JP2000055118A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP2000055118A
JP2000055118A JP10227056A JP22705698A JP2000055118A JP 2000055118 A JP2000055118 A JP 2000055118A JP 10227056 A JP10227056 A JP 10227056A JP 22705698 A JP22705698 A JP 22705698A JP 2000055118 A JP2000055118 A JP 2000055118A
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JP
Japan
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concave spherical
spherical surface
ball
large ball
small balls
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JP10227056A
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English (en)
Inventor
Umemitsu Kobayashi
梅光 小林
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部構造物上の上面に形成された凹球面に複
数の小ボールを介して大ボールを入れ、大ボールで上部
構造物を支持した転がり免震装置において、その各ボー
ルの回転性を改善して免震性能を上げる。 【解決手段】 下部構造物1の固定盤11の上面に形成
された凹球面12に複数の小ボール13を保持器15で
回転可能に保持して配置し、複数の小ボール13で1個
の大ボール14を回転可能に支持した免震装置で、地震
で固定盤11が横揺れすると大ボール14が上部構造物
2の下面に沿って回転し、この回転で小ボール13が凹
球面12に沿って転動してこれと共に保持器15も移動
し、この保持器15の移動で小ボール13の回転性が安
定して大ボール14が円滑に回転し、固定盤11が横揺
れしても上部構造物2を静止させる免震性能が安定して
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震などの横揺れ
を吸収して美術品等の展示物や横揺れに弱い精密機械類
を保護する用途に有効な免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記免震装置として、図5に示すような
転がり免震装置が知られている。同図の免震装置は、建
造物の床等の下部構造物1と展示品陳列台等の上部構造
物2の間の複数箇所に設置されるもので、下部構造物1
上に固定された固定盤4と、固定盤4の略水平な上面に
形成された凹球面5に各々回転可能に嵌入された複数の
小ボール6と1個の大ボール7を有する。凹球面5に複
数の小ボール6を介して大ボール7が受支され、凹球面
5上に突出する大ボール7の頂面で上部構造物2の略水
平な座面3が支持される。
【0003】固定盤4の凹球面5は略半球面で、その上
端開口にボール飛び出し防止用のストッパー8が固定さ
れる。複数の小ボール6の外径は、凹球面5の半径とこ
の半径より小さい大ボール7の半径の差に相当する。複
数の小ボール6が凹球面5と大ボール7の間に収容され
て大ボール7を凹球面5に支持し、大ボール7が凹球面
5と同心状態で回転する。
【0004】地震で下部構造物1と固定盤4が横揺れす
ると、大ボール7が上部構造物2の座面3との摩擦抵抗
で回転して座面3を横移動し、この大ボール7の回転で
複数の各小ボール6が同方向に凹球面5に沿って転動
(公転)する。大ボール7の回転と小ボール6の転動
で、固定盤4が横揺れしても上部構造物2は横揺れせず
に静止して、美術品等の展示物や横揺れに弱い精密機械
類の地震による転倒や破損等の発生を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】固定盤4が横揺れして
大ボール7が回転し、小ボール6が転動すると、隣接す
る小ボール6同士が衝突したり離れたりして不安定な状
態で転動するために、複数の各小ボール6の回転性にば
らつきが発生し、このばらつきで大ボール7の回転性も
不安定になることがある。また、凹球面5で小ボール6
が転動する場合、その移動方向の最上部の小ボール6が
ストッパー8へと押し上げられてストッパー8に摩擦接
触し、このときの摩擦抵抗で小ボール6の回転性が低下
して大ボール7の回転性を損なうことがある。そのた
め、各小ボール6の回転性のばらつきや、一部の小ボー
ル6の回転性の低下が原因して、転がり免震装置の免震
性能が不安定になることがある。
【0006】本発明の目的は、小ボールと大ボールの回
転が常に円滑に行われるようにして免震性能を安定させ
た免震装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部構造物上
の固定盤の略水平な上面に形成された凹球面に複数の小
ボールとこの小ボールより大径の1個の大ボールを、凹
球面と大ボールの間で小ボールが転動することで大ボー
ルが凹球面と同心状態で回転するように収容し、凹球面
から突出する大ボールとの点接触で上部構造物の略水平
