー8が、光ファイバー8の端面
がレンズ5近傍の規定位置に配列されるよう固定されて
おり、フェルール7はパッケージ1先端のコネクタ部9
に位置決め固定されている。この場合レンズ5により光
素子4からの出射光のコリメートもしくは入射光のフォ
ーカスが行われるため、光素子4と光ファイバー8の位
置合わせが容易になるため、前述した2個所の厳密な位
置関係のうちパッケージとフェルールの位置関係のみを
精度良く組みたてれば良い。しかし、光学系にレンズを
組み込んだ構造のものは部品点数が多くなり小型化が難
しい上に組立コストが掛かると言う問題があった。
【0005】図2にセラミックパッケージと金属のフタ
及び金属のブロックを用いた構造の光通信用モジュール
のもう一例を示す。なお図中において、前述と同一部分
もしくは相当部分には同一の符号を付し、説明は省略す
る。本例では、前記2個所の厳密な位置関係の内、光フ
ァイバー8と光素子の位置関係を精度良く組みたて、さ
らにパッケージとフェルールの位置関係に相当する部分
もブロック10の位置を調整することによって精度良く
組みたて組み立てている。つまり精度良く組み立てるこ
とが必要な部分が2個所あるわけであるが、すべての部
品をパッケージ上に一方向から順次搭載するだけで組み
立てられる構造という利点は大きい。しかしながら、パ
ッケージにセラミック、ブロック10とフタ11に金属
を用いているため製造コストが掛かると言う問題があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、光学
系にレンズを組み込んだ構造の光通信用モジュールは部
品点数が多くなり小型化が難しい上に組立コストが掛か
ると言う問題があり、セラミックパッケージと金属のフ
タ及び金属のブロックを用いた構造の光通信用モジュー
ルは組み立てコストが掛かることと材料による製造コス
トが掛かると言う問題があった。さらにどちらの構造
も、パッケージ上に位置決めした後のフェルールの位置
及び光素子に対し位置決めした光ファイバーの位置を移
動しないように固定する方法に関しては言及されていな
い。
【0007】本発明は、組立時にパッケージ上に位置決
めしたフェルールの位置がずれること無く固定でき、製
品として使用している間フェルールにその中心軸方向に
一定圧力が加わってもずれないようにする方法を提供す
ることを目的としている。また本発明は、すべての部品
をパッケージ上に一方向から順次搭載するだけで組み立
てられる構造にした上で、レンズ等の部品を用いること
なく精度を維持し、樹脂部品を用いた構成により組み立
てコスト及び部品コストを低減した小型の光通信用モジ
ュールを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、組み立て精度が必要なパッケージとフェルール及び
光ファイバーと光素子の2個所の固定方法に関し、全長
を一定公差範囲に収めた一端から光ファイバが導き出さ
れたフェルールの光ファイバー部を、パッケージ上に載
せたフェルールの位置をその中心軸線方向に調整するこ
とによりSi基板上で光素子との位置決めを行い固定し
た後は、キャップを押し付けて接着するだけで、キャッ
プに設けられた微細な突起がフェルールの外周に設けら
れた溝もしくはフェルールの表面粗さを荒くした部位に
食い込み、フェルールにその中心軸方向に一定圧力が加
わってもずれないようにしたものである。この時フェル
ールとパッケージの位置関係は、パッケージ先端のコネ
クタ部から光素子までの位置決め精度及び光ファイバが
導き出されたフェルールの光ファイバーを含めた全長の
精度により決定され、フェルールの突き出し量は変化す
ることになるが、本光通信用モジュールと結合する相手
光ファイバーコネクタに突き出し量の変動分を吸収する
機構を設けることは容易であり、既に多くの光ファイバ
ーコネクタに同様の機構が採用されているため、本発明
では光素子に対して位置決めされたフェルールをずれな
いように固定することに主眼をおいている。
【0009】そして、本発明は、円柱型の形状を有し且
つこの円柱の中心軸線上に光ファイバが固定され且つ円
柱の一端には光ファイバと共に一体成形された曲率を有
する突起部を有し、その他端からは光ファイバが導き出
された形状の第1フェルールと、第1フェルールと同じ
形状を有し且つ同じように光ファイバと組み合わされた
(いわば同一構造の)第2フェルールとを、夫々の突起
部(光ファイバ端と一体成形された上記中心軸に対して
曲率を有する上記フェルール端面)同士を各々の中心軸
線を合わせてこの軸上で一定圧力を加えることで離脱自
在に対向接合させた光コネクタ構造を備えた光通信用モ
ジュールにおいて、次のような構成上の特徴を有する。
【0010】第1に、上記光通信用モジュールを上記第
1フェルールと光の発光体又は受光体とをその内部に配
