JP2000058024A - 筒形電池及びその製造方法並びに電池用集電体のスポット溶接電極 - Google Patents

筒形電池及びその製造方法並びに電池用集電体のスポット溶接電極

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JP2000058024A
JP2000058024A JP10224884A JP22488498A JP2000058024A JP 2000058024 A JP2000058024 A JP 2000058024A JP 10224884 A JP10224884 A JP 10224884A JP 22488498 A JP22488498 A JP 22488498A JP 2000058024 A JP2000058024 A JP 2000058024A
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浩一 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電効率を高めるとともに、溶接箇所の接触
信頼性を高める。 【解決手段】 負極集電体30の集電本体部31は、電
極体15の下端面に溶接されるとともに、その外周縁か
らはリード片34が延出されつつ折り返して形成され、
リード片34の接触部36がケース11の底部13と溶
接されている。この溶接には、スポット溶接電極40が
用いられており、このスポット溶接電極40は、丸棒状
の電極本体41の先端部分がその軸心から偏心した位置
に設けられ、ここが溶接部42とされている。溶接作業
はスポット溶接電極40の溶接部42とケース11の底
部13との間に接触部36を挟んだ状態で溶接電流が流
されることで行われ、第一次溶接を行った後、スポット
溶接電極40を回転させて溶接箇所を変えてから第二次
溶接を行う。これにより、負極集電体30とケース11
とを2箇所で溶接することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒形電池及びその
製造方法並びに電池用集電体のスポット溶接電極に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、筒形電池として、実公昭60−3
3572に記載されているものが知られている。この筒
形電池は、図8に示すように、有底円筒形のケース1内
に電極体2が密閉されている。この電極体は、正極板2
aと負極板2bとがセパレータ2cを挟んだ状態で巻回
されることで空芯の円筒状に形成されており、ケース1
内において、正極板2aが上方の正極集電体3と、負極
板2bが下方の負極集電体4とそれぞれ接続されてい
る。このうち負極集電体4の中心部分には、U字形のケ
ース接続片4aが下方に切り出して形成されており、こ
のケース接続片4aがケース1に溶接されることで、負
極板2bとケース1とが負極集電体4を介して接続され
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
極体2は電極板を巻回して形成されているため、電極面
積は電極体2の外周側ほど大きくなる。ところが、上記
したケース接続片4aは、負極集電体4の中心付近から
切り出されているため、電極密度の高い外周側からは直
接に集電できず、集電効率が良くないという問題があっ
た。
【0004】また、上記のような構造を有する筒形電池
において、負極集電体4のケース接続片4aをケース1
に接続するには、次のようにしてスポット溶接を行って
いた。このスポット溶接には、図9に示すようなスポッ
ト溶接電極5が用いられている。スポット溶接電極5
は、丸棒状の本体部5aの先端部分がテーパ状に形成さ
れつつ、その先端が本体部5aの軸心位置とされ、ここ
が溶接部5bとされている。スポット溶接を行うには、
まず、ケース1をスポット溶接用の電極台6の上に載せ
た後、負極集電体4が設けられた電極体2をケース1内
に挿入し、ケース1の底部1aに負極集電体4のケース
接続片4aを接触させる。続いて、スポット溶接電極5
を電極体2の空芯部7内に挿入し、溶接部5bとケース
1の底部1aとの間にケース接続片4aを挟んだ状態と
する。そして、スポット溶接電極5と電極台6間に溶接
電流を流すことで、ケース接続片4aとケース1の底部
1aとを溶接することができる。
【0005】従来では、上記のような溶接を一度だけ行
っていた。ところが、近年において用途によっては、大
出力が必要とされることがある。ケースと集電体の接続
部分に大電流が流れると、集電体とケースとの溶接箇所
が1箇所だけでは、溶接箇所に電流集中が起きて抵抗損
が発生することがあり、また接触信頼性も十分ではない
といった問題が生じていた。このような事情に対処する
には、複数箇所で溶接を行うことが考えられるが、電極
体2の空芯部7には、スポット溶接電極5を挿入した状
態で、そのスポット溶接電極5を横方向にずらし得る程
の余裕がないため、空芯部7内でスポット溶接電極5の
