JP2000063653A - 透明性及び摺動性を有するポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

透明性及び摺動性を有するポリカーボネート樹脂組成物

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JP2000063653A
JP2000063653A JP23268698A JP23268698A JP2000063653A JP 2000063653 A JP2000063653 A JP 2000063653A JP 23268698 A JP23268698 A JP 23268698A JP 23268698 A JP23268698 A JP 23268698A JP 2000063653 A JP2000063653 A JP 2000063653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高い剛性を付与しつつ、高
い透明性と摺動性をもつポリカーボネート樹脂組成物を
提供する。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂(A成分)96〜
60重量%と該A成分との屈折率(nd)の差が0.0
15以下であるガラスフレーク(B成分)3〜30重量
%、ポリカプロラクトン及び/またはリン酸エステル化
合物(C成分)1〜10重量%からなりA成分、B成分
及びC成分の合計が100重量%である樹脂組成物10
0重量部に、屈折率(nd)が1.42〜1.60であ
るフェニル基含有シリコーンオイル(D成分)0.1〜
5.0重量部を添加してなるポリカーボネート樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリカーボネート樹
脂組成物に関する。更に詳しくは高い剛性を付与しつ
つ、透明性に優れ、及び摺動性にも優れたポリカーボネ
ート樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は優れた機械的特
性を有し、エンジニアリングプラスチックとして広く用
いられており、ガラス繊維やカーボン繊維等の無機充填
剤を配合して寸法精度や剛性等が要求される分野にも広
く用いられている。しかしながら、近年の家電や情報機
器等は軽薄短小化の傾向に加えて、意匠的な面から材料
の透明性が重視される場合が増加している。かかる場合
に通常上記の無機充填剤を配合したポリカーボネート樹
脂組成物は不透明となるため、透明性の要求を満足でき
ない。
【0003】一方で、近年は材料に摺動性が要求される
場合も増加している。例えば光ディスクのトレイ及びオ
ートチェンジャータイプのトレイ等に代表される可動す
る部材が増加しており、その場合部材同士が摩耗しない
必要があるからである。特にかかるトレイの用途では機
構的な面だけでなく、トレイとディスクの間の微少なず
れ等により、ディスクの表面を傷つけない等も要求され
ることから摺動性は更に重要なものとなる。他にも機器
のカバー類などでは開閉時の摺動性が必要であり、また
可動のない部材においても、表面硬度が低いポリカーボ
ネート系の材料を表面に滑り性を付与することにより傷
つきにくくするといった利用法から摺動性が要求される
場合もある。
【0004】従来から透明性を維持するためにポリカー
ボネート樹脂との屈折率差が0.015以下であるガラ
スフィラーを用い、更にポリカプロラクトンを添加する
ことにより透明性の高いポリカーボネート樹脂組成物が
得られることが知られている(特開平6−228424
号)。しかしながら、かかる公報において具体的に例示
された特定屈折率のガラス繊維を配合した樹脂組成物
は、意匠面の重視から要求されるより高い透明性には未
だ十分とはいえず、更に摺動性は不十分であった。すな
わち剛性を付与しつつ透明性に優れ、及び摺動性にも優
れたポリカーボネート樹脂組成物はこれまで得られてい
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高い剛
性を付与しつつ、高い透明性と摺動性をもつポリカーボ
ネート樹脂組成物を提供せんとすることにある。本発明
者は上記課題を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、
驚くべきことにポリカーボネート樹脂に特定量のガラス
フレーク、及びポリカプロラクトン及び/またはリン酸
エステル化合物からなるポリカーボネート樹脂組成物に
