JP2000060074A - 整流子モータ - Google Patents

整流子モータ

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JP2000060074A
JP2000060074A JP10226317A JP22631798A JP2000060074A JP 2000060074 A JP2000060074 A JP 2000060074A JP 10226317 A JP10226317 A JP 10226317A JP 22631798 A JP22631798 A JP 22631798A JP 2000060074 A JP2000060074 A JP 2000060074A
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commutator
segment
segments
brush
commutator motor
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JP10226317A
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Toshinori Tanaka
俊則 田中
Kyohei Yamamoto
京平 山本
Akihiro Daikoku
晃裕 大穀
Akihiko Imashiro
昭彦 今城
Yoshio Yoshikuwa
義雄 吉桑
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K23/00DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors
    • H02K23/26DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by the armature windings
    • H02K23/38DC commutator motors or generators having mechanical commutator; Universal AC/DC commutator motors characterised by the armature windings having winding or connection for improving commutation, e.g. equipotential connection
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R39/00Rotary current collectors, distributors or interrupters
    • H01R39/02Details for dynamo electric machines
    • H01R39/32Connections of conductor to commutator segment

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  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Dc Machiner (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動音を低減することができるとともに、ブ
ラシに対する押圧力を低減して、ロストルクを低減する
整流子モータを得る。 【解決手段】 この発明の整流子モータは、ヨークと、
ヨークの内壁面に固定された界磁部と、ヨーク内に回転
自在に設けられたシャフト4と、シャフト4に固定さ
れ、コア9の外周面に形成されたスロット11に導線1
9が重巻方式で巻回されて構成された巻線21を有する
アマチュア20と、絶縁樹脂部15及びこの絶縁樹脂部
15の外周部に絶縁樹脂部15により隣との間の空隙部
が保持された複数個のセグメント16を含む整流子6
と、この整流子6の表面に当接した複数個のブラシと、
同電位であるべきセグメント同士を電気的に接続したタ
ーミナル24を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空円柱状の絶
縁樹脂部及びこの絶縁樹脂部の外周部に絶縁樹脂部によ
り隣との間の空隙部が保持された複数個のセグメントを
有する整流子を備えた整流子モータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図16は従来の整流子モータ100の側
断面図であり、この整流子モータ100は、円筒状のヨ
ーク101と、このヨーク101内に固定された界磁永
久磁石102と、ヨーク102内に軸受103により回
転自在に設けられたシャフト104と、このシャフト1
04に固定されたアマチュア105と、シャフト104
