JP2000059817A - ディジタルフィルタ回路 - Google Patents
ディジタルフィルタ回路Info
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Abstract
則的に挿入又は多重化されたディジタルデータ列に適し
た回路規模の小さなフィルタ回路を提供する。 【解決手段】信号Y,Cb,Crが規則的に挿入又は多
重化されたデータ列の周波数clk1で動作する複数の
Dフリップフロップ10で構成する遅延線と、遅延線の
複数のタップにそれぞれ係数a0,a1,a2を乗じる
乗算器30,31,32と、乗算器の各出力を足し合わ
せる加算器40を備え、セレクタ20,21により乗算
器に接続するタップを切り替える。 【効果】一つのディジタルフィルタ回路を信号Y,C
b,Crの処理に時分割に用いることができ、乗算器、
加算器の使用個数の少ない回路規模の小さなディジタル
フィルタ回路を実現できる。
Description
フィルタ処理を施すディジタルフィルタ回路に係り、特
に、輝度信号と色差信号がバイト(8ビット)単位で多
重化されたディジタルビデオ信号を入力とするフィルタ
処理に好適なディジタルフィルタ回路に関する。さら
に、本発明は、半導体集積回路装置内への形成に好適
な、上記ディジタルビデオ信号を処理するディジタルフ
ィルタ回路に関する。
トとして、一般に、ITU−R(International Telecom
munication Union - Radio communication:国際電気通
信連合−無線通信部門)勧告BT.601(以下、B
T.601と称する)と呼ばれる符号化フォーマットが
多く用いられている。以下、勧告BT.601について
説明する。
ど敏感でないことを利用して色情報を水平方向に半分に
削減している。輝度信号Yの標本化周波数は13.5M
Hzであり、二つの色差信号CbとCrはその半分の標
本化周波数6.75MHzである。従って、輝度信号
Y、色差信号Cb、色差信号Crの標本化周波数の比は
4:2:2となる。このことから、このフォーマットは
4:2:2符号化方式または4:2:2ディジタルコン
ポーネント信号と呼ばれる。ここで、輝度信号Y、色差
信号Cb、色差信号Crは、1画素について、それぞれ
8ビットのディジタルデータである。すなわち、量子化
精度は、8ビットとされる。なお、色差信号Cb,Cr
は、原色信号をR(赤),G(緑),B(青)としたと
き、色差信号Cbは差(B−Y)、色差信号Crは差
(R−Y)のそれぞれディジタル信号である。BT.6
01のフォーマットにおいては、4:2:2符号化方式
ばかりでなく、4:4:4符号化方式や各信号Y、C
r、Cbの量子化精度を10ビットとする方式なども規
定されているが、一般によく利用されている8ビット、
4:2:2方式について説明される。
概略を示す。勧告BT.601では、画面左からデータ
が画素0,1,2,…の順番で719まで並んでおり、
このうち偶数番号(0,2,4,…,718)の付いた
画素に対して、色差信号CbとCrのデータが存在す
る。画素nの輝度信号Y、および色差信号CbとCr
を、それぞれYnおよびCbn,Crnと表すと、水平
方向にCb0,Y0,Cr0,Y1,Cb2,Y2,C
r2,Y3,…のように、輝度信号Yが一つおき(2周
期ごと)、色差信号CbとCrが三つおき(4周期ご
と)に規則的に挿入(インターリーブ)されたデータ列
となる。言い換えるならば、輝度信号Y、色差信号Cb
及びCrが多重化されていると見なされる。データの伝
送は27MHzの伝送クロックに同期しており、ライン
番号の若い方から順に水平方向(画素0,1,2,…の
順)の並びで行われる。したがって、勧告BT.601
のデータ列は、輝度信号Y、色差信号CbとCrがそれ
ぞれ8ビット単位でインターリーブされ、かつ、27M
Hzのクロックに同期したデータ列となる。
ルカメラやテレビ電話などのディジタルビデオ信号を扱
うシステムでは、上述の勧告BT.601のフォーマッ
トで入力されるディジタルビデオ信号に対して、雑音除
去、帯域制限などの目的でフィルタ処理を施すことがあ
る。
水平方向に公知のトランスバーサルフィルタでフィルタ
演算を行う場合を例にとって説明すると、以下のように
される。
知であるが、図2及び図4に示されるディジタルフィル
タ回路の構成、すなわち、トランスバーサルフィルタの
組み合わせ回路、及び、図3及び図5で説明されるタイ
ミング動作は公知ではなく、本発明をなす過程におい
て、発明者によって検討されたディジタルフィルタ回路
及びそのタイミング動作である。
を行う場合、まず輝度信号と色差信号が多重化されたデ
ータ列から輝度信号Yと二つの色差信号CbとCrを分
離した後、各々独立のディジタルフィルタ回路において
フィルタ処理を施すことが考えられる。
合のディジタルフィルタ回路の構成を示す。図2のディ
ジタルフィルタ回路は、輝度信号Y、色差信号CbとC
r用のフィルタ演算部をそれぞれ独立に構成したもので
ある。トランスバーサルフィルタとされる各フィルタ演
算部201,202,203は、三つのDフリップフロ
ップ10からなる遅延線と、遅延線の三つのタップに各
々適当なタップ係数a0,a1,a2を乗じる三つの乗
算器30,31,32と、三つの乗算器の結果を足し合
わせて出力する加算器40から構成される。なお、各D
フリップフロップ10は8ビットのDフリップフロップ
であり、供給されるクロックclk2,clk3,cl
k4の立ち上がりで入力データをラッチするものとす
る。
の入力段のDフリップフロップ10では、後述するクロ
ック生成回路60で生成したそれぞれ異なるクロックc
lk2,clk3,clk4を入力とすることにより、
入力端INからのデータを分離する。
0のクロック入力と出力データd0,d1,d2のタイ
ミングチャートを示す。入力段Dフリップフロップ10
のクロック入力としては、輝度信号Yについては13.
