JP3323079B2 - 半導体記憶装置,その駆動方法及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置,その駆動方法及びその製造方法

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JP3323079B2 JP23927896A JP23927896A JP3323079B2 JP 3323079 B2 JP3323079 B2 JP 3323079B2 JP 23927896 A JP23927896 A JP 23927896A JP 23927896 A JP23927896 A JP 23927896A JP 3323079 B2 JP3323079 B2 JP 3323079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮遊ゲート型電界
効果トランジスタからなる不揮発性メモリセルを搭載し
た半導体記憶装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、不揮発性でかつメモリの書き
込み,消去が可能なメモリとして、EEPROMが知ら
れている。図25(a),(b)は、従来の一般的なE
EPROMの単位セルの構造と消去(電荷の注入),書
き込み(電荷の引き抜き)の原理とを示す図である。E
EPROMの単位セルは、メモリトランジスタとセレク
トンジスタとを直列に接続して構成されている。例えば
p- 型の半導体基板101内の活性領域に高濃度のn型
不純物を導入して、セレクトトランジスタのドレイン領
域102と、セレクトトランジスタのソース領域及びメ
モリトランジスタのドレイン領域として機能するn+ 領
域103と、メモリトランジスタのソース領域104と
が形成されている。そして、半導体基板101の上に絶
縁膜を介してセレクトトランジスタの選択ゲート107
と、メモリトランジスタの浮遊ゲート105とが形成さ
れており、さらに浮遊ゲート105の上に絶縁膜を介し
てメモリトランジスタの制御ゲート106が形成されて
いる。そして、メモリトランジスタのドレイン領域とし
て機能するn+ 領域103の一部と浮遊ゲート105と
の間には、特に薄く形成されたトンネル酸化膜110が
介在している。
【0003】図25(a)に示すように、電子を浮遊ゲ
ート105内に注入する際には、セレクトトランジスタ
のドレイン領域102に低電圧0Vを、選択ゲート10
7及び制御ゲート106に高電圧20Vをそれぞれ印加
すると、セレクトトランジスタがONしてドレイン領域
102からN+ 領域103に電子が流れた後、この電子
がトンネル酸化膜110を介してFNトンネリングによ
り電子が浮遊ゲート105に注入される。
【0004】図25(b)に示すように、浮遊ゲート1
05から電子を引き抜く際には、制御ゲート106には
低電圧0Vを、セレクトトランジスタの選択ゲート10
7及びドレイン領域102には高電圧20Vをそれぞれ
印加すると、浮遊ゲート105内の電子がトンネル酸化
膜110を介してn+ 領域103に引き抜かれた後、セ
レクトトランジスタのドレイン領域102に流れる。
【0005】上記一般的な従来のEEPROMは、メモ
リトランジスタのドレイン領域とゲート電極との間でF
Nトンネリングによる電子の移動を利用して書き込み,
消去を行う技術である。なお、浮遊ゲート105に電子
が注入された状態を消去状態とするか書き込み状態とす
るかは任意に定義することができ、統一的に定められて
いるわけではない。
【0006】一方、上記一般的な従来のEEPROMと
は異なる原理を用いて書き込みを行うようにしたEEP
ROMも提案されている。
【0007】例えば、本発明者は、図26に示すような
ソース側注入を行うデバイスを提案している(特開平5
−226662号公報参照)。この構造では、同図に示
すように、P型シリコン基板200の上に、厚みが10
nm程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜201
を介して、浮遊ゲート202と選択ゲート203とが形
成されている。そして、各ゲート202,203の間及
び側壁にはシリコン酸化膜からなる絶縁膜204が形成
され、各ゲート202,203の上には酸化膜(Oxi
de),窒化膜(Nitride)及び酸化膜(Oxi
de)からなるONO複合絶縁膜を介してポリシリコン
膜からなる制御ゲート電極208が設けられている。ま
た、各ゲート202,203の側方に位置するP型シリ
コン基板200内の領域には不純物拡散層であるドレイ
ン領域205とソース領域206とがそれぞれ形成され
ている。
【0008】このような構造を採ることによって、電子
の浮遊ゲート202への注入動作時に、制御ゲート20
8を12〜17V程度の高い正の電圧に、選択ゲート2
03を1〜2V程度の低い正の電圧にそれぞれ設定する
と、選択ゲート203の下方には弱い反転層が形成さ
れ、浮遊ゲート202の下方の基板内には空乏層が形成
される。すなわち、浮遊ゲート202のソース側端部下
方の反転層とこれに隣接する空乏層との間に高いポテン
シャルギャップが生成される。そして、このポテンシャ
ルギャップを利用して電子を浮遊ゲート202に注入す
ることができる。このような方法によると、セレクトト
ランジスタとメモリトランジスタとを高密度に集約した
微細構造とでき、かつ比較的低いドレイン電圧(この場
合は、5V)にもかかわらず、従来のEEPROMより
も高速の書き込みが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
26に示す半導体記憶装置において、浮遊ゲートにソー
ス側注入方式を利用して電子を注入する方法では、以下
のような問題があった。
【0010】まず、ソース側注入方法によると、比較的
低いドレイン電圧(約5V)で書き込める。しかし、3
V系の電源電圧を使用する場合、トランジスタのしきい
値のばらつきや温度保償を考慮すると、メモリセルとし
ては2V程度のドレイン電圧で十分に書き込める機能が
要求されるので、3V以下の単一電源系での注入は難し
い。
【0011】そこで、この欠点を補うためには、ドレイ
ン電圧のみを電源電圧よりも昇圧すればよいと考えられ
る。しかし、ソース側注入方式を利用した場合の注入電
流は10μA程度であり、最も一般的なチャネルホット
エレクトロン注入におけるmAオーダーの電流よりは桁
違いに少ないものの、一度に注入可能なメモリセルの数
に制限がある。
【0012】さらに、原因は十分解明されていないが、
ソース側注入方式を利用したメモリの注入を行うと特有
のメモリ機能の劣化が生じることが判った。従って、書
き込み,消去サイクルを数万回レベル繰り返すことがで
きる機能しかない。
【0013】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、浮遊ゲート型トランジスタで構成さ
れる不揮発性メモリセルを搭載した半導体記憶装置及び
その駆動方法において、書き込み,消去に必要とされる
電源電圧の低減を図りつつ、書き込み,消去回数の向上
と信頼性の向上とを図ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じた手段は、消去は半導体基板内のソース
・ドレイン間に位置する領域から浮遊ゲートに電子をF
Nトンネリングによって注入することにより行い、書き
込みは浮遊ゲートからFNトンネリングによってドレイ
ン側に引き抜くことにより行うことにある。
【0015】本発明の半導体記憶装置は、半導体基板上
に少なくとも1つのメモリセルを搭載した半導体記憶装
置において、上記メモリセルは、上記半導体基板の第1
導電型の領域内に互いに離間して形成された第2導電型
の第1の拡散層および第2の拡散層と、上記半導体基板
上で上記第1の拡散層の一端部と上記第1、第2の拡散
層間の領域とに跨がって形成された浮遊ゲートと、上記
浮遊ゲートと上記半導体基板との間に形成され、上記浮
遊ゲートと上記第1の拡散層及び上記第1,第2の拡散
層間の領域との間でキャリアのFNトンネリングが可能
に形成された第1の絶縁膜と、上記半導体基板上で上記
第2の拡散層の一端部と上記第1,第2の拡散層間の領
域とに跨がって形成された選択ゲートと、上記選択ゲー
トと上記半導体基板との間に介在する第2の絶縁膜と、
上記浮遊ゲートの上方に形成された制御ゲートと、上記
浮遊ゲートと制御ゲートとの間に介在する第3の絶縁膜
と、上記選択ゲートの上方に形成されたダミーゲート
と、上記ダミーゲートと上記選択ゲートとの間に介在す
る第4の絶縁膜と、上記半導体基板内の上記浮遊ゲート
と上記選択ゲートとの間に位置する領域に形成された第
