JP2000062133A - グラビア印刷機 - Google Patents

グラビア印刷機

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JP2000062133A
JP2000062133A JP10237346A JP23734698A JP2000062133A JP 2000062133 A JP2000062133 A JP 2000062133A JP 10237346 A JP10237346 A JP 10237346A JP 23734698 A JP23734698 A JP 23734698A JP 2000062133 A JP2000062133 A JP 2000062133A
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JP10237346A
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Hideto Sakata
英人 坂田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷作業を中断することなく、ドクタ筋を確
実に解消する。 【解決手段】 回転する版胴20とニップロール24の
間に原反Wを連続的に通過させながら、該原反Wにイン
キを転写して印刷する、第1〜第3印刷ユニット12〜
16が配設されているグラビア印刷機において、印刷中
に前記原反の印刷面に発生したドクタ筋を検出する検査
装置28と、該検査装置28により検出された原反上の
ドクタ筋の発生位置に対応する版胴表面に紙やすりを押
し付けて該表面を粗す押付部材32と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷機、
特に印刷物に発生している微細な筋状の欠陥を印刷中に
除去することができるグラビア印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、グラビア印刷機では、回転する
版胴と、これを押え付けるニップロールとの間に原反を
通過させながら、該版胴に付着されたインキをその原反
に転写することにより、連続的な印刷が行われている。
【0003】このような連続的な印刷を可能とするため
に、回転する版胴の表面にインキを供給するとともに、
その過剰分をドクターブレードによって掻き落すことが
行われている。
【0004】ところが、何等かの理由でドクターブレー
ドに微少な欠けが生じると、その欠け部分が接触してい
る版胴には、極めて僅かであるが常時インキが残ること
になるため、原反の印刷面には、いわゆるドクター筋と
呼ばれる、微細ではあるが連続した筋状の印刷欠陥が発
生することになる。
【0005】このドクタ筋は、ドクタブレードに欠けが
存在する限り継続して発生するため、膨大な不良品(損
紙)が生じる原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
グラビア印刷機では、印刷物にドクタ筋が発見される
と、オペレータは印刷機を止めて欠けが生じているドク
タブレードを修理するか、又はそれを正常なものと交換
していたため、ドクタ筋が発生すると印刷作業を中断し
なければならないという問題があった。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、印刷作業を中断することなく、印刷
面に発生したドクタ筋を速かに解消することができるグ
ラビア印刷機を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転する版胴
とニップロールの間に原反を連続的に通過させながら、
該原反にインキを転写して印刷する印刷ユニットが1以
上配設されているグラビア印刷機において、印刷中に前
記原反の印刷面に発生したドクタ筋を検出する検出手段
と、該検出手段により検出された原反上のドクタ筋の発
生位置に対応する版胴表面を粗す粗面化手段と、を備え
た構成とすることにより、前記課題を解決したものであ
る。
【0009】本発明者等は、種々検討した結果、例えば
目視によりドクタ筋が発見された場合、発生源に対応す
る版面(版胴表面)に、オペレータが、例えば極めて細
い粗さの紙やすりを押し当てて、該版面を粗すことによ
り、その粗れた版面によって、印刷を続けながらドクタ