5MHzのクロックclk2、色差信号CbとCrにつ
いてはそれぞれ6.75MHzのクロックclk3,c
lk4を用いる。これらクロックclk2,clk3,
clk4は入力端INから入力されるBT.601のデ
ータ列に同期した27MHzのクロックclk1に基づ
き、クロック生成部60で生成される。図3のタイムチ
ャートに示すように、入力端INから入力されるデータ
列をクロックclk2,clk3,clk4の立ち上が
りでラッチすることにより、それぞれ出力データd0,
d1,d2のように輝度信号Y、色差信号CbとCrの
データ列に分離し、フィルタ演算を独立に行うことがで
きる。
ルタ処理を行う場合のディジタルフィルタ回路について
説明する。一例として水平方向、垂直方向共に3タップ
のフィルタ処理を行うディジタルフィルタ回路の構成
を、図4に示す。以下、このディジタルフィルタ回路に
ついて説明する。
向フィルタ部と垂直方向フィルタ部からなるフィルタ演
算部を輝度信号Y、色差信号CbとCrについてそれぞ
れ独立に構成したものである。水平方向フィルタ部HF
の構成は、図2のディジタルフィルタ回路の構成に等し
い。垂直方向フィルタ部VFは、各フィルタ演算部につ
いてそれぞれ、二つのラインメモリからなる遅延線と、
遅延線の三つのタップにそれぞれタップ係数を乗じる三
つの乗算器33,34,35と、三つの乗算器の出力を
足し合わせる加算器41から構成される。
irst Out)メモリであり、それぞれ各演算部401,4
02,403で処理するデータ列の1ライン分のデータ
容量を持つ。すなわち、輝度信号Yのフィルタ演算部4
01のラインメモリ50a,50bは、1ラインの画素
数に対応して720バイト、色差信号CbとCrの演算
部402,403用のラインメモリ51a,51bは、
それぞれ1ラインの画素数の1/2である360バイト
となる。以下、図4のディジタルフィルタ回路の動作と
して輝度Yのフィルタ演算部401をとりあげ説明す
る。
まず、水平方向フィルタ部HFにおいて、入力段のDフ
リップフロップ10により、インターリーブされたデー
タ列から輝度信号Yのデータ列を分離し、その輝度信号
Yのデータ列に対して水平方向の3タップのフィルタ処
理を行う。すなわち、各フリップフロップ10により遅
延されたそれぞれのタップのYデータに対して乗算器3
0,31,32によりタップ係数を乗じ、その乗算結果
を加算器40にて足し合わせ、これを水平方向フィルタ
処理結果として出力する。この水平方向フィルタ部HF
のフィルタ出力は、ラインメモリ50aに送られる。ラ
インメモリ50aの出力データLM1は、ラインメモリ
50aの入力データLM0の1ライン前の画素の輝度信
号Yのデータとなる。同様に二つ目のラインメモリ50
bの出力LM2は、ラインメモリ50bの入力データL
M1の1ライン前の画素の輝度信号Yのデータとなる。
したがって、データLM0,LM1,LM2は、垂直方
向に連続した画素の輝度信号Yのデータとなる。
ータLM0,LM1,LM2をフィルタの3タップと
し、それぞれのタップに対して乗算器33,34,35
によりタップ係数を乗じ、その乗算結果を加算器41で
足し合わせる。この加算器41の出力がYフィルタ演算
部401のフィルタ出力となる。色差信号Cbと色差信
号Crの各フィルタ演算部402,403においても同
様である。すなわち、図4に示したディジタルフィルタ
回路では輝度信号Y、色差信号CbとCrのそれぞれの
データに対して、水平方向および垂直方向にフィルタ演
算を施すことができる。
た図2および図4に示した構成のようなディジタルフィ
ルタ回路では、輝度信号Y、色差信号CbとCrの各デ
ータ列に対して、同じ構成のフィルタ演算部をそれぞれ
独立に三つ備えることになる。このため、タップ数が多
い構成のディジタルフィルタ回路では、一つのフィルタ
演算部の乗算器の数が多く、それに伴い、乗算結果を足
し合わせる加算器の回路規模も大きくなる。このように
一つのフィルタ演算部の回路規模が大きい場合、その3
倍であるディジタルフィルタ回路全体の回路規模は膨大
なものとなってしまうことが発明者の検討により明らか
とされた。
タ回路を半導体集積回路装置内に形成すると、半導体チ
ップ上における上記ディジタルフィルタ回路の専有面積
が広くなり、結果として、半導体集積回路装置の価格を
低減することが困難となってしまうことがわかった。
フィルタ処理に適した回路規模の小さなディジタルフィ
ルタ回路を提供することにある。
内に形成するのに適する回路規模の小さな、ディジタル
ビデオ信号の処理用のディジタルフィルタ回路を提供す
ることにある。
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、以下の通
りである。
タルフィルタ回路は、複数のデータ列要素のデータが規
則的に乃至周期的に挿入されてなるデータ列又は多重化
されてなるデータ列に対してフィルタ処理を行うディジ
タルフィルタ回路である。
は、上記データ列の伝送周波数をf1、上記データ列に
含まれるデータ列要素のうちその伝送周波数が最小のデ
ータ列要素の伝送周波数をf2、タップ数をNとしたと
き、少なくとも(f1/f2)×(N−1)個のDフリ
ップフロップからなる遅延線と、この遅延線の複数のタ
ップに各々係数を乗じる複数の乗算器と、各乗算器の出
力を足し合わせる加算器とから構成され、上記遅延線を
上記データ列の伝送周波数f1で動作させると共に、上
記複数のデータ列要素を時分割に処理する手段と、を含
む。
が、f1=27MHzの関係とされ、上記最小のデータ
列要素の伝送周波数f2が、f2=6.75MHzの関
係とされ、タップ数Nが、N=3の場合には、8個のD
フリップフロップからなる遅延線が設けられる。