おいて、ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd)の差
が0.015以下であるガラスフレークを用い、更に
は、屈折率(nd)が1.42〜1.60であるフェニ
ル基含有シリコーンオイルを併用すると、ポリカーボネ
ート樹脂の高い透明性を損なうことなく摺動性が改良さ
れた樹脂組成物を提供し得ることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリカーボネ
ート樹脂(A成分)96〜60重量%と該A成分との屈
折率(nd)の差が0.015以下であるガラスフレー
ク(B成分)3〜30重量%、ポリカプロラクトン及び
/またはリン酸エステル化合物(C成分)1〜10重量
%からなりA成分、B成分及びC成分の合計が100重
量%である樹脂組成物100重量部に、屈折率(nd)
が1.42〜1.60であるフェニル基含有シリコーン
オイル(D成分)0.1〜5.0重量部を添加してなる
ポリカーボネート樹脂組成物に関わるものである。
【0007】本発明で用いるA成分であるポリカーボネ
ート樹脂は、二価フェノールとカーボネート前駆体を反
応させて得られる芳香族ポリカーボネート樹脂である。
ここで使用する二価フェノールの代表例としては、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン[通称ビ
スフェノールA]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4―ヒドロ
キシフェニル)エーテル、4,4−ジヒドロキシジフェ
ニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファィド、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が挙げられ
る。好ましい二価フェノールはビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)アルカンであり、なかでもビスフェノールAが
特に好ましい。カーボネート前駆体としては例えばカル
ボニルハライド、カーボネートエステル、ハロホルメー
ト等が挙げられ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカー
ボネート、二価フェノールのジハロホルメート等が挙げ
られる。上記二価フェノールとカーボネート前駆体を反
応させてポリカーボネート樹脂を製造するに当たり、二
価フェノールは単独で用いても、2種以上を併用しても
よく、必要に応じて触媒、分子量調節剤、酸化防止剤等
を用いてもよい。また、ポリカーボネート樹脂は三官能
以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカー
ボネート樹脂であっても、2種以上のポリカーボネート
樹脂の混合物であってもよいが、かかるポリカーボネー
ト樹脂中の全二価フェノールを100モル%とした時、
70モル%以上の二価フェノールがビスフェノールAで
あることが好ましい。
【0008】かかるポリカーボネート樹脂の分子量は、
粘度平均分子量で10,000〜30,000であり、
特により透明感を強調できる薄肉用途での使用において
強度及び成形性のバランスが取れる点で、12,000
〜20,000が好ましい。粘度平均分子量が10,0
00未満のポリカーボネート樹脂では強度が十分でなく
好ましくない。粘度平均分子量が30,000を超える
ポリカーボネート樹脂では溶融流動性に劣り、成形のた
めに高い温度が必要となり透明性に悪影響を与えるので
好ましくない。本発明でいう粘度平均分子量(M)は、
ポリカーボネート樹脂0.7gを100mlの塩化メチ
レンに20℃で溶解した溶液から求めた比粘度(ηSP
を下記式に挿入して求めたものである。 ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c (但し
[η]は極限粘度) [η]=1.23×10-40.83 c=0.7(cはポリマー濃度)
【0009】以下にポリカーボネート樹脂を製造する基
本的な手段を簡単に説明する。カーボネート前駆体とし
てホスゲンを用いる溶液法では、通常酸結合剤及び有機
溶媒の存在下に反応を行う。酸結合剤としては、例えば
水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属の
水酸化物、またはピリジン等のアミン化合物が用いられ
