JP2000059534A - 課金情報転送機能を備えた電話システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第３者加入者電話使用時に課金清算を利用者
の課金情報に加算する電話システムの提供にある。 【解決手段】 第３者加入者電話機１を管理する第１の
加入者交換機２は、加入者電話機１を使用して利用者が
入力した利用者の加入者電話番号及び暗証番号を受け取
り、その電話番号の電話機７が接続された第２の加入者
交換機５に転送する。交換機５は受け取った加入者電話
番号及び暗証番号を照合して照合結果を交換機２に返送
し、交換機２は照合結果が照会一致の場合は利用者が入
力した加入者電話番号の呼を接続して通話可能とすると
共に課金情報を記憶し、通話終了後その課金情報を交換
機５に転送し、交換機５は受け取った課金情報を利用者
の課金情報に加算し清算する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、第３者加入者電話
使用時に課金清算を利用者の課金情報に加算することに
より、第３者への課金を不要とした課金情報転送機能を
備えた電話システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電話システムにおける課金は利用
電話機に対して課金することにより行っている。

【０００３】一方、この課金方法に関するものに、例え
れば、特開昭６２−９５０６１号公報に記載された発明
が挙げられる。上記公報には、公衆電話使用時に課金情
報を加入者電話機へ転送することにより、公衆電話使用
時におけるコインの投入及びカードの使用を不要とした
電話システムが記載されている。このシステムは、利用
者が使用した公衆電話機は通話終了後オンフックした
後、公衆電話機内課金情報を加入者電話機へ転送する処
理をする。そのため、転送処理終了までは公衆電話機と
加入者電話機が接続状態となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
電話システムでは、加入者電話機側に課金情報を記憶す
る機能が必要となるため、これをサービス化した場合、
課金情報を記憶する機能を備えた加入者電話機を再購入
しなければならないという問題点がある。

【０００５】また、システムの対象が公衆電話機であ
り、オンフックした後、公衆電話機内課金情報を加入者
電話機へ転送する処理を必要とするため、その間公衆電
話機と加入者電話機間が接続状態となり処理終了まで公
衆電話機が使用できなくなる欠点がある。

【０００６】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点に鑑み、利用者が第３者への課金を気にかける必要性
を無くし、かつ、加入者電話機を再購入する必要性も無
くし、第３者保有の電話機使用時に課金清算を利用者の
課金情報に加算することにより、第３者への課金を不要
とした電話システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的は、第３者加
入者電話機を管理する第１の加入者交換機は、第３者加
入者電話機を使用して利用者が発する所定のダイヤル番
号で起動され、利用者が入力した利用者の加入者電話番
号と暗証番号を受け取り、この受け取った加入者電話番
号の電話機が接続された第２の交換機を呼び出して加入
者電話番号及び暗証番号を送出し、第２の交換機から返
された照合結果が照会一致の場合には、利用者にその旨
を通知し、その後利用者が入力した加入者電話番号の電
話機を呼び出して利用者との間の通話を可能にするとと
もに通話に応じた課金情報を記憶し、この課金情報を通
話終了後に第２の交換機の課金装置に自動転送し、一
方、第２の加入者交換機は、第１の加入者交換機から受
け取った加入者電話番号及び暗証番号を照合してその照
合結果を第１の加入者交換機に返し、また第１の加入者
交換機から転送された課金情報を利用者の課金情報に加
算する処理機能を有することによって達成される。

【０００８】上記の手段によれば、課金情報は常に利用
者の課金情報に加算され、第３者の課金情報へ加算する
ことがなくなり、第３者加入者電話機を気兼ねなく利用
できるようになる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施形態の電話網の構
成を示すブロック図である。図において、１及び７、８
は一般加入者電話機、２、５、６は加入者交換機（Ｌ
Ｓ）、３及び４は中継交換機（ＴＳ）である。

【００１１】今、加入者電話機７の所有者が、外出先の
第３者の加入者電話機１を利用して、他の加入者電話機
８に発信しようとしたものとする。加入者電話機１の利
用者は、まず、自分の加入者電話機７に課金したい旨を
特定のダイヤル番号を押下することにより、第３者の加
入者電話機を管理する加入者交換機２へ通知する。

【００１２】加入者交換機２は、時分割スイッチ部２
１、送受信部２２、制御部２３、記憶部２４、及び情報
部２５により構成される。

【００１３】時分割スイッチ部２１と送受信部２２を経
由して指令を受けた制御部２３は、送受信部２２に登録
されたアナウンス情報を送出することにより、利用者が
所有する加入者電話機７の電話番号と暗証番号の入力を
促す。これに応じて利用者が自己の加入者電話番号、す
なわち加入者電話機７の電話番号と暗証番号を入力する
と制御部２３はこれらを記憶部２４に一旦格納したの
ち、この電話番号が登録された加入者交換機５へ送出す
る。

