JP2000064346A - 建設機械のバッテリ収納構造 - Google Patents

建設機械のバッテリ収納構造

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JP2000064346A
JP2000064346A JP10234125A JP23412598A JP2000064346A JP 2000064346 A JP2000064346 A JP 2000064346A JP 10234125 A JP10234125 A JP 10234125A JP 23412598 A JP23412598 A JP 23412598A JP 2000064346 A JP2000064346 A JP 2000064346A
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battery
opening
plate
space
closing door
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JP10234125A
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English (en)
Inventor
Koji Nishimura
孝治 西村
Yoshiaki Ishii
芳明 石井
Mitsuyuki Okazaki
充之 岡崎
Tsutomu Fukumoto
務 福本
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回フレーム内のスペースを利用して、バッ
テリの日常点検や、電解液の充填等の作業を容易に行う
ことができるようにする。 【解決手段】 旋回フレーム7の乗降部7aとして機能
する左側の部位から前方にかけての部位には、側部カバ
ー23の一部を水平方向の前方に向けて開閉可能な開閉
扉24として構成し、この空間をバッテリ20が装着さ
れるバッテリ収納空間とするために、下面板22におけ
るバッテリ収納空間となる位置には支持台25が取り付
けられており、この支持台25にバッテリ20を載置す
るバッテリ載置板26が設置されて、クランプ板体27
で着脱可能に固定され、バッテリ20を載置・固定した
状態で、開閉扉24の閉鎖時には、旋回フレーム7のバ
ッテリ収納空間内の収納位置に配置させ、開閉扉24を
開放した時には、この開放により形成される開口部から
外部に引き出されて、バッテリ20の交換等が可能な引
き出し位置に変位するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の上部旋
回体に設置されるバッテリの収納構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一種として油圧ショベルがあ
るが、油圧ショベルは履帯を備えたクローラ式の走行体
を備えた下部走行体上に上部旋回体を旋回可能に設置し
たものから構成される。上部旋回体は旋回フレームを有
し、この旋回フレームには、作業機として、ブーム,ア
ーム及びバケット等からなるフロント作業機構が装着さ
れている。また、上部旋回体にはオペレータが着座して
機械の操作を行うための運転席が設置され、エンジン等
の様々な機器類を収納する機械室カバー、さらにはカウ
ンタウエイト等が設けられる。
【0003】ところで、都市土木等のための油圧ショベ
ルとしては、近年、極めて狭い場所でも円滑に作業を行
えるようにするために、小型化の要請は極めて強く、ま
た土木・建設以外の分野、例えば造園等の分野でも油圧
ショベルを用いる傾向もあり、油圧ショベルの小型化の
要請はさらに強いものとなっている。特に、前述したよ
うな作業現場では、周囲に構築物や樹木等が接近してい
ることもあるから、上部旋回体を旋回させた時にこれら
構築物,樹木等の障害物と衝突しないようにする必要が
ある。油圧ショベルにおいて、後方小旋回構造または超
小旋回構造のものがあるが、これらは前述した要請に対
処するためのものである。油圧ショベルの車幅は、一般
的には、履帯の両端間の間隔である。この車幅内には障
害物が存在しないのが普通であるから、上部旋回体の旋
回時に、この上部旋回体の旋回フレーム、特にその後端
部が車幅からはみ出さないようにすれば、つまり旋回半