る。有機溶媒としては例えば塩化メチレン、クロロベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素が使用される。また反応促
進のため、例えば第三級アミンや第四級アンモニウム塩
等の触媒を使用することができ、分子量調節剤として例
えばフェノールやp−tert−ブチルフェノールのよ
うなアルキル置換フェノール及び4−(2−フェニルイ
ソプロピル)フェノールのようなアルアルキル置換フェ
ノール等の末端停止剤を使用することが望ましい。反応
温度は通常0〜40℃、反応温度は数分〜5時間、反応
中のpHは10以上に保つのが好ましい。尚、結果とし
て得られた分子鎖末端の全てが末端停止剤に由来の構造
を有する必要はない。
【0010】カーボネート前駆体として炭酸ジエステル
を使用するエステル交換反応(溶融法)では、不活性ガ
スの存在下に所定割合の二価フェノール及び分岐剤を炭
酸ジエステルと加熱しながら撹拌し、生成するアルコー
ルまたはフェノール類を留出させる方法により行う。反
応温度は生成するアルコールまたはフェノール類の沸点
等により異なるが、通常120〜300℃の範囲であ
る。反応はその初期から減圧にして生成するアルコール
またはフェノール類を留出させながら反応を完結させ
る。また反応を促進するために、アルカリ金属化合物や
含窒素塩基性化合物等の現在公知のエステル交換反応に
使用される触媒を使用することもできる。このエステル
交換反応に使用する炭酸ジエステルとしては、例えばジ
フェニルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカ
ーボネート等が挙げられる。これらのうち特にジフェニ
ルカーボネートが好ましい。また末端停止剤としてジフ
ェニルカーボネートやメチル(2−フェニルオキシカル
ボニルオキシ)ベンゼンカルボキシレート等を、反応の
初期段階でまたは反応の途中段階で添加すること、及び
反応終了直前に従来公知の各種触媒失活剤を添加するこ
とも好ましく行われる。
【0011】かかるA成分の割合は、A成分、B成分及
びC成分からなる樹脂組成物100重量%あたり、96
〜60重量%であり、好ましくは93〜67重量%であ
る。96重量%を越えると剛性が不十分となり、60重
量%未満の場合は透明性が低下するとともに、強度が不
十分となるため好ましくない。
【0012】本発明の組成物において、B成分として用
いるガラスフレークとしては、A成分であるポリカーボ
ネート樹脂との屈折率(nd)の差が0.015以下で
あり、平均粒径が10〜1,000μmのものが好まし
く、より好ましくは5〜500μmのものであり、6〜
450μmのものが特に好ましい。
【0013】更に本発明においてB成分として使用する
ガラスフレークは、平均粒径を(a)及び厚さを(b)
とした時、(a)/(b)比が5〜500のものが好ま
しい。また厚さ(b)としては0.5〜10μmが好ま
しく、より好ましくは1〜6μmである。
【0014】尚ここにいう平均粒径とは、標準ふるい法
により求められる粒度の重量分布のメジアン径として算
出されるものである。平均粒径が10μm以上かまたは
(a)/(b)比が5以上であると剛性が確保されやす
くなり、平均粒径が1,000μm以下または(a)/
(b)比が500以下の場合は外観が悪化することがな
く、表面の乱反射を防止することにより透明性をより高
められ好ましい。
【0015】ポリカーボネート樹脂との屈折率(nd)
の差が0.015以下であるガラスフレークは慣用のガ
ラスとはガラスの組成が異なり、ガラスの融剤である酸
化ホウ素及びフッ素を含まず、酸化チタン及び酸化ジル
コニウムを含有してガラスの屈折率を上げ、更には耐蝕
性の向上を図ったガラスである。
【0016】かかるガラスフレークは各種ガラス原料を
炉内で溶融した後、風船状に中空成形したガラスを粉砕
し、篩い分けし顆粒状に処理して製造される。かかる方
法は一般に円筒ブロー法と呼ばれる。また厚みが2μm
以下の特に薄肉のガラスフレークを得る場合には、ゾル
−ゲル法により得られた薄膜ガラス、及びそれらを更に
粉砕したものが好ましく使用可能である。更にかかるガ
ラスフレークはシランカップリング剤等で表面処理され
ているものが好ましい。この表面処理によりポリカーボ
ネート樹脂の分解の抑制や密着性の向上が図れる。ここ
でいうシランカップリング剤とは下記一般式[4]で表
されるものをいう。
【0017】
【化4】
【0018】[式中Yはアミノ基、エポキシ基、カルボ
ン酸基、ビニル基、メルカプト基、ハロゲン原子などの
樹脂マトリックスと反応性または親和性を有する基、R
