JP2000062091A - 難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板 - Google Patents

難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板

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JP2000062091A
JP2000062091A JP10231885A JP23188598A JP2000062091A JP 2000062091 A JP2000062091 A JP 2000062091A JP 10231885 A JP10231885 A JP 10231885A JP 23188598 A JP23188598 A JP 23188598A JP 2000062091 A JP2000062091 A JP 2000062091A
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Koji Mori
浩治 森
Taketo Hara
丈人 原
Kenichi Okubo
謙一 大久保
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐疵付き性及び難燃性に優れ、厨房機器,調
理器具等として使用されるフッ素樹脂フィルム積層金属
板を得る。 【構成】 この難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板
は、金属板表面に第1の接着剤層を介して2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート樹脂フィルム(以下、PETフ
ィルムという)又は2軸延伸ポリ(エチレンテレフタレ
ート−co−エチレンイソフタレート)樹脂フィルム
(以下、共重合PETフィルムという)が積層され、更
に膜厚10〜50μmの透明エチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体フィルムが第2の接着剤層を介して設
けられている。更に、意匠性を付与するため、金属板と
第1の接着剤層との間に着色樹脂層を、或いはPETフ
ィルム又は共重合PETフィルムと第2の接着剤層との
間に印刷インキ層を設けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性に優れたフッ素
樹脂フィルム積層金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】レンジフード,ガスコンロを始めとする
各種厨房機器は、油等の食品で汚染されやすい環境で使
用されることから、非粘着性,耐汚染性,耐薬品性に優
れていることが要求される。これら要求特性を満足する
ため、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重
合体)フィルムを積層したラミネート鋼板が使用されて
いる。ETFEフィルムの優れた非粘着性,耐汚染性,
耐薬品性は、厨房機器,厨房壁材等で高く評価されてお
り、近年の清潔志向に適応したものといえる。しかし、
清潔感を維持するために調理後等の汚れが頻繁に拭き取
られるキッチンパネル材等では、拭取りに際しタオル地
等で擦られた後が疵となって残りやすい。
【0003】本発明者等は、この種の拭取り疵を防止す
るため、可塑化ポリ塩化ビニル樹脂フィルム及び透明E
TFEフィルムの複合フィルムを積層した金属板を特開
平6−262725号公報で紹介した。この複合フィル
ム積層金属板は、最表層の透明ETFEフィルムで非粘
着性,耐汚染性,耐薬品性を付与し、柔軟性のある可塑
化ポリ塩化ビニル樹脂フィルムで外圧による変形を吸収
・緩和することにより耐拭取り疵性を改善している。し
かも、透明ETFEフィルムを介して可塑化ポリ塩化ビ
ニル樹脂フィルムが観察されることから、肉厚感に富む
色調が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物問題,地球環境
問題が重要視されている昨今にあっては、塩化ビニル樹
脂は、優れた特性をもつ汎用樹脂であるにも拘わらず、
他の樹脂材料に置き換えられる傾向にある。この傾向
は、塗装・被覆鋼板でも例外ではなく、内装壁材,家電
