JP2000054982A - 給水方法とその装置 - Google Patents

給水方法とその装置

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JP2000054982A
JP2000054982A JP11240314A JP24031499A JP2000054982A JP 2000054982 A JP2000054982 A JP 2000054982A JP 11240314 A JP11240314 A JP 11240314A JP 24031499 A JP24031499 A JP 24031499A JP 2000054982 A JP2000054982 A JP 2000054982A
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JP
Japan
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pressure
rotation speed
water
suction side
electric pump
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JP11240314A
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English (en)
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Koichi Sato
幸一 佐藤
Kozaburo Matsuno
好三郎 松野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込側圧力が上昇、または下降する場合であ
っても、末端圧力一定制御が良好に行われた上、需要側
に末端圧力一定として給水を行うこと。 【解決手段】 水道本管201から水を吸い込み需要側
に吐き出す電動ポンプ210,211の回転速度を制御
してその電動ポンプ210,211の吐出圧力を目標圧
力に制御している状態で、電動ポンプ210,211の
吸込側圧力が上昇した場合には回転速度が減速され、ま
た、その吸込側圧力が下降した場合に回転速度が増速さ
れる場合は、需要側に末端圧力一定として給水を行い得
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸込側の圧力を検知し
て吐出側の圧力を補正する給水方法とその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インバータを使用した末端圧力一定制御
の給水装置として、図17に示すようなシステムが検討
されているが、末端圧力を一定とするのに、従来は吸込
側の圧力が一定であることを前提として下記のような制
御を行っていた。
【0003】制御方法(1)として、特開昭60-142097
号公報に記載されているように、以下の数式1として示
す相似則によるものが知られている。
【0004】
【数1】
【0005】以上の相似則を利用し、ポンプの回転数と
吐出し圧力が1対1に対応していることから、予め目標
圧力に対して回転数を設定しておくか、あるいは計算に
よって回転数を設定することによって、末端圧力を一定
に制御しているものである。
【0006】図18に示すように、縦軸にH、横軸にQ
をとり、管路抵抗曲線をFとする。制御方法(1)の場
合は、給水量Q1に対して末端圧力一定制御を行うと、
目標圧力をHo、ポンプの回転数をN1として運転し、そ
の時のポンプの性能曲線をAとすると、運転点はイ点と
なる。ここで、需要水量がQ1から減少してQ2に推移し
たときにポンプの回転数をN1で維持すると、性能曲線
Aに沿って運転点はロ点となる。
【0007】ロ点での圧力H1は、図17に示す圧力セ
ンサ318で検知された上、目標圧力Hoと比較される。H
o<H1であると、需要水量が減少したと見做され、吐出
し圧力がHoとなるまでポンプの回転数を下げる。吐出
し圧力がHo、運転点がハ点となったときのポンプの回
転数がN2だとすると、そのN2に設定されている圧力H
2に目標圧力を設定し直す。また、その目標圧力まで回
転数を下げる。
【0008】これらを繰り返し、ポンプの回転数N3で
