JP2000054526A - 耐火ガスケット - Google Patents

耐火ガスケット

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JP2000054526A
JP2000054526A JP21913498A JP21913498A JP2000054526A JP 2000054526 A JP2000054526 A JP 2000054526A JP 21913498 A JP21913498 A JP 21913498A JP 21913498 A JP21913498 A JP 21913498A JP 2000054526 A JP2000054526 A JP 2000054526A
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fire
gasket
acid
fire resisting
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Kenji Otsuka
健二 大塚
Bunji Yamaguchi
文治 山口
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガスケット(シリコーンゴム製)の肉厚を薄く
でき、コストが有利である耐火ガスケットを提供するこ
とを目的としてなされたものである。 【解決手段】隣合う外壁パネル2の端面21間をシール
し、外壁パネル2の端面21に取り付ける平板部11及
びその平板部11に一体に結合し、断面円弧状の頂上部
13を有する湾曲部12を備えた耐火ガスケット1であ
って、耐火膨張体よりなる芯部14を埋設した膨出部1
5を湾曲部12の両側に設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣合う外壁パネル
の端面間をシールする耐火ガスケットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、隣合う外壁パ
ネルa、aの相対する端面b、bに、耐火性能を向上さ
せるために、防水機能だけでなく耐火性能をも向上され
るために、図3に示すような耐火ガスケットcが使用さ
れていた。
【0003】平板部dは外壁パネルaの端面bに取り付
けられ、湾曲部eはその平板部dに一体に結合した、断
面円弧状の頂上部fを備えており、図示されないが、耐
火ガスケットcを相対する外壁パネルa、aの相対する
端面b、bの一方のみに取り付けるシングルタイプ、及
び図4に示すように、両端面b、bに取り付けるダブル
タイプの2タイプがあって、外壁パネルa、aの端面
b、bの隙間の大きさにより使い分けられている。
【0004】耐火ガスケットcは、外壁パネルaの端面
bに接着剤又は粘着テープにより取り付けられ、シーリ
ング材hはシリコンシーラントよりなり、外壁パネル
a、aの相対する両端面b、b間の屋外側に充填するよ
うにしている。バックアップ材iはそのシーリング材h
を支持するものであり、一般的に発泡ポリエチレンより
なる。
【0005】しかし、上記従来の耐火ガスケットcは、
耐火性能を向上させるため、肉厚を厚くすると共に、耐
火性、耐熱性、耐候性等に優れた高価なシリコーンゴム
を使用する必要があるという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消するためになされたもので、ガス
ケット(シリコーンゴム製)の肉厚を薄くでき、コスト
が有利である耐火ガスケットを提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、隣合う外壁パ
ネルの端面間をシールし、前記外壁パネルの端面に取り
付ける平板部及びその平板部に一体に結合し、断面円弧
状の頂上部を有する湾曲部を備えた耐火ガスケットであ
って、熱可塑性樹脂あるいはゴム状物質100重量部に
対して、リン化合物と中和処理された熱可塑性黒鉛と含
水無機物と無機炭酸塩の合計量が100〜700重量部
である耐火膨張体よりなる芯部を埋設した膨出部を湾曲
部の両側に設けてなる耐火ガスケットである。
【0008】
【作用】本発明の耐火ガスケットは、隣合う外壁パネル
の端面間をシールし、前記外壁パネルの端面に取り付け
る平板部及びその平板部に一体に結合し、断面円弧状の
頂上部を有する湾曲部を備えた耐火ガスケットであっ
て、熱可塑性樹脂あるいはゴム状物質100重量部に対
