JP2000061340A - 粉砕機 - Google Patents

粉砕機

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JP2000061340A
JP2000061340A JP10237541A JP23754198A JP2000061340A JP 2000061340 A JP2000061340 A JP 2000061340A JP 10237541 A JP10237541 A JP 10237541A JP 23754198 A JP23754198 A JP 23754198A JP 2000061340 A JP2000061340 A JP 2000061340A
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rotating body
crushing
crusher
crushing chamber
raw material
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Morikazu Usami
守一 宇佐美
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AROMA KAGAKU KIKAI KOGYO KK
Original Assignee
AROMA KAGAKU KIKAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕室内へ一側から片持軸を挿入し、この片
持軸へ他側の開口から第1、第2の回転体を取り付け
て、取付後に前記開口を蓋により閉じさせることによ
り、原料を変質させない製粉が能率良く行われて、内部
の清掃、点検、調整、部品交換、仕様変更等も迅速簡便
に行なわれる粉砕機を提供する。 【解決手段】 ケーシング1内の粉砕室2で第1、第2
の回転体17,18を回転させて、両者間に存在する粉
砕ゾーン19へ原料を導入し、この原料を相互の磨り合
い摩擦により粉砕させて製品を回収口より回収する粉砕
機であって、この粉砕機のケーシング1は、一側から粉
砕室2内へ片持軸8を挿入し、この片持軸8へ粉砕室2
の他側の開口から第1、第2の回転体17,18を取り
付けて、前記開口を蓋14により閉じるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物、鉱物、そ
の他の原料を変質させずに微粉末化することができて、
内部の清掃、点検、調整、部品変更、仕様変更等も容易
迅速に行える粉砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーシング内で第1回転体と第2回転体
を回転させて、両者の間に存在する粉砕ゾーンへ原料を
供給し、この原料を相互の磨れ合い摩擦により粉砕する
粉砕機は、本発明者の発明になる特公平7−4553号
公報により知られており、この粉砕機は、熱変性し易い
農産物等をも変質させないように能率よく微粉砕できる
特徴を有する。
【0003】しかしながら、この粉砕機は、ケーシング
内へ両側から一対の片持軸を挿入して、その一方に第1
回転体を、他方に第2回転体を取り付けた構造である。
従って、第1回転体と第2回転体との間に存在する粉砕
ゾーンの巾を調整するためには、一方の回転体を片持軸
と支持系を伴わせて移動させなければならない。従っ
て、調整作業は重労働であって、半日以上もの時間を要
し、当然のことながら内部の清掃、点検、調整、部品交
換、仕様変更等も同様に大変であって時間がかかるし、
この粉砕機で製造した粉末は、別の分級機を設置して分
級しないと粒度の揃った製品が得られない問題点を有す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解消するためになされたもので、粉砕室内へ一側から
片持軸を挿入し、この片持軸へ他側の開口から第1、第
2の回転体を取り付けて、取付後に前記開口を蓋により
閉じさせることにより、原料を変質させない製粉が能率
良く行われて、内部の清掃、点検、調整、部品交換、仕
様変更等も迅速容易に行われる粉砕機を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る粉砕機は、下記の構成を採用することを特
徴とする。 (1) ケーシング内の粉砕室で第1、第2の回転体を
回転させて、両者間に存在する粉砕ゾーンへ原料を導入
し、この原料を相互の磨り合い摩擦により粉砕させて製
品を回収口より回収する粉砕機であって、この粉砕機の