1〜R4は各々単結合または炭素数1〜7のアルキレン基
を表し、そのアルキレン分子鎖の中にアミド結合エステ
ル結合、エーテル結合またはイミノ結合が介在してもよ
い。X1〜X3は各々水素原子、ハロゲン原子またはアル
コキシ基であり、アルコキシ基としては炭素数1〜4の
アルコキシ基が好ましい。]かかるシラン化合物は具体
的にはビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、γ―メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、β−(3、4−エポキシ
シクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノ
エチル)γ−アミノプロピルトリメチルジエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェ
ニル―γ―アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランおよびγ−クロロ
プロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。更にガラ
スフレークはアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等の結合剤により造粒また
は集束されているものが好ましく使用できる。またかか
る場合に得られる顆粒状物または集束物に対しては、上
述したガラスフレーク平均粒径範囲や厚さ範囲は適用さ
れない。かかるB成分の配合量は、A成分のポリカーボ
ネート樹脂、C成分のポリカプロラクトン及び/または
リン酸エステル化合物及びB成分からなる樹脂組成物1
00重量%中3〜30重量%であり、好ましくは5〜2
5重量%である。3重量%未満の場合は剛性向上の効果
が不十分であり、30重量%を超えると成形性が悪くな
るともに、透明性も低下するようになる。また表面状態
が悪化するため摺動性の点においても不十分となりやす
く好ましくない。
【0019】本発明において、C成分として使用するポ
リカプロラクトンは、カプロラクトン、特にε−カプロ
ラクトンの重合体、即ち繰返単位が下記式[5]で示さ
れるものが好ましい。
【0020】
【化5】
【0021】ポリカプロラクトンはポリカーボネート樹
脂の流動改質剤等として現在一般に知られているものが
用いられ、製造法や末端封鎖の構造等を特に限定するも
のではない。分子量としては数平均分子量で5,000
〜30,000が好ましい。5,000以上においては
熱安定性が良好であり、30,000以下の場合には流
動性によい影響を与えるため、薄肉成形品に対応しやす
いとの利点を有する。配合量は、A成分のポリカーボネ
ート樹脂、B成分のガラスフレーク及びかかるC成分か
らなる樹脂組成物100重量%中の1〜10重量%であ
る。1重量%より少ないと透明性向上効果が十分でな
く、10重量%より多い場合は耐熱性や強度に悪影響を
及ぼすようになる。
【0022】本発明においてC成分として使用するリン
酸エステル化合物とは、下記一般式[6]で示されるも
のである。
【0023】
【化6】
【0024】(但し上記式中のXは、ハイドロキノン、
レゾルシノール、ビス(4−ヒドロキシジフェニル)メ
タン、ビスフェノールA、ジヒドロキシジフェニル、ジ
ヒドロキシナフタレン、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)サルファイドから
誘導されるものが挙げられ、j、k、l、mはそれぞれ
独立して0または1であり、nは0〜5の整数であり、
またはn数の異なるリン酸エステルのブレンドの場合は
0〜5の平均値であり、R1、R2、R3、及びR4はそれ
ぞれ独立してフェノール、クレゾール、キシレノール、
イソプロピルフェノール、ブチルフェノール、p−クミ
ルフェノールから誘導されるものである。)
【0025】この中で好ましくは、上記式中のXは、ハ
イドロキノン、レゾルシノール、ビスフェノールAから
誘導されるものが挙げられ、j、k、l、mはそれぞれ
1であり、nは0〜3の整数であり、またはn数の異な
るリン酸エステルのブレンドの場合は0〜3の平均値で
あり、R1、R2、R3、及びR4はそれぞれ独立してフェ
ノール、クレゾール、キシレノールから誘導されるもの
である。
【0026】更に、特に好ましくは、Xはレゾルシノー
ルから誘導されるものであり、j、k、l、mはそれぞ
れ1であり、nは0または1であり、R1、R2、R3
及びR4はそれぞれ独立してフェノールまたはキシレノ
