JPH1127563A - 画像フィルタ回路 - Google Patents

画像フィルタ回路

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JPH1127563A
JPH1127563A JP9175853A JP17585397A JPH1127563A JP H1127563 A JPH1127563 A JP H1127563A JP 9175853 A JP9175853 A JP 9175853A JP 17585397 A JP17585397 A JP 17585397A JP H1127563 A JPH1127563 A JP H1127563A
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input
filter
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JP9175853A
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Yoshikatsu Matsuo
嘉勝 松尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小規模、低消費電力の画像フィルタ回路を実
現する。 【解決手段】 本発明の画像フィルタ回路は、シリアル
に入力されてきた出力画素位置に対して所定の位置関係
にある所定個数の入力画素データのそれぞれに対して、
重み付け係数を乗算してシリアルに出力する乗算手段
と、この乗算手段から出力された所定個数の乗算結果デ
ータを累算して出力画素データを形成する累算手段と、
現在の出力画素位置に応じた重み付け係数を入力画素デ
ータの入力に同期して上記乗算手段に与えると共に、上
記累算手段に所定個数の乗算結果データが入力される前
に上記累算手段をクリアさせる制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像フイルタ回路に
関し、例えば、MPEG復号化回路における復号化後の
処理を行なう半導体集積回路上に形成された画像フィル
タ回路に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】MPEG復号化回路として半導体集積回
路上に形成されたものがあり、MPEG復号化回路にお
ける復号化後の処理を行なう画像フィルタ回路として
も、MPEG復号化回路としての同一の半導体集積回路
上に形成されたものがある。
【0003】このような画像フイルタ回路によるフイル
タ処理は、復号化により得られたY(輝度)データや色
(C)データから、それらのYデータやCデータが位置
していないYデータやCデータをも補間によって形成し
たりするものである。
【0004】図2は、縦方向及び横方向がそれぞれ4タ
ップ入力からフイルタリング処理(補間処理)を、縦方
向、横方向の順に行う従来の2次元画像フィルタ回路の
構成例を示すものである。また、図3は、この画像フイ
ルタ回路に入力される復号化データの各データ成分の配
置を示す説明図である。さらに、図4及び図5はそれぞ
れ、図2に示す従来の2次元画像フイルタ回路が、拡大
フィルタ回路として適用された場合における縦方向及び
横方向のそれぞれの画像補間動作(フィルタリング動
作)の説明図である。
【0005】まず、従来の2次元画像フィルタ回路1の
構成の説明に先立ち、そのフィルタ回路1での入力デー
タ及び出力データについて説明する。
【0006】2次元画像フイルタ回路1に入力されるM
PEG復号データは、いわゆる4:2:0に従ってお
り、例えば、図3に示すようにYデータ成分及びCデー
タ成分が配置されている。すなわち、縦方向について
は、Yデータは全てのラインに設けられており、Cデー
タ(青色差データCb及び赤色差データCrでなる)
は、Yデータの2ライン毎に1個ずつしかもその2ライ
ンの中間に位置するように設けられている。また、横方
向については、Yデータは全てのライン毎に設けられて
おり、Cデータは、1ライン毎に設けられている。
【0007】図2に示す2次元画像フィルタ回路1は、
いわゆる4:2:0に従っている入力データをいわゆる
4:2:2に従っている出力データに拡大する場合にお
いては、縦方向について、図4に示すような補間処理を
行う。
【0008】すなわち、Yデータについては、図4
(a)に示すように、(1)各ラインの中間位置の出力
Yデータ(補間データ)YY1を、その位置の上下2タ
ップずつの計4個の入力Yデータに対して重み付け係数
[−12,140,140,−12]を用いた重み付け
加算をし、それを256で除算することによって形成
し、(2)各ライン上の出力Yデータ(補間データ)Y
Y2を、その位置と、その上の2タップ、その下の1タ
ップの計4個の入力Yデータに対して重み付け係数
[0,0,256,0]を用いた重み付け加算をし、そ
れを256で除算することによって形成する。
【0009】また、Cデータ(Cbデータ及びCrデー
タのそれぞれ)については、図4(b)に示すような補
間処理を行う。(1)最も近い入力Cデータの位置が下
方側である各ライン上の出力Cデータ(補間データ)C
Y1を、その位置の上下2タップずつの計4個の入力C
データに対して重み付け係数[−7,65,211,−
13]を用いた重み付け加算をし、それを256で除算
することによって形成し、(2)入力Cデータが存在す
る各ラインの中間位置の出力Cデータ(補間データ)C
Y2を、その位置と、その上の2タップ、その下の1タ
ップの計4個の入力Cデータに対して重み付け係数
[0,0,256,0]を用いた重み付け加算をし、そ
れを256で除算することによって形成し、(3)最も
近い入力Cデータの位置が上方側である各ライン上の出
力Cデータ(補間データ)CY3を、その位置の上下2
タップずつの計4個の入力Cデータに対して重み付け係
数[−13,211,65,−7]を用いた重み付け加
算をし、それを256で除算することによって形成し、
(4)入力Cデータが存在しない各ラインの中間位置の
出力Cデータ(補間データ)CY4を、その位置の上下
2タップずつの計4個の入力Cデータに対して重み付け
係数[−12,140,140,−12]を用いた重み
付け加算をし、それを256で除算することによって形
成する。
【0010】なお、Cデータを含まない縦方向ラインに
ついては、上述したYデータについての補間処理だけが
実行される。
【0011】図2に示す2次元画像フィルタ回路1は、
いわゆる4:2:0に従っている入力データをいわゆる
4:2:2に従っている出力データに拡大する場合にお
いては、横方向について、図5に示すような補間処理を
行う。
【0012】すなわち、Yデータについては、図5
(a)に示すように、(1)各画素の中間位置の出力Y
データ(補間データ)YX1を、その位置の左右2タッ
プずつの計4個の入力Yデータに対して重み付け係数
[−12,140,140,−12]を用いた重み付け
加算をし、それを256で除算することによって形成
し、(2)各画素上の出力Yデータ(補間データ)YX
2を、その位置と、その左の2タップ、その右の1タッ
プの計4個の入力Yデータに対して重み付け係数[0,
0,256,0]を用いた重み付け加算をし、それを2
56で除算することによって形成する。
【0013】また、Cデータ(Cbデータ及びCrデー
タのそれぞれ)については、図5(b)に示すように、
(1)入力Cデータが存在しない各画素上の位置の出力
Cデータ(補間データ)CX1を、その位置の左右2タ
ップずつの計4個の入力Cデータに対して重み付け係数
[−12,140,140,−12]を用いた重み付け
加算をし、それを256で除算することによって形成
し、(2)入力Cデータが存在する各画素上の位置の出
力Cデータ(補間データ)CX2を、その位置と、その
左の2タップ、その右の1タップの計4個の入力Cデー
タに対して重み付け係数[0,0,256,0]を用い
た重み付け加算をし、それを256で除算することによ
って形成する。
【0014】以上のような補間処理(拡大フイルタリン
グ処理)を実行する従来の2次元画像フイルタ回路1
は、図2に示すように、大きくは、縦方向フィルタ2及
び横方向フィルタ3から構成されている。
【0015】Yデータ入力端子4から入力されたYデー
タは、縦方向フィルタ2における4個のYデータ用レジ
スタ11Y〜14Yのいずれかにバッファリングされ
る。例えば、補間処理に供する縦方向の位置が異なる4
個のYデータがシリアルに入力されると、これら4個の
データが4個のYデータ用レジスタ11Y〜14Yに振
り分けられて格納される。
【0016】同様に、Cデータ入力端子5から入力され
たCデータは、その構成要素であるCbデータ及びCr
データに分離されて、縦方向フィルタ2における4個の
Cbデータ用レジスタ11Cb〜14Cbのいずれか、
また、4個のCrデータ用レジスタ11Cr〜14Cr
のいずれかにバッファリングされる。例えば、4個のC
bデータ用レジスタ11Cb〜14Cb、及び、4個の
Crデータ用レジスタ11Cr〜14Crはそれぞれ、
補間処理に供する縦方向の位置が異なる4個のCbデー
タ、Crデータを格納する。
【0017】4個のセレクタ15〜18には、図示しな
いタイミング制御部から、当該縦方向フィルタ2から現
時刻で出力する、YデータかCbデータかCrデータか
の特定情報を含む画素位置情報が与えられる。4個のセ
レクタ15〜18は、その画素位置情報に基づいて、補
間処理に供する4個の入力データ(Yデータ、Cbデー
タ又はCrデータ)を、同一成分に係る4個のレジスタ
11Y〜14Y、11Cb〜14Cb、又は、11Cr
〜14Crから取り出して対応する乗算器19〜22に
与える。
【0018】4個の乗算器19〜22には、図示しない
タイミング制御部から、出力画素位置や成分に応じて定
まる補間処理のための重み付け係数(図4又は図5参
照)が与えられる。各乗算器19〜22は、その重み付
け係数を、対応するセレクタ15、…、18からのデー
タに乗算し、その乗算結果データを加算器23に与え
る。
【0019】加算器23が、これら4個の乗算器19〜
22の乗算結果データを加算することにより、図4及び
図5について説明した重み付け後のデータが得られ、こ
の重み付け後のデータをデータ幅変換器24が下位8ビ
ットを除くことにより(これは256の除算に相当す