ケーシングは、一側から粉砕室内へ片持軸を挿入し、こ
の片持軸へ粉砕室の他側の開口から第1、第2の回転体
を取り付けて、前記開口を蓋により閉じるものである。
ことを特徴とする粉砕機。 (2) 前記粉砕ゾーンの巾を原料に合わせて簡便に調
整できるようにする。 (3) 粉砕室の製品回収口側の壁と第2回転体の外周
側とで製品の分級間隙を形成させる。 (4) 前記分級間隙を製品の粒度に合わせて簡便に調
整できるようにする。 (5) 第1回転体と第2回転体に設けた羽根の位相差
を粉砕条件に合わせて簡便に調整できるようにする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る粉砕機の実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0007】各図において符号1は、粉砕機のケーシン
グである。このケーシング1は、内部に一方へ開口する
粉砕室2を設けた構成で、脚3により機台4上へ水平に
取り付けられ、前記粉砕室2の周囲には冷却水を循環さ
せる水套5を設け、内側には交換可能にライニング6を
取り付けてある。そして、前記粉砕室2の中心には、ケ
ーシング1の側方に配置した一対の軸受7に支持される
片持軸8の一部を挿入して、その端末から段部8aの位
置までキー溝9を形成し、端部の中心には押座10をボ
ルト11止めするめねじ12を設け、粉砕室2の上側に
は原料の投入口13を連設してある。
【0008】符号14は、粉砕室2の開口を塞がせる蓋
である。この蓋14はテーパー状の内壁14aの中央に
製品の回収口15を開口させた構成で、前記回収口15
には製品を吸い出させる吸引管16を連結して、この蓋
14をケーシング1へ取り付けると粉砕室2が密閉さ
れ、取り外すと粉砕室2が開口されるようにしてある。
【0009】符号17と18は、第1回転体と第2回転
体である。これら第1、第2の回転体17及び18は、
相互間に粉砕ゾーン19が存在するように片持軸8へ取
り付けるもので、各々に粉砕室2に気流を起こさせるた
め、羽根17aと18aを回転体の直径に応じて小径の
場合は数個、大径の場合は10数個設ける。そして、第
1回転体17の羽根17aは粉砕ゾーン19へ原料を導
入し易い形に、第2回転体18の羽根18aは粉砕ゾー
ン19へ原料を留保し易い形に形成して、粉砕ゾーン1
9で原料の磨れ合い摩擦が効果的に起こるようにする。
そして、回転体17と18は、各々の中心に片持軸8へ
嵌める孔17bと18bを設け、孔17b、18bの周
囲にはキー溝17cと18cを形成して、片持軸8のキ
ー溝9に挿したキー20へキー溝17cと18cを合わ
せて片持軸8へ孔17bと18bとを嵌め付けることに
より、第1回転体17と第2回転体18とを両者の間に
原料の粉砕ゾーン19が存在するように片持軸8へ固定
する。
【0010】符号21は、製品の分級間隙である。この
分級間隙21は、粉砕室2の製品回収口15側のテーパ
ー状とした壁、すなわち、蓋の内壁14aとこれに合う
テーパー状とした第2回転体18の外周部18dとを近
接させて形成したもので、このようにすれば粉砕ゾーン
19から回収口15側へは希望する粒度以下の粉末しか
流動できないため、回収口15から回収される製品をす
べて希望粒度以下のものに揃える分級が粉砕と併行して
行われる。
【0011】符号22は、粉砕ゾーン19の巾を調整す
る調整部材である。この調整部材22は、第1回転体1
7と第2回転体18に挟まれるように片持軸8へ嵌め
て、その厚さにより粉砕ゾーン19の巾を調整するリン
グを用いる。従って、このリング22は、幾種類かの粉
砕ゾーン19の巾に厚さを合わせたものを図8aに示す
ように準備して、これらリング22を交換するか、また
は、最小の粉砕ゾーン19の巾に厚さを合わせた調整リ
ング22と、厚さの異なる幾種類かの副調整リング2
2’とを図8bに示すように準備して、調整リング22
と副調整リング22’との組み合わせを変えるかして、
粉砕ゾーン19の巾を任意に調整することができるよう
にする。なお、この調整部材22は、前記したリングに
限定されるものではなく、粉砕ゾーンの巾を調整できる
ものであれば他の部材を利用することができる。
【0012】また、粉砕ゾーン19の巾を調整する調整
部材22は、前述のリング22を図10aに示すように
上下に分割した割リングにすると、図10bに示すよう
に第1回転体17と第2回転体18との間隔を広げて置
いて、この間へ割りリング22を挿し入れ、その後に第
1回転体17と第2回転体18で割りリング22を挟ま
せれば、第2回転体18を片持軸8へ抜き挿しすること