フィルタ回路は、少なくとも一つのデータ列要素の伝送
周波数が他のデータ列要素の伝送周波数と異なる複数の
データ列要素のデータが規則的に乃至周期的に挿入され
てなるデータ列に対してフィルタ処理を行うディジタル
フィルタ回路である。
は、データ列の伝送周波数をf1、データ列に含まれる
データ列要素のうちその伝送周波数が最小のデータ列要
素の伝送周波数をf2、タップ数をNとしたとき、(f
1/f2)×(N−1)個のDフリップフロップからな
る遅延線と、この遅延線の複数のタップのうち、中心タ
ップ以外の二つ以上のタップから一つを選択して出力す
る複数の選択手段と、この複数の選択手段の出力データ
と中心タップのデータにそれぞれ係数を乗ずる複数の乗
算器と、この各乗算器の出力を足し合わせる加算器と、
を含む。
で動作させられる。
をf1、上記選択手段によって選択される時刻に中心タ
ップに出力されるデータが属するデータ列要素の周波数
をf3としたとき、タップの間隔が、中心タップを基準
にしてDフリップフロップでf1/f3個分であるよう
に上記乗算器に接続するタップを切り替えて上記複数の
データ列要素を時分割で処理するように構成される。
データ列要素を13.5MHzの輝度信号Yのデータ、
6.75MHzの色差信号CrとCbの各データとし、
これらデータ列要素のデータが規則的に乃至周期的に挿
入された又は多重化されたデータ列の周波数f1=27
MHzとした場合、上記Dフリップフロップを入力デー
タ列の周波数で動作させる。そして、上記選択手段とし
てのセレクタ回路は、そのセレクタ回路によって選択さ
れるタップの間隔が、中心タップを基準にしてDフリッ
プフロップで(データ列の周波数f1=27MHz)/
その時刻に中心タップに出力されるデータが属するデー
タ列要素の周波数(輝度信号Yのときf3=13.5M
Hz、色差信号CbとCrのときf3=6.75MH
z))個分、すなわち、2個分又は4個分であるように
上記乗算器に接続するタップを切り替える。すなわち、
上記選択手段によって、上記乗算器に接続されるDフリ
ップフロップの出力を選択的に切り替えることによっ
て、ディジタルフィルタ回路内の上記複数の乗算器及び
上記加算器を輝度信号Y、色差信号CbとCrのフィル
タ処理に時分割に用いることが可能となる。言い換える
ならば、ディジタルフィルタ回路内の上記複数の乗算器
及び上記加算器が、輝度信号Y、色差信号CbとCrの
フィルタ処理時に、共用されることになる。このこと
は、ディジタルフィルタ回路の回路規模が少なくされる
ことを意味する。
タ回路を半導体集積回路装置内に形成しても、半導体集
積回路装置の形成される半導体チップ上における上記デ
ィジタルフィルタ回路の専有面積が低減されるので、結
果的に、半導体集積回路装置の価格を低減することが可
能である。
タルフィルタ回路は、第1フィルタ回路と上記第1フィ
ルタの出力を受ける第2フィルタ回路とを含む。
ディジタルフィルタ回路または第2構成のディジタルフ
ィルタ回路とされる。
構成ディジタルフィルタ回路または第2構成のディジタ
ルフィルタ回路の出力を受けるように、結合される。
ライン分の複数データ列要素のデータが規則的に乃至周
期的に挿入され又は多重化され、該第1の方向に直交す
る第2の方向に上記複数のデータ列要素のうち同じデー
タ列要素のデータが並ぶように構成された2次元構造を
有するデータの単位に対し、第2の方向にフィルタ処理
を行うディジタルフィルタ回路である。
のデータ列を少なくとも1ライン分格納する容量を有す
るFIFOメモリと、上記FIFOメモリの入力と、該
FIFOメモリの入力からnライン(nは1以上の整
数)分のデータ間隔の位置をタップとし、上記複数のタ
ップに対してそれぞれ係数を乗ずる複数の乗算器と、上
記複数の乗算器の各出力を足し合わせる加算器とを有
し、上記FIFOメモリを上記データ系列の周波数で動
作させると共に、上記複数データ列要素の処理を時分割
に行うように構成される。
おいては、上記第1フィルタ回路が水平方向フィルタ回
路部とされ、上記第2フィルタ回路が垂直方向フィルタ
回路部とされる。
の上記複数の乗算器及び上記加算器、及び、上記第2フ
ィルタ回路部の上記複数の乗算器及び上記加算器は、輝
度信号Y、色差信号CbとCrのフィルタ処理時に、共
用されることになる。
ィルタ回路を半導体集積回路装置内に形成しても、半導
体集積回路装置の形成される半導体チップ上における上
記第3構成のディジタルフィルタ回路の専有面積が低減
されるので、結果的に、半導体集積回路装置の価格を低
減することが可能である。
ィルタ回路の好適な実施の形態につき、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
ィジタルフィルタ回路の一実施の形態例を示す回路構成
図である。図1に示したディジタルフィルタ回路は、図
7で説明されたディジタルビデオ信号、すなわち、輝度
信号Y、色差信号CbとCrが規則的に乃至周期的に挿
入(インターリーブ)された入力データ列に対し、水平
方向3タップのフィルタ処理を施すものである。上記デ
ィジタルビデオ信号の入力フォーマットは、先に説明さ
れたように、勧告BT.601(以下、BT.601と
称する)と呼ばれる符号化フォーマットとされる。B
T.601では、輝度信号Yの標本化周波数は13.5
MHzとされ、二つの色差信号CbとCrの標本化周波
数は、輝度信号Yの標本化周波数の半分の標本化周波数
であるところの6.75MHzとされる。輝度信号Y、
色差信号Cb、色差信号Crは、1画素について、それ
ぞれ8ビットのディジタルデータとされる。そして、輝
度信号Y、色差信号Cb及び色差信号Crの各8ビット
のデータは、図1の入力端INへ並列的にかつ所定の順
番に従って連続的に供給される。すなわち、図1のフィ