る)、縦方向に補間された出力データ(Yデータ、Cb
データ又はCrデータ)が得られる。
【0020】横方向フィルタ3は、縦方向フィルタ2と
同様に、成分データ毎のレジスタ31Y〜34Y、31
Cb〜34Cb及び31Cr〜34Crと、4個のセレ
クタ35〜38と、4個の乗算器39〜42と、加算器
43と、データ幅変換器44とを有し、補間方向は異な
るが、縦方向フィルタ2と同様に動作して、縦方向の補
間処理が終了したデータに対して、横方向に補間した出
力データ(Yデータ、Cbデータ又はCrデータ)を形
成して出力端子6から出力する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
2次元画像フィルタ回路1においては、縦方向及び横方
向のそれぞれについて、4個(4タップ)の入力データ
から出力データを補間により得る構成であるため、乗算
器をYデータ及びCデータで共用させてその数を押さえ
るようにしているが、それでも8個の乗算器が必要とな
っている。
【0022】乗算器は、半導体集積回路上に実現した場
合、他の演算器などより占有面積が大きなものであり、
従来の2次元画像フィルタ回路1は、乗算器の数が8個
と多いため、大規模なものとなっていた。また、それに
伴って、消費電力も大きくなっていた。
【0023】そのため、従来以上に乗算器の数を押さえ
ることができる画像フィルタ回路が望まれている。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、出力画素位置に対して所定の位置
関係にある所定個数の入力画素データを重み付け加算し
て上記出力画素位置の出力画素データを形成する1次元
画像フィルタ回路において、(1)シリアルに入力され
てきた出力画素位置に対して所定の位置関係にある所定
個数の入力画素データのそれぞれに対して、重み付け係
数を乗算してシリアルに出力する乗算手段と、(2)こ
の乗算手段から出力された所定個数の乗算結果データを
累算して出力画素データを形成する累算手段と、(3)
現在の出力画素位置に応じた重み付け係数を入力画素デ
ータの入力に同期して上記乗算手段に与えると共に、上
記累算手段に所定個数の乗算結果データが入力される前
に上記累算手段をクリアさせる制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0025】また、第2の本発明は、出力画素位置に対
して所定の位置関係にある所定個数の入力画素データを
重み付け加算して上記出力画素位置の出力画素データを
形成する1次元画像フィルタ回路において、(1)シリ
アルに入力されてきた出力画素位置に対して所定の位置
関係にある所定個数の入力画素データのそれぞれに対し
て、重み付け係数を乗算してシリアルに出力する乗算手
段と、(2)この乗算手段から出力された所定個数の乗
算結果データを累算する累算手段と、(3)シリアルに
入力されてきた出力画素位置に対して所定の位置関係に
ある所定個数の入力画素データ中の1個の入力画素デー
タをラッチするデータラッチ手段と、(4)上記累算手
段で得られた出力画素データ、又は、上記データラッチ
手段にラッチされている画素データを出力画素データと
して選択する選択手段と、(5)現在の出力画素位置
が、所定個数の入力画素データ中の1個の入力画素デー
タをそのまま出力画素データとすることができない位置
の場合には、現在の出力画素位置に応じた重み付け係数
を入力画素データの入力に同期して上記乗算手段に与え
ると共に、上記累算手段に所定個数の乗算結果データが
入力される前に上記累算手段をクリアさせ、かつ、上記
選択手段に上記累算手段からの画素データを選択させ、
一方、現在の出力画素位置が、所定個数の入力画素デー
タ中の1個の入力画素データをそのまま出力画素データ
とすることができる位置の場合には、その入力画素デー
タを上記ラッチ手段にラッチさせると共に、上記選択手
段に上記ラッチ手段からの画素データを選択させる制御
手段とを有することを特徴とする。
【0026】さらに、第3の本発明は、出力画素位置に
対して所定の位置関係にあるS×T個の入力画素データ
を重み付け加算して上記出力画素位置の出力画素データ
を形成する1次元画像フィルタ回路において、(1)出
力画素位置に対して所定の位置関係にあるS×T個の入
力画素データをS個ずつT回に分けてパラレルに出力す
る入力画素データ出力手段と(2)パラレル出力された
S個の入力画素データの自己に対応するものに対して重
み付け係数を乗算するS個の乗算手段と、(3)これら
S個の乗算手段の乗算結果データを加算する加算手段
と、(4)この加算手段からのT個の加算データを累算
して出力画素データとして出力する累算手段と、(5)
現在の出力画素位置に応じた重み付け係数をS個ずつ分
離し、入力画素データのS個ずつのパラレル出力に同期
して上記各乗算手段にT回に分けて与えると共に、上記
累算手段にT個の加算結果データが入力される前に上記
累算手段をクリアさせる制御手段とを有することを特徴
とする。
【0027】さらにまた、第4の本発明は、縦方向フィ
ルタ、横方向フィルタ、並びに、これら縦方向フィルタ
及び横方向フィルタ間の画素データの授受に介在する画
素データバッファでなり、縦方向及び横方向の順にフィ
ルタリング処理を行う2次元画像フィルタ回路であっ
て、(1)上記縦方向フィルタが、それぞれが第1の本
発明の1次元画像フィルタ回路構成でなる縦方向輝度デ
ータフィルタ部、縦方向第1色差データフィルタ部及び
縦方向第2色差データフィルタ部を有し、(2)上記横
方向フィルタが、(2−1)第2の本発明の1次元画像
フィルタ回路構成でなる横方向輝度データフィルタ部
と、(2−2)第3の本発明の1次元画像フィルタ回路
構成でなる、第1色差データ及び第2色差データの処理
を時分割で行う横方向色データフィルタ部と、(2−
3)横方向輝度データフィルタ部及び横方向色データフ
ィルタ部の出力画素データを同一の出力端子に出力する
選択手段とを有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態の構成 以下、本発明を2次元画像フィルタ回路に適用した一実
施形態を図面を参照しながら詳述する。ここで、図1
が、この実施形態の全体構成を示すブロック図である。
【0029】図1において、この実施形態の2次元画像
フィルタ回路100は、大きくは、縦方向フィルタ10
1、横方向フィルタ102及び制御回路103から構成
されている。
【0030】この実施形態の縦方向フィルタ101は、
従来のフィルタ回路と異なって、Yデータ用のフィルタ
部分と、Cデータ用のフィルタ部分とが明確に分かれて
いる(なお、従来のフィルタ回路は同一の回路要素を時
分割でYデータとCデータとで共用していた)。
【0031】縦方向フィルタ101におけるYデータ用
のフィルタ部分は、Yデータ入力端子104、Yデータ
レジスタ105、セレクタ106、乗算器107、累算
器108及びデータ幅変換器109から構成されてい
る。
【0032】Yデータ入力端子104には、制御回路1
03の制御下で例えばMPEG復号データが格納されて
いる図示しない復号データ画像メモリから読み出された
Yデータが入力される。Yデータは、例えば、8ビット
(0〜256)で表現されているものである。
【0033】Yデータレジスタ105は、例えば2段の
レジスタ1051及び1052でなり、Yデータ入力端
子104を介して入力されたYデータを、制御回路10
3の制御下でいずれかのレジスタ段1051又は105
2に格納保持するものである(なお、後述するように、
入力されてきたYデータを格納することなく廃棄するこ
ともあり得る)。
【0034】セレクタ106は、Yデータレジスタ10
5の2段のレジスタ1051及び1052に保持されて
いるYデータを、制御回路103の制御下で選択して乗
算器106に与えるものである。
【0035】なお、制御回路103は、1個の出力Yデ
ータを形成させるための補間処理に供するN(例えば4
や2)個の入力Yデータが、セレクタ106から連続し
て出力されるように、図示しない復号データ画像メモリ
やYデータレジスタ105やセレクタ106を制御す
る。
【0036】乗算器107は、セレクタ106から与え
られたYデータに、制御回路103から与えられた重み
付け係数(例えば、上述した図4(a)や後述する図8
(a)参照)を乗算して累算器108に与えるものであ
る。
【0037】累算器108は、制御回路103の制御下
で、補間処理に供するN個の係数乗算後のYデータが与
えられる前にクリアされ、その後、到来するN個の係数
乗算後のYデータを累算するものである。
【0038】データ幅変換器109は、N個の係数乗算
後のYデータを累算したYデータが累算器108で得ら
れたときに、制御回路103の制御により、その累算デ
ータを取り込み、そのデータを所定のデータ幅のデータ
に変換して(例えば、下位8ビットを除外する)、縦方
向の補間が終了したYデータとして出力するものであ
る。
【0039】縦方向フィルタ101におけるCデータ用
のフィルタ部分は、さらに、Cbデータ用のフィルタ部
分と、Crデータ用のフィルタ部分とに分けられ、これ
らCbデータ用及びCrデータ用のフィルタ部分は、C
データ入力端子110に接続されている。
【0040】Cbデータ用のフィルタ部分は、Yデータ
用のフィルタ部分と同様に、Cbデータレジスタ11
1、セレクタ112、乗算器113、累算器114及び
データ幅変換器115から構成されており、各構成要素
は、Yデータ用のフィルタ部分の各構成要素と同様に機
能するので、それぞれの機能説明は省略する。また、C
rデータ用のフィルタ部分も、Yデータ用のフィルタ部
分と同様に、Crデータレジスタ116、セレクタ11
7、乗算器118、累算器119及びデータ幅変換器1
20から構成されており、各構成要素は、Yデータ用の
フィルタ部分の各構成要素と同様に機能するので、それ
ぞれの機能説明は省略する。
【0041】なお、Cデータ入力端子110から入力さ
れたCデータ(例えば16ビット)は、その上位ビット
側がCbデータに、また、その下位ビット側がCrデー
タになっており、入力されたCデータは上位、下位に2
分されて、Cbデータレジスタ111、Crデータレジ
スタ116に与えられるようになされている。
【0042】また、この実施形態の横方向フィルタ10
2も、従来のフィルタ回路(図2)と異なって、Yデー