3の拡散層とを備え、上記浮遊ゲートに電子を注入する
際には、上記第1の拡散層に接続されているビットライ
ンはオープンとし、上記半導体基板を第1の電位に設定
し、上記制御ゲートを上記半導体基板の第1の電位に対
して高電位である第2の電位に設定して、上記半導体基
板内の上記第1及び第2の拡散層の間に位置する領域か
ら上記浮遊ゲートのFNトンネリングにより電子を移動
させる一方、上記浮遊ゲートから電子を引き抜く際に
は、上記制御ゲートを上記第1の拡散層に対して低電位
に設定し、上記浮遊ゲートから上記第1の拡散層にトン
ネリングにより電子を移動させる。
【0016】この構成により、ソース側注入メカニズム
に代わり、FNトンネリングを利用した浮遊ゲートへの
電子の注入が可能となり、電子の注入、引き抜き時に必
要とされる電流が1セル当たり1nA程度に低減され
る。そして、注入に必要な電流が低減することで、ドレ
イン電圧を電源電圧から昇圧して一度に多くのメモリセ
ルへの電子の注入が行われても電力不足をきたすことが
なく、半導体記憶装置の低電圧化が可能となる。また、
従来の一般的なFNトンネリングを利用してドレイン−
浮遊ゲート間で電子の注入,引き抜きを行う半導体記憶
装置に比べ、電子の注入時と引き抜き時とでは、第1の
絶縁膜の異なる部位を電子が通過するので、第1の絶縁
膜の耐久性が向上する。
【0017】上記第1の拡散層は、ドレイン領域であ
り、上記第2の拡散層は、ソース領域であることが好ま
しい。
【0018】上記第1の絶縁膜は、5nm以上で10n
m未満の厚みを有するシリコン酸化膜により構成されて
いることが好ましい。
【0019】上記第3の絶縁膜と上記第4の絶縁膜と
は、同じ絶縁膜をパターニングして形成されたものであ
り、上記浮遊ゲートと上記選択ゲートとは、同じ第1の
導電体膜をパターニングして形成されたものであり、上
記制御ゲートと上記ダミーゲートとは、同じ第2の導電
体膜をパターニングして形成されたものであることによ
り、2つの導電体膜のみで各ゲートを構成でき、コスト
を低減することができる。
【0020】上記制御ゲートは、上記浮遊ゲートと同じ
幅を有し、上記ダミーゲートは、上 記選択ゲートと同じ
幅を有していることが好ましい。
【0021】上記ダミーゲートは、複数のメモリセルに
亘って形成されており、上記選択ゲートのうちメモリセ
ルアレイの端部付近の上記ダミーゲートが除去された部
分にコンタクトするゲート取り出し配線が形成されてい
ることが好ましい。
【0022】本発明の第1の半導体記憶装置の製造方法
は、消去は半導体基板内のソース・ドレイン間に位置す
る領域から浮遊ゲートに電子をFNトンネリングによっ
て注入することにより行い、書き込みは浮遊ゲートから
FNトンリングによってドレイン側に引き抜くことによ
り行う半導体記憶装置の製造方法において、素子分離が
形成された半導体基板上にFNトンネリングが可能なゲ
ート絶縁膜を形成する工程(a)と、上記ゲート絶縁膜
上に第1の導電体膜を形成する工程(b)と、上記第1
の導電体膜のうち上記素子分離上に位置する部分を選択
的に除去して矩形状の開口を形成する工程(c)と、上
記工程(c)の後に、上記第1の導電体膜の上に絶縁膜
を形成する工程(d)と、上記絶縁膜上に第2の導電体
膜を形成する工程(e)と、上記第2の導電体膜をパタ
ーニングして、制御ゲート及びダミーゲートを形成する
工程(f)と、上記第1の導電体膜をパターニングし
て、浮遊ゲート及び選択ゲートを形成する工程(g)
と、上記ダミーゲートの両端部のうち少なくともいずれ
か一方を除去する工程(h)と、上記選択ゲートのうち
上記ダミーゲートが除去された部分にコンタクトするゲ
ート取り出し配線を形成する工程(i)とを含み、上記
工程(g)では、上記浮遊ゲートは、上記第1の導電体
膜に形成された上記開口によって上記素子分離上で分断
され、各メモリセルごとに切り離されて形成されてお
り、上記選択ゲートは複数のメモリセルに亘って形成さ
れる方法である。
【0023】上記ダミーゲートは、複数のメモリセルに
亘って形成されることが好ましい。
【0024】本発明の第2の半導体記憶装置の製造方法
は、半導体基板の第1導電型の領域内に互いに離間して
形成された第2導電型の第1の拡散層および第2の拡散
層と、上記半導体基板上で上記第1の拡散層の一端部と
上記第1、第2の拡散層間の領域とに跨がって形成され
た浮遊ゲートと、上記浮遊ゲートと上記半導体基板との
間に形成され、上記浮遊ゲートと上記第1の拡散層及び
上記第1,第2の拡散層間の領域との間でキャリアのF
Nトンネリングが可能に形成された第1の絶縁膜と、上
記半導体基板上で上記第2の拡散層の一端部と上記第
1,第2の拡散層間の領域とに跨がって形成された選択
ゲートと、上記選択ゲートと上記半導体基板との間に介
在する第2の絶縁膜と、上記浮遊ゲートの上方に形成さ
れた制御ゲートと、上記浮遊ゲートと制御ゲートとの間
に介在する第3の絶縁膜と、上記選択ゲートの上方に形
成されたダミーゲートと、上記ダミーゲートと上記選択
ゲートとの間に介在する第4の絶縁膜と、上記半導体基
板内の上記浮遊ゲートと上記選択ゲートとの間に位置す
る領域に形成された第3の拡散層とを備え、上記浮遊ゲ
ートに電子を注入する際には、上記第1の拡散層に接続
されているビットラインはオープンとし、上記制御ゲー
トを上記半導体基板に対して高電位に設定して、上記半
導体基板内の上記第1及び第2の拡散層の間に位置する
領域から上記浮遊ゲートにFNトンネリングにより電子
を移動させる一方、上記浮遊ゲートから電子を引き抜く
際には、上記制御ゲートを上記第1の拡散層に対して低
電位に設定し、上記浮遊ゲートから上記第1の拡散層に
トンネリングにより電子を移動させる半導体記憶装置の
製造方法であって、素子分離が形成された半導体基板上
にFNトンネリングが可能なゲート絶縁膜を形成する工
程(a)と、上記ゲート絶縁膜上に第1の導電体膜を形
成する工程(b)と、上記第1の導電体膜のうち上記素
子分離上に位置する部分を選択的に除去して矩形状の開
口を形成する工程(c)と、上記工程(c)の後に、上
記第1の導電体膜の上に絶縁膜を形成する工程(d)
と、上記絶縁膜上に第2の導電体膜を形成する工程
(e)と、上記第2の導電体膜をパターニングして、上
記制御ゲート及び上記ダミーゲートを形成する工程
(f)と、上記第1の導電体膜をパターニングして、上
記浮遊ゲート及び上記選択ゲートを形成する工程(g)
とを含み、上記工程(g)では、上記浮遊ゲートは、上
記第1の導電体膜に形成された上記開口によって上記素
子分離上で分断され、各メモリセルごとに切り離されて
形成されており、上記選択ゲートは複数のメモリセルに
亘って形成され、上記ダミーゲートは複数のメモリセル
に亘って形成される方法である。
【0025】上記工程(g)の後に、上記ダミーゲート
の両端部のうち少なくともいずれか一方を除去する工程
(h)と、上記選択ゲートのうち上記ダミーゲートが除
去された部分にコンタクトするゲート取り出し配線を形
成する工程(i)とをさらに含むことができる。
【0026】本発明の半導体記憶装置の駆動方法は、半
導体基板の第1導電型の領域内に互いに離間して形成さ
れた第2導電型の第1の拡散層および第2の拡散層と、
上記半導体基板上で上記第1の拡散層の一端部と上記第
1、第2の拡散層間の領域とに跨がって形成された浮遊
ゲートと、上記浮遊ゲートと上記半導体基板との間に形
成され、上記浮遊ゲートと上記第1の拡散層及び上記第
1,第2の拡散層間の領域との間でキャリアのFNトン
ネリングが可能に形成された第1の絶縁膜と、上記半導
体基板上で上記第2の拡散層の一端部と上記第1,第2
の拡散層間の領域とに跨がって形成された選択ゲート
と、上記選択ゲートと上記半導体基板との間に介在する
第2の絶縁膜と、上記浮遊ゲートの上方に形成された制
御ゲートと、上記浮遊ゲートと制御ゲートとの間に介在
する第3の絶縁膜と、上記選択ゲートの上方に形成され
たダミーゲートと、上記ダミーゲートと上記選択ゲート
との間に介在する第4の絶縁膜と、上記半導体基板内の
上記浮遊ゲートと上記選択ゲートとの間に位置する領域
に形成された第3の拡散層とを有するメモリセルを備え
た半導体記憶装置の駆動方法であって、上記浮遊ゲート
に電子を注入する際には、上記第1の拡散層に接続され
ているビットラインはオープンとし、上記半導体基板を
第1の電位に設定し、上記制御ゲートを上記半導体基板
の第1の電位に対して高電位である第2の電位に設定し
て、上記半導体基板内の上記第1及び第2の拡散層の間
に位置する領域から上記浮遊ゲートにFNトンネリング
により電子を移動させる一方、上記浮遊ゲートから電子
を引き抜く際には、上記制御ゲートを上記第1の拡散層
に対して低電位に設定し、上記浮遊ゲートから上記第1
の拡散層にトンネリングにより電子を移動させる。