吐出し圧力をH3、運転点をホ点として末端圧力を一定
に制御している。需要水量が増加した場合は、これと逆
の動作をすればよい。
【0009】また、制御方法(2)(特開昭61-11497号
公報参照)では、吐出し圧力が目標圧力Hoとなるよう
に、ポンプの回転数を1ビットずつ変化させ、1ビット
当りに設定された圧力の変化幅だけ吐出し圧力を変化さ
せている。ハードウエアのシステム構成としては、制御
方法(1)と同様である。図19に示すように、縦軸に
H、横軸にQをとり、管路抵抗曲線をFとする。給水量
Q1に対して末端圧力一定制御を行う場合、目標圧力を
Ho、ポンプの回転数をN1として運転し、その時のポン
プの性能曲線をAとすると、運転点はイ点となる。ここ
で、需要水量がQ1から減少してQ2に推移したときにポ
ンプの回転数をN1で維持すると、性能曲線Aに沿って
運転点はロ点となる。
【0010】ロ点での圧力H1は、圧力センサ318で検知
された上、目標圧力Hoと比較される。Ho<H1である
と、需要水量が減少したと見做される。ここまでは、制
御方法(1)と同様であるが、ここで、吐出し圧力がH
oとなるよう、ポンプの回転数を1ビットずつ下げる。
aビットさげた時点で吐出し圧力が依然としてHoより
高い場合は、目標圧力をHoより1ビット下げ、H2に設
定し直す。1ビット当りの変化幅は以下の数式2より決
定される。
【0011】
【数2】
【0012】給水装置としては、その最大給水量Qmax
が決まっており、ポンプの性能により初期値として、ポ
ンプの最小回転数Nminと最大回転数Nmaxがメモリされ
ている。以上の数式2は最大回転数Nmaxと最小回転数
Nminとの差を求め、この差に対する回転数の増分ΔN
との比に、最大圧力Hmaxと最小圧力Hminとの差を掛け
て圧力の増分ΔHを求めたものである。
【0013】これを繰り返し、運転点をハ点とし末端圧
力を一定に制御している。需要水量が増加した場合は、
これと逆の動作をさせればよい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術におい
て、吸込み圧力が変動するような、例えば水道本管に直
結した場合を考える。図20に示すように、ポンプの性
能曲線がAで、管路抵抗曲線F上のイ点に運転点があっ
たとし、給水量はQ1のままで吸込み側の、つまり本管
側の圧力がHB分上昇したとすると、ポンプの性能は見
掛け上、B曲線のようになり、運転点もロ点となる。
【0015】しかし、ここで、ロ点での圧力H1を圧力
センサ(図17上での318)が検知し、Ho<H1である
ことから、需要水量が減少したと判断し、前述と同様な
制御を始める。しかし、実際には、需要水量はQ1のま
まなので、吐出し側の圧力しか検出していないことによ
り、最終的には、制御方法(1),(2)のうち、何れ
の制御方法を採用したとしても、運転点がハ点となるよ
うな制御を行ってしまい、管路抵抗曲線Fより下に運転
点がきてしまうことになる。
【0016】同様にして、吸込み側の、つまり、本管圧
力が下降したときは、以上とは逆に管路抵抗曲線Fより
上に運転点がきてしまう。更に、制御方法(2)による
場合には、ポンプの最小回転数Nminが予め決められて
いることから、給水量がゼロ付近ともなれば制御不可と
なる。
【0017】これでは、末端圧力一定制御の特徴でもあ
る管路抵抗曲線F上に運転点がなく、末端圧力一定制御
の体裁をなしていないことになる。即ち、これまでの予
想末端圧力一定制御装置では、ポンプの吸込側が一定で
あることを前提として制御が行われていることから、吸
込側圧力が変動した場合には、もはや、十分な制御が行
えないというものである。
【0018】本発明の目的は、吸込側圧力が上昇、また
は下降する場合であっても、末端圧力一定制御が良好に
行われた上、需要側に末端圧力一定として給水を行い得
る給水方法とその装置を供するにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、水道本管か
ら水を吸い込み需要側に吐き出す電動ポンプの回転速度
を制御して該電動ポンプの吐出圧力を目標圧力に制御し
ている状態で、前記電動ポンプの吸込側圧力が上昇した
場合には、前記回転速度を減速し、前記吸込側圧力が下
降した場合は前記回転速度を増速することで達成され
る。また、装置構成としては、水道本管から水を吸い込