機器,器物外板等として大きなシェアを占める塩ビ鋼板
についても代替材料への切替えが急速に進められてい
る。塩ビ鋼板は、塩化ビニル樹脂と可塑剤との組合せか
らなる高レベルにバランスされた材料であることから、
同等の特性をもつ材料の開発が容易ではない。また、キ
ッチンパネル材等の用途では、取扱い上の耐疵付き性、
具体的には鍋,皿等の調理器具を誤って当てた際の耐疵
付き性が問題になる。特にめっき鋼板を素地とする被覆
鋼板では、素地に達する疵が生じると、疵を起点として
腐食が進行することがある。更に、キッチンパネル材等
では、ガス器具を設置する周囲の仕上げ材が不燃材料で
ない場合に機器との離間距離を取ることが火災予防条例
準則第20条に規定されている。準不燃材料でも、背面
側で150mmの離間距離を取ると開放式ガス調理機器
を設置できる。しかし、種々の器具が配置される厨房に
おいては、離間距離を取る必要のない不燃性材料が好ま
しい。
【0005】難燃樹脂である塩化ビニル樹脂の代替材料
としては、代表的なものにポリオレフィン樹脂フィルム
が知られており、難燃処方についても検討が進められて
いるが、難燃性と耐疵付き性を両立させることは困難で
ある。因みに、複合フィルム積層鋼板の最表層に位置す
る透明ETFEフィルムは、非粘着性,耐汚染性,耐薬
品性に優れているものの、機械的強度に劣ることが欠点
であり、鋭利な先端を持つ器具が当たった場合に透明E
TFEフィルムを貫通する疵が発生することがある。本
発明は、このような問題を解消すべく案出されたもので
あり、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィル
ム又は2軸延伸ポリ(エチレンテレフタレート−co−
エチレンイソフタレート)樹脂フィルムと透明ETFE
フィルムとの複合フィルムを金属板に積層することによ
り、難燃性,耐疵付き性に優れたフッ素樹脂フィルム積
層金属板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性フッ素樹
脂フィルム積層金属板は、その目的を達成するため、金
属板表面に第1の接着剤層を介して2軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂フィルム(以下、PETフィルム
という)又は2軸延伸ポリ(エチレンテレフタレート−
co−エチレンイソフタレート)樹脂フィルム(以下、
共重合PETフィルムという)が積層され、更に膜厚1
0〜50μmの透明エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体フィルムが第2の接着剤層を介して設けられて
いることを特徴とする。更に、意匠性を付与するため、
金属板と第1の接着剤層との間に着色樹脂層を、或いは
PETフィルム又は共重合PETフィルムと第2の接着
剤層との間に印刷インキ層を設けることもできる。
【0007】
【実施の形態】本発明者等は、フィルム積層金属板の耐
疵付き性を種々の観点から調査・研究した。鍋,皿等の
調理器具が当たったときに発生する疵のなかで過酷な条
件として、ペーパーナイフの先端を強く押し当てること
によって付けられる傷をもって耐疵付き性を評価する
と、必要な特性が得られると考えた。ペーパーナイフに
よる耐疵付き性評価について詳細に検討した結果、樹脂
フィルムを貫通して金属板素地に達する疵が発生するも
のは、樹脂フィルムの機械的強度が低いものといえる。
そこで、樹脂フィルムの機械的強度と耐疵付き性との関
係を定量的に調査したところ、10mm幅当りの破断強
度が40N以上の樹脂フィルムでは金属板素地に達する
疵が発生しないことが判った。このような破断強度をも
つ樹脂フィルムとして、本発明者等は、ポリエステル系
の2軸延伸フィルムに着目した。この点、透明ETFE
フィルムでは、25μm程度の厚膜であっても10mm
幅当りの破断強度が15Nにも満たないため、耐疵付き
性に劣るフィルムといえる。
【0008】他方、難燃処理を施さない樹脂フィルムを
膜厚10〜50μmの透明ETFEフィルムと複合化し
て金属板に積層したものについて、不燃材料試験を実施
した。試験結果から、ポリエステル系の2軸延伸フィル
ムのなかでもPETフィルム及び共重合PETフィルム
が良好な難燃性を呈することを見出した。特にPETフ
ィルム又は共重合PETフィルムの面積当り重量を75