して、リン化合物と中和処理された熱可塑性黒鉛と含水
無機物と無機炭酸塩の合計量が100〜700重量部で
ある耐火膨張体よりなる芯部を埋設した膨出部を湾曲部
の両側に設けてなることにより、火災時に耐火膨張体が
膨張して炎及び熱を遮断することができるため、耐火ガ
スケットの肉厚を薄くでき、コストが有利である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の耐火ガスケット
の実施例の一例を示す断面図、図2は、本発明の耐火ガ
スケットの実施例の使用状態の一例を示す断面図であ
る。図1に示すように、耐火ガスケット1は、平板部1
1と、頂上部12と、湾曲部13と、芯部14と、膨出
部15とからなる。
【0010】図2に示すように、耐火ガスケット1は、
隣合う外壁パネル2の相対する端面21、21の間をシ
ールする。平板部11は、外壁パネル2の端面21に接
着剤又は粘着テープを用いて取り付けられ、合成ゴム発
泡体よりなる。湾曲部12はその平板部11に一体に結
合しており、合成ゴム発泡体よりなり、断面円弧状の頂
上部13を備えている。膨出部15、15は、湾曲部1
2の両側に設けられ、耐火膨張体よりなる芯部14、1
4を埋設してある。図2では、耐火ガスケット1、1
を、相対する外壁パネル2、2の端面21、21に取り
付けるダブルタイプを示しているが、何れか一方の端面
21にのみ取り付けるシングルタイプを採用することも
可能である。
【0011】耐火ガスケット1は、外壁パネル2、2の
端面21に接着剤又は粘着テープ3を用いて取り付けら
れ、シーリング材4はシリコンシーラントよりなり、外
壁パネル2、2の相対する両端面21、21間の屋外側
に充填するようにしている。バックアップ材5はそのシ
ーリング材4を支持し、一般的に発泡ポリエチレンより
なる。
【0012】芯部14の耐火膨張体は、熱可塑性樹脂あ
るいはゴム状物質100重量部に対して、リン化合物と
中和された熱膨張性黒鉛と含水無機物と無機炭酸塩の合
計量が150〜700重量部である組成物よりなるもの
が好ましい。
【0013】上記耐火膨張体を形成する熱可塑性樹脂あ
るいはゴム状物質からなる樹脂としては特に限定され
ず、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹
脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリ(1−)ブテン系樹
脂、ポリペンテン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、
フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリブテン、
ブチルゴム、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、ポリ
イソブチレン、ニトリルゴム等が挙げられる。
【0014】これらの中でも、クロロプレン系樹脂、塩
素化ブチル系樹脂等のハロゲン化された樹脂は、それ自
体難燃性が高く、さらに熱による脱ハロゲン化反応によ
り、架橋が起こり、加熱後の残渣の強度が向上する点に
おいて好ましい。上記樹脂分として例示したものは、非
常に柔軟でゴム的性質を持っていることから、上記無機
充填剤を高充填することが可能であり、得られる樹脂組
成物が柔軟でフレキシブルなものとなる。より柔軟でフ
レキシブルな樹脂組成物を得るためには、非加硫ゴムや
ポリエチレン系樹脂が好適に用いられる。
【0015】上記樹脂分は、単独で用いても、2種以上
を併用してもよい。樹脂分の溶融粘度、柔軟性、粘着性
等の調整のため、2種以上の樹脂分をブレンドしたもの
をベース樹脂として用いてもよい。
【0016】上記樹脂分には、耐火性能を阻害しない範
囲で、架橋や変性が施されてもよい。上記樹脂分の架橋
や変性を行う場合は、予め樹脂分に架橋や変性を施して
もよく、後述のリン化合物や無機充填剤等の他の成分の
配合時又は配合した後で架橋や変性を施してもよい。
【0017】上記架橋方法については、特に限定され
ず、上記樹脂分について通常行われる架橋方法、例え
ば、各種架橋剤、過酸化物等を使用する架橋方法、電子
線照射による架橋方法などが挙げられる。
【0018】上記樹脂分の溶融、軟化温度は、後述する
中和処理された熱膨張性黒鉛の膨張開始温度以下である
ことが好ましい。
【0019】上記リン化合物としては特に限定されず、
例えば、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、クレ
ジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホ
スフェート等の各種リン酸エステル;リン酸ナトリウ
ム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム等のリン酸金
属塩;ポリリン酸アンモニウム類;下記一般式(1)で
表される化合物等が挙げられる。これらのうち、耐火性
の観点から、赤リン、ポリリン酸アンモニウム類、及
び、下記一般式(1)で表される化合物が好ましく、性
能、安全性、費用等の点においてポリリン酸アンモニウ
ム類がより好ましい。
【0020】
【化1】
【0021】式中、R1 及びR3 は、水素原子、炭素数
1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は、
炭素数6〜16のアリール基を表す。R2 は、水酸基、
炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、
炭素数1〜16の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシル
基、炭素数6〜16のアリール基、又は、炭素数6〜1
6のアリールオキシ基を表す。
【0022】上記赤リンは、少量の添加で難燃効果が向
上する。上記赤リンとしては、市販の赤リンを用いるこ
とができるが、耐湿性、混練時に自然発火しない等の安
全性の点から、赤リン粒子の表面を樹脂でコーティング
したもの等が好適に用いられる。
【0023】上記ポリリン酸アンモニウム類としては特
に限定されず、例えば、ポリリン酸アンモニウム、メラ
ミン変性ポリリン酸アンモニウム等が挙げられるが、取
扱い性等の点からポリリン酸アンモニウムが好適に用い
られる。市販品としては、例えば、ヘキスト社製「AP
422」、「AP462」、住友化学社製「スミセーフ
P」、チッソ社製「テラージュC60」、「テラージュ
C70」、「テラージュC80」等が挙げられる。
【0024】上記一般式(1)で表される化合物として
は特に限定されず、例えば、メチルホスホン酸、メチル
ホスホン酸ジメチル、メチルホスホン酸ジエチル、エチ
ルホスホン酸、プロピルホスホン酸、ブチルホスホン
酸、2−メチルプロピルホスホン酸、t−ブチルホスホ
ン酸、2,3−ジメチル−ブチルホスホン酸、オクチル
ホスホン酸、フェニルホスホン酸、ジオクチルフェニル
ホスホネート、ジメチルホスフィン酸、メチルエチルホ
スフィン酸、メチルプロピルホスフィン酸、ジエチルホ
スフィン酸、ジオクチルホスフィン酸、フェニルホスフ
ィン酸、ジエチルフェニルホスフィン酸、ジフェニルホ
スフィン酸、ビス(4−メトキシフェニル)ホスフィン
酸等が挙げられる。なかでも、t−ブチルホスホン酸
は、高価ではあるが、高難燃性の点においては好まし
い。上記リン化合物は、単独で用いても、2種以上を併
用してもよい。
【0025】上記中和処理された熱膨張性黒鉛とは、従
来公知の物質である熱膨張性黒鉛を中和処理したもので
ある。上記熱膨張性黒鉛は、天然鱗状グラファイト、熱
分解グラファイト、キッシュグラファイト等の粉末を、
濃硫酸、硝酸、セレン酸等の無機酸と濃硝酸、過塩素
酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸
化水素等の強酸化剤とで処理することにより生成するグ
ラファイト層間化合物であり、炭素の層状構造を維持し
たままの結晶化合物である。
【0026】上述のように酸処理して得られた熱膨張性
黒鉛は、更にアンモニア、脂肪族低級アミン、アルカリ
金属化合物、アルカリ土類金属化合物等で中和すること
により、上記中和処理された熱膨張性黒鉛とする。
【0027】上記脂肪族低級アミンとしては、特に限定
されず、例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、
トリメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブ
チルアミン等が挙げられる。上記アルカリ金属化合物及
びアルカリ土類金属化合物としては、特に限定されず、
例えば、カリウム、ナトリウム、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウム等の水酸化物、酸化物、炭酸塩、硫酸
塩、有機酸塩等が挙げられる。上記中和処理された熱膨
