JP6759392B2 - 給水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、推定末端圧力一定制御を行う給水装置に関する。
集合住宅等の建造物に給水を行う給水装置として、圧力検出器によりポンプ装置の吐出圧力を検出し、検出した圧力に基づいて、インバータを内蔵した制御盤によってポンプ装置の駆動を制御するものが知られている。
このような給水装置として、省エネ運転を目的とし、ポンプ装置の吐出量が定格流量であるときの設定圧力と停止流量であるときの推定末端圧力との間で、流量に比例する配管損失を加味した目標圧力を定め、圧力検出器により検出される圧力が目標圧力となるようインバータを制御する、所謂推定末端圧力一定制御を行うものも知られている。
また、給水装置として、複数のポンプ装置を備え、これら複数のポンプ装置の並列運転を行うものも知られている。このような給水装置は、運転中のポンプ装置の運転周波数が最高周波数であって、且つ、圧力検出器により検出した圧力が目標圧力未満であると、待機中のポンプ装置を起動して並列運転に移行する。並列運転に移行した給水装置は、例えば、並列起動したポンプ装置を定速運転するとともに、先発ポンプ装置を変速運転に切り替える。
上述した推定末端圧力一定制御を行う給水装置として、設定圧力及び推定末端圧力を補正する技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。このような給水装置は、実揚程から配管損失の推定値を算出し、算出した配管損失の推定値を加算した推定末端圧力から設定圧力を定めている。
特開2016−217195号公報
しかしながら、上述した給水装置は、推定末端圧力一定制御における目標圧力の設定に、変速運転しているポンプ装置の運転周波数から推定した流量を用いる。このため、複数のポンプ装置を並列運転可能とし、且つ、推定末端圧力一定制御により各ポンプ装置の運転を制御する場合には、並列運転するポンプ装置の台数に応じて、運転周波数に連動して変化する目標圧力や、ポンプ装置を増減台する切替圧力をそれぞれ定める必要があった。
このように、上述した並列運転可能な給水装置は、特に、推定末端圧力一定制御を行うための数式設定や推定末端圧力一定制御の内部処理が煩雑となる問題があった。
そこで、本発明は、簡素な処理で推定末端圧力一定制御を行うことができる給水装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る給水装置は、ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプ装置と、前記モータを駆動するインバータと、前記複数のポンプ装置それぞれの流量を検出する複数の流量検出器と、前記複数のポンプ装置の二次側に接続された連結管内の圧力を検出する圧力検出器と、前記ポンプ装置単数の定格流量Q、前記複数のポンプ装置の最大並列運転台数N、前記最大並列運転台数N台で前記ポンプ装置を運転したときのユニット定格流量N・Q、前記複数のポンプ装置のうち、運転している全ての前記ポンプ装置による吐出量の合計であるユニット給水量ΣQ、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの最大値である設定圧力、前記設定圧力に所定の係数を乗じた推定末端圧力P、前記設定圧力から前記推定末端圧力Pを減算した差圧ΔPを記憶する記憶部と、前記設定圧力を入力可能に構成される入力部と、前記目標圧力Pを、P=P+ΔP{ΣQ/(N・Q)}^2から算出し、前記圧力検出器による圧力の検出値が前記目標圧力Pとなるよう前記インバータを制御する制御部と、を備え、前記記憶部は、前記ポンプ装置単数の圧力・流量関数を記憶し、前記制御部は、前記入力部に前記設定圧力が新たに入力されると、前記記憶部に記憶された前記設定圧力を、前記入力部に入力された前記設定圧力に更新し、更新された前記設定圧力を用いて前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを算出し、前記記憶部に記憶された前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを、算出した前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPに更新するとともに、前記圧力・流量関数から、更新された前記設定圧力に対応する前記定格流量Q を求め、前記記憶部に記憶された前記ポンプ装置単数の前記定格流量Q を、求めた前記定格流量Q に更新するとともに、更新した前記定格流量Q を用いて前記ユニット定格流量N・Q を算出し、前記記憶部に記憶された前記ユニット定格流量N・Q を、算出した前記ユニット定格流量N・Q に更新する
本発明によれば、簡素な処理で推定末端圧力一定制御を行うことができる給水装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る給水装置の構成を示す正面図。 同給水装置の構成を一部断面で示す側面図。 同給水装置に用いられるポンプ装置の全揚程と流量の関係を示すグラフ。 同給水装置の推定末端圧力一定制御による全揚程と流量の関係を示すグラフ。 同給水装置の一変形例であって、同給水装置の構成を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態に係る給水装置1を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は、給水装置1の構成を示す正面図であり、図2は、給水装置1の構成を一部断面で示す側面図であり、図3は、給水装置1に用いられるポンプ装置11単数の全揚程と流量の関係を示す性能曲線及び当該性能曲線に近似した1次方程式を示すグラフであり、図4は、給水装置1の推定末端圧力一定制御による全揚程と流量の関係を、複数のポンプ装置11の運転台数毎に示すグラフであり、図5は、給水装置1の一変形例であって、給水装置1の構成を示す正面図である。