筋の発生の原因であるドクタブレードに生じている微小
な欠けを速やかに除去して修正できることを知見した。
【0010】本発明は、この知見に基づいてなされたも
のである。但し、この方法をそのまま適用したのでは、
目視によるドクタ筋の発見後、修正までに時間がかかる
ため、損紙が多くなるという問題や、修正作業が高速回
転している版面付近で行われるため、危険であるという
他の問題がある。そこで、本発明は、前記のようにグラ
ビア印刷機において、印刷中に前記原反の印刷面に発生
したドクタ筋を検出する検出手段と、該検出手段により
検出された原反上のドクタ筋の発生位置に対応する版胴
表面を粗す粗面化手段と、を備えるようにしたので、検
出手段によりドクタ筋の発生を検出したら、発生位置に
対応する版胴の表面を自動的に粗面化することが可能と
なり、結果として、短時間で、しかも安全にドクタ筋を
解消することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る第1実施形態のグラ
ビア印刷機の概略構成を示す側面図である。
【0013】このグラビア印刷機は、原反供給部10か
ら連続的に供給される透明フィルムからなる原反Wを順
次印刷する第1〜第3の各印刷ユニット12〜16が配
設され、これら各ユニット12〜16で印刷された原反
は、巻取部18で順次巻き取られるようになっている。
【0014】上記第1〜第3印刷ユニット12〜16
は、いずれも実質上同一の構成からなり、インキを貯留
するインキパン18に浸漬された版胴20と、該版胴2
0の回転に伴ってその表面に付着してピックアップされ
るインキの過剰分を掻き落とすドクタブレード22と、
回転する版胴20の表面に原反Wを押付けて該原反Wに
インキを転写させるニップロール24と、インキが転写
された原反Wを乾燥する乾燥フード26を有している。
そして、上記第1〜第3印刷ユニット12〜16では、
回転する版胴20とニップロール24の間を原反Wがそ
れぞれ通過することにより、順に例えば黒色、紅色、白
色の3色が印刷されるようになっている。
【0015】本実施形態では、最終の第3印刷ユニット
16の出側に、印刷中に原反Wの印刷面に発生したドク
タ筋を検出するドクタ筋検査装置28が配設され、その
検出結果がグラビア印刷機全体を制御する制御装置(コ
ンピュータ)30に入力されるようになっている。
【0016】又、本実施形態では、上記検査装置28に
より検出された原反W上のドクタ筋の発生位置に対応す
る版胴20の表面(版面)を粗すために、該版胴20の
軸方向に移動可能で、且つ先端に装着されたやすりを版
胴表面に押付可能な押付部材32を有する粗面化装置
(粗面化手段)が、各印刷ユニット12〜16毎に配設
されている。
【0017】上記各印刷ユニットに配設されている粗面
化装置は、図2に示すように、版胴20の軸方向に平行
に固定されたねじ軸34と、該ねじ軸34を回転させる
モータ36とを有し、上記押付部材32は一端が該ねじ
軸34に軸支され、他端に紙やすり38が装着されてい
る。この押付部材32は、上記ねじ軸34が軸挿された
ボールねじを介して連結されたエアシリンダ40からな
り、そのロッド先端に上記紙やすり38が装着可能にな
っている。
【0018】従って、この押付部材32は、前記制御装
置30からの制御信号に基づいて、モータ36を回転す
ることにより、版胴20の軸に平行に移動し、原反Wの
幅方向に対応する所定位置に移動可能であると共に、上
記エアシリンダ40を作動させることにより、紙やすり
38を同位置の版胴20の表面に押付けて粗すことがで
きるようになっている。
【0019】上記紙やすり38としては、#1,000
〜#3,000の粗さが細かいものを使用する。このよ
うな細かい紙やすり38を使用することにより、版面に
クロムめっきして形成されているグラビアセル自体に
は、印刷に不具合が生じるような影響を与えることな
く、例えば鉄製のドクタブレードの刃先に生じている、
ドクタ筋の原因となる微小な欠けを削除できる程度の、
極めて浅く且つ細かい粗面を、該当する版面上に形成す
ることができる。これは、本発明者等が経験的に知見し
得たものである。
【0020】本実施形態では、前記原反Wにドクタ筋が
発生すると、それが前記検査装置28により自動検出さ
れるようになっており、この検査装置としては、本願出
願人が既に特開平10−157081で提案している筋