張性黒鉛の市販品としては、例えば、東ソー社製「GR
EP−EG」、UCAR Carbon社製「GRAF
GUARD#160」、「GRAFGUARD#22
0」等が挙げられる。
【0028】上記中和処理された熱膨張性黒鉛の粒度
は、20〜200メッシュが好ましい。粒度が200メ
ッシュより小さくなると、黒鉛の膨張度が小さいため、
所定の耐火断熱層が得られず、粒度が20メッシュより
大きくなると、黒鉛の膨張度が大きいという利点はある
が、樹脂分と混練する際に分散性が悪くなり、物性の低
下が避けられない。
【0029】上記含水無機物としては、例えば、水酸化
カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウ
ム、ハイドロタルサイト等が挙げられる。これらは、単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0030】上記水酸化アルミニウムとしては、粒径1
μmの「H−42M」(昭和電工社製)、粒径18μm
の「H−31」(昭和電工社製)が挙げられる。
【0031】上記金属炭酸塩としては、例えば、炭酸ナ
トリウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウ
ム、炭酸亜鉛などが挙げられる。これらは、単独で用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
【0032】上記炭酸カルシウムの市販品としては、例
えば、粒径1.8μmの「ホワイトンSB赤」(白石カ
ルシウム社製)、粒径8μmの「BF300」(白石カ
ルシウム社製)等が挙げられる。
【0033】上記含水無機物は、加熱時の脱水反応によ
って生成した水のために吸熱が起こり、温度上昇が低減
されて高い耐熱性が得られる点、及び、加熱残渣として
酸化物が残存し、これが骨材となって働くことで残渣強
度が向上する点で特に好ましい。水酸化マグネシウムと
水酸化アルミニウムは、脱水効果を発揮する温度領域が
異なるため、併用すると脱水効果を発揮する温度領域が
広がり、より効果的な温度上昇抑制効果が得られること
から、併用することが好ましい。
【0034】上記金属炭酸塩は、上記リン化合物として
ポリリン酸アンモニウムを使用した場合、ポリリン酸ア
ンモニウムとの反応で膨張を促進すると考えられる。ま
た、有効な骨材として働き、燃焼後に形状保持性の高い
燃焼残渣を形成する。
【0035】上記含水無機物及び金属炭酸塩は、骨材的
な働きをすることから、燃焼残渣の強度の向上や熱容量
の増大に寄与すると考えられる。本発明においては、上
記含水無機物及び金属炭酸塩以外に、無機充填剤が添加
されてもよい。
【0036】上記含水無機物及び金属炭酸塩の粒径とし
ては、0.5〜100μmが好ましく、より好ましくは
1〜50μmである。また、粒径の大きいものと粒径の
小さいものとを組み合わせて使用することがより好まし
く、このような組み合わせによって、シート状成形体の
力学的性能を維持したまま、高充填化することが可能と
なる。
【0037】上記含水無機物及び金属炭酸塩は、添加量
が少ないときは、分散性が性能を大きく左右するため粒
径の小さいものが好ましいが、0.5μm未満では二次
凝集が起こり、分散性が悪くなる。上記含水無機物及び
金属炭酸塩の添加量が多いときは、高充填が進むにつれ
て樹脂組成物の粘度が高くなり成形性が低下するが、粒
径を大きくすることで樹脂組成物の粘度を低下させるこ
とができる点から、上記範囲のなかでも粒径の大きいも
のが好ましい。また、粒径が100μmを超えると、成
形体の表面性や樹脂組成物の力学的性質が低下する。
【0038】上記含水無機物及び金属炭酸塩の粒径は、
小さくなると嵩が大きくなって高充填化が困難となるの
で、脱水効果を高めるために高充填するには粒径の大き
なものが好ましい。具体的には、粒径が18μmでは、
1.5μmの粒径に比べて充填限界量が約1.5倍程度
向上することが知られている。さらに、粒径の大きいも
のと小さいものとを組合わせることによって、より高充
填化が可能となる。
【0039】上記樹脂組成物において、リン化合物及び
中和処理された熱膨張性黒鉛の配合量は、樹脂分100
重量部に対して20〜500重量部である。配合量が、
20重量部未満では加熱後の燃焼残渣量が不十分とな
り、500重量部を超えると樹脂組成物の伸び等の物性
が低下し、成形性が大幅に低下するため、良好な表面の
成形体が得られなくなる。
【0040】上記中和処理された熱膨張性黒鉛とリン化