図1及び図2に示すように、給水装置1は、複数のポンプ装置11と、複数のポンプ装置11の二次側にそれぞれ接続される複数の吐出管12と、各吐出管12に設けられる複数の逆止弁13と、各吐出管12に設けられる複数の開閉弁14と、複数の吐出管12を連結する連結管15と、連結管15に設けられる接続管16と、接続管16に設けられる蓄圧装置17と、複数のポンプ装置11に接続される逃がし管18と、各ポンプ装置11の流量を検出する複数の流量検出器19と、連結管15内の圧力を検出する圧力検出器20と、各ポンプ装置11の動作を制御する制御盤21と、を備える。給水装置1は、ポンプ装置11により水源の水を圧送し、吐出管12及び連結管15を介して給水先に給水する。
図1及び図2に示すように、ポンプ装置11は、モータ31と、ポンプ32と、を備える。ポンプ装置11は、一次側が水源に接続される。ここで、水源は、例えば受水槽である。また、給水先は、例えば、建造物に設置された蛇口やシャワーヘッド等の末端器具である。ポンプ装置11は、例えば、回転軸が重力方向に沿って延設され、モータ31がポンプ32の上部に配置された、所謂縦型多段タービンポンプである。ポンプ装置11は、例えば3台設けられる。
モータ31は、回転軸を介してポンプ32と接続される。モータ31は、制御盤21に電気的に接続される。
ポンプ32は、モータ31により駆動される。ポンプ32は、例えば、下端側に吸込口32a及び吐出口32bを有する。ポンプ32は、吸込口32aが受水槽に接続され、吐出口32bが吐出管12に接続される。ポンプ32は、例えば、吸込口32aの口径と吐出口32bの口径とが同等に形成される。
図2に示すように、吐出管12は、一端が各ポンプ32の吐出口32bに、他端が連結管15に、それぞれ接続される。吐出管12は、例えば、吐出口32bに連結される一端側が水平方向に沿って延設され、中途部が重力方向に沿う上方に曲折することで他端側にかけて重力方向に沿って延設される。
図2に示すように、逆止弁13は、ポンプ32の二次側であって、且つ、連結管15の一次側に、例えば、各吐出管12にそれぞれ設けられる。逆止弁13は、吐出管12内でポンプ32へ向かう水の逆流を防止する。
図2に示すように、開閉弁14は、ポンプ32の二次側であって、且つ、連結管15の一次側に、例えば、各吐出管12にそれぞれ設けられる。開閉弁14は、例えば、吐出管12と連結管15との接続部に隣接する位置に設けられる。開閉弁14は、吐出管12から連結管15に連続する流路を開放又は閉塞する。
図1及び図2に示すように、連結管15は、複数の吐出管12の他端を連結する。また、連結管15は、連結された複数の吐出管12の二次側に2つの開口端を有し、一端に閉止フランジが接続され、他端に給水先に連通する配管が接続される。連結管15は、各吐出管12を通過した水を合流させ、接続された配管に連通する二次側への流路を形成する。
図1及び図2に示すように、接続管16は、連結管15に設けられ、吐出管12が連結される位置よりも二次側に配置される。また、接続管16は、複数の蓄圧装置17が設けられる。接続管16は、複数の蓄圧装置17と連結管15とを流体的に連続する。
図1及び図2に示すように、蓄圧装置17は、接続管16に複数設けられる。本実施形態では、蓄圧装置17は、2台設けられる。蓄圧装置17は、接続管16を介して、連結管15と流体的に連続する。
図1及び図2に示すように、逃がし管18は、複数のポンプ32の二次側を受水槽に流体的に接続する。逃がし管18は、ポンプ32内で増圧された水の一部を受水槽に逃がし、各ポンプ32内の温度上昇を防止する。
図2に示すように、流量検出器19は、各吐出管12に設けられる。流量検出器19は、例えば、ポンプ32の二次側であって、且つ、吐出管12に設けられた逆止弁13の一次側に設けられる。即ち、流量検出器19は、各ポンプ32の流量を検出可能に構成される。流量検出器19は、流量に対応した信号を出力する流量計である。流量検出器19は、信号を制御盤21に送信する。流量検出器19は、例えば、回転軸41と、羽根車42と、羽根車42の回転を検出する検出部43と、を備える羽根車式流量計である。
回転軸41は、軸方向が水の流れ方向に対して直交する向きに、吐出管12内に配置される。
羽根車42は、例えば、回転軸41に固定される。羽根車42は、吐出管12内を通過する水流を受けることで回転軸41を回転させる。
検出部43は、例えば、回転軸41に設けられた磁石と、磁石の回転を検出するセンサと、当該センサと電気的に接続される検出基板と、を備える。具体例として、センサは、磁気検出素子である交番検知タイプのホールICである。検出部43は、回転軸41の回転に伴う磁石の回転をパルス信号に変換する。検出部43は、信号線等を介して制御盤21に電気的に接続される。検出部43は、パルス信号を制御盤21に送信する。
図1に示すように、圧力検出器20は、連結管15に設けられる。圧力検出器20は、連結管15内の圧力を検出可能に構成される。換言すると、圧力検出器20は、複数のポンプ装置11の二次側の圧力を検出可能に構成される。圧力検出器20は、信号線等を介して制御盤21に電気的に接続され、アナログ信号を制御盤21に出力する。
図1に示すように、制御盤21は、インバータ51と、入力部52と、記憶部53と、制御部54と、を備える。
インバータ51は、信号線を介してモータ31及び制御部54に電気的に接続される。インバータ51は、例えば、モータ31と同数設けられる。本実施形態では、インバータ51は、3台設けられる。インバータ51は、出力周波数が可変することで、モータ31の回転数を可変させる。
