JP2000058018A - 電池パック - Google Patents

電池パック

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JP2000058018A
JP2000058018A JP10224099A JP22409998A JP2000058018A JP 2000058018 A JP2000058018 A JP 2000058018A JP 10224099 A JP10224099 A JP 10224099A JP 22409998 A JP22409998 A JP 22409998A JP 2000058018 A JP2000058018 A JP 2000058018A
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battery
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Toshiya Suzuki
俊哉 鈴木
Keiji Gima
圭治 儀満
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に2つの電池3,3を前後方向に延びか
つ左右方向に並ぶように収容し、電気機器に対して着脱
自在に構成された電池パック本体1と、この電池パック
本体1の前端面1aに開口された2つのスリット状の電
源端子孔10,10と、電池パック本体1内部の電源端
子孔10,10近傍にそれぞれ設けられた電源端子1
1,11とを備えた電池パックPに対して、電池パック
本体1の前後方向の大きさを出来る限り小さくする。 【解決手段】 電源端子孔10,10を、電池パック本
体1の前端面1aにおける左右方向両端部の下部に配設
する。また、各電源端子孔10を、電池パック本体1の
前端面1aと下面1fとの両方に連続して開口させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器の電源と
して使用する電池パックに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電池パックは、内部に
リチウム電池等の二次電池を収容する電池パック本体を
備え、この電池パック本体は電気機器に対して着脱自在
に構成されている。上記電池は、通常、断面円形の細長
い形状をなしており、例えば図5に示すように、2つの
リチウム二次電池103,103を電池パック本体10
1に収容する場合、その両電池103,103を該各電
池103の長さ方向(第1の方向)と垂直な方向(第2
の方向)に並ぶように配置する。この場合、電池パック
本体101は各電池103の長さ方向に延びる形状をな
し、その電池パック本体101の上記第1の方向におけ
る一方の側に形成した端面101aの第2の方向中央部
には、2つのスリット状の接続端子孔としての電源端子
孔110,110が開口されている。そして、電池パッ
ク本体101内部の上記各電源端子孔110近傍には、
電池パック本体101が電気機器に装着されたときに、
該各電源端子孔110から挿入された電気機器の各雄型
端子135と電気的に接続されるように構成された2つ
の電源端子111,111(接続端子)が設けられてい
る。この各電源端子111以外にもサーミスタ端子等の
接続端子を設ける場合があり、その場合には、その各接
続端子に応じてスリット状の接続端子孔が形成される。
尚、図5中、106は、過充電や過放電が生じたときに
電流を制限する保護回路基板であり、上記各電源端子1
11はこの保護回路基板106にハンダ付けされてい
る。
【0003】一方、例えば実開平5−94953号公報
に示されているように、電池パック本体の外面に断面円
形の端子穴を設け、この端子穴内の内周面や底面に沿っ
て接続端子を配置するようにすることが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図5に示
したものでは、各電池103の端面と電池パック本体1
01の各電源端子孔110が形成された端面101aと
の間に各電源端子111が設けられているため、その各
電源端子111のスペース分だけ電池パック本体101
が第1の方向に長くなる。特に、この各電源端子111
及び電気機器の各雄型端子135は、電池パック本体1
01に振動や衝撃が加わっても互いの電気的結合が容易