置して構成した(この光通信モジュールに対し、上記第
2フェルールが着脱可能となる構成とする)場合におい
て、第1フェルールを光通信用モジュールの所定部位に
位置決め固定するために、当該第1のフェルールの外周
に1本以上の溝を設けている。溝の構造はフェルール側
面に対し、凹でも凸でもよく、溝は外周に亘り連続して
いる必要はなく、使い勝手に応じ適宜分断しても良い。
更に上記溝に変えてフェルールを構成する円柱の側面の
少なくとも一部の表面に凹凸を設けるか又は他の部分に
比べて粗く(微細な凹凸のあるざらついた面に)加工し
ても良い。
【0011】このような構成は、上記光通信用モジュー
ル(以下、モジュール)のパッケージを樹脂のような熱
膨張の大きい材料で構成した場合、有効である。その根
拠は、以下のとおりである。
【0012】フェルール(Ferrule)はその語源が示す
如く、光ファイバの一端に口輪の如くはめられる。そし
て、上記第1のフェルールはモジュールのパッケージか
ら首を出す形態(この首の出る長さが上述の「突き出し
量」に相当)に固定される。フェルールは通常、ジルコ
ニア・セラミック(ZrO3)や石英(SiO2)という
材料から構成され、その中心部にコア層の外周をクラッ
ド層で覆った光ファイバが装着される。上記モジュール
から突き出た第1フェルールには、スリーブに覆われた
第2フェルールが接続される。第2フェルールは、スリ
ーブに設けられた穴の内部に上記光ファイバと一体成形
された端面が設けられ、この穴に第1フェルールの突き
出た端部(光ファイバと一体成形された端面)をはめ込
み、双方の光ファイバを光学的に接続する。第1フェル
ールの他端から延びる光ファイバはモジュール内部に設
けられた発光素子又は受光素子に光学的に接続される。
第2フェルールの他端から延びる光ファイバは光伝送シ
ステムを構成する信号伝送線に直接又は間接的に(ファ
イバコネクタ等を介して)接続される。
【0013】上記スリーブ内において、2つのフェルー
ル端を接近させることは、上述のモジュール内の素子と
光信号伝送線との間における光信号の授受に大きく影響
する。これに対し、上記パッケージの熱変形は、第1フ
ェルールの突き出し量を変えてしまうため、スリーブ内
にて2つのフェルール端を充分に接近させなくなるとい
う問題を起こす。従来は、上記パッケージの第1フェル
ール固定部分に「バリ」を形成し、実装時にフェルール
外周でこのバリを潰すことで双方を密着させていたが、
本発明者はこの技術が上述の問題を解消し得ないという
点に気づき、上記モジュール構成を考えた。通常、熱変
形を生じるパッケージ材料に対して、第1フェルールの
材料は硬度が大きい(可塑性が低い)ため、第1フェル
ール外周に形成された凹凸にパッケージ材料が食い込
み、これにより第1フェルールの突き出し量をパッケー
ジが熱変形を受けても安定に保つのである。
【0014】本発明による光通信用モジュールの構成上
の特徴について、更に記述を進める。
【0015】本発明の第2の特徴的な構成は、上記第1
の構成において、第1のフェルールを上記光通信用モジ
ュールの所定部位に位置決め固定するために、第1のフ
ェルールの外周長手方向で該光ファイバが導き出された
側から概略2分の1の範囲の表面粗さを荒くすることにあ
る。
【0016】本発明の第3の特徴的な構成は、上記第1
の構成を有する光通信用モジュールは、光の発光体若し
くは受光体を内部に有し且つ第1のフェルールを位置決
め固定するために第1のフェルールと同径の円筒をその
中心軸を通る面で概略2分の1にした第1の半円筒状の溝
を持つ光通信用モジュール本体部と、上記第1のフェル
ール、及び、光通信用モジュール内部の発光体若しくは
受光体等を封じると同時に第1のフェルールを押さえ付
ける樹脂製のキャップから構成されるものである。そし
て、上記キャップに上記第1のフェルールと同径の円筒
をその中心軸を通る面で概略2分の1にした第2の半円筒
状の溝、及びその溝に第2の半円筒状の溝の中心軸と概
略平行且つ第2の半円筒状の溝と概略同じ長さの微細な
突起を成形して設け、上記光通信用モジュール本体部の
第1の半円筒状の溝に第1のフェルールを位置決めして配
置した後押し付けることにより微細な突起が該第1のフ
ェルールの外周に設けた溝に食い込み、同時にキャップ
と光通信用モジュールを接着することによって第1のフ
ェルールがその中心軸方向に移動しないように固定す
る。
【0017】上述の第2又は第3の光通信用モジュール
において、第2構成における第1のフェルールがその中心
軸方向に移動しないよう固定するために、第3構成に規
定されるキャップに設けた第1の半円筒状の溝の微細な
突起の代わりに、第1の半円筒状の溝の第1のフェルール
の表面粗さを荒くした部位が当たる場所に溝と同軸で概
略外周の2分の1の長さのリング状の微細な突起を設け