g/m2以下にすると、燃焼時の発熱量が少なく、透明
ETFEの難燃性との相乗効果によって表面試験で試料
排気温度が標準温度曲線を超えることがなく、基材試験
でも試験体温度が810℃を超えることがない。逆に面
積当りの重量が75g/m 2 を超えるフィルムでは、発
熱量が大きくなりすぎ、不燃材料試験の表面試験及び基
材試験で試験体温度が規格値を超えるようになる。PE
Tフィルム及び共重合PETフィルムは何れも比重が
1.4g/cm3 であるので、面積当り重量を膜厚に換
算すると膜厚の上限が50μmになる。他方、膜厚の下
限は、必要な破断強度を確保するために20μmに設定
される。
【0009】このようなことから、本発明のフッ素樹脂
フィルム積層金属板では、金属板側にPETフィルム又
は共重合PETフィルムを配し、最表層に透明ETFE
フィルムを配している。透明ETFEフィルムは、積層
金属板の全面を覆っており、金属板側からの加熱によっ
てPETフィルム又は共重合PETフィルムが燃焼前躯
状態にあるとき難燃性樹脂として働き、優れた難燃性を
積層金属板に付与する。透明ETFEフィルムによる難
燃性の改善は、PETフィルム又は共重合PETフィル
ム単独を積層した金属板が難燃性に劣ることからも明ら
かである。すなわち、PETフィルム又は共重合PET
フィルムを単体で金属板に積層したものでは、PETフ
ィルム又は共重合PETフィルムの面積当り重量が75
g/m2以下であっても不燃材料試験に合格しない。
【0010】PETフィルム又は共重合PETフィルム
と透明ETFEフィルムとの複合フィルムをラミネート
した積層金属板は、次のように製造される。素地金属板の用意 下地になる金属板としては、Znめっき鋼板,Zn−A
lめっき鋼板,Alめっき鋼板等の各種めっき鋼板や、
Al板,ステンレス鋼板などが使用される。金属板は、
複合フィルムのラミネートに先立って、リン酸塩処理,
塗布型クロメート処理等の前処理が必要に応じて施され
る。第1の接着剤を塗布する前に、常法に従ってプライ
マー層を金属板の表面に設けても良い。
【0011】着色樹脂層の形成 着色樹脂層で意匠性を付与する場合、第1の接着剤層を
設ける前の金属板表面に、エポキシ樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリウレタン樹脂,線状高分子ポリエステル樹脂
等に着色顔料,体質顔料,必要に応じて防錆顔料や他の
添加剤を配合した樹脂塗料を塗布し、焼付け乾燥により
着色樹脂層を形成する。着色樹脂層は、単層だけではな
く、複数の層として形成することもできる。着色樹脂塗
料の塗布,乾燥で着色樹脂層を形成する場合、1層当り
の乾燥塗膜厚を2〜20μmにすることが好ましい。色
調は、顔料の配合によって着色したPETフィルムや共
重合PETフィルムを使用しても付与できる。しかし、
PETフィルムに着色顔料を配合することは、PET樹
脂量として多量にまとめる必要があることから現実的な
方法ではない。この点でも、塗布,乾燥によって着色樹
脂層を形成することが好ましい。
【0012】第1の接着剤層の形成 次いで、ロールコート法,カーテンコート法等で第1の
接着剤が金属板に塗布され、焼付け・乾燥により第1の
接着剤層が形成される。第1の接着剤としては、1液型
又は2液型のポリエステル樹脂系接着剤,ポリウレタン
樹脂系接着剤等が使用され、必要に応じて着色顔料,防
錆顔料,体質顔料等を添加しても良い。ただし、着色樹
脂層で呈色する場合、透明性を損なう顔料を第1の接着
剤に添加しない。第1の接着剤は、金属板に貼り合わさ
れるPETフィルム又は共重合PETフィルムに塗布す
ることもできる。
【0013】PETフィルム又は共重合PETフィルム
の貼合せ 第1の接着剤層が形成された金属板の表面に、透明ET
FEフィルムとの複合フィルムとしてPETフィルム又
は共重合PETフィルムが貼り合わされる。PETフィ
ルム又は共重合PETフィルムとしては、破断強度が1
0mm幅当り40N以上で面積当りの重量が75g/m
2 以下のフィルムが使用される。PETフィルム又は共
重合PETフィルムは、両面が第1の接着剤層及び第2
の接着剤層に接することから、コロナ放電処理によって
易接着処理を施すことが好ましい。易接着処理には、P
ETフィルム又は共重合PETフィルムの表面にアクリ
ル樹脂,ポリエステル樹脂等をコーティングする方法も
採用できる。
