JP2000058681A - 不揮発性半導体メモリ装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置及びその駆動方法

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JP2000058681A
JP2000058681A JP22123498A JP22123498A JP2000058681A JP 2000058681 A JP2000058681 A JP 2000058681A JP 22123498 A JP22123498 A JP 22123498A JP 22123498 A JP22123498 A JP 22123498A JP 2000058681 A JP2000058681 A JP 2000058681A
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memory cells
unit
unit memory
memory device
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Yasushi Okuda
寧 奥田
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み・消去が低電圧化・低消費電流化さ
れ、信頼性の劣化の少ない不揮発性半導体メモリ装置及
びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 メモリトランジスタ101は、第1トン
ネル障壁膜5を介して電荷蓄積電極12と対向する電荷
移動層6と、第2トンネル障壁膜7を介して電荷移動層
6と対向する電荷供給電極8と、記憶制御ゲート絶縁膜
10を介して電荷移動層6の全側面を囲む記憶制御ゲー
ト電極11とを有するデータ記憶部103を備えてい
る。また、選択トランジスタ102も設けられている。
電荷蓄積電極12と電荷供給電極8との間の電位差と、
記憶制御ゲート電極11の電位によって、電荷蓄積電極
12と電荷供給電極8との間の電荷の移動を制御してデ
ータの書き込み,消去を行ない、電荷蓄積電極12の電
荷量に対応したメモリトランジスタ101の電流特性の
変化によってデータを読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体メ
モリ装置及びその駆動方法に係り、特にデータ記憶部の
電荷分布状態の変化を用いてデータを記憶するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図13に示されるような断面
構造を有するメモリセルは、一般的な不揮発性半導体メ
モリ装置内に汎用的に設けられるセル構造である。
【0003】同図に示すように、この不揮発性半導体メ
モリ装置は、制御ゲート電極304と半導体基板301
との間に浮遊ゲート電極303を有するいわゆるスタッ
ク型ゲート(Stacked Gate)構造のメモリトランジスタ
からなり、この浮遊ゲート電極303に蓄積された電荷
量によるメモリトランジスタのしきい値電圧の変化を利
用してデータを記憶するように構成されている。すなわ
ち、上記浮遊ゲート電極33はMOSFETのゲート電
極に相当する部材である。データを書き込むには、ドレ
イン領域305及び制御ゲート電極304に高電圧を印
加することによって発生したホットキャリアがトンネル
酸化膜302のエネルギー障壁を乗り越えることで、キ
ャリア(一般には電子)を半導体基板301から浮遊ゲ
ート電極303に注入する。データの消去は、ソース領
域306に高電圧を印加して、上記とは逆方向の高電界
をトンネル酸化膜302に発生させて、浮遊ゲート電極
303からソース領域306にF−N(Fowler-Nordhei
m )トンネル電流としてキャリアを引き抜くことによっ
て行う。
【0004】また、このメモリトランジスタに並列に選
択トランジスタを設け、選択トランジスタのゲート電極
(選択ゲート電極)の電位を制御することで、個別に電
気的に書き込みが可能なEEPROMとして機能する不
揮発性半導体メモリ装置もよく知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不揮発性半導体メモリ装置においては、半導体基板
301と浮遊ゲート電極303との間で、ホットキャリ
ア注入やF−Nトンネル電流によるデータの書き込み・
消去を行なっているために、メモリセルの内部に高電界
を発生させる必要があり、書き込み・消去の低電圧化が
困難であった。
【0006】また、ホットキャリアによる書き込みには
単位メモリセルあたり数百μAの電流を必要とするた
め、消費電流が大きいという問題があった。
【0007】さらに、トンネル酸化膜(シリコン酸化
膜)をホットキャリア注入やF−Nトンネル電流によっ
てキャリアが頻繁に通過することで、トンネル酸化膜へ
の電荷トラップが生じるために、読み出し時の低電界状
態においてトンネル酸化膜にリーク電流が発生してメモ
リセル特性が変動したり、書き込み・消去速度が遅くな
るという信頼性の悪化もあった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その第1の目的は、書き込み・消去の低電圧
化と消費電流の低減を実現するとともに、書き込み・消
去によるメモリセル特性の信頼性劣化の生じない不揮発
性半導体メモリ装置を提供することにある。
【0009】また、本発明のもう1つの目的は、そのよ
うな特性の改善された不揮発性半導体メモリ装置に適し
たデータの書き込み,消去及び読み出しを行なうための
駆動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の不揮発性半導体メモリ装置は、電荷
の蓄積が可能に構成された第1導電層と、上記第1導電
層に対向して設けられた第2導電層と、上記第1導電層
と第2導電層との間に介設され、電荷の移動が可能に構
成された電荷移動層と、上記電荷移動層の側方に設けら
れた記憶制御ゲート電極と、上記記憶制御ゲート電極と
上記電荷移動層との間に介設された記憶制御ゲート絶縁
膜とを有するデータ記憶部が配置された不揮発性半導体
メモリ装置であって、上記電荷移動層を介して上記第1
導電層と上記第2導電層との間で、上記第1導電層,第
2導電層及び上記記憶制御ゲート電極の電位に応じた電
荷の移動が可能に、かつ、上記第1導電層と上記第2導
電層との電荷分布に対応したデータを記憶することが可
能に構成されている。
【0011】これにより、データ記憶部における電荷の
分布によってデータが記憶されるので、書き込み・消去
の低電圧化と消費電流の低減とを実現するとともに、書
き込み・消去によるメモリセル特性の信頼性劣化の生じ
ない不揮発性半導体メモリ装置が得られる。
【0012】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記第1導電層と上記電荷移動層との間に介設され、電
荷のトンネリングが可能に構成された第1トンネル障壁
膜と、上記第2導電層と上記電荷移動層との間に介設さ
れ、電荷のトンネリングが可能に構成された第2トンネ
ル障壁膜とをさらに備えることにより、データをより確
実に保持することができる。
【0013】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記第1導電層をゲート電極とするメモリトランジスタ
をさらに備え、上記第1導電層に蓄積される電荷の量に
応じた上記メモリトランジスタの電流特性により、上記
データ記憶部のデータを読み出すことが可能に構成する
ことができる。
【0014】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記第1導電層に対向する半導体基板をさらに備え、上
