JP7023773B2 - 給水システム及び給水装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給水システム及び給水装置に関する。
従来の給水ユニットは、建物内の末端に必要な圧力の水を安定して供給する様にポンプを運転制御している。その手法としては水道管の末端の圧力を検出して、一定となるように制御する末端圧力一定制御や、給水ユニット内または近傍に設置する圧力センサの検出圧力から末端圧力を推定する推定末端圧力一定制御などの運転方式がある(特許文献1~4参照)。
特許第5405277号公報 特開2017-141771号公報 特開平10-9148号公報 特許第5890669号公報
従来の給水装置は、建物内の水道管の末端に必要な圧力の水を安定して供給する様にポンプを運転制御している。具体的には、従来の給水装置は、給水装置内、もしくは給水ユニット近傍の吐出配管に備えるセンサが検出する吐出圧力から、末端圧力を推定して推定末端圧力が一定になるように制御を行うか、管路上の末端に圧力センサを設置し、センサが検出する末端圧力が一定になるように制御を行うものがある。しかし、いずれの方式においても必要とするセンサが故障すると正常に給水装置を動作することができなかった。その為、必要とするセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続できる冗長性のある給水システム及び給水装置が望まれていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、ポンプの運転制御で用いている圧力計測値を計測するセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続することを可能とする給水システム及び給水装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る給水システムは、ポンプに連通する水道管の管路上の互いに異なる位置に設けられ且つ当該水道管内の水の圧力を計測する複数のセンサそれぞれと通信する通信回路と、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して、計測して得られた圧力計測値を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された圧力計測値を受信するよう制御するプロセッサと、前記複数のセンサのうちの第1のセンサと、前記複数のセンサのうち当該第1のセンサとは異なる第2のセンサとの間の圧力計測値の差であって前記水道管の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を圧力補正値として記憶する記憶装置と、を備え、前記プロセッサは、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値とを用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。このため、ポンプの運転制御で用いている圧力計測値を計測する第1のセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続できる。
本発明の第2の態様に係る給水システムは、第1の態様に係る給水システムであって、前記第1のセンサは、前記複数のセンサのうち前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサである。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で末端センサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値を用いて、末端センサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。
本発明の第3の態様に係る給水システムは、第2の態様に係る給水システムであって、前記第2のセンサは、前記水道管の管路上で前記第1のセンサよりも前記ポンプに近い位置に位置する。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値を用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。
本発明の第4の態様に係る給水システムは、第2の態様に係る給水システムであって、前記第2のセンサは、前記ポンプの吐出し側に配置され且つ前記ポンプから吐き出された水の圧力を検出するセンサである。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、ポンプの吐出し側に配置され且つ前記ポンプから吐き出された水の圧力を検出するセンサの圧力計測値と圧力補正値を用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。
本発明の第5の態様に係る給水システムは、第1から4のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力は、前記第2のセンサが計測する圧力に前記記憶装置に記憶された圧力補正値を加算した圧力である。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値を加算した圧力を目標圧力に一致させることができるので、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。
本発明の第6の態様に係る給水システムは、第1から5のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記複数のセンサは、互いに異なる識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、前記プロセッサは、前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間それぞれを用いて、前記複数のセンサのうち前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサを決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第7の態様に係る給水システムは、第6の態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記複数のセンサのうち前記伝達遅延時間が最も大きかったセンサを前記末端センサに決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第8の態様に係る給水システムは、第1から7のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記複数のセンサは、互いに異なる識別情報を記憶しており、前記プロセッサは、前記センサの圧力計測値それぞれを用いて、前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサを決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第9の態様に係る給水システムは、第8の態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記ポンプの運転周波数を徐々に上げていく過程で、前記複数のセンサのうち圧力計測値が最も遅くに目標圧力を超えたセンサを前記末端センサに決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第10の態様に係る給水システムは、第8の態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上ある場合、最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、圧力計測値が最も低いセンサを前記末端センサに決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第11の態様に係る給水システムは、第8の態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じである場合、前記最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が最も大きいセンサを前記末端センサに決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第12の態様に係る給水システムは、第8の態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じであり、且つ前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が同じである場合、前記最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサの固有識別情報を比較することにより、前記末端センサを決定する。
この構成によれば、人手を介することなく、プロセッサは、複数のセンサの中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサは、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