タ用のフィルタ部分と、Cデータ用のフィルタ部分とが
明確に分かれている(なお、従来のフィルタ回路は同一
の回路要素を時分割でYデータとCデータとで共用して
いた)。
【0043】なお、この実施形態は、フィルタリングが
終了した後のYデータ及びCデータを別個の出力端子か
ら出力するものではなく、同一の出力端子121から出
力するものであり、同一の出力端子121からYデータ
及びCデータを出力させるために、横方向フィルタ10
2内のYデータ用のフィルタ部分からのYデータと、横
方向フィルタ102内のCデータ用のフィルタ部分から
のCデータとを選択して同一の出力端子121に与える
セレクタ122を備えている。
【0044】ここで、この実施形態の場合、後述する拡
大フィルタモード及びパンスキャンフィルタモードのい
ずれのときにも、図5(B)に波線で囲んだような2個
の出力Yデータと、Cデータを構成する1個ずつの出力
Cbデータ及び出力Crデータとを、Cb,Y,Cr,
Yの順で出力端子121から出力するようになされてい
る。
【0045】横方向フィルタ102におけるYデータ用
のフィルタ部分は、横方向フィルタ処理待ちYデータレ
ジスタ123、出力Yデータセレクタ124、乗算器1
25、累算器126及びデータ幅変換器128から構成
されている。
【0046】横方向フィルタ処理待ちYデータレジスタ
123は、横方向の補間処理に供する最も多いデータ数
(後述する拡大フィルタモードの場合4)よりも多い段
数(例えば6段)のレジスタ部でなり、縦方向フィルタ
101のYデータ用のフィルタ部(従ってデータ幅変換
部109)から出力されたYデータを、制御回路103
の制御下でいずれかの段のレジスタ部に格納保持するも
のである。この横方向フィルタ処理待ちYデータレジス
タ123の段数は、出力データの系列がCb,Y,C
r,Yの繰り返しであって、Yデータの出力タイミング
が間欠的であり、横方向のYデータのフィルタリングに
待ち時間が生じることをも考慮して定められている。
【0047】セレクタ124は、横方向フィルタ処理待
ちYデータレジスタ123に保持されているYデータ
を、制御回路103の制御下で選択して乗算器125及
び出力Yデータレジスタ128に与えるものである。
【0048】なお、制御回路103は、横方向の補間処
理を行った後の出力Yデータが縦方向の補間処理後のY
データと同じになる出力画素位置(例えば、図4(a)
のYY2)については、横方向フィルタ処理待ちYデー
タレジスタ123のいずれかの段からのその縦方向の補
間処理後のYデータを選択させるように、Yデータレジ
スタ123及びセレクタ124を制御し、また、横方向
の補間処理を行った後の出力Yデータが縦方向の補間処
理後のYデータと異なる出力画素位置(例えば、図4
(a)のYデータYY1)については、補間処理に供す
るN(例えば4や2)個のYデータが、セレクタ124
から連続して出力されるように、Yデータレジスタ12
3やセレクタ124を制御する。
【0049】ここで、横方向の補間処理を行った後の出
力Yデータとしてそのまま用いることができる縦方向の
補間処理後のYデータは、他の位置の出力Yデータに対
する0以外の係数乗算に供するYデータにもなっている
ので、そのYデータを、後述する出力Yデータレジスタ
128に与えるためだけの選択動作を実行しないで、乗
算器125へそのYデータを与えているタイミングで出
力Yデータレジスタ128がそのデータを取り込むよう
にすれば良い。
【0050】乗算器125は、セレクタ124から与え
られたYデータに、制御回路103から与えられた重み
付け係数(例えば、上述した図5(a)や後述する図9
(a)参照)を乗算して累算器126に与えるものであ
る。
【0051】累算器126は、制御回路103の制御下
で、補間処理に供するN個の係数乗算後のYデータが与
えられる前にクリアされ、その後、到来するN個の係数
乗算後のYデータを累算するものである。
【0052】データ幅変換器127は、N個の係数乗算
後のYデータを累算したYデータが累算器126で得ら
れたときに、制御回路103の制御により、その累算デ
ータを取り込み、そのデータを所定のデータ幅のデータ
に変換して(例えば、下位8ビットを除外する)、横方
向の補間が終了したYデータとして出力するものであ
る。データ幅変換器127からのYデータは、セレクタ
122に入力される。
【0053】出力Yデータレジスタ128は、制御回路
103の制御下で、セレクタ124から与えられた、縦
方向の補間処理後のYデータがそのまま横方向の補間処
理後のYデータとなるYデータを保持してセレクタ12
2に与えるものである。
【0054】ここで、横方向フィルタ102におけるY
データ用のフィルタ部分も、縦方向のYデータ用のフィ
ルタ部分と同様に、横方向の補間処理を行った後の出力
Yデータが縦方向の補間処理後のYデータと同じになる
出力画素位置と、横方向の補間処理を行った後の出力Y
データが縦方向の補間処理後のYデータと異なる出力画
素位置とを区別することなく、乗算器、累算器及びデー
タ幅変換器の処理系列で処理することが考えられる。
【0055】しかし、このようにした場合には、出力デ
ータの系列がCb,Y,Cr,Yの繰り返しであって、
横方向の補間処理後の1個のYデータを形成させるに許
容される処理時間が短いため、縦方向フィルタ101で
のクロックよりも高速なクロックを横方向フィルタ10
2が用いることが必要となる。
【0056】そのため、この実施形態においては、横方
向の補間処理を行った後の出力Yデータが縦方向の補間
処理後のYデータと同じになる出力画素位置について
は、乗算、累算などを行わずに、縦方向の補間処理を行
った後の出力Yデータをそのまま横方向の補間処理を行
った出力Yデータとして選択させることとし、横方向フ
ィルタ102(ここではYデータ用のフィルタ部分)で
の処理クロックとして、縦方向フィルタ101の処理ク
ロックと同一のものを適用できるようにしている。
【0057】横方向フィルタ102におけるCデータ用
のフィルタ部分は、Cbデータ用のフィルタ部分と、C
rデータ用のフィルタ部分とに分離されてはいない。す
なわち、Cbデータ用のフィルタ部分とCrデータ用の
フィルタ部分として共通なフィルタ部分が用いられてい
る。これは、出力データの系列がCb,Y,Cr,Yの
繰り返しであるので、共通なフィルタ部分をCbデータ
用とCrデータ用で時分割で用いられること、共通にす
ることにより別個に設けるより構成を小規模にできるこ
とに基づいている。
【0058】横方向フィルタ102におけるCデータ用
のフィルタ部分は、横方向フィルタ処理待ちCbデータ
レジスタ129、横方向フィルタ処理待ちCrデータレ
ジスタ130、セレクタ131、2個の乗算器132及
び133、加算器134、累算器135、並びに、デー
タ幅変換器136から構成されている。
【0059】横方向フィルタ処理待ちCbデータレジス
タ129は、横方向の補間処理に供する最も多いデータ
数よりも多い段数(例えば6段)のレジスタ部でなり、
縦フィルタ101のCbデータ用のフィルタ部(従って
データ幅変換器115)から出力されたCbデータを、
制御回路103の制御下でいずれかの段のレジスタ部に
格納保持するものである。この横方向フィルタ処理待ち
Cbデータレジスタ129の段数は、出力データの系列
がCb,Y,Cr,Yの繰り返しであって、Cbデータ
の出力タイミングが間欠的であり、横方向のCbデータ
のフィルタリングに待ち時間が生じることをも考慮して
定められている。
【0060】同様に、横方向フィルタ処理待ちCrデー
タレジスタ130も、横方向の補間処理に供する最も多
いデータ数よりも多い段数(例えば6段)のレジスタ部
でなり、縦フィルタ101のCrデータ用のフィルタ部
(従ってデータ幅変換器120)から出力されたCrデ
ータを、制御回路103の制御下でいずれかの段のレジ
スタ部に格納保持するものである。この横方向フィルタ
処理待ちCrデータレジスタ130の段数は、出力デー
タの系列がCb,Y,Cr,Yの繰り返しであって、C
rデータの出力タイミングが間欠的であり、横方向のC
rデータのフィルタリングに待ち時間が生じることをも
考慮して定められている。
【0061】セレクタ131は、横方向フィルタ処理待
ちCbデータレジスタ129又は横方向フィルタ処理待
ちCrデータレジスタ130に保持されているCbデー
タ又はCrデータを、制御回路103の制御下で2個選
択して乗算器132及び133に与えるものである。
【0062】なお、制御回路103は、出力端子121
からCbデータを出力させるタイミングであれば、Cb
データレジスタ129に保持されているCbデータを選
択させるように、しかも、補間に供するN個の縦方向の
補間処理後のCbデータを2個ずつ順次出力させるよう
にCbデータレジスタ129及びセレクタ131を制御
する。また、制御回路103は、出力端子121からC
rデータを出力させるタイミングであれば、Crデータ
レジスタ130に保持されているCrデータを選択させ
るように、しかも、補間に供するN個の縦方向の補間処
理後のCrデータを2個ずつ順次パラレル出力させるよ
うにCrデータレジスタ130及びセレクタ131を制
御する。
【0063】各乗算器132、133はそれぞれ、セレ
クタ131から与えられたCbデータ又はCrデータ
に、制御回路103から与えられた重み付け係数(例え
ば、上述した図5(b)や後述する図9(b)参照)を
乗算して加算器134に与えるものである。
【0064】加算器134は、制御回路103の制御下
で、両乗算器132及び133からの係数乗算後のCb
データ又はCrデータを加算して累算器135に与える
ものである。
【0065】累算器135は、制御回路103の制御下
で、横方向の出力Cbデータ又は出力Crデータを形成
させるタイミングになった時点でクリアされ、その後、
到来するN/2個の加算器134からのデータを累算す
るものである。
【0066】データ幅変換器136は、N個の係数乗算
後のCbデータ又はCrデータを累算したCbデータ又
はCrデータが累算器135で得られたときに、制御回
路103の制御により、その累算データを取り込み、そ
のデータを所定のデータ幅のデータに変換して(例え
ば、下位8ビットを除外する)、横方向の補間が終了し
たCbデータ又はCrデータとして出力するものであ
る。データ幅変換器136からのCbデータ又はCrデ
ータは、セレクタ122に入力される。