記メモリトランジスタに、上記第1導電層と上記半導体
基板との間に介設されたゲート絶縁膜と、上記半導体基
板内には、上記ゲート絶縁膜を挟んで上記第1導電層に
対向するチャネル層及びその両側の2つの不純物拡散層
とを設けることにより、メモリセル面積の小さい高集積
化された構造を容易に実現できる。
【0015】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記記憶制御ゲート電極及び記憶制御ゲート絶縁膜が上
記電荷移動層の側方を環状に取り囲んでいる構造を採る
ことにより、記憶制御ゲート電極の電位が電荷移動層の
側面全体から作用するので、電荷移動層のポテンシャル
が制御しやすくなり、データを記憶する際に第1導体層
と第2導体層との間での電荷の移動を精度よく制御する
ことが可能になる。
【0016】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記記憶制御ゲート電極を、基板上に堆積された導体膜
に異方性エッチングを施すことにより形成しておくこと
により、記憶制御ゲート電極が第1導電層に自己整合的
に形成された構造となり、占有面積の小さい高集積化さ
れたメモリセルを有する不揮発性半導体メモリ装置が実
現する。
【0017】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記半導体基板に、上記メモリトランジスタの2つの不
純物拡散層のうちの一方の不純物拡散層に対向するもう
1つの不純物拡散層を設け、上記一方の不純物拡散層と
上記もう1つの不純物拡散層との間の上に設けられた選
択ゲート電極を有する選択トランジスタをさらに備える
ことができる。
【0018】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記電荷移動層を、上記第1導電層及び上記第2導電層
のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有する
材料により構成することにより、記憶制御ゲート電極を
接地電位に固定することによって、第1導体層と第2導
体層との間での電荷の移動、即ちデータの書き込み・消
去が妨げられる。従って、記憶制御ゲート電極の電位に
よるデータの書き込み・消去の制御が向上する。
【0019】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記第1導電層,上記第2導電層及び上記電荷移動層の
うち少なくともいずれか1つを、シリコンを主成分とし
て含む材料により構成することにより、微細加工技術の
進んだシリコン系の材料を用いて更なる高集積化が可能
になる。
【0020】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記第1トンネル障壁膜及び上記第2トンネル障壁膜の
うち少なくともいずれか1つを膜厚4nm以下のシリコ
ン酸化膜により構成することにより、直接トンネル電流
による電荷トラップの発生の少ない良質なトンネル障壁
膜を得ることができるので、データの書き込み・消去に
よるトンネル障壁膜の信頼性劣化を確実に抑制すること
ができる。
【0021】上記不揮発性半導体メモリ装置において、
上記データ記憶部,上記メモリトランジスタ及び上記選
択トランジスタからなる単位メモリセルの複数個を行列
状に配置し、上記複数の単位メモリセルのうち共通の行
に位置する単位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極に
それぞれ接続される接続する複数の記憶ワード線と、上
記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位
メモリセルの上記選択ゲート電極にそれぞれ接続される
複数の選択ワード線と、上記複数の単位メモリセルのう
ち共通の行に位置する単位メモリセルの上記もう1つの
不純物拡散層にそれぞれ接続され、かつ、上記複数の単
位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモリセル
の上記第2導電層に少なくとも電圧の供給が可能に近接
している複数のビット線とをさらに備えている。
【0022】これにより、1種類のビット線で書き込み
・消去用のデータ線と読み出し用のデータ線とが兼用さ
れているので、高集積化に適した簡略なメモリセルアレ
イ構成が得られる。
【0023】その場合、上記複数のビット線が上記複数
の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモリ
セルの上記第2導電層に接する部位に介設された絶縁膜
をさらに備えることにより、ビット線を介してメモリセ
ル外部からデータ記憶部に電荷が供給されないので、デ
ータ記憶部内の第1導体層と第2導体層との間での電荷
の移動によってのみデータの書き込み・消去がなされ、
極めて消費電力の小さい不揮発性半導体メモリ装置が得
られる。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明では、以下のような第1,第2及び第3の不揮発
性半導体メモリ装置に関する手段を講じている。
【0025】本発明の第1の不揮発性半導体メモリ装置
は、第1導電層,電荷移動層,第2導電層及び上記第1
導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介して設けられ
た記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶部と、上記第
1導電層をゲート電極とするメモリトランジスタと、上
記メモリトランジスタに並列に設けられた選択トランジ
スタとからなる単位メモリセルの複数個を行列状に配置
し、上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置す
る単位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ
接続される接続する複数の記憶ワード線と、上記複数の
単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモリセ
ルの上記選択トランジスタのゲート電極にそれぞれ接続
される複数の選択ワード線と、上記複数の単位メモリセ
ルのうち共通の行に位置する単位メモリセルの上記もう
1つの不純物拡散層にそれぞれ接続され、かつ、上記複
数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモ
リセルの上記第2導電層にそれぞれ接している複数のビ
ット線とを備えた不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法
であって、上記複数の記憶ワード線のうち、データを書
き込むように選択された単位メモリセルに接続される記
憶ワード線の電位を第1の値に設定する一方、上記選択
された単位メモリセルに接続されていない記憶ワード線
の電位を第2の値に設定し、上記複数の選択ワード線の
全ての電位を共通の第3の値に設定して、上記選択トラ
ンジスタの全てをオフ状態に制御するとともに、上記複
数のビット線の電位を2値以上の第4の値に設定するこ
とにより、上記選択された単位メモリセルのデータ記憶
部に、上記第4の値に対応した2値以上のデータを書き
込む方法である。
【0026】この方法により、デーや記憶部内で第1導
体層と第2導体層との間で電荷を移動させることによっ
て、低電圧でデータを書き込むことが可能になる。ま
た、第1導体層と第2導体層との間の電荷のやり取りだ
けでデータを記憶するので、低消費電流化を実現するこ
とができる。さらに、メモリトランジスタのゲート絶縁
膜における電荷トラップがほとんど生じないため、メモ