【0027】この方法により、ソース側注入ではなく、
FNトンネリングを利用した浮遊ゲートへの電子の注入
が行われるので、電子の注入、引き抜き時に必要とされ
る電流が1セル当たり1nA程度に低減される。そし
て、注入に必要な電流が低減することで、ドレイン電圧
を電源電圧から昇圧して一度に多くのメモリセルへの電
子の注入が行われても電力不足をきたすことがなく、低
電圧化された半導体記憶装置を用いて、多くのメモリセ
ルに対する一括書き込み及び一括消去が可能となる。ま
た、従来の一般的なFNトンネリングを利用してドレイ
ン−浮遊ゲート間で電子の注入,引き抜きを行う方法に
比べ、電子の注入時と引き抜き時とでは、第1の絶縁膜
の異なる部位を電子が通過するので、第1の絶縁膜全体
としての劣化を抑制することができ、信頼性に向上によ
り、半導体記憶装置の寿命を大幅に延ばすことができ
る。
【0028】上記第1の拡散層は、ドレイン領域であ
り、上記第2の拡散層は、ソース領域であることが好ま
しい。
【0029】上記浮遊ゲートに電子を注入する動作を消
去とし、上記浮遊ゲートから電子を引き抜く動作を書き
込みとすることが好ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態) まず、第1の実施形態について、図面を参照しながら説
明する。
【0031】図1は、第1の実施形態に係るEEPRO
Mの構造を示す断面図である。同図に示すように、P型
シリコン基板1には、互いに離間して形成されたN型不
純物拡散層であるドレイン領域2と、ソース領域3とが
設けられている。そして、ソース領域3とドレイン領域
2との間のP型シリコン基板1の上には、ゲート絶縁膜
5を介して第1層ポリシリコン膜からなる選択ゲート6
が設けられている。また、選択ゲート6の両側部にはO
NO膜からなる絶縁膜8を介して堆積された第2層目ポ
リシリコン膜を異方性エッチングして得られるサイドウ
ォールが形成されており、この2つのサイドウォールの
うちのドレイン領域2の上方にある部分が浮遊ゲート7
として機能する。なお、選択ゲート6の上では、比較的
厚いシリコン酸化膜8aが形成されている。さらに、上
記選択ゲート6及び浮遊ゲート7の上にはONO膜から
なる絶縁膜10を介して堆積されたポリシリコン膜から
形成された制御ゲート9が設けられている。なお、ドレ
イン領域2と浮遊ゲート7との間には、10nm程度の
厚みのトンネル酸化膜4が形成されている。
【0032】図2は、図1に示すメモリセルを配置して
構成されるEEPROMのメモリセルアレイの構成を部
分的に示す回路図である。図2に示すように、このメモ
リセルアレイは、行列状に多数のメモリセルMmnを配
置し、かつ各列において、相隣接するメモリセルのドレ
イン領域を共通の領域に形成し相隣接するメモリセルの
ソース領域を共通の領域に形成して構成されている。そ
して、図1に示すメモリセルの各部は、回路上では以下
のように接続されている。各メモリセルの制御ゲート9
は行に沿って延びるワードラインWL1,WL2,…に
接続され、相隣接するメモリセル例えばメモリセルM1
1,M21のドレイン領域2は列に沿って延びる共通の
ビットラインBL1に接続されている。また、2つの行
内のメモリセルによって共有化されている各ソース領域
3を接続するソースラインが設けられ、かつ2つのソー
スラインがさらに1つに共通化されており、4本のワー
ド線に対応する4つの行に1つずつソースラインSSL
1,SSL2,…が設けられている。また、共通の行に
配置されたメモリセルの選択ゲート6は行に沿って延び
る選択ラインSL1,SL2,…にそれぞれ接続されて
いる。
【0033】なお、本発明の半導体記憶装置におけるメ
モリセルアレイにおいて、ソースラインの接続方法は、
本実施形態におけるソースラインの接続方法に限定され
るものではない。
【0034】次に、メモリセルへの書き込み,消去動作
について、表1及び図3〜図7を参照しながら説明す
る。表1はメモリセルM42への書き込み,消去,読出
しの各動作における電位の設定方法を示す一覧表であ
り、図3〜図7は、表1の各動作に対応する各部の電位
を具体的に示す図である。
【0035】
【表1】
【0036】−書き込み(引き抜き)動作− 書き込み動作においては、各選択ラインSL1,SL
2,…を0Vに設定し、各ソースラインSSL1,SS
L2,…をオープンにし、シリコン基板1を接地した状
態で、書き込みを行いたいメモリセルM42の制御ゲー
トが接続されているワードラインWL4に対して書き込
みを行いたいメモリセルM42のドレイン領域が接続さ
れるビットラインBL2の電位をFNトンネル電流が流
れる程度に高く設定する。このように設定することによ
って、浮遊ゲート7に蓄積された電子をドレイン領域2
につまりビットラインBL2へと引き抜く。その場合、
ワードライン,ビットライン,選択ライン等の電位の設
定方式には、下記のような方式1と方式2とがある。
【0037】(方式1) 図3に示すように、メモリが書き込まれるメモリセルM
42に接続されるワードラインWL4の電位を−10V
に,他のワードラインWL1,WL2,WL3,WL
5,…(非選択ワードライン)の電位を0Vにそれぞれ
設定し、メモリセルM42に接続されるビットラインB
L2の電位を正の値5Vに,他のビットラインBL1,
BL3,…をオープンにそれぞれ設定する。また、すべ
ての選択ラインSL1,SL2,…を接地し、すべての
ソースラインSSL1,SSL2,…をオープンにす
る。
【0038】(方式2) 図4に示すように、書き込みを行うメモリセルM42に
接続されるワードラインWL4を接地し,他のワードラ
インWL1,WL2,WL3,WL5,…の電位を6V
にそれぞれ設定し、メモリセルM42に接続されるビッ
トラインBL2の電位を12Vに,他のビットラインB
L1,BL3,…をオープンに設定する。また、すべて
の選択ラインSL1,SL2,…の電位を0Vに設定
し、すべてのソースラインSSL1,SSL2,…をオ
ープンにする。
【0039】以上のような電位の設定方法によって、ワ
ードラインWL4とビットラインBL2の交点に配置さ
れたメモリセルM42のみの浮遊ゲートから電子を選択
的に引き抜くつまりメモリセルM42を書き込み状態に
することが可能になる。
【0040】−消去(注入)動作− メモリセルアレイ中の少なくとも1つのワードラインに
共通に接続されるすべてのメモリセルを消去状態にする
場合、当該ワードラインの電位を正の高い値に設定し、
シリコン基板の電位を低電位にして、制御ゲートとシリ
コン基板との間の電位差を浮遊ゲート−シリコン基板間
にFNトンネル電流が流れる程度に大きく設定する。こ
れによって、メモリセルアレイ中の少なくとも1つのワ
ードラインに共通に接続されるすべてのメモリセルにお
いて、シリコン基板内のソース・ドレイン間に位置する
領域から浮遊ゲート内に電子がトンネル絶縁膜を通して
注入される。
【0041】なお、ソース・ドレイン領域のうち少なく
ともいずれか一方をシリコン基板と同じ電位にしておく
のが好ましい。基板からキャリア(この場合は電子)の
注入を行うには、注入されるキャリアの供給源が必要で
あり、ソース・ドレインのいずれかからキャリアを供給
する必要がある。その際に、ソース・ドレインに印加さ
れる電圧は、基板と同じにすることにより、注入場所の
浮遊ゲート−トンネル膜−基板間のポテンシャルギャッ
プが最も急峻になり注入効率が高くなる。例えばドレイ
ン領域の電位を基板と同じ低電位に設定した場合には、
ドレイン領域自体が浮遊ゲートとトンネル酸化膜を挟ん
で対向しているので、上記目的を容易に果たすことがで
きる。ただし、通常ドレイン領域にはコラムデコーダが
存在しており、このコラムデコーダの電位が正負に変化
できるようにすると回路構造が複雑になるので、ソース
領域から低電位の設定をするほうが有利な場合がある。
ソース領域と浮遊ゲートとは離れているが、上記表1に
示すように、例えば基板側の電位を−8Vにする場合に
は、選択ゲートの電位を−4Vに設定しておいて選択メ
モリセルのソース領域の電位を−8Vに設定すると、選
択ゲートの下方の基板領域の電位を十分に反転させて浮
遊ゲートのソース側端部に対向する基板領域の電位を−
8Vに保つことができる。その場合、非選択のメモリセ
ルのソース領域の電位を−4V(つまり、選択メモリセ
ルのソース領域の電位の半分の値)に設定し、選択ゲー
トの電位を0Vに設定することにより、浮遊ゲートのソ
ース側端部に対向する基板領域の電位を−4Vに保ち、
消去動作を行わないようにできる。
【0042】その際、ワードライン,シリコン基板,ビ
ットライン等の電圧の具体的な設定方法には、例えば下
記のような方法がある。
【0043】(方式1) 図5に示すように、4つのワードラインWL2〜WL5