径を車幅内に抑制すれば、周囲の障害物と衝突すること
はない。
【0004】ここで、上部旋回体には作業機を構成する
フロント作業機構が連結されているが、このフロント作
業機構は、常にオペレータの視野に入ることから、必ず
しも障害物と衝突する可能性があれば、その何らかの回
避行為を行うことができるので、フロント作業機構は必
ずしも旋回半径内に位置させる必要はない。後方小旋回
構造の油圧ショベルは、フロント作業機構を旋回半径に
入るように設定されていないものであり、超小旋回構造
の油圧ショベルはフロント作業機構をある姿勢状態に保
持すれば、このフロント作業機構を含めた上部構造全体
が車幅内で旋回できる構造となったものである。
【0005】以上の後方小旋回構造や超小旋回構造の油
圧ショベルは、特にミニショベルの分野で多く用いられ
る構造のものであり、その性質上、上部旋回体が小型化
され、その旋回フレームは旋回中心から履帯の側部まで
の長さを半径とする円形とほぼ一致する円形とするのが
一般的である。上部旋回体には、フロント作業機構が連
結して設けられるほかに、油圧ショベルを作動させるの
に必要な種々の機器類等が設置され、さらに運転席も設
けられる。ここで、フロント作業機構は、そのブームが
旋回フレームの前方側の部位に連結される関係から、上
部旋回体に占める占有面積はさほど大きくはない。
【0006】運転席は旋回フレームの上において、オペ
レータがフロント作業機構の全体を有効に視野に入れる
ことができる位置に配置される。そして、運転席は、シ
ートの周囲に操作レバーや操作ペダル等の操作手段を配
置したものであり、さらに機械の作動状態等を表示する
表示パネルを設けたコンソールも配置される。このよう
な操作手段等のユニットを含めた運転席はキャブ内に配
置するように構成したものと、運転席そのものは外部に
露出した位置に配置し、その上部にキャノピーを設ける
ように構成したものもある。
【0007】一方、油圧ショベルを作動させるのに必要
な機器類としては、エンジンと油圧ポンプとがあり(エ
ンジンと油圧ポンプとは連結されて1つのユニットを構
成する)、また油圧ポンプからの圧油を制御するコント
ロールバルブや、フィルタその他の油圧関連機器があ
る。さらに、これらの間には多数の配管が接続される。
作動油タンク及び燃料タンクも上部旋回体に設置され、
さらにバッテリも搭載される。そして、フロント作業機
構は土砂の掘削を行うためのものであるから、掘削時の
抵抗により車両全体のバランスを崩さないようにするた
めに、後方部にはカウンタウエイトも設置される。
【0008】上部旋回体の上部は、極めて制限された空
間しか存在しないことから、運転席に加えて、機器類等
を合理的に配置しなければならない。機器類は、通常、
旋回フレーム上に設置した機械室カバー内に配置され
る。一方、上部旋回体における旋回フレームは、極めて
大きな荷重が作用するフロント作業機構等が設けられて
いることから、軽量で、十分な強度を持たせるために、
上面板と下面板とを用い、それらの間に2本乃至それ以
上の数の梁部材を固着して設けるようにして、所謂ボッ
クス構造とする。また、外周部の上面板と下面板との間
には側部カバーを取り付けることによって、全体の見栄
えを良くする。
【0009】従って、旋回フレームの上面板と下面板と
の間にスペースが生じるが、この間隔をある程度大きく
取れば、旋回フレーム内の空間も収納スペースとして活
用でき、配管の引き回しスペースとして利用できるだけ
でなく、バルブ類や、その他の機器、例えば燃料タンク
や作動油タンク等を配置することも可能になる。また、
カウンタウエイトの厚みをこの旋回フレームの上下方向
の幅寸法と概略一致させれば、カウンタウエイトの上部
を収納スペースとして利用することもできる。そこ
で、、このカウンタウエイトとその周辺の部位に重量物
であるエンジン及び油圧ポンプのユニットを設置する
と、これらがカウンタウエイトとしての機能も発揮する
ようになり、カウンタウエイトそのものの小型化も図ら
れる。
【0010】上部旋回体に必ず設置される機器としてバ
ッテリがある。バッテリは、一般的には、機械室カバー
内に収納させるが、電解液の残量チェック等、日常的に
点検する必要があり、また電解液の供給もある程度頻繁
に行われる。以上の点から、オペレータ等はできるだけ
容易にバッテリの状態を確認でき、かつその手入れ等も
