JP2000063019A - 多条巻き取り方法及び多条巻き取り装置 - Google Patents

多条巻き取り方法及び多条巻き取り装置

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JP2000063019A
JP2000063019A JP10249155A JP24915598A JP2000063019A JP 2000063019 A JP2000063019 A JP 2000063019A JP 10249155 A JP10249155 A JP 10249155A JP 24915598 A JP24915598 A JP 24915598A JP 2000063019 A JP2000063019 A JP 2000063019A
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JP
Japan
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winding
tension
strip
slack
line
Prior art date
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Application number
JP10249155A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shimazu
浩志 島津
Kiyoshi Matsunaga
清 松永
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Mitsui High Tec Inc
Original Assignee
Mitsui High Tec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、複数の条材を同一の巻き取
り装置の一つの軸で巻き取る多条スリット装置等にであ
って、各条のたるみの差が大きくなることを防止でき、
ピットが不必要な多条スリット装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明の特徴は、複数の条材を、巻き取
り部の一つの巻き取り軸で巻き取る多条巻き取り方法及
び装置であって、前記巻き取り部にスリップ機構を設
け、各条材に付加するテンションを条材毎に調整し、任
意の条材をスリップさせて各条のたるみの差を解消する
ことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の条材を同一
の巻き取り装置の一つの巻き取り軸で巻き取る巻き取り
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多条スリット装置等において、複
数の条材を同一の巻き取り装置の一つの軸で巻き取る巻
き取り装置を用いることがあった。
【0003】そのような場合、多条カッターで広幅素材
を多条にスリット加工し、スリットされた条材を、条材
毎にコイルに巻き付け、複数のコイルを同一の巻き取り
部の1つの巻き取り軸に取り付け、巻き取りを行う方法
が用いられた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
軸で複数の条材を巻き取る場合、各条が同一回転数で回
転することになるが、素材には素材幅方向に板厚偏差が
あり、板厚偏差が原因で各条の巻き取り直径に差が生
じ、その結果巻き取り速度に差が発生する。
【0005】巻き取り速度に差が生じると、巻き取り直
径の小さな条材は、巻き取りが間に合わず、カッターと
巻き取り装置の間にたるみが発生し、たるみがあると巻
き取り張力が不足し、巻きくずれの原因となる。
【0006】これを解決するために、巻き取り部の直前
にテンションパッド等のテンション付加部を設置し、各
条に一定テンションを付加して巻き取り、たるんだ条を
たれ下げることで各条の巻き取り速度の差を吸収してい
た。
【0007】しかし、以上の方法では、たるんだ条をた
れ下げるためのピットを設ける工事が必要となり、設備
費用がかかる問題や移設が簡単に行えない問題があっ
た。
【0008】また、ピットがあることでライン長さが大
幅に拡大するため、ラインの小形化が望めなかった。
【0009】また、これらを解決する方法として、各条
のコイルと巻き取り軸が任意の巻き取り応力でスリップ
するスリップ機構付き巻き取り装置を用い、各条とも同
一テンションで巻き取り、巻き取り速度の速い条は巻き
径が大きくなり巻き取り応力が大きくなるためスリップ
し易くなる構造を利用して条材のたるみを防止する方法
が提案されていた。
【0010】しかしながら、この方法は巻き取りが進む
につれて、各条の巻き径が大きくなるため、一定テンシ