ルタ回路は、パラレルインターフェイスを有する。な
お、当業者によく知られているように、色差信号Cb,
Crは、原色信号をR(赤),G(緑),B(青)とし
たとき、色差信号Cbは差(B−Y)のディジタル信号
で表現され、色差信号Crは差(R−Y)のディジタル
信号で表現される。画素n(nは、0から719の整
数)での輝度信号Y、および色差信号CbとCrを、そ
れぞれYnおよびCbn,Crnと表すと、水平方向に
Cb0,Y0,Cr0,Y1,Cb2,Y2,Cr2,
Y3,…のように、輝度信号Yが一つおき(2周期ご
と)、色差信号CbとCrとが三つおき(4周期ごと)
に交互に挿入された又は多重化されたデータ列とされ
る。データの伝送周波数は27MHzの伝送クロックに
同期しており、ライン番号の若い方から順に水平方向
(画素0,1,2,…の順)の並びで行われる。したが
って、データ列は、輝度信号Y、色差信号CbとCrが
それぞれ8ビット単位で規則的に挿入され、かつ、27
MHzのクロックに同期したデータ列となる。
は、遅延線として8個のDフリップフロップ10を備え
る。各Dフリップフロップ10は8ビットのDフリップ
フロップであり、たとえば、クロックclk1の立ち上
がりエッジで8ビットのデータを一括的にラッチする。
ここで、これら8個のDフリップフロップ10を入力端
INに近い方から、D0,D1,…,D7とする。すな
わち、各DフリップフロップD0−D7は、図8に示さ
れるように、8個のフリップフロップFF0−FF7を
有し、各FF0−7は入力端子IN0−7と、出力端子
OUT0−7と、クロック信号clkを供給されるクロ
ック入力端子とを有する。各FF0−7の入力端子IN
0−7は、入力端IN乃至前段のDフリップフロップ内
の各FF0−7の出力端子OUT0−7にそれぞれ結合
される。
4’及びT5’に対してセレクタ20,21が接続され
る。セレクタ20は、入力端IN(タップT1’)から
の入力信号を入力とする第1端子Saと、Dフリップフ
ロップD1の出力(タップT2’)を入力とする第2端
子Sbのどちらか一方をクロック信号clk2の信号レ
ベルに応答して選択して出力する。セレクタ21は、D
フリップフロップD5の出力(タップT4’)を入力と
する第1端子Saと、DフリップフロップD7の出力
(タップT5’)を入力とする第2端子Sbのどちらか
一方をクロック信号clk2の信号レベルに応答して選
択して出力する。セレクタ20,21の出力は、それぞ
れタップ係数a0,a2を乗ずる乗算器30,32に接
続される。また、DフリップフロップD3の出力(タッ
プT3’)は、中心タップとしてセレクタ20,21を
介さずにタップ係数a1を乗ずる乗算器31に接続され
る。乗算器30,31,32の各出力L0,L1,L2
は、加算器40によって足し合わされ、フィルタ出力L
3として出力される。
が、図5に示したタイムチャートを用いて説明される。
なお、説明を簡単にするため、ここではゲート遅延を無
視するものとする。また、図5においてD0〜D7と表
記しているのは、それぞれ図1に示したDフリップフロ
ップD0〜D7の出力を示している。
D7は、制御クロックとして、入力データ列に同期した
27MHzのクロックclk1を受けるようにされ、ク
ロックclk1によってそのデータ入力のタイミングが
制御される。これにより、DフリップフロップD0〜D
6の出力データは、クロックclk1の立ち上がりエッ
ジに応答して、それぞれ一つ右のDフリップフロップD
1〜D7にそれぞれラッチされる。すなわち、Dフリッ
プフロップD0〜D6の出力データは、それぞれ一つ右
のDフリップフロップD1〜D7にシフトされることに
なる。
プD0の出力である色差信号Cr2の値は、時刻(t+
1)にはDフリップフロップD1の出力となる。ただ
し、ここで時刻の単位tは1/27MHzである。
13.5MHzのクロックclk2が用いられる。クロ
ックclk2は、クロックclk1を2分周することに
より容易に生成できる。セレクタ20,21は、共に、
クロックclk2の信号レベルが第1信号レベルとして
のローレベル“0”のとき第1端子Saに供給される入
力信号を出力信号として出力し、クロックclk2信号
レベルが第2信号レベルとしてのハイレベル“1”のと
き第2端子Sbに供給される入力信号を出力信号として
出力する。
k2がローレベル“0”のときに入力端IN(タップT
1’のノード)からの入力データを選択し、クロックc
lk2がハイレベル“1”のときにDフリップフロップ
D1の出力(タップT2’のノード)を選択する。この
結果、セレクタ20の出力L0は、図5のタイムチャー
トに示されるように、Cr0,Y0,Cb2,Y1,C
r2,…の順となる。セレクタ21は、クロックclk
2がローレベル“0”のときにDフリップフロップD7
の出力(タップT5’のノード)を選択し、クロックc
lk2がハイレベル“1”のときにDフリップフロップ
D5の出力(タップT4’のノード)を選択する。この
結果、セレクタ21の出力L2は、タイムチャートに示
すように、Y0,Cb0,Y1,Cr0,…となる。中
心のタップ出力であるL1には、DフリップフロップD
3の出力(タップT3’のノード)がそのまま接続され
るため、中心のタップ出力L1は、Cb0,Y0,Cr
0,Y1,Cb2,…となる。
L1,L2は、それぞれ時刻tで3画素分の輝度信号に
対応する第1データ列要素Y2,Y1,Y0とされ、時
刻(t+1)には3画素分の色差信号Cbに対応する第
2データ列要素Cb4,Cb2,Cb0とされ、時刻
(t+2)には3画素分の輝度信号に対応する第1デー
タ列要素Y3,Y2,Y1とされ、時刻(t+3)には
3画素分の色差信号Crに対応する第3データ列要素C
r4,Cr2,Cr0とされる。