容易に行えるようにする必要がある。以上の点を考慮し
て、例えば実開平6−30250号公報に示されている
ように、上部旋回体において、フロント作業機構を挟ん
で運転席とは反対側に、作動油タンクと燃料タンクとを
配置し、これら両タンク間を所定間隔だけ離して、その
間にバッテリ収納室を設置し、このバッテリ収納室内に
バッテリを配置する構成としたものが従来から知られて
いる。このバッテリ収納室には、外側に向けて開く開閉
扉を設けることによって、このバッテリのメンテナンス
が容易になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、バッテリは日常点検が必要な機器であるか
ら、運転席にできるだけ近い位置に配置するのが望まし
く、従って運転席とは反対側の位置にバッテリを装着す
るのは必ずしも合理的ではない。ただし、上部旋回体に
おいては、オペレータが運転席に乗り降りするために、
その片側、具体的には左側は開放されていなければなら
ない。つまり、運転席に乗り降りする側にバッテリを配
置すると、オペレータが運転席に乗り降りする際の邪魔
になる。従って、旋回フレームの上にバッテリを設置す
る場合には、前述した従来技術のように、運転席とは反
対側の位置か、または後方位置にしか設置できないこと
になり、このような配置では日常点検等に不便になると
いう問題点がある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、旋回フレーム内のス
ペースを利用することによって、バッテリの日常点検
や、電解液の充填等の作業を容易に行うことができる位
置に設置できるようにしたバッテリ収納構造を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、下部走行体上に旋回可能に設置さ
れ、作業機を装着すると共に運転席が設置され、複数の
梁部材の上下に下面板と上面板とを固着し、かつ外周部
に側部カバーを設けた旋回フレームを有する上部旋回体
にバッテリを収納する構造であって、前記側部カバーの
前記運転席が設置されている側を開閉扉となし、前記下
面板と上面板との間の空間に前記バッテリを収納するバ
ッテリ収納空間を形成し、前記開閉扉の開放時にこのバ
ッテリ収納空間からバッテリを外部に引き出し可能な構
成としたことをその特徴とするものである。
【0014】ここで、下面板に支持台を設け、この支持
台に所定の距離だけ移動可能にバッテリ載置板を連結し
て設け、このバッテリ載置板にバッテリを着脱可能に固
定するようになし、バッテリ載置板をバッテリ収納空間
内に位置する収納位置と、開閉扉の開放時に、その開口
部から所定長さ引き出しされた引き出し位置との間に移
動可能な構成とするのが望ましい。また、旋回フレーム
の上面板には運転席に至る通路となるステップ部が形成
されるが、バッテリ収納空間をこのステップ部の下部位
置を含む部位に形成すると、日常点検等がさらに容易に
なる。しかも、開閉扉は上面板側に回り込む湾曲部を形
成して、この開閉扉の開放時に、バッテリの収納位置で
外部から視認可能とすれば、バッテリを引き出さなくて
も、ある程度の点検等を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明
及び図面には、後方小旋回構造で、運転席は上部にキャ
ノピーが設けられた油圧ショベルとして構成したものを
示すが、本発明はこのタイプのものに限定されるもので
はないことは言うまでもない。
【0016】而して、図1乃至図3において、1は下部
走行体を示し、この下部走行体1は、左右の履帯2,2
を有するものであり、これら左右の履帯2はトラックフ
レーム3に設けられており、このトラックフレーム3,
3はセンタフレーム4により連結されている。そして、
センタフレーム4には旋回装置5を介して上部旋回体6
が設置されている。上部旋回体6は旋回フレーム7を有
するものである。旋回フレーム7には、フロント作業機
構8、運転席9、機械室カバー10、カウンタウエイト
11、運転席9の上部を覆うキャノピー12等が設けら
れている。
【0017】旋回フレーム7はカウンタウエイト11を
含めて、その全周のうちフロント作業機構8の取付部を
除いた大半の部位が円弧形状となっており、図3から明
らかなように、この円弧は旋回装置5による旋回中心を
中心とした半径Rを有するものである。一方、左右の履