ョンで巻き取るためには、コイルと巻き取り軸がスリッ
プする巻き取り応力を巻き径が大きくなるにしたがい小
さくなるよう制御しなくてはならず、スリップ機構制御
装置が必要となり、また、高精度に制御することは困難
であった。
【0011】また、この方式は理論的には可能である
が、スリット開始から終了までの間に各条のたるみを全
て吸収することは困難であった。
【0012】本発明の目的は、複数の条材を同一の巻き
取り装置の一つの軸で巻き取る多条スリット装置等にで
あって、各条のたるみの差が大きくなることを防止で
き、ピットが不必要な多条スリット装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、複数の
条材を、巻き取り部の一つの巻き取り軸で巻き取る多条
巻き取り方法であって、前記巻き取り部にスリップ機構
を設け、各条材に付加するテンションを条材毎に調整
し、任意の条材をスリップさせて各条のたるみの差を解
消することにある。
【0014】本発明の他の特徴は、複数の条材を、一つ
の巻き取り軸で巻き取る多条巻き取り装置であって、テ
ンションにより各条毎にスリップするスリップ機構が設
けられた巻き取り部と、各条毎にテンションを調整する
機構が設けられたテンション付加部を設けたことにあ
る。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。
【0016】本発明の実施形態における多条巻き取り装
置は、テンションにより各条毎にスリップするスリップ
機構が設けられた巻き取り部と、各条毎にテンションを
調整する機構が設けられたテンション付加部からなる。
【0017】本実施形態における多条巻き取り方法は、
通常、複数の条材をテンション付加部によりそれぞれの
条材に同一のテンションを付加しながら一つの巻き取り
軸で巻き取る。
【0018】そして、各条材の巻き取り速度に差が生
じ、一つの条材のみのたるみが検知された場合、たるみ
が発生した条材以外の条材に付加するテンションを高く
し、該条材のコイルと巻き取り軸をスリップさせ、たる
みが発生した条材のみを巻き取る。
【0019】その結果、たるみが無かった条材にもたる
みが発生する。
【0020】そして、たるみの発生が検出された条から
テンションを戻し、最後にたるみが検出された条のテン
ションを通常に戻すと全条のたるみの差が解消される。
【0021】その後、巻き取り速度を速くして、全条の
たるみを同時に無くし、全条のテンションを通常に戻
し、通常の巻き取りに戻す方法を用いる。
【0022】本実施形態によれば、複数の条材を一つの
巻き取り軸で巻き取る場合であっても、たるみが大きく
なることはなく、ピットを設ける必要がない。
【0023】また、テンション付加部により、スリップ
を発生させるようにしたため、任意の条材を確実にスリ
ップさせることができる。
【0024】
【実施例】以下本発明を多条スリッターに用いた実施例
につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】本実施例における多条巻き取り装置は、図
1に示す通りであり、巻き取り軸1が設けられた巻き取
り部2、テンション付加部3、たるみを検知する位置セ
ンサー4、コントロール部(図示せず)からなり、アン
コイラー5に搭載された素材6がピンチロール7を通っ
てカッター部8へ入り、カッター部8においてスリット
された条材9がテンション付加部3を通り巻き取り部2
で巻き取られる。
【0026】テンション付加部3は、図2に示す通りで
あり条材9をを上下から押圧するパッド10と、パッド
10を加圧するエアシリンダー11からなり、エアシリ
ンダー11はコントロール部の指令によりエアシリンダ
ー11による各条材9への圧下量をコントロールし、そ
の結果各条材9のテンションをコントロールできるよう
になっている。
【0027】位置センサー4は、条材9毎にたるみを検
知し、たるみ発生の情報をコントロール部へ送信する構
成となっており、図1に示す点線まで条材9がたるんだ
時たるみとして検知するようになっている。
【0028】巻き取り部2は、巻き取り軸1、コイル1
2、駆動部(図示せず)からなり、巻き取り軸1内に設
けられた電磁石により磁力を発生させ、磁力によりコイ
ル12を巻き取り軸1と一体化する仕組みとなってお
り、巻き取り軸1に取り付けられた複数のコイル12に
対応する条材9を取り付け、巻き取り軸1を回転させる
ことにより条材9を巻き取る仕組みとなっている。
【0029】また、条材9にテンションがかかり、該テ
ンションがコイル12と巻き取り軸1を一体化する磁力
を上回ったとき、コイル12と巻き取り軸1の一体化が
解除され、コイル12がスリップする構成になってい
る。
【0030】通常は、各条材9とも一定のテンション、
一定の巻き取り速度で巻き取りを行い、全条にたるみが
発生し、位置センサー4が全条のたるみを検知すると、