の電位を10V程度に設定し、この4つのワードライン
WL2〜WL5に対応するソースラインSSL2の電位
を−8Vに設定し、この4つのワードラインWL2〜W
L5に対応する選択ラインSL2〜SL5の電位を−4
Vに設定する。そして、シリコン基板1の電位を−8V
程度に設定する。一方、非選択の選択ラインSL1,S
L6,…及びワードラインWL1,WL6,…を接地
し、非選択のソースラインSSL1,SSL3,…を−
4Vに設定し、すべてのビットラインBL1,BL2,
…をオープンにする。このような電位の設定によって、
4つのワードラインWL2〜WL5に接続されるメモリ
セルの浮遊ゲートに一括して電子が注入される。なお、
すべてのメモリセルを消去状態にする場合には、図5に
示す状態で、すべてのワードラインの電位を10Vに、
すべてのソースラインSSL1,SSL2,…の電位を
−8Vに、すべての選択ラインSL1,SL2,…の電
位を−4Vにそれぞれ設定すればよい。
【0044】以上のような消去方法において、このメモ
リセルアレイは4本分のワードラインWL2〜WL5ご
とのセクター消去あるいは全メモリセルの一括消去が可
能になり、最小消去単位は4本分のワードラインにつな
がるメモリセルの数となる。
【0045】(方式2) 図6に示すように、選択ワードラインWL4の電位を1
5V程度に設定し、非選択のワードラインWL1,WL
2,WL3,WL5,…を接地し、シリコン基板1も接
地する。そして、すべてのビットラインBL1,BL
2,…をオープンにし、すべての選択ラインSL1,S
L2,…及びすべてのソースラインSSL1,SSL
2,…を接地する。なお、すべてのメモリセルを消去状
態にする場合には、図6に示す状態で、すべてのワード
ラインの電位を15Vに設定すればよい。
【0046】以上のような消去方法によって、このメモ
リセルアレイは、各ワードラインWL1,WL2,…毎
のセクター消去あるいは全メモリセルの一括消去が可能
になり、最小消去単位は、一本分のワードラインにつな
がるメモリセルの数となる。
【0047】−読出し動作− 図7に示すように、読出しを行おうとするメモリセルM
42に接続されるワードラインWL4の電位をVcc
(例えば2.5〜3.3V程度)に設定し、他のワード
ラインWL1,WL2,WL3,WL5,…を接地し、
メモリセルM42に接続されるビットラインBL2の電
位を1Vに設定し、他のビットラインBL1,BL3,
…をオープンにし、メモリセルM42に接続される選択
ラインSL4の電位をVccに設定し、他の選択ライン
SL1,SL2,SL3,SL5,…及びすべてのソー
スラインSSL1,SSL2,…を接地する。そして、
シリコン基板1も接地する。
【0048】図8は、本実施形態の方式1による電子の
引き抜き(書き込み)時における信号のパルス幅としき
い値電圧との関係を示す特性図である。従来の各方式に
おいても、浮遊ゲートからの電子の引き抜きは、浮遊ゲ
ートからドレイン領域への電子のFNトンネリングを利
用して行っているので、従来の半導体記憶装置において
も、ほぼ同様の特性が得られる。なお、電子の引き抜き
に要する電流は、いずれも1nA/cell程度であ
る。
【0049】また、図9は、本実施形態の方式1(実線
曲線)及び従来のソース側注入(破線)による電子の注
入時における信号のパルス幅と浮遊ゲート内の電荷量に
相当するしきい値電圧Vthとの関係を示す特性図であ
る。本発明の他の実施形態でも、シリコン基板内のソー
ス・ドレイン間に位置する領域から浮遊ゲートへのFN
トンネリングを利用しているので、ほぼ同様の特性が得
られる。ソース側注入の場合、ある電荷量の注入に要す
る時間は極めて短く高速注入が可能であるが、注入に要
する電流が10μA/cell程度と大きいのに対し、
本発明では注入に要する電流が1nA/cell程度と
極めて小さい。ここで、許容される全電流が100μA
程度とすると、従来のソース側注入によるものでは、1
0個程度のメモリセルにしか注入できない。それに対
し、本発明によるものでは、100000個程度のメモ
リセルへの一括注入が可能となることがわかる。
【0050】以上のデータから、本発明とソース側注入
方式とを比較すると、以下のことがいえる。浮遊ゲート
からの電子の引き抜きに要する時間や電流は、本発明で
も従来の方式によるものでも実質的な差はない。しか
し、本発明のEEPROMにおける浮遊ゲートへの電子
の注入に要する電流は、ソース側注入方式によるEEP
ROMにおける電流の1/10000程度である。した
がって、本発明では、浮遊ゲートに対する電子の注入ま
たは消去のいずれにおいても、多数のメモリセルに一括
して行うことができる。つまり、多数のメモリセルに対
する一括書き込みと一括消去とが可能である。それに対
し、ソース側注入方式では、浮遊ゲートへの電子の注入
を消去と規定するとワード線単位の一括消去ができなく
なるので、通常浮遊ゲートへの電子の注入を書き込みと
して用いるが、その場合、一括書き込みできるメモリセ
ルの数が極めて少なくなる。
【0051】また、従来のドレイン領域から浮遊ゲート
に電子を注入する方式によるEEPROMの場合、電子
の引き抜きと注入とのいずれの場合も酸化膜の同じ部位
を介して電子がFNトンネリングするので、FNトンネ
リングに伴う酸化膜のダメージが大きく、書き込み,消
去を繰り返し行うことができる回数が少なくなる。それ
に対し、本実施形態では、書き込み,消去が、それぞれ
酸化膜の別の部位を介して行われるので、寿命が向上す
ることになる。
【0052】したがって、本実施形態によれば、書き込
み(引き抜き)と消去(注入)の両方にFNトンネル電
流を使用することが可能になる。そして、FNトンネル
電流を利用した注入動作では、上述のように電子を基板
側から注入することによって、従来のソース側注入に比
べてより少ない電流での注入が可能となる。したがっ
て、同時に注入が可能なメモリセルの数も飛躍的に増大
し、システム全体としての高速動作が可能となる。ま
た、このことは、より低い電源電圧を昇圧して書き込み
・消去時の電源として使用することが可能なことをも意
味する。
【0053】さらに、本実施形態に係るEEPROMの
メモリセルの構造では、浮遊ゲート7が選択ゲート6に
対して自己整合的に形成されるため、極めて高密度のE
EPROMを形成しうる利点がある。
【0054】また、本実施形態のごときメモリセルアレ
イの構造及び駆動方法を採用することによって、過剰書
き込み(すなわち電子が過剰に浮遊ゲートから引き抜か
れてメモリセルが常時ON状態になること)を防ぐため
に、従来のFN書き込み、FN消去方式メモリセルアレ
イで必要となっていた書き込みベリファイが不要にな
る。これは、本発明で採用したメモリセルが浮遊ゲート
で覆われていない領域すなわち選択ゲートのみで覆われ
ている領域がソース・ドレイン領域間に存在するためで
ある。したがって、このこともシステム全体としての書
き込み時間の短縮に貢献する。また、本発明のごとき動
作を採用することによって、現時点では最も安定で書き
込み消去ダメージの少ないメカニズム(FN電流)が使
えるために、書換え回数の飛躍的な伸びも期待できる。
【0055】特に、本実施形態のごとく、選択ラインを
列ではなく行に沿って延びるようにしているので、列に
沿って延びるビットラインとは直交する関係となる。そ
れに対し、選択ラインがビットラインと同じく列に沿っ
て延びている場合、読出しを行う際に、非選択のメモリ
セル部分で選択ラインを通してソースとビットラインと
の間にリーク電流が流れることがあり、このリーク電流
によって、選択されたメモリセルが消去状態であるにも
かかわらず書き込み状態と判断されるような誤読出しを
生じる虞れがある。それに対し、本実施形態のような選
択ラインとビットラインとの関係では、上述のような誤
読出しを確実に防止できる。
【0056】(第2の実施形態) 図10は、第2の実施形態に係るEEPROMのメモリ
セルの構造を示す断面図である。本実施形態に係るメモ
リセルの構造は、制御ゲートと選択ゲートとを一体化し
てなる制御選択ゲート12が設けられている点である。
また、ゲート酸化膜5は、第1の実施形態におけるより
もかなり厚くしている。
【0057】本実施形態のような構造では、あるメモリ
セルにおいて選択ラインSLとワードラインWLとが導
通された状態となる。したがって、例えば図3に示す方
式1による浮遊ゲートからの電子引き抜き動作におい
て、選択ラインSL4に−10Vが印加された状態とな
る。つまり、図10に示すメモリセルにおいて、制御選
択ゲート12の電位が低い電位値−10Vに設定されド
レイン領域2の電位が5Vに設定された状態となり、浮
遊ゲート7の電子がドレイン領域2側に引き抜かれる。