帯2,2における両端間の間隔はBとなっており、また
履帯2の全長がLとなっている。そして、これら半径R
と、間隔B及び全長Lの寸法関係としては、B≧2Rで
あり、かつL≧2Rとなっている。これによって、旋回
フレーム7はその旋回位置の如何に拘らず、常に履帯
2,2により囲まれた範囲内に位置する、後方小旋回構
造となる。
【0018】フロント作業機構8は旋回フレーム7に連
結したスイングポスト13に俯仰動作可能に連結したブ
ーム14と、このブーム14の先端に上下方向に回動可
能に連結したアーム15と、このアーム15の先端に上
下方向に回動可能となったフロントアタッチメントとし
てのバケット16とから構成される。なお、ブーム14
は、スイングポスト13への連結側であるロアブームと
アーム15への連結側のアッパブームとの2分割したオ
フセットタイプのものとして構成したものもあるが、図
示したものは単一のブームからなるものを示している。
そして、これらブーム14,アーム15及びバケット1
6はそれぞれ油圧シリンダで駆動されるようになってい
る。以上の構成を有するフロント作業機構8は、土砂の
掘削等を行う作業機であるが、この油圧ショベルには、
さらに他の作業機として、下部走行体1側にブレード1
7が設けられている。このブレード17はセンタフレー
ム4に支持されており、整地等の作業を行うためのもの
である。そして、ブレード17は油圧シリンダで昇降駆
動できるようになっている。
【0019】フロント作業機構8は土砂の掘削等の作業
を行うために設けられているが、土砂の掘削時には大き
な抵抗が車体に作用することから、その時の重量バラン
スを取るために、旋回フレーム7の後方位置、つまりフ
ロント作業機構8を装着した部位とは反対側の位置に、
この旋回フレーム7の上面とほぼ同じ高さ位置となるよ
うにカウンタウエイト11が設置されている。ここで、
フロント作業機構8は土砂の掘削作業を行うことから、
掘削抵抗等によって極めて大きな荷重が旋回フレーム7
に作用する。従って、旋回フレーム7を軽量で、かつ高
い強度を持たせるために、図4及び図5に示したよう
に、旋回フレーム7は、上面板21と下面板22と、こ
れら上面板21と下面板22との間に連結・固着され、
旋回フレーム7の中央部に近い位置において、前後方向
に延在させた2本以上の梁部材(図示せず)とを備える
構成となっている。このために、旋回フレーム7は高さ
方向に所定の幅を持っており、カウンタウエイト11の
幅寸法をこの旋回フレーム7と概略一致させるようにす
る。ただし、このカウンタウエイト11だけでは、掘削
抵抗に対する重量バランスを十分に得られない。機械室
カバー10において、カウンタウエイト11の上部位置
を含み、運転席9の設置部を除くほぼ全体を覆うカバー
であり、機械室カバー10の内部には、図示は省略する
が、最も大型であり、かつ最も重量のある機器としてエ
ンジンと、このエンジンに連結した油圧ポンプとからな
るユニットが収納される。従って、このユニットはカウ
ンタウエイト11の上部を含む後部カバー部10a内に
設置することによって、カウンタウエイト11の重量を
増大させる発揮を発揮させるようにする。また、キャノ
ピー12におけるポスト12aはこの後部カバー部10
aの上に立設される。
【0020】機械室カバー10は、また、旋回フレーム
7における一方側の側部、具体的には右側の側部に大き
く張り出して右側部カバー部10bとなっている。この
右側部カバー部10b内にはコントロールバルブやフィ
ルタ等の機器が配置されており、作動油タンクもこの位
置に設けられる。従って、この右側部カバー部10bは
できるだけ広いスペースを確保するために、旋回フレー
ム7の外周縁部を含む位置に配置される。また、後部カ
バー部10aの左側にも内部に機器類等を収納させた左
側部カバー部10cが張り出している。
【0021】上部旋回体6の上部には、機械室カバー1
0により囲まれた空間をできるだけ広くすることによっ
て、その内部に収納される機器類その他の配置に自由度
を持たせるようにする。ただし、オペレータが運転席9
に乗り降りする際に、旋回フレーム7に足掛かりとなる
部位を形成するのが望ましい。勿論、運転席9の前方側
には障害物がないので、この運転席9の前方のスペース
における左側への延長部分を通路として乗り降りするこ
とはできる。しかしながら、油圧ショベルの周囲に障害