本発明の第13の態様に係る給水システムは、第1から12のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記プロセッサは、前記第1のセンサより前記第2のセンサの方が圧力計測値が低い状態を、設定時間よりも長く継続した場合または設定回数よりも多く検出した場合、前記第2のセンサと前記複数のセンサに含まれる第3のセンサとの間の圧力計測値の差分で、前記記憶装置に記憶された圧力補正値を更新し、前記プロセッサは、前記第2のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第2のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第2のセンサから圧力計測値を受信できない場合、前記第3のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された更新後の圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する。
この構成によれば、経年劣化等によって水道管の一部の管路が狭くなること、または水道管の内壁についた堆積物などが原因で、第1のセンサよりも第2のセンサの圧力計測値が低くなった場合でも、第2のセンサの圧力計測値に基づいてポンプの回転数を制御でき、且つ第2のセンサが故障した場合には、第3のセンサの圧力計測値に基づいてポンプの回転数を制御できる。これにより、経年劣化後において、ポンプの運転制御で用いているセンサが更新され、その後に更新されたセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続することができる。
本発明の第14の態様に係る給水システムは、第1から13のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記複数のセンサそれぞれは、前記水道管内の水の圧力を計測する圧力検出器と、当該圧力検出器の温度を計測する温度検出器と、を有しており、前記プロセッサは、前記第1のセンサに含まれる前記温度検出器による温度計測値が、予め設定された設定温度に収まる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサに含まれる前記温度検出器による温度計測値が、予め設定された設定温度を超えた場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する。
この構成によれば、第1のセンサに含まれる圧力検出器の温度が設定温度を超えて上昇した場合には、圧力の計測誤差が大きくなり、末端圧力が目標圧力からずれてしまうが、第2のセンサの圧力計測値を用いて、末端圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御することによって、末端圧力を目標圧力に維持することができる。また、圧力検出器の温度が設定温度を超えた場合には、圧力検出器の故障が疑われるが、早めにポンプの制御に用いる圧力計測値を計測するセンサを第1のセンサから第2のセンサに切り替えることによって、未然にポンプの運転制御が継続できない事態を防ぐことができる。
本発明の第15の態様に係る給水システムは、第1から15のいずれかの態様に係る給水システムであって、前記通信回路は、前記センサと直接通信線を接続するシリアル通信、LANネットワークを介したEthernet通信、もしくは電力線を介する電力線通信、または無線通信により、前記センサと通信する。
この構成によれば、通信回路はセンサと通信することができる。
本発明の第16の態様に係る給水装置は、ポンプに連通する水道管の管路上の互いに異なる位置に設けられ且つ当該水道管内の水の圧力を計測する複数のセンサのうちの第1のセンサと、前記複数のセンサのうち水道管の距離において当該第1のセンサよりも前記ポンプに近い位置に位置する第2のセンサとの間の圧力計測値の差であって前記水道管の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を記憶する記憶装置を参照可能な給水装置であって、前記複数のセンサそれぞれと通信する通信回路と、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して、計測して得られた圧力計測値を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された圧力計測値を受信するよう制御するプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサから圧力を受信できない場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された前記差分とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する。
この構成によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値とを用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。このため、ポンプの運転制御で用いている圧力計測値を計測する第1のセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続できる。
本発明の一態様によれば、第1のセンサの故障または通信線の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値とを用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。このため、ポンプの運転制御で用いている圧力計測値を計測する第1のセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続できる。
比較例に係る給水システムの概略構成図である。 第1の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。 第1の実施形態に係る給水システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 ポンプの吐出圧力と給水量との関係を表すグラフである。 伝達遅延時間の測定方法を示す模式図である。 末端センサ自動設定機能の処理の第1の例の流れの一例を示すフローチャートである。 末端センサ自動判別機能の処理の第2の例の流れの一例を示すフローチャートである。 図7のステップS216の処理の変形例の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例に係るセンサの概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。 第3の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。 第4の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。 スター型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。 リング型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。 ツリー型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。 メッシュ型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。
まず、各実施形態をよりよく理解するために、本実施形態と比較する比較例について説明する。図1は、比較例に係る給水システムの概略構成図である。図1に示すように、給水システム900は、給水装置901と、給水装置901の吸込口に連通する市水流入管P1と、給水装置901の吐出口に連通する水道管P2と、を備える。更に給水システム900は、水道管P2に連通する給水栓B1~B19と、給水装置901の吐出口の近傍の水道管に設けられ且つ信号線W1を介して給水装置901に接続されたセンサS20とを備える。センサ20は、圧力センサであり、給水装置901の吐出口近傍の水道管内の水の圧力を計測する。
給水装置901は、ポンプ911と、このポンプ911を駆動する駆動源としてのモータ912と、モータ912を可変速駆動する駆動装置としてのインバータ913と、インバータ913を制御する制御装置914と、を備える。制御装置914は、センサS20が検出した圧力を用いて、水道管の末端の水の圧力(以下、末端圧力ともいう)を推定し、この末端圧力が一定になるようにインバータ913を制御する。
この比較例に係る給水システムでは、センサS20が故障した場合、末端圧力が一定になるようにインバータ913を制御することができないという問題がある。
<第1の実施形態>
それに対して、第1の実施形態では、この問題を解決するために、給水システムは複数のセンサを備え、制御装置は、末端センサから圧力を受信できる場合、当該末端センサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する。一方、制御装置は、末端センサから圧力を受信できない場合、複数のセンサのうち水道管の管路上で当該末端センサよりもポンプに近い位置に位置するセンサが計測する圧力と圧力計測値の差とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する。
以下、第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
図2は、第1の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。給水システム100は、給水装置1と、給水装置1の吸込口に連通する市水流入管P1と、給水装置1の吐出口に連通する水道管P2と、を備える。更に給水システム100は、水道管P2に連通する給水栓B1~B19と、給水装置1の吐出口の近傍の水道管P2に設けられ且つ信号線W1を介して給水装置1に接続されたセンサ(吐出圧力センサともいう)S20とを備える。センサS20は、圧力センサであり、ポンプ11の吐出し側に配置され且つポンプ11から吐き出された水の圧力を検出するセンサである。本実施形態ではその一例として、給水装置1の吐出口近傍の水道管P2内の水の圧力を計測する。これらの構成は、比較例と同様である。