の端部に固定された整流子106と、この整流子106
の表面にスプリング(図示せず)の弾性力により当接し
ブラシホルダ107により保持されたブラシ108とを
備えている。
【0003】アマチュア105は、軸線方向に延びた複
数のスロット110を有するコア109と、スロット1
10に導線が重巻方式で巻回されて構成された巻線11
1とを備えている。中空円柱状の前記整流子106は、
等分間隔をおいて配設された複数個の銅製のセグメント
112と、セグメント112間に配設され隣接したセグ
メント112間を電気的に絶縁するマイカ(図示せず)
とを有している。4極、重巻方式の上記整流子モータ1
00では、セグメント112に当接するブラシ108を
介して外部から電流を巻線111に供給することによ
り、アマチュア105は電磁作用により、シャフト10
4とともに回転する。
【0004】上記の第1の構成の整流子モータ100は
セグメント112間にマイカが介在しており、どうして
も整流子モータ100が大型化してしまう。そのため、
マイカを削除して小型化を図った整流子モータがある。
図17は第2の構成の整流子モータの整流子113の正
断面図であり、この整流子113は、図18に示すよう
に、インサートモールド成形により絶縁樹脂部114と
銅で構成された円環部115とを一体化した後、円環部
115の外表面に円環部115の軸線方向に沿って複数
個の空隙部116を切削加工することで、形成される。
つまり、セグメント117間に空隙部116が形成さ
れ、かつセグメント117が周方向に沿って等分間隔を
おいて配設されて構成された整流子113が形成され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第2の構成の整流
子モータでは、絶縁樹脂部114により整流子113の
各セグメント117が固定されているが、切削加工精度
が十分でない場合には、セグメント117の幅W、セグ
メント117間の空隙部116の寸法lにバラツキが生
じる。そして、例えば、図19に示すように、本来、第
1のブラシ108A及び第3のブラシ108Cには3個
のセグメント117が当接し、第2のブラシ108B及
び第4のブラシ108Dには、2個のセグメント117
が当接すべきときに、ほんの一瞬であるが第1のブラシ
108Aには第1及び第22の2個のセグメント117
a,117xしか当接しないことが生じる。その結果、
本来第1ないし第4のブラシ108A〜108D間の第
1ないし第4の回路119a〜119dでは、コイル1
18の数がこの時点においては4個で等しくなるべきで
あるが、異なることが生じる。つまり、第1の回路11
9aでは第1のコイル118aないし第5のコイル11
8eが介在し、5個のコイル118が介在する。従っ
て、第1の回路119aに流れる電流イと第3の回路1
19cに流れる電流ロとは本来は同じ値になるべきであ
るが、異なる値になってしまう。その結果アマチュア1
05に作用する磁気吸引力がバランスしなくなり、アマ
チュア105に加振力が生じ、作動音が発生してしまう
という問題点があった。
【0006】また、上記のように切削精度のばらつきに
起因する整流タイミングのずれで生じる問題点が生じな
いようにするために、精度の高い円環部115の切削加
工精度が要求されるとともに、図20に示すように、ブ
ラシ108が整流子113の周方向に位置ずれが生じな
いようにするためにブラシ108とブラシホルダ107
との間のクリアランスを極力小さくしており、そのため
ブラシ108とブラシホルダ107との間では摩擦が生
じ、その摩擦力にうち勝ってブラシ108をセグメント
117に当接しなければならないので、ブラシ108に
対する押圧力はどうしても大きくなってしまい、ロスト
ルクが増大してしまうという問題点もあった。
【0007】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題とするものであって、作動音を低減するこ
とができるとともに、ブラシに対する押圧力が低減さ
れ、ロストルクが低減される整流子モータを得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る整流子モータは、ヨークと、このヨークの内壁面に固
定された界磁部と、前記ヨーク内に回転自在に設けられ
たシャフトと、このシャフトに固定され、コアの外周面
に軸線方向に延びて形成されたスロットに導線が重巻方
式で巻回されて構成された巻線を有するアマチュアと、
中空円柱状の絶縁樹脂部及びこの絶縁樹脂部の外周部に
絶縁樹脂部により隣との間の空隙部が保持された複数個
のセグメントを含むとともに前記シャフトに固定された
整流子と、この整流子の表面に当接した複数個のブラシ
と、同電位であるべきセグメント同士を電気的に接続し
た均圧部材とを備えたものである。
【0009】この発明の請求項2に係る整流子モータで
は、導線はエナメル被覆の丸線である。