物等が存在している場合には、運転席9への乗り降りが
困難になる。機械室カバー10における左側部カバー1
0cを旋回フレーム7の周縁部にまで延在させず、この
旋回フレーム7の周縁部を所定の幅だけ露出する状態と
なし、この部位を運転席9への乗り降りの際におけるス
テップとなる乗降部7aとして機能させるように構成し
ている。しかも、左側部カバー10cには手すり18を
設け、これにより手すり18を手で把持すると共に、乗
降部7aを足掛かりにすることにより、オペレータは容
易かつ安全に運転席9に乗り降りできる。
【0022】ここで、油圧ショベルには、エンジンを作
動させるために、またセンサその他の電気,電子部品
や、表示パネルを点灯する等のために電源を供給する
が、この電源としてはバッテリ20が用いられる。バッ
テリ20の収納空間としては、旋回フレーム7を利用す
る。ここで、旋回フレーム7は、上面板21と下面板2
2とにより区画形成されるが、その外周端部には、化粧
カバーとして機能する側部カバー23が装着されて、内
部の空間を覆い隠して、外観上の見栄えを良くしてい
る。そして、旋回フレーム7の、乗降部7aとして機能
する左側の部位から前方にかけての部位には、側部カバ
ー23の一部を水平方向の前方に向けて開閉可能な開閉
扉24として構成している。ここで、上面板21と下面
板22との間には梁部材が設けられているが、梁部材は
中央近傍に設けられており、乗降部7aの下部位置は梁
部材が設けられていない空間となっている。そこで、こ
の空間をバッテリ20が装着されるバッテリ収納空間と
している。
【0023】このために、図5乃至図7に示したよう
に、下面板22におけるバッテリ収納空間となる位置に
は支持台25が取り付けられており、この支持台25に
バッテリ20を載置するバッテリ載置板26が設置され
ている。支持台25は両側の水平部25aとこの水平部
25aから所定高さ立ち上がる鉛直部25bと、これら
の鉛直部25b間に渡して設けた水平な載置部25cと
を有するものであり、これによって載置部25cは下面
板22から所定高さだけ浮き上がった状態に保持され
る。この支持台25上に設置されたバッテリ載置板26
は、バッテリ20の下面が当接する台座部26aの片側
に垂直部26bを連設したものからなり、バッテリ20
をバッテリ載置板26上に載置した状態で、クランプ板
体27でバッテリ20を抱持させるようになし、かつこ
のクランプ板体27をボルト等でバッテリ載置板26に
固定することによって、バッテリ20はこのバッテリ載
置板26に着脱可能に固定される。
【0024】バッテリ載置板26は、バッテリ20を載
置・固定した状態で、開閉扉24の閉鎖時には、図6に
示したように、旋回フレーム7のバッテリ収納空間内の
収納位置に配置させるようにしている。また、図8に示
したように、開閉扉24を開放した時には、この開放に
より形成される開口部から外部に引き出されて、バッテ
リ20の交換等が可能な引き出し位置に変位するように
なっている。
【0025】このために、支持台25の載置部25cに
は、開閉扉24の方向に向けての長孔28a,28bが
2箇所形成されている。また、バッテリ載置板26の下
面には、それぞれ長孔28a,28bを貫通して延びる
ガイド駒29a,29bが設けられており、これらガイ
ド駒29a,29bは長孔28a,28bに沿って移動
可能となっている。また、バッテリ載置板26が支持台
25の載置部25cから分離しないように保持するため
に、この載置部25cの裏面側に挾持板30が配置され
ており、ガイド駒29a,29bの先端はこの挾持板3
0に固定されている。なお、ガイド駒29a,29bは
バッテリ載置板26と挾持板30とに連結・固定される
が、少なくとも一方側の部材に対しては着脱可能となっ
ている。そして、図7にはガイド駒29a,29bは挾
持板30の下側から挿通されて、バッテリ載置板26の
下面に設けられ、支持台25との間の摺動を軽い負荷
で、円滑に行わせるための滑動部材31に螺挿されるよ
うに構成したものが示されてる。そして、支持台25に
形成される長孔28a,28b及びバッテリ載置板26
側のガイド駒29a,29bは、それぞれ前後に位置を
違えており、これによりバッテリ載置板26を出し入れ
する操作の直進性を確保するようにしている。さらに、
バッテリ載置板26の前方部には、その台座部26aと