に解除されないようにするために、第1の方向にある程
度長くしてあり、この結果、電気機器がかなり大きくな
ってしまうという問題がある。このことは、上記提案例
(実開平5−94953号公報)のものでも同様であ
る。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、電池パック本体の内部
に少なくとも2つの電池を第1の方向に延びかつ該第1
の方向と垂直な第2の方向に並ぶように収容し、電池パ
ック本体の第1の方向における一方の側に形成した第1
の端面にスリット状の接続端子孔を開口させる場合に、
その接続端子孔(又は接続端子)の配置を工夫すること
によって、電池パック本体の第1の方向の大きさを出来
る限り小さくしようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、接続端子孔を、電池パック本体の
第1の端面における第2の方向の両端部に配設するよう
にした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、内部に
少なくとも2つの電池を第1の方向に延びかつ該第1の
方向と垂直な第2の方向に並ぶように収容し、電気機器
に対して着脱自在に構成された電池パック本体と、上記
電池パック本体の上記第1の方向における一方の側に形
成した第1の端面に開口された少なくとも2つのスリッ
ト状の接続端子孔と、上記電池パック本体内部の上記接
続端子孔近傍にそれぞれ設けられ、電池パック本体が上
記電気機器に装着されたときに、該接続端子孔から挿入
された電気機器の雄型端子と電気的に接続されるように
構成された接続端子とを備えた電池パックを対象とす
る。
【0008】そして、上記接続端子孔は、上記電池パッ
ク本体の第1の端面における上記第2の方向の両端部に
配設されているものとする。
【0009】上記の構成により、接続端子孔に対応して
設けられる接続端子を電池の端面と第1の端面との間に
設けずに、第2の方向の両端部に位置する電池の周側面
の側方に配設することができる。この接続端子における
第2の方向の大きさは、第1の方向よりもかなり小さく
することができるので、電池パック本体を第2の方向に
それ程大きくしなくても済む。また、通常、電池は断面
円形であるので、接続端子を、電池の断面における第2
の方向に延びる中央線に対して第1及び第2の方向に共
に垂直な方向における一方の側にずらして配置すること
により、電池パック本体を第2の方向により一層小さく
することができる。さらに、スリットの幅方向を第2の
方向とすることにより、電池パック本体の第1の端面に
断面円形の端子穴を設けてその端子穴内の内周面や底面
に沿って接続端子を配置する場合よりも、電池パック本
体を第2の方向に小さくすることができる。したがっ
て、電池パック本体における第2の方向の大きさをその
まま維持しつつ、第1の方向の大きさを可及的に小さく
することができる。また、2つの電源端子同士を第2の
方向に離して配置することができ、電源端子を保護回路
基板にハンダ付け等により接続するときや接続後に、両
電源端子同士をショートさせる可能性が小さくなり、作
業性や信頼性を向上させることができる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、接続端子孔は、電池パック本体の第1の端面と、
第1及び第2の方向に共に垂直な第3の方向における一
方の側に形成した第2の端面との両方に連続して開口さ
れているものとする。
【0011】この発明により、電池パック本体の電気機
器に対する着脱を、第1の方向だけでなく、第3の方向
にスライドさせて行うようにすることができる。よっ
て、電池パック本体の電気機器に対する着脱方法の自由
度を向上させることができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、電池パック本体の表面に、該電池パック本
体を電気機器に対して着脱するときに把持するための把
持用凹部又は凸部が形成されているものとする。
【0013】このことで、電池パック本体を電気機器に
対して着脱するときに、その着脱を行う者の指が把持用
凹部や凸部に引っ掛かり、指から滑り落ちるのを防止す
ることができる。よって、電池パック本体の電気機器に
対する着脱が容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図4は、本発明の実施形態に