てもよい。また、上記光通信用モジュールにおいて、第
1のフェルールがその中心軸方向に移動しないよう固定
する手段として、上記第3構成における光モジュール及
びキャップに設けた第1の半円筒状の溝及び第2の半円
筒状の溝のどちらか一方若しくは両方の溝の内側端部
に、第1のフェルールの光ファイバが導き出された側の
端部とわずかな隙間を開けて半円筒状の溝中心軸方向に
立ち上がった段を設け、第1のフェルールを雄コネクタ
の所定部位に位置決め後接着剤等の樹脂を流し込み硬化
させてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましき実施の形
態を実施例及びその関連図面を参照して説明する。
【0019】図3から図6は、本発明を実施した光通信
用モジュールの構成略図であり、図3は本発明による光
通信用モジュールの立体図で、キャップ12を外して脇
に並べた状態、図4は図3のキャップ12先端に成形さ
れたコネクタ部9の先端を拡大して表わしている。図5
(a)は光通信用モジュール完成品の平面図でキャップ
12を外した状態、図5(b)は図5(a)をフェルー
ル7の中心軸で断面した状態を表している。図6は図5
(b)のフェルール7周辺を拡大して表わしている。
【0020】図3においてパッケージ1はリードフレー
ム2と一体で射出成形された樹脂製の部品である。パッ
ケージ1の内部にはリードフレーム2の平面部分が露出
しており、該平面部分の規定位置に半導体レーザやフォ
トダイオード等の光素子4が予め規定位置に搭載された
Si基板3が搭載され、さらに、Si基板3には位置決
め用に加工されたV溝6にフェルール7から導き出され
た光ファイバー8が、光ファイバー8の端面が光素子4
近傍の規定位置に配列されるよう固定されている。フェ
ルール7はパッケージ1先端のコネクタ部9に設けられ
たフェルールと同径の円筒をその中心軸を通る面で概略
2分の1にした半円筒状の溝13に位置決め配置されて
いる。この状態から脇にあるキャップ12を図の状態か
ら裏返しにしてパッケージ1に押し付け接着することに
より図5に示す光通信用モジュール完成品に組み立てら
れる。この時キャップ12の先端部分に成形されたコネ
クタ部9’には図4に拡大して示すように、フェルール
と同径の円筒をその中心軸を通る面で概略2分の1にし
た半円筒状の溝13’、及び、その溝に半円筒状の溝1
3’の中心軸と概略平行にかつ半円筒状の溝13’と概
略同じ長さの微細な突起14が1本もしくは2本成形さ
れており、また、フェルール7には外周に1本以上の溝
15が設けられているため、キャップ12をフェルール
7を挟んでパッケージ1に押し付けることにより突起1
4がつぶれて変形し、図6に示すようにフェルール7の
外周に設けられた溝15に食い込み、フェルール7にそ
の中心軸方向に一定の範囲の圧力が加わってもフェルー
ル7が中心軸方向に移動しないように固定できる。
【0021】図7から図10に本発明を実施した別例の
光通信用モジュールの構成略図を示す。図7は光通信用
モジュールの立体図で、キャップ12を外して脇に並べ
た状態、図8は図7のキャップ12先端に成形されたコ
ネクタ部9を拡大して表わしている。図9(a)は光通
信用モジュール完成品の平面図でキャップ12を外した
状態、図9(b)は図9(a)をフェルール7の中心軸
で断面した状態を表している。図10は図9(b)のフ
ェルール7周辺を拡大して表わしている。
【0022】図7から図9に示す光通信用モジュールの
完成品に組み立てる手順は前述の実施例と同じであり、
構成部品には前述の実施例と同一部分もしくは相当部分
には同一の符号を付してあるため、説明は省略する。
【0023】この時キャップ12の先端部分に成形され
たコネクタ部9’には図8に拡大して示すように、フェ
ルールと同径の円筒をその中心軸を通る面で概略2分の
1にした半円筒状の溝13、及び、半円筒状の溝13の
フェルールの表面粗さを荒くした部位が当たる場所に半
円筒状の溝13と同軸で概略外周の2分の1の長さのリ
ング状の微細な突起14’が1本もしくは2本成形され
ており、また、フェルール7は外周長手方向で光ファイ
バ8が導き出された側から概略2分の1の範囲に表面粗さ
を荒くした部分16が設けてあるため、キャップ12を
フェルール7を挟んでパッケージ1に押し付けることに
より突起14’がつぶれて変形し、図10に示すように
フェルール7の外周で表面粗さを荒くした部分16に食
い込み、フェルール7にその中心軸方向に一定の範囲の
圧力が加わってもフェルール7が中心軸方向に移動しな
いように固定できる。
【0024】図11から図14に本発明を実施したもう
一例の光通信用モジュールの構成略図を示す。図11は
光通信用モジュールの立体図で、キャップ12を外して
脇に並べた状態、図12は図11のパッケージ1先端の
コネクタ部9及びキャップ12先端に成形されたコネク