合物との重量比(熱膨張性黒鉛/リン化合物)は0.0
1〜9である。中和処理された熱膨張性黒鉛の配合比率
が多くなると、燃焼時に膨張した黒鉛が飛散し、十分な
耐火断熱層が形成されず、リン化合物との配合比率が多
くなると、十分な耐火断熱層が形成されないため、十分
な耐火断熱性が得られない。
【0041】上記樹脂組成物において、含水無機物の配
合量は、樹脂分100重量部に対して10〜500重量
部である。配合量が、10重量部未満では、燃焼時の脱
水による吸熱効果が不足するため燃焼時の断熱効果が不
十分となり、500重量部を超えると樹脂組成物の伸び
特性が著しく低下する。
【0042】上記樹脂組成物において、金属炭酸塩の配
合量は、樹脂分100重量部に対して10〜500重量
部である。配合量が、10重量部未満では骨材量が不足
するため加熱後の燃焼残渣の強度が不十分となり、50
0重量部を超えると樹脂組成物(I)の伸び特性が著し
く低下する。
【0043】上記樹脂組成物は、樹脂組成物を構成する
各成分を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ
ー、ニーダーミキサー、二本ロール等従来公知の混練装
置に供給して溶融混練することにより得ることができ
る。 得られた樹脂組成物を、例えば、押出成形、カレ
ンダー成形等、従来公知の成形方法によってシート状物
に成形することにより、耐火膨張シートを得ることがで
きる。
【0044】上記耐火膨張シートの厚みは0.5〜10
mmが好ましい。厚みが、0.5mm未満では燃焼後に
十分な厚みの耐火断熱層が形成されず、10mmを超え
ると施工性が低下する。
【0045】上記樹脂組成物樹脂組成物の物性を損なわ
ない範囲で、難燃剤、酸化防止剤、金属害防止剤、帯電
防止剤、安定剤、架橋剤、滑剤、軟化剤、顔料等が添加
されてもよい。また、耐火性多層シートに粘着性を付与
するために粘着付与剤が添加されてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は、上記のようになされているの
で、火災時に耐火膨張体が膨張して炎及び熱を遮断する
ことができるため、耐火ガスケット(シリコーンゴム
製)の肉厚を薄くでき、コストが有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火ガスケットの実施例の一例を示す
断面図。
【図2】本発明の耐火ガスケットの実施例の使用状態の
一例を示す断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【図4】従来例の使用状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 耐火ガスケット 2 外壁パネル 11 平板部 12 湾曲部 13 頂上部 14 芯部 15 膨出部 21 端面
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/10 C09K 3/10 R 21/04 21/04 E04B 1/684 E04B 1/68 F Fターム(参考) 2E109 AA13 AB01 CA02 EA05 FA03 2E129 AA03 CD11 CD13 CE01 CE02 DA06 DA07 DA09 DA10 4H017 AA03 AA04 AA22 AA25 AA29 AC01 AC13 AD01 AD05 AE03 4H028 AA07 AA35 AA43 AA44 AB03 BA06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣合う外壁パネルの端面間をシールし、
    前記外壁パネルの端面に取り付ける平板部及びその平板
    部に一体に結合し、断面円弧状の頂上部を有する湾曲部
    を備えた耐火ガスケットであって、熱可塑性樹脂あるい
    はゴム状物質100重量部に対して、リン化合物と中和
    処理された熱可塑性黒鉛と含水無機物と無機炭酸塩の合
    計量が100〜700重量部である耐火膨張体よりなる
    芯部を埋設した膨出部を湾曲部の両側に設けてなること
    を特徴とする耐火ガスケット。
JP21913498A 1998-08-03 1998-08-03 耐火ガスケット Withdrawn JP2000054526A (ja)

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