力L0,L1,L2の値に対してそれぞれタップ係数a
0,a1,a2の値を乗じる。加算器40は、その乗算
結果を足し合わせる。
tで(a0・Y2+a1・Y1+a2・Y0)、時刻
(t+1)で(a0・Cb4+a1・Cb2+a2・C
b0)、時刻(t+2)で(a0・Y3+a1・Y2+
a2・Y1)、時刻(t+3)で(a0・Cr4+a1
・Cr2+a2・Cr0)となる。これらの演算結果
は、それぞれ中心タップL3のデータに対するフィルタ
出力である。
データに「 ’」を付けた形で表す。このようにする
と、タップL3からは時刻t、(t+1)、(t+
2)、(t+3)においてそれぞれ、Y1’,Cb
2’,Y2’,Cr2’が出力されることになる。この
順番は入力データ列の順番に等しい。すなわち、本ディ
ジタルフィルタ回路により、輝度信号Y、色差信号Cb
とCrがインターリーブされた入力データ列は、入力の
順番を保ったままフィルタ処理を施され出力されること
がわかる。
複数のタップを有するフィルタ回路にも適用できるよう
に拡張して考えた場合、以下のように考えればよい。
列(Y、Cr、Cb)の伝送クロック周波数をf1、デ
ータ列に含まれるデータ列要素(Y、Cr、Cb)のう
ち周波数が最小のデータ列要素(Cr、Cb)の周波数
をf2、タップ数をNとしたとき、(f1/f2)×
(N−1)個のDフリップフロップ(D0−D7)から
なる遅延線が設けられる。この遅延線(D0−D7)の
複数のタップのうち、中心タップ以外の二つ以上のタッ
プから一つを選択して出力する複数の選択手段(20,
21)が設けられる。さらに、この複数の選択手段(2
0,21)の出力データと中心タップのデータにそれぞ
れ係数を乗ずる複数の乗算器(30,31,32)と、
この各乗算器(30,31,32)の出力を足し合わせ
る加算器(40)と、を含むように構成すればよい。
列の周波数f1で動作させる。そして、上記選択手段
(20,21)は、データ列の周波数をf1とし、上記
選択手段(20,21)によって選択される時刻に中心
タップに出力されるデータが属するデータ列要素の周波
数をf3としたとき、タップの間隔が、中心タップを基
準にしてDフリップフロップでf1/f3個分であるよ
うに上記乗算器(30,31,32)に接続するタップ
を切り替えて上記複数のデータ列要素を時分割で処理す
るように構成する。
第1データ列要素とされる13.5MHzの輝度信号Y
のデータ、第2及び第3データ列要素とされる6.75
MHzの色差信号CrとCbの各データとし、これら各
データ列要素のデータが規則的に乃至周期的に挿入され
たデータ列又は多重化されたデータ列の周波数f1=2
7MHzとした場合、上記Dフリップフロップ(D0−
D7)を入力データ列の周波数f1で動作させる。
路(20,21)は、そのセレクタ回路(20,21)
によって選択されるタップの間隔が、中心タップを基準
にしてDフリップフロップで(データ列の周波数f1=
27MHz)/(その時刻に中心タップに出力されるデ
ータが属するデータ列要素の周波数(輝度信号Yのとき
f3=13.5MHz、色差信号CbとCrのときf3
=6.75MHz))個分、すなわち、2個分又は4個
分であるように上記乗算器(30,31,32)に接続
するタップを切り替える。すなわち、上記選択手段(2
0,21)によって、上記乗算器(30,31,32)
に接続されるDフリップフロップの出力が選択的に切り
替えられる。それによって、ディジタルフィルタ回路内
の上記複数の乗算器(30,31,32)及び上記加算
器(40)が輝度信号Y、色差信号CbとCrのフィル
タ処理に時分割に用いる。したがって、ディジタルフィ
ルタ回路内の上記複数の乗算器(30,31,32)及
び上記加算器(40)が、輝度信号Y、色差信号Cbと
Crのフィルタ処理時に共用されることになるので、デ
ィジタルフィルタ回路の回路規模が少なくされる。
う輝度信号Y、色差信号CbとCrを処理する場合、4
つの遅延線、すなわち、4つのDフリップフロップが1
つの単位遅延線の構成とされる。そして、選択回路によ
って、4つのDフリップフロップから同一系列のデータ
要素が選択的に乗算器に出力される。
CbとCrに分離する必要がある場合には、図9に示さ
れるような信号分離回路SSが上記図1のフィルタ出力
L3に結合される。すなわち、三つの8ビットDフリッ
プフロップ101、102,103の各入力をフィルタ
出力L3に並列に接続し、それぞれ異なるクロックcl
k2,clk3,clk4で動作させることにより、分
離された輝度信号DY、色差信号DCb、色差信号DC
rを得る事ができる。各クロックclk2,clk3,
clk4は、クロック信号clk1を受けるクロック発
生回路100によって形成される。クロックclk2
は、クロックclk1を2分周したクロックに対応して
おり、クロックclk3はクロックclk2を2分周し
たクロックに対応する。クロックclk4はclk3の
位相が反転されたクロックに対応する。これらのクロッ
クclk2−clk4の形成は、当業者にとって比較的
容易に形成する事ができるであろう。
路SSの動作タイミングを示している。入力データはフ
ィルタ出力L3のデータに対応しており、Dフリップフ
ロップ101、102,103は、各クロック信号cl
k2−clk4の立ち上がりエッジに応答して、各デー
タをラッチする。したがって、Dフリップフロップ10
1の輝度信号出力DYは、輝度信号Y0’、Y1’、Y
2’、Y3’及びY4’とされ、Dフリップフロップ1
02の色差信号出力DCbは色差信号Cb0’、Cb
2’、Cb4’とされ,Dフリップフロップ103の色
差信号出力DCrは、色差信号Cr0’、Cr2’とさ
れる。分離された各データは、半導体集積回路装置内に