給水システム100は、比較例と比べて、給水装置1と通信するセンサ(遠隔センサともいう)S1~S19を備える点が異なっている。センサS1~S19は一例として、同一ネットワーク上に設けられている。センサS1~S19は、ポンプ11に連通する水道管P2の管路上の互いに異なる位置に設けられ且つ当該水道管P2内の水の圧力を計測する。またセンサS1~S19は、水道管の管路上において、センサS20に比べて、ポンプ11から離れた位置に設けられている。具体的には、センサS1~S19は、水道管の対応する給水栓B1~B19の近傍に設けられており、対応する給水栓B1~B19の近傍の水道管内の水の圧力(以下、水圧ともいう)を計測する。センサS1~S19それぞれは、通信線L1を介して給水装置1に接続されており、通信線L1を介して圧力計測値を、給水装置1に送信することができる。
給水装置1は、ポンプ11と、このポンプ11を駆動する駆動源としてのモータ12と、モータ12を可変速駆動する駆動装置としてのインバータ13と、インバータ13を制御する制御装置14と、を備える。ポンプ11、モータ12、及びインバータ13の構成は、比較例と同じである。一方、制御装置14の制御内容が比較例と異なっている。
図3は、第1の実施形態に係る給水システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように、センサS1は、圧力検出器21、記憶装置22、プロセッサ23、及び通信回路24を備える。同様にセンサS2は、圧力検出器31、記憶装置32、プロセッサ33、及び通信回路34を備える。センサS1~S19は同様の構成を有するので、代表してセンサS1について以下説明する。
圧力検出器21は、例えば圧力を検出する圧力センサである。なお、圧力検出器21は、流量センサによって検出された流量、流出係数、流路面積、流速によって圧力を換算してもよいし、バルブ開度センサによって検出されたバルブ開度によって圧力を換算してもよいし、または水道メーターによって検出された水量から圧力を換算してもよい。
記憶装置22には、他のセンサに設定された固有識別情報(固有IDともいう)とは異なる固有識別情報が記憶されている。ここで本実施形態では一例として、水道管P2の管路上の距離が給水装置1から離れるほど大きな固有IDがセンサS1~S19に設定されている。プロセッサ23は、例えばマイクロプロセッサであり、通信回路24を制御する。通信回路24は、給水装置1と通信する。
<制御装置14の構成>
図3に示すように、制御装置14は、記憶装置141、プロセッサ143、及び通信回路144を備える。プロセッサ143はタイマ142を有する。
記憶装置141は、予めセンサの台数と水道管P2の管路上の一番末端に設置された末端センサ(ここでは一例としてセンサS1)の固有識別情報が記憶されている。これにより、プロセッサ143は、センサS1が末端センサであると判別することができ、このセンサS1が計測する圧力計測値を末端圧力としてセンサS1から取得することができる。
また記憶装置141は、センサS1と、センサS2~S19それぞれとの間の圧力計測値の差であって水道管P2の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を圧力補正値として記憶する。これにより、このセンサS1は、複数のセンサS1~S19のうち水道管P2の管路上でポンプ11から最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサである。
また本実施形態では一例としてセンサS2は、複数のセンサS1~S19のうち水道管P2の管路上でポンプ11から2番目に離れた位置に設けられたセンサである第2の末端センサである。センサS2が第2の末端センサであることは例えば、予め給水装置1の記憶装置141に設定されている。
タイマ142は、カウントを数える。プロセッサ143は、記憶装置141及び通信回路144に接続され、通信回路144を制御する。プロセッサ143は、例えばマイクロプロセッサである。通信回路144は、複数のセンサS1~S20それぞれと通信する。
図4を用いて、制御装置14の制御について説明する。図4は、ポンプの吐出圧力と給水量との関係を表すグラフである。矢印A1に示すように、ポンプ11の回転数(すなわちモータ12の回転速度)を変化させることにより、ポンプ11の吐出圧力と給水量との関係が、ポンプの吐出圧力と給水量との関係を表す曲線F1~F3の間で変化する。
制御装置14は、末端センサであるセンサS1の圧力測定値が目標圧力と一致するように、ポンプの回転数を制御する。これにより、使用する吸水量に応じて、ポンプの吐出圧力を加減することができ、水道管P2の末端の水圧を一定にすることができる。
プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19のうちの末端センサであるセンサS1から圧力計測値を受信できる場合、当該末端センサであるセンサS1が計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御する。
一方、プロセッサ143は、末端センサであるセンサS1から圧力計測値を受信できない場合、第2の末端センサであるセンサS2が計測する圧力と記憶装置141に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御する。その際、プロセッサ143は、インバータ13を制御して、ポンプ11の回転数を制御する。ここで、第2の末端センサは、複数のセンサS1~S19のうち水道管P2の管路上でポンプ11から2番目に離れた位置に設けられたセンサである。
この際、プロセッサ143は、第2の末端センサであるセンサS2の固有IDで、記憶装置141に記憶されえている末端センサの固有IDを更新する。また、記憶装置141には、水道管P2の締切運転時の第2の末端センサと第3の末端センサであるセンサS3の圧力差が予め記憶されており、プロセッサ143は、水道管P2の締切運転時の第2の末端センサであるセンサS2と第3の末端センサであるセンサS3の圧力差で、記憶装置141に記憶されている圧力補正値を更新してもよい。ここで、第3の末端センサは、複数のセンサS1~S19のうち水道管P2の管路上でポンプ11から3番目に離れた位置に設けられたセンサである。
これにより、プロセッサ143は、第2の末端センサから圧力計測値を受信できる場合、当該第2の末端センサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御し、第2の末端センサから圧力計測値を受信できない場合、第3の末端センサが計測する圧力と記憶装置141に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御してもよい。ここで、第2の末端センサ(ここでは一例としてセンサS2)が計測する圧力と記憶装置141に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力は、第2の末端センサ(ここでは一例としてセンサS2)が計測する圧力に記憶装置141に記憶された圧力補正値を加算した圧力である。
このように、予め第1の末端センサと第2の末端センサとの間の圧力計測値の差分を圧力補正値として記憶しておくことにより、末端センサが故障した場合でも、第2の末端センサの圧力計測値に圧力補正値を加算することにより、末端センサの圧力計測値を推定することができ、この推定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御することができる。これにより、末端センサが故障した場合でも、水道管P2の対象とする位置における水圧が目標圧力に一致するようにすることができる。
<給水装置とセンサS1~S19との間の通信仕様>
給水装置1とセンサS1~S19との間はマスターとスレーブ関係にあり、給水装置1からの送信によって始まり、センサS1~S19は給水装置からの送信データに対して応答データを返すやりとりを常時行なう。給水装置からの送信回数とセンサS1~S19からの応答回数は基本的に1対1の関係にある。ただし、給水装置1は全てのセンサS1~S19に対して同時に同一データを送信するブロードキャスト送信機能も備える。
<末端センサ自動判別機能の第1の例について>
続いて、末端センサ自動判別機能の第1の例について説明する。給水装置1のプロセッサ143は、同一ネットワーク上のセンサS1~S19に対して、伝達遅延時間を測定する。図5は、伝達遅延時間の測定方法を示す模式図である。図5では、一例としてセンサS1と給水装置1との間の通信の流れ、及びセンサS2と給水装置1との間の通信の流れが示されている。
図5に示すように、給水装置1のプロセッサ143は、伝達遅延時間測定用の固定データを個々のセンサS1~S19へ送信する。この固定データを受信したセンサS1~S19は受信したデータと同様の伝達遅延時間測定用の固定データを給水装置1へ送信する。図5の例では一例として、この送信と受信のセットの処理を2回繰り返す。
給水装置1のプロセッサ143は、固定データの送信開始から、センサS1~S19それぞれからの固定データ受信完了までの伝達遅延時間を、タイマ142のタイマカウントを用いて計測し、記憶装置141へ保存する。具体的には例えば、図5に示すように、給水装置1のプロセッサ143は、送信と受信のセットの処理を2回繰り返した直後に、タイマ142のカウントを終了させ、そのカウント値を伝達遅延時刻として、記憶装置141へ保存する。給水装置とセンサとの間で、固定データの送受信処理を行なうことにより、伝達遅延時間以外に掛かる時間は全てのセンサで等しくなるから、伝達遅延時間をセンサ間で比較することができる。
図5の例では、センサS1についてはカウント値300が伝達遅延時刻として保存され、センサS2についてはカウント値260が伝達遅延時刻として保存される。これにより、通信線L1は水道管P2に沿って這わせてあるので、プロセッサ143は、センサS1がセンサS2よりも、水道管P2の管路上において給水装置1から離れていることが判別可能である。