係る電池パックPを示し、この電池パックPは、前後方
向(第1の方向)に延びる電池パック本体1を備えてい
る。この電池パック本体1は、その前後方向両側にそれ
ぞれ形成された前端面1a(第1の端面)及び後端面1
b、左右方向(上記第1の方向と垂直な第2の方向)の
両側にそれぞれ形成された左側面1c及び右側面1d
(「左」及び「右」は、それぞれ電池パック本体1をそ
の前端面1a側から見たときの左右をいう。以下同
じ。)並びに上下方向(上記第1及び第2の方向に共に
垂直な第3の方向)の両側にそれぞれ形成された上面1
e及び下面1f(第2の端面)を有し、その前後両端面
1a,1b、左右両側面1c,1d及び上下両面1e,
1fで囲まれた内部には、図2に示すように、2つのリ
チウム二次電池3,3を前後方向に延びかつ左右方向に
並ぶように収容している。そして、この電池パック本体
1は、前後方向のスライドにより不図示の電気機器の電
池室に対して着脱自在に構成されている。この電気機器
は、上記電池室を閉塞しかつ該電池室を閉塞したときに
電池室側に突出する凸部を有する電池蓋を備えている。
尚、上記電池パック本体1は、該電池パック本体1の上
部を構成する上部ケース1gと、下部を構成する下部ケ
ース1hとからなり、この上部及び下部ケース1g,1
h同士は互いに強固に結合されている。
【0015】上記左側の電池3では該電池3の前端面
が、また右側の電池3では該電池3の後端面がプラス極
にそれぞれ設定されている。そして、この両電池3,3
の後端面には、左右方向に延びる導電性の接続板4の左
右両端部がそれぞれハンダ付けされて、両電池3,3同
士が直列接続されている。
【0016】上記各電池3の前側には、過充電や過放電
が生じたときに電流を制限する保護回路基板6が設けら
れ、この保護回路基板6には、上記各電池3の前端面と
それぞれ接触する2つの電極板7,7が取り付けられて
いる。尚、各電池3の前端面と保護回路基板6との間に
は、各電池3の前端面が上記保護回路基板6における各
電極板7以外の部分と接触しないようにするための絶縁
紙8が、また両電池3,3間には、該両電池3,3同士
が接触しないように絶縁紙9がそれぞれ設けられてい
る。
【0017】上記電池パック本体1の前端面1aには、
図3にも示すように、スリット状の接続端子孔としての
電源端子孔10,10がそれぞれ開口されている。この
各電源端子孔10は、電池パック本体1の前端面1aに
おける左右方向両端部の下部(下部ケース1h)に配設
されている。そして、この各電源端子孔10は、そのス
リットの幅方向が左右方向となるように形成されてい
て、電池パック本体1の前端面1a下部と下面1fの前
端面1a近傍部との両方に連続して開口されている。
【0018】上記電池パック本体1内部の上記各電源端
子孔10近傍には、図4に示すように、電池パック本体
1が、その前端面1aが電気機器の電池室の奥側となる
ように該電池室に装着されたときに、上記電源端子孔1
0,10から挿入された電気機器の電源用雄型端子3
5,35と電気的にそれぞれ接続されるように構成され
た電源端子11,11(接続端子)が設けられている。
この各電源端子11は、互いに左右方向に対向して前後
方向に延びる左右両辺部11a,11aと、この左右両
辺部11a,11aを互いに後端側で繋ぐ連結部11b
とを有している。上記左右両辺部11a,11aの前端
部の対向面には、上記電気機器の各電源用雄型端子35
と接触するように突出する接触部11c,11cがそれ
ぞれ形成されている。すなわち、上記左右両辺部11
a,11aはその接触部11c,11c同士が互いに接
触するように付勢されていて、その間に各電源用雄型端
子35が挿入されて該雄型端子35と各電源端子の接触
部11c,11cとが接触し、このことで電気機器に電
源を供給するようになっている。そして、この各電源端
子11は、図3及び図4に示すように、各電池3の周側
面の側方であって電池パック本体1内部における左右両
側面1c,1dと下面1fとの各隅角部に配設されてい
る。上記各電源端子11の連結部11bの下部には後方
に延びるハンダ部11dが形成され、この各ハンダ部1
1dにリード線12の一端部がハンダ付けされている。
この各リード線12の他端部は上記保護回路基板6にハ
ンダ付けされている。
【0019】上記右側の電池3の下部には該電池3の温
度を測定するサーミスタ15が設けられ、このサーミス