なく粉砕ゾーン19の間隔調整を行うことができる。但
し、上下に二分割したリング22を第1回転体と第2回
転体12との間に挟むだけでは、回転させると遠心力の
作用で離脱するから、割りリング22の一側または両側
に半円形の凸縁イを設けて、この凸縁イを第1回転体1
7または第2回転体18に設けた半円形凹溝ロに嵌めて
回転時、遠心力が作用しても離脱せず安定しているよう
にする。なお、この割りリング方式は、後記する第1回
転体17の位置を調整する調整部材23にも利用できる
が、この調整部材23への利用状態についての図面並び
に説明を省略する。
【0013】更に、粉砕ゾーン19の巾を調整する調整
部材22は、前記したリング22を図11aに示すよう
に左右に分割して、その一方におねじハを形成し、他方
にめねじニを形成して、めねじニにおねじハを螺合させ
ると、螺合度を深くすれ調整部材22の厚さが薄くな
り、螺合度を浅くすれば調整部材22の厚さが厚くなっ
てある範囲内で粉砕ゾーン19の巾を無段階的に調整す
ることができるもので、この調整部材による調整も第2
回転体18を片持軸8へ抜き挿しすることなく行える。
なお、このねじ結合式の調整リングも、後記する第1回
転体17の位置を調整する調整部材23にも利用できる
が、この調整部材23への利用状態についての図面並び
に説明を省略する。
【0014】符号23は、第1回転体17の位置を調整
する調整部材である。この調整部材23は、片持軸8に
嵌めて片持軸8の段部8aと第1回転体17との間に挟
むリングを用いるもので、第1回転体17の位置は、こ
れと第2回転体18との間に存在させる粉砕ゾーン19
の巾が変ればこれに応じて変化する。従って、この巾の
変化に応じた厚さのものを図9aに示すように幾種類か
準備し、これらリング23を交換使用すれば、粉砕ゾー
ン19の巾が広狭に変化しても第2回転体18が蓋14
との間に所定の分級間隙21を保持する状態に位置設定
することができる。尚、この調整部材23も前記リング
に限定されるものではなく、第1回転体17の位置調整
ができるものであれば、他の部材を利用することができ
る。
【0015】符号24は、分級間隙21を調整する調整
部材である。この調整部材24は、片持軸8へ嵌める薄
いリングを用いて、図9(b)に示すように幾種類かの
分級間隙21に合わせたものを準備して置く。そして、
これら調整部材24を第1回転体17とその位置の調整
定部材23との間へ挟み変えると、その厚さ分だけ第1
と第2の回転体17と18が移動し、第2回転体18と
蓋14とで形成される分級間隙21を変化させて、分級
間隙21の調整を所望に行うものである。また、この調
整部材24は第2回転体18と押座10との間に挟んで
第1、第2の回転体17と18を蓋14から遠のくよう
に移動させ、第2回転体18と蓋14とで形成される分
級間隙21を調整することもできるが、この場合は、第
1回転体17の位置設定部材23を寸法の変化を弾力に
よって吸収する部材を併用した構成とすることが望まし
い。
【0016】また、前記分級間隙21の調整は、第2回
転体18を移動させずに、粉砕室1の壁4aを移動させ
てもできる。この場合は、図1においては、ケーシング
1と片持軸8の軸受7の両方を支持させた脚3を、図1
2に示すように軸受7を支持する脚3と、ケーシング1
を支持する脚25とに分けて、脚25には摺動部25a
を設けて、片持軸8と平行するように機台4上に設けた
水平ガイド26に係合させ、その下側には機台4内にの
ぞくように螺筒27を取付け、この螺筒27に機台4に
支持される調整ねじ28を螺合させることにより、調整
ねじ28をハンドル29により回転させる螺筒27と共
にケーシング1が移動して、蓋14の壁4aと第2回転
体18の間隔、すなわち、分級間隙21を粉砕室2が組
み立てられたままで任意に調整することができる。尚、
この方式は、ケーシング1を支持する脚25を固定と
し、片持軸8を支持する脚3を図面には示してないが、
機台4に設けた水平ガイドに係合させて調整ねじにより
移動調整するようにしても前記と同様の調整ができるも
のである。
【0017】符号30は、第1回転体17の羽根17a
と第2回転体18の羽根18aとの位相差を変更する変
更手段である。この変更手段30は、第1回転体17
か、第2回転体18、図3においては第1回転体17に
所定の間隔で所要数のキー溝17cを設けた構造を採用
する。そして、幾つかのキー溝17cを片持軸8に支持
されるキー20へ嵌め変え、第1回転体13の向きを変
えるとその羽根17aと第2回転体18の羽根18aと
の位相差が変更されるようにする。尚、この位相差の変