タ部9’を拡大して表わしている。図13(a)は光通
信用モジュール完成品の平面図でキャップ12を外した
状態、図13(b)は図13(a)をフェルール7の中
心軸で断面した状態を表している。図14は図13
(b)のフェルール7周辺を拡大して表わしている。
【0025】図11から図13に示す光通信用モジュー
ルの完成品に組み立てる手順は前述の実施例と同じであ
り、構成部品には前述の実施例と同一部分もしくは相当
部分には同一の符号を付してあるため、説明は省略す
る。
【0026】この時キャップ12の先端部分に成形され
たコネクタ部9及びキャップ12先端分部に成形された
コネクタ部9’もしくはどちらか一方には図12に拡大
して示すように、フェルールと同径の円筒をその中心軸
を通る面で概略2分の1にした半円筒状の溝13と溝の
内側端部で、フェルール7の光ファイバ8が導き出され
た側の端部とわずかな隙間17が開くように半円筒状の
溝13の中心軸方向に立ち上がった段18が設けられて
おり、キャップ12をフェルール7を挟んでパッケージ
1に接着固定するときに、隙間17に接着剤等の樹脂1
9を流し込み硬化させることにより、単にキャップ12
をフェルール7を挟んでパッケージ1に接着固定した場
合よりもフェルール7にその中心軸方向に一定の範囲の
圧力が加わってもフェルール7が中心軸方向に移動しに
くいように固定できる。
【0027】本実施例によれば、キャップに設けられた
微細な突起がフェルールの外周に設けられた溝もしくは
フェルールの表面粗さを荒くした部位に食い込むという
作用により、もしくはフェルールとパッケージの段差の
隙間に流し込み硬化させた接着剤等の樹脂の対圧縮作用
により、組立時にパッケージ上に位置決めしたフェルー
ルの位置がずれること無く固定でき、製品として使用し
ている間フェルールにその中心軸方向に一定圧力が加わ
ってもずれないようにするのに非常に好都合な効果が得
られる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、キャップに設けられた
微細な突起がフェルールの外周に設けられた溝もしくは
フェルールの表面粗さを荒くした部位に食い込むという
作用、又はフェルールとパッケージの段差の隙間に流し
込み硬化させた接着剤等の樹脂の対圧縮作用により、組
立時にパッケージ上に位置決めしたフェルールの位置が
ずれること無く固定できる。
【0029】これにより、製品として使用している間フ
ェルールにその中心軸方向に一定圧力が加わってもずれ
ないようにすることが、すべての部品をパッケージ上に
一方向から順次搭載するだけで容易に行えるため、また
レンズ等の部品を用いることなく精度を維持できるた
め、さらに樹脂部品を用いた構成であるため、組み立て
コスト及び部品コストを低減すること可能な光通信用モ
ジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光通信用モジュールの断面図である。
【図2】従来の光通信用モジュールの立体図である。
【図3】本発明による光通信用モジュールの一実施例の
立体図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】本発明による光通信用モジュール一実施例の平
面図及び断面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【図7】本発明による光通信用モジュールの一実施例の
立体図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【図9】本発明による光通信用モジュール一実施例の平
面図及び断面図である。
【図10】図10の部分拡大図である。
【図11】本発明による光通信用モジュールの一実施例
の立体図である。
【図12】図11の部分拡大図である。
【図13】本発明による光通信用モジュール一実施例の
平面図及び断面図である。
【図14】図13の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…パッケージ、2…リードフレーム、3…Si基板、
4…光素子、5…レンズ、6…V溝、7…フェルール、
8…光ファイバー、9…コネクタ部、9’…コネクタ
部、10…ブロック、11…フタ、12…キャップ、1
3…半円筒状の溝、13’…半円筒状の溝、14…微細
な突起、14’…微細な突起、15…溝、16…表面粗
さを荒くした部分、17…隙間、18…段、19…樹
脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金友 正文 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA04 BA13 DA04 DA12 DA17 DA31 DA35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円柱型で、円柱の中心軸線上に光ファイバ