な座面を支持するようにした免震装置において、複数の
小ボールを、この各小ボールの間隔を所定に保持する保
持器により回転自在に凹球面と大ボールの間で保持した
ことにより、上記目的を達成するものである。
【0008】ここで、保持器は固定盤の凹球面に合う凹
球板で、複数箇所に小ボールが収容されるボール保持穴
を有する。この保持器のボール保持穴に収容された小ボ
ールが転動することで保持器も小ボールと共に移動し、
複数の各小ボールの間隔を一定に保ち、各小ボールの回
転性を安定したものにして結果的に大ボールの回転性を
安定させる。
【0009】また、本発明では、保持器の下面側の複数
箇所に、先端面が凹球面に摺動可能に接触して保持器と
凹球面の間隔を一定に維持する突起を形成することが望
ましい。ここでの突起は、固定盤の凹球面と保持器の間
隔を安定したものにして凹球面での保持器の移動を安定
させる。
【0010】
【発明の実施の形態】第1の実施形態を図1乃至図3に
示し、また、第2の実施形態を図4に示して、以下、順
に説明する。
【0011】図1の第1の実施形態に示される免震装置
は、図5の免震装置と同様に建造物の床等の下部構造物
1と展示品陳列台等の上部構造物2の間の複数箇所に設
置されるもので、下部構造物1上に固定された固定盤1
1と、固定盤11の略水平な上面に形成された凹球面1
2に回転可能に収容された複数の小ボール13と1個の
大ボール14と、本発明の特徴とする保持器15と、凹
球面12からの大ボール14と保持器15の飛び出しを
防止するカバー20とを有する。凹球面12に複数の小
ボール13を介して大ボール14が受支され、凹球面1
2上に突出する大ボール14の頂面で上部構造物2の略
水平な座面3が支持される。
【0012】固定盤11の凹球面12は略半球面で、こ
の凹球面12と同心球状の保持器15で保持されて複数
の小ボール13が凹球面12に配置される。複数の各小
ボール13の径は、凹球面12の半径とこの半径より小
さい大ボール14の半径の差に相当する。保持器15で
保持された複数の小ボール13が凹球面12と大ボール
14の間に収容されて大ボール14を凹球面12に支持
し、大ボール14が凹球面12と同心状態で回転する。
【0013】図2(A)(B)に示すように、保持器1
5は凹球面12に合う略半球板で、小ボール13が回転
可能に収容されるボール保持穴16が形成される。尚、
保持器15は、例えば摺動特性の良好な樹脂材料で形成
することができる。各ボール保持穴16に小ボール13
が1個ずつ収容されて保持された状態で、保持器15と
複数の小ボール13が凹球面12に配置され、その各小
ボール13上に1個の大ボール14が設置される。
【0014】固定盤11の凹球面12に小ボール13を
介して大ボール14が設置された後、固定盤11上にカ
バー20が固定される。カバー20は、大ボール14の
頂面部から下を非接触で覆う頂部開口のドーム板で、そ
の頂部開口21から大ボール14の頂面部が突出する。
固定盤11が地震などで上下に振動して、大ボール14
が凹球面12から上に少し飛び上がるとカバー20の頂
部開口21のエッジに当接して、大ボール14が凹球面
12から外に飛び出さないようにしてある。
【0015】また、カバー20の内面は、凹球面12の
上端開口面から上にいくほど徐々に大ボール14に接近
するようにして、凹球面12から保持器15と小ボール
13が飛び出さないようにしてある。このようにカバー
20を固定盤11に設置することで、免震装置の運搬や
下部構造物1への設置時に大ボール14、保持器15、
小ボール13の飛び出しが無くてその取り扱いが容易に
なる。
【0016】図1の免震装置において、地震で下部構造
物1と固定盤11が横揺れすると、大ボール14が回転
して上部構造物2の座面3を横移動し、この大ボール1
4の回転で複数の各小ボール13が同方向に凹球面12
に沿って転動し、この転動で保持器15も小ボール13
と一体となって移動する。大ボール14の回転と小ボー
ル13の転動で、固定盤11が横揺れしても上部構造物
2は横揺れせずに静止して、美術品等の展示品の地震に
よる転倒や破損等の発生を抑える。
【0017】大ボール14の回転に伴う小ボール13の
転動が常に保持器15のボール保持穴16の中で行われ
るため、各小ボール13は互いに衝突することなく、ま
た、転動してもカバー20等の別部材に接触することな
く、しかも、隣接する小ボール13同士が一定の間隔を
維持した安定した条件下で回転する。その結果、各小ボ
ール13の回転性が常に安定して、大ボール14の回転
性も安定して得られ、免震装置の免震性能が向上し、か
つ、安定する。
【0018】以上の免震動作の具体例を説明する。例え
ば大ボール14に直径50mmのボールを使用し、小ボ
ール13に直径1/4インチのボールを使用した場合、
大ボール14の回転角を1とすると小ボール13と保持
器15の転動角は0.4〜0.5倍となる。また、図3
に示すように、固定盤11がその許容最大横揺れ量の例
えば30mm動いた場合に大ボール14は68.8°回
転し、保持器15は30.5°転動(公転)する。この
とき、図3の保持器移動方向の最先端の小ボール13'
が凹球面12を飛び出さず、保持器移動方向と逆方向の
最後端の小ボール13" が大ボール14の重心線Wより
移動方向逆方向の(図3の)右側に位置するようにし
て、大ボール14が上部構造物2の荷重を安定して受け
るようにしてある。
【0019】尚、大ボール14と小ボール13の各ボー
ルサイズは固定盤11の許容最大横揺れ量に応じて設定