設けられた記憶装置としてのメモリへ書き込まれたり、
あるいは、所望のデータ処理、たとえば、間引き処理を
施される。
では、上述のように一つのディジタルフィルタ回路を輝
度信号Y、色差信号CbとCrのフィルタ処理に時分割
に用いることが可能である。そのため、図3に示される
ディジタルフィルタ回路に比べ、ディジタルフィルタ回
路の乗算器と加算器の回路規模を1/3に低減できる。
言い換えるならば、ディジタルフィルタ回路内の上記複
数の乗算器及び上記加算器が、輝度信号Y、色差信号C
bとCrのフィルタ処理時に、共用されることになる。
このことは、ディジタルフィルタ回路の回路規模が少な
くされることを意味する。したがって、上記構成のディ
ジタルフィルタ回路を半導体集積回路装置内に形成して
も、半導体集積回路装置の形成される半導体チップ上に
おける上記ディジタルフィルタ回路の専有面積が低減さ
れるので、結果的に、半導体集積回路装置の価格を低減
することが可能である。
ジタルフィルタ回路の別の実施の形態例について説明す
る。本実施の形態例は、ディジタルビデオ信号の入力デ
ータ列に対し、水平方向と垂直方向の2方向にそれぞれ
3タップのフィルタ処理を行うディジタルフィルタ回路
である。
回路の別の実施の形態例を示す回路構成図であり、第1
フィルタ部とされる水平方向フィルタ部HFと第2フィ
ルタ部とされる垂直方向フィルタ部VFからなるディジ
タルフィルタ回路である。水平方向フィルタ部HFとし
ては、図1に示した前記実施の形態例のディジタルフィ
ルタ回路を用いる。垂直方向フィルタ部VFで用いるラ
インメモリ52a,52bは、クロックclk1で動作
するFIFO(first in first out)メモリであり、そ
れぞれ入力データ列1ライン分のデータ分の容量を有す
る。すなわち、((輝度信号Yの1ライン分のデータ)
+(色差信号Cbの1ライン分のデータ)+(色差信号
Crの1ライン分のデータ))=((1ライン分の画素
数)+(1ライン分の画素数/2)+(1ライン分の画
素数/2))=(1ライン分の画素数×2)の容量をそ
れぞれ有する。
フィルタ部HFのフィルタ出力L3が接続され、2段目
のラインメモリ52bの入力には1段目のラインメモリ
52aの出力が接続される。垂直方向フィルタ部VFの
入力と二つのラインメモリ52a,52bの出力を垂直
方向フィルタ部VFの三つのタップにとり、それぞれ乗
算器33,34,35によりタップ係数b0,b1,b
2を乗じる。乗算器33,34,35の各出力は、加算
器41により足し合わされ、フィルタ出力L4として出
力される。
述した図5に示したように、輝度信号Y、色差信号Cb
とCrが多重化された状態であるので、このフィルタ出
力L4も同様に輝度信号Y、色差信号CbとCrが多重
化された状態の出力が得られる。
CbとCrに分離する必要がある場合には、図9に示さ
れるような信号分離回路SSを利用する。すなわち、信
号分離回路SS内の三つの8ビットDフリップフロップ
101、102、103を、図6のフィルタ出力L4に
並列に接続し、図9で説明されたように、それぞれのD
フリップフロップ101、102、103を異なるクロ
ックclk2,clk3,clk4で動作させることに
より、輝度信号Y、色差信号Cbと、色差信号Crを分
離することができる。
では、前記実施の形態1の例で示したディジタルフィル
タ回路に加え、さらに垂直方向のフィルタ処理において
も一つのディジタルフィルタ回路を輝度信号Y、色差信
号CbとCrのフィルタ処理に時分割に用いる。そのた
め、乗算器、加算器の個数低減の効果がより大きい。
の便宜上、入力される画像データのサイズを変換せずそ
のまま扱う場合について示したが、フィルタ処理の出力
の画像サイズが入力画像サイズと異なる場合でも、ライ
ンメモリの容量を出力されるべき画像の画像サイズの1
ライン分のデータ量にすることによって、同様に、実現
できることは言うまでもない。言い換えるならば、次の
ようにされる。すなわち、たとえば、水平方向フィルタ
部HFのフィルタ出力L3に対して間引き処理を行う事
によって所望の画像サイズ、たとえば、1ラインが36
0画素の画素データを求め、その間引き処理された画素
データを一旦メモリへ記憶させる。その後、上記メモリ
から、前記間引き処理された画素データを読み出して上
記垂直方向フィルタ部VFの入力へ供給する。なお、上
記垂直方向フィルタ部VFのラインメモリの容量を36
0画素分の容量とすることにより、画像サイズを所望に
変更する事ができる。この場合、水平方向の1ライン分
の画素数は、720画素から360画素、すなわち、3
60/720=1/2に変更されるため、ラインメモリ
であるFIFOメモリはf1/2の周波数で動作させれ
ばよい。すなわち、水平方向の間引き率を1/n(n
は、正の整数)とした場合、FIFOメモリは、f1/
n(f1は、データ列の周波数)の周波数で動作させれ
ばよいことになる。なお、この場合、図6に示される加
算器41は、上記f1/nの周波数でその加算動作を制
御され、上記f1/nに対応する周波数で出力信号を伝
送することになる。すなわち、間引き処理を行う場合、
図6におけるFIFOメモリ52a及び52bのデータ
ラッチ動作と加算器41の加算動作は、図6で図示され
るclk1の周波数と異なる周波数fpを有するクロッ
ク信号clkpによって制御される。ここで、クロック
信号clkpの周波数fpは、上記加算器41の出力信
号の伝送周波数又は加算器41の出力を受ける図示され
ない次段の信号処理回路の動作周波数に関連して決定さ
れることは、当業者にとって容易に理解されるであろ
う。
説明したが、本発明は前記実施の形態で示した例に限定
されることなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内にお