リセル特性の信頼性劣化を抑制することができる。
【0027】本発明の第2の不揮発性半導体メモリ装置
は、第1導電層,電荷移動層,第2導電層及び上記第1
導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介して設けられ
た記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶部と、上記第
1導電層をゲート電極とするメモリトランジスタと、上
記メモリトランジスタに並列に設けられた選択トランジ
スタとからなる単位メモリセルの複数個を行列状に配置
し、上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置す
る単位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ
接続される接続する複数の記憶ワード線と、上記複数の
単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモリセ
ルの上記選択トランジスタのゲート電極にそれぞれ接続
される複数の選択ワード線と、上記複数の単位メモリセ
ルのうち共通の行に位置する単位メモリセルの上記もう
1つの不純物拡散層にそれぞれ接続され、かつ、上記複
数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモ
リセルの上記第2導電層にそれぞれ接している複数のビ
ット線とを備えた不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法
であって、上記複数の記憶ワード線のすべての電位を第
1の値に設定し、上記複数の選択ワード線の全ての電位
を共通の第2の値に設定して、上記選択トランジスタの
全てをオフ状態に制御するとともに、上記複数のビット
線のすべての電位を共通の第3の値に設定することによ
り、上記複数の単位メモリセルのデータを一括して消去
する方法である。
【0028】この方法により、1本のビット線で書き込
み・消去用のデータ線と読み出し用のデータ線とが兼用
されており、高集積化に適した簡略なメモリセルアレイ
構成における選択的なデータ消去方法が実現する。
【0029】本発明の第3の不揮発性半導体メモリ装置
は、第1導電層,電荷移動層,第2導電層及び上記第1
導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介して設けられ
た記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶部と、上記第
1導電層をゲート電極とするメモリトランジスタと、上
記メモリトランジスタに並列に設けられた選択トランジ
スタとからなる単位メモリセルの複数個を行列状に配置
し、上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置す
る単位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ
接続される接続する複数の記憶ワード線と、上記複数の
単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモリセ
ルの上記選択トランジスタのゲート電極にそれぞれ接続
される複数の選択ワード線と、上記複数の単位メモリセ
ルのうち共通の行に位置する単位メモリセルの上記もう
1つの不純物拡散層にそれぞれ接続され、かつ、上記複
数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単位メモ
リセルの上記第2導電層にそれぞれ接している複数のビ
ット線とを備えた不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法
であって、上記複数の記憶ワード線のすべての電位を第
1の値に設定し、上記複数の選択ワード線のうち、デー
タを読み出すように選択された単位メモリセルに接続さ
れる選択ワード線の電位を第2の値に設定する一方、上
記選択された単位メモリセルに接続されていない選択ワ
ード線の電位を第3の値に設定するとともに、上記複数
のビット線のうち選択された単位メモリセルに接続され
るビット線の電位を第4の値に設定して、上記選択され
た単位メモリセルの選択トランジスタをオン状態に制御
することにより、上記選択された単位メモリセルのデー
タ記憶部のデータを、上記第1導電層の電荷量に応じた
上記メモリトランジスタの電流特性から読み出す方法で
ある。
【0030】この方法により、1種類のビット線で書き
込み・消去用のデータ線と読み出し用のデータ線とが兼
用されており、高集積化に適した簡略なメモリセルアレ
イ構成における選択的なデータ読み出し方法が実現す
る。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明
する。
【0032】図1は、本発明の第1の実施形態に係る不
揮発性半導体メモリ装置の断面図である。同図に示すよ
うに、本実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置は、
メモリトランジスタ101と選択トランジスタ102と
を備えたEEPROMとして機能するものである。同図
に示すように、p型シリコン基板1の上には、素子分離
領域2が形成されており、素子分離領域2で囲まれる活
性領域の上にゲート酸化膜3が形成されている。
【0033】上記メモリトランジスタ101は、n型ア
モルファスシリコンからなる電荷蓄積電極12と、酸化
シリコンからなる第1トンネル障壁膜5aと、シリコン
カーバイドからなる電荷移動層6と、酸化シリコンから
なる第2トンネル障壁膜7と、n型アモルファスシリコ
ンからなる電荷供給電極8と、酸化シリコンからなる被
覆絶縁膜10aと、n型多結晶シリコンからなる記憶制
御ゲート電極11とを備えている。
【0034】上記選択トランジスタ102は、n型アモ
ルファスシリコンからなるゲート電極13と、酸化シリ
コンからなる第1上面絶縁膜5bと、酸化シリコンから
なる第2上面絶縁膜10bとを備えている。
【0035】そして、p型シリコン基板内には、ソース
拡散層14と、中間拡散層15と、ドレイン拡散層16
とが形成されている。
【0036】また、基板上には、BPSG膜からなる層
間絶縁膜17と、該層間絶縁膜17を貫通するコンタク
トホールを介して上記ドレイン拡散層16にコンタクト
するビット線18が形成されている。このビット線18
は、被覆絶縁膜10aを介して電荷供給電極8と容量結
合している。
【0037】ここで、メモリトランジスタ101の電荷
蓄積電極12は、図13に示す不揮発性メモリセルのフ
ローティングゲート電極に相当し、MOSFETとなる
メモリトランジスタのゲート電極に相当する機能を果た
すものである。
【0038】一方、電荷蓄積電極12と電荷移動層6と
の間で、薄い第1トンネル障壁膜5を挟んでキャリアの
移動が可能に構成されている。また、電荷移動層6と電
荷供給電極8との間で、薄い第2トンネル障壁膜7を挟
んでキャリアの移動が可能に構成されている。そして、
被覆絶縁膜10aを挟んで記憶制御ゲート電極11から
印加される電界によって、電荷移動層6のポテンシャル
を変化させるように構成されている。すなわち、記憶制
御ゲート電極11はFETのゲート電極として機能する
ものであり、電荷蓄積電極12と電荷供給電極8とはF
ETのソース・ドレインとして機能するものであり、電
荷移動層8はFETのチャネルとして機能するものであ
り、被覆絶縁膜10aのうち電荷蓄積電極6の側方の部
分はFETのゲート絶縁膜(記憶制御ゲート絶縁膜)と
して機能するものである。
【0039】以上のように、上記電荷蓄積電極12,第
1トンネル障壁膜5,電荷移動層6,第2トンネル障壁