【0067】すなわち、この実施形態の場合、横方向の
N個の入力Cデータ(Cbデータ又はCrデータ)の重
み付け加算処理は、乗算器132及び133と、加算器
134とによって、N個の入力Cデータを2個ずつに振
り分けた各2個ずつの入力Cデータについての重み付け
加算処理を行い、その各2個ずつの入力Cデータについ
ての重み付け加算結果を、累算器135が累算処理して
総和を求めることで行うようになされている。
【0068】ここで、横方向のCデータ(Cbデータ又
はCrデータ)の重み付け加算処理も、縦方向での重み
付け加算処理と同様に、N個の入力Cデータ(Cbデー
タ又はCrデータ)の全てを順次、1個の乗算器に与え
て重み付け係数と乗算し、そのN個の乗算結果を、累算
器が累算処理することにより総和を求めることで行うよ
うにすることも考えられる。
【0069】しかし、このようにした場合には、出力デ
ータの系列がCb,Y,Cr,Yの繰り返しであって、
横方向の補間処理後の1個のCbデータ又はCrデータ
を形成させるに許容される処理時間が短いため、縦方向
フィルタ101でのクロックよりも高速なクロックを横
方向フィルタ102が用いることが必要となる。
【0070】そのため、この実施形態においては、上述
したように、2個のCデータ毎に係数乗算処理を並列的
に行うことで、重み付け加算処理に要する時間を短く
し、横方向フィルタ102(ここではCデータ用のフィ
ルタ部分)での処理クロックとして、縦方向フィルタ1
01の処理クロックと同一のものを適用できるようにし
ている。
【0071】セレクタ122は、制御回路103の制御
下で、データ幅変換器127からの出力Yデータ、出力
Yデータレジスタ128に保持されている出力Yデー
タ、データ幅変換器136からの出力Cデータ(Cbデ
ータ又はCrデータ)を選択して出力端子121に与え
るものである。制御回路103は、上述したように、出
力データの系列がCb,Y,Cr,Yの繰り返しになる
ようにセレクタ122を制御する。
【0072】制御回路103は、上述したように、当該
画像フィルタ回路100の各部の動作タイミングや、乗
算に供する重み付け係数の出力などを制御するものであ
る。
【0073】この実施形態の場合、フィルタモードとし
て複数のフィルタモードを有し、制御回路103は、外
部からのフィルタモード信号が指示しているフィルタモ
ードに応じて、当該画像フィルタ回路100の各部の動
作タイミングや、乗算に供する重み付け係数の出力など
を制御する。
【0074】なお、以下の動作説明においては、当該画
像フィルタ回路100が対応できるフィルタモードが拡
大フィルタモード及びパンスキャンフィルタモードの2
個であるとして説明を行う。
【0075】(B)実施形態の動作 (B−1)拡大フィルタモードでの動作 次に、この実施形態の画像フィルタ回路における拡大フ
ィルタモードでの動作を説明する。
【0076】この拡大フィルタモードでの処理は、例え
ば、MPEG1やMPEG2−Low Ievelなど
の小さい復号画像に対して行なわれる処理であり、各方
向の補間処理(フィルタリング処理)はそれぞれ、上述
した図4及び図5に従うものとする。
【0077】以下では、この実施形態の画像フィルタ回
路における拡大フィルタモードでの動作を、縦方向フィ
ルタ101の動作、横方向フィルタ102の動作の順に
説明する。
【0078】なお、制御回路103は、ある縦方向位置
のライン上の各画素位置についての縦方向のフィルタリ
ングを縦方向フィルタ101に実行させて横方向フィル
タ102に引き渡させ、その横方向ライン上での横方向
のフィルタリング処理を実行させ、その後、次の縦方向
位置のライン上の縦方向のフィルタリングを縦方向フィ
ルタ101に実行させて横方向フィルタ102に引き渡
させ、その横方向ライン上での横方向のフィルタリング
処理を実行させ、以下、同様な順序でフィルタリング処
理を実行させるように各部を制御する。すなわち、出力
データの系列がラスタスキャン状になるように各部を制
御する。
【0079】今、縦方向フィルタ101及び横方向フィ
ルタ102の接続点TYに、図4(a)に符号YY1で
示す画素位置の出力Yデータ(縦方向の補間処理後のY
データ)を出力させるタイミングになると、制御回路1
03は、図示しない復号データ画像メモリ、Yデータレ
ジスタ105及びセレクタ106を制御して、出力Yデ
ータの画素位置YY1に対して、図4(a)に示す位置
関係にある補間演算に供する4個の入力Yデータを、セ
レクタ106からシリアルに出力させる。
【0080】また、制御回路103は、セレクタ106
から4個の入力Yデータが順次出力されるタイミングに
合わせて、4個の重み付け係数[−12,140,14
0,−12]を順次乗算器107に出力する。これによ
り、乗算器107からは、4個の入力Yデータのそれぞ
れに対して、対応する重み付け係数−12,140,1
40,−12が乗算された4個の乗算結果データがシリ
アルに出力される。累算器108は、4個の乗算結果デ
ータが入力され始まる前に、制御回路103によってク
リアされており、4個の乗算結果データは、累算器10
8によって累算されて総和が求められ、その総和のデー
タ幅がデータ幅変換器109によって変換され(例えば
下位8ビットを切り捨てる;256で割っていることに
相当)、その出力データが、縦方向の補間処理が終了し
た出力Yデータとなり、横方向フィルタ処理待ちYデー
タレジスタ123に格納される。
【0081】また、縦方向フィルタ101及び横方向フ
ィルタ102の接続点TYに、図4(a)に符号YY2
で示す画素位置の出力Yデータ(縦方向の補間処理後の
Yデータ)を出力させるタイミングになると、制御回路
103は、図示しない復号データ画像メモリ、Yデータ
レジスタ105及びセレクタ106を制御して、出力Y
データの画素位置YY2に対して、図4(a)に示す位
置関係にある補間演算に供する4個の入力Yデータを、
セレクタ106からシリアルに出力させる。
【0082】また、制御回路103は、セレクタ106
から4個の入力Yデータが順次出力されるタイミングに
合わせて、4個の重み付け係数[0,0,256,0]
を順次乗算器107に出力する。これにより、乗算器1
07からは、4個の入力Yデータのそれぞれに対して、
対応する重み付け係数0,0,256,0が乗算された
4個の乗算結果データがシリアルに出力される。累算器
108は、4個の乗算結果データが入力され始まる前
に、制御回路103によってクリアされており、4個の
乗算結果データは、累算器108によって累算されて総
和が求められ、その総和のデータ幅がデータ幅変換器1
09によって変換され、その出力データが、縦方向の補
間処理が終了した出力Yデータとなり、横方向フィルタ
処理待ちYデータレジスタ123に格納される。
【0083】次に、縦方向フィルタ101におけるCデ
ータの補間動作を説明する。以下では、図4(b)の符
号CY1の画素位置を例に動作を説明するが、時間軸上
では、CY3、CY4、CY1、CY2の順に処理が行
われている。
【0084】縦方向フィルタ101及び横方向フィルタ
102の接続点TCb、TCrに、図4(b)に符号C
Y1で示す画素位置の出力Cbデータ(縦方向の補間処
理後のCbデータ)及び出力Crデータ(縦方向の補間
処理後のCrデータ)を出力させるタイミングになる
と、制御回路103は、図示しない復号データ画像メモ
リ、Cbデータレジスタ111、セレクタ112、Cr
データレジスタ116及びセレクタ117を制御して、
出力Cbデータ及び出力Crデータの画素位置(CY
1)に対して、図4(b)に示す位置関係にある補間演
算に供する4個の入力Cbデータをセレクタ112から
シリアルに出力させると共に、4個の入力Crデータを
セレクタ117からシリアルに出力させる。
【0085】なお、上述したように、入力Cデータは、
Cbデータ(上位側)及びCrデータ(下位側)に分離
されてそれぞれの処理系に入力される。
【0086】また、制御回路103は、セレクタ112
から4個の入力Cbデータが順次出力されると共に、セ
レクタ117から4個の入力Crデータが順次出力され
るタイミングに合わせて、4個の重み付け係数[−7,
65,211,−13]を順次乗算器113及び118
に出力する。
【0087】これにより、乗算器113からは、4個の
入力Cbデータのそれぞれに対して、対応する重み付け
係数−7,65,211,−13が乗算された4個の乗
算結果データがシリアルに出力され、この4個の乗算結
果データが出力され始まる前に、制御回路103によっ
てクリアされている累算器114によって、4個の乗算
結果データが累算されて総和が求められ、求められた総
和のデータ幅がデータ幅変換器115によって変換さ
れ、その出力データが、縦方向の補間処理が終了した出
力Cbデータとなり、横方向フィルタ処理待ちCbデー
タレジスタ129に格納される。
【0088】また、このとき、並行して、乗算器118
からは、4個の入力Crデータのそれぞれに対して、対
応する重み付け係数−7,65,211,−13が乗算
された4個の乗算結果データがシリアルに出力され、こ
の4個の乗算結果データが出力され始まる前に、制御回
路103によってクリアされている累算器119によっ
て、4個の乗算結果データが累算されて総和が求めら
れ、求められた総和のデータ幅がデータ幅変換器120
によって変換され、その出力データが、縦方向の補間処
理が終了した出力Crデータとなり、横方向フィルタ処
理待ちCrデータレジスタ130に格納される。
【0089】縦方向フィルタ101及び横方向フィルタ
102の接続点TCb、TCrに、図4(b)に符号C
Y2〜CY4で示す画素位置の出力Cbデータ(縦方向
の補間処理後のCbデータ)及び出力Crデータ(縦方
向の補間処理後のCrデータ)を出力させるタイミング
においても、使用する重み付け係数は異なるが、上記の
場合と同様に動作するので、その説明は省略する。
【0090】ここで、制御回路103は、縦方向フィル
タ101及び横方向フィルタ102間の3個の接続点T
Y、TCb、TCrには、同一画素位置の縦方向の補間
処理後のYデータ、CBデータ、CRデータが生じるよ
うに図示しない復号データ画像メモリや縦方向フィルタ
101を制御する。
【0091】以上では、縦方向の補間に供する4個の入
力データ(Yデータ又はCデータ)が全て存在する画素
位置での補間動作を説明したが、以下では、縦方向の補