み需要側に吐き出す電動ポンプと、該電動ポンプの回転
速度を制御するインバータと、前記電動ポンプの吐出圧
力を検出する吐出圧力検出手段と、前記電動ポンプの吸
込側圧力を検出する吸込側圧力検出手段と、前記電動ポ
ンプの目標圧力に制御している状態で、前記吸込側圧力
が上昇した場合には、前記回転速度を減速させ、前記吸
込側圧力が下降した場合は前記回転速度を増速させる制
御手段とを備えべく構成することで達成される。
【0020】
【作用】電動ポンプの回転速度が制御されることで、電
動ポンプの吐出圧力が目標圧力に一致すべく制御されて
いる状態で、電動ポンプの吸込側圧力が上昇した場合は
前記回転速度が減速され、また、その吸込側圧力が下降
した場合には回転速度が増速される場合には、吸込側圧
力の上昇や下降が生じたとしても、末端圧力は一定に制
御され得るものである。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図16によ
り説明する。
【0022】最近では、図16に示されているように、
水道本管にポンプを直結して加圧しようとする方式が検
討されている。そこで、本発明では、吸込側圧力が変動
しても予想末端圧力が一定に制御され得るように、以下
のような対策が採られるようにしたものである。
【0023】即ち、本実施例は、ポンプの上流側(吸込
側)にも圧力センサを設け、始めに吸込側圧力を逐次読
み込んでメモリしておき、ポンプ運転中に吐出圧力の変
動を吐出側圧力センサが検知したとき、吸込側圧力を読
み込んで吸込側の圧力変動に応じて吐出側の目標圧力を
補正しようというものである。具体的には、吸込側の圧
力変動がない場合には、従来通りの末端圧力一定制御が
行われるも、吸込側の圧力が変動している場合は、その
圧力差分に応じて目標圧力を更新設定した上、以降、従
来と同様な制御方法により吐出圧力が制御されるように
したものである。
【0024】速度制御については、インバータのような
変速機を設け、制御手段が速度指令を行い、次のように
運転指令する。
【0025】(1)吸込側の圧力信号を読み込み吸込側
圧力をメモリしておき、吐出側の圧力信号を逐次キャッ
チして吐出側の圧力が変動したら、再び吸込側の圧力信
号を読み込みメモリしておいた圧力と比較する。
【0026】(2)吸込側圧力が変動していなかった
ら、吸込側圧力を監視しながら、通常の末端圧力一定制
御を行う。
【0027】(3)吸込側圧力が変動している場合、ま
たは末端圧力一定制御を行っている最中に吸込側圧力が
変動した場合には、下記の(4)、あるいは(5)を逐
次行ってから末端圧力一定制御を行う。
【0028】(4)吸込側圧力が下降したら、その圧力
差分を目標圧力から引く。
【0029】(5)吸込側圧力が増加したら、その圧力
差分を目標圧力に足す。
【0030】以上のように、吸込側圧力が変動しても、
その変動分に応じて吐出側の目標圧力が補正されること
から、末端圧力が一定に制御され得るものである。
【0031】次に、本実施例の給水装置の構成を図1に
示す。水道本管201から配管202によって逆止め弁206を
介し給水装置が接続される。給水装置の上流には、ここ
での圧力に応じて圧力信号を発する第1の圧力センサと
して、圧力センサ207が接続される。
【0032】給水装置は、仕切り弁208に接続され駆動
手段としての電動機212により駆動されるポンプ210、こ
のポンプの下流に接続された逆止め弁214、および仕切
り弁216が直列に接続された管路と、直列に接続された
仕切り弁209に接続され駆動手段としての電動機213によ
り駆動されるポンプ211、およびこのポンプの下流に接
続された逆止め弁215および仕切り弁217が直列に接続さ
れた管路とがそれぞれ下流で合流するように並列に接続
され、この合流した部分に接続された給水管220とこの
給水管220にそれぞれ接続された圧力タンク219、ここの
圧力に応じて圧力信号を発する第2の圧力センサとして
の圧力センサ218と、ポンプ210、211の制御装置222を有
して圧力センサ207の下流に接続される。圧力タンク219
は内部に空気溜まりを持つ圧力タンクでもよく、ダイヤ
フラムタンクでもよい。
【0033】制御手段としての制御装置222はポンプ21
0,211の電動機212,213を変速駆動するインバータ(図