膜7,電荷供給電極8,側方ゲート酸化膜10a及び記
憶制御ゲート電極11により、いわば記憶制御用トラン
ジスタとして機能するデータ記憶部103が構成されて
いる。そして、電荷蓄積電極12は、メモリトランジス
タのゲート電極として機能するとともに、データ記憶部
103を構成する記憶制御用トランジスタのソース・ド
レインとしても機能するように、メモリトランジスタ1
01とデータ記憶部103とによって共有されている。
【0040】また、メモリトランジスタ101が選択ト
ランジスタ102と中間拡散層15を介して直列に接続
されており、ドレイン拡散層16とソース拡散層14と
の間に動作電流が流れるように構成されている。
【0041】以上のように構成された不揮発性半導体メ
モリ装置について、以下にその動作を説明する。
【0042】まず、データの書き込み動作は、以下のよ
うに行なわれる。記憶制御ゲート電極11の電位を所定
の電位(例えば2V)に設定し、ビット線18の電位を
書き込むデータに対応した電位(例えば0V〜3V)に
設定すると、記憶制御ゲート電極11に印加された電圧
によって電荷移動層6のポテンシャルが変化する。これ
により、電荷供給電極8の電子が薄い第2トンネル障壁
膜7をトンネリングして電荷移動層6に到達し、電荷移
動層6中を移動した後、薄い第1トンネル障壁膜5aを
トンネリングして電荷蓄積電極12に到達する。このと
き、ビット線18の電位に対応した電界が電子に作用す
るので、ビット線電圧によって電荷蓄積電極12に移動
する電子の数、すなわち電荷量を制御することができ
る。一方、記憶制御ゲート電極11の電位を接地電位
(0V)に設定すると、電荷移動層6がエネルギー障壁
として作用するため、ビット線18に電圧を印加して
も、電荷供給電極8の電子は電荷蓄積電極12への移動
を妨げられる。従って、記憶制御ゲート電極11の電圧
を制御することによって、データ記憶部103に選択的
にデータを書き込むことが可能である。
【0043】次に、データの読み出し動作は、記憶制御
ゲート電極11の電位を接地電圧(0V)に設定して、
電荷供給電極8と電荷蓄積電極12との間で電荷が移動
しないようにした状態で行なわれる。つまり、この状態
で、ビット線18の電位を所定の電位(例えば1V)に
設定し、ゲート電極13の電圧を選択トランジスタ10
2のしきい置電圧よりも高く設定して、ドレイン拡散層
16とソース拡散層14との間に流れる電流を検知する
のである。メモリトランジスタ101のゲート電極であ
る電荷蓄積電極12の電位は電荷量に対応して変化する
ので、電荷蓄積電極12の電荷量によって、直列に接続
されたメモリトランジスタ101と選択トランジスタ1
02に流れる電流が決定される。従って、この電流の変
化を感知することによってデータ記憶部103のデータ
を読み出すことが可能である。
【0044】本実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置によると、書き込み・消去時に高電界を必要とするF
−N電流やホットキャリア注入を用いないので、記憶制
御ゲート電極11やビット線12の電位を適度に調整す
ることによって書き込み電圧及び消去電圧の低電圧化が
可能である。
【0045】また、本実施形態に係る不揮発性半導体メ
モリ装置は、書き込み・消去時にメモリセル外部からの
電流供給を必要としないので、書き込み動作及び消去動
作における低消費電力化が可能である。
【0046】さらに、本実施形態に係る不揮発性半導体
メモリ装置は、書き込み・消去時に電荷蓄積電極12に
F−N電流やホットキャリアを注入しないので、ゲート
酸化膜3等の破壊を生じることがなく、信頼性劣化を招
くことはない。
【0047】しかも、上述のように、本実施形態の不揮
発性半導体メモリ装置は、ビット線電位によって電荷蓄
積電極12に蓄積される電荷量を連続的に調節できるの
で、メモリトランジスタ101に流れる電流量を検知す
ることにより、アナログデータの記憶も可能である。
【0048】次に、図2〜図7を参照しながら本発明の
第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の製造
方法を説明する。
【0049】まず、図2に示す工程で、p型シリコン基
板1上に素子分離領域2をLOCOS法(局所酸化法)
を用いて形成する。
【0050】次に、図3に示す工程で、900℃の水蒸
気雰囲気中で熱酸化して、p型シリコン基板1の表面上
に厚みが約10nmのゲート酸化膜3を形成した後、基
板の全面にわたって厚みが約300nmのn型アモルフ
ァスシリコン膜4を堆積する。更に、n型アモルファス
シリコン膜4の上面を900℃の希釈酸素雰囲気で熱酸
化して、厚みが約2nmの下方熱酸化膜5を形成する。
【0051】つづいて、図4に示す工程で、基板の全面
上に、バンドギャップ幅がシリコンよりも大きいシリコ
ンカーバイト膜を減圧CVD法(減圧化学気相法)を用
いて堆積し、950℃の希釈酸素雰囲気で熱酸化するこ
とにより、厚みが約2nmの上方熱酸化を形成する。更
に、基板の全面上に厚みが約200nmのn型アモルフ
ァスシリコン膜を堆積した後、レジスト膜9をマスクと
するドライエッチングにより、n型アモルファスシリコ
ン膜,上方熱酸化膜,シリコンカーバイド膜を順次パタ
ーニングする。そして、電荷供給電極8,第2トンネル
障壁膜7,電荷移動層6をそれぞれ形成する。
【0052】次に、図5に示す工程で、基板の全面上
に、減圧CVD法を用いて厚みが約10nmのシリコン
酸化膜10を堆積する。
【0053】さらに、図6に示す工程で、基板の全面上
にn型多結晶シリコン膜を堆積した後、異方性ドライエ
ッチングを用いてn型多結晶シリコン膜をエッチバック
することにより、電荷移動層6の側方に残る導体サイド
ウォールからなる記憶制御ゲート電極11を形成する。
このとき、図6には示されていないが、平面的に見ると
記憶制御ゲート電極11は、シリコン酸化膜10を挟ん
で電荷移動層6の周囲を取り囲むように環状に形成され
る。これにより、記憶制御ゲート電極11による電荷移
動層6のポテンシャルを制御する機能が高くなる。
【0054】この後、図7に示す工程で、フォトリソグ
ラフィー工程とドライエッチング工程とを行なって、シ
リコン酸化膜10と下方熱酸化膜5とn型アモルファス
シリコン膜4とを順次パターニングする。これにより、
メモリトランジスタ101においては、電荷蓄積電極1
2と、第1トンネル障壁膜5aと、被覆酸化膜10aと
が形成される。一方、選択トランジスタ102において
は、選択ゲート電極13と、第1上面絶縁膜5bと第2
上面絶縁膜10bとが形成される。さらに、各電極1
2,13をマスクとしてp型シリコン基板1内に不純物
イオンの注入を行なって、ソース拡散層14,中間拡散
層15,ドレイン拡散層16をそれぞれ形成する。
【0055】最後に、常圧CVD法を用いてBPSG膜
17を堆積した後、図1に示すようにビット線18等の
配線層を形成することにより素子間の電気的接続を行
う。
【0056】なお、本実施形態では、ビット線18と電
荷供給電極8との間に被覆酸化膜10aを介在させて、
ビット線18と電荷供給電極8とは電気的に絶縁されて
いる構成としたが、図1の破線に示すように、ビット線
18を電荷供給電極8に電気的に接続させてもよい。
【0057】ここで、本実施形態のように、ビット線1
8と電荷供給電極8との間に被覆酸化膜10aを介在さ
せた場合には、外部からの電荷を供給しなくても、デー
タ記憶部103内部の電荷の分布状態だけで、メモリト
ランジスタ101の電流を制御することができるので、
消費電力を極めて低く抑制することができる。一方、ビ
ット線18と電荷供給電極8とを電気的に接続させた場
合には、外部からの電荷の供給により、電荷蓄積電極1
2に蓄える電荷量を大きくできるので、書き込み状態と