ールから誘導されるものである。
【0027】かかるリン酸エステル化合物の中でも、モ
ノホスフェート化合物としてはトリフェニルホスフェー
ト、縮合リン酸エステルとしてはレゾルシノールビス
(ジキシレニルホスフェート)が好ましく使用できる。
【0028】かかるC成分であるリン酸エステル化合物
の配合量は、A成分のポリカーボネート樹脂、B成分の
ガラスフレーク及びかかるC成分からなる樹脂組成物1
00重量%中の1〜10重量%である。1重量%より少
ないと透明性向上効果が十分でなく、10重量%より多
い場合は耐熱性や強度に悪影響を及ぼすようになる。
【0029】尚、C成分としては、透明性の点でポリカ
プロラクトンがより好ましく、ポリカプロラクトンとリ
ン酸エステル化合物を混合して使用する場合も、カプロ
ラクトンの配合量がC成分全体において50重量%以上
となるのが好ましい。
【0030】本発明において、D成分として使用するシ
リコーンオイルは、フェニル基含有シリコーンオイルで
ある。本発明で用いるフェニル基含有シリコーンオイル
は、屈折率(nd)が1.42〜1.60のものであ
る。ポリカーボネート樹脂にフェニル基含有シリコーン
オイルを添加した場合、屈折率(nd)が1.42未満
であると得られた組成物は不透明になり、屈折率(n
d)が1.60を超えた場合もまた、組成物は不透明に
なり、本発明の特徴である透明性が改善されなくなる。
通常シリコーンオイルで代表的なものにジメチルシリコ
ーンオイルがある。ジメチルシリコーンオイルは温度に
よる粘度変化が小さく、化学的にも安定であり、耐熱
性、耐候性が高い等の性質を有しているために表面潤滑
剤や離型剤等として幅広く用いられている。しかしなが
ら、ポリカーボネート樹脂とジメチルシリコーンオイル
との屈折率(nd)の差が大きいため、ポリカーボネー
ト樹脂にジメチルシリコーンオイルを配合すると、得ら
れる組成物は不透明になる。
【0031】本発明のD成分として好ましいフェニル基
含有シリコーンオイルとしては、下記式[1]及び
[2]で示される化合物単位から選ばれる少なくとも1
種の化合物単位、及び下記式[3]で示される化合物単
位を主成分としてなるフェニル基含有シリコーンオイル
である。
【0032】
【化7】
【0033】(ここで、式中R1は炭素数1〜4のアル
キル基を表わし、xは0、1、または2である。)
【0034】
【化8】
【0035】(ここで、式中R2は炭素数1〜6のアル
キル基、またはシクロアルキル基を表わす。)
【0036】
【化9】
【0037】(ここで、式中R3は炭素数1〜4のアル
キル基を表わす。)
【0038】更に好ましくは芳香族水素に対する脂肪族
水素の割合が2.4〜5.0であるか、またはかかる割
合が2.4未満である場合には屈折率(nd)が1.5
2〜1.60であり、かつ共に25℃における粘度が1
〜2000cStであるフェニル基含有シリコーンオイ
ルである。ここにいう「芳香族水素に対する脂肪族水素
の割合」は、1H核磁気共鳴測定装置によって容易に測
定することができる。「芳香族水素に対する脂肪族水素
の割合」とは、本発明のD成分全体あるいはD成分の混
合化合物全体において、「芳香族炭化水素基における水
素原子の数」に対する「脂肪族炭化水素基における水素
原子の数」の比率であり、例えば、メチル基一つとフェ
ニル基一つを持つ単位、すなわちメチルフェニルシロキ
サン単位であれば3/5、すなわち0.6ということに
なる。該割合は、該割合が異なる特定単位の混合により
調節が可能である。
【0039】更に本発明のD成分として特に好ましく
は、芳香族水素に対する脂肪族水素の割合が2.5〜
3.4であるか、または該割合が2.4未満の場合は屈
折率(nd)が1.52〜1.60であり、かつ25℃
における粘度が5〜1000cStであるフェニル基含
有シリコーンオイルである。
【0040】上記の条件を満足するフェニル基含有シリ
コーンオイルの代表的なものとして、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン(株)よりSH−710(製品名)、
SH−556(製品名)として市販されているものを挙
げることができる。
【0041】本発明におけるD成分であるフェニル基含
有シリコーンオイルの配合量は、A成分、B成分及びC
成分からなる樹脂組成物100重量部に対して0.01
〜5.0重量部であり、好ましくは、0.1〜3.0重
量部である。配合量が0.01重量部未満であると摺動
性が十分発現されず、5.0重量部を超えると、組成物
成形品に関して透明性が低下する問題が生じる。更に、