位置を変えて複数箇所で溶接することは困難であった。
【0006】本発明は上記のような問題を解決すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、正極板と負極板と
が両極板間にセパレータを挟んだ状態で巻回された電極
体と、この電極体を収容可能な有底筒形のケースと、前
記電極体に接続されてその一方の極板と前記ケースとを
接続するための集電体とを備えてなる筒形電池におい
て、前記集電体は、前記電極体の端面の略全域にわたっ
て宛がわれる集電本体部と、その外周縁から延出して前
記ケースの底部に接続されるリード片とを備える構成と
したところに特徴を有する。請求項2の発明は、請求項
1の発明において、集電体は複数本の前記リード片を備
える構成としたところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、正極板と負極板とが両
極板間にセパレータを挟んだ状態で空芯状に巻回された
電極体と、この電極体を収容可能な有底筒形のケース
と、前記電極体の端面に宛がわれてその一方の極板に接
続されるとともに、前記ケースの底部に溶接された集電
体とを備えた筒形電池を製造する方法であって、前記電
極体に形成された空芯部には、前記集電体と前記ケース
とを溶接するためのスポット溶接電極が挿入可能とされ
ており、このスポット溶接電極の先端には、その電極本
体の軸心から偏心した位置に溶接部が形成され、この溶
接部と前記ケースの底部との間に前記集電体を挟んで第
一次溶接を行った後、前記スポット溶接電極を回転させ
て、前記溶接部と前記ケースとの間に前記集電体を挟ん
で第二次溶接を行う構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記第一
次溶接よりも前記第二次溶接における溶接電力を高くす
る構成としたところに特徴を有する。
【0009】請求項5の発明は、正極板と負極板とが両
極板間にセパレータを挟んだ状態で空芯状に巻回された
電極体と、この電極体を収容可能な有底筒形のケース
と、前記電極体の端面に宛がわれてその一方の極板に接
続されるとともに、前記ケースの底部に溶接されてなる
筒形電池において、前記集電体を前記ケースの底部にス
ポット溶接するためのスポット溶接電極であって、前記
電極体の空芯部に挿入される軸型の電極本体と、その先
端に形成された溶接部とからなり、この溶接部が前記電
極本体の軸心から偏心した位置に設けられている構成と
したところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>集電本体部
は、電極体の端面の略全域に宛がわれた状態で接続され
ており、集電本体部の外周縁から延出されたリード片が
ケースの底部に接続される。ここで、電極体は電極板を
巻回して形成されているから、電極面積は外周へ行くほ
ど大きくなっており、リード片は、その外周部分から直
接に集電することができる。これにより、筒形電池の集
電効率を向上させることができる。 <請求項2の発明>リード片が複数本形成されること
で、集電本体部とケースとを並列回路を介して接続する
ことができるから、電流集中や抵抗損の発生を極力抑え
ることができる。
【0011】<請求項3及び請求項5の発明>集電体と
ケースとを溶接するには、電極体の端面に集電体を接続
した後、その電極体をケース内に収容し、集電体とケー
スの底部を接触させつつ、電極体に形成された空芯部内
にスポット溶接電極を挿入する。スポット溶接電極の溶
接部とケースの底部との間に集電体を挟んだ状態で第一
次溶接が行われる。この後、スポット溶接電極を回転さ
せる。このスポット溶接電極の溶接部は、電極本体の軸
心から偏心した位置に形成されているから、第一次溶接
後、スポット溶接電極をその溶接箇所から所定角度回転
させることで溶接部の位置を変えて第二次溶接を行うこ
とができる。これにより、溶接を2箇所で行うことがで
きるから、集電体とケースとの接触信頼性を高めること
ができる。さらに、溶接が1箇所のみの場合と比べて、
電流集中を防ぎ、抵抗損の発生を抑えることができる。
【0012】<請求項4の発明>第一次溶接によって集
電体とケースとが良好に溶接された後に第二次溶接を行
うと、電流のいくらかがその溶接すべき箇所を通らずに
第一次溶接による溶接箇所を通る。このため、第二次溶
接による溶接状態が不良となることがあるが、この第二
次溶接時の溶接電力を高めることによって第二次溶接の
溶接状態を良好なものとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
6によって説明する。この実施形態では、本発明を電気
自動車に使用される円筒形ニッケル・水素二次電池に適
用した場合を示す。この円筒形電池10は、図1に示す
ように、ケース11内に電極体15が収容されており、
この電極体15をなす正極板16と負極板17とが正極
集電体20と負極集電体30とを介してそれぞれ正電極
28と負電極12とに接続されることで構成されてい