【0014】印刷インキ層の形成 PETフィルム又は共重合PETフィルムと透明ETF
Eフィルムの貼合せに先立って、必要に応じて印刷イン
キ層をPETフィルム又は共重合PETフィルムの上に
設けてもよい。印刷インキ層は、単独で或いは着色樹脂
層との組合せでフッ素樹脂フィルム積層鋼板の意匠性を
向上する。印刷樹脂フィルムには、柄印刷インキ層を設
けたもの,ベタ印刷インキ層を設けたもの等が使用でき
る。各種樹脂フィルムへの印刷には、たとえばグラビア
印刷で印刷層を設け、乾燥の繰返しにより複数層で構成
された印刷層とすることも可能である。印刷インキとし
ては、アクリル樹脂系,ポリエステル樹脂系,ポリウレ
タン樹脂系等のベース樹脂に顔料や種々の添加剤を配合
したものが使用される。なかでも、耐水性に優れた2液
型ポリウレタン樹脂が好適である。
【0015】第2の接着剤層の形成 PETフィルム又は共重合PETフィルムに、第2の接
着剤が塗布され、焼付け・乾燥により第2の接着剤層が
形成される。第2の接着剤としては、1液型又は2液型
のポリエステル樹脂系接着剤,ポリウレタン樹脂系接着
剤等の樹脂系接着剤が使用され、乾燥塗膜厚が1〜10
μmとなるように設けることが好ましい。第2の接着剤
には、透明性を損なわない透明顔料や金属粉末等のメタ
リック顔料を配合しても良い。ただし、透明顔料やメタ
リック顔料を配合する場合、透明性を損わないように顔
料の種類や添加量を選定する。
【0016】透明ETFEフィルムの貼合せ 次いで、第2の接着剤層を介して透明ETFEフィルム
が貼り合わされる。透明ETFEフィルムは、押出し成
形法で成形されたフィルムであり、特に制約されるもの
ではないが40〜60モル%のエチレンモノマー組成比
をもつものが好ましい。第2の接着剤層に対する貼り合
せを改善するためは、第2の接着剤層に接する透明ET
FEフィルムの面をコロナ放電処理等によって易接着性
処理することが好ましい。透明ETFEフィルムの膜厚
は、PETフィルム又は共重合PETフィルムとの組合
せで難燃性を確保するために10μm以上が必要であ
る。10μmに満たない膜厚では、必要な難燃性が得ら
れない。しかし、50μmを超える厚膜の透明ETFE
フィルムでは、コスト高になる。透明ETFEフィルム
は、着色樹脂層や印刷インキ層の色調に大きな影響を及
ぼすことなく外観色調として呈色するものであるが、必
ずしも透明である必要はない。たとえば、金属粉末の配
合によってメタリック感を付与し、或いはマイカ粉末,
シリカ粉末等の配合により光沢を下げて落ち着き感を付
与できる。更に、外観を劣化させない範囲で、紫外線吸
収剤,抗菌剤,防かび剤等を配合しても良い。
【0017】
【実施例】板厚0.5mmの溶融亜鉛めっき鋼板に塗布
型クロメート処理を施し、ストロンチウムクロメート系
防錆顔料を25重量%配合した熱硬化型ポリエステル樹
脂系プライマーを乾燥膜厚で5μm塗布し、210℃×
60秒で乾燥させた。次いで、白色の熱硬化型高分子ポ
リエステル樹脂系塗料を乾燥膜厚で13μm塗布し、2
10℃×60秒で乾燥させた。更に、熱硬化型高分子ポ
リエステル樹脂系塗料層の上に、イソシアネートを硬化
剤とする2液型ポリウレタン樹脂系接着剤を第1の接着
剤として乾燥膜厚で5μm塗布し、150℃×60秒で
乾燥し、直ちに表1に示す複合フィルムを貼り合わせ
た。
【0018】表1に示す複合フィルムのうち、実施例1
〜3及び比較例6では、両面をコロナ放電処理したPE
Tフィルムに2液型ポリウレタン樹脂系印刷インキ(ア
イボリー)を用いて抽象柄を印刷・乾燥し、更にイソシ
アネートを硬化剤とする2液型ポリエステル樹脂系接着
剤を第2の接着剤として乾燥膜厚で3μm塗布し、12
0℃×30秒乾燥し、直ちにコロナ放電処理した透明E
TFEフィルムを積層することにより用意した。比較例
7では、PETフィルムに代えてPPフィルムを用い、
実施例1〜3と同様にして複合フィルムを用意した。実
施例4,5及び比較例8〜10の複合フィルムは、印刷
インキ層を設けない以外は同様な方法で用意した。
【0019】得られた各フッ素樹脂フィルム積層鋼板か
ら試験片をサンプリングし、耐疵付き性試験に供した。
耐疵付き性試験では、SUS304ステンレス鋼製のペ
ーパーナイフの先端をフッ素樹脂フィルムの表面に強く
押し当て、疵が鋼板素地に達するか否かで耐疵付き性を
評価した。また、各フッ素樹脂フィルム積層鋼板からサ