間に供する4個の入力データの一部データが存在してい
ない画像上の端部近傍の画素位置での補間動作を説明す
る。
【0092】縦方向については、画像上の上端部分及び
下端部分において、縦方向の補間に供する4個の入力デ
ータが全て存在していないことが生じる。
【0093】この実施形態の場合、画像上の上端部分に
おいて、補間処理に供する不足して入力データとして、
存在している最上端の入力データを重複して利用するこ
ととしている。例えば、補間処理に供する入力データと
して、第1及び第2の横方向ラインの2個の入力データ
のみが存在する補間位置については、第1、第1、第1
及び第2の横方向ラインの入力データの4個の入力デー
タを用いた補間処理を行い、補間処理に供する入力デー
タとして、第1〜第3の横方向ラインの3個の入力デー
タのみが存在する補間位置については、第1、第1、第
2及び第3の横方向ラインの入力データの4個の入力デ
ータを用いた補間処理を行う。
【0094】図6は、セレクタ106、112、113
からこのような重複入力データを含む4個の入力データ
(入力Yデータ、入力Cbデータ、入力Crデータ)を
出力させるための各部タイミングチャート例である。
【0095】図6において、クロックは、当該画像フィ
ルタ回路100における動作クロックであり、Yリード
イネーブル及びCリードイネーブルはそれぞれ、図示し
ない復号データ画像メモリに対する読出しイネーブル信
号である。出力系列はCb,Y,Cr,Y…であり、C
bデータ及びCrデータは同時に入力されるため、入力
レートはYデータの半分で良く、そのため、Cリードイ
ネーブルはHレベルとLレベルとを交互にとるようにな
されている。
【0096】入力Yデータは、図示しない復号データ画
像メモリから読み出されたものであり、数字「xy」
は、Yデータが存在するラインの順番で第x+1のライ
ンと第y+1の画素の入力Yデータであることを表して
いる。図6に示している先頭側の入力Yデータは、出力
側における第1の横方向ラインの補間Yデータ(出力Y
データ)を形成するためのものである。
【0097】この場合において、第x+1の横方向ライ
ンと第y+1の縦方向ラインとの交点の画素位置の補間
Yデータ(出力Yデータ)を形成するために、「0
0」、「10」、「20」、「30」が出力されている
が、Yデータレジスタ段1051に対するライトイネー
ブルが「00」のタイミングで発生され、また、Yデー
タレジスタ段1052に対するライトイネーブルが「1
0」のタイミングで発生され、「20」、「30」の出
力タイミングでは、Yデータレジスタ段1051及び1
052に対するライトイネーブルが共に発生されていな
いので、入力Yデータ「20」及び「30」は格納され
ることなく廃棄される。
【0098】セレクタ106に対するセレクト信号は、
4個の入力Yデータを出力する前半の3/4の期間でY
データレジスタ段1051を指示し、後半の1/4の期
間で他方のYデータレジスタ段1052を指示している
ので、セレクタ106から出力されて乗算器107に与
えられる入力Yデータは、「00」、「00」、「0
0」、「10」となる。すなわち、補間処理に供する入
力データとして、第1及び第2の横方向ラインの2個の
入力データのみが存在する補間位置については、第1、
第1、第1及び第2の横方向ラインの入力データの4個
の入力データが乗算器107に出力される。
【0099】乗算器106以降の処理は、縦方向の補間
に供する4個の入力Yデータが全て存在する画素位置で
の上述した補間動作と同様である。
【0100】また、入力Cデータは、図示しない復号デ
ータ画像メモリから読み出されたものであり、数字「a
b」は、Cデータが存在するラインの順番で第a+1の
横方向ラインと第b+1の縦方向ラインとの交点の画素
位置の入力Yデータであることを表している。図6に示
している先頭側の入力Cデータは、出力側における第1
の横方向ラインの補間Cデータ(出力Cデータ)を形成
するためのものである。
【0101】この場合において、第a+1の横方向ライ
ンと第b+1の縦方向ラインとの交点の画素位置の補間
Yデータ(出力Yデータ)を形成するために、「0
0」、「10」、「20」、「30」が出力されている
が、Cbデータレジスタ段1111及びCrデータレジ
スタ段1161に対するライトイネーブルが「00」の
タイミングで発生され、また、Cbデータレジスタ段1
112及びCrデータレジスタ段1162に対するライ
トイネーブルが「10」のタイミングで発生され、「2
0」、「30」の出力タイミングでは、各レジスタ段に
対するライトイネーブルが共に発生されていないので、
入力Cデータ「20」及び「30」は格納されることな
く廃棄される。
【0102】セレクタ112又は117に対するセレク
ト信号は、4個の入力Cbデータ又は入力Crデータを
出力する前半の3/4の期間でCbデータレジスタ段1
111及びCrデータレジスタ段1161を指示し、後
半の1/4の期間で他方のCbデータレジスタ段111
2及びCrデータレジスタ段1162を指示しているの
で、セレクタ112、117から出力されて乗算器11
3、118に与えられる入力Cbデータ、Crデータ
は、「00」、「00」、「00」、「10」について
のものとなる。すなわち、補間処理に供する入力データ
として、第1及び第2の横方向ラインの2個の入力デー
タのみが存在する補間位置については、第1、第1、第
1及び第2の横方向ラインの入力データの4個の入力デ
ータが乗算器113、118に出力される。
【0103】各乗算器113、118以降の補間処理
は、縦方向の補間に供する4個の入力Cbデータ、Cr
データが全て存在する画素位置での上述した補間動作と
同様である。
【0104】また、この実施形態の場合、画像上の下端
部分において、補間処理に供する不足して入力データと
して、存在している最下端の入力データを重複して利用
することとしている。例えば、補間処理に供する入力デ
ータとして、第P−1及び第Pの横方向ライン(第Pの
横方向ラインは最下端ラインとする)の2個の入力デー
タのみが存在する補間位置については、第P−1、第
P、第P及び第Pの横方向ラインの入力データの4個の
入力データを用いた補間処理を行い、補間処理に供する
入力データとして、第P−2〜第Pの横方向ラインの3
個の入力データのみが存在する補間位置については、第
P−2、第P−1、第P及び第Pの横方向ラインの入力
データの4個の入力データを用いた補間処理を行う。
【0105】タイミングチャートの図示は省略するが、
例えば、補間処理に供する入力Yデータとして、第P−
1及び第Pの横方向ラインの2個の入力Yデータのみが
存在する補間位置については、図示しない復号データ画
像メモリから、第P−1及び第Pの横方向ラインの2個
の入力Yデータと、2個のダミーデータをこの順に出力
させ、第P−1の横方向ラインの入力Yデータをレジス
タ段1051にラッチさせ、第Pの横方向ラインの入力
Yデータをレジスタ段1052にラッチさせ、ダミーデ
ータをレジスタ段1051及び1052にラッチさせる
ことなく廃棄させ、セレクタ106によって、4個の入
力Yデータを出力する前半の1/4の期間でYデータレ
ジスタ段1051から第P−1の横方向ラインの入力Y
データを出力させ、後半の3/4の期間で他方のYデー
タレジスタ段1052から第Pの横方向ラインの入力Y
データを出力させ、乗算器107に対して、第P−1、
第P、第P及び第Pの横方向ラインの入力データの4個
の入力データを補間処理に供する入力Yデータとして与
える。
【0106】この場合も、乗算器106以降の処理は、
縦方向の補間に供する4個の入力Yデータが全て存在す
る画素位置での上述した補間動作と同様である。
【0107】詳述は避けるが、入力Cデータ(Cbデー
タ及びCrデータ)についての最下端処理も、上記と同
様に行う。
【0108】縦方向フィルタ101の入力データ用のレ
ジスタ105、111及び116を2段構成とすること
により、上述したような画像端部での入力データの重複
選択が可能となっている。
【0109】因みに、画像端部以外での画素位置の場合
には、順次入力される4個の入力データの1個を同一の
レジスタ段に格納しては直ちに読み出して乗算器に与え
れば良いので、この場合だけを考慮すると、縦方向フィ
ルタ101の入力データ用のレジスタ105、111及
び116は1段で十分である。
【0110】次に、横方向フィルタ102におけるフィ
ルタリング動作(補間動作)を説明する。
【0111】横方向フィルタ処理待ちYデータレジスタ
123には、縦方向の補間処理が終了した同一の横方向
ラインについての連続した6個の画素位置のYデータが
格納されている。また、横方向フィルタ処理待ちCbデ
ータレジスタ129には、縦方向の補間処理が終了した
同一の横方向ラインについての連続した6個の画素位置
のCbデータが格納されており、横方向フィルタ処理待
ちCrデータレジスタ130には、縦方向の補間処理が
終了した同一の横方向ラインについての連続した6個の
画素位置のCrデータが格納されている。
【0112】今、出力端子121から、図5(a)に符
号YX1で示す画素位置の出力Yデータ(横方向の補間
処理後のYデータ)を出力させるタイミングになると、
制御回路103は、Yデータレジスタ123及びセレク
タ124を制御して、出力YデータYX1の画素位置に
対して、図5(a)に示す位置関係にある補間演算に供
する4個のYデータを、セレクタ124からシリアルに
出力させる。
【0113】また、制御回路103は、セレクタ123
から4個のYデータが順次出力されるタイミングに合わ
せて、4個の重み付け係数[−12,140,140,
−12]を順次乗算器125に出力する。これにより、
乗算器125からは、4個の入力Yデータのそれぞれに
対して、対応する重み付け係数−12,140,14
0,−12が乗算された4個の乗算結果データがシリア
ルに出力される。累算器127は、4個の乗算結果デー
タが入力され始まる前に、制御回路103によってクリ
アされており、4個の乗算結果データは、累算器126
によって累算されて総和が求められ、求められた総和の
データ幅がデータ幅変換器127によって変換され(下
位8ビットを切り捨てる;256で割っていることに相
当)、その出力データが、横方向の補間処理が終了した
出力Yデータとなり、セレクタ122を介して出力端子
121から出力される。
【0114】なお、制御回路103は、上述したよう