る。
【0014】ケース11は、ニッケルめっきを施した鉄
からなることで負電極12を兼ねており、底部13を備
えた円筒形に形成されている。ケース11の上端付近に
は外周側から絞ることにより、内側に突出する環状突部
14が設けられているとともに上面は開放されている。
電極体15は、正極板16を上方に負極板17を下方に
ずらしつつ、両極板16,17間にセパレータ18を挟
んだ状態で巻回して形成されており、中心には空芯部1
9が形成されている。正極板16には、ニッケルめっき
した帯状の穿孔鋼板にニッケル粉末を焼結させたものに
水酸化ニッケルを含浸したものが用いられ、負極板17
には、ニッケルめっきした帯状の穿孔鋼板に水素吸蔵合
金粉末ペーストを塗布し、乾燥させたものが用いられて
いる。セパレータ18には、ポリオレフィン製の不織布
が用いられている。この電極体15には、水酸化カリウ
ムを主成分とする所定の電解液(図示せず)が浸透され
ている。
【0015】電極体15の上端面には、正極集電体20
が溶接により取り付けられている。正極集電体20は、
例えば純ニッケル板をプレス加工により、円板状に切り
出したものにアニール処理が施されており、中心部分に
中心孔21が設けられるとともに、外周縁部分からは、
複数の接続片22が上方へ延出して設けられている。
【0016】ケース11の上端部分と環状突部14との
間には、外周部分を絶縁パッキン24により覆われた封
口板23が挟持されている。この封口板23は、例えば
鉄板からプレス加工によって円板状にされ、これにニッ
ケルめっきが施されて形成されており、裏面には接続体
25が設けられ、この接続体25には下方の正極集電体
20の接続片22と接続可能な接続突片26が延設され
ている。また、封口板23の上面において中心部分に
は、正電極28をなすキャップ27が設けられている。
【0017】電極体15の下端面には、負極集電体30
が溶接により取り付けられている。この負極集電体30
は、図2に示すように、例えば純ニッケル板をプレス加
工によって切り出したものにアニール処理が施されてお
り、円板状の集電本体部31が形成されている。この集
電本体部31の中心部分には、中心孔32が貫通して設
けられているとともに、外周縁の略等角度間隔の4箇所
には開口スリット33が外側へ開口して設けられてい
る。
【0018】これらの開口スリット33のうち、所定の
隣り合う開口スリット33間における集電本体部31の
外周縁からは、リード片34が外側に延出して設けられ
ており、根元部分から中心側へ折り返し可能とされてい
る。この根元部分には、リード片34の両側に位置して
比較的短い切り込みスリット35が設けられていること
で折り返し作業が容易にされている。リード片34の長
さは、折り返された状態で中心孔32を覆うことが十分
可能な長さとされ、この中心孔32を覆う部分が接触部
36とされている。この接触部36は、図1に示すよう
に、ケース11内においてケース11の底部13と接触
されるようになっており、詳しくは後記するスポット溶
接電極40によってケース11の底部13と溶接される
ようになっている。
【0019】また、開口スリット33から約45度ずれ
た位置において、略等角度間隔の4箇所に長方形のスリ
ット37が設けられている。これらの開口スリット33
及びスリット37の放射方向に沿った辺は、上記したリ
ード片34が折り返される側の反対の面側に折られるこ
とで、かえり部38が突出して設けられている。このか
えり部38は、電極体15の下端面において負極板17
と接続されるようになっている。
【0020】上記したスポット溶接電極40は、図4に
示すように、丸棒状の電極本体41と、その先端の溶接
部42とから構成されている。詳しくは、電極本体41
の先端部分は、テーパ状に形成されており、その先端が
電極本体41の軸心から偏心した位置とされ、ここが溶
接部42とされている。この電極本体41の上部は、図
示しない溶接装置と接続されており、スポット溶接用の
電極台43に対して電極本体41の先端の溶接部42が
近接された状態で溶接電流を流すことが可能とされてい
る。また、電極本体41の径は、電極体15の空芯部1
9の径よりも若干小さい大きさとされている。
【0021】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその組付手順について説明する。まず、ケース11
を電極台43の上に載せた後、図3に示すように、電極
体15の上下の両端面に、正極集電体20と負極集電体
30とをそれぞれ溶接したものをケース11の開放部分
から下方へ挿入する。このとき、負極集電体30のリー
ド片34は、根元部分から下側に折り曲げられつつ中心
側へ折り返されており、接触部36が中心孔32を覆う
ように配されている。電極体15がケース11内に挿入
されたとき、接触部36はケース11の底部13と接触
された状態とされる。
【0022】続いて、図4に示すように、スポット溶接
電極40を上方から電極体15の空芯部19内に挿入す