本実施形態に係る複数のセンサS1~S19は、互いに異なる識別情報を記憶しており、プロセッサ143は、通信回路144を介して、複数のセンサS1~S19それぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じてセンサから出力された応答を受信する。そしてプロセッサ143は、この応答を要求してからセンサS1~S19それぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間それぞれを用いて、末端センサを決定する。具体的にはプロセッサ143は、複数のセンサS1~S19のうち伝達遅延時間が最も大きかったセンサを末端センサに決定する。
この構成により、人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
なお、給水装置1のプロセッサ143は例えば、伝達遅延時間測定処理を全てのセンサS1~S19に対して予め決められた伝達遅延時間測定回数以上、繰り返し行い、伝達遅延時間の代表値(例えば、平均値、中央値、最大値、最小値など)が一番大きいセンサを、水道管P2の管路上の末端に設置され且つ末端圧力を検出する末端センサに決定してもよい。
<末端センサ自動判別機能(自動初期化機能)の第1の例の処理の流れ>
続いて、末端センサ自動判別機能の処理の流れについて図6を用いて説明する。図6は、末端センサ自動判別機能の処理の第1の例の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、タイマ142のカウントを開始する。
(ステップS102)次に、プロセッサ143がタイマ142のカウントを用いて通信前カウント値を保存する。
(ステップS103)次に、プロセッサ143は、伝達遅延時間を計測する対象のセンサに末端センサ自動抽出用の固定データを送信する。
(ステップS104)次に、プロセッサ143は、上記対象のセンサから応答データを受信し、通信回数をカウントアップする。
(ステップS105)次に、通信回数が、予め設定された伝達遅延計測用回数閾値(図5の例では1)を超えたか否か判定する。通信回数が予め設定された伝達遅延計測用回数閾値を超えない場合(No)、プロセッサ143は、ステップS102の処理に戻って、再度ステップS102~104の処理を実行する。
(ステップS106)一方、ステップS105において、通信回数が予め設定された伝達遅延計測用回数閾値を超えた場合(Yes)、プロセッサ143は、タイマ142のカウントのカウント値を通信後カウント値として保存する。
(ステップS107)次に、プロセッサ143は、通信前カウント値と通信後カウント値の差から、伝達遅延時間を演算する。なお、通信後カウント値から通信前カウント値を引いた値を伝達遅延時間としてもよい。
(ステップS108)次に、プロセッサ143は、記憶装置141へ伝達遅延時間を保存する。
(ステップS109)次に、プロセッサ143は、通信対象のセンサ(すなわち伝達遅延時間を計測する対象のセンサ)を切り替える。
(ステップS110)次に、センサS1~S19までの全てのセンサの伝達遅延時間が計測済であるか否か判定する。
(ステップS111)全センサの伝達遅延時間が計測済でない場合(No)、プロセッサ143は、通信回数をリセットして、ステップS102に戻り、切り替え後の対象センサについて、ステップS102~S109の処理を繰り返す。
(ステップS112)ステップS110において全センサの伝達遅延時間が計測済の場合(Yes)、プロセッサ143は、センサS1~S19までの全てのセンサから一番伝達遅延時間が大きいセンサを末端センサとして抽出する。
(ステップS113)次にプロセッサ143は、この一番伝達遅延時間が大きいセンサを末端センサとし、この一番伝達遅延時間が大きいセンサの固有IDを末端センサの固有IDとして記憶装置に保存する。
このように人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
なお、プロセッサ143は、この末端センサ自動判別処理時に、2番目に伝達遅延の大きい遠隔センサを第2の末端センサに設定してもよい。
<末端センサ自動判別機能の第2の例について>
続いて、末端センサ自動判別機能の第2の例について説明する。給水装置1のプロセッサ143は、水道管P2の管路を締切状態でポンプ11の運転を行い、運転するポンプ11の運転周波数を最低周波数から最高周波数まで徐々に加速し、センサS1~S19のうち、センサS1~S19それぞれが計測する圧力計測値が、水道管P2の末端で必要となる目標圧力以上まで上がるのが一番遅いセンサを、管路上の末端に設置され且つ末端圧力を検出する末端センサとして判別する。
このように、複数のセンサは、互いに異なる識別情報を記憶しており、プロセッサ143は、センサの圧力計測値それぞれを用いて、水道管P2の管路上でポンプ11から最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサを決定する。具体的にはプロセッサ143は、ポンプ11の運転周波数を徐々に上げていく過程で、複数のセンサS1~S19のうち圧力計測値が最も遅くに目標圧力を超えたセンサを末端センサに決定する。
この構成により、人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
<末端センサ自動判別機能におけるポンプ運転周波数について>
末端センサ自動判別機能において、ポンプ運転中は予め決められた周期(運転周波数更新周期)毎にポンプ運転周波数を0Hz~あらかじめ設定されている最高周波数まで徐々に加速させる。運転周波数更新周期は例えば、末端センサ自動判別用圧力検出周期の2倍以上の周期である。
<末端センサ自動判別機能の第2の例の処理の流れ>
続いて、この末端センサ自動判別機能の処理の流れについて図7を用いて説明する。図7は、末端センサ自動判別機能の処理の第2の例の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、給水装置1のプロセッサ143は、センサS1~S19の全てへ末端センサ自動判別機能開始通知をブロードキャスト通信によって送信する。
(ステップS202)次に、給水装置1のプロセッサ143は、運転周波数更新周期カウントを初期化して、ポンプ運転を開始する。
(ステップS203)次に、給水装置1のプロセッサ143は、通信対象のセンサの固有ID、末端圧力検出回数を初期化し、運転周波数更新周期カウントを1増加させる。
(ステップS204)次に、運転周波数更新周期カウントが、予め設定された運転周波数更新周期を超えたか否か判定する。運転周波数更新周期カウントが予め設定された運転周波数更新周期を超えていない場合(No)、処理がステップS207に進む。
(ステップS205)ステップS204において、運転周波数更新周期カウントが予め設定された運転周波数更新周期を超えた場合(Yes)、給水装置1のプロセッサ143は、ポンプの運転周波数を加速させる。
(ステップS206)次に、運転周波数更新周期カウントを初期化する。
(ステップS207)次に、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサ自動判別用圧力検出周期が経過するのを待つ。
(ステップS208)次に、給水装置1のプロセッサ143は、センサS1~S19ののうち、通信対象のセンサから圧力計測値(圧力検出結果ともいう)を取得する。
(ステップS209)次に、給水装置1のプロセッサ143は、圧力検出結果が目標圧力を超えるか否か判定する。圧力検出結果が目標圧力を超えない場合、処理がステップS211に進む。
(ステップS210)ステップS209において圧力検出結果が目標圧力を超える場合、給水装置1のプロセッサ143は、通信対象のセンサの末端圧力検出フラグをオン(ON)にし、末端圧力検出回数を1増やす。
(ステップS211)次に、給水装置1のプロセッサ143は、通信対象のセンサを切り替える。
(ステップS212)次に、給水装置1のプロセッサ143は、センサS1~S19の全てから圧力検出結果を取得したか否か判定する。センサS1~S19の全てから圧力検出結果を取得していない場合、処理がステップS208に戻り、切り替え後のセンサについて、ステップS208~S210が実行される。
(ステップS213)本実施形態では、前回の周期の目標圧力検出フラグは、センサS1~S19それぞれについてあり、今回の周期の目標圧力検出フラグも、センサS1~S19それぞれについてある。給水装置1のプロセッサ143は、前回の周期の目標圧力検出フラグそれぞれと、対応する今回の周期の目標圧力検出フラグとを比較し、センサS1~S19の中から、今回の周期に目標圧力以上を検出したセンサ(遠隔センサ)を抽出する。
(ステップS214)次に、給水装置1のプロセッサ143は、前回の目標圧力検出フラグそれぞれに、対応する今回の目標圧力検出フラグをコピーする。
(ステップS215)次に、給水装置1のプロセッサ143は、全ての遠隔センサの目標圧力検出フラグがオンであるか否か判定する。全ての遠隔センサの目標圧力検出フラグがオンでない場合(No)、処理がステップS203に戻り、給水装置1のプロセッサ143は、ステップS203~S214の処理を繰り返す。
(ステップS216)ステップS215において全ての遠隔センサの目標圧力検出フラグがオンである場合(Yes)、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサ判別処理を実行する。具体的には給水装置1のプロセッサ143は、最後の周期に、目標圧力以上まで上がったセンサを、末端センサに決定する。
(ステップS217)次に、給水装置1のプロセッサ143は、ステップS216で決定された末端センサの固有IDと、全遠隔センサの圧力計測値と末端圧力との圧力差を記憶装置141に保存する。ここで末端圧力は、ステップS216で決定された末端センサによって計測された圧力計測値である。
(ステップS218)次に、給水装置1のプロセッサ143は、ポンプ11を停止させる。