に、出力YデータYX1の画素位置に対して、図5
(a)に示す位置関係にある補間演算に供する4個のY
データを、セレクタ124からシリアルに出力させてい
る際において、その3番目のデータ(横方向の補間処理
後のYデータとしてそのまま用いることができる画素位
置のYデータ)がセレクタ124から出力されていると
きに、出力Yデータレジスタ128に対してライトイネ
ーブルを与えて、その3番目のデータを出力Yデータレ
ジスタ128に格納させる。
【0115】出力端子121から、上述したように補間
処理したYデータ(図5(a)におけるYデータYX
1)を出力させた後には、出力端子121から、Crデ
ータを出力させるタイミングとなる。
【0116】このときは、出力端子121から、図5
(b)に符号CX1で示す画素位置の出力Crデータ
(横方向の補間処理後のCrデータ)を出力させるタイ
ミングである。
【0117】このとき、制御回路103は、Crデータ
レジスタ130及びセレクタ131を制御して、まず、
出力Crデータの画素位置CX1に対して、図5(b)
に示す位置関係にある補間演算に供する4個のCrデー
タの内の左側の2個のCrデータを、セレクタ131を
介して、2個の乗算器132及び133にパラレルに出
力させると共に、これに同期して、乗算器132には重
み付け係数−12を、他方の乗算器133には重み付け
係数140に与える。このとき得られた2個の乗算結果
データは、加算器134で加算されてクリア状態になっ
ている累算器135に格納される。
【0118】次いで、制御回路103は、Crデータレ
ジスタ130及びセレクタ131を制御して、出力Cr
データの画素位置CX1に対して、図5(b)に示す位
置関係にある補間演算に供する4個のCrデータの内の
右側の2個のCrデータを、セレクタ131を介して、
2個の乗算器132及び133にパラレルに出力させる
と共に、これに同期して、乗算器132には重み付け係
数140を、他方の乗算器133には重み付け係数−1
2に与える。このとき得られた2個の乗算結果データ
は、加算器134で加算された後、その時点で累算器1
35に格納されているデータと累算される。
【0119】このときの累算データのデータ幅がデータ
幅変換器136によって変換され、その出力データが、
横方向の補間処理が終了した出力Crデータとなり、セ
レクタ122を介して出力端子121から出力される。
【0120】次には、出力端子121からYデータを出
力するタイミングになる。このときは、出力端子121
から、図5(a)に符号YX2で示す画素位置の出力Y
データを出力させるタイミングである。
【0121】このときには、制御回路103は、重み付
け加算処理を実行させることなく、図5(a)に符号Y
X1で示す画素位置の出力Yデータを形成させる上述し
た処理の際に出力Yデータレジスタ128に格納された
Yデータを、セレクタ122を介して出力端子121か
ら出力される。
【0122】次には、出力端子121から、Cbデータ
を出力させるタイミングとなる。このときは、出力端子
121から、図5(b)に符号CX2で示す画素位置の
出力Cbデータを出力させるタイミングである。
【0123】このとき、制御回路103は、Cbデータ
レジスタ129及びセレクタ131を制御して、まず、
出力Cbデータの画素位置CX2に対して、図5(b)
に示す位置関係にある補間演算に供する4個のCbデー
タの内の左側の2個のCbデータを、セレクタ131を
介して、2個の乗算器132及び133にパラレルに出
力させると共に、これに同期して、乗算器132には重
み付け係数0を、他方の乗算器133にも重み付け係数
0に与える。このとき得られた2個の乗算結果データ
は、加算器134で加算されてクリア状態になっている
累算器135に格納される。
【0124】次いで、制御回路103は、Cbデータレ
ジスタ129及びセレクタ131を制御して、出力Cb
データの画素位置CX2に対して、図5(b)に示す位
置関係にある補間演算に供する4個のCbデータの内の
右側の2個のCbデータを、セレクタ131を介して、
2個の乗算器132及び133にパラレルに出力させる
と共に、これに同期して、乗算器132には重み付け係
数256を、他方の乗算器133には重み付け係数0に
与える。このとき得られた2個の乗算結果データは、加
算器134で加算された後、その時点で累算器135に
格納されているデータと累算される。
【0125】このときの累算データのデータ幅がデータ
幅変換器136によって変換され、その出力データが、
横方向の補間処理が終了した出力Cbデータとなり、セ
レクタ122を介して出力端子121から出力される。
【0126】次には、出力端子121からYデータを出
力するタイミングになる。このときは、出力端子121
から、図5(a)に符号YX3で示す画素位置の出力Y
データを出力させるタイミングである。
【0127】このときの横方向についてのYデータ補間
動作は、上述した図5(a)に符号YX1で示す画素位
置の出力Yデータを形成、出力させる際の処理と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0128】次には、出力端子121から、Crデータ
を出力させるタイミングとなる。このときは、出力端子
121から、図5(b)に符号CX2で示す画素位置の
出力Crデータを出力させるタイミングである。
【0129】このとき、制御回路103は、Crデータ
レジスタ130及びセレクタ131を制御して、まず、
出力Crデータの画素位置CX2に対して、図5(b)
に示す位置関係にある補間演算に供する4個のCrデー
タの内の左側の2個のCrデータを、セレクタ131を
介して、2個の乗算器132及び133にパラレルに出
力させると共に、これに同期して、乗算器132には重
み付け係数0を、他方の乗算器133にも重み付け係数
0に与える。このとき得られた2個の乗算結果データ
は、加算器134で加算されてクリア状態になっている
累算器135に格納される。
【0130】次いで、制御回路103は、Crデータレ
ジスタ130及びセレクタ131を制御して、出力Cr
データの画素位置CX2に対して、図5(b)に示す位
置関係にある補間演算に供する4個のCrデータの内の
右側の2個のCrデータを、セレクタ131を介して、
2個の乗算器132及び133にパラレルに出力させる
と共に、これに同期して、乗算器132には重み付け係
数256を、他方の乗算器133には重み付け係数0に
与える。このとき得られた2個の乗算結果データは、加
算器134で加算された後、その時点で累算器135に
格納されているデータと累算される。
【0131】このときの累算データのデータ幅がデータ
幅変換器136によって変換され、その出力データが、
横方向の補間処理が終了した出力Crデータとなり、セ
レクタ122を介して出力端子121から出力される。
【0132】次には、出力端子121からYデータを出
力するタイミングになる。このときは、出力端子121
から、図5(a)に符号YX4で示す画素位置の出力Y
データを出力させるタイミングである。
【0133】このときの横方向についてのYデータ補間
動作は、上述した図5(a)に符号YX2で示す画素位
置の出力Yデータを形成、出力させる際の処理と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0134】次には、出力端子121から、Cbデータ
を出力させるタイミングとなる。このときは、出力端子
121から、図5(b)に符号CX3で示す画素位置の
出力Cbデータを出力させるタイミングである。
【0135】このとき、制御回路103は、Cbデータ
レジスタ129及びセレクタ131を制御して、まず、
出力Cbデータの画素位置CX3に対して、図5(b)
に示す位置関係にある補間演算に供する4個のCbデー
タの内の左側の2個のCbデータを、セレクタ131を
介して、2個の乗算器132及び133にパラレルに出
力させると共に、これに同期して、乗算器132には重
み付け係数−12を、他方の乗算器133に重み付け係
数140に与える。このとき得られた2個の乗算結果デ
ータは、加算器134で加算されてクリア状態になって
いる累算器135に格納される。
【0136】次いで、制御回路103は、Cbデータレ
ジスタ129及びセレクタ131を制御して、出力Cb
データの画素位置CX3に対して、図5(b)に示す位
置関係にある補間演算に供する4個のCbデータの内の
右側の2個のCbデータを、セレクタ131を介して、
2個の乗算器132及び133にパラレルに出力させる
と共に、これに同期して、乗算器132には重み付け係
数140を、他方の乗算器133には重み付け係数−1
2に与える。このとき得られた2個の乗算結果データ
は、加算器134で加算された後、その時点で累算器1
35に格納されているデータと累算される。
【0137】このときの累算データのデータ幅がデータ
幅変換器136によって変換され、その出力データが、
横方向の補間処理が終了した出力Cbデータとなり、セ
レクタ122を介して出力端子121から出力される。
【0138】以上のような出力データの系列をCb,
Y,Cr,Yの繰り返しとする動作が、各ラインについ
て繰り返し実行される。
【0139】この横方向フィルタ102においても、画
像端部に対する処理が、縦方向フィルタ101の場合と
ほぼ同様に実行される。すなわち、横方向の補間に供す
る4個の入力データの一部データが存在していない画像
上の端部近傍の画素位置での横方向の補間動作は、縦方
向フィルタ101の場合とほぼ同様に実行される。
【0140】横方向については、画像上の左端部分及び
右端部分において、横方向の補間に供する4個の入力デ
ータが全て存在していないことが生じる。
【0141】この実施形態の場合、画像上の左端部分に
おいて、補間処理に供する不足して入力データとして、
存在している最左端の入力データを重複して利用するこ
ととしている。例えば、補間処理に供する入力データと
して、第1及び第2の画素の2個の入力データのみが存
在する補間位置については、第1、第1、第1及び第2
の画素の入力データの4個の入力データを用いた補間処
理を行い、補間処理に供する入力データとして、第1〜
第3の画素の3個の入力データのみが存在する補間位置
については、第1、第1、第2及び第3の画素の入力デ
ータの4個の入力データを用いた補間処理を行う。