る。空芯部19内を通過したスポット溶接電極40は、
負極集電体30の中心孔32を通り、先端をなす溶接部
42がリード片34の接触部36に突き当たり、これに
よりスポット溶接電極40の挿入が停止される。これに
より、リード片34の接触部36は、スポット溶接電極
40の溶接部42とケース11の底部13との間に挟ま
れた状態とされる。
【0023】そして、スポット溶接電極40と電極台4
3との間に溶接電流を流すことにより、図5に示すよう
に、リード片34の接触部36とケース11の底部13
とが溶接される。これが第一次溶接とされ、これにより
溶接された部分が第一次溶接箇所50とされる。この第
一次溶接により、負極集電体30と負電極12をなすケ
ース11とが接続されることになる。このときの溶接電
力の値は、第一次溶接が良好に行われるような値に制御
されている。
【0024】第一次溶接の後、スポット溶接電極40を
図5の矢印Aに示す方向に所定角度回転させる。これに
より、電極本体41の軸心から偏心した位置に設けられ
ている溶接部42は、図6に示すように、リード片34
の接触部36において第一次溶接箇所50とは別の位置
に配され、再び接触部36はケース11の底部13との
間に挟まれた状態とされる。
【0025】この状態で溶接電流を流すことで、第二次
溶接がなされ、その溶接部分が第二次溶接箇所51とさ
れる。この第二次溶接を行う際の溶接電力は、既に行わ
れた第一次溶接の際の溶接電力に比べて大きいものとさ
れている。このときの溶接電圧の大きさは、第一次溶接
が良好に行われた場合に、第二次溶接時に流される溶接
電流のうち幾分かが第一次溶接箇所50を通って電極台
43へ流れることがあっても、第二次溶接を良好に行う
のに必要な電流を十分得ることができる大きさとされて
いる。
【0026】このように、溶接が2箇所で行われるか
ら、第一次溶接が良好に行われなかった場合でも、第二
次溶接により第一次溶接をカバーすることができ、溶接
不良を極力防ぐことができる。さらに、溶接が2度とも
良好に行われれば、電池の組み付け後、大電流が流れる
場合でも、溶接箇所に対する電流の集中が極力抑えら
れ、抵抗損の発生を抑えることができる。
【0027】また、負極集電体30のリード片34は、
集電本体部31の外周縁から延出して設けられているこ
とで、電極面積の大きな電極体15の外周側より直接に
集電することができるから、円筒形電池10の集電効率
を高めることができる。
【0028】負極集電体30とケース11とが接続され
た後、図1に示すように、環状突部14が形成されて、
電極体15が固定される。そして、この段階で電解液が
注入され、続いて、封口板23の裏面に設けられた接続
体25の接続突片26と正極集電体20の接続片22と
が溶接され、封口板23は下方へ押し付けられるととも
に、ケース11の上端部分を封口板23の絶縁パッキン
24に加締め付けることで円筒形電池10の組み付けが
完了される。
【0029】以上説明したように本実施形態によれば、
負極集電体30のリード片34は、集電本体部31の外
周縁から延出して設けられ、電極体15の外周側から直
接に集電できるから、円筒形電池10の集電効率を向上
させることができる。
【0030】また、スポット溶接電極40の電極本体4
1の軸心から偏心した位置に溶接部42を設けることに
より、スポット溶接電極40を回転させることで溶接部
42のリード片34の接触部36に対する接触位置を変
えることができ、これにより、スポット溶接を2箇所で
行うことができる。溶接を2箇所で行うことができるか
ら、負極集電体30とケース11との接触信頼性を高め
ることができ、さらには、溶接箇所への電流集中を防
ぎ、抵抗損の発生を極力防ぐことができる。また、第一
次溶接よりも第二次溶接のときの溶接電力の方を大きな
値とすることで、第二次溶接を極力良好に行うことがで
きる。
【0031】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図7に基づいて説明する。この実施形態は、負極
集電体30のリード片34を2箇所に設けるようにした
ものである。すなわち、図7に示すように、集電本体部
31の外周縁において、一方のリード片34Bから18
0度の位置にもう一方のリード片34Bが設けられてお
り、これらのリード片34Bの長さは、折り返された状
態において中心孔32を覆う長さとされている。その他
の構造、作用及び効果は上記した第一実施形態と同一で
あるため省略する。
【0032】集電本体部31の外周縁において、リード
片34Bが対向する位置の2箇所から設けられているか
ら、電極体の外周側からより均一に集電を行うことがで
き、さらに集電効率を向上させることができる。
【0033】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した実施形態では円筒形のニッケル・水素二
次電池について適用した場合を示したが、要は、電池の
形状が筒形であり、電極体の電極面積が外側に多いもの
であれば、例えば、アルカリ電池、リチウムイオン電池