該フェニル基含有シリコーンオイルは内部離型剤として
の作用も有するが、該フェニル基含有シリコーンオイル
の配合量が0.01重量部より少なくなるとその内部離
型剤としての作用も不十分となる。
【0042】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲でハロゲン系難燃剤、難燃助剤、ドリッ
プ防止剤、熱安定剤、光安定剤、離型剤、滑剤、発泡
剤、着色剤、蓄光顔料等を必要に応じてその有効発現量
配合することができる。特に着色剤、畜光顔料等の添加
は本発明の組成物が有する高い透明性を十分に生かせる
ものとして極めて有効である。ハロゲン系難燃剤として
はブロム化ビスフェノール系カーボネートオリゴマー、
ブロム化ビスフェノール系エポキシ樹脂、ブロム化ビス
フェノール系フェノキシ樹脂、ブロム化ポリスチレン等
が挙げられ、難燃助剤としては三酸化アンチモンやアン
チモン酸ナトリウム等が挙げられる。更に、ドリップ防
止剤としてはフィブリル化形成能を有するポリテトラフ
ルオロエチレンが挙げられ、熱安定性としてはリン酸エ
ステル、亜リン酸エステル、ヒンダードフェノール系酸
化防止剤が挙げられ、光安定剤としてはヒンダードアミ
ン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体及びベンゾフェノ
ン誘導体等が挙げられる。離型剤としては脂肪酸エステ
ル化合物等が挙げられる。この中で光安定剤、熱安定剤
等は、本発明の用途等からみて、好ましく添加されるも
のである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を説
明する。なお、評価は下記の方法によった。
【0044】(1)曲げ弾性率(kgf/cm2);曲
げ試験片を成形後23℃、50%RH雰囲気下で48時
間放置した後、ASTM D−790に従って測定し
た。
【0045】(2)全光線透過率及びヘーズ(曇価);
測定器に村上色彩技術研究所製反射・透過率計(HR−
100型)を使用し、ASTM D−1003に準拠し
て測定した。試験片は45mm×50mm×2mmの成
形品を使用した。
【0046】(3)摺動性;評価機器として(株)オリ
エンテック製往復動摩擦磨耗試験機(AFT−15M)
を使用した。2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンとカーボネート前駆体から実質的になるポリカ
ーボネート(帝人化成(株)パンライトL−1225
(粘度平均分子量22,500))より、直径5mmφ
の半球と直径5mmφ、長さ30mmφの円柱とを円断
面部分で結合した先端に球面を有するピン状試験片を射
出成形による作成し、固定側試験片ホルダーに装着し
た。一方、表1及び表2に示す各サンプルについて長さ
90mm×幅50mm×厚さ2mmの平板状試験片を射
出成形により作成し、往復動作する台座状に固定した。
かかる平板状試験片は摺動性評価前に(株)東京精密製
表面粗さ計(サーフコム3BE−MD−S10A)を使
用し、測定前の平板状試験片の表面粗さ(Ra値)が
1.5μm以下であることを確認した。かかるピン状試
験片の円柱軸方向と平板状試験平面法線方向がほぼ平行
となる状態で500gの荷重を状態で接触させ、23
℃、相対湿度50%RHの雰囲気中で平面内の一直線上
を1往復2秒の割合で片道25mmの距離を2000回
往復動作させた。さらにピン状試験片側に接続した容量
2kgfのロードセルにより摩擦力の測定を行った。か
かる試験後のピン状試験片の摩耗断面を顕微鏡により観
察し、摩耗により生じた断面の長径(摩耗断面径)を測
定し摩耗量の指標とした。また、平板状試験片において
は(株)東京精密製表面粗さ計(サーフコム3BE−M
D−S10A)を使用し、摩耗により表面に生じた溝深
さを測定した。かかる表面の溝深さが5μm以下の場合
にはNDと表記した。また、この溝深さが5μmを超え
た場合には実質的な摩耗が起こったと判定した。尚、今
回のサンプルにおいては、基本的にピン状試験片が充填
剤を含まないものであり、対する平板状試験片が全て充
填剤を含むものであるため、板状試験片側の実質的な摩
耗は認められなかった(評価結果は、平板状試験片の側
にも摩耗が生じていないことを明確とするため記載し
た)。例えば充填剤を含有しない平板状試験片で摺動性
が不足するものでは、今回の試験においても通常5μm
以上の摩耗が認められる。
【0047】[実施例1〜4及び比較例1〜8]表1及
び表2記載の成分を表記載の量ドライブレンドした後、