入力部52は、設定圧力Pと、吸込揚程Hと、を入力可能に構成される。入力部52により入力された各値は、記憶部53に記憶される。
設定圧力Pは、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの最大値である。設定圧力Pは、給水先の内、最も大きい圧力を要する位置へ給水可能な圧力値に設定される。一例として、設定圧力Pは、建造物の最高階層且つ給水装置1の設置位置から最遠の給水先への給水に要する圧力値に設定される。
吸込揚程Hは、給水装置1の吸込揚程の絶対値である。換言すると、吸込揚程Hは、各ポンプ装置11の一次側の圧力の絶対値である。吸込揚程Hは、各ポンプ装置11の吸込み側にて発生する吸込み圧力に応じて適宜設定される。換言すると、吸込揚程Hは、各ポンプ装置11の吸込み側と水源との高低差に応じて適宜設定される。本実施形態においては、吸込揚程Hは、各ポンプ装置11の吸込み側に接続される水源の受水槽の静水圧を0mとみなし、初期値としてH=0mに設定される。
記憶部53は、停止流量Qと、ポンプ装置11単数の定格流量Qと、最大並列運転台数Nと、係数kと、を記憶する。
停止流量Qは、ポンプ装置11の運転を停止するポンプ装置11の吐出量である。
定格流量Qは、ポンプ装置11を最高運転周波数で運転し、且つ、ポンプ装置11の吐出圧力が設定圧力Pであるときのポンプ装置11の吐出量である。定格流量Qは、ポンプ装置11の仕様値であり、使用するポンプ装置11の型に応じて設定される。
最大並列運転台数Nは、複数のポンプ装置11の内、並列運転する最大の台数である。例えば、最大並列運転台数Nは、複数のポンプ装置11の全台数から、予備機として使用するポンプ装置11の台数を差し引いた値に設定される。本実施形態においては、例えば、3台のポンプ装置11の内、1台のポンプ装置11を予備機とする場合には、最大並列運転台数Nは、N=2に設定される。
係数kは、配管損失を加味した推定末端圧力Pの、設定圧力Pに対する割合である。係数kは、0<k<1の範囲で設定される。係数kは、例えば、ポンプ装置11の定格流量時の配管損失が給水先の末端揚程の10%であるとした場合には、k=0.9に設定される。係数kは、設定圧力Pに乗算されることで、設定圧力Pから停止流量Q時の推定末端圧力Pを導出する。
また、記憶部53は、ポンプ装置11単数の圧力・流量関数を記憶する。圧力・流量関数は、1台のポンプ装置11の性能曲線を基に定められ、ポンプ装置11の全揚程と流量との関係を示す関数である。
圧力・流量関数は、例えば、1台のポンプ装置11の性能曲線を、1つまたは複数の1次関数で近似して記憶部53に記憶される。具体例として、圧力・流量関数は、性能曲線上の圧力範囲を複数の圧力範囲に分割し、分割した各圧力範囲で圧力と流量との関係を1次関数で近似する。そして、このような複数の1次方程式が圧力・流量関数として記憶部53に記憶される。
図3に、ポンプ装置11単数の圧力・流量関数の一例として、ポンプ装置11単数の全揚程と流量の関係を示す性能曲線を、2つの1次方程式で近似して表す例を示す。なお、ここで、本実施形態においては、ポンプ32の吸込口32a及び吐出口32bの口径が同等であり、吸込揚程H=0であることから、図3中の縦軸に示す全揚程は、ポンプ装置11の吐出圧力に等しいものとする。
図3に示すように、圧力・流量関数は、性能曲線上の圧力範囲内で圧力の中間値を取り、性能曲線上の圧力の最大値から中間値及び中間値から性能曲線上の圧力の最小値それぞれの範囲で性能曲線に近似した、第1の1次方程式と、第2の1次方程式と、の2つの1方程式により表される。なお、ポンプ装置11単数の性能曲線を図3中実線で、第1の1次方程式を図3中破線で、第2の1次方程式を図3中一点鎖線で示す。このような第1の1次方程式及び第2の1次方程式は、例えば、それぞれ上述した性能曲線上の所定の範囲で性能曲線を最小二乗法によって近似することで作成される。圧力・流量関数は、これら2つの1次方程式として記憶部53に記憶される。
制御部54は、例えば、流量検出器19による流量の検出値として、流量検出器19より受信したパルス信号の単位時間当たりのパルス数xを計測する。制御部54は、計測したパルス数xに所定の係数を乗算することで、流量検出器19が設置された箇所を通過する瞬時流量Qを算出する。
また、制御部54は、圧力検出器20による圧力の検出値として、圧力検出器20より受信した信号を圧力値に変換する。
また、制御部54は、入力部52により入力された設定圧力P及び吸込揚程Hを記憶部53に記憶する。なお、制御部54は、入力部52により設定圧力P及び吸込揚程Hの各値が再入力されると、記憶部53に記憶された各値を更新する。
制御部54は、流量検出器19、圧力検出器20による流量及び圧力の各検出値、並びに、記憶部53が記憶する情報に基づいて、推定末端圧力一定制御により各インバータ51の出力周波数を制御する。
具体的には、制御部54は、流量検出器19よる流量の検出値、及び、記憶部53が記憶する情報に基づいて、後述する各種演算により目標圧力Pを算出し、圧力検出器20による圧力の検出値が目標圧力Pとなるよう、最大並列運転台数N台のポンプ装置11に対応する各インバータ51の出力周波数を制御する。なお、制御部54は、各種演算により算出した各値を記憶部53に記憶し、また、記憶部53に記憶した各値を各種演算に用いる。以下、制御部54による目標圧力Pの算出方法について説明する。
制御部54は、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの最大値である設定圧力Pと、最低値である推定末端圧力Pと、を設定する。設定圧力Pは、入力部52に入力される設定圧力Pである。推定末端圧力Pは、制御部54により、設定圧力Pに、記憶部53に記憶された係数kを乗算した値に自動設定される。