示せず)およびこのインバータを制御するマイクロコン
ピュータ(図示せず)を備えた制御回路を内蔵してい
る。この制御回路のハードウエアの構成としては、例え
ば特願平4−42820号公報での図6に記載されたも
のが用いられる。また、マイクロコンピュータは、後述
のように、補正手段としての機能を有している。
【0034】以上のように構成したものの動作を、図1
2から図15により説明する。図13から図15は、本
実施例におけるマイクロコンピュータの動作の一連のフ
ローを分割して示すものである。
【0035】今、初期値として図示しない需要端の水栓
が開いている状態で給水量がQnであるとする。これ
は、水道本管がある程度圧力を持っていることから、ポ
ンプ始動時に需要端の水栓が閉まっているとは限らない
からである。ここで、制御系が初期値のデータをすべて
メモリに格納する。この中に初期値の目標吐出し圧力H
aも設定する(ステップ901)。
【0036】ステップ902より吸込み圧力HBNを検出
し、その値をHBに格納する。ステップ903でポンプを回
転数Nminで始動させる。ステップ904において、吐出し
圧力Houtを図1の吐出し側の圧力センサ218により検出
しHa+HBNと比較し、Houtが大きければステップ905
で減速し、Houtが小さければステップ906で増速する。
これでHoutがHa+HBNと等しくなるまで(吐出し圧力
一定)、ステップ904以下を繰り返す(ステップ907)。
【0037】HoutがHa+HBNと等しくなった後、その
時点のポンプの回転数をNnを検出し、以下の数式3,
4より現在の給水量Qnを求める(ステップ908)。
【0038】
【数3】
【0039】
【数4】
【0040】
【数5】
【0041】Qmaxはシステムとしての最大給水量、Nc
は吸込み圧力が0で、給水量がQmaxのときに吐出し圧
力がHaとなるようなポンプの回転数である。Hbは吸込
み圧力が0で、給水量がQmaxのときにポンプの回転数
をNmaxで運転させたときの吐出し圧力である(図1
2)。
【0042】Qnより数式5を用いて目標圧力Hoを決定
する(ステップ909)。ステップ910でHoutがHoである
か判断し、Houtが大きければ減速、小さければ増速を
行い(ステップ911〜913)、Hout=Hoになるまでステ
ップ910以下を繰り返し、給水量Qn、吸込み圧力HBに
おいての末端圧力を一定にする。
【0043】末端圧力一定になったところで吸込み圧力
HBNを読み込み、その値をHBに格納する(ステップ91
4)。
【0044】ステップ917で再び吐出し圧力を検出し、
目標圧力と比較する。更に、ステップ918で吸込み圧力
HBNを検出し、前回に検出した吸込み圧力HBと比較す
る。どちらも等しくなるまで、ステップ917以下(サブ
ルーチン)を繰り返す。
【0045】以下、吸込み側の圧力変動と給水量の変動
の組み合わせを、図2から図11を用いて説明する。図
2から図11は、すべて初めに給水量Qはイにおいて制
御系が目標圧力をHoとし末端圧力一定制御を行って、
ポンプの回転数をNnとして運転し運転点をイ点として
いるものである。そして、制御系が目標圧力を設定し直
すときの最初の値をHofとしている。また、図13から
図15の減速、増速のルーチンにおいて、図中のアルフ
ァベットa〜jは、それぞれ図2から図11に示される
状態に対応している。
【0046】ステップ917でHoutとHoが等しい場合、
ステップ918へ進み、不等な場合、ステップ926へ進む。
ステップ918でHBとHBNが不等であった場合、ステップ
919へ進み、HBとHBNが等しい場合、ステップ916へ戻
る。ステップ919で数式6よりHs<0ならば(図2の様
に、需要水量が減少し、かつ吸込み側の圧力が下降し、
吐出し圧力は変化していない場合)、ステップ920に進
み、Hs>0ならば(図3の様に、需要水量が増加し、
かつ吸込み側の圧力が上昇し、吐出し圧力は変化してい
ない場合)、ステップ923に進む。数式8,9のSとC
は給水装置毎の定数であり、予め初期値としてメモリに
記憶しておく。
【0047】
【数6】
【0048】
【数7】
【0049】
【数8】
【0050】
【数9】
【0051】ステップ920でHBとHBNの差圧Hsを基
に、通常の末端圧力一定制御を行うとして、吐出し圧力