そのとき、ソース領域3はオープンとなっているので、
制御選択ゲート12とソース領域3との間で電子の移動
は生じず、何の不具合も生じない。同様に、図4に示す
方式2による書き込み動作においても、不具合は生じな
い。
【0058】また、図5及び図6に示す消去動作におい
ては、制御選択ゲート12とシリコン基板1との間にも
15〜18V程度の電圧が印加されることになるが、制
御選択ゲート12の下方の絶縁膜5を浮遊ゲート7下方
の絶縁膜よりも十分厚くしておけば、ゲート−基板間で
電子の授受が行われることがないので、不具合は生じな
い。
【0059】さらに、図7に示す読出し動作では、読出
しが行われるメモリセルM42に接続されるワードライ
ンWL4,選択ラインSL4の電位が共にVccに設定
されるので、ワードラインと選択ラインとが導通してい
ても不具合はない。
【0060】そして、本実施形態のごとく制御ゲートと
選択ゲートとを一体化した制御選択ゲートを設けた場
合、書き込み,消去,読出し動作はすでに説明した第1
の実施形態における動作と同じ動作を採用することがで
きる。そして、本実施形態の構造では、制御ゲートと選
択ゲートとが一体化されていることで、より高密度なE
EPROMを形成することができる。
【0061】さらに、本実施形態のような構造を採用す
ることで、ワードラインと選択ラインとを1つの配線に
集約することができ、集積度の飛躍的な向上を図ること
ができる。
【0062】(第3の実施形態) 次に、図11〜図15を参照しながら、第3の実施形態
に係るEEPROMについて説明する。
【0063】図11は、第3の実施形態のうち第1のタ
イプのEEPROM中のメモリセルの構造を示す断面図
である。同図に示すように、第1のタイプのEEPRO
Mの場合、P型シリコン基板1上には、同じポリシリコ
ン膜からパターニングされた選択ゲート6と浮遊ゲート
7とが、それぞれ厚みが5〜10nm程度のゲート絶縁
膜5,4を介して形成されている。そして、各ゲート
6,7の間及び側壁にはシリコン酸化膜からなる絶縁膜
8が形成され、各ゲート6,7の上には酸化膜(Oxi
de),窒化膜(Nitride)及び酸化膜(Oxi
de)からなるONO複合絶縁膜10を介してポリシリ
コン膜からなる制御ゲート9が設けられている。また、
各ゲート6,7側方に位置するP型シリコン基板1内の
領域には不純物拡散層であるドレイン領域2とソース領
域3とがそれぞれ形成されている。
【0064】この構造は、上記図27に示す本発明者が
すでに提案したEEPROMの構造と似ているが、本実
施形態ではゲート絶縁膜の厚みを5〜10nmまで薄く
しておき、ソース側注入メカニズムを利用することな
く、シリコン基板1内のソース・ドレイン間に位置する
領域からFNトンネリングにより注入できるように構成
されている点が異なる。このように、浮遊ゲート7内へ
の電子の注入をソース側注入ではなくてFNトンネリン
グを利用して行うことにより、基本的には、上記第1の
実施形態と同様の効果を発揮することができる。しか
も、このような構造では、2層ポリシリコン膜のプロセ
スにより半導体記憶装置を形成できる点で、製造コスト
が上記第1の実施形態よりも安価である利点がある。
【0065】図12は、第3の実施形態のうち第2のタ
イプのEEPROMのメモリセルの構造を示す断面図で
ある。この第2のタイプのEEPROMのメモリセル
は、上記第1のタイプのEEPROMに比べて制御ゲー
ト6と浮遊ゲート7との間隔が比較的広い場合、あるい
はゲート6,7上に薄い絶縁膜10のみを形成する場合
に得られる。この場合、ドレイン領域2,ソース領域3
を形成するための不純物イオンの注入の際に、各ゲート
6,7間に位置するシリコン基板1内の領域にも拡散層
11が形成される。ただし、この構造の場合にも上記第
1のタイプのEEPROMと基本的には同じ効果が得ら
れる。
【0066】図13及び図14は、それぞれ第3の実施
形態のうち第3及び第4のタイプのEEPROMのメモ
リセルの構造を示す断面図であって、それぞれ上記第
1,第2のタイプのEEPROMの制御ゲート9を浮遊
ゲート7の上のみに形成されている構造としたものであ
る。すなわち、第3,第4のタイプのEEPROMによ
れば、制御ゲート9が選択ゲート6の上に存在していな
くても制御ゲート9の機能は発揮でき、かつ制御ゲート
−選択ゲート間の寄生容量が低減されるので、読みだし
速度がより高速になるという利点がある。
【0067】図15は、第3の実施形態のうち第5のタ
イプのEEPROMのメモリセルの構造を示す断面図で
ある。このタイプのEEPROMは、上記第4のタイプ
のEEPROMのメモリセルの浮遊ゲート7と選択ゲー
ト6との間隔を大きくして、制御ゲート9が浮遊ゲート
7の上面上及び両側面上を覆い、かつ選択ゲート6とは
離れている。第5のタイプのEEPROMによれば、浮
遊ゲート7と選択ゲート6との間隔が大きく設定されて
いるので、アライメントずれが生じても制御ゲート9が
選択ゲート6と近接することがない。したがって、確実
に寄生容量を低減できる。また、制御ゲート9と浮遊ゲ
ート7との間の容量が大きくなるので、浮遊ゲート7へ
の電子の注入機能と放出機能とを高めることができる利
点がある。
【0068】次に、図16は、本実施形態のうち第2,
第4及び第5のタイプにおけるメモリセルアレイの構造
の構成を部分的に示す回路図である。図16に示すよう
に、各メモリセルはセレクトトランジスタとメモリトラ
ンジスタとが分離しているが、相隣接するメモリセルの
ドレイン領域を共通の領域に形成し、かつ相隣接するメ
モリセルのソース領域を共通の領域に形成して構成され
ている点で、基本的には上記図2に示すメモリセルアレ
イの構成と同じである。そして、図12,図14及び図
15に示すメモリセルの各部は、回路上では以下のよう
に接続されている。各メモリトランジスタの制御ゲート
9は行に沿って延びるワードラインWL1,WL2,…
に接続され、相隣接するメモリセル例えばメモリセルM
11,M21のドレイン領域2は列に沿って延びる共通
のビットラインBL1に接続されている。また、2つの
行内のメモリセルによって共有化されている各ソース領
域3を接続するソースラインが設けられ、かつ2つのソ
ースラインがさらに1つに共通化されており、4本のワ
ード線に対応する4つの行毎に共通化されたソースライ
ンSSL1,SSL2,…が設けられている。また、共
通の行に配置されたメモリセルの選択ゲート6は行に沿
って延びる選択ラインSL1,SL2,…にそれぞれ接
続されている。なお、メモリトランジスタとセレクトト
ランジスタとの間の拡散層11はいずれの信号線にも接
続されていない。
【0069】次に、メモリセルM22への書き込み,消
去動作について、図17〜図21を参照しながら説明す
る。
【0070】−書き込み(引き抜き)動作− 書き込み動作においては、各選択ラインSL1,SL
2,…を0Vに設定し、各ソースラインSSL1,SS
L2,…をオープンにし、シリコン基板1を接地した状
態で、書き込みを行いたいメモリセルM22の制御ゲー
トが接続されているワードラインWL2に対して書き込
みを行いたいメモリセルM22のドレイン領域が接続さ
れるビットラインBL2の電位をFNトンネル電流が流
れる程度に高く設定する。このように設定することによ
って、浮遊ゲート7に蓄積された電子をドレイン領域2
につまりビットラインBL2へと引き抜く。その場合、
ワードライン,ビットライン,選択ライン等の電位の設
定方式には、下記のような方式1と方式2とがある。
【0071】(方式1) 図17に示すように、メモリが書き込まれるメモリセル
M22に接続されるワードラインWL2の電位を−10
Vに,他のワードラインWL1,WL3,WL4,…の
電位を0Vにそれぞれ設定し、メモリセルM22に接続
されるビットラインBL2の電位を正の値5Vに,他の
ビットラインBL1,BL3,…をオープンにそれぞれ
設定する。また、すべての選択ラインSL1,SL2,
…を接地し、すべてのソースラインSSL1,SSL
2,…をオープンにする。
【0072】(方式2) 図18に示すように、書き込みを行うメモリセルM22
に接続されるワードラインWL2を接地し,他のワード
ラインWL1,WL3,WL4,…の電位を6Vにそれ
ぞれ設定し、メモリセルM22に接続されるビットライ
ンBL2の電位を12Vに,他のビットラインBL1,
BL3,BL4,…をオープンに設定する。また、すべ
ての選択ラインSL1,SL2,…を接地し、すべての
ソースラインSSL1,SSL2,…をオープンにす
る。
【0073】以上のような電位の設定方法によって、ワ
ードラインWL2とビットラインBL2の交点に配置さ
れたメモリセルM22のみの浮遊ゲートから電子を選択
的に引き抜くつまりメモリセルM22を書き込み状態に