【0142】これは、YデータについてはYデータレジ
スタ123への書込みを制御することにより、Cbデー
タについてはCbデータレジスタ129への書込みを制
御することにより、CrデータについてはCrデータレ
ジスタ123への書込みを制御することにより、実行で
きる。この場合でも、セレクタ124、131以降の動
作は、横方向の補間に供する4個の入力データが全て存
在している画素位置についての上述した動作と同様であ
る。
【0143】なお、書込み制御に代えて、Yデータレジ
スタ123、Cbデータレジスタ129又はCrデータ
レジスタ123からの読出しを制御して(この場合、セ
レクタ124、131の制御も変更)端部補間処理を実
現するようにしても良い。
【0144】また、この実施形態の場合、画像上の右端
部分において、補間処理に供する不足して入力データと
して、存在している最右端の入力データを重複して利用
することとしている。例えば、補間処理に供する入力デ
ータとして、第Q−1及び第Qの縦方向ライン(第Qの
縦方向ラインは最右端ラインとする)の2個の入力デー
タのみが存在する補間位置については、第Q−1、第
Q、第Q及び第Qの縦方向ラインの入力データの4個の
入力データを用いた補間処理を行い、補間処理に供する
入力データとして、第Q−2〜第Qの縦方向ラインの3
個の入力データのみが存在する補間位置については、第
Q−2、第Q−1、第Q及び第Qの横方向ラインの入力
データの4個の入力データを用いた補間処理を行う。
【0145】この場合も、YデータについてはYデータ
レジスタ123への書込みを制御することにより、Cb
データについてはCbデータレジスタ129への書込み
を制御することにより、CrデータについてはCrデー
タレジスタ123への書込みを制御することにより、実
行できる。この場合でも、セレクタ124、131以降
の動作は、横方向の補間に供する4個の入力データが全
て存在している画素位置についての上述した動作と同様
である。
【0146】なお、書込み制御に代えて、Yデータレジ
スタ123、Cbデータレジスタ129又はCrデータ
レジスタ123からの読出しを制御して(この場合、セ
レクタ124、131の制御も変更)端部補間処理を実
現するようにしても良い。
【0147】(B−2)パンスキャンフィルタモードで
の動作 次に、この実施形態の画像フィルタ回路におけるパンス
キャンフィルタモードでの動作を説明する。
【0148】このパンスキャンフィルタモードでの処理
は、アスペクト比16:9の画像データを横方向に圧縮
した画像データが伝送されてきた場合に実行されるモー
ドであり、当該画像フィルタ回路100によって、その
入力画像データを横方向にある一定の割合(例えば4/
3)で伸長した出力画像データを形成する処理モードで
ある。
【0149】図7に示すような入力画像データの場合に
おいて、最初にその左側の部分F1を伸長し、次に、単
位量だけ右にずれた部分F2を伸長し、さらに、単位量
だけ右にずれた部分F3を伸長し、以下、同様にして、
伸長する部分を右側に単位量ずつずらせることにより、
カメラが横にパンスキャンしたように見える連続画像が
得られる。
【0150】図8は、パンスキャンフィルタモードにお
ける縦方向の補間方法を重み付け係数と共に示す説明図
であり、図9は、パンスキャンフィルタモードにおける
横方向の補間方法を重み付け係数と共に示す説明図であ
る。
【0151】パンスキャンフィルタモードにおいては、
縦方向には伸長する(画素数を増大する)必要はない
が、以下のような補間処理を行っている。
【0152】縦方向の補間において、Yデータについて
は、図8(a)に示すように、入力Yデータがそのまま
出力Yデータになるので、補間に供する4個の入力Yデ
ータに対する重み付け係数は、出力Yデータの画素位置
に拘わらず、常に、[0,0,256,0]である。従
って、縦方向フィルタ101のYデータ用のフィルタ部
の動作は、乗算器107に制御回路103が全ての出力
画素位置について重み付け係数[0,0,256,0]
を出力する点が拡大フィルタモードの場合と異なってお
り、その他の動作は、拡大フィルタモードの場合と同様
である。
【0153】また、縦方向の補間において、Cデータ
(Cbデータ、Crデータ)については、図8(b)に
示すように、入力Cデータと出力Cデータとの画素位置
が1/2画素間ずつずれているので、補間に供する4個
の入力Cデータに対する重み付け係数は、[−7,6
5,211,−13]又は[−13,211,65,−
7]である。従って、縦方向フィルタ101のCデータ
用のフィルタ部の動作は、乗算器113及び118に制
御回路103が出力画素位置の奇数ラインか偶数ライン
かに応じて重み付け係数[−7,65,211,−1
3]又は[−13,211,65,−7]を出力する点
が拡大フィルタモードの場合と異なっており、その他の
動作は、拡大フィルタモードの場合と同様である。
【0154】この実施形態の場合、横方向の補間におい
て、Yデータについては、図9(a)に示すように、2
個の入力Yデータに対する重み付け加算処理によって出
力Yデータを形成することとしている。また、出力Yデ
ータの画素位置に応じて、図9(a)に示すように、重
み付け係数が変化している。
【0155】従って、制御回路103は、Yデータレジ
スタ123から補間に供するものとして2個のYデータ
を順次読み出してセレクタ124から乗算器125に与
えると共に、それに同期して、2個の重み付け係数を出
力させる点が拡大フィルタモードと異なっており、ま
た、累算器126を2個の乗算結果に対してのみ累算さ
せるように制御する点が異なっており、その他の点は拡
大フィルタモードでの動作と同様である。なお、重み付
け係数が[0、256]である出力画素位置に対する出
力Yデータの形成を出力Yデータレジスタ128の経路
で行うようにしても良い。
【0156】また、この実施形態の場合、横方向の補間
において、Cデータ(Cbデータ、Crデータ)につい
ては、図9(b)に示すように、2個の入力Cデータに
対する重み付け加算処理によって出力Cデータを形成す
ることとしている。また、出力Cデータの画素位置に応
じて、図9(b)に示すように、重み付け係数が変化し
ている。
【0157】従って、制御回路103は、例えば、Cb
データレジスタ129(又はCrデータレジスタ13
0)から補間に供するものとして2個のCbデータ(又
はCrデータ)をパラレルに読み出してセレクタ131
から乗算器132、133に与えると共に、それに同期
して、2個の重み付け係数を出力させる点が拡大フィル
タモードと異なっており、また、累算器126を加算器
134からの1個の加算結果に対してのみ累算させるよ
うに制御する点が異なっており、その他の点は拡大フィ
ルタモードでの動作と同様である。
【0158】以上のような縦方向フィルタ101及び横
方向フィルタ102の動作により、パンスキャンフィル
タモードにおいては、当該画像フィルタ回路100への
入力データを横方向のみに3/4倍した出力画像データ
を形成することができる。
【0159】(C)実施形態の効果 以上のように、上記実施形態によれば、1個の乗算器
が、1個の出力画素位置のデータを形成させるに必要な
複数の入力データとの重み付け係数の乗算を担うように
したので、補間に供する入力データの画素数が多い方の
拡大フィルタモードを考慮しても、その画素数の2倍よ
り少ない乗算器によって出力データを形成することがで
きる。その結果、回路規模を小さくすることができ、低
消費電力化をはかることができる。
【0160】また、出力成分毎に時分割で動作すること
を要し、各成分の補間処理時間が短い横方向フィルタ
は、1個の乗算器が、1個の出力画素位置のデータを形
成させるに必要な複数の入力データとの重み付け係数の
乗算を担うことを維持しつつ、高速クロックではなく、
縦方向フィルタと同じ周波数のクロックで動作できるよ
うに構成したので、動作周波数を低く押さえることがで
き、この点からも、低消費電力化をはかることができ
る。
【0161】以上のことから、この実施形態の画像フィ
ルタ回路は、半導体集積回路上に実現するに好適なもの
である。
【0162】また、補間に供する入力データの一部が存
在していない画像端部に対しても、存在している入力デ
ータを重複して用いて補間処理を行うようにしているの
で、画像端部の出力データとして良好なものを得ること
ができ、この点で、フィルタリング後の画像品質を向上
させることができる。
【0163】さらに、上記実施形態によれば、各部の動
作タイミングや重み付け係数などを変更することによ
り、同一構成で複数のフィルタモードの動作を切り替え
て実行させることができる。すなわち、汎用性が高い画
像フィルタ回路を提供することができる。
【0164】因みに、図2に示した従来の画像フィルタ
回路でも、複数のフィルタモードに対応可能にすること
ができる。しかし、以下の理由により、上記実施形態の
方がより柔軟に対応することができる。
【0165】図2に示した従来の画像フィルタ回路にお
いて複数のフィルタモードに対応可能にした場合には、
補間に供する入力データの画素数が、縦方向フィルタ又
は横方向フィルタに設けられている並列に乗算処理する
乗算器の数より多いフィルタモードには対応することが
できない。これに対して、この実施形態の場合には、1
個の乗算器が、1個の出力画素位置のデータを形成させ
るに必要な複数の入力データとの重み付け係数の乗算を
担うようにしたので、補間に供する入力データの画素数
が制約を受けず、多くのフィルタモードに対応すること
ができる。なお、上記の説明は、拡大フィルタモード及
びパンスキャンモードで行っているが、これはあくまで
も例示である。
【0166】(D)他の実施形態 なお、上記実施形態は、MPEG復号データに対してフ
ィルタリングを行う画像フィルタ回路を示したが、他の
画像データに対するフィルタリングを行う画像フィルタ
回路に本発明を適用できることは勿論である。例えば、
コンポジットビデオ信号に対する画像フィルタ回路に適
用することもできる。
【0167】また、画像を拡大する(縦方向、横方向の
画素数を増大させる)フィルタ回路だけでなく、画像を
縮小する(縦方向、横方向の画素数を減少させる)フィ
ルタ回路にも本発明を適用することができる。
【0168】また、上記実施形態は、ノンインターレー
ス方式の画像データを処理するものを示したが、インタ
ーレース方式の画像データを処理する画像フィルタ回路