状欠陥検査装置を利用することができる。以下、この検
査装置について説明する。
【0021】この検査装置は、印刷物から画像入力した
絵柄を含んでいる検査画像から、コントラストが低く、
しかも、微細な筋状欠陥をも確実に検出することができ
るもので、検査画像から絵柄部分を除外処理する絵柄除
外手段と、該除外処理後の画像に存在する筋部分を強調
処理する筋強調手段と、該強調処理後の画像に基づいて
筋状欠陥を判定する判定手段と、を備えている。
【0022】以下、この筋状欠陥検査装置の具体例を、
図面を参照して詳細に説明する。図3は、上記筋状欠陥
検査装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】この検査装置は、印刷物を画像入力した検
査画像から、印刷物上に発生している筋状欠陥を検出す
るもので、印刷物からCCDカメラ等により検査画像を
光学的に入力する画像入力部10と、入力された検査画
像から絵柄部分を除外処理する絵柄除外部12と、絵柄
部分が除外された除外処理後の画像に存在する筋部分を
強調処理する筋強調処理部14と、筋部分が強調された
強調処理後の画像に基づいて筋状欠陥を判定する判定部
16と、判定された筋状欠陥をモニタ上に表示する欠陥
表示部18とを備えている。
【0024】前記絵柄除外部12は、マスク画像作成部
12A、エッジ画像作成部12B、マスク済みエッジ画
像合成部12Cを含み、前記筋強調処理部14は縦加算
部14Aを、又、前記判定部16は、二値化部16A、
線認識部16Bをそれぞれ含んで構成されている。
【0025】以下、上記検査装置を構成する各機能部に
ついて詳述する。なお、この実施形態では、特に断らな
い限り、画像は、それを構成する各画素が0〜255の
256階調の画素値で表示されるモノクロ画像とする。
従って、カラー画像の場合は、R、G、Bの3フレーム
のモノクロ画像として同様に取り扱うことができる。
【0026】前記マスク画像作成部12Aは、検査画像
から抽出される絵柄部分のエッジをマスクするためのマ
スク画像を作成する機能を有している。
【0027】即ち、このマスク画像作成部12Aは、画
像入力部10により入力された検査画像に含まれる筋状
欠陥以外の線分や絵柄のエッジ部を検出処理の対象から
外すためのマスク画像を作成する機能を有する。具体的
には、隣接する画素との画素値の差分を計算し、これを
閾値処理することにより、明確な線や絵柄のエッジのみ
に相当する二値のマスク画像を作成する。これを検査画
像が絵柄Pと筋状欠陥(ドクター筋)Dとを模式的に示
した図4である場合を例に示すと、図5のようになる。
即ち、濃淡がはっきりしている絵柄Pのみのエッジが抽
出され、ドクター筋D等のコントラストの低い線状(筋
状)部分のエッジは抽出されない二値化画像が得られ
る。そして、この図5の画像のエッジに基づいて、該エ
ッジをマスクするに十分な幅の、図6に示すようなマス
ク部分Mが生成されたマスク画像が作成できる。
【0028】前記エッジ画像作成部12Bは、同一の検
査画像から抽出される任意のエッジを含むエッジ画像を
作成する機能を有している。即ち、このエッジ画像作成
部12Bでは、具体的な処理の詳細は省略するが、前記
検査画像から、縦方法の筋状欠陥を検出するために水平
方向のエッジを全て抽出する。図7は、このエッジ画像
作成部12Bで作成されたエッジ画像を模式的に示した
ものであり、前記絵柄Pに基づく強いエッジPEとドク
ター筋Dに基づく弱いエッジDEとが、抽出されてい
る。
【0029】前記マスク済みエッジ画像合成部12C
は、作成されたエッジ画像とマスク画像を合成する機能
を有している。即ち、マスク済みエッジ画像合成部12
Cは、前述した画像処理により作成したエッジ画像とマ
スク画像を合成して、検査対象外の画素を決定し、これ
以降の処理からその画素を除外する働きをする。
【0030】具体的には、作成したエッジ画像とマスク
画像を図8に概念的に示したように、エッジ画像上の画
素Pn と、これに対応するマスク画像上の画素Mn とを
比較し、画素Mn がエッジ部(マスク部分)でない場合
は、画素Pn はそのままにし、逆に、画素Mn がエッジ
部である場合は、画素Pn をマスクする(検査対象外と
する)。
【0031】図9は、前記図6のマスク画像と、前記図
7のエッジ画像とについて、上述した合成処理を行うこ
とにより作成したマスク済み画像を模式的に示したもの