更手段は、第1回転体17の孔17bと第2回転体18
の孔18及び片持軸8を多数の凹凸条を並列したスプラ
イン構造としても前記と同様に位相差を変更できる。
【0018】符号31は、粉砕室2へ冷却用の空気また
は不活性ガスを供給する供給口である。この供給口31
は、図1に実線で示すように粉砕室2内に位置する片持
軸8へ求心状に設け、この供給口31を片持軸8の中心
にあけた送気路32へ連通させて、片持軸8の外端に取
り付けた回転継手33から送気路32へ空気または不活
性ガスを供給し、これらを供給口31から粉砕室2内へ
吹き出させる構造を採用するか、図1に鎖線で示すよう
に粉砕室2へ原料を投入する投入口13に供給口31を
開口させ、この供給口31に配管34を接続して空気や
不活性ガスを供給し、供給口31から粉砕室2へ吹き込
ませて原料等の冷却を行わせるなどの構造を採用する。
【0019】符号35は原料の給送機である。この給送
機35は、ホッパー36から原料を受けて投入口13へ
送り込む樋型のものを用い、これをバイブレーター37
により振動されて原料を一定量ずつ投入口13へ連続し
て送り込ませるもので、給送量の調整は調整器38によ
ってバイブレータ32の振動条件を変更することにより
行うようにしてある。
【0020】前記構成を有する本発明の粉砕機は、ケー
シング1の粉砕室2を図2のように開口させて、片持軸
8のキー溝9へキー20を嵌め、片持軸8へ第1回転体
17の位置調整部材23、第1回転体17、粉砕ゾーン
の調整部材22、第2回転体18を嵌め付けて、軸端に
押座10をボルト11止めしてから、ケーシング1に蓋
14を取り付けて粉砕室2を閉塞すれば、図1に示す通
りの所望の粉砕ゾーン19と、分級間隙21とを有する
粉砕機が数分で組み立てられる。
【0021】このように粉砕機が組み立てられたら、そ
の第1回転体17と第2回転体18とを回転させて、粉
砕室2内に旋回気流を生じさせ、原料の投入口13から
粉砕する原料を投入すれば、原料は第1回転体17の羽
根17aの間を通って粉砕ゾーン19へ導入され、ここ
に生じている旋回気流に乗って遠心力で粉砕室2の周壁
側へ押し付けられ層をなして旋回流動する。そして、層
の外側と内側とでは作用する遠心力が異なるため、原料
は相互の磨れ合いを生じて発熱も少ないように粉砕さ
れ、粒度が小さくなるに従って粉砕室2の中心側へ寄る
が磨れ合いは持続されるため、やがて希望する粒度の微
粉末になり、吸引管16を接続した回収口15から回収
される。尚、この粉砕機は、粉砕室2の製品回収口15
側に位置する蓋14の壁4aと第2回転体17の外周側
との隙間が製品の回収口15に通じているため、この隙
間を通ったものは粗粉でも回収口15へ出てしまうか
ら、この隙間を分級間隙21に利用して、得ようとする
粉末の粒度に応じた分級間隙21の寸法に調整すると、
この分級間隙21は設定した粒度以下の粉末しか通さな
いため、得られる製品は総てが希望粒度以下に揃えられ
る分級が粉砕と併行して行なわれる。
【0022】又、この粉砕機は、粉砕する原料が変われ
ばこれに応じて粉砕ゾーン19の巾を調整したり、製品
の粒度を変えるため分級間隙21を調整したり、原料の
粉砕条件を変えるため第1、第2回転体17,18の羽
根17a、18aの位相差を変更したりする必要があ
る。そこで、粉砕ゾーン19の巾を調整する場合は、粉
砕室2を開放して第2回転体18を外し、第1回転体1
7との間に挟む粉砕ゾーン19の調整部材22を交換す
るか、副調整部材22’との組み合わせを変えるかし
て、その後に第1回転体17、粉砕ゾーンの調整部材2
2、第2回転体18を元に戻せば、粉砕ゾ―ン19の巾
を簡単迅速に希望通りに調整することができる。また、
分級間隙17を調整する場合は、粉砕室2を開放して第
2回転体18、粉砕ゾーン19の調整部材22、第1回
転体17を外し、第1回転体17の位置調整部材23に
分級間隙21の調整部材24を組み合わせて、外した各
部材17、22、18を元に戻せば、分級間隙21を希
望通りに調整することができ、更に、第1回転体17の
羽根17aと第2回転体18の羽根18aとの位相差を
調整する場合は、粉砕室2を開放して、第2回転体18
と粉砕ゾーン19の調整部材22と第1回転体17とを
外し、第1回転体17を回して向きを変え、この状態で
キー20止めして、外した各部材17、22,18を元
に戻せば、第1、第2の回転体17、18の羽根17
a、18aの位相差を希望通りに変更することができ
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1の効果 (1) ケーシングの開口から片持軸へ第1、第2の回