に適用することができる。各フィールド毎の画像データ
を上記実施形態と同様に処理すれば良い。
【0169】さらに、上記実施形態においては、縦方向
フィルタの入力段にデータレジスタ及びセレクタを設け
たものを示したが、図示しない復号データ画像メモリの
読出し制御によって、上記実施形態と同様に乗算器に入
力データを供給できるようにしたときには、縦方向フィ
ルタの入力段のデータレジスタ及びセレクタを省略する
ことができる。
【0170】さらにまた、上記実施形態においては、乗
算器が−1〜1の範囲ではない重み付け係数を乗算し、
データ幅変換器がデータ幅を変更することにより出力デ
ータに求められている範囲内の値を得るものを示した
が、乗算器に浮動小数点方式のものを適用し、重み付け
係数として−1〜1の範囲のものを用いた場合には、デ
ータ幅変換器を省略することができる。
【0171】また、上記実施形態の2次元画像フィルタ
回路の成分毎の1次元画像フィルタ回路を、独立した1
次元画像フィルタ回路として眺めても特徴を有するもの
である。このような本発明の1次元画像フィルタ回路を
用いて、横方向フィルタリング処理、縦方向フィルタリ
ング処理の順序で処理を行う2次元画像フィルタ回路を
構築しても良い。
【0172】さらに、上記実施形態の横方向フィルタに
おけるCデータ用のフィルタ構成を、より多くの入力画
素データから、出力画素データを形成する場合にも適用
できる。すなわち、出力画素位置に対して所定の位置関
係にあるS×T個の入力画素データを重み付け加算して
出力画素位置の出力画素データを形成する場合におい
て、乗算器をS個設けて、S×T個のデータをT回に分
けてS個の乗算器にパラレル出力するようにすれば良
い。
【0173】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、1個の
乗算手段が、1個の出力画素位置のデータを形成させる
に必要な複数の入力データとの重み付け係数の乗算を担
うようにしたので、従来より少ない乗算器によって出力
画素データを形成することができ、回路規模を小さくす
ることができると共に、低消費電力化をはかることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の構成を示すブロック図である。
【図3】MPEG復号データの構成例を示す説明図であ
る。
【図4】4:2:0データを4:2:2データに変換す
る縦方向の補間内容の説明図である。
【図5】4:2:0データを4:2:2データに変換す
る横方向の補間内容の説明図である。
【図6】実施形態の画像端部での補間方法の説明用タイ
ミングチャートである。
【図7】実施形態のパンスキャンフィルタモードでのパ
ンスキャンの実現方法の説明図である。
【図8】パンスキャンフィルタモードでの縦方向の補間
内容の説明図である。
【図9】パンスキャンフィルタモードでの横方向の補間
内容の説明図である。
【符号の説明】
100…2次元画像フィルタ回路、101…縦方向フィ
ルタ、102…横方向フィルタ、103…制御回路、1
07、113、118、125、132、133…乗算
器、108、114、119、126、135…累算
器、122、124、131…セレクタ、128…出力
Yデータレジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力画素位置に対して所定の位置関係に
    ある所定個数の入力画素データを重み付け加算して上記
    出力画素位置の出力画素データを形成する1次元画像フ
    ィルタ回路において、 シリアルに入力されてきた出力画素位置に対して所定の
    位置関係にある所定個数の入力画素データのそれぞれに
    対して、重み付け係数を乗算してシリアルに出力する乗
    算手段と、 この乗算手段から出力された所定個数の乗算結果データ
    を累算して出力画素データを形成する累算手段と、 現在の出力画素位置に応じた重み付け係数を入力画素デ
    ータの入力に同期して上記乗算手段に与えると共に、上
    記累算手段に所定個数の乗算結果データが入力される前
    に上記累算手段をクリアさせる制御手段とを有すること
    を特徴とする画像フィルタ回路。
  2. 【請求項2】 出力画素位置に対して所定の位置関係に
    ある所定個数の入力画素データを重み付け加算して上記
    出力画素位置の出力画素データを形成する1次元画像フ
    ィルタ回路において、 シリアルに入力されてきた出力画素位置に対して所定の
    位置関係にある所定個数の入力画素データのそれぞれに
    対して、重み付け係数を乗算してシリアルに出力する乗
    算手段と、 この乗算手段から出力された所定個数の乗算結果データ
    を累算する累算手段と、 シリアルに入力されてきた出力画素位置に対して所定の
    位置関係にある所定個数の入力画素データ中の1個の入
    力画素データをラッチするデータラッチ手段と、 上記累算手段で得られた出力画素データ、又は、上記デ
    ータラッチ手段にラッチされている画素データを出力画
    素データとして選択する選択手段と、 現在の出力画素位置が、所定個数の入力画素データ中の
    1個の入力画素データをそのまま出力画素データとする
    ことができない位置の場合には、現在の出力画素位置に
    応じた重み付け係数を入力画素データの入力に同期して
    上記乗算手段に与えると共に、上記累算手段に所定個数
    の乗算結果データが入力される前に上記累算手段をクリ
    アさせ、かつ、上記選択手段に上記累算手段からの画素
    データを選択させ、一方、現在の出力画素位置が、所定
    個数の入力画素データ中の1個の入力画素データをその
    まま出力画素データとすることができる位置の場合に
    は、その入力画素データを上記ラッチ手段にラッチさせ
    ると共に、上記選択手段に上記ラッチ手段からの画素デ
    ータを選択させる制御手段とを有することを特徴とする
    画像フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 出力画素位置に対して所定の位置関係に
    あるS×T個の入力画素データを重み付け加算して上記
    出力画素位置の出力画素データを形成する1次元画像フ
    ィルタ回路において、 出力画素位置に対して所定の位置関係にあるS×T個の
    入力画素データをS個ずつT回に分けてパラレルに出力
    する入力画素データ出力手段と、 パラレル出力されたS個の入力画素データの自己に対応
    するものに対して重み付け係数を乗算するS個の乗算手
    段と、 これらS個の乗算手段の乗算結果データを加算する加算
    手段と、 この加算手段からのT個の加算データを累算して出力画
    素データとして出力する累算手段と、 現在の出力画素位置に応じた重み付け係数をS個ずつ分
    離し、入力画素データのS個ずつのパラレル出力に同期
    して上記各乗算手段にT回に分けて与えると共に、上記
    累算手段にT個の加算結果データが入力される前に上記
    累算手段をクリアさせる制御手段とを有することを特徴
    とする画像フィルタ回路。
  4. 【請求項4】 縦方向フィルタ、横方向フィルタ、並び
    に、これら縦方向フィルタ及び横方向フィルタ間の画素
    データの授受に介在する画素データバッファでなり、縦
    方向及び横方向の順にフィルタリング処理を行う2次元
    画像フィルタ回路であって、 上記縦方向フィルタが、 それぞれが請求項1に記載の1次元画像フィルタ回路構
    成でなる縦方向輝度データフィルタ部、縦方向第1色差
    データフィルタ部及び縦方向第2色差データフィルタ部
    を有し、 上記横方向フィルタが、 請求項2に記載の1次元画像フィルタ回路構成でなる横
    方向輝度データフィルタ部と、 請求項3に記載の1次元画像フィルタ回路構成でなる、
    第1色差データ及び第2色差データの処理を時分割で行
    う横方向色データフィルタ部と、 横方向輝度データフィルタ部及び横方向色データフィル
    タ部の出力画素データを同一の出力端子に出力する選択
    手段とを有することを特徴とする画像フィルタ回路。
  5. 【請求項5】 上記制御手段が、重み付け加算に用いる
    入力画素データが所定個数そろっていない画像端部の出
    力画素位置においては、不足している入力画素データと
    して、存在している最も端部よりの入力画素データを重
    複して用いて出力画素データを形成させるように制御す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画
    像フィルタ回路。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、外部から設定されたフ
    ィルタの動作モードに応じ、使用する重み付け係数の切
    替や、各部の動作タイミングの変更を行うことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の画像フィルタ回
    路。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002014663A (ja) * 2000-06-30 2002-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示前処理装置および画像表示装置
JP2002014649A (ja) * 2000-06-28 2002-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像表示装置
JP2006109173A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Sony Corp 画像フィルタ回路及び補間処理方法
US7388917B2 (en) 2002-10-25 2008-06-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Image-processing method and image processor

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