巻き取り速度を速くし、全条のたるみを解消する。
【0031】巻き取り中に、各条の巻き取り早さに差が
生じ、各条のたるみに差が生じた場合、まず、たるみが
多い条材9が位置センサー4によりそのたるみを検知さ
れ、その情報がコントロール部へ送信される。
【0032】たるみ情報を受け取ったコントロール部
は、たるみが発生した条材9以外の条材9と対応するエ
アシリンダー11の圧下量を、コイル12が必ずスリッ
プする程度高くする指令を出す。
【0033】エアシリンダー11の圧下量が高くなった
条材9は、テンションが強くなり、巻き取り部2におい
て、コイル12と巻き取り軸1の一体化が解除され、ス
リップし、巻き取りが行われないようになる。
【0034】よって、たるみが生じた条材9だけ巻き取
りが行われ、その結果、他の条材9にもたるみが発生
し、他の条材9も位置センサー4がたるみを検知した条
材9からテンションを通常に戻し、全ての条材9たるみ
を位置センサー4が検知したとき、全ての条材9のテン
ションが通常に戻り、そして、巻き取り軸1の回転数を
増加させて巻き取り速度を速くし、全ての条材9のたる
みを解消した後、巻き取り軸1の回転数を通常に戻す。
【0035】本実施例においては、エアシリンダー11
により各条毎にテンションを与え、エアシリンダー11
の圧下量を調節することにより各条に与えるテンション
を調整したが、これは任意であり、条材9毎にテンショ
ンを調整することができれば電磁ソレノイド方式等他の
装置を使用してもよい。
【0036】また、コイル12と巻き取り軸1のスリッ
プ機構に関しても、本実施例で用いた磁力によるスリッ
プ機構は任意であり、ブレーキシュー方式等他の機構を
用いてもよい。
【0037】また、本実施例では、位置センサー4によ
り条材9のたるみを検知したが、これも任意であり、そ
の他の方法によりたるみを検知してもよい。例えば、各
条材9の巻き径若しくは板厚を測定してたるみの差を算
出し、各条材9のテンションを調節し、たるみの差を解
消してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の本発明の多条巻き取り方法及び多
条巻き取り装置によれば、各条材にたるみに差が出て
も、たるみの差を解消することができるので、たるみが
大きくなることはなく、ピットを設ける必要がない。
【0039】また、テンション付加部により、スリップ
を発生させるようにしたため、任意の条材を確実にスリ
ップさせることができる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の巻き取り装置を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施例に用いたテンション付加部を示
す図である。
【符号の説明】
1 巻き取り軸 2 巻き取り部 3 テンション付加部 4 位置センサー 5 アンコイラー 6 素材 7 ピンチロール 8 カッター部 9 条材 10 パッド 11 エアシリンダー 12 コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の条材を、巻き取り部の一つの巻き
    取り軸で巻き取る多条巻き取り方法であって、前記巻き
    取り部にスリップ機構を設け、各条材に付加するテンシ
    ョンを条材毎に調整し、任意の条材をスリップさせて各
    条のたるみの差を解消することを特徴とする多条巻き取
    り方法。
  2. 【請求項2】 複数の条材を、一つの巻き取り軸で巻き
    取る多条巻き取り装置であって、テンションにより各条
    毎にスリップするスリップ機構が設けられた巻き取り部
    と、各条毎にテンションを調整する機構が設けられたテ
    ンション付加部を設けたことを特徴とする多条巻き取り
    装置。
JP10249155A 1998-08-18 1998-08-18 多条巻き取り方法及び多条巻き取り装置 Pending JP2000063019A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106012138A (zh) * 2016-07-18 2016-10-12 吴江福爱梁纺织有限公司 过载式纱线张力浮筒
CN106429562A (zh) * 2016-06-16 2017-02-22 柴秀强 高分子类卷材全自动收卷机
CN110029782A (zh) * 2019-05-18 2019-07-19 潍坊仁鼎防水材料有限公司 阻根防水卷材及其单机制备设备
CN112744627A (zh) * 2020-12-28 2021-05-04 福建佶龙机械科技股份有限公司 一种定型机用张力调整装置

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