転体を取り付けて開口を蓋により塞げば、希望する粉砕
条件の粉砕機を数分で組み立て、これを運転して第1、
第2の回転体の粉砕ゾーンにおいて原料の磨り合い摩擦
を起こさせ、原料を熱や圧力等による変性を生じさせな
いように能率良く粉砕して良質な製品を低コストで製造
できる。 (2) ケーシングから蓋を取ると粉砕室が開口して、
この開口から片持される第1、第2回転体を簡便に脱着
できるから、粉砕機内の清掃、点検、調整、部品交換、
仕様変更等の操作も数分の短時間でできて、半日以上も
要した従来機に比べて著しい省力化と稼働率向上が実現
する。 請求項2の効果 粉砕ゾーンの巾を原料の粒度や硬軟等
に応じて適切に調整できるから、各種の原料を変質させ
ずに希望粒度の製品に容易に製粉できる。 請求項3の効果 粉砕室内に製品の分級間隙を形成させ
て、これにより分級した製品を送り出すから、分級機を
使って分級する必要がなくなり、製品のコスト低減が計
れる。 請求項4の効果 製品の粒度に応じて分級間隙を調整す
れば、粒度の異なる幾種類もの製品を製造することがで
きる。 請求項5の効果 第1回転体の羽根と第2回転体の羽根
との位相差を調整して、粉砕室内の気流状態を変換でき
るから、原料の形状、粒度、硬軟差等を応じて気流状態
を選定し、農産物、鉱物、その他、広範囲にわたる原料
の粉砕が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉砕機の一例を粉砕室を縦断して
示した正面図である。
【図2】同上粉砕機の要部を分解した状態を示す縦断側
面図である。
【図3】同上粉砕機の第1回転体を示す側面図である。
【図4】同上粉砕機の第2回転体を示す側面図である。
【図5】(a)(b)は同上粉砕機の粉砕ゾーンを調整
した状態を示す説明図である。
【図6】(a)(b)は同上粉砕機の分級間隙を調整し
た状態を示す説明図である。
【図7】(a)(b)は同上粉砕機の回転体に設けた羽
根の位相差を変更した状態を示す説明図である。
【図8】(a)(b)は同上粉砕機の粉砕ゾーンの調整
部材を示す説明図である。
【図9】(a)(b)は同上粉砕機の第1回転体の位置
設定部材と分級間隙の調整部材とを示す説明図である。
【図10】(a)(b)(c)は粉砕ゾーンの調整部材
の変形例とその使用状態を示す説明図である。
【図11】(a)(b)(c)は粉砕ゾーンの調整部材
の他の変形例とその使用状態を示す説明図である。
【図12】分級間隙の調整手段の他の例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 粉砕室 8 片持軸 14 蓋 15 製品の回収口 17 第1回転体 17a 羽根 18 第2回転体 18a 羽根 19 粉砕ゾーン 21 分級間隙 22 粉砕ゾーンの調整部材 24 分級間隙の調整部材 30 羽根の位相差調整手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内の粉砕室で第1、第2の回
    転体を回転させて、両者間に存在する粉砕ゾーンへ原料
    を導入し、この原料を相互の磨り合い摩擦により粉砕さ
    せて製品を回収口より回収する粉砕機であって、 この粉砕機のケーシングは、一側から粉砕室内へ片持軸
    を挿入し、この片持軸へ粉砕室の他側の開口から第1、
    第2の回転体を取り付けて、前記開口を蓋により閉じる
    ものであることを特徴とする粉砕機。
  2. 【請求項2】 前記粉砕ゾーンの巾を原料に合わせて簡
    便に調整できるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の粉砕機。
  3. 【請求項3】 粉砕室の製品回収口側の壁と第2回転体
    の外周側とで製品の分級間隙を形成させたことを特徴と
    する請求項1及び請求項2記載の粉砕機。
  4. 【請求項4】 前記分級間隙を製品の粒度に合わせて簡
    便に調整できるようにしたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3記載の粉砕機。
  5. 【請求項5】 第1回転体と第2回転体に設けた羽根の
    位相差を粉砕条件に合わせて簡便に調整できるようにし
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の粉砕
    機。
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