このように人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
<末端センサ自動判別機能の変形例について>
続いて、末端センサ自動判別機能の変形例について説明する。例えば、給水装置1のプロセッサ143は、全てのセンサS1~S19に対して末端センサ自動判別機能開始通知を送信することによって、末端センサ自動判別機能を開始してもよい。末端センサ自動判別機能開始通知はブロードキャスト通信によって送信するため、センサS1~S19の全ては、この末端センサ自動判別機能開始通知を受信すると、この受信時から予め決められた一定周期(末端センサ自動判別用圧力検出周期ともいう)で水の圧力を測定する。なお、圧力測定結果は測定回数に応じて、平均化してもよい。給水装置1のプロセッサ143は、センサが圧力検出する一定周期の間隔内に、センサS1~S19の全てから圧力測定結果を取得し、センサS1~S19の全てについて同一時刻に検出した圧力測定結果を比較してもよい。給水装置1のプロセッサ143は例えば、圧力測定結果が目標圧力を超えるタイミングが一番遅いセンサ(遠隔センサ)S1~S19を、水道管P2の管路上の末端に設置された末端センサに決定してもよい。
ただし、同じ末端センサ自動判別用圧力検出周期内に二つ以上の遠隔センサの圧力測定結果が目標圧力以上に上昇し、末端センサと判別するべき遠隔センサが二つ以上ある時は給水装置1のプロセッサ143は圧力測定結果が一番低い遠隔センサを末端センサに決定してもよい。さらに圧力測定結果が等しい場合、給水装置1のプロセッサ143は予め測定する伝達遅延時間の小さい遠隔センサを末端センサとしてもよい。また圧力測定結果、伝達遅延時間まで等しい場合は、給水装置1のプロセッサ143は固有IDが大きい方を末端センサに決定してもよい。
この末端センサ自動判別機能の変形例の処理の流れについて図8を用いて説明する。図8は、図7のステップS216の処理の変形例の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)まず、給水装置1のプロセッサ143は、センサ(遠隔センサ)S1~S19それぞれについて設定されたの前回(すなわち最後から2番目)の周期の目標圧力検出フラグと、今回(すなわち最後)の周期の目標圧力検出フラグとを比較し、今回(すなわち最後)の周期において目標圧力検出フラグがオンになった数である今回周期新規フラグオン数が複数あるか否かを判定する。
(ステップS302)ステップS301において今回周期新規フラグオン数が複数ある場合(ステップS301 Yes)、今回(すなわち最後)の周期において目標圧力検出フラグがオンになった遠隔センサを末端センサ候補とし、これらの末端センサ候補の全遠隔センサの圧力検出結果を取得する。
(ステップS303)一方、ステップS301において今回周期新規フラグオン数が一つである場合(ステップS301 No)、末端センサを今回(すなわち最後)の周期において目標圧力検出フラグがオンになった遠隔センサに決定する。
(ステップS304)ステップS302の次に、給水装置1のプロセッサ143は、ステップS302で取得された末端センサ候補の圧力検出結果が全て等しいか否か判定する。
(ステップS305)ステップS304において末端センサ候補の圧力検出結果が全て等しい場合(ステップS304 Yes)、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサ候補の全遠隔センサの伝達遅延時間を取得する。
(ステップS306)ステップS304において末端センサ候補の圧力検出結果が全て等しいわけではない場合(ステップS304 No)、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサを末端センサ候補の中で一番圧力検出結果が低い遠隔センサに決定する。
(ステップS307)ステップS305の次に、給水装置1のプロセッサ143は、ステップS305で取得された末端センサ候補の伝達遅延時間が全て等しいか否か判定する。
(ステップS308)ステップS307において末端センサ候補の伝達遅延時間が全て等しい場合(ステップS307 Yes)、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサを末端センサ候補の中で最も固有IDが大きい遠隔センサに決定する。ここで上述したように、本実施形態では一例として、水道管P2の管路上の距離が給水装置1から離れるほど大きな固有IDがセンサS1~S19に設定されているので、最も固有IDが大きい遠隔センサを選択することにより、センサS1~S19のうち、水道管P2の管路上の距離が給水装置1から最も離れたセンサを末端センサに決定することができる。
(ステップS309)ステップS307において末端センサ候補の伝達遅延時間が全てが等しいわけではない場合(ステップS307 No)、給水装置1のプロセッサ143は、末端センサを末端センサ候補の中で一番伝達遅延時間が大きい遠隔センサに決定する。
このように、プロセッサ143は、最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上ある場合、最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、圧力計測値が最も低いセンサを末端センサに決定してもよい。これにより、人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
このように、プロセッサ143は、通信回路144を介して、複数のセンサS1~S19それぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信するという前提の下で以下のようにしてもよい。すなわちプロセッサ143は、最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じである場合、最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、応答を要求してからセンサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が最も大きいセンサを末端センサに決定してもよい。これにより、人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
あるいはプロセッサ143は、最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じであり、且つ応答を要求してからセンサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が同じである場合、最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサの固有識別情報を比較することにより、末端センサを決定してもよい。これにより、人手を介することなく、プロセッサ143は、複数のセンサS1~S19の中から、末端センサを決定することができるので、現状の末端センサが故障した場合に、プロセッサ143は、人手を介することなく、残りのセンサ群から末端センサを設定することができる。
<末端センサ自動更新機能について>
給水装置1のプロセッサ143は、水道管P2の管路上の末端に設置された末端センサを自動更新する末端センサ自動更新機能を有していてもよい。具体的には給水装置1のプロセッサ143は、第1のセンサ(例えばセンサS1)の検出する圧力が、末端に必要とする目標圧力以上を検出してポンプ停止中、水道管P2の管路上の一番末端に設置された末端センサと認識される第1のセンサ(ここでは一例としてセンサS1)から取得する圧力よりも、別の第2のセンサ(例えば、センサS5)から取得した圧力の方が低い状態が、予め設定された設定時間(末端センサ自動更新時間ともいう)よりも長く継続した場合、または予め設定された設定回数(末端センサ自動更新回数ともいう)よりも多く検出した場合、記憶装置141に記憶されている末端センサを第1のセンサ(例えばセンサS1)から第2のセンサ(例えば、センサS5)へ切り替えてもよい。
ここで、末端センサ自動更新時間と末端センサ自動更新回数、予め記憶装置142に保存されており、給水装置1において変更可能である。
プロセッサ143は、末端センサを第2のセンサに切り替えた場合、記憶装置141に記憶されている末端センサの固有IDを第2のセンサの固有IDで更新し、各遠隔センサと第2のセンサとの間の圧力計測値の差分で、記憶装置に記憶された圧力補正値を更新する。
このように、プロセッサ143は、第1のセンサより第2のセンサの方が圧力計測値が低い状態を、設定時間よりも長く継続した場合または設定回数よりも多く検出した場合、末端センサを第1のセンサから第2のセンサに切り替えて、第2のセンサと複数のセンサS1~S19に含まれる第3のセンサとの間の圧力計測値の差分で、記憶装置141に記憶された圧力補正値を更新してもよい。そして、プロセッサ143は、第2のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第2のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御する。一方、プロセッサ143は、第2のセンサから圧力計測値を受信できない場合、第3のセンサが計測する圧力と記憶装置141に記憶された更新後の圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する。
この構成により、経年劣化等によって水道管P2の一部の管路が狭くなること、または水道管P2の内壁についた堆積物などが原因で、第1のセンサよりも第2のセンサの圧力計測値が低くなった場合でも、第2のセンサの圧力計測値に基づいてポンプの回転数を制御でき、且つ第2のセンサが故障した場合には、第3のセンサの圧力計測値に基づいてポンプの回転数を制御できる。これにより、経年劣化後において、ポンプの運転制御で用いているセンサが更新され、その後に更新されたセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続することができる。