であり、この画像には、上記のように強いエッジPEが
除外され、ドクター筋Dに基づく弱いエッジDEが残存
していることが示されている。
【0032】前記筋強調処理部14に含まれる縦加算部
14Aは、絵柄部分が除外された除外処理後の画像、即
ち上記図9に示したようなマスク済み画像について、注
目画素の画素値を、該注目画素を含み、且つ、同一方向
に並ぶ所定数の画素の各画素値を加算した値に置き換え
る機能を有している。これを、マスク済みエッジ画像の
画素値を縦方向に加算することにより、縦の筋を強調す
る場合について以下に説明する。
【0033】図10は、この強調計算の原理を模式的に
示したもので、(B)のマスク済みエッジ画像で、画素
Pn,m から垂直方向にR画素まで各画素値を加算し、そ
の加算後の画素値を(A)に示した加算画像の画素Pn,
m の画素値に設定する。同様の加算処理を、Pn,m+1 、
Pn,m+2 ...について順次実行する。
【0034】前記判定部16に含まれる二値化部16A
は、前記縦加算部14Aにより作成された縦の筋部分が
強調された加算画像に対して、閾値を設定して二値化処
理することにより、二値化画像を作成する機能を有して
いる。
【0035】具体的には、前記のように縦の筋部分の画
素値を加算して強調した画素値を有する前記強調処理後
の画像について、筋状の点(画素)とそれ以外の部分に
分別するために、例えば、閾値T1 (実験的に決定す
る)を設定し、各画素値が該閾値T1 以上の値をもつ画
素は筋の一部である可能性が高いので、|Pn,m |≧T
1 なら、その画素を筋状の点の候補とするためにOnに
し、逆に|Pn,m |<T1 の場合は、筋状の点ではない
としてOffにする。
【0036】前記判定部16に含まれる線認識部16B
は、強調処理した後に二値化して作成した上記二値化画
像に対して、Onの画素が縦方向(実質的に同一方向)
に所定数以上存在するか否かにより、その画素が縦方向
の線(筋)状の欠陥を構成しているか否かを判定する機
能を有している。
【0037】具体的には、例えば、以下のように判定す
る。検出すべき筋状欠陥が非常に薄く且つ細い場合、二
値化画像上では1本の線として繋がっていない可能性が
あるため、該二値化画像に対して、図11に概念的に示
すように、画素を単位とする縦方向1ライン中にOnの
画素が閾値T2 個以上あれば検出すべき筋状欠陥と判定
とする。この閾値T2 は実験的に予め決定しておく。
【0038】以上詳述した検査装置においていは、検査
画像が絵柄を含む場合であっても、コントラストの高い
エッジ部を処理対象から除外するためのマスク処理を行
い、更に縦方向に加算処理を行うことでコントラストの
低い筋状欠陥を強調して検出する。
【0039】従って、この検査装置によれば、検査画像
が絵柄を含んでいる場合でも、絵柄のエッジ部を検出す
ることなく、該画像中からコントラストの低い筋状欠陥
の検出が可能となる。その結果、従来の印刷物の検査で
は、目視による検査でしか検出できなかった、コントラ
ストが低く且つ微細な、いわゆるドクター筋と呼ばれる
筋状欠陥をも自動的に検出することができる。
【0040】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0041】印刷中に前記ドクタ筋検査装置28により
ドクタ筋の発生が検出され、その検出信号が制御装置3
0に入力されると、該制御装置30ではドクタ筋が発生
している原反W上の幅方向位置から、発生位置に該当す
る版胴20の軸方向位置を算出する。
【0042】この制御装置30は、算出された版胴20
の軸方向位置の情報に基づいて、各印刷ユニット12〜
16に配設されている全ての粗面化装置を駆動制御し、
第1〜第3の印刷ユニット12〜16の全ての版胴20
に対して、軸方向同一位置の表面に前記紙やすり38を
押し当てて、その表面を粗面化する。
【0043】その結果、いずれの印刷ユニットでドクタ
筋が発生しているかは不明であるが、全ユニットで版面
を粗すため、図12のフローチャートに示す経過に従っ
て、ドクタ筋を解消することができる。
【0044】なお、この図12のフローチャートでステ
ップ2では、前記図2に示した粗面化装置において、モ
ータ36を作動させ、押付部材32をドクタ筋発生位置
上に移動させ、同位置でエアシリンダ40のロッドを伸
ばし、紙やすり38を版胴20の表面に接触させる。