また、制御部54は、設定圧力Pと推定末端圧力Pとの差圧ΔPを算出する。差圧ΔPは、設定圧力Pから推定末端圧力Pを減算した値である。換言すると、差圧ΔPは、設定圧力Pに係数kを乗算した値を設定圧力Pから減算した値となる。即ち、推定末端圧力P及び差圧ΔPは、設定圧力P及び係数kの設定により一意的に定まる値である。
また、制御部54は、運転している全てのポンプ装置11による吐出量の合計であるユニット給水量ΣQを算出する。ユニット給水量ΣQは、各流量検出器19により検出された瞬時流量Qの合算値である。
また、制御部54は、最大並列運転台数N及び定格流量Qを用いて、N台のポンプ装置11が最高運転周波数で運転したときの定格流量としてユニット定格流量N・Qを算出する。
制御部54は、算出した推定末端圧力P、差圧ΔP、ユニット給水量ΣQ及びユニット定格流量N・Qを用いて、以下の数式(1)に示す演算により、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pを設定する。
制御部54は、圧力検出器20による圧力の検出値が、数式(1)により求めた目標圧力Pとなるよう、各ポンプ装置11に対応する各インバータ51の出力周波数を制御する。
具体例として、図4に、最大並列運転台数Nが1台乃至3台それぞれの場合における単数または複数のポンプ装置11による全揚程と流量の関係を示す。なお、最大並列運転台数N=1である場合を図4中実線で、最大並列運転台数N=2である場合を図4中破線で、最大並列運転台数N=3である場合を図4中一点鎖線で示す。図4に示すように、制御部54によれば、設定圧力Pと推定末端圧力Pとの間で最大並列運転台数Nの設定毎に異なる目標圧力曲線が、数式(1)によりそれぞれ定められる。
制御部54は、ポンプ装置11の単独運転中に、当該ポンプ装置11に対応する流量検出器19により検出される瞬時流量Qが、所定の時間の間、停止流量Q以下であると、当該ポンプ装置11の運転を停止する。
制御部54は、並列運転しているポンプ装置11に対応する全ての流量検出器19により停止流量Qを超える流量が検出され、且つ、所定の時間の間、並列運転しているポンプ装置11に対応する全てのインバータ51の出力周波数が最高出力周波数であると、待機中のポンプ装置11を運転する、換言すると、運転するポンプ装置11を増台する。
また、制御部54は、複数台のポンプ装置11の運転中に、ユニット給水量ΣQが減台流量ΣQOFF以下であることを検出すると、運転するポンプ装置11を減台する。
ここで、減台流量ΣQOFFは、運転するポンプ装置11を増台する流量から、ポンプ装置11単数の流量に対応したヒステリシスを考慮して定められる。具体例として、減台流量ΣQOFFは、運転するポンプ装置11を増台する流量とは異なる流量であって、運転するポンプ装置11を増台する流量から所定の差分を設けた流量に設定される。減台流量ΣQOFFは、運転するポンプ装置11の増台時に、制御部54による以下の処理により定められ、記憶部53に記憶される。
制御部54は、運転するポンプ装置11がn+1台からn台に減台するときの減台流量ΣQOFFを、運転するポンプ装置11がn台からn+1台に増台するときに検出したユニット給水量ΣQに係数kを乗算して算出する。ここで、係数kは、減台後に運転するポンプ装置11の台数n及びポンプ装置11単数の流量に対応したヒステリシス係数kを用いて、以下の数式(2)により算出される。そして、算出された係数kを用いて、減台流量ΣQOFFは、以下の数式(3)により算出される。
なお、本実施形態では、運転するポンプ装置11は、並列運転しているポンプ装置11に対応する全てのインバータ51の出力周波数が最高出力周波数である状態、換言すると、運転しているn台のポンプ装置11に対応する全ての流量検出器19により定格流量Qとほぼ同等の値が検出される状態で増台する。この場合には、運転するポンプ装置11がn台からn+1台に増台するときのユニット給水量ΣQは、n・Qと同値である。したがって、減台流量ΣQOFFは、以下の数式(4)により算出されてもよい。
ここで、制御部54は、運転するポンプ装置11の増台時及び減台時において、各ポンプ装置11の起動回数及び運転時間を平準化するため、定速運転するポンプ装置11と変速運転するポンプ装置11とを順次切り替える、所謂ロータリー運転を行う。
また、制御部54は、入力部52への入力により設定圧力Pが更新されると、記憶部53に記憶された推定末端圧力P、差圧ΔP及び定格流量Qを更新する機能を有する。制御部54は、更新した推定末端圧力P、差圧ΔP及び定格流量Qから推定末端圧力一定制御による目標圧力Pを算出する。以下、当該機能について具体的に説明する。
制御部54は、例えば、設定圧力Pが、記憶部53に記憶された設定圧力Pとは異なる新たな設定圧力Pに更新されると、新たな設定圧力Pを用いて、新たな推定末端圧力P及び新たな差圧ΔPを算出する。ここで、更新前の設定圧力Pを設定圧力PH1、更新前の推定末端圧力PをPL1、更新前の差圧ΔPをΔPとし、新たな設定圧力PをPH2、新たな推定末端圧力PをPL2、新たな差圧ΔPをΔPとして、以下説明する。
推定末端圧力PL2は、設定圧力PH2に係数kを乗算した値に設定される。また、差圧ΔPは、設定圧力PH2から推定末端圧力PL2を減算した値として算出される。
制御部54は、記憶部53に記憶された推定末端圧力PL1及び差圧ΔPに上書きして、推定末端圧力PL2及び差圧ΔPを記憶部53に記憶する。
また、制御部54は、設定圧力PH1が設定圧力PH2に更新されると、記憶部53に記憶された圧力・流量関数から、設定圧力PH2の圧力値に対応する定格流量Qを読み出し、目標圧力Pの算出に用いる定格流量Qを、読み出した新たな定格流量Qに更新する。ここで、更新前の定格流量Qを定格流量Q11とし、更新後の定格流量Qを定格流量Q12として、以下説明する。