タ15は、前後方向に延びる薄板からなるサーミスタ端
子16と上記右側の電源端子11(負極)のハンダ部1
1dとにそれぞれ接続されている。上記サーミスタ端子
16の前端部は保護回路基板6の前側で上側に折れ曲げ
られてその上端部が保護回路基板6のサーミスタ用ラン
ド部6aにハンダ付けされている。そして、上記電池パ
ック本体1の前端面1aにおいて上記サーミスタ端子1
6の上下方向に延びる前端部に対応する部分(左右方向
略中央部下部)には、円形の第1のサーミスタ端子孔1
7が形成され、電池パック本体1が電気機器の電池室に
装着されたときに、電気機器の温度検出用雄型端子(図
示せず)がこの第1のサーミスタ端子孔17を貫通して
上記サーミスタ端子16に接触するようになっている。
このことで、電気機器は、電池3の温度を検出すること
ができ、その温度が所定以上になると電池3が異常であ
ると判断して、例えば現在行っている動作を中止するよ
うになっている。尚、電池パック本体1の下面1f前端
部において上記サーミスタ端子16に対応する部分に
も、前後方向に延びる長孔状の第2のサーミスタ端子孔
18が形成されている。
【0020】上記左側の電池3の上方には、絶縁紙22
を介して薄板からなる中間端子21が前後方向に延びる
ように設けられ、この中間端子21の後端部は下側に折
り曲げられてその下端部が左側の電池3の後端面にハン
ダ付けされている。一方、中間端子21の前端部は、保
護回路基板6の前側で下側に折り曲げられてその下端部
は保護回路基板6の中間端子用ランド部6bにハンダ付
けされている。
【0021】上記電池パック本体1の前端面1aにおい
て上記中間端子21の前端部に対応する部分(左右方向
略中央部の上部)には、円形の中間端子孔23が形成さ
れ、この中間端子孔23から電池パック本体1内に電圧
測定器のプローブを挿入して個々の電池3の電圧を電池
パック本体1の外部から測定することができるようにな
っている。つまり、左側の電池3の電圧を測定するに
は、電圧測定器の一方のプローブを中間端子孔23から
挿入して中間端子21の前端部に接触させると共に、他
方のプローブを左側の電源端子孔10から挿入して左側
の電源端子11に接触させるようにする。また、右側の
電池3の電圧を測定するには、同様に、2つのプローブ
を中間端子21と右側の電源端子11とにそれぞれ接触
させる。尚、上記中間端子孔23は、通常、電池パック
本体1内部に埃等が入らないようにテープ等によりシー
ルされており、電池パックPに何らかの不良が発生した
ときにその中間端子孔23を開放して各電池3の電圧を
測定することができるようになっている。
【0022】上記電池パック本体1の左右両側面1c,
1dの下部(下部ケース1h)には、前端面1aと後端
面1bとの間の全体に亘って前後方向に延びるように着
脱ガイド用溝26,26がそれぞれ形成され、電気機器
の電池室内に設けた2つのガイド部をこの着脱ガイド用
溝26,26にそれぞれ嵌めた状態で、電池パック本体
1を前後方向にスライドさせて電気機器の電池室に対し
て着脱することができるようになっている。上記左右両
側面1c,1dの着脱ガイド用溝26の溝幅は互いに異
なっていて、左側面1cの着脱ガイド用溝26の方が右
側面1dの着脱ガイド用溝26よりも小さくなってい
る。一方、電気機器の2つのガイド部は、各着脱ガイド
用溝26の溝幅に対応してその厚みが互いに異なってお
り、このことで、電池パック本体1の前後を逆にした状
態では電気機器の各ガイド部を各着脱ガイド用溝26に
嵌合させることができず、電池パック本体1を電気機器
の電池室に装着することができないようになっている。
【0023】また、電池パック本体1の左右両側面1
c,1dにおいて各着脱ガイド用溝26と下面1fとの
間の一部(左右2箇所ずつ)には、下面1fから各着脱
ガイド用溝26に至る2つの切欠き部27,27がそれ
ぞれ形成されている。この左側面1cの両切欠き部2
7,27間における前後方向の距離は、右側面1dの両
切欠き部27,27間よりも短くて互いに異なってい
る。この各切欠き部27は、電池パック本体1の電気機
器に対する着脱方法の自由度を増やすために形成された
ものである。すなわち、電気機器に、各切欠き部27に
対応してガイド部を設けると共に、そのガイド部の前後
方向の長さを各切欠き部27と略同じに設定しておき、
電池パック本体1を電気機器に装着するときには、各ガ