をHs下げるときのポンプの回転数の下げ幅をNsとする
と、このNsをNs=Hs/Cより求める。そして、その
Nsを基に目標圧力の下げ幅NsSを求め、Hoから引い
た圧力にHo(Hof)を設定し直す(ステップ921)。
【0052】Hs<0なのでポンプを減速させ(ステッ
プ922)、運転点をロ点からニ点へと制御する(図
2)。同様に、ステップ923〜925でHs>0なのでポン
プを増速させ、運転点をロ点からニ点へと制御する(図
3)。
【0053】ここで、ステップ921とステップ924が同一
なのは、Hsが数式6より決まるので、HB>HBNならば
Hs>0となり、HB<HBNならばHs<0となるからで
ある。
【0054】次に、ステップ917でHoutとHoが不等
で、ステップ926でHBとHBNが等しい場合、ステップ92
7へ進み、HBとHBNが不等の場合、ステップ930へ進
む。
【0055】ステップ927で吐出し圧力Houtと目標圧力
Hoとを比較し、Houtが大きければ(図4の様に、吸込
み側の圧力は変わらずに吐出し圧力が需要水量が減少し
たために上昇した場合)、ポンプを減速させ(ステップ
928)、運転点をロ点からハ点へと制御する。Hoが大き
ければ(図5の様に、吸込み側の圧力は変わらずに吐出
し圧力が需要水量が増加したために上昇した場合)、ポ
ンプを増速させ(ステップ929)、運転点をロ点からハ
点へと制御する。この後、再びステップ917へ戻る。
【0056】ステップ917でHoutとHoが等しく、ステ
ップ926でHBとHBNが不等の場合、ステップ930へ進
む。ステップ930でHBよりHBNが大きい場合(Hs<
0)、ステップ931へ進み、HBよりHBNが小さい場合
(Hs>0)、ステップ942へ進む。
【0057】ステップ931で吸込み圧力の差圧Hsと吐出
し圧力の差圧Htを比較し、HsとHtが等しい場合(図
6の様に、需要水量は変わらず吸込み側の圧力が上昇し
たために吐出し圧力が上昇した場合)、ステップ932へ
進み、不等である場合、ステップ935へ進む。
【0058】ステップ932で、前述と同様に吸込み圧力
差圧HsよりNsを求め、Ht>0であることから(Hs<
0.Hs=Ht.∴Ht>0)、HoにNsSを加えた圧力
HofにHoを設定し直して(ステップ933)、Ht>0で
あることから減速を行い(ステップ934)、運転点をロ
点からハ点へと制御する。そして、ステップ917に戻
る。
【0059】同様に、ステップ935でNsを求め、Nsよ
りHofを求める(ステップ936)。ステップ937でHofと
Houtを比較し、Hof>Houtならば、目標圧力HoをHo
fに設定し直して減速し、運転点をロ点からハ点へ制御
する(図7の様に、需要水量が増加し、かつ吸込み側の
圧力が上昇、吐出し圧力が上昇した場合)。Hof>Hou
tならば、目標圧力HoをHofに設定し直して増速し、運
転点をロ点からニ点へと制御する(図8の様に、需要水
量が増加し、かつ吸込み側の圧力が上昇し吐出し圧力が
上昇した場合)。そして、ステップ917に戻る。
【0060】ステップ942以降は、ステップ931以降と同
様で、ステップ934の減速がステップ945の増速となる
(図9の様に、需要水量は変わらず吸込み側の圧力が下
降したために吐出し圧力が下降した場合)。
【0061】ステップ935〜941とステップ946〜952は同
一なので1つのサブルーチンとしても良いが、ここでは
説明上、ステップ935〜941がHo<Houtの場合、ステッ
プ946〜952がHo>Houtの場合である。また、図10は
需要水量が減少し、かつ吸込み側の圧力が下降し吐出し
圧力が下降した場合、図11は需要水量は変わらず吸込
み側の圧力が下降したために吐出し圧力が下降した場合
である。そして、図10が減速(ステップ949)、図1
1が増速(ステップ951)である。
【0062】即ち、補正手段としてのマイクロコンピュ
ータは、第1の圧力センサ207により検出された吸込
み側の圧力が所定の範囲外であるときに、ステップ935
〜941とステップ946〜952によりポンプの吐出し圧力を
補正する。こうすることにより吸込み側の圧力が変動し
ても末端圧力を一定に制御することができる。
【0063】以上、本実施例では演算により目標圧力に
対する回転数を求めたが、メモリー容量に余裕がある場
合は、従来の制御方法(1)を利用して、表1に示すよ