消去状態との電荷量の差を大きくすることができるの
で、動作のマージンを大きく確保することができ、誤動
作を確実に防止することができる。
【0058】また、本実施形態では、電荷移動層6をバ
ンドギャップ幅がシリコンよりも大きいシリコンカーバ
イドにより構成して、電荷移動層6のバンドギャップ幅
をシリコンで構成されている電荷供給電極8及び電荷蓄
積電極12のバンドギャップ幅よりも大きくなるように
構成している。このような構成により、記憶制御ゲート
電極11の電位が接地電位に固定されている場合には、
電荷供給電極8と電荷蓄積電極12との間で電荷が移動
するのを確実に妨げることができる。また、その場合、
各トンネル障壁膜5a,7が存在しなくても、書き込み
時以外のときに電荷蓄積電極12と電荷供給電極8との
間で電荷が移動するのを妨げることが可能である。
【0059】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0060】図8は、本実施形態に係る不揮発性半導体
メモリ装置のメモリセルアレイの構成を示す電気回路図
である。
【0061】図8において、101はメモリトランジス
タ、102は選択トランジスタ、103はデータ記憶
部、201はビット線、202は書き込みワード線、2
03は読み出しワード線、204は電荷蓄積電極、20
5は電荷供給電極、206は記憶制御ゲート電極、20
8は選択ゲート電極、209はドレイン拡散層をそれぞ
れ示している。ただし、メモリトランジスタ101,選
択トランジスタ102,データ記憶部103の構造は、
ほぼ上記第1の実施形態で説明したとおりであるが、本
実施形態においては、ビット線201と電荷供給電極2
05とが電気的に接続されている点で上記第1の実施形
態とは異なっている。
【0062】図8を参照しながら、本発明の第2の実施
形態に係る不揮発性半導体メモリ装置の構成を説明す
る。
【0063】単位メモリセルは、メモリトランジスタ1
01と、記憶制御用トランジスタとして動作するデータ
記憶部103と、選択トランジスタ102とによって構
成されている。第1の実施形態において説明したよう
に、電荷蓄積電極204は、記憶制御用トランジスタと
して動作するデータ記憶部103のソース・ドレインと
しても、メモリトランジスタ101のゲート電極として
も機能するように各トランジスタ間で共有化されてお
り、メモリトランジスタ101と選択トランジスタ10
2とが直列に接続されている。
【0064】さらに、同一列に配置されたメモリトラン
ジスタ101のドレイン拡散層209及びデータ記憶部
103の電荷供給電極205がビット線201に接続さ
れており、同一行に配置された記憶制御ゲート電極20
6が書き込みワード線202に接続されており、同一行
に配置された選択トランジスタ102の選択ゲート電極
208が読み出しワード線203に接続されている。
【0065】データの書き込みの際には、書き込みワー
ド線202の電位の制御によってデータ記憶部103の
等価回路であるMIS型トランジスタ(記憶制御用トラ
ンジスタ)をオン状態にして、ビット線201の電位に
対応した電荷を電荷蓄積電極204に蓄積する。
【0066】データの消去の際には、書き込みワード線
202の電位の制御によってデータ記憶部103の等価
回路であるMIS型トランジスタをオン状態にして、ビ
ット線201の電位を書き込み時とは逆極性にして、電
荷蓄積電極204に蓄積されている電荷を電荷供給電極
205に移動させる。
【0067】データの読み出しの際には、読み出しワー
ド線203の電位の制御によって選択トランジスタ10
2をオン状態にして、電荷蓄積電極204の電荷量に対
応して流れるメモリトランジスタ101の電流値の変化
をビット線201を介してセンスアンプで増幅する。
【0068】以上のように、本実施形態のメモリセルア
レイの構成により、図1の破線で示す構造を有するメモ
リセルを利用して、データの書き込み,消去,読み出し
が可能な不揮発性半導体メモリ装置を得ることができ
る。しかも、選択トランジスタ102の選択ゲート電極
208の電位と、データ記憶部103の電荷の移動を制
御するための電荷供給電極205の電位とを共通のビッ
ト線201により制御できる構成となっているので、メ
モリセルアレイの動作の制御用信号線の種類数(配線層
の数)を従来のEEPROMよりも増やす必要がない。
言い換えると、3トランジスタで1つのメモリセルを構
成しながら、2本のワード線と1本のビット線とにより
データの書き込み,消去,読み出しを行なうことができ
るという効果を得ることができる。
【0069】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0070】図9〜図12は本発明の不揮発性半導体メ
モリ装置のメモリセルアレイの回路図を示すものであ
る。
【0071】図9〜図12において、101はメモリト
ランジスタ、102は選択トランジスタ、103はデー
タ記憶部、201はビット線、202は書き込みワード
線、203は読み出しワード線、204は電荷蓄積電
極、205は電荷供給電極、206は記憶制御ゲート電
極、207は記憶制御データ電極、208は選択ゲート
電極、209はドレイン拡散層である。
【0072】まず、図9を参照しながら本実施形態に係
る不揮発性半導体メモリ装置の構成を説明する。
【0073】単位メモリセルは、第2の実施形態に係る
不揮発性半導体メモリ装置と同様に、メモリトランジス
タ101と、記憶制御用トランジスタとして動作するデ
ータ記憶部103と、選択トランジスタ102とから構
成されている。本実施形態に係る不揮発性半導体メモリ
装置の構造が上記第2の実施の形態と異なっている点
は、データ記憶部103の電荷供給電極205がビット
線201に直接接続されておらず、電荷供給電極205
と容量結合した記憶制御データ電極207とビット線2
01が接続している点である。すなわち、図1に示すメ
モリセルの構造において、ビット線18が電荷供給電極
8にコンタクトしていない構造となっている。このよう
な構成の場合、データの書き込み・消去の際にメモリセ
ルの外部からビット線201を介してデータ記憶部10
3に電荷が供給されることはなく、データ記憶部103
内の電荷量は一定であり、電荷の分布状態が変化するだ
けである。即ち、電荷供給電極205と電荷蓄積電極2
04との間の電荷のやり取りのみによって、データの書
き込み・消去が行なわれる。
【0074】次に、図10を参照しながら本実施形態に
係る不揮発性半導体メモリ装置のデータの書き込み方法
を説明する。
【0075】図10に示すように、行列状に配置された
4個のメモリセルM00,M01,M10,M11が書
き込みワード線MWL0,MWL1と読み出しワード線
SWL0,SWL1とビット線BL0,BL1によって
接続されている。すべての読み出しワード線SWL0,
SWL1の電位を0Vに設定することによって、全ての
メモリセルの選択トランジスタ102をオフ状態とし
て、ビット線BL0,BL1から選択トランジスタ10
2を介してメモりトランジスタ101に電流が流れない
ように制御する。書き込みワード線MWL0,MWL1
については、選択書き込みワード線MWL1の電位を
1.5Vに設定することによって、メモリセルM10,
M11のデータ記憶部103内での電荷の移動が可能と
なる一方、非選択書き込みワード線MWL0の電位を0
Vに設定することによって、メモリセルM00,M01
のデータ記憶部103内では電荷が移動しないように制
御する。この状態で、ビット線BL0の電位を1.5V
に設定すると、メモリセルM10にのみ1.5Vに対応
した電荷がメモリトランジスタ101の電荷蓄積電極2
04に蓄積され、ビット線BL1の電位を3Vに設定す
ると、メモリセルM11にのみ3Vに対応した電荷がメ
モリトランジスタ101の電荷蓄積電極204に蓄積さ