具体例として、制御部54は、設定圧力PH1が設定圧力PH2に変更されると、圧力・流量関数として記憶部53に記憶された第1の1次方程式または第2の1次方程式から、設定圧力PH2に対応する圧力範囲の一方の1次方程式を適用し、適用した一方の1次方程式に設定圧力PH2の値を代入することで定格流量Q12を算出する。制御部54は、このように算出した定格流量Q12を新たな目標圧力Pの算出に用いる。
また、制御部54は、上述した定格流量Q11から定格流量Q12への更新に伴い、記憶部53に記憶されたユニット定格流量N・Qを、ユニット定格流量N・Q11からユニット定格流量N・Q12に更新する。
制御部54は、このように更新された推定末端圧力PL2、差圧ΔP、定格流量Q12及びユニット定格流量N・Q12を用いて、上述した数式(1)に示す演算により、推定末端圧力一定制御による新たな目標圧力Pを算出する。
このように、制御部54は、設定圧力Pが設定圧力PH1とは異なる設定圧力PH2に更新されると、目標圧力Pを新たに設定し、圧力検出器20による圧力の検出値が新たな目標圧力Pとなるよう、各インバータ51の出力周波数を制御する。
ここで、制御部54は、入力部52により入力される設定圧力Pの範囲を制限可能に構成される。具体例として、予め入力可能な設定圧力Pの上限値及び下限値を記憶部53に記憶しておき、制御部54は、入力部52により入力された設定圧力Pが、上限値よりも大きいか、または、下限値よりも小さいと、設定圧力Pの更新を行わず、また、目標圧力Pの変更を行わない。
また、制御部54は、入力部52への入力により吸込揚程Hが更新されると、記憶部53に記憶された設定圧力Pを更新し、更新した設定圧力Pを用いて推定末端圧力P及び差圧ΔPを更新する機能を有する。制御部54は、更新した推定末端圧力P及び差圧ΔPから推定末端圧力一定制御による目標圧力Pを算出する。以下、当該機能について具体的に説明する。
制御部54は、例えば、吸込揚程Hが、記憶部53に記憶された吸込揚程Hとは異なる新たな吸込揚程Hに更新されると、以下の数式(5)に示すように、更新後の吸込揚程Hと更新前の吸込揚程Hとの差分、換言すると、更新後の吸込揚程Hから更新前の吸込揚程Hを減算した値を、設定圧力Pから減算し、算出された圧力値を新たな設定圧力Pとして、記憶部53に記憶された設定圧力Pを上書きする。ここで、更新前の吸込揚程HをHS1、更新前の設定圧力PをPH1とし、更新後の吸込揚程HをHS2、更新後の設定圧力PをPH3とする。
制御部54は、設定圧力PH3を用いて、新たな推定末端圧力P及び差圧ΔPを算出して更新する。ここで、更新前の推定末端圧力PをPL1、更新前の差圧ΔPをΔPとし、更新後の推定末端圧力PをPL3、更新後の差圧ΔPをΔPとして、以下説明する。
推定末端圧力PL3は、設定圧力PH3に係数kを乗算した値に設定される。また、差圧ΔPは、設定圧力PH3から推定末端圧力PL3を減算した値として算出される。
制御部54は、記憶部53に記憶された推定末端圧力PL1及び差圧ΔPに上書きして、算出した推定末端圧力PL3及び差圧ΔPを記憶部53に記憶する。
なお、制御部54は、吸込揚程Hの更新に伴う設定圧力Pの更新によっては、定格流量Qの更新を行わない。即ち、制御部54は、吸込揚程Hの更新に伴う設定圧力Pの更新を、入力部52への入力による設定圧力Pの更新から独立して処理する。これは、吸込揚程Hが変化しても、それにより定格流量Qが変動することはないためである。
制御部54は、このように更新された推定末端圧力PL3及び差圧ΔPを用いて、上述した数式(1)に示す演算により、推定末端圧力一定制御による新たな目標圧力Pを設定する。
このように、制御部54は、吸込揚程Hが吸込揚程HS2に更新されると、吸込揚程の推定末端圧力PL3及び差圧ΔPを新たに算出するとともに、目標圧力Pを新たに演算し、圧力検出器20による圧力の検出値が新たな目標圧力Pとなるよう、各インバータ51の出力周波数を制御する。
ここで、制御部54は、入力部52により入力される吸込揚程Hの範囲を制限可能に構成される。具体例として、予め入力可能な吸込揚程Hの上限値及び下限値を記憶部53に記憶しておき、制御部54は、入力部52により入力された吸込揚程Hが、上限値よりも大きいか、または、下限値よりも小さいと、吸込揚程Hの更新を行わず、また、設定圧力Pの変更を行わない。また、具体的に、吸込揚程Hの下限値は、初期値と同じ0mとしている。
このように構成された給水装置1によれば、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pが、数式(1)に示す1つの式により算出される。即ち、給水装置1は、目標圧力Pを運転周波数より演算する数式を運転台数nによって切り替える必要がなく、運転台数nが変化しても、数式(1)を用いることにより、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pを統一的に演算できる。
これにより、給水装置1は、並列運転するポンプ装置11の台数に応じて、目標圧力Pを運転周波数より演算する数式や、ポンプ装置11を増減台する切替圧力を演算する数式をそれぞれ定める必要がない。即ち、給水装置1は、ポンプ装置11の最大並列運転台数Nが異なる場合であっても、運転台数毎の目標圧力Pを演算する数式を設定しておく必要がなく、出荷時に、最大並列運転台数Nを記憶部53に設定するのみでよいため、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの設定が簡素なものとなる。
換言すると、給水装置1は、最大並列運転台数Nに応じた複数の目標圧力曲線を別個に記憶しておく必要がなく、数式(1)に各値を代入することで、各最大並列運転台数に応じた目標圧力曲線を導出することができる。このように、給水装置1は、出荷時に、最大並列運転台数を記憶部53に設定するのみで、目標圧力Pを設定し、推定末端圧力一定制御を行うことができる。