スクリュー径30mmのベント付き単軸押出機[ナカタ
ニ機械(株)製VSK−30]に供給し、シリンダー温
度300℃で溶融混練し、全体の組成物を均一に混練し
た後、ストランドカットによりペレットを得た。このペ
レットを110℃で6時間熱風循環乾燥機により乾燥し
た後、射出成形機[住友重機械工業(株)製SG150
U]によりシリンダー温度300℃、金型温度100℃
で曲げ試験片を成形し、評価した。
【0048】評価結果を表1及び表2に示した。なお、
表1及び表2における使用成分の記号は下記のものを示
す。 PC−1;粘度平均分子量19,500のポリカーボネ
ート樹脂[帝人化成(株)製パンライトL−1225
L] GFL−1;ガラスフレーク[日本板硝子(株)製、厚
さ5μm、平均粒径200μm、平均粒径/厚さ=4
0、屈折率(nd)=1.590] GFL−2;ガラスフレーク[日本板硝子(株)製RE
FG−101、厚さ5μm、平均粒径600μm、平均
粒径/厚さ=120、屈折率(nd)=1.545] CS;ガラス繊維[旭ファイバーガラス(株)製、繊維
径=16μm、屈折率(nd)=1.580] PCL;数平均分子量10,000のポリカプロラクト
ン[ダイセル化学工業(株)製プラクセルH1P] FP−1;トリフェニルホスフェート[大八化学工業
(株)製 TPP] FP−2;レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェ
ート)[大八化学工業(株)製 FP−500] オイル−1;屈折率(nd)が1.533のメチルフェ
ニルシリコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン(株)製SH710] オイル−2;屈折率(nd)が1.460のフェニル基
含有シリコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン(株)製SH556] オイル−3;屈折率(nd)が1.403のジメチルシ
リコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製SH200、粘度1000cSt] 安定剤;トリメチルホスフェート[大八化学(株)製T
MP]
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】上記表より、実施例1及び2と比較例1及
び2の比較から、フェニル基を有するシリコーンオイル
の添加によりポリカーボネート製ピンの摩耗量が減少し
ている上に、摩擦係数が大幅に低下していることがわか
る。さらには、シリコーンオイルの添加でもヘーズは低
下しないことがわかる。実施例1及び2と比較例3と4
の比較では、ポリカーボネート樹脂(PC−1、2)と
の屈折率の差が0.015以下であるガラスフレーク
(GFL−1)の使用により、ガラスフレーク(GFL
−2)の使用と比較してヘーズ(曇価)が大幅に低下し
ていることがわかる。実施例1及び2と比較例7及び8
の比較では、ともにポリカーボネート樹脂(PC−1、
2)との屈折率の差が0.015以下であるガラスフィ
ラーが同一量配合されており、さらにはポリカーボネー
ト樹脂との屈折率差も同等である。注目すべきことに、
実施例1及び実施例2のほうのヘーズが大幅に小さいこ
とがわかる。目視された場合の透明感はヘーズの値に大
きな影響を受けるため、かかる場合の透明感の向上は極
めて大きなものである。更に加えて驚くべきことに、ピ
ン成形品の摩耗量はガラスフレークを使用したサンプル
の方が減少しているだけでなく、摩擦係数も小さくなっ
ていることがわかる。尚、比較例1、2及び比較例5、
6との比較から、シリコンオイルを添加しない場合は、
摺動性に関してガラスフレークに顕著な効果はないこと
が分かる。また、いずれの実施例も溝深さが5μm以下
(ND)であり、本発明における成形品を提供するポリ
カーボネート樹脂組成物の摩耗量が少ないことがわか
る。
【0052】
【発明の効果】本発明のポリカーボネート樹脂組成物は
剛性に優れ、高い透明性を維持しつつ摺動性をもつ成形
品として、機能性のみならず意匠性に優れたCDトレ
イ、CDチェンジャー用トレイ、ディスクカートリッジ
等を製造する材料としてのみのならず、他の電子・電気
機器の筐体、内部機構部品、及び看板、集光機器、屋根
部材などの屋外使用のパネル部材等に好適であり、その
奏する工業的効果は格別なものである。
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月9日(1998.12.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】評価結果を表1及び表2に示した。なお、