【0010】この発明の請求項3に係る整流子モータで
は、界磁部はヨークの内壁面に間隔をおいて配設された
複数個の永久磁石で構成されている。
【0011】この発明の請求項4に係る整流子モータで
は、コアのスロット数は偶数で、かつ極数の倍数でない
数である。
【0012】この発明の請求項5に係る整流子モータで
は、均圧部材の個数をK、コアのスロット数をNs、ブ
ラシ間に存在し得るセグメントの最大値をn、極対数を
Pとしたときに、Ns/(n×P)≦K≦(Ns/P)
の関係式が成立するように均圧部材の個数を定めてい
る。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1の整流子モータの内部構造の側断面図、図
2は図1の要部拡大図である。この整流子モータは、円
筒状のヨーク(図示せず)と、このヨーク内に周方向に
間隔をおいて4個固定されたフェライトで構成された永
久磁石(図示せず)と、ヨーク内に軸受(図示せず)に
より回転自在に設けられたシャフト4と、このシャフト
4に固定されたアマチュア20と、シャフト4の端部に
固定され複数個のセグメント16から構成された整流子
6と、この整流子6の表面にスプリング(図示せず)の
弾性力により当接しているとともに等分間隔で4個配設
されたブラシ(図示せず)と、アマチュア20と整流子
6との間にシャフト4に固定された均圧本体22とを備
えている。
【0014】アマチュア20は、軸線方向に延びた24
個のスロット11を有するコア9と、スロット11にエ
ナメル被膜の銅で構成された丸線である導線19が重巻
方式で巻回されて構成された巻線21とを備えている。
整流子6は、中空円柱形状のフェノール樹脂で構成され
た絶縁樹脂部15と、この絶縁樹脂部15の外表面に周
方向に沿って等分間隔をおいて配設された複数個の銅製
のセグメント16とを有している。なお、隣接したセグ
メント16間にはセグメント16間を絶縁するために空
隙部が形成されており、またセグメント16が絶縁樹脂
部15で支持されてセグメント16間の空隙部が維持さ
れている。
【0015】図3(a)は均圧本体22の展開正面図、
図3(b)は図3(a)の均圧本体22の側面図であ
り、均圧本体22は、ベース23上に、均圧部材である
銅板等で構成されたターミナル24及び絶縁板25が交
互に12個積層されて構成されている。
【0016】図4(a)、図4(b)はベース23の正
面図、及び側面図であり、円環状のベース本体27に
は、12本のピン26が円周方向に沿って等分間隔で立
設されている。
【0017】図5は均圧部材であるターミナル24の正
面図であり、円環状のターミナル本体28には24箇所
に円周方向に沿って等分間隔で孔29が形成されてい
る。また、ターミナル本体28には互いに対向し、かつ
外側方向に延びた均圧線部30a、30bが設けられて
いる。
【0018】図6は絶縁板25の正面図であり、この絶
縁板25では、円環状の絶縁板本体31に24箇所で円
周方向に沿って等分間隔で孔32が形成されている。
【0019】上記整流子モータでは、ベース23上にタ
ーミナル24及び絶縁板25を交互に各々12個ずつ積
み重ねて均圧本体22を組立る。このときターミナル2
4を各々15度毎回転させ、ターミナル24の孔29に
ベース23のピン26を貫通させて、ベース23にター
ミナル24を固定する。また、絶縁板25の孔32にベ
ース23のピン26を貫通させて、ベース23に絶縁板
25を固定する。その後、ピン26の先端部をかしめる
ことで、一体化された均圧本体22が出来上がる。その
後、均圧本体22、整流子6をこの順序でシャフト4に
嵌着する。なお、シャフト4には回転方向の位置決めの
ために軸線方向に延びた凸起部14が形成されており、
この突起部14にフェノール樹脂で構成された、ベース
23及び絶縁樹脂部15が弾性変形して係止している。
【0020】次に、均圧線部30a,30bをフック3
4に沿うように折り曲げ、コア9に導線19を重巻方式
で巻回して巻線21を形成して、アマチュア20を形成
した後、均圧線部30a,30b及びフック34を同時
にヒュージング等により、電気的に24箇所接合する。
【0021】上記構成の整流子モータでは、均圧部材で
あるターミナル24を用いて同電位であるべきセグメン
ト16同士を電気的に接続してあり、巻線21のブラシ
間の各回路間に生じる誘起電圧の差により回路を通じて
ブラシに流れる循環電流を防止できるほか、各回路間の
コイル数の差により生じる磁気吸引力のアンバランスを
防止できる。以下、その内容について説明する。図7は
上記整流子モータのアマチュア20の電気回路図であ
り、本来、第1のブラシ72Aないし第4のブラシ72
Dにはそれぞれ2個のセグメント16が当接すべきとき
に、例えば、ほんの一瞬であるが第3のブラシ72Cに
は3個のセグメント16k、16l、16mが当接した
ときの様子を示す図である。
【0022】なお、第1のセグメント16aは第13の