することが可能になる。
【0074】−消去(注入)動作− メモリセルアレイ中の少なくとも1つのワードラインに
共通に接続されるすべてのメモリセルを消去状態にする
場合、当該ワードラインの電位を正の高い値に設定し、
シリコン基板の電位を低電位にして、制御ゲートとシリ
コン基板との間の電位差をFNトンネル電流が流れる程
度に大きく設定する。これによって、メモリセルアレイ
中の少なくとも1つのワードラインに共通に接続される
すべてのメモリセルにおいて、シリコン基板内のソース
・ドレイン間に位置する領域から浮遊ゲート内に電子が
トンネル絶縁膜を通して注入される。なお、ソース・ド
レイン領域のうち少なくともいずれか一方をシリコン基
板と同じ電位にしておくのが好ましい。上述の理由によ
る。その際、ワードライン,シリコン基板,ビットライ
ン等の電圧の具体的な設定方法には、例えば下記のよう
な方法がある。
【0075】(方式1) 図19に示すように、4つのワードラインWL2〜WL
5(ワードラインWL5は図示されていない)の電位を
10V程度に設定し、この4つのワードラインWL2〜
WL5に対応するソースラインSSL2の電位を−8V
に設定し、この4つのワードラインWL2〜WL5に対
応する選択ラインSL2〜SL5(選択ラインSL5は
図示されていない)の電位を−4Vに設定し、非選択の
ソースラインSSL1等の電位を−4Vに設定する。そ
して、シリコン基板1の電位を−8V程度に設定する。
一方、非選択の選択ラインSL1等及びワードラインW
L1等を接地し、すべてのビットラインBL1,BL
2,…をオープンにする。このような電位の設定によっ
て、4つのワードラインWL2〜WL5に接続されるメ
モリセルの浮遊ゲートに一括して電子が注入される。な
お、すべてのメモリセルを消去状態にする場合には、図
19に示す状態で、すべてのワードラインWL1,WL
2,…の電位を10Vに、すべてのソースラインSSL
1,…の電位を−8Vに、すべての選択ラインSL1,
SL2,…の電位を−4Vにそれぞれ設定すればよい。
【0076】以上のような消去方法において、このメモ
リセルアレイは4本分のワードラインWL2〜WL5ご
とのセクター消去あるいは全メモリセルの一括消去が可
能になり、最小消去単位は4本分のワードラインにつな
がるメモリセルの数となる。
【0077】(方式2) 図20に示すように、選択ワードラインWL2の電位を
15V程度に設定し、非選択のワードラインWL1,W
L3,WL4,…を接地し、シリコン基板1も接地す
る。そして、すべてのビットラインBL1,BL2,…
をオープンにし、すべての選択ラインSL1,SL2,
…及びすべてのソースラインSSL1,SSL2,…を
接地する。なお、すべてのメモリセルを消去状態にする
場合には、図20に示す状態で、すべてのワードライン
WL1,WL2,…の電位を15Vに設定すればよい。
【0078】以上のような消去方法によって、このメモ
リセルアレイは、各ワードラインWL1,WL2,…毎
のセクター消去あるいは全メモリセルの一括消去が可能
になり、最小消去単位は、一本分のワードラインにつな
がるメモリセルの数となる。
【0079】−読出し動作− 図21に示すように、読出しを行おうとするメモリセル
M22に接続されるワードラインWL2の電位をVcc
に設定し他のワードラインWL1,WL3,WL4,…
を接地し、メモリセルM22に接続されるビットライン
BL2の電位を1Vに設定し他のビットラインBL1,
BL3,…をオープンにし、メモリセルM22に接続さ
れる選択ラインSL2の電位をVccに設定し、他の選
択ラインSL1,SL3,SL4,…及びすべてのソー
スラインSSL1,SSL2,…を接地する。
【0080】以上のような電位の設定方法により、本実
施形態でも、基本的に上記第1の実施形態と同様の書き
込み,消去,読出しを行うことができ、かつ同様の効果
を発揮することができる。
【0081】(第4の実施形態) 次に、第4の実施形態について説明する。図22は、第
4の実施形態に係るEEPROMのメモリセルの断面図
である。同図に示すように、シリコン基板1上にそれぞ
れゲート酸化膜5,4を介して選択ゲート6及び浮遊ゲ
ート7が形成され、浮遊ゲート7の側方に位置するシリ
コン基板1内にドレイン領域2が、選択ゲート6の側方
に位置するシリコン基板1内にソース領域3が、各ゲー
ト6,7間に位置するシリコン基板1内に拡散層11が
それぞれ形成されている点は、上記第3の実施形態にお
ける第5のタイプのEEPROMと同じである。ここ
で、本実施形態のEEPROMでは、浮遊ゲート7及び
選択ゲート6の上に絶縁膜10a,10bを介してそれ
ぞれ制御ゲート9aとダミーゲート9bとが形成されて
いる。この制御ゲート9a及びダミーゲート9bは、同
じ2層目のポリシリコン膜からパターニングされたもの
であり、浮遊ゲート7及び選択ゲート6とそれぞれ同じ
幅を有している。また、各絶縁膜10a,10bは同じ
ONO膜からパターニングされたものである。なお、シ
リコン基板1及び各ゲートの表面上は、絶縁膜13によ
り覆われている。
【0082】次に、図23は本実施形態に係るEEPR
OMのメモリセルアレイにおける製造工程を説明するた
めの平面図である。ただし、製造工程の途中において図
23に示す状態が存在するわけではない。また、図24
(a)〜(c)は、それぞれ図23に示すXXIVa −XXIV
a 線,XXIVb −XXIVb 線及びXXIVc −XXIVc 線における
断面図である。以下、図23及び図24(a)〜(c)
を参照しながら、本実施形態に係るEEPROMの製造
工程と構造とについて説明する。
【0083】製造工程において、シリコン基板1に酸化
膜からなる素子分離20を形成した後、ゲート酸化膜を
形成し、さらにその上に第1層目のポリシリコン膜21
(全体的に斜線を施した部分)を形成する。そして、こ
の第1層目のポリシリコン膜21のうち各素子分離20
上に位置する部分を選択的に除去して矩形状の開口21
aを形成する。そして、図示しないが、第1層目のポリ
シリコン膜の上に絶縁膜を介して第2層目のポリシリコ
ン膜を堆積する。さらに、図示しないが、この第2層目
のポリシリコン膜のうち選択ゲートの上方となる部分を
含む領域で、かつ図中右端に相当する部分を選択的に除
去しておく。これにより、図24(c)に示すように選
択ゲート6からゲート取出し配線23の形成が容易とな
る。この第2層目のポリシリコン膜をパターニングし
て、制御ゲート9a及びダミーゲート9bを形成する。
また、第1層目のポリシリコン膜21も同時にパターニ
ングして、浮遊ゲート7及び選択ゲート6を形成する。
このとき、図24(b)に示すように、第1層目ポリシ
リコン膜21に形成された開口21aのために、浮遊ゲ
ート7は素子分離20上で分断され、各メモリセルごと
に切り離された状態となる。その後、基板の全面上にB
PSG膜等からなる層間絶縁膜24を堆積し、コンタク
ト窓を形成した後、全面にアルミニウム等の金属膜を堆
積する。さらに、この金属膜をパターニングして、ドレ
イン領域2に接続されるビット線22や、選択ゲート6
に接続される選択ゲート取出し配線23を形成する(2
4(a)及び(c)参照)。なお、図示しないが、ソー
ス領域3に接続されるソースラインはさらに上層の配線
層に形成される。
【0084】本実施形態においても、書き込み,消去方
法は、上記第3の実施形態と同じであり、消去の際には
シリコン基板1内のソース・ドレイン間に位置する領域
から浮遊ゲート7に電子を注入し得るように構成されて
いる。したがって、基本的に上記第3の実施形態と同様
の効果を発揮することができる。加えて、制御ゲートと
浮遊ゲートとが同時にレジスト膜をマスクとして形成さ
れるので、上記第3の実施形態における第5のタイプ
(図15参照)のEEPROMに比べ、制御ゲートと浮
遊ゲートとのマスクずれを考慮したマージンが不要にな
り、メモリセルのサイズを縮小できる。また、図15に
示すような制御ゲート9とシリコン基板1とが絶縁膜を
介して近接する部分がないので、書き込み,消去時にシ
リコン基板1上の絶縁膜に高電界が印加される部分がな
く、信頼性も高くなる。
【0085】なお、選択ゲート6の上にダミーゲート9
bが存在していても、本実施形態の図24(c)に示す
ように、メモリセルアレイの端部付近の第2層目ポリシ
リコン膜が除去された部分の選択ゲート6にコンタクト
するゲート取出し配線23を形成することで、選択ゲー
ト6(選択ラインSL)からの信号の取出しが困難とな
ることはない。
【0086】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置によれば、半導
体基板内の第1及び第2の拡散層の間に位置する半導体