れることによって、選択的にデータの書き込みがなされ
れる。
【0076】なお、図10には、理解を容易にするため
に、メモリセルアレイ内に4個のメモリセル(2×2行
列)が配置されている状態を示したが、現実の不揮発性
半導体メモリ装置においては、メモリセルアレイ内には
極めて多数のメモリセルがm行n列(m,nは自然数)
として配置されていることはいうまでもない。その場合
には、1本の書き込みワード線を選択して1.5Vに設
定し、その他の書き込みワード線を全て非選択として0
Vに設定すればよい。
【0077】また、本実施形態においては、ビット線の
電位を2種類にしたが、3本以上のビット線に3種類以
上の電位を設定することによって多値メモリとして動作
させることも可能である。
【0078】つづいて、図11を参照しながら本実施形
態に係る不揮発性半導体メモリ装置のデータの消去方法
を説明する。
【0079】すべての読み出しワード線SWL0,SW
L1の電位を0Vに設定することによって、全てのメモ
リセルの選択トランジスタ102をオフ状態として、ビ
ット線BL0,BL1から選択トランジスタ102を介
してメモりトランジスタ101に電流が流れないように
制御する。そして、すべての書き込みワード線MWL
0,MWL1の電位を1.5Vに設定することによっ
て、全てのメモリセルM00,M01,M10,M11
のデータ記憶部103内における電荷の移動が可能とな
る。ここで、すべてのビット線BL0,BL1の電位を
0Vに設定すると、全てのメモリセルM00,M01,
M10,M11のうち書き込み状態にあったメモリトラ
ンジスタ101の電荷蓄積電極204に蓄積されていた
電荷が電荷供給電極205に移動する。これにより、全
てのメモリセルM00,M01,M10,M11の電荷
蓄積電極204内の電荷がリセットされて、データの一
括消去が行なわれる。
【0080】なお、図11には、理解を容易にするため
に、メモリセルアレイ内に4個のメモリセル(2×2行
列)が配置されている状態を示したが、現実の不揮発性
半導体メモリ装置においては、メモリセルアレイ内には
極めて多数のメモリセルがm行n列(m,nは自然数)
として配置されていることはいうまでもない。
【0081】さらに、図12を参照しながら本実施形態
に係る不揮発性半導体メモリ装置のデータの読み出し方
法を説明する。
【0082】すべての書き込みワード線MWL0,MW
L1の電位を0Vに設定することによって、全てのメモ
リセルのデータ記憶部103内で電荷が移動しないよう
に制御する。読み出しワード線SWL0,SWL1につ
いては、選択読み出しワード線SWL1の電位を1.5
Vに設定することによって、メモリセルM10,M11
の選択トランジスタ102をオン状態とする一方、非選
択読み出しワード線SWL0の電位を0Vに設定するこ
とによって、メモリセルM00,M01の選択トランジ
スタ102をオフ状態とする。ここで、ビット線BL0
の電位を0Vに設定すると、メモリセルM10内の選択
トランジスタ102はオン状態であるもののソース・ド
レインの電位が同じであることからメモリトランジスタ
101には電流は流れず、ビット線BL1を1Vに設定
すると、メモリセルM11にのみメモリトランジスタ1
01の電荷蓄積電極204に蓄積された電荷量に応じた
電流値が生じるので、ビット線BL1の電流値またはビ
ット線BL1の電位の変化ををセンスアンプで増幅する
などして、メモリセルM11のデータを選択的に読み出
すことができる。
【0083】なお、本実施形態では、メモリセルM11
のデータのみ選択的に読み出したが、ビット線BL0,
BL1にそれぞれセンスアンプなどの読み出し手段が独
立に接続されている場合は、ビット線BL0,BL1の
電位をいずれも1Vに設定することによって、メモリセ
ルM10,M11を同時に読み出すことも可能である。
【0084】また、図12には、理解を容易にするため
に、メモリセルアレイ内に4個のメモリセル(2×2行
列)が配置されている状態を示したが、現実の不揮発性
半導体メモリ装置においては、メモリセルアレイ内には
極めて多数のメモリセルがm行n列(m,nは自然数)
として配置されていることはいうまでもない。
【0085】本実施形態のメモリセルアレイの構成によ
っても、図1に示す構造を有するメモリセルを利用し
て、データの書き込み,消去,読み出しが可能な不揮発
性半導体メモリ装置を得ることができる。しかも、選択
トランジスタ102の選択ゲート電極208の電位と、
データ記憶部103の電荷の移動を制御するための電荷
供給電極205の電位とを共通のビット線201により
制御できる構成となっているので、メモリセルアレイの
動作の制御用信号線の種類数(配線層の数)を従来のE
EPROMよりも増やす必要がない。よって、上記第2
の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、本
実施形態のメモリセルアレイの構成の場合、既に説明し
たように、データの書き込み,消去時においてデータ記
憶部103内に外部から電荷を供給する必要がなく、デ
ータ記憶部103内における電荷の移動だけで済む。し
たがって、第2の実施形態に比べて、消費電力をより低
減でき、かつ、いっそうの低電圧化を図ることができ
る。
【0086】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体メモリ装置によ
ると、第1導電層と第2導電層との間に電荷移動層を設
け、さらに電荷移動層の側方に記憶制御ゲート絶縁膜を
介して記憶制御ゲート電極を設けて、電荷移動層を介し
て第1導電層と第2導電層との間で電荷の移動が可能
に、かつ、第1導電層と第2導電層との電荷分布に対応
したデータを記憶することが可能に構成下ので、書き込
み・消去の低電圧化と消費電流の低減とを実現するとと
もに、書き込み・消去によるメモリセル特性の信頼性劣
化の生じない不揮発性半導体メモリ装置の提供を図るこ
とができる。
【0087】また、上記不揮発性半導体メモリ装置にお
いて、上記データ記憶部と、メモリトランジスタ及び選
択トランジスタからなる単位メモリセルの複数個を行列
状に配置し、共通行の単位メモリセルの記憶制御ゲート
電極を記憶ワード線で接続し、共通行の単位メモリセル
の選択ゲート電極を選択ワード線で接続するとともに、
共通行の単位メモリセルの不純物拡散層を接続するとと
もに、共通行の単位メモリセルの第2導電層にそれぞれ
接する複数のビット線とをさらに設けることにより、1
種類のビット線で書き込み・消去用のデータ線と読み出
し用のデータ線とを兼用し、高集積化に適した簡略なメ
モリセルアレイ構造を得ることができる。
【0088】また、このメモリセルアレイ構造を有する
不揮発性半導体メモリ装置を利用して、書き込み,消
去,読み出しを行なう駆動方法を提供することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体
メモリ装置の構造を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち素子分離領域を形成する工程を示す
断面図である。
【図3】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち第1トンネル障壁膜となる酸化膜を
形成するまでの工程を示す断面図である。
【図4】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち電荷蓄積電極から電荷供給電極まで
の積層膜を形成するまでの工程を示す断面図である。
【図5】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち記憶制御ゲート絶縁膜となる酸化膜
を形成するまでの工程を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち記憶制御ゲート電極を形成するまで