セグメント16mと、第2のセグメント16bは第14
のセグメント16nと、第3のセグメント16cは第1
5のセグメント16oと、第4のセグメント16dは第
16のセグメント16Pと、第5のセグメント16eは
第17のセグメント16qと、第6のセグメント16f
は第18のセグメント16rと、第7のセグメント16
gは第19のセグメント16sと、第8のセグメント1
6hは第20のセグメント16tと、第9のセグメント
16iは第21のセグメント16uと、第10のセグメ
ント16jは第22のセグメント16xと、第11のセ
グメント16kは第23のセグメント16yと、第12
のセグメント16lは第24のセグメント16zとそれ
ぞれ均圧部材であるターミナル24で電気的に接続され
ている。但し、図7では、第11のセグメント16kと
第23のセグメント16yとを電気的に接続したターミ
ナル24を除いては省略されている。
【0023】この場合、本来第1ないし第4のブラシ7
2A〜72D間の第1ないし第4の各回路70a〜70
dでは、コイル71の数が5個で等しくあるべきである
が、第2の回路70bでは第7のコイル71gないし第
10のコイル71jの4個のコイル71が介在する。こ
のように整流タイミングの狂いが生じたときに、ターミ
ナル24が無いときには、第2の回路70bと第4の回
路70dでコイル数に差が生じ、電流値が異なってしま
うので、磁気吸引力のアンバランスが生じてしまう。し
かしながら、セグメント16kと16yとがターミナル
24で電気的に接続されているので、第2の回路70b
と第4の回路70dでコイル数が等しくなり、磁気吸引
力がバランスするため加振力は生じず、作動音は発生し
ない。
【0024】また、ターミナル24は整流タイミングの
狂いにより生じる作動音の発生を防止できるので、図8
に示すように、ブラシ72とブラシホルダ73との間に
クリアランス74を大きくすることが可能となり、それ
だけブラシ72を押圧する力を低くすることが可能とな
り、ロストルクを低減することができる。
【0025】なお、上記構成の整流子モータでは、磁極
数が4極、スロット11の数が24個、重巻、4ブラシ
方式を採用している。図9はこのときのアマチュア20
に作用する半径方向磁気吸引力及びトルクリップルを示
す図であり、ターミナルによって各回路の電流がバラン
スされているので、アマチュア20に作用する力は常に
ゼロである。
【0026】なお、図10には磁極数が4極、スロット
の数が22個、重巻、4ブラシ方式の場合のアマチュア
に作用する半径方向磁気吸引力及びトルクリップルを示
す図であり、この場合でもアマチュアに作用する力は常
にゼロであり、その吸引力により作動音が生じないこと
が分かる。しかしながら、この場合には、図9のものと
比較してトルクリップル(p−p)の値は7.12%か
ら0.876%となり、トルクリップルを大幅に低減す
ることができる。
【0027】実施の形態2.上記整流子モータの均圧本
体22では、円環状のターミナル本体28を用いたが、
材料である銅の使用量を節減するために、図11に示す
ように、ターミナル52のターミナル本体50を円弧状
にしてもよい。
【0028】実施の形態3.また、図12及び図13に
は、ターミナル61及び絶縁板62を各6個ずつベース
63に交互に積層して構成された均圧本体60が示され
ている。この実施の形態では、極数が4、コア9のスロ
ット11の数Nsが22の場合において、図14に示す
ように、均圧本体60のターミナル61が略等間隔で整
流子64のセグメント68にヒュージングにより電気的
に接続されている。即ち、実施の形態1で示したターミ
ナル24と同一形状である第1のターミナル61aによ
り、第1のセグメント68aと第12のセグメント68
lとが電気的に接続されている。同様に、第2のターミ
ナル61bにより、第3のセグメント68cと第14の
セグメント68nとが電気的に接続されている。また、
第3のターミナル61cにより、第5のセグメント68
eと第12のセグメント68lとが電気的に接続されて
いる。第4のターミナル61dにより、第7のセグメン
ト68gと第18のセグメント68rとが電気的に接続
されている。第5のターミナル61eにより、第9のセ
グメント68iと第20のセグメント68tとが電気的
に接続されている。第6のターミナル61fにより、第
11のセグメント68kと第22のセグメント68xと
が電気的に接続されている。
【0029】ターミナル61の個数は、本来同電位とな
るべきセグメント68間で全て接続することが望ましい
が、この実施の形態では、図14に示すように一部省略
されている。即ち、第2のセグメント68bと第13の
セグメント68mとの間、第4のセグメント68dと第
15セグメント68oとの間、第6のセグメント68f
と第17のセグメント68qとの間、第8のセグメント
68hと第19のセグメント68sとの間及び第10の
セグメント68jと第21のセグメント68uとの間で