鉛直部26bとに固定され、このバッテリ載置板26を
支持台25に沿って摺動させるための把手32が設けら
れている。
【0026】さらに、バッテリ載置板26をバッテリ収
納空間内に押し込んだ収納位置で、このバッテリ載置板
26は固定ボルト33により固定されるようになってい
る。このために、バッテリ載置板26,支持台25及び
挾持板30の前端近傍の位置にはボルト挿通孔34が穿
設されており、固定ボルト33をこれら各ボルト挿通孔
34に挿通させた状態でナット35を固定ボルト33に
螺挿して締め付けることによって、バッテリ載置板26
を固定的に保持される。
【0027】開閉扉24は、旋回フレーム7の前部にお
ける左側の端部近傍に蝶番等の開閉中心部36を中心と
して、外向きに開放できるようになっている。しかも、
開閉扉24は上面板21と下面板22との間の空間を閉
鎖する鉛直部24aの上下の部位に湾曲部24b,24
bが形成されており、これら湾曲部24bは上面板21
及び下面板22側に回り込んでいる。これによって、上
部側の湾曲部24bは開閉扉24を開放した時に、バッ
テリ載置板26上に載置したバッテリ20が収納位置と
なっていても、ある程度外部に露出することになり、も
ってバッテリ20の日常点検等を容易に行えるようにし
ている。
【0028】開閉扉24は常時には閉鎖されており、バ
ッテリ20の点検等のために必要に応じて容易に開くこ
とができるようになっている。このために、上面板21
には取付ブラケット37が立設されており、この取付ブ
ラケット37にはねじ挿通孔38が穿設されており、か
つナット39が固定して設けられている。一方、開閉扉
24の端部近傍において、開閉扉24を閉鎖した状態
で、取付ブラケット37のねじ挿通孔38と一致する位
置にねじ挿通孔が穿設されている。従って、蝶ねじ40
というように、格別の工具を用いなくても着脱できる手
段で開閉扉24を閉鎖状態に固定できるようになる。そ
して、蝶ねじ40が開閉扉24の外部に突出しないよう
にするために、開閉扉24におけるねじ挿通孔を設けた
部位には円形の凹部24cが形成されている。
【0029】以上のように、バッテリ収納空間を旋回フ
レーム7における乗降部7a側であって、しかも旋回フ
レーム7の前方位置、つまり運転席9に極めて近い位置
に配置しているので、オペレータが運転席9に乗り降り
する際に、開閉扉24を開くことによって、日常行われ
る電解液の量の確認等といったバッテリ20に対する日
常点検を容易に行うことができる。また、オペレータが
上部旋回体6の上にいても、開閉扉24を開放させて、
バッテリ20を目視できることから、オペレータが運転
席9に着座して、油圧ショベルを作動させようとする際
や、作動中にバッテリ20の作動不良が生じた時には、
上部旋回体6から降りることなく、その点検を行うこと
ができる。而して、開閉扉20の開閉は、蝶ねじ40を
螺出入する操作だけで良く、しかもこの作業は工具等を
必要としないので、その操作性が極めて良好になる。
【0030】バッテリ20における電解液の交換や、損
傷したバッテリ20を交換する場合には、バッテリ20
を取り出す必要がある。この操作は、開閉扉24を開放
して、固定ボルト33を脱着して、把手32を把持して
バッテリ載置板26を引き出すようになし、さらにクラ
ンプ板体27を分離した状態で、バッテリ載置板26上
に位置しているバッテリ20を横方向にずらせながら、
引き出すようにすることにより行える。この操作は旋回
フレーム7において、周囲に操作に邪魔になるような部
位のない乗降部7aの部位で行うことができ、しかも乗
降部7aに工具等を載置することができるので、バッテ
リ20の取り出し操作は極めて容易になる。
【0031】バッテリ20を機械室カバー10内に配置
すると、単にバッテリを収納するためのスペースだけで
なく、その日常点検やメンテナンスを容易に行えるよう
にするためのスペースも必要となるので、かなり広い占
有空間が必要となる。しかしながら、旋回フレーム7の
内部にバッテリ収納空間を設け、しかもその取り出し時
には、バッテリ載置板26を外部に引き出すようにする
ことから、旋回フレーム7のスペースを極めて有効に活
用でき、かつこの旋回フレーム7内のスペースに格別の
メンテナンス用の空間を設けなくても良いことから、極
めてコンパクトに収納でき、機械室カバー10内及び旋