の工程を示す断面図である。
【図7】第1の実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装
置の製造工程のうち選択トランジスタを形成するまでの
工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体
メモリ装置のメモリセルアレイの構成を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体
メモリ装置のメモリセルアレイの構成を示す回路図であ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導
体メモリ装置のメモリセルアレイのデータの書き込み動
作を説明するための回路図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導
体メモリ装置のメモリセルアレイのデータの消去動作を
説明するための回路図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導
体メモリ装置のメモリセルアレイのデータの読み出し動
作を説明するための回路図である。
【図13】従来の不揮発性半導体メモリ装置の構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2 素子分離領域 3 ゲート酸化膜 4 n型アモルファスシリコン膜 5 第1トンネル障壁膜 6 電荷移動層 7 第2トンネル障壁膜 8 電荷供給電極(第2導電層) 9 レジスト 10 シリコン酸化膜 11 記憶制御ゲート電極 12 電荷蓄積電極(第1導電層) 13 選択ゲート電極 14 ソース拡散層(不純物拡散層) 15 n型拡散層(不純物拡散層) 16 ドレイン拡散層(もう1つの不純物拡散層) 17 BPSG膜 18 ビット線 101 メモリトランジスタ 102 選択トランジスタ 103 データ記憶部 201 ビット線 202 書き込みワード線 203 読み出しワード線 204 電荷蓄積電極 205 電荷供給電極 206 記憶制御ゲート電極 207 記憶制御データ電極 208 ゲート電極 209 ドレイン拡散層
フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AA01 AB01 AC02 AE06 AE07 AE08 5F001 AA02 AB02 AB30 AC02 AC04 AD04 AD12 AD41 AD52 AD62 AE02 AE08 AF06 AF07 AF10 AF25 AG10 AG12 AG21 AG22 AG32 5F083 EP02 EP22 EP32 EP43 ER02 ER03 ER08 ER13 ER14 ER18 ER21 GA05 GA21 GA30 JA02 JA33 KA01 KA05 NA02 PR03 PR12 PR21 PR36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷の蓄積が可能に構成された第1導電
    層と、 上記第1導電層に対向して設けられた第2導電層と、 上記第1導電層と第2導電層との間に介設され、電荷の
    移動が可能に構成された電荷移動層と、 上記電荷移動層の側方に設けられた記憶制御ゲート電極
    と、 上記記憶制御ゲート電極と上記電荷移動層との間に介設
    された記憶制御ゲート絶縁膜とを有するデータ記憶部が
    配置された不揮発性半導体メモリ装置であって、 上記電荷移動層を介して上記第1導電層と上記第2導電
    層との間で、上記第1導電層,第2導電層及び上記記憶
    制御ゲート電極の電位に応じた電荷の移動が可能に、か
    つ、上記第1導電層と上記第2導電層との電荷分布に対
    応したデータを記憶することが可能に構成されているこ
    とを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装
    置において、 上記第1導電層と上記電荷移動層との間に介設され、電
    荷のトンネリングが可能に構成された第1トンネル障壁
    膜と、 上記第2導電層と上記電荷移動層との間に介設され、電
    荷のトンネリングが可能に構成された第2トンネル障壁
    膜とをさらに備えていることを特徴とする不揮発性半導
    体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の不揮発性半導体メ
    モリ装置において、 上記第1導電層をゲート電極とするメモリトランジスタ
    をさらに備え、 上記第1導電層に蓄積される電荷の量に応じた上記メモ
    リトランジスタの電流特性により、上記データ記憶部の
    データを読み出すことが可能に構成されていることを特
    徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の不揮発性半導体メモリ装
    置において、 上記第1導電層に対向する半導体基板をさらに備え、 上記メモリトランジスタは、 上記第1導電層と上記半導体基板との間に介設されたゲ
    ート絶縁膜と、 上記半導体基板内には、上記ゲート絶縁膜を挟んで上記
    第1導電層に対向するチャネル層及びその両側の2つの
    不純物拡散層とが設けられていることを特徴とする不揮
    発性半導体メモリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の不揮発性半導体メモリ装
    置において、 上記記憶制御ゲート電極及び記憶制御ゲート絶縁膜は、
    上記電荷移動層の側方を環状に取り囲んでいることを特
    徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の不揮発性半導体メ
    モリ装置において、 上記記憶制御ゲート電極は、基板上に堆積された導体膜
    に異方性エッチングを施すことにより形成されているこ
    とを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のうちいずれか1つに記載
    の不揮発性半導体メモリ装置において、 上記半導体基板には、上記メモリトランジスタの2つの
    不純物拡散層のうちの一方の不純物拡散層に対向するも
    う1つの不純物拡散層が設けられており、 上記一方の不純物拡散層と上記もう1つの不純物拡散層
    との間の上に設けられた選択ゲート電極を有する選択ト
    ランジスタをさらに備えていることを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載
    の不揮発性半導体メモリ装置において、 上記電荷移動層は、上記第1導電層及び上記第2導電層
    のバンドギャップよりも大きいバンドギャップを有する
    材料により構成されていることを特徴とする不揮発性半
    導体メモリ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載
    の不揮発性半導体メモリ装置において、 上記第1導電層,上記第2導電層及び上記電荷移動層の
    うち少なくともいずれか1つは、シリコンを主成分とし
    て含む材料により構成されていることをことを特徴とす
    る不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の不揮発性半導体メモリ
    装置において、 上記第1トンネル障壁膜及び上記第2トンネル障壁膜の
    うち少なくともいずれか1つは膜厚4nm以下のシリコ
    ン酸化膜により構成されていることを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の不揮発性半導体メモリ