いて種々の設計変更をなし得ることは勿論である。例え
ば、本発明に係るディジタルフィルタ回路は、上述した
ITU−R勧告BT.601のように輝度信号Y、色差
信号CbとCrが多重化されたデータフォーマットで外
部から入力されるデータ列に対するディジタルフィルタ
回路に適用されることはいうまでもないが、それに限ら
ず、さらに、初めから分離された状態にある輝度信号
Y、色差信号CbとCrのデータ列に対するディジタル
フィルタ回路にも適用できる。一例を挙げれば、メモリ
上に輝度信号Y、色差信号CbとCr毎に書き込まれて
いるデータにフィルタ演算を施した後、輝度信号Y、色
差信号CbとCrが多重化されたデータフォーマットで
外部に出力するような場合に、メモリから読み出した輝
度信号Y、色差信号CbとCrを多重化して一つのデー
タ列に変換した後、そのデータ列を本発明のディジタル
フィルタ回路により処理することが可能である。これに
より、輝度信号Y、色差信号CbとCr毎にフィルタ処
理を施した後に一つのデータ列にする場合に比べ、ディ
ジタルフィルタ回路が一つで済み回路規模が低減でき
る。
勧告BT.601などのディジタルビデオ信号のデータ
列を入力とするディジタルフィルタ回路を例にとって説
明したが、本発明に係るディジタルフィルタ回路はディ
ジタルビデオ信号に対するフィルタ処理に限定して適用
されるものではなく、複数のデータ列がインターリーブ
されてなるデータ列を処理するディジタルフィルタ回路
に同様に適用できる。特に、複数の異なるデータ列が互
いに周波数の異なるデータ列である場合に有効である。
れてもよいことは言うまでもない。すなわち、上記ディ
ジタルフィルタ回路は、コンピュータなどの電子計算機
によって読みとり可能なデータとして記憶媒体に記憶さ
れて、配布される様な形態も考えられる。その場合、上
記記憶媒体には、HDL言語(ハードウエア記述言語)
などによって定義された図1乃至図6に示されるディジ
タルフィルタ回路の論理回路情報乃至回路接続情報が記
憶される。また、上記記憶媒体には、コンピュータなど
の電子計算機によって読みとり可能なデータとして、図
1乃至図6に示されるディジタルフィルタ回路を半導体
集積回路装置として製造の際に利用される拡散層パター
ン情報や配線パターン情報などの各種ホトリソグラフィ
ー用マスクパターンのパターン情報として記憶される場
合もある。
に、本発明に係るディジタルフィルタ回路によれば、I
TU−R勧告BT.601のような輝度信号Yと2種類
の色差信号Cb,Crが規則的に乃至周期的に挿入され
たデータ列を分離して別々に設けたディジタルフィルタ
回路によりフィルタ処理することなく、輝度信号Y、色
差信号CbとCrのフィルタ処理を一つのディジタルフ
ィルタ回路で時分割に共用することが可能となる。従っ
て、輝度信号Y、色差信号CbとCrのそれぞれに対し
てディジタルフィルタ回路を別々に設ける場合に比べ、
乗算器、加算器の個数が低減でき、ディジタルフィルタ
回路全体としての回路規模を低減できる。この効果は、
タップ数の大きなフィルタ処理を行うディジタルフィル
タ回路において特に大きい。
複数の乗算器及び上記加算器が、輝度信号Y、色差信号
CbとCrのフィルタ処理時に、共用されることにな
る。このことは、ディジタルフィルタ回路の回路規模が
少なくされることを意味する。したがって、上記構成の
ディジタルフィルタ回路を半導体集積回路装置内に形成
しても、半導体集積回路装置の形成される半導体チップ
上における上記ディジタルフィルタ回路の専有面積が低
減されるので、結果的に、半導体集積回路装置の価格を
低減することが可能である。
の形態例を示す回路構成図である。
タ回路の例を示す回路構成図である。
トである。
タ回路の別の例を示す回路構成図である。
示すタイムチャートである。
施の形態例を示す回路構成図である。
説明する図である。
示す図である。
力L4に結合可能な信号分離回路を示す図である。
図である。
0〜35…乗算器、40,41…加算器、50a,50
b,51a,51b,52a,52b…ラインメモリ、
100…クロック発生回路、101〜103…Dフリッ
プフロップ、Cb,Cr…色差信号、HF…水平方向フ
ィルタ部、VF…垂直方向フィルタ部、Y…輝度信号、
SS…信号分離回路、T1’〜T5’…タップ。
Claims (9)
- 【請求項1】複数のデータ列要素のデータが規則的に挿
入されてなるデータ列に対してフィルタ処理を行うディ
ジタルフィルタ回路であって、 上記データ列の伝送周波数をf1、上記データ列に含ま
れるデータ列要素のうちその伝送周波数が最小のデータ
列要素の周波数をf2、タップ数をNとしたとき、少な
くとも(f1/f2)×(N−1)個のDフリップフロ
ップからなる遅延線と、 上記遅延線の複数のタップに各々係数を乗じる複数の乗
算器と、 上記各乗算器の出力を足し合わせる加算器とから構成さ
れ、 上記遅延線を上記データ列の周波数で動作させると共
に、 上記複数のデータ列要素を時分割に処理する手段を設け
たことを特徴とするディジタルフィルタ回路。 - 【請求項2】上記ディジタルフィルタ回路は、半導体チ
ップ上に形成される請求項1に記載のディジタルフィル
タ回路。 - 【請求項3】少なくとも一つのデータ列要素の周波数が
他のデータ列要素の伝送周波数と異なる複数のデータ列
要素のデータが多重化されてなるデータ列に対してフィ
ルタ処理を行うディジタルフィルタ回路であって、 データ列の伝送周波数をf1、データ列に含まれるデー
タ列要素のうちその伝送周波数が最小のデータ列要素の
伝送周波数をf2、タップ数をNとしたとき、(f1/
f2)×(N−1)個のDフリップフロップからなる遅
延線と、 上記遅延線の複数のタップのうち、中心タップ以外の二