うに、吸込み圧力をある程度の幅を持たせて区切り、そ
れに応じて目標圧力に対する回転数を予めメモリに記憶
させておく簡易的な方法を用いてもよい。
【0064】
【表1】
【0065】本実施例では、ポンプは水道本管に直結さ
れて水道本管の水を揚水して需要端へ送るよう構成され
たが、受水槽の水をポンプで揚水して需要端へ送るもの
に本発明を適用してもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、吸込み側の圧力を圧力
センサで検知して電動ポンプの回転速度が所望に減速、
または増速されているので、吸込み側の圧力が上昇、ま
たは下降するような条件下でも、末端圧力一定制御が可
能な給水方法とその装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における給水装置の構成図
【図2】本実施例の運転特性図
【図3】本実施例の運転特性図
【図4】本実施例の運転特性図
【図5】本実施例の運転特性図
【図6】本実施例の運転特性図
【図7】本実施例の運転特性図
【図8】本実施例の運転特性図
【図9】本実施例の運転特性図
【図10】本実施例の運転特性図
【図11】本実施例の運転特性図
【図12】本実施例の運転特性図
【図13】本実施例の運転手順を示すフローチャート
【図14】本実施例の運転手順を示すフローチャート
【図15】本実施例の運転手順を示すフローチャート
【図16】従来の給水システム
【図17】従来の給水装置の構成図
【図18】従来の制御方法(1)の運転特性図
【図19】従来の制御方法(2)の運転特性図
【図20】従来の制御装置の誤動作運転説明図
【符号の説明】
201…水道本管、207,218…圧力センサ、212,213…電
動機、210,211…ポンプ、222…制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道本管から水を吸い込み需要側に吐き
    出す電動ポンプの回転速度を制御して該電動ポンプの吐
    出圧力を目標圧力に制御している状態で、前記電動ポン
    プの吸込側圧力が上昇した場合には、前記回転速度を減
    速し、前記吸込側圧力が下降した場合は前記回転速度を
    増速することを特徴とする給水方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転速度が減
    速、または増速されるに際しては、該減速、または増速
    に先立って、複数に区分された吸込側圧力範囲と目標圧
    力に対する回転数との関係が予め記憶されているテーブ
    ルが参照されることによって、該当回転数まで減速、ま
    たは増速されることを特徴とする給水方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記目
    標圧力は末端圧力一定制御を行う目標圧力であることを
    特徴とする給水方法。
  4. 【請求項4】 水道本管から水を吸い込み需要側に吐き
    出す電動ポンプと、該電動ポンプの回転速度を制御する
    インバータと、前記電動ポンプの吐出圧力を検出する吐
    出圧力検出手段と、前記電動ポンプの吸込側圧力を検出
    する吸込側圧力検出手段と、前記電動ポンプの目標圧力
    に制御している状態で、前記吸込側圧力が上昇した場合
    には、前記回転速度を減速させ、前記吸込側圧力が下降
    した場合は前記回転速度を増速させる制御手段とを備え
    ることを特徴とする給水装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記回転速度が減
    速、または増速されるに際しては、該減速、または増速
    に先立って、複数に区分された吸込側圧力範囲と目標圧
    力に対する回転数との関係が予め記憶されているテーブ
    ルが参照されることによって、該当回転数まで減速、ま
    たは増速されることを特徴とする給水装置。
  6. 【請求項6】 請求項4,5の何れかにおいて、前記目
    標圧力は末端圧力一定制御を行う目標圧力であることを
    特徴とする給水装置。
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