はターミナルで電気的に接続されていない。
【0030】図15は必要ターミナル61の数の下限値
を求めるための説明図であり、ブラシ72及びセグメン
ト68の当たり面における平面展開図である。図におい
て、Pを極対数、Nsをスロット数、αをセグメント6
8の当たり面におけるブラシ角度、βをセグメント68
の角度、γをセグメント68間の間隔角度としたとき、 (nβ+(n−1)γ)≦(360/2P−α)・・・・(1) を満たす自然数nが、ブラシ72間に存在し得る最大の
セグメント68の数となる。このnに対してターミナル
61の個数Kを、下式(2)を満足する整数とすれば、
ブラシ72間に存在するセグメント68の少なくとも一
つには、ターミナル61が接続されていることになる。 (Ns/(n×P)≦K≦(Ns/P)・・・(2)
【0031】このようにして、ターミナル61の最適数
を定めることにより、均圧本体60の軸線方向の寸法が
短くなり、整流子モータの全体寸法を小型化することが
できる。また、均圧本体60を構成するターミナル61
及び絶縁板62の部品点数を削減することができ、製造
コストを低減することができる。なお、ターミナルの数
については、(Ns/P)を上限とするのが一般的であ
るが、同電位のセグメントの2点間を複数の均圧線で接
続するようにしてもよい。この場合には、均圧線の電流
容量を小さくすることができる。また、均圧本体60は
アマチュア20と整流子64との間に設けられている
が、整流子64と反対側のアマチュア20の近傍に均圧
本体を併用してもよい。
【0032】なお、上記各実施の形態の整流子モータで
は、フェライトで構成された界磁永久磁石を用いてい
る。界磁巻線方式を用いたときには巻線から発熱する
が、界磁永久磁石を用いたときには、そのようなことが
ない。また、界磁永久磁石を用いた場合、整流子モータ
の小型化、組付け作業性の向上及び製造コスト低減が可
能となる。
【0033】また、上記各実施の形態の整流子モータで
は、巻線21の導線19としてエナメル被覆の銅からな
る丸線を用いているので、機械巻線が可能である。この
ため、巻線21を機械巻線により形成することができる
が、この機械巻線においては完全に整列して巻回するこ
とができず、巻線の各回路間の抵抗、インダクタンスの
ばらつきが大きくなるおそれがある。しかしながら、上
記実施の形態では均圧部材であるターミナルを備えたこ
とにより、各回路間で生じる誘起電圧の差によりブラシ
72に流れる循環電流は防止され、巻線の各回路間の抵
抗、インダクタンスのばらつきにより生じる不都合はな
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る整流子モータによれば、ヨークと、このヨーク
の内壁面に固定された界磁部と、このヨーク内に回転自
在に設けられたシャフトと、このシャフトに固定され、
コアの外周面に軸線方向に延びて形成されたスロットに
導線が重巻方式で巻回されて構成された巻線を有するア
マチュアと、中空円柱状の絶縁樹脂部及びこの絶縁樹脂
部の外周部に絶縁樹脂部により隣との間の空隙部が保持
された複数個のセグメントを含むとともに前記シャフト
に固定された整流子と、この整流子の表面に当接した複
数個のブラシと、同じ電位であるべきセグメント同士を
接続した均圧部材を備えたので、切削加工精度が悪く、
セグメント間の空隙部寸法の精度が悪いことに起因して
整流タイミングに狂いが生じても、アマチュアに生じる
半径方向の振動が生じるといった不都合を防止すること
ができる。また、ブラシの整流子の周方向に対する位置
決め精度は厳格でなくてもよく、それだけブラシとブラ
シホルダとの間に余裕あるクリアランスをとることがで
き、セグメントに対するブラシの押圧力を低減すること
ができ、ロストルクを低減することができる。また、セ
グメント間の空隙部は絶縁樹脂部で確保されており、絶
縁マイカが不要であり、それだけ部品点数を削減でき、
小型化が可能である。
【0035】また、この発明の請求項2に係る整流子モ
ータによれば、導線はエナメル被覆の丸線であるので、
コアに導線を巻回する工程を機械化することがより簡単
になり、アマチュアの量産化が可能となり、製造コスト
が低減される。
【0036】また、この発明の請求項3に係る整流子モ
ータによれば、界磁部はヨークの内壁面に間隔をおいて
配設された複数個の永久磁石で構成されているので、界
磁部からの発熱がないので、温度的に有利であり、また
小型化、組付け作業性の向上及びコスト低減を図ること
ができる。
【0037】また、この発明の請求項4に係る整流子モ
ータによれば、コアのスロット数は偶数であり、かつ極
数の倍数でないので、アマチュアに作用する磁気吸引力
はゼロであり、その吸引力に起因して作動音が生じるよ
うなことはなく、かつトルクリップルを低減することが
でいきる。
【0038】また、この発明の請求項5に係る整流子モ
ータによれば、均圧部材の個数をK、コアのスロット数
をNs、ブラシ間に存在し得るセグメントの最大値を