イド部を各切欠き部27に嵌合させて電池パック本体1
を下方向にスライドさせ、各ガイド部が各着脱ガイド用
溝26に嵌まると前側にスライドさせる一方、取り外す
ときには、上記と逆の動作を行うという着脱方法が可能
となる。この着脱方法を選択したときでも、電池パック
本体1の下面1fに各電源端子孔10及び第2のサーミ
スタ端子孔18が形成されているので、各電源端子11
及びサーミスタ端子16と電気機器の電源用雄型端子3
5及び温度検出用雄型端子との各接合は問題なく行うこ
とができる。また、左右両側面1c,1dの両切欠き部
27,27間の前後方向距離が互いに異なっているの
で、この場合も、電池パック本体1の前後を逆にした状
態では電気機器の各ガイド部を各切欠き部27に下面1
f側から嵌合させることができず、電池パック本体1を
電気機器に装着することができないようになっている。
【0024】上記電池パック本体1の上面1e及び後端
面1bの隅角部には、上記電気機器の電池室が電池蓋に
より閉塞されたときに該電池蓋の上記凸部と嵌合可能な
嵌合凹部30が設けられている。このことで、電池蓋の
凸部により電池パック本体1を電池室内に確実に固定す
ることができるようになっている。
【0025】上記電池パック本体1の表面である左右両
側面1c,1d及び上面1eの後部には、電池パック本
体1を電気機器に対して着脱するときに把持するための
把持用凹部32,32,…がそれぞれ形成されている。
この各把持用凹部32は、電池パック本体1を前後方向
にスライドさせて着脱するとき(特に取り外すとき)
に、その着脱を行う者の指が各把持用凹部32に引っ掛
かり、指から滑り落ちるのを防止することができるよう
になっている。また、電池パック本体1の前後両端面1
a,1bの上部にも、把持用凹部33,33がそれぞれ
形成されている。この各把持用凹部33は、電池パック
本体1を上下方向にスライドさせて着脱するときに、上
記各把持用凹部32と同様の働きをするようになってい
る。
【0026】したがって、上記実施形態では、2つのス
リット状の電源端子孔10,10が、電池パック本体1
の前端面1a下部の左右両側面1c,1d近傍に開口さ
れているので、各電源端子孔10に対応して設けられる
各電源端子11を、各電池3の周側面の側方であって電
池パック本体1内部における左右両側面1c,1dと下
面1fとの隅角部に配設することができる。このため、
従来の電池パックのように各電源端子11を各電池3の
前端面と電池パック本体1の前端面1aとの間に設けな
くて済み、スペースを有効に利用することができる。こ
の結果、電池パック本体1を左右方向に大きくすること
なく、前後方向の大きさを従来のものよりもかなり小さ
くすることができる。また、2つの電源端子11,11
同士を離して配置することができ、各電源端子11を保
護回路基板6にハンダ付け等により接続するときや接続
後に、両電源端子11,11同士をショートさせる可能
性が小さくなり、作業性や信頼性を向上させることがで
きる。
【0027】尚、上記実施形態では、各電源端子孔10
を、電池パック本体1の前端面1aにおける左右方向両
端部の下部に配設したが、左右方向両端部であれば、下
部に限らず、上部であってもよい。また、各電源端子孔
10を左右方向両端部の上下方向略中央部に配設したと
しても、各電源端子11の左右方向の大きさは比較的小
さいので、電池パック本体1が左右方向に大きくなるの
を抑制することができる。但し、スペースを有効利用し
てより小さくする観点からは上部又は下部の方が好まし
い。
【0028】また、上記実施形態では、電池パック本体
1に2つの電池3,3を収容したが、3つ以上であって
もよく、この場合、3つ以上の電池3,3,…を左右方
向に並べるようにしてもよい。また、各電池3を左右方
向だけでなく上下方向にも並べる場合には、2つの電源
端子11,11を、電池パック本体1の前端面1aにお
ける上下方向両端部に配設するようにしてもよい。そし
て、各電池3は、リチウム電池以外であってもよく、二
次電池に限らず、一次電池であってもよい。
【0029】さらに、上記実施形態では、サーミスタ端
子16並びに第1及び第2のサーミスタ端子孔17,1
8を、電池パック本体1の左右方向略中央部に設けた
が、サーミスタ端子16を電源端子11と同様の形状に
すると共に、電池パック本体1の前端面における左側の
電源端子孔10近傍に、各電源端子孔10と同様の形状