また、給水装置1は、ポンプ装置11の圧力・流量関数を記憶部53に記憶することで、設定圧力Pが変更された場合であっても、定格流量Qを自動的に当該設定圧力Pに対応する値に更新することができる。このように、給水装置1は、使用条件が異なる場合であっても、簡素な処理で使用条件に合わせた設定圧力Pの変更に対する定格流量Qの変更を行い、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの設定ができる。
これにより、給水装置1は、例えば、工場出荷時や設置現場で設定圧力Pが変更されても、作業者が定格流量Qを手動変更する作業が不要となる。具体例として、使用条件に合わせた設定圧力Pの変更に対し、作業者が給水装置1の全揚程と流量の関係を示す性能曲線を資料より探し出して、設定圧力Pに対応する定格流量Qを読み出し、入力部52に設定する、といった作業が不要となる。
このように、給水装置1は、設定圧力Pの変更に対し、自動的に定格流量Qが更新されることから、使用条件の変更に対する変更作業が容易である。
また、給水装置1は、制御部54が設定圧力Pを変更可能な範囲を設けることで、誤入力による設定圧力Pの規定範囲外の設定を防止できる。
また、給水装置1は、ポンプ装置11単数の圧力・流量関数に基づいて、並列運転台数が異なる場合の目標圧力Pを導出できる。これにより、給水装置1は、並列運転するポンプ装置11の台数毎に異なる複数の圧力・流量関数を記憶する必要がなく、出荷時の設定作業が簡素なものとなる。具体的には、給水装置1は、出荷時の設定作業として、ポンプ装置11単数の圧力・流量関数と、最大並列運転台数N及びポンプ装置11の台数を、記憶部53に設定すればよい。ここで、ポンプ装置11の台数は、NまたはN+1に設定される。また、ポンプ装置11単数の圧力・流量関数の設定は、例えば、記憶部53の設定テーブルより、設定圧力Pと定格流量Qを指定するポンプ機種コードを記憶部53に設定することで行われる。
なお、給水装置1は、例えば、ポンプ32の吸込口32a及び吐出口32bの口径や、ポンプ装置11の出力の仕様が異なる複数種のポンプ装置11それぞれに対応する複数の圧力・流量関数を記憶部53に記憶する構成であれば、ポンプ装置11の仕様が異なる場合であっても、同じ制御盤21を用いて、上述した簡素な処理による目標圧力Pの算出及び推定末端圧力一定制御を適用することができる。
また、給水装置1は、記憶部53に記憶する圧力・流量関数を、複数の1次方程式で表すことで、圧力・流量関数を簡単な関数として記憶部53に記憶するとともに、記憶部53に記憶した1次方程式に設定圧力Pの値を代入する簡素な処理によって、設定圧力Pに対応する定格流量Qを演算することができる。これにより、給水装置1は、作業者による定格流量Qの変更作業が不要となり、且つ、上述した定格流量Qの演算に係る記憶部53及び制御部54の負荷を抑えることができる。
また、給水装置1は、吸込揚程Hを入力する簡素な処理によって、吸込揚程の変更に伴う推定末端圧力一定制御による目標圧力の更新を行うことができる。これにより、給水装置1は、例えばポンプ装置11の吸込み側が負圧である吸込仕様の場合であっても、吸込揚程の変更により設定圧力を更新し、上述した簡素な処理による推定末端圧力一定制御を適用することができる。
また、給水装置1は、運転するポンプ装置11が増台するときに、運転するポンプ装置11が元の台数に減台する減台流量ΣQOFFを自動的に算出することから、ヒステリシスを考慮したポンプ装置11の増台及び減台を行うことができる。
また、給水装置1は、ヒステリシス係数kと減台流量ΣQOFFを、評価試験によりポンプ装置11にあわせて適切に設定することにより、増台時と減台時のヒステリシス流量を極力小さくして省エネ効果を高めつつ、減台動作の直後に再度増台するようなハンチング現象が発生しない並列運転を安定して実施することができる。
また、給水装置1は、運転している全てのポンプ装置11それぞれの流量を検出する流量検出器19により検出される流量が停止流量Q以上であって、且つ、運転している全てのポンプ装置11に対応するインバータ51の出力周波数が所定の時間の間最大出力周波数である場合に、ポンプ装置11の運転台数を増台する。これにより、給水装置1は、いずれかのポンプ装置11が空転している場合に、ポンプ装置11の運転台数が増台することを防止できることから、安全性を向上することができる。
具体的に説明すると、給水装置1の減台制御として、ポンプ装置11の運転台数がn+1台からn台に減台する減台流量ΣQOFFは、n台のポンプ装置11が定格流量Qを送水して、ユニット給水量ΣQがn・Qと同値となる前提であるポンプ装置11の増台時に、数式(3)または数式(4)から算出される。したがって、いずれかのポンプ装置11が空転している場合に、誤ってポンプ装置11が増台すると、ロータリー運転に従い、正常に送水しているポンプ装置11を減台して、再度、増台してしまうようなハンチング現象が生じ得る。しかしながら、上述したように、給水装置1は、いずれかのポンプ装置11が空転している場合の増台を防止できることから、このようなハンチング現象を防止でき、安全性を向上することができる。
なお、ポンプ装置11が運転中であって、当該ポンプ装置11の流量を検出する流量検出器19により検出される流量が停止流量Q未満である場合には、所定の時間、停止流量Q未満を確認したうえで当該ポンプ装置11を停止して、故障処理をすればよい。
上述したように、本発明の一実施形態に係る給水装置1によれば、簡素な処理で推定末端圧力一定制御を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、図5に示すように、給水装置1は、複数のポンプ装置11の二次側に設けられる第2流量検出器22をさらに備える構成であってもよい。