    装置において、 上記データ記憶部,上記メモリトランジスタ及び上記選
    択トランジスタからなる単位メモリセルの複数個を行列
    状に配置し、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ接続
    される接続する複数の記憶ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記選択ゲート電極にそれぞれ接続され
    る複数の選択ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記もう1つの不純物拡散層にそれぞれ
    接続され、かつ、上記複数の単位メモリセルのうち共通
    の行に位置する単位メモリセルの上記第2導電層に少な
    くとも電圧の供給が可能に近接している複数のビット線
    とをさらに備えていることを特徴とする不揮発性半導体
    メモリ装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の不揮発性半導体メモ
    リ装置において、 上記複数のビット線が上記複数の単位メモリセルのうち
    共通の行に位置する単位メモリセルの上記第2導電層に
    接する部位に介設された絶縁膜をさらに備えていること
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  13. 【請求項13】 第1導電層,電荷移動層,第2導電層
    及び上記第1導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介
    して設けられた記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶
    部と、上記第1導電層をゲート電極とするメモリトラン
    ジスタと、上記メモリトランジスタに並列に設けられた
    選択トランジスタとからなる単位メモリセルの複数個を
    行列状に配置し、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ接続
    される接続する複数の記憶ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記選択トランジスタのゲート電極にそ
    れぞれ接続される複数の選択ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記もう1つの不純物拡散層にそれぞれ
    接続され、かつ、上記複数の単位メモリセルのうち共通
    の行に位置する単位メモリセルの上記第2導電層にそれ
    ぞれ接している複数のビット線とを備えた不揮発性半導
    体メモリ装置の駆動方法であって、 上記複数の記憶ワード線のうち、データを書き込むよう
    に選択された単位メモリセルに接続される記憶ワード線
    の電位を第1の値に設定する一方、上記選択された単位
    メモリセルに接続されていない記憶ワード線の電位を第
    2の値に設定し、 上記複数の選択ワード線の全ての電位を共通の第3の値
    に設定して、上記選択トランジスタの全てをオフ状態に
    制御するとともに、 上記複数のビット線の電位を2値以上の第4の値に設定
    することにより、 上記選択された単位メモリセルのデータ記憶部に、上記
    第4の値に対応した2値以上のデータを書き込むことを
    特徴とする不揮発性半導体メモリ装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 第1導電層,電荷移動層,第2導電層
    及び上記第1導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介
    して設けられた記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶
    部と、上記第1導電層をゲート電極とするメモリトラン
    ジスタと、上記メモリトランジスタに並列に設けられた
    選択トランジスタとからなる単位メモリセルの複数個を
    行列状に配置し、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ接続
    される接続する複数の記憶ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記選択トランジスタのゲート電極にそ
    れぞれ接続される複数の選択ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記もう1つの不純物拡散層にそれぞれ
    接続され、かつ、上記複数の単位メモリセルのうち共通
    の行に位置する単位メモリセルの上記第2導電層にそれ
    ぞれ接している複数のビット線とを備えた不揮発性半導
    体メモリ装置の駆動方法であって、 上記複数の記憶ワード線のすべての電位を第1の値に設
    定し、 上記複数の選択ワード線の全ての電位を共通の第2の値
    に設定して、上記選択トランジスタの全てをオフ状態に
    制御するとともに、 上記複数のビット線のすべての電位を共通の第3の値に
    設定することにより、上記複数の単位メモリセルのデー
    タを一括して消去することを特徴とする不揮発性半導体
    メモリ装置の駆動方法。
  15. 【請求項15】 第1導電層,電荷移動層,第2導電層
    及び上記第1導電層の側面に記憶制御ゲート絶縁膜を介
    して設けられた記憶制御ゲート電極を有するデータ記憶
    部と、上記第1導電層をゲート電極とするメモリトラン
    ジスタと、上記メモリトランジスタに並列に設けられた
    選択トランジスタとからなる単位メモリセルの複数個を
    行列状に配置し、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記記憶制御ゲート電極にそれぞれ接続
    される接続する複数の記憶ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記選択トランジスタのゲート電極にそ
    れぞれ接続される複数の選択ワード線と、 上記複数の単位メモリセルのうち共通の行に位置する単
    位メモリセルの上記もう1つの不純物拡散層にそれぞれ
    接続され、かつ、上記複数の単位メモリセルのうち共通
    の行に位置する単位メモリセルの上記第2導電層にそれ
    ぞれ接している複数のビット線とを備えた不揮発性半導
    体メモリ装置の駆動方法であって、 上記複数の記憶ワード線のすべての電位を第1の値に設
    定し、 上記複数の選択ワード線のうち、データを読み出すよう
    に選択された単位メモリセルに接続される選択ワード線
    の電位を第2の値に設定する一方、上記選択された単位
    メモリセルに接続されていない選択ワード線の電位を第
    3の値に設定するとともに、 上記複数のビット線のうち選択された単位メモリセルに
    接続されるビット線の電位を第4の値に設定して、上記
    選択された単位メモリセルの選択トランジスタをオン状
    態に制御することにより、 上記選択された単位メモリセルのデータ記憶部のデータ
    を、上記第1導電層の電荷量に応じた上記メモリトラン
    ジスタの電流特性から読み出すことを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ装置の駆動方法。
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