表1及び表2における使用成分の記号は下記のものを示
す。 PC−1;粘度平均分子量19,500のポリカーボネ
ート樹脂[帝人化成(株)製パンライトL−1225
L] GFL−1;ガラスフレーク[日本板硝子(株)製、厚
さ5μm、平均粒径200μm、平均粒径/厚さ=4
0、屈折率(nd)=1.590] GFL−2;ガラスフレーク[日本板硝子(株)製RE
FG−101、厚さ5μm、平均粒径600μm、平均
粒径/厚さ=120、屈折率(nd)=1.545] CS;ガラス繊維[旭ファイバーガラス(株)製、繊維
径=16μm、屈折率(nd)=1.580] PCL;数平均分子量10,000のポリカプロラクト
ン[ダイセル化学工業(株)製プラクセルH1P] FP−1;トリフェニルホスフェート[大八化学工業
(株)製 TPP] FP−2;レゾルシノールビス(ジキシレニルホスフェ
ート)[旭電化工業(株)製 アデカスタブ FP−5
00] オイル−1;屈折率(nd)が1.533のメチルフェ
ニルシリコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン(株)製SH710] オイル−2;屈折率(nd)が1.460のフェニル基
含有シリコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコ
ーン(株)製SH556] オイル−3;屈折率(nd)が1.403のジメチルシ
リコーンオイル[東レ・ダウコーニング・シリコーン
(株)製SH200、粘度1000cSt] 安定剤;トリメチルホスフェート[大八化学(株)製T
MP]
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83:00)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂(A成分)96〜
    60重量%と該A成分との屈折率(nd)の差が0.0
    15以下であるガラスフレーク(B成分)3〜30重量
    %、ポリカプロラクトン及び/またはリン酸エステル化
    合物(C成分)1〜10重量%からなりA成分、B成分
    及びC成分の合計が100重量%である樹脂組成物10
    0重量部に、屈折率(nd)が1.42〜1.60であ
    るフェニル基含有シリコーンオイル(D成分)0.01
    〜5.0重量部を添加してなるポリカーボネート樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 A成分のポリカーボネート樹脂の分子量
    が、粘度平均分子量で表して12,000〜20,00
    0である請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 B成分のガラスフレークの平均粒径が1
    0〜1,000μmであり、且つその平均粒径を
    (a)、厚さを(b)としたとき、(a)/(b)比が
    5〜500のガラスフレークである請求項1または2の
    いずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 C成分のポリカプロラクトンの数平均分
    子量が5,000〜30,000である請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 D成分のフェニル基含有シリコーンオイ
    ルが下記式[1]及び[2]で示される化合物単位から
    選ばれる少なくとも1種の化合物単位、及び下記式
    [3]で示される化合物単位を主成分としてなるフェニ
    ル基含有シリコーンオイルである請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物。 【化1】 (ここで、式中R1は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
    し、xは0、1、または2である。) 【化2】 (ここで、式中R2は炭素数1〜6のアルキル基、また
    はシクロアルキル基を表わす。) 【化3】 (ここで、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基を表わ
    す。)
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