第2流量検出器22は、流量に対応した信号を出力する流量計である。図5に示すように、第2流量検出器22は、例えば、連結管15に設けられ、複数の吐出管12よりも二次側に配置される。即ち、第2流量検出器22は、複数のポンプ装置11の二次側が合流した流量を検出可能に構成される。
このような第2流量検出器22を備える給水装置1においては、第2流量検出器22により検出される流量をユニット給水量ΣQとして、上述した推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの算出に適用してもよい。
また、給水装置1は、ポンプ装置11の圧力・流量関数を、複数の1次関数で近似して表し、複数の1次方程式として記憶部53に記憶する例を説明したが、これに限定されない。圧力・流量関数は、2次関数等、他の関数に近似して表され、記憶部53に記憶されていてもよい。また、圧力・流量関数は、圧力と流量とを対応したテーブルとして記憶部53に記憶されていてもよい。
即ち、記憶部53に記憶する圧力・流量関数の形式は、当該圧力・流量関数を用いて、設定圧力Pから当該設定圧力Pに対応する定格流量Qを演算することができれば、適宜設定することができる。ただし、簡素な処理で設定圧力Pに対応する定格流量Qを演算する為には、圧力・流量関数は、複数の1次関数として記憶されることが好ましい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプ装置と、
前記モータを駆動するインバータと、
前記複数のポンプ装置それぞれの流量を検出する複数の流量検出器と、
前記複数のポンプ装置の二次側に接続された連結管内の圧力を検出する圧力検出器と、
前記ポンプ装置単数の定格流量Q 、前記複数のポンプ装置の最大並列運転台数N、前記最大並列運転台数N台で前記ポンプ装置を運転したときのユニット定格流量N・Q 、前記複数のポンプ装置の吐出量の合計であるユニット給水量ΣQ、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの最大値である設定圧力、前記設定圧力に所定の係数を乗じた推定末端圧力P 、前記設定圧力から前記推定末端圧力P を減算した差圧ΔPを記憶する記憶部と、
前記目標圧力Pを、P=P +ΔP{ΣQ/(N・Q )}^2から算出し、前記圧力検出器による圧力の検出値が前記目標圧力Pとなるよう前記インバータを制御する制御部と、
を備える給水装置。
[2] 前記制御部は、前記複数の流量検出器それぞれにより検出された流量の合算値を前記ユニット給水量ΣQとする[1]に記載の給水装置。
[3] 前記複数のポンプ装置の二次側が合流した流量を検出する第2流量検出器をさらに備え、
前記制御部は、前記第2流量検出器による流量の検出値を前記ユニット給水量ΣQとする[1]に記載の給水装置。
[4] 前記設定圧力を入力可能に構成される入力部をさらに備え、
前記記憶部は、前記ポンプ装置単数の圧力・流量関数を記憶し、
前記制御部は、前記入力部に前記設定圧力が新たに入力されると、前記記憶部に記憶された前記設定圧力を、前記入力部に入力された前記設定圧力に更新し、更新された前記設定圧力を用いて前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを算出し、前記記憶部に記憶された前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを、算出した前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPに更新するとともに、前記圧力・流量関数から、更新された前記設定圧力に対応する前記定格流量Q を求め、前記記憶部に記憶された前記ポンプ装置単数の前記定格流量Q を、求めた前記定格流量Q に更新するとともに、更新した前記定格流量Q を用いて前記ユニット定格流量N・Q を算出し、前記記憶部に記憶された前記ユニット定格流量N・Q を、算出した前記ユニット定格流量N・Q に更新する[1]に記載の給水装置。
[5] 前記記憶部は、複数の1次関数で近似した前記圧力・流量関数を記憶する[4]に記載の給水装置。
[6] 前記記憶部は、吸込揚程を記憶し、
前記入力部は、前記吸込揚程を入力可能に構成され、
前記制御部は、前記入力部に前記吸込揚程が新たに入力されると、前記記憶部に記憶された前記吸込揚程を、前記入力部に入力された前記吸込揚程に更新し、更新後の前記吸込揚程と更新前の前記吸込揚程との差分を前記設定圧力から減算した値を新たな前記設定圧力とし、前記記憶部に記憶された前記設定圧力を、算出された新たな前記設定圧力に更新するとともに、前記定格流量Q を更新することなく、更新された前記設定圧力を用いて前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを再度算出して、前記記憶部に記憶された前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを、算出した前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPに更新する[4]に記載の給水装置。
[7] 前記制御部は、前記ポンプ装置単数の流量に対応したヒステリシス係数をk2とし、運転する前記ポンプ装置をn台からn+1台に増台するときの前記ユニット給水量ΣQとしたときに、運転する前記ポンプ装置をn+1台からn台に減台する減台流量ΣQ OFF を、ΣQ OFF ={(1−k )/n}・ΣQから算出し、前記ユニット給水量ΣQが前記減台流量ΣQ OFF 以下になると、運転する前記ポンプ装置をn+1台からn台に減台する[1]乃至[6]のいずれか一項に記載の給水装置。
[8] 前記記憶部は、前記ポンプ装置の停止流量をさらに記憶し、