    が固定されたフェルールで、円柱の一端に曲率を持った
    突起部が該光ファイバと共に一体成形され、もう一端か
    ら該光ファイバが導き出された第1のフェルールと、同
    一構造の第2のフェルールの該突起部同士を同一の該中
    心軸線上で一定圧力を加え離脱自在に対向接合する光コ
    ネクタを備えた光通信用モジュールであって、該第1の
    フェルールと光の発光体若しくは受光体を内部に有する
    該光通信用モジュールにおいて、該第1のフェルールを
    該光通信用モジュールの所定部位に位置決め固定するた
    めに、該第1のフェルールの外周に1本以上の溝を設け
    たことを特徴とする光通信用モジュール。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光通信用モジュールにおい
    て、該第1のフェルールを該光通信用モジュールの所定
    部位に位置決め固定するために、該第1のフェルールの
    外周長手方向で該光ファイバが導き出された側から概略
    2分の1の範囲の表面粗さを荒くしたことを特徴とする請
    求項1記載の光通信用モジュール。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光通信用モジュールにおい
    て、該光通信用モジュールは、光の発光体若しくは受光
    体を内部に有し該第1のフェルールを位置決め固定する
    ために該第1のフェルールと同径の円筒をその中心軸を
    通る面で概略2分の1にした第1の半円筒状の溝を持つ該
    光通信用モジュール本体部、該第1のフェルール、及
    び、該光通信用モジュール内部の発光体若しくは受光体
    等を封じると同時に該第1のフェルールを押さえ付ける
    樹脂製のキャップから構成されるものであって、該キャ
    ップに該第1のフェルールと同径の円筒をその中心軸を
    通る面で概略2分の1にした第2の半円筒状の溝、及び、
    その溝に該第2の半円筒状の溝の中心軸と概略平行にか
    つ該第2の半円筒状の溝と概略同じ長さの微細な突起を
    成形して設け、該光通信用モジュール本体部の該第1の
    半円筒状の溝に該第1のフェルールを位置決めして配置
    した後押し付けることにより該微細な突起が該第1のフ
    ェルールの該外周に設けた溝に食い込み、同時に該キャ
    ップと該光通信用モジュールを接着することによって該
    第1のフェルールがその中心軸方向に移動しないように
    固定できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    光通信用モジュール。
  4. 【請求項4】請求項2及び請求項3記載の光通信用モジ
    ュールにおいて、請求項2記載の該第1のフェルールがそ
    の中心軸方向に移動しないよう固定するために、請求項
    3記載の該キャップに設けた該第1の半円筒状の溝の該微
    細な突起の代わりに該第1の半円筒状の溝の該第1のフェ
    ルールの該表面粗さを荒くした部位が当たる場所に該溝
    と同軸で概略外周の2分の1の長さのリング状の微細な
    突起を設けたことを特徴とする請求項1記載の光通信用
    モジュール。
  5. 【請求項5】請求項1及び請求項3記載の光通信用モジ
    ュールにおいて、該第1のフェルールがその中心軸方向
    に移動しないよう固定する手段として、請求項3記載の
    該光モジュール及び該キャップに設けた該第1の半円筒
    状の溝及び該第2の半円筒状の溝のどちらか一方若しく
    は両方の溝の内側端部に、該第1のフェルールの光ファ
    イバが導き出された側の端部とわずかな隙間を開けて該
    半円筒状の溝中心軸方向に立ち上がった段を設け、該第
    1のフェルールを該雄コネクタの所定部位に位置決め後
    接着剤等の樹脂を流し込み硬化させたことを特徴とする
    請求項1記載の光通信用モジュール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001004876A (ja) * 1999-06-24 2001-01-12 Nec Corp フェルール固定構造
JP2005024723A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Sumitomo Electric Ind Ltd 光モジュール

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