<制御の変形例>
なお、プロセッサ143は、末端センサであるセンサS1から末端圧力を取得できる場合は、末端圧力一定制御方式でポンプ11の運転制御を行い、末端センサであるセンサS1の故障や通信線L1の断線によって末端圧力が取得できない場合は、センサ(吐出圧力センサ)S20から取得する吐出圧力から末端圧力を推定する推定末端圧力一定制御方式でポンプ11を運転制御してもよい。
<センサの変形例>
続いてセンサS1~S19の変形例について説明する。図9は、変形例に係るセンサの概略構成を示すブロック図である。図9に示すように、変形例に係るセンサSbは、センサS1に比べて、プロセッサ23に接続された温度検出器45が追加された構成になっている。温度検出器45は、圧力検出器21の温度を検出する。すなわち変形例において、複数のセンサそれぞれは、水道管P2内の水の圧力を計測する圧力検出器と、当該圧力検出器の温度を計測する温度検出器と、を有している。変形例では、複数のセンサS1~S19それぞれの構成は、変形例に係るセンサSbの構成を有する。
センサSbのプロセッサ23は、給水装置1からの要求に応じて、圧力計測値だけでなく温度計測値も給水装置1へ送信する。これにより、給水装置1のプロセッサ143は、複数のセンサそれぞれから、温度計測値を取得することができる。
そして給水装置1のプロセッサ143は、センサS1に含まれる温度検出器45による温度計測値が、予め設定された設定温度に収まる場合、当該センサS1が計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御し、センサS1に含まれる温度検出器45による温度計測値が、予め設定された設定温度を超えた場合、センサS2が計測する圧力と記憶装置22に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御する。
この構成により、センサS1に含まれる圧力検出器21の温度が設定温度を超えて上昇した場合には、圧力の計測誤差が大きくなり、末端圧力が目標圧力からずれてしまうが、別のセンサS2の圧力計測値を用いて、末端圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御することによって、末端圧力を目標圧力に維持することができる。また、圧力検出器21の温度が設定温度を超えた場合には、圧力検出器21の故障が疑われるが、早めにポンプ11の制御に用いる圧力計測値を計測するセンサをセンサS1からセンサS2に切り替えることによって、未然にポンプ11の運転制御が継続できない事態を防ぐことができる。
なお、温度検出器45は、圧力検出器21の温度を計測したが、これに限らず、プロセッサ23の温度、通信回路24の温度などセンサSb内の他の機器の温度、またはセンサSbの筐体内の温度を計測してもよい。このように、温度検出器45はセンサS1のいずれかの温度を計測すればよい。
また、圧力検出器21は、水の流量を計測する流量検出器であってもよい。
なお、本実施形態では、プロセッサ143は、制御に用いる圧力計測値を計測するセンサを、センサS1からセンサS2に切り替えている(すなわち末端センサから第2の末端センサに切り替えている)が、これに限ったものではない。プロセッサ143は、制御に用いる圧力計測値を計測するセンサを、センサ(末端センサ)S1から、センサS3~センサS19のいずれかに切り替えてもよい。あるいは、プロセッサ143は、元々制御に用いる圧力計測値を計測するセンサを、センサS1(すなわち末端センサ)ではなく、センサS2~センサS19のいずれか(すなわち末端センサ以外の特定のセンサ)に変更してもよい。その場合、プロセッサ143は、制御に用いる圧力計測値を計測するセンサを、末端センサ以外の当該特定のセンサから、センサ(末端センサ)S1を含む当該特定のセンサ以外のセンサに切り替えてもよい。
このように本実施形態において、記憶装置141は、複数のセンサのうちの第1のセンサと、複数のセンサS1~S19のうち当該第1のセンサとは異なる第2のセンサとの間の圧力計測値の差であって水道管P2の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を圧力補正値として記憶してもよい。
そして給水装置1のプロセッサ143は、第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御し、第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合、第2のセンサが計測する圧力と記憶装置141に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する。
第1のセンサは、本実施形態で例示したように、末端センサであることが好ましい。
第2のセンサは、水道管P2の管路上で当該第1のセンサよりもポンプ11に近い位置に位置することが好ましい。例えば、第1のセンサが末端センサである場合には、第2のセンサは、水道管P2の管路上で当該末端センサよりもポンプ11に近い位置に位置することが好ましい。特に第1のセンサが末端センサである場合には、水道管P2の管路上でポンプ11から2番目に離れた位置に設けられたセンサである第2の末端センサであることが、より好ましい。
そしてプロセッサ143は、第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御し、第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合、第2のセンサが計測する圧力と記憶装置141に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプ11の回転数を制御する。
この構成により、第1のセンサの故障または通信線L1の断線などの原因で第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合であっても、第2のセンサの圧力計測値と圧力補正値とを用いて、第1のセンサの位置における水道管内の圧力を目標圧力に維持することができる。このため、ポンプの運転制御で用いている圧力計測値を計測する第1のセンサが故障したとしても、ポンプの運転制御を継続できる。
<第2の実施形態>
続いて第2の実施形態について説明する。図10は、第2の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。第2の実施形態に係る給水システム200は、高層建築物向けのものである。図10に第2の実施形態に係る給水システム200は、市水流入管P1に直結する第1の給水装置201と、第1の給水装置201の吐出し側に水道管P21を介して連結される第2の給水装置202とを備える。第1の給水装置201は低層階向けであり、第2の給水装置202は高層階向けである。
給水システム200は、第1の給水装置201の吐出し側の水道管P21に設けられたセンサ(吐出圧力センサともいう)S20を備える。ここで、センサS20は、第1の給水装置201と直接、信号線W1で接続されており、第1の給水装置201の吐出し側の水道管P21内の水圧を計測し、得られた圧力計測値を第1の給水装置201へ出力する。
同様に、給水システム200は、第2の給水装置202の吐出し側の水道管P22に設けられたセンサ(吐出圧力センサともいう)S25を備える。ここで、センサS25は、第2の給水装置202と直接、信号線W2で接続されており、第2の給水装置202の吐出し側の水道管P22内の水圧を計測し、得られた圧力計測値を第2の給水装置202へ出力する。
給水システム200は、第1の給水装置201と通信するセンサ(遠隔センサともいう)S21~S24と、給水栓B21~B23とを備える。ここで水道管P21は四つに分岐しており、三つの分岐にはそれぞれセンサS21~S23が設けられ、その分岐の端部には給水栓B21~B23が設けられている。水道管P21の残りの一つに分岐には、センサS24が設けられ、この分岐の端部が第2の給水装置202に接続されている。
センサS21~S24それぞれは、水道管P21内の水圧を計測し、得られた圧力計測値を通信線L2を介して第1の給水装置201へ送信する。
給水システム200は、第1の給水装置201と通信するセンサ(遠隔センサともいう)S31~S35と、給水栓B31~B35とを備える。ここで水道管P22は四つに分岐しており、三つの分岐にはそれぞれセンサS33~S35が設けられ、その分岐の端部には給水栓B31~B35が設けられている。水道管P22の残りの一つの分岐は、更に二つに分岐しており、一方の端部には給水栓B31が設けられ、その近傍の水道管P22にセンサS31が設けられており、他方の端部には給水栓B32が設けられ、その近傍の水道管P22にセンサS32が設けられている。
センサS31~S35それぞれは、水道管P22内の水圧を計測し、得られた圧力計測値を通信線L2を介して第1の給水装置201へ送信する。
第1の給水装置201の構成は、図2及び3における第1の実施形態の給水装置1の構成と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
第1の給水装置201のプロセッサは例えば、センサS31が計測する末端圧力の低下を検出した場合、末端圧力による末端一定制御方式によって、第1の給水装置201内のポンプの運転制御を行う。
一方、センサS31の故障や通信線L2の断線によって、末端圧力が取得できない場合、もしくは第1の給水装置201側のセンサ(吐出圧力センサ)S20が計測する吐出し圧力が低下した場合、検出する吐出し圧力を用いて、推定末端圧力一定制御でポンプの運転制御を行う。