前記制御部は、運転する全ての前記ポンプ装置それぞれの流量を検出する前記流量検出器により前記停止流量を超える流量を検出し、且つ、運転する全ての前記ポンプ装置の運転周波数が所定の時間の間、最高運転周波数である場合に、待機中の前記ポンプ装置を運転する[1]乃至[7]のいずれか一項に記載の給水装置。
1…給水装置、11…ポンプ装置、12…吐出管、13…逆止弁、14…開閉弁、15…連結管、16…接続管、17…蓄圧装置、18…逃がし管、19…流量検出器、20…圧力検出器、21…制御盤、22…第2流量検出器、31…モータ、32…ポンプ、32a…吸込口、32b…吐出口、41…回転軸、42…羽根車、43…検出部、51…インバータ、52…入力部、53…記憶部、54…制御部。

Claims (7)

  1. ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを有する複数のポンプ装置と、
    前記モータを駆動するインバータと、
    前記複数のポンプ装置それぞれの流量を検出する複数の流量検出器と、
    前記複数のポンプ装置の二次側に接続された連結管内の圧力を検出する圧力検出器と、
    前記ポンプ装置単数の定格流量Q、前記複数のポンプ装置の最大並列運転台数N、前記最大並列運転台数N台で前記ポンプ装置を運転したときのユニット定格流量N・Q、前記複数のポンプ装置のうち、運転している全ての前記ポンプ装置による吐出量の合計であるユニット給水量ΣQ、推定末端圧力一定制御による目標圧力Pの最大値である設定圧力、前記設定圧力に所定の係数を乗じた推定末端圧力P、前記設定圧力から前記推定末端圧力Pを減算した差圧ΔPを記憶する記憶部と、
    前記設定圧力を入力可能に構成される入力部と、
    前記目標圧力Pを、P=P+ΔP{ΣQ/(N・Q)}^2から算出し、前記圧力検出器による圧力の検出値が前記目標圧力Pとなるよう前記インバータを制御する制御部と、
    を備え
    前記記憶部は、前記ポンプ装置単数の圧力・流量関数を記憶し、
    前記制御部は、前記入力部に前記設定圧力が新たに入力されると、前記記憶部に記憶された前記設定圧力を、前記入力部に入力された前記設定圧力に更新し、更新された前記設定圧力を用いて前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを算出し、前記記憶部に記憶された前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPを、算出した前記推定末端圧力P 及び前記差圧ΔPに更新するとともに、前記圧力・流量関数から、更新された前記設定圧力に対応する前記定格流量Q を求め、前記記憶部に記憶された前記ポンプ装置単数の前記定格流量Q を、求めた前記定格流量Q に更新するとともに、更新した前記定格流量Q を用いて前記ユニット定格流量N・Q を算出し、前記記憶部に記憶された前記ユニット定格流量N・Q を、算出した前記ユニット定格流量N・Q に更新する給水装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の流量検出器それぞれにより検出された流量の合算値を前記ユニット給水量ΣQとする請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記複数のポンプ装置の二次側が合流した流量を検出する第2流量検出器をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2流量検出器による流量の検出値を前記ユニット給水量ΣQとする請求項1に記載の給水装置。
  4. 前記記憶部は、複数の1次関数で近似した前記圧力・流量関数を記憶する請求項1に記載の給水装置。
  5. 前記記憶部は、吸込揚程を記憶し、
    前記入力部は、前記吸込揚程を入力可能に構成され、
    前記制御部は、前記入力部に前記吸込揚程が新たに入力されると、前記記憶部に記憶された前記吸込揚程を、前記入力部に入力された前記吸込揚程に更新し、更新後の前記吸込揚程と更新前の前記吸込揚程との差分を前記設定圧力から減算した値を新たな前記設定圧力とし、前記記憶部に記憶された前記設定圧力を、算出された新たな前記設定圧力に更新するとともに、前記定格流量Qを更新することなく、更新された前記設定圧力を用いて前記推定末端圧力P及び前記差圧ΔPを再度算出して、前記記憶部に記憶された前記推定末端圧力P及び前記差圧ΔPを、算出した前記推定末端圧力P及び前記差圧ΔPに更新する請求項1に記載の給水装置。
  6. 前記制御部は、前記ポンプ装置単数の流量に対応したヒステリシス係数をk2とし、運転する前記ポンプ装置をn台からn+1台に増台するときの前記ユニット給水量ΣQとしたときに、運転する前記ポンプ装置をn+1台からn台に減台する減台流量ΣQOFFを、ΣQOFF(1−k /n)・ΣQから算出し、前記ユニット給水量ΣQが前記減台流量ΣQOFF以下になると、運転する前記ポンプ装置をn+1台からn台に減台する請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の給水装置。
  7. 前記記憶部は、前記ポンプ装置の停止流量をさらに記憶し、
    前記制御部は、運転する全ての前記ポンプ装置それぞれの流量を検出する前記流量検出器により前記停止流量を超える流量を検出し、且つ、運転する全ての前記ポンプ装置の運転周波数が所定の時間の間、最高運転周波数である場合に、待機中の前記ポンプ装置を運転する請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の給水装置。
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