n、極対数をPとしたときに、Ns/(n×P)≦K≦
(Ns/P)の関係式が成立するように均圧部材の個数
を定めることで、均圧部材の個数を削減することがで
き、コスト低減、組立工程の削減及び小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の整流子モータの内
部の断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図3(a)は図1の均圧本体の展開正面図、
図3(b)は図3(a)の側面図である。
【図4】 図4(a)は図1の均圧本体のベースの正面
図、図4(b)は図4(a)の側面図である。
【図5】 図1の均圧本体のターミナルの正面図であ
る。
【図6】 図1の均圧本体の絶縁板の正面図である。
【図7】 図1の整流子モータの電気回路図である。
【図8】 図1のブラシとセグメントとの当接状態を示
す図である。
【図9】 4極、重巻、4ブラシ、24スロットの場合
のアマチュアに作用する磁気吸引力を説明するための図
である。
【図10】 4極、重巻、4ブラシ、22スロットの場
合のアマチュアに作用する磁気吸引力を説明するための
図である。
【図11】 実施の形態2の整流子モータのターミナル
の正面図である。
【図12】 実施の形態3の整流子モータのアマチュア
の側断面図である。
【図13】 図12の要部拡大図である。
【図14】 図12の整流子の正断面図である。
【図15】 必要ターミナルの数の下限値を求めるため
の説明図である。
【図16】 従来の整流子モータの断面図である。
【図17】 従来の他の例の整流子の正断面図である。
【図18】 図17の整流子の製造途中での正断面図で
ある。
【図19】 図17の整流子を用いた整流子モータの電
気回路図である。
【図20】 図17の整流子を用いたときのブラシとセ
グメントとの当接状態を示す図である。
【符号の説明】
4 シャフト、6,64 整流子、9 コア、11 ス
ロット、15 絶縁樹脂部、16,68 セグメント、
19 導線、20 アマチュア、21 巻線、22,6
0 均圧本体、24,52,61 ターミナル、70a
第1の回路、70b 第2の回路、70c 第3の回
路、70d 第4の回路、72a 第1のブラシ、72
b 第2のブラシ、72c 第3のブラシ、72d 第
4のブラシ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大穀 晃裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 今城 昭彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉桑 義雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H613 AA01 AA02 AA03 BB04 BB09 BB15 GA05 GB01 GB02 GB09 GB13 GB17 KK04 KK05 KK07 KK10 PP05 PP07 PP08 QQ05 SS05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークと、 このヨークの内壁面に固定された界磁部と、 このヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、 このシャフトに固定され、コアの外周面に軸線方向に延
    びて形成されたスロットに導線が重巻方式で巻回されて
    構成された巻線を有するアマチュアと、 中空円柱状の絶縁樹脂部及びこの絶縁樹脂部の外周部に
    絶縁樹脂部により隣との間の空隙部が保持された複数個
    のセグメントを含むとともに前記シャフトに固定された
    整流子と、 この整流子の表面に当接した複数個のブラシと、 同電位であるべき前記セグメント同士を電気的に接続し
    た均圧部材とを備えた整流子モータ。
  2. 【請求項2】 導線はエナメル被覆の丸線である請求項
    1に記載の整流子モータ。
  3. 【請求項3】 界磁部はヨークの内壁面に間隔をおいて
    配設された複数個の永久磁石で構成されている請求項1
    または請求項2に記載の整流子モータ。
  4. 【請求項4】 コアのスロット数は、偶数でかつ極数の
    倍数でない請求項1ないし請求項3の何れかに記載の整
    流子モータ。
  5. 【請求項5】 均圧部材の個数をK、コアのスロット数
    をNs、ブラシ間に存在し得るセグメントの最大値を
    n、極対数をPとしたときに、Ns/(n×P)≦K≦
    (Ns/P)の関係式が成立するように均圧部材の個数
    を定めた請求項1ないし請求項4の何れかに記載の整流
    子モータ。
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