のサーミスタ端子孔(スリット状の接続端子孔)を設け
るようにしてもよい。この場合でも、電池パック本体1
は左右方向に大きくなることは殆どない。
【0030】また、上記実施形態では、電池パック本体
1を電気機器に対して着脱するときに把持するための各
把持用凹部32,33を設けたが、この各把持用凹部3
2,33の代わりに電池パック本体1の表面(前後両端
面1a,1b、左右両側面1c,1d及び上下両面1
e,1f)に把持用凸部を形成するようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、内部に少なくとも2つの電池を第1の方向に延
びかつ該第1の方向と垂直な第2の方向に並ぶように収
容する電池パック本体と、この電池パック本体の上記第
1の方向における一方の側に形成した第1の端面に開口
された少なくとも2つのスリット状の接続端子孔と、上
記電池パック本体内部の上記接続端子孔近傍にそれぞれ
設けられた接続端子とを備えた電池パックに対して、上
記接続端子孔を、上記電池パック本体の第1の端面にお
ける上記第2の方向の両端部に配設したことにより、電
池パック本体における第2の方向の大きさをそのまま維
持しつつ、第1の方向の大きさを可及的に小さくするこ
とができる。また、2つの電源端子同士をショートさせ
ることなく、作業性や信頼性の向上化を図ることができ
る。
【0032】請求項2の発明によると、接続端子孔を、
電池パック本体の第1の端面と、第1及び第2の方向に
共に垂直な第3の方向における一方の側に形成した第2
の端面との両方に連続して開口したことにより、電池パ
ック本体の電気機器に対する着脱方法の自由度の向上化
を図ることができる。
【0033】請求項3の発明によると、電池パック本体
の表面に、該電池パック本体を電気機器に対して着脱す
るときに把持するための把持用凹部又は凸部を形成した
ことにより、電池パック本体の電気機器に対する着脱の
容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電池パックを示す斜視
図である。
【図2】電池パックの内部を示す分解斜視図である。
【図3】電池パック本体の前端面側から見た正面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】電池パックの従来例を示す図4相当図である。
【符号の説明】
P 電池パック 1 電池パック本体 1a 前端面(第1の端面) 1f 下面(第2の端面) 3 電池 10 電源端子孔(接続端子孔) 11 電源端子(接続端子) 32,33 把持用凹部 35 電源用雄型端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に少なくとも2つの電池を第1の方
    向に延びかつ該第1の方向と垂直な第2の方向に並ぶよ
    うに収容し、電気機器に対して着脱自在に構成された電
    池パック本体と、 上記電池パック本体の上記第1の方向における一方の側
    に形成した第1の端面に開口された少なくとも2つのス
    リット状の接続端子孔と、 上記電池パック本体内部の上記接続端子孔近傍にそれぞ
    れ設けられ、電池パック本体が上記電気機器に装着され
    たときに、該接続端子孔から挿入された電気機器の雄型
    端子と電気的に接続されるように構成された接続端子と
    を備えた電池パックであって、 上記接続端子孔は、上記電池パック本体の第1の端面に
    おける上記第2の方向の両端部に配設されていることを
    特徴とする電池パック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電池パックにおいて、 接続端子孔は、電池パック本体の第1の端面と、第1及
    び第2の方向に共に垂直な第3の方向における一方の側
    に形成した第2の端面との両方に連続して開口されてい
    ることを特徴とする電池パック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電池パックにおい
    て、 電池パック本体の表面に、該電池パック本体を電気機器
    に対して着脱するときに把持するための把持用凹部又は
    凸部が形成されていることを特徴とする電池パック。
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