等のように、電池の種類は問わず適用できる。 (2)上記した実施形態では、本発明を負極集電体に適
用した場合について示したが、ケースの底部と接続され
るものであれば、正極集電体に適用してもよい。 (3)上記した実施形態では、リード片の数が1つと2
つのものを示したが、3つでも4つでも勿論よく、ま
た、複数のリード片を設ける場合には、それらが等角度
間隔に配されていなくてもよい。 (4)上記した実施形態では、溶接が2箇所で行われる
場合を示したが、3箇所若しくはそれ以上ノ箇所で行わ
れる場合も、本発明に含まれる。 (5)さらに、溶接が3箇所以上で行われる場合には、
溶接回数が増加するのに従って溶接電力を高めるように
した場合も本発明に含まれる。 (6)上記した実施形態では、スポット溶接電極の形状
は丸棒状とされているが、要は軸型をなしていればよ
く、例えば、電極本体が角棒状とされたものも本発明に
含まれる。 (7)本発明は、集電本体部の外周縁から延出されたリ
ード片を用いた電池であれば、スポット溶接を1回だけ
行う場合にも適用され、また、スポット溶接以外の接続
方法を用いた場合にも適用できる。 (8)本発明は、スポット溶接を2回以上行うものであ
れば、集電体の形状は問わず適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る円筒形電池の断面
【図2】負極集電体の平面図
【図3】電極体をケース内に挿入する動作を示す断面図
【図4】スポット溶接電極を空芯部内に挿入する動作を
示す断面図
【図5】第一次溶接後の状態を示す拡大断面図
【図6】第二次溶接後の状態を示す拡大断面図
【図7】本発明の第2実施形態に係る負極集電体の平面
【図8】従来例の円筒形電池を示す断面図
【図9】溶接動作を示す拡大断面図
【符号の説明】
10…円筒形電池(筒形電池) 11…ケース 13…底部 15…電極体 16…正極板 17…負極板 18…セパレータ 19…空芯部 30…負極集電体(集電体) 31…集電本体部 32…中心孔 34…リード片 36…接触部 40…スポット溶接電極 41…電極本体 42…溶接部 50…第一次溶接箇所 51…第二次溶接箇所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極板と負極板とが両極板間にセパレー
    タを挟んだ状態で巻回された電極体と、この電極体を収
    容可能な有底筒形のケースと、前記電極体に接続されて
    その一方の極板と前記ケースとを接続するための集電体
    とを備えてなる筒形電池において、 前記集電体は、前記電極体の端面の略全域にわたって宛
    がわれる集電本体部と、その外周縁から延出して前記ケ
    ースの底部に接続されるリード片とを備えることを特徴
    とする筒形電池。
  2. 【請求項2】 前記集電体は複数本の前記リード片を備
    えることを特徴とする請求項1記載の筒形電池。
  3. 【請求項3】 正極板と負極板とが両極板間にセパレー
    タを挟んだ状態で空芯状に巻回された電極体と、この電
    極体を収容可能な有底筒形のケースと、前記電極体の端
    面に宛がわれてその一方の極板に接続されるとともに、
    前記ケースの底部に溶接された集電体とを備えた筒形電
    池を製造する方法であって、 前記電極体に形成された空芯部には、前記集電体と前記
    ケースとを溶接するためのスポット溶接電極が挿入可能
    とされており、このスポット溶接電極の先端には、その
    電極本体の軸心から偏心した位置に溶接部が形成され、
    この溶接部と前記ケースの底部との間に前記集電体を挟
    んで第一次溶接を行った後、前記スポット溶接電極を回
    転させて、前記溶接部と前記ケースとの間に前記集電体
    を挟んで第二次溶接を行うことを特徴とする筒形電池の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第一次溶接よりも前記第二次溶接に
    おける溶接電力を高くすることを特徴とする請求項3記
    載の筒形電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 正極板と負極板とが両極板間にセパレー
    タを挟んだ状態で空芯状に巻回された電極体と、この電
    極体を収容可能な有底筒形のケースと、前記電極体の端
    面に宛がわれてその一方の極板に接続されるとともに、
    前記ケースの底部に溶接されてなる筒形電池において、
    前記集電体を前記ケースの底部にスポット溶接するため
    のスポット溶接電極であって、 前記電極体の空芯部に挿入される軸型の電極本体と、そ
    の先端に形成された溶接部とからなり、この溶接部が前
    記電極本体の軸心から偏心した位置に設けられているこ
    とを特徴とする電池用集電体のスポット溶接電極。
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