回フレーム7の内部における各種の機器類等の収納スペ
ースに大きな余裕を与えることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、旋
回フレーム内のスペースを利用して、バッテリの日常点
検や、電解液の充填等の作業を容易に行うことができる
等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すバッテリ収納構造
を有する油圧ショベルの正面図であって、フロント作業
機構を省略して示す図である。
【図2】フロント作業機構を装着した状態での図1の右
側面図である。
【図3】フロント作業機構を装着した状態での図1の平
面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】図4のY−Y断面図である。
【図6】旋回フレームにおけるバッテリ収納構造を示す
要部平面図である。
【図7】バッテリ収納構造を示す分解斜視図である。
【図8】バッテリを取り出し可能な位置まで引き出した
状態を示す図5と同様の図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 6 上部旋回
体 7 旋回フレーム 8 フロント
作業機構 9 運転席 20 バッテ
リ 21 上面板 22 下面板 23 側部カバー 24 開閉扉 25 支持台 26 バッテ
リ載置板 27 クランプ板体 28a,28
b 長孔 29a,29b ガイド駒 32 把手 33 固定ボルト 40 蝶ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 芳明 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 岡崎 充之 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 (72)発明者 福本 務 滋賀県甲賀郡水口町笹ヶ丘1−2 株式会 社日立建機ティエラ滋賀工場内 Fターム(参考) 2D015 CA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体上に旋回可能に設置されて、
    作業機を装着すると共に運転席が設けられ、複数の梁部
    材の上下に下面板と上面板とを固着し、かつ外周部に側
    部カバーを設けた旋回フレームを有する上部旋回体にバ
    ッテリを収納する構造において、前記側部カバーの前記
    運転席が設置されている側に開閉扉を設けると共に、前
    記下面板と上面板との間の空間に前記バッテリを収納す
    るバッテリ収納空間を形成し、前記開閉扉の開放時にこ
    のバッテリ収納空間からバッテリを外部に引き出し可能
    な構成としたことを特徴とする建設機械のバッテリ収納
    構造。
  2. 【請求項2】 前記下面板には支持台を設け、この支持
    台に所定の距離だけ移動可能にバッテリ載置板を連結し
    て設け、このバッテリ載置板に前記バッテリを着脱可能
    に固定し、このバッテリ載置板を前記バッテリ収納空間
    内に位置する収納位置と、前記開閉扉の開放時に、その
    開口部から所定長さ引き出しされた引き出し位置との間
    に移動可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の建設機械のバッテリ収納構造。
  3. 【請求項3】 前記旋回フレームの上面板には前記運転
    席に至る通路となるステップ部が形成され、前記バッテ
    リ収納空間はこのステップ部の下部位置を含む部位に形
    成する構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設
    機械のバッテリ収納構造。
  4. 【請求項4】 前記開閉扉は前記上面板側に回り込む湾
    曲部を形成して、この開閉扉の開放時に、前記バッテリ
    の収納位置で外部から視認可能となる構成としたことを
    特徴とする請求項3記載の建設機械のバッテリ収納構
    造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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