上述したように、第1の給水装置201は、第2の給水装置202の吐出し側末端に設置されたセンサS31と通信線L2により接続されている。第1の給水装置201のプロセッサは、センサS31が計測する圧力計測値が目標圧力より低下する場合、末端圧力一定制御方式で運転を行ってもよい。これにより、低層階向けの第1の給水装置201をセンサS31が検出する末端圧力の低下をもって末端圧力一定制御で運転を行うことができる。
一方、第1の給水装置201のプロセッサは、第1の給水装置吐出し側の水道管P21に設けられたセンサ(吐出圧力センサ)S20の圧力計測値が設定圧力より低下する場合、センサ(吐出圧力センサ)S20の圧力計測値を用いて推定末端圧力一定制御を行ってもよい。
なお、第1の給水装置201のプロセッサは、センサ(吐出圧力センサ)S20ではなく、センサS21~S24のいずれかの圧力計測値が設定圧力より低下する場合、センサS21~S24のいずれかの圧力計測値を用いて推定末端圧力一定制御を行ってもよい。
<第3の実施形態>
続いて第3の実施形態について説明する。図11は、第3の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。第3の実施形態に係る給水システム300は、第2の実施形態と同様に高層建築物向けのものであり、第2の実施形態に係る給水システム200と比べて、センサ(吸込圧力センサ)S41が新たに市水流入管P1に設けられており、且つこのセンサS41は信号線W3を介して第1の給水装置201に接続されている点、及びセンサS24が信号線W3を介して第2の給水装置202に接続されている点が異なっている。
第1の給水装置201のプロセッサは、第2の給水装置202の吐出し側末端に設置されたセンサS31が目標圧力より低下した場合、またはセンサS24が第1の設定圧力より低下した場合、末端圧力一定制御方式で運転を行い、センサS20の圧力が第2の設定圧力より低下した場合にも末端圧力一定制御を行ってもよい。
<第4の実施形態>
続いて第4の実施形態について説明する。図12は、第4の実施形態に係る給水システムの概略構成図である。第4の実施形態に係る給水システム400は、第3の実施形態と同様に高層建築物向けのものであり、第3の実施形態に係る給水システム300と比べて、センサS21~S23、S31~S35は、通信線L4を介して相互に通信する点が異なっている。これにより、第1の給水装置201のプロセッサ143は、第1の給水装置201と直接つながっていないセンサ(例えばセンサS31)の圧力計測値も、他のセンサ(例えば、センサS22)を介して通信を行うことにより、第1の給水装置201と直接つながっていないセンサ(例えばセンサS31)の圧力計測値を取得することができる。
例えば第1の給水装置201のプロセッサは、センサS22と通信してセンサS31の圧力計測値を取得し、センサS31の圧力計測値(すなわち末端圧力)が目標圧力より低下する場合、または第2の給水装置202の吐出し側に設置されたセンサS25の圧力計測値が第1の設定圧力より低下した場合、末端圧力一定制御方式で運転を行い、第1の給水装置201の吐出し側に設置されたセンサS20の圧力計測値が第1の設定圧力より低下した場合も、末端圧力一定制御を行ってもよい。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、第1の給水装置201または第2の給水装置202と通信する遠隔センサは同一ネットワーク上に複数台設置してもよい。その場合、第1の給水装置201には予め遠隔センサの台数と第2の給水装置202側の吐出し側管路上の一番末端に設置された遠隔センサであるセンサS31の固有ID、第2の末端圧力センサをセンサS32に設定し、プロセッサ143は、それぞれの遠隔センサが検出する圧力を第1の末端圧力、第2の末端圧力と認識する。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、第2の給水装置を遠隔センサと同一ネットワーク上に接続し、第2の給水装置202が検出するセンサ(吐出圧力センサ)S25の検出結果及び/またはセンサ(吸込圧力センサ)S24の検出結果を、第1の給水装置201へ通信により送信してもよい。これにより、第1の給水装置201のプロセッサは、センサ(吐出圧力センサ)S25の検出結果及び/またはセンサ(吸込圧力センサ)S24の検出結果を取得することができる。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、第1の給水装置201のプロセッサは、同一ネットワーク上の遠隔センサ全てに対して、データを送信し、その応答が返ってくるまでの遅延時間をカウントして、応答が一番遅く返ってきた遠隔センサを、第2の給水装置吐出し側管路上の末端に設置する末端圧力を検出する遠隔センサと自動で判別する、末端圧力センサ自動初期化機能を備えていてもよい。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、第1の給水装置201のプロセッサは、第2の給水装置の吐出し側管路を締切状態でポンプの運転を行ない、運転するポンプの運転周波数を最低周波数から最高周波数まで徐々に上げていき、遠隔センサの検出する圧力が必要な目標圧力以上まで上がるのが、一番遅い遠隔センサを、第2の給水装置202の吐出し側管路上の末端に設置された末端圧力を検出する遠隔センサと自動で判別する、末端圧力センサ自動判別機能を備えていてもよい。
ただし、第1の給水装置201のプロセッサは、末端圧力センサ自動判別機能によって、遠隔センサの検出する圧力が必要な目標圧力以上まで上がるのが一番遅いと判定したセンサが複数ある場合は、複数あるセンサのうち、第1の給水装置201のプロセッサから送信するデータに対して、応答が遅い方を末端圧力を検出する末端センサとしてもよい。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、管路上の一番末端に設置した遠隔センサと認識する第1のセンサから取得する圧力よりも、別の第2のセンサから取得した圧力の方が低い状態が、予め決めた時間よりも長く継続した場合、または予め決めた回数よりも多く検出したとき、第1の給水装置201のプロセッサは、記憶装置に記憶されている末端センサを、第1のセンサから第2のセンサへ切り替え、第2の給水装置202の吐出し側管路上の末端に設置する第2の給水装置202の吐出し側末端圧力センサを自動更新する第2の末端センサ自動更新機能を備える。
上記高層建築物向けの給水システム200、300、400において、第1の給水装置201のプロセッサは、第2の給水装置202の吸込み圧力センサS24が検出する吸込み圧力の低下を検出したとき、吸込み圧力が一定となるようにポンプを運転または停止する吸込み圧力一定制御運転機能を備えていてもよい。
各実施形態において、給水システム100~400において使用する給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置は、以下のいずれかの方法によって、通信を行えばよい。すなわち、給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置は、遠隔センサと直接通信線を接続するRS-485/RS-232/RS-422、CANを用いるシリアル通信、LANネットワークを介したEthernet通信、もしくは電力線を介する電力線通信、無線LAN、第3世代移動通信システム(3G)、第3.9世代移動通信システム(3.9G)に相当するLTE(Long Term Evolution)もしくはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、第4世代移動通信システム(4G)、Bluetooth(登録商標)、LPWA(Low Power Wide Area)といった無線通信によって通信を行ってもよい。
<遠隔センサのネットワーク形態>
図13は、スター型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。図13において、給水装置501がセンサS51~S56のそれぞれと接続されている。各実施形態において、給水システム100~400に使用する遠隔センサは、図13に示すように、スター型ネットワーク形態により、給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置と直接通信する構成でもよい。
図14は、リング型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。図14において、給水装置601、センサS61~S68が順々に接続され、最後にセンサS68が給水装置601に接続されている。各実施形態において、給水システム100~400に使用する遠隔センサは、図14に示すように、リング型ネットワーク形態により、給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置と通信する構成でもよい。
各実施形態において、給水システム100~400に使用する遠隔センサは、給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置と直接通信しなくてもよい。図15は、ツリー型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。図15において、給水装置701がセンサS71及びS74に接続され、センサS71にセンサS72及びS73が接続され、センサS74にセンサS75が接続されている。
図16は、メッシュ型ネットワーク形態の一例を示す模式図である。図16において、給水装置801がセンサS81及びS85に接続され、センサS81にセンサS82、S83、S84及びS85が接続され、センサS82にセンサS81の他にセンサS83、S84及びS86が接続され、センサS83にセンサS81及びS82の他にセンサS84~S86、センサ84にセンサS81~S83の他にセンサS85及びS86、センサ85にセンサS81、S83及びS84の他にセンサS86が接続されている。