つ以上のタップから一つを選択して出力する複数の選択
回路と、 上記複数の選択回路の出力データと中心タップのデータ
にそれぞれ係数を乗ずる複数の乗算器と、 上記各乗算器の出力を足し合わせる加算器とから構成さ
れ、 上記遅延線を上記データ列の伝送周波数で動作させると
共に、 上記選択回路は、データ列の伝送周波数をf1、上記選
択回路によって選択される時刻に中心タップに出力され
るデータが属するデータ列要素の伝送周波数をf3とし
たとき、タップの間隔が、中心タップを基準にしてDフ
リップフロップでf1/f3個分であるように乗算器に
接続するタップを切り替えて上記複数のデータ列要素を
時分割で処理することを特徴とするディジタルフィルタ
回路。 - 【請求項4】上記ディジタルフィルタ回路は、半導体チ
ップ上に形成される請求項3に記載のディジタルフィル
タ回路。 - 【請求項5】上記ディジタルフィルタ回路は、さらに、 上記加算器の出力信号を受けるようにされ、上記加算器
の出力信号に従う第2データ列を少なくとも1ライン分
格納する容量を有するFIFOメモリと、 上記FIFOメモリの入力と、該FIFOメモリの入力
からnライン(nは1以上の整数)分のデータ間隔の位
置をタップとし、上記複数のタップに対してそれぞれ係
数を乗ずる複数の第2乗算器と、 上記複数の第2乗算器の各出力を足し合わせる第2加算
器とを含む、第2ディジタルフィルタ回路を、さらに、
含み、 上記FIFOメモリを上記第2加算器の出力信号の伝送
周波数で動作させると共に、上記複数データ列要素の処
理を時分割に行う請求項3に記載のディジタルフィルタ
回路。 - 【請求項6】上記データ列のデータ列要素は、輝度信号
Yと、二つの色差信号Cb,Crであり、かつ、上記デ
ータ列は上記輝度信号と二つの色差信号の標本化周波数
の比Y:Cb:Crが4:2:2からなるディジタルビ
デオデータ信号である請求項3に記載のディジタルフィ
ルタ回路。 - 【請求項7】第1の方向に1ライン分の複数データ列要
素のデータがインターリーブされ、該第1の方向に直交
する第2の方向に上記複数のデータ列要素のうち同じデ
ータ列要素のデータが並ぶように構成された2次元構造
を有するデータの単位に対し、第1フィルタ回路で第1
方向に対しフィルタ処理を行った後、第2フィルタ回路
で第2方向にフィルタ処理を行うディジタルフィルタ回
路であって、 上記第1フィルタ回路は、データ列の伝送周波数をf
1、上記データ列に含まれるデータ列要素のうちその伝
送周波数が最小のデータ列要素の伝送周波数をf2、タ
ップ数をNとしたとき、(f1/f2)×(N−1)個
のDフリップフロップからなる第1遅延線と、 上記第1遅延線の複数のタップのうち、中心タップ以外
の二つ以上のタップから一つを選択して出力する複数の
選択回路と、 上記複数の選択回路の出力データと中心タップのデータ
にそれぞれ係数を乗ずる複数の第1乗算器と、 上記各第1乗算器の出力を加算する第2加算器と、を含
み、 上記第2フィルタ回路は、 上記第1加算器の出力信号を受けるようにされ、上記第
1加算器の出力信号に従う第2データ列を少なくとも1
ライン分格納する容量を有するラインメモリと、 上記FIFOメモリの入力と、該ラインメモリの入力か
らnライン(nは1以上の整数)分のデータ間隔の位置
をタップとし、上記複数のタップに対してそれぞれ係数
を乗ずる複数の第2乗算器と、 上記複数の第2乗算器の各出力を加算する第2加算器と
を含む、ことを特徴とするディジタルフィルタ回路。 - 【請求項8】上記データ列のデータ列要素は、輝度信号
Yと、二つの色差信号Cb,Crであり、かつ、上記デ
ータ列は上記輝度信号と二つの色差信号の標本化周波数
の比Y:Cb:Crが4:2:2からなるディジタルビ
デオデータ信号である請求項7に記載のディジタルフィ
ルタ回路。 - 【請求項9】上記ディジタルフィルタ回路は、半導体チ
ップ上に形成される請求項7に記載のディジタルフィル
タ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9844599A JP2000059817A (ja) | 1998-04-16 | 1999-04-06 | ディジタルフィルタ回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-106116 | 1998-04-16 | ||
JP10611698 | 1998-04-16 | ||
JP9844599A JP2000059817A (ja) | 1998-04-16 | 1999-04-06 | ディジタルフィルタ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000059817A true JP2000059817A (ja) | 2000-02-25 |
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ID=26439616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9844599A Pending JP2000059817A (ja) | 1998-04-16 | 1999-04-06 | ディジタルフィルタ回路 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000059817A (ja) |
-
1999
- 1999-04-06 JP JP9844599A patent/JP2000059817A/ja active Pending
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