ンプリングされた別の試験片を防火材料試験の不燃材料
試験(表面温度,基材試験)に供した。不燃材料として
は、表面試験での温度時間面積tdθが0を超えないこ
と及び発煙量CAが30以下であることが要求される。
更に、基材試験では、試験体温度が810℃以下である
ことが要求される。表1の試験結果にみられるように、
本発明に従った実施例1〜5のフッ素樹脂フィルム積層
鋼板では、何れも耐疵付き性に優れ、不燃材料試験にお
いて合格した。これに対し、比較例7,9,10のフッ
素樹脂フィルム積層鋼板では、温度時間面積tdθが0
を超えており、不燃材料として不合格であった。また、
PPを下層の樹脂フィルムとする比較例6及び樹脂フィ
ルムの10mm幅当りの破断強度が40Nに達しない比
較例8では、鋼板素地に達する疵が付けられ、耐疵付き
性に劣っていた。
【0020】
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、PETフィルム又は共重合PETフィルムと膜厚1
0〜50μmの透明ETFEフィルムとの複合フィルム
を鋼板等の金属板に貼り合わせているので、PETフィ
ルム又は共重合PETフィルムにより耐疵付き性が確保
され、PETフィルム又は共重合PETフィルムと透明
ETFEフィルムとの組合せにより優れた難燃性を付与
している。このようにして得られたフッ素樹脂フィルム
積層金属板は、優れた耐疵付き性及び難燃性を活用し、
各種厨房機器,調理器具等を始めとして広範な分野で使
用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 27/18 C08L 27/18 67/03 67/03 (72)発明者 大久保 謙一 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4F100 AB01A AB03 AK01D AK04C AK18C AK41B AK42B AK44 AK51 AL01B AL01C AT00A AT00B BA05 BA07 BA10A BA10C CA13 CA13H CA15 CA15H CB02 EH71 EJ38B EJ65 EJ69 GB48 GB81 HB31 HB31E JB13 JJ07 JK14 JL06 JL10D JL11 4J002 BD151 CF061 GC00 GF00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板表面に第1の接着剤層を介して2
    軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム又は2
    軸延伸ポリ(エチレンテレフタレート−co−エチレン
    イソフタレート)樹脂フィルムが積層され、更に膜厚1
    0〜50μmの透明エチレン−テトラフルオロエチレン
    共重合体フィルムが第2の接着剤層を介して設けられて
    いる難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板。
  2. 【請求項2】 金属板と第1の接着剤層との間に着色樹
    脂層が設けられている請求項1記載の難燃性フッ素樹脂
    フィルム積層金属板。
  3. 【請求項3】 2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹
    脂フィルム又は2軸延伸ポリ(エチレンテレフタレート
    −co−エチレンイソフタレート)樹脂フィルムと第2
    の接着剤層との間に印刷インキ層が設けられている請求
    項1記載の難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板。
JP10231885A 1998-08-18 1998-08-18 難燃性フッ素樹脂フィルム積層金属板 Withdrawn JP2000062091A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137012A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd ラミネートフィルムおよび真空断熱材ならびに真空断熱材適用機器

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