基板上に選択ゲートと浮遊ゲートとを並列に配置し、第
1拡散層及び基板と浮遊ゲートとの間にFNトンネリン
グが可能な第1の絶縁膜を介在させて、FNトンネリン
グを利用して半導体基板内の第1及び第2の拡散層間に
位置する領域から浮遊ゲートへの電子の注入と浮遊ゲー
トから第1の拡散層への電子の引き抜きとが可能な構成
としたので、半導体記憶装置の低電圧化及び書き込み速
度の向上と、トンネル絶縁膜の劣化の防止による信頼性
の向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるEEPROMのメモリ
セルの構造を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態におけるEEPROMのメモリ
セルアレイの電気回路図である。
【図3】第1の実施形態におけるEEPROMの方式1
による書き込みを行う際の各部の電圧設定状態を示す電
気回路図である。
【図4】第1の実施形態におけるEEPROMの方式2
による書き込みを行う際の各部の電圧設定状態を示す電
気回路図である。
【図5】第1の実施形態におけるEEPROMの方式1
による消去を行う際の各部の電圧設定状態を示す電気回
路図である。
【図6】第1の実施形態におけるEEPROMの方式2
による消去を行う際の各部の電圧設定状態を示す電気回
路図である。
【図7】第1の実施形態におけるEEPROMの読出し
を行う際の各部の電圧設定状態を示す電気回路図であ
る。
【図8】本発明に係るEERPOMのメモリセルの浮遊
ゲートから電子を引き抜く際の信号のパルス幅としきい
値との関係を示す図である。
【図9】本発明に係るEERPOMのメモリセルの浮遊
ゲートに電子を注入する際の信号のパルス幅としきい値
との関係を示す図である。
【図10】第2の実施形態におけるEEPROMのメモ
リセルの構造を示す断面図である。
【図11】第3の実施形態の第1のタイプにおけるEE
PROMのメモリセルの構造を示す断面図である。
【図12】第3の実施形態の第2のタイプにおけるEE
PROMのメモリセルの構造を示す断面図である。
【図13】第3の実施形態の第3のタイプにおけるEE
PROMのメモリセルの構造を示す断面図である。
【図14】第3の実施形態の第4のタイプにおけるEE
PROMのメモリセルの構造を示す断面図である。
【図15】第3の実施形態の第5のタイプにおけるEE
PROMのメモリセルの構造を示す断面図である。
【図16】第3の実施形態におけるEEPROMのメモ
リセルアレイの電気回路図である。
【図17】第3の実施形態におけるEEPROMの方式
1による書き込みを行う際の各部の電圧設定状態を示す
電気回路図である。
【図18】第3の実施形態におけるEEPROMの方式
2による書き込みを行う際の各部の電圧設定状態を示す
電気回路図である。
【図19】第3の実施形態におけるEEPROMの方式
1による消去を行う際の各部の電圧設定状態を示す電気
回路図である。
【図20】第3の実施形態におけるEEPROMの方式
2による消去を行う際の各部の電圧設定状態を示す電気
回路図である。
【図21】第3の実施形態におけるEEPROMの読出
しを行う際の各部の電圧設定状態を示す電気回路図であ
る。
【図22】第4の実施形態におけるEEPROMのメモ
リセルの構造を示す断面図である。
【図23】第4の実施形態におけるEEPROMのメモ
リセルの製造工程を説明するための平面図である。
【図24】それぞれ図23に示すXXIVa −XXIVa 線、XX
IVb −XXIVb 線及びXXIVc −XXIVc 線における断面図で
ある。
【図25】従来の一般的なEEPROMのメモリセルの
構造を示す断面図である。
【図26】従来のソース側注入を利用したEEPROM
のメモリセルの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ドレイン領域 3 ソース領域 4 トンネル酸化膜 5 ゲート絶縁膜 6 選択ゲート 7 浮遊ゲート 8 シリコン酸化膜 9 制御ゲート 10 ONO膜 M メモリセル WL ワードライン SL 選択ライン BL ビットライン SSL ソースライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−297304(JP,A) 特開 平1−226177(JP,A) 特開 平6−180992(JP,A) 特開 昭62−113478(JP,A) 特開 平6−196714(JP,A) 特開 平5−226662(JP,A) 特開 平6−204495(JP,A) 特開 平1−179369(JP,A) 特開 平2−5470(JP,A) 特開 平3−112166(JP,A) 特開 平5−243530(JP,A) 特開 平7−169288(JP,A) 特開 平7−30003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 27/115 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に少なくとも1つのメモリ
    セルを搭載した半導体記憶装置において、 上記メモリセルは、 上記半導体基板の第1導電型の領域内に互いに離間して
    形成された第2導電型の第1の拡散層および第2の拡散
    層と、 上記半導体基板上で上記第1の拡散層の一端部と上記第
    1、第2の拡散層間の領域とに跨がって形成された浮遊
    ゲートと、 上記浮遊ゲートと上記半導体基板との間に形成され、上
    記浮遊ゲートと上記第1の拡散層及び上記第1,第2の
    拡散層間の領域との間でキャリアのFNトンネリングが
    可能に形成された第1の絶縁膜と、 上記半導体基板上で上記第2の拡散層の一端部と上記第
    1,第2の拡散層間の領域とに跨がって形成された選択
    ゲートと、 上記選択ゲートと上記半導体基板との間に介在する第2
    の絶縁膜と、 上記浮遊ゲートの上方に形成された制御ゲートと、 上記浮遊ゲートと上記制御ゲートとの間に介在する第3
    の絶縁膜と、 上記選択ゲートの上方に形成されたダミーゲートと、 上記ダミーゲートと上記選択ゲートとの間に介在する第
    4の絶縁膜と、 上記半導体基板内の上記浮遊ゲートと上記選択ゲートと
    の間に位置する領域に形成された第3の拡散層とを備
    え、 上記浮遊ゲートに電子を注入する際には、上記第1の拡
    散層に接続されているビットラインはオープンとし、
    記半導体基板を第1の電位に設定し、上記制御ゲートを
    上記半導体基板の第1の電位に対して高電位である第2
    の電位に設定して、上記半導体基板内の上記第1及び第
    2の拡散層の間に位置する領域から上記浮遊ゲートにF
    Nトンネリングにより電子を移動させる一方、 上記浮遊ゲートから電子を引き抜く際には、上記制御ゲ
    ートを上記第1の拡散層に対して低電位に設定し、上記
    浮遊ゲートから上記第1の拡散層にトンネリングにより
    電子を移動させることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1の拡散層は、ドレイン領域であり、 上記第2の拡散層は、ソース領域であることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置に
    おいて、 上記第3の絶縁膜と上記第4の絶縁膜とは、同じ絶縁膜
    をパターニングして形成されたものであり、 上記浮遊ゲートと上記選択ゲートとは、同じ第1の導電
    体膜をパターニングして形成されたものであり、 上記制御ゲートと上記ダミーゲートとは、同じ第2の導
    電体膜をパターニングして形成されたものであることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載
    の半導体記憶装置において、 上記制御ゲートは、上記浮遊ゲートと同じ幅を有し、 上記ダミーゲートは、上記選択ゲートと同じ幅を有して
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載
    の半導体記憶装置において、 上記第1の絶縁膜は、5nm以上で10nm未満の厚み
    を有するシリコン酸化膜により構成されている ことを
    特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれか1項に記載
    の半導体記憶装置において、 上記ダミーゲートは、複数のメモリセルに亘って形成さ
    れており、 上記選択ゲートのうちメモリセルアレイの端部付近の上
    記ダミーゲートが除去された部分にコンタクトするゲー