又、ステップ6で欠陥発生源が改善されたならば、エア
シリンダ40のロッドを縮ませて紙やすり38を版胴2
0から離し、再びモータ36を作動させ、押付部材32
を原点位置に移動させる。この場合の紙やすり38を版
胴20に押し当てる時間は経験的に決定することができ
る。
【0045】以上詳述した本実施形態によれば、ドクタ
筋が発生した場合には、印刷を中断することなく、速や
かに且つ安全にドクタ筋を解消することができる。
【0046】従って、従来は、前述した如く、ドクタ筋
が発生すると一旦機械を止めて修理を行なっていたた
め、印刷を再開する場合には、低速の刷出し印刷から高
速の定常印刷に移行させると共に見当合せを行う必要が
あることから、見当ずれによる損紙が大量に発生してい
たのに対し、本実施形態では、ドクタ筋が消えるまでに
損紙が発生する可能性はあるが見当ずれに起因する損紙
は発生しないため、結果として有利である。
【0047】次に、本発明に係る第2実施形態について
説明する。
【0048】本実施形態では、前記図1に示したグラビ
ア印刷機で、前記ドクタ筋検査装置28で入力画像に基
づいてドクタ筋の発生が検出されたら、前記制御装置3
0で該入力画像を画像処理することにより、ドクタ筋の
色判別を行い、その色からドクタ筋が発生している印刷
ユニットが第1〜第3のいずれであるかを判別できるよ
うにした以外は、第1実施形態と実質上同一である。
【0049】本実施形態によれば、ドクタ筋が発生して
いる印刷ユニットに対してのみ、粗面化装置を駆動制御
することによって、図12に相当する図13のフローチ
ャートに従って、より合理的にドクタ筋を解消すること
ができる。
【0050】図14は、本発明に係る第3実施形態のグ
ラビア印刷機の概略構成を示す、前記図1に相当する側
面図である。
【0051】本実施形態のグラビア印刷機は、第1〜第
3の印刷ユニット12〜16のそれぞれの出側に、第1
〜第3のドクタ筋検査装置28A〜28Cを配設し、い
ずれのユニットでドクタ筋が発生したとしても、そのド
クタ筋を即検出できるようにした以外は、前記第1実施
形態と実質上同一である。
【0052】本実施形態によれば、前記第2実施形態の
場合のように、色判別の画像処理を行うことなく、ドク
タ筋が発生している印刷ユニットを確実に特定できるの
で、前記図12、13に相当する図15のフローチャー
トに従って、一段と迅速にドクタ筋を解消することがで
きる。
【0053】以上、本発明について具体的に説明した
が、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるも
のでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
【0054】例えば、印刷ユニットの数は3つの場合を
示したが、これに限定されず、又、インキの色も前記実
施形態に示したものに限定されない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
印刷作業を中断することなく、ドクタ筋を迅速に且つ確
実に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のグラビア印刷機を
示す概略側面図
【図2】グラビア印刷機に適用される粗面化装置の概略
を示す斜視図
【図3】提案済の筋状欠陥検査装置の概略構成を示すブ
ロック図
【図4】検査画像を模式的に示す説明図
【図5】上記検査画像より絵柄のエッジのみを抽出した
画像を示す説明図
【図6】上記検査画像を基に作成したマスク画像を示す
説明図
【図7】上記検査画像を基に作成したエッジ画像を示す
説明図
【図8】マスク画像とエッジ画像の合成原理を概念的に
示す説明図
【図9】合成後のマスク済みエッジ画像を示す説明図
【図10】縦方向の画素値を強調する加算方法を示す説
明図
【図11】筋状欠陥の判定処理を概念的に示す説明図
【図12】第1実施形態によるドクタ筋解消までの経過
を示すフローチャート
【図13】第2実施形態によるドクタ筋解消までの経過
を示すフローチャート
【図14】本発明に係る第3実施形態のグラビア印刷機
を示す概略側面図
【図15】第3実施形態によるドクタ筋解消までの経過
を示すフローチャート