給水システム100~400は、遠隔センサ間にて通信を行い、他の遠隔センサを介して、給水装置、第1の給水装置または第2の給水装置へ検出結果を送信するマルチホップ機能を備え、図15に示すツリー型ネットワーク形態、または図16に示すメッシュ型ネットワーク形態によって構築可能である。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、601、701、801、901 給水装置
100、200、300、400、900 給水システム
11 ポンプ
12 モータ
13 インバータ
14 制御装置
141 記憶装置
142 タイマ
143 プロセッサ
144 通信回路
20 センサ
21 圧力検出器
22 記憶装置
23 プロセッサ
24 通信回路
31 圧力検出器
32 記憶装置
33 プロセッサ
34 通信回路
45 温度検出器
201 第1の給水装置
202 第2の給水装置
911 ポンプ
912 モータ
913 インバータ
914 制御装置
B1~B19、B21~B23、B31~B35 給水栓
L1、L2、L4 通信線
P1 市水流入管
P2、P21、P22 水道管
S1~S19、S21~S23、S31~S35 センサ(遠隔センサ)
S20、S25 センサ(吐出圧力センサ)
S24、S41 センサ(吸込圧力センサ)
W1、W2、W3、W4 信号線

Claims (16)

  1. ポンプに連通する水道管の管路上の互いに異なる位置に設けられ且つ当該水道管内の水の圧力を計測する複数のセンサそれぞれと通信する通信回路と、
    前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して、計測して得られた圧力計測値を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された圧力計測値を受信するよう制御するプロセッサと、
    前記複数のセンサのうちの第1のセンサと、前記複数のセンサのうち当該第1のセンサとは異なる第2のセンサとの間の圧力計測値の差であって前記水道管の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を圧力補正値として記憶する記憶装置と、
    を備え、
    前記プロセッサは、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できない場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する
    給水システム。
  2. 前記第1のセンサは、前記複数のセンサのうち前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサである
    請求項1に記載の給水システム。
  3. 前記第2のセンサは、前記水道管の管路上で前記第1のセンサよりも前記ポンプに近い位置に位置する
    請求項2に記載の給水システム。
  4. 前記第2のセンサは、前記ポンプの吐出し側に配置され且つ前記ポンプから吐き出された水の圧力を検出するセンサである
    請求項2に記載の給水システム。
  5. 前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力は、前記第2のセンサが計測する圧力に前記記憶装置に記憶された圧力補正値を加算した圧力である
    請求項1から4のいずれか一項に記載の給水システム。
  6. 前記複数のセンサは、互いに異なる識別情報を記憶しており、
    前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、
    前記プロセッサは、前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間それぞれを用いて、前記複数のセンサのうち前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサを決定する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の給水システム。
  7. 前記プロセッサは、前記複数のセンサのうち前記伝達遅延時間が最も大きかったセンサを前記末端センサに決定する
    請求項6に記載の給水システム。
  8. 前記複数のセンサは、互いに異なる識別情報を記憶しており、
    前記プロセッサは、前記センサの圧力計測値それぞれを用いて、前記水道管の管路上で前記ポンプから最も離れた位置に設けられたセンサである末端センサを決定する
    請求項1から5のいずれか一項に記載の給水システム。
  9. 前記プロセッサは、前記ポンプの運転周波数を徐々に上げていく過程で、前記複数のセンサのうち圧力計測値が最も遅くに目標圧力を超えたセンサを前記末端センサに決定する
    請求項8に記載の給水システム。
  10. 前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上ある場合、最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、圧力計測値が最も低いセンサを前記末端センサに決定する
    請求項8に記載の給水システム。
  11. 前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、
    前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じである場合、前記最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサのうち、前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が最も大きいセンサを前記末端センサに決定する
    請求項8に記載の給水システム。
  12. 前記プロセッサは、前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して応答を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された応答を受信し、
    前記プロセッサは、前記最も遅くに目標圧力を超えたセンサが二つ以上あり、且つ当該二つ以上のセンサの圧力計測値が同じであり、且つ前記応答を要求してから前記センサそれぞれから応答を受信するまでの伝達遅延時間が同じである場合、前記最も遅くに目標圧力を超えた二つ以上のセンサの固有識別情報を比較することにより、前記末端センサを決定する
    請求項8に記載の給水システム。
  13. 前記プロセッサは、前記第1のセンサより前記第2のセンサの方が圧力計測値が低い状態を、設定時間よりも長く継続した場合または設定回数よりも多く検出した場合、前記第2のセンサと前記複数のセンサに含まれる第3のセンサとの間の圧力計測値の差分で、前記記憶装置に記憶された圧力補正値を更新し、
    前記プロセッサは、前記第2のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第2のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第2のセンサから圧力計測値を受信できない場合、前記第3のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された更新後の圧力補正値とに基づいて決定された圧力が目標圧力に一致するようにポンプの回転数を制御する
    請求項1から12のいずれか一項に記載の給水システム。
  14. 前記複数のセンサそれぞれは、前記水道管内の水の圧力を計測する圧力検出器と、当該圧力検出器の温度を計測する温度検出器と、を有しており、
    前記プロセッサは、前記第1のセンサに含まれる前記温度検出器による温度計測値が、予め設定された設定温度に収まる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサに含まれる前記温度検出器による温度計測値が、予め設定された設定温度を超えた場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された圧力補正値とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する
    請求項1から13のいずれか一項に記載の給水システム。
  15. 前記通信回路は、前記センサと直接通信線を接続するシリアル通信、LANネットワークを介したEthernet通信、もしくは電力線を介する電力線通信、または無線通信により、前記センサと通信する
    請求項1から14のいずれか一項に記載の給水システム。
  16. ポンプに連通する水道管の管路上の互いに異なる位置に設けられ且つ当該水道管内の水の圧力を計測する複数のセンサのうちの第1のセンサと、前記複数のセンサのうち水道管の距離において当該第1のセンサよりも前記ポンプに近い位置に位置する第2のセンサとの間の圧力計測値の差であって前記水道管の管路が締め切った状態において計測された圧力計測値の差分を記憶する記憶装置を参照可能な給水装置であって、
    前記複数のセンサそれぞれと通信する通信回路と、
    前記通信回路を介して、前記複数のセンサそれぞれに対して、計測して得られた圧力計測値を要求し、当該要求に応じて前記センサから出力された圧力計測値を受信するよう制御するプロセッサと、
    を備え、
    前記プロセッサは、前記第1のセンサから圧力計測値を受信できる場合、当該第1のセンサが計測する圧力計測値が目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御し、前記第1のセンサから圧力を受信できない場合、前記第2のセンサが計測する圧力と前記記憶装置に記憶された前記差分とに基づいて決定された圧力が前記目標圧力に一致するように前記ポンプの回転数を制御する
    給水装置。
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