    ト取り出し配線が形成されていることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  7. 【請求項7】 消去は半導体基板内のソース・ドレイン
    間に位置する領域から浮遊ゲートに電子をFNトンネリ
    ングによって注入することにより行い、書き込みは浮遊
    ゲートからFNトンリングによってドレイン側に引き抜
    くことにより行うように構成された半導体記憶装置の製
    造方法であって、 素子分離が形成された上記半導体基板上にFNトンネリ
    ングが可能なゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、 上記ゲート絶縁膜上に第1の導電体膜を形成する工程
    (b)と、 上記第1の導電体膜のうち上記素子分離上に位置する部
    分を選択的に除去して矩形状の開口を形成する工程
    (c)と、 上記工程(c)の後に、上記第1の導電体膜の上に絶縁
    膜を形成する工程(d)と、 上記絶縁膜上に第2の導電体膜を形成する工程(e)
    と、 上記第2の導電体膜をパターニングして、制御ゲート及
    びダミーゲートを形成する工程(f)と、 上記第1の導電体膜をパターニングして、上記浮遊ゲー
    ト及び選択ゲートを形成する工程(g)と、 上記ダミーゲートの両端部のうち少なくともいずれか一
    方を除去する工程(h)と、 上記選択ゲートのうち上記ダミーゲートが除去された部
    分にコンタクトするゲート取り出し配線を形成する工程
    (i)とを含み、 上記工程(g)では、上記浮遊ゲートは、上記第1の導
    電体膜に形成された上記開口によって上記素子分離上で
    分断され、各メモリセルごとに切り離されて形成され、
    上記選択ゲートは複数のメモリセルに亘って形成される
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 上記ゲート絶縁膜は、5nm以上で10nm未満の厚み
    を有するシリコン酸化膜により構成されることを特徴と
    する半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 上記ダミーゲートは、複数のメモリセルに亘って形成さ
    れることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の第1導電型の領域内に互
    いに離間して形成された第2導電型の第1の拡散層およ
    び第2の拡散層と、上記半導体基板上で上記第1の拡散
    層の一端部と上記第1,第2の拡散層間の領域とに跨が
    って形成された浮遊ゲートと、上記浮遊ゲートと上記半
    導体基板との間に形成され、上記浮遊ゲートと上記第1
    の拡散層及び上記第1,第2の拡散層間の領域との間で
    キャリアのFNトンネリングが可能に形成された第1の
    絶縁膜と、上記半導体基板上で上記第2の拡散層の一端
    部と上記第1,第2の拡散層間の領域とに跨がって形成
    された選択ゲートと、上記選択ゲートと上記半導体基板
    との間に介在する第2の絶縁膜と、上記浮遊ゲートの上
    方に形成された制御ゲートと、上記浮遊ゲートと上記制
    御ゲートとの間に介在する第3の絶縁膜と、上記選択ゲ
    ートの上方に形成されたダミーゲートと、上記ダミーゲ
    ートと上記選択ゲートとの間に介在する第4の絶縁膜
    と、上記半導体基板内の上記浮遊ゲートと上記選択ゲー
    トとの間に位置する領域に形成された第3の拡散層とを
    有するメモリセルを備え、上記浮遊ゲートに電子を注入
    する際には、上記第1の拡散層に接続されているビット
    ラインはオープンとし、上記制御ゲートを上記半導体基
    板に対して高電位に設定して、上記半導体基板内の上記
    第1及び第2の拡散層の間に位置する領域から上記浮遊
    ゲートにFNトンネリングにより電子を移動させる一
    方、上記浮遊ゲートから電子を引き抜く際には、上記制
    御ゲートを上記第1の拡散層に対して低電位に設定し、
    上記浮遊ゲートから上記第1の拡散層にトンネリングに
    より電子を移動させる半導体記憶装置の製造方法であっ
    て、 素子分離が形成された半導体基板上にFNトンネリング
    が可能なゲート絶縁膜を形成する工程(a)と、 上記ゲート絶縁膜上に第1の導電体膜を形成する工程
    (b)と、 上記第1の導電体膜のうち上記素子分離上に位置する部
    分を選択的に除去して矩形状の開口を形成する工程
    (c)と、 上記工程(c)の後に、上記第1の導電体膜の上に絶縁
    膜を形成する工程(d)と、 上記絶縁膜上に第2の導電体膜を形成する工程(e)
    と、 上記第2の導電体膜をパターニングして、上記制御ゲー
    ト及び上記ダミーゲートを形成する工程(f)と、 上記第1の導電体膜をパターニングして、上記浮遊ゲー
    ト及び上記選択ゲートを形成する工程(g)とを含み、 上記工程(g)では、上記浮遊ゲートは、上記第1の導
    電体膜に形成された上記開口によって上記素子分離上で
    分断され、各メモリセルごとに切り離されて形成され、
    上記選択ゲートは複数のメモリセルに亘って形成され、 上記ダミーゲートは複数のメモリセルに亘って形成され
    ることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体記憶装置の製
    造方法において、 上記工程(g)の後に、上記ダミーゲートの両端部のう
    ち少なくともいずれか一方を除去する工程(h)と、 上記選択ゲートのうち上記ダミーゲートが除去された部
    分にコンタクトするゲート取り出し配線を形成する工程
    (i)とをさらに含むことを特徴とする半導体記憶装置
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の第1導電型の領域内に互
    いに離間して形成された第2導電型の第1の拡散層およ
    び第2の拡散層と、上記半導体基板上で上記第1の拡散
    層の一端部と上記第1、第2の拡散層間の領域とに跨が
    って形成された浮遊ゲートと、上記浮遊ゲートと上記半
    導体基板との間に形成され、上記浮遊ゲートと上記第1
    の拡散層及び上記第1,第2の拡散層間の領域との間で
    キャリアのFNトンネリングが可能に形成された第1の
    絶縁膜と、上記半導体基板上で上記第2の拡散層の一端
    部と上記第1,第2の拡散層間の領域とに跨がって形成
    された選択ゲートと、上記選択ゲートと上記半導体基板
    との間に介在する第2の絶縁膜と、上記浮遊ゲートの上
    方に形成された制御ゲートと、上記浮遊ゲートと上記制
    御ゲートとの間に介在する第3の絶縁膜と、上記選択ゲ
    ートの上方に形成されたダミーゲートと、上記ダミーゲ
    ートと上記選択ゲートとの間に介在する第4の絶縁膜
    と、上記半導体基板内の上記浮遊ゲートと上記選択ゲー
    トとの間に位置する領域に形成された第3の拡散層とを
    有するメモリセルを備えた半導体記憶装置の駆動方法で
    あって、 上記浮遊ゲートに電子を注入する際には、上記第1の拡
    散層に接続されているビットラインはオープンとし、
    記半導体基板を第1の電位に設定し、上記制御ゲートを
    上記半導体基板の第1の電位に対して高電位である第2
    の電位に設定して、上記半導体基板内の上記第1及び第
    2の拡散層の間に位置する領域から上記浮遊ゲートにF
    Nトンネリングにより電子を移動させる一方、 上記浮遊ゲートから電子を引き抜く際には、上記制御ゲ
    ートを上記第1の拡散層に対して低電位に設定し、上記
    浮遊ゲートから上記第1の拡散層にトンネリングにより
    電子を移動させることを特徴とする半導体記憶装置の駆
    動方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体記憶装置の駆
    動方法において、 上記第1の拡散層は、ドレイン領域であり、 上記第2の拡散層は、ソース領域であることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載の半導体記憶
    装置の駆動方法において、 上記浮遊ゲートに電子を注入する動作を消去とし、 上記浮遊ゲートから電子を引き抜く動作を書き込みとす
    ることを特徴とする半導体記憶装置の駆動方法。
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