されるもので、このボールサイズの選択で固定盤11の
許容最大横揺れ量が変更される。
【0020】図4に示される第2の実施形態の免震装置
は、保持器15の下面の複数箇所に突起17を一体に突
設して、突起17で保持器15を凹球面12に支持させ
るようにしたものである。この突起17は先端面が凸球
面で、この先端凸球面を凹球面12に円滑に摺動させる
ことで、保持器15が凹球面12と一定の間隔を保って
円滑に移動し、これによって小ボール13の転動がより
円滑となり、大ボール14の回転がより円滑となって、
免震性能が向上する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、凹球面と大ボールの間
に配置された複数の小ボールを保持器で保持して、大ボ
ールの回転時に小ボールが保持器と共に凹球面に沿って
転動するので、複数の各小ボールは互いに衝突すること
なく、転動してもカバー等の別部材に接触することな
く、常に安定した条件下で転動して大ボールの回転性を
円滑なものにして、免震装置の免震性能の改善と安定化
が図れる。
【0022】また、保持器の下面に設けた突起により保
持器が凹球面上で移動することで、保持器の移動が摩擦
抵抗少なくして円滑に行われ、これにより大ボールの回
転がより円滑となって、免震性能がより一層に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す免震装置の縦断
面図
【図2】(A)は図1の免震装置における保持器の平面
図 (B)は(A)のX−X線に沿う断面図
【図3】図1に示す免震装置の動作時の断面図
【図4】本発明の第2の実施形態を示す免震装置の縦断
面図
【図5】従来の免震装置の縦断面図
【符号の説明】
1 下部構造物 2 上部構造物 3 座面 12 凹球面 13 小ボール 14 大ボール 15 保持器 17 突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部構造物上の上面に形成された凹球面
    に複数の小ボールとこの小ボールより大径の1個の大ボ
    ールを、凹球面と大ボールの間で小ボールが転動するこ
    とで大ボールが凹球面と同心状態で回転するように収容
    し、凹球面から突出する大ボールとの点接触で上部構造
    物の略水平な座面を支持するようにした免震装置におい
    て、 複数の小ボールを、この各小ボールの間隔を所定に保持
    する保持器により回転自在に凹球面と大ボールの間で保
    持したことを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 上記保持器の下面側の複数箇所に、先端
    面が凹球面に摺動可能に接触して保持器と凹球面の間隔
    を一定に維持する突起を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の免震装置。
JP10227056A 1998-08-11 1998-08-11 免震装置 Withdrawn JP2000055118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10227056A JP2000055118A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 免震装置

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Family

ID=16854847

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JP10227056A Withdrawn JP2000055118A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 免震装置

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JP (1) JP2000055118A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100627681B1 (ko) 2004-12-31 2006-09-25 정석주 볼 트랜스퍼 및 그 조립방법
JP2010139014A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsui Seiki Kogyo Co Ltd 球状ころがり支持体を有する移動構造体
JP2013002594A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Kajima Corp 振動抑制装置
CN103322117A (zh) * 2013-05-21 2013-09-25 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 一种实现杜瓦万向稳定的无动力方法及相应的装置
CN112302187A (zh) * 2020-09-16 2021-02-02 北京工业大学 一种用于地下地铁车站支撑柱的滚动摩擦支座
KR102461643B1 (ko) * 2021-08-30 2022-11-01 주식회사 참솔테크 볼 이탈방지기구가 구비된 볼타입 면진장치

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20051101