【００１４】加入者交換機５も加入者交換機２と同様に
構成され、加入者交換機２から時分割スイッチ部５１と
送受信部５２を経由して電話番号及び暗証番号を受信し
た制御部５３は、受信した電話番号及び暗証番号を情報
部５５内の加入者電話番号情報部５５１及び暗証番号情
報部５５２（第２図参照）にそれぞれ登録された番号と
照合し、この照合結果を加入者交換機２へ返送する。図
２は図１の情報部２５、５５に記憶されている情報の内
容を示す説明図である、加入者交換機２内の制御部２３
は照合一致の旨を受信すると、加入者交換機５との回線
を切断すると共に、加入者電話機１との接続を行い、送
受信部２２に登録されたアナウンス情報により、課金の
変更の旨を利用者に通知する。

【００１５】加入者交換機２から聴取した通話可のダイ
ヤルトーンを聴取した利用者は発信可能となったことを
知り、加入者電話機８の電話番号をダイヤルする。この
発信に対する加入者電話機８側の応答により加入者電話
機１と加入者電話機８間の通話が可能となった後は、加
入者交換機２は課金情報を積算すると共に中継交換機４
から両加入者電話機間の距離に応じた所定の課金パルス
を受信し、これらの積算値を記憶部２４内に保存する。

【００１６】制御部２３は電話機１のオンフックにより
通話終了を検出すると、記憶部２４に保存されている加
入者電話機７の電話番号を読み出し、加入者交換機５に
対し、回線接続すると共に加入者電話機７の電話番号と
課金情報の積算値を記憶部２４から読み出し、加入者交
換機５へ送出したのち回線を切断する。加入者交換機５
は加入者交換機２から受信した積算値を情報部５５内の
課金情報５５３の加入者電話機７の課金情報に加算し、
全ての動作を終了する。

【００１７】一方、加入者交換機５から返送された加入
者電話番号と暗証番号の照合結果が不一致の旨を表示し
ている場合には、加入者交換機２内の制御部２３はこれ
を送受信部２２に登録されたアナウンス情報により、利
用者に通知したのち、加入者電話機１との回線を切断す
る。

【００１８】以上に説明したように、上記実施の形態に
よれば、課金対象の特殊加入者の真正さを加入者電話番
号と暗証番号の照合によって確認したのち、通話中の課
金情報を第３者加入者電話機側の加入者交換機２で一旦
記憶しておき、通話終了後にこれを特定加入者の度数計
が設置されている加入者交換機５に自動転送する構成で
あるから、外出先の第３者宅から発信する場合でも遠慮
なく、使用できるという効果が得られる。

【００１９】なお、加入者交換機は、加入者宅内電話
機、移動電話機、携帯電話機等のいずれをも実用でき
る。

【００２０】

【発明の効果】以上の本発明によれば、第３者の加入者
電話使用時に課金清算を利用者の課金情報に加算するこ
とができ、第３者に迷惑をかけずに気兼ねなく第３者加
入者電話機を使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態のブロック図である。

【図２】図１に示す情報部に格納される内容を示す説明
図。

【符号の説明】

１、７、８…加入者電話機、２、５、６…加入者交換機
（ＬＳ）、３、４…中継交換機（ＴＳ）、２１、５１…
時分割スイッチ、２２、５２…送受信部、２３、５３…
制御部、２４、５４…記憶部、２５、５５…情報部、２
５１、５５１…加入者電話番号情報部、２５２、５５２
…暗証番号情報部、２５３、５５３…課金情報部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古瀬 貴一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町180番地 日 立通信システム株式会社内 Ｆターム(参考） 5K025 AA05 BB02 CC09 EE09 EE18 EE23 FF23 5K051 AA08 BB01 CC01 DD01 GG01 GG06 HH17

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第３者の加入者電話機を管理する第１の
   加入者交換機と、利用者の加入者電話機を管理する第２
   の加入者交換機とを備え、第３者加入者電話使用時に課
   金清算を第２の加入者交換機の利用者の課金情報に加算
   する電話システムにおいて、 上記第１の交換機は、第３者加入者電話機との回線接続
   後、第３者加入者電話機利用者からの所定ダイヤル番号
   に応じて第３者加入者電話機に対して利用者の加入者電
   話番号及び暗証番号の入力を促し、第３者加入者電話機
   から利用者の加入者電話番号及び暗証番号を受け取ると
   それを上記第２の加入者交換機へ送出し、該第２の加入
   者交換機から照合結果を受け取り、該照合が一致する場
   合は利用者が入力する加入者電話番号の呼を接続して通
   話可能とすると共に通話による課金情報を記憶し、通話
   終了後第３者加入者電話機との回線を切断すると共に上
   記記憶した課金情報を上記第２の加入者交換機に転送
   し、照合が不一致の場合はそのまま回線を切断する機能
   を有し、 上記第２の加入者交換機は、上記第１の加入者交換機か
   ら利用者の加入者電話番号及び暗証番号を受け取って予
   め登録してある利用者の加入者電話番号及び暗証番号と
   照合し照合結果を上記第１の加入者交換機へ送出し、上
   記第１の加入者交換機からの課金情報を受け取って利用
   者の課金情報に加算清算する処理機能を有する、 ことを特徴とした課金情報転送機能を備えた電話システ
   ム。