【符号の説明】 10…原反供給部 12…第1印刷ユニット 14…第2印刷ユニット 16…第3印刷ユニット 18…インキパン 20…版胴 22…ドクタブレード 24…ニップロール 26…乾燥フード 28…ドクタ筋検査装置 30…制御装置 32…押付部材 34…ねじ軸 36…モータ 38…紙やすり 40…エアシリンダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する版胴とニップロールの間に原反を
    連続的に通過させながら、該原反にインキを転写して印
    刷する印刷ユニットが1以上配設されているグラビア印
    刷機において、 印刷中に前記原反の印刷面に発生したドクタ筋を検出す
    る検出手段と、 該検出手段により検出された原反上のドクタ筋の発生位
    置に対応する版胴表面を粗す粗面化手段と、を備えてい
    ることを特徴とするグラビア印刷機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記粗面化手段が、版胴の軸方向に移動可能で、且つ、
    先端に装着されたやすりを版胴表面に押付可能な押付部
    材を有していることを特徴とするグラビア印刷機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記やすりが、#1,000〜#3,000の粗さの紙
    やすりであることを特徴とするグラビア印刷機。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記印刷ユニットが2以上配設されている場合、 前記検出手段が、最終印刷ユニットの出側に設置され、 該検出手段により検出されたドクタ筋に基づいて、全て
    の印刷ユニットについて、前記粗面化手段により、前記
    ドクタ筋の発生位置に対応する版胴表面を粗面化するよ
    うに制御されていることを特徴とするグラビア印刷機。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記印刷ユニットが2以上配設されている場合、 前記検出手段が、最終印刷ユニットの出側に設置され、 該検出手段により検出されたドクタ筋に基づいて、発生
    しているドクタ筋の色判別を行い、判別された色に該当
    する印刷ユニットについて、前記粗面化手段により、前
    記ドクタ筋の発生位置に対応する版胴表面を粗面化する
    ように制御されていることを特徴とするグラビア印刷
    機。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記印刷ユニットが2以上配設されている場合、 前記検出手段が、各印刷ユニットの出側に設置され、 ドクタ筋が検出された検出手段に基づいて、ドクタ筋が
    発生している印刷ユニットを判別し、判別された印刷ユ
    ニットについて、前記粗面化手段により、前記ドクタ筋
    の発生位置に対応する版胴表面を粗面化するように制御
    されていることを特徴とするグラビア印刷機。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記検査手段が、原反の印刷面から検査画像を入力する
    画像入力手段と、入力された検査画像から絵柄部分を除
    外処理する絵柄除外手段と、該除外処理後の画像に存在
    する筋部分を強調処理する筋強調手段と、該強調処理後
    の画像に基づいて筋状欠陥を判定する判定手段と、を備
    えていることを特徴とするグラビア印刷機。
JP10237346A 1998-08-24 1998-08-24 グラビア印刷機 Pending JP2000062133A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014013304A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Toppan Printing Co Ltd 賦形シート及びそれを備えたel装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014013304A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Toppan Printing Co Ltd 賦形シート及びそれを備えたel装置

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