JP2000054096A - 溶融金属めっき浴用ロール部材およびその製造方法 - Google Patents
溶融金属めっき浴用ロール部材およびその製造方法Info
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Abstract
離しやすい表面構造を有するロールおよびロール表面へ
の皮膜の形成方法を提案すること。 【解決手段】 鋼基材表面にWC−Coサーメットを溶射被
覆し、次いでこのWC−Coサーメット溶射皮膜の表面に、
含酸化クロム水溶液と窒化物との混合物からなるスラリ
ーを被覆したのち加熱焼成することにより、前記WC−Co
サーメット溶射皮膜の表面およびその皮膜表層付近に存
在する微小気孔中に、焼成混合物を被覆しかつ充填す
る。
Description
装置に配設されている浴中機器のうち、鋼帯を案内し走
行させるのに用いられるロール、たとえば溶融めっき浴
浸漬ロール(「シンクロール」や「サポートロール」な
ど)に関し、特にこれらのロールの表面構造についての
改良提案であって、溶融亜鉛めっきや溶融アルミニウム
めっき、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき、溶融錫め
っきなどの非鉄金属の溶融めっきプロセスに適用される
めっき浴用ロール部材とその製造方法に関するものであ
る。
ニウムめっき装置などに用いられているシンクロール
は、図1に示すように、めっき浴中に浸漬されて用いら
れるものである。このシンクロールは、溶融亜鉛などの
溶融金属中に常時浸漬して用いられることから、条件が
苛酷であり、基本的には次のような機能を具備すること
が要求されている。 溶融金属によってロール表面が侵食されにくいこと、
通過する鋼帯と接触しても表面が磨耗しにくく、初期
の形状精度を長く維持できること、消耗材ではある
が、その寿命が長く、装置コストを抑制できること。し
かも、このシンクロールは、めっき浴中で、鋼帯の案内
走行と同時に方向転換のために鋼帯を巻き付けて用いら
れるので、さらに次のような性能も要求される。めっ
き浴中に懸濁浮遊する異物(「ドロス」、主としてFe−
Zn合金などの粒粒子、もしくはこれらがめっき金属成分
と機械的に結合した粒子で、金属Znより融点が高くこれ
が鋼帯面に付着するとめっき層の形状欠陥を招くもの)
が被めっき鋼帯に付着しにくい構成になっていること、
一般に、シンクロールの外周面には、上記ドロスを排
出させるためのらせん溝(グルーブ) が刻設されている
が、この溝形状がめっき鋼帯にめっきの不均一部となっ
て、色調むら、光沢むらなどのめっき表面欠陥(いわゆ
る「グルーブマーク」と称されている)となりにくいも
のであること。
ールとしては、a.ロール外周面に、耐溶融金属侵食性
に優れた被覆層を設けたもの、b.ロール外周面に刻設
する溝形状を改善したもの、などがある。前者のロール
としては、たとえば特許第1771297 号に開示のよう
に、WC−Coサーメットを高速ガス溶射法を用いて被覆し
たもの、実用新案第2139844 号に開示のように溶射被
覆層に対し化学的緻密化処理法によってCrO3の溶液を塗
布して被覆し、かつ該溶射皮膜の微細気孔中にCr2O3 微
粒子を充填含浸する方法などが提案され、実用化されて
いる。また、後者のロールについては、ロール表面に
図2(a), (b)に示すような溝を刻設したものが古くから
知られているほか、実用新案第2088242 号に開示のよ
うにロール胴周面に深さ0.05〜0.5mm 、幅0.05〜1.6mm
、ピッチ0.5 〜10mmの連続もしくは非連続な溝を設け
ること、特開平4−301057号に開示のように、ロール
胴周面に高低差で0.5 〜5mmの凹凸面を形成し搬送材と
ロール外周面とが直接面接触しないようにしたシンクロ
ールが提案されている。
は、ロール表面形状の長期安定化やロール表面のZn−Al
−Fe金属間化合物の付着, 成長防止、およびドロス排出
用らせん溝が鋼板と接触することによって生じるめっき
の色調あるいは光沢のむらの軽減にかなりの効果を発揮
してきた。しかしながら、近年の自動車用防錆鋼板など
に求められている亜鉛めっきの品質はますます高度化し
ており、従来の改善技術では必ずしも満足すべき状態に
はない。すなわち、めっき鋼板の機械的性質はもちろん
のこと、本発明の対象としている塗装の下地としてのめ
っき面の分野についても、たとえばめっきの点状欠陥あ
るいは模様欠陥などに対する表面品質への要求がさらに
高まっているのが実情である。
は、めっき面の品質向上を図るべく研究を進めるうち
に、めっき鋼板表面の欠陥は鋼板とロールとの接触面、
とくにロール表面のごく小さな形状欠陥 (面, 線, 点)
に起因することをつきとめた。しかも、この形状欠陥
は、表面皮膜自体の形状欠陥よりもむしろこの皮膜表面
に付着しためっき浴中成分 (ドロス等) に起因している
ことをつきとめたのである。そして、このめっき浴中成
分は微細なFe−AlあるいはFe−Al−Zn金属間化合物であ
ることも判明した。
開示するWC−Coサーメット溶射皮膜などは、耐溶融金属
性を有する材料であるからロール基材の保護には一応は
有効である。しかし、前記溶射皮膜中にはX線回折法で
は同定できないほどの微少な量の金属Co相が存在する
が、このCo相は溶融Zn−Alと親和性をもつことから、Fe
−AlあるいはFe−Al−Zn金属間化合物付着の核となり、
その付着を促進すると考えられる。また、上掲の登録実
用新案第2139844 号が開示するCr2O3 の効果について
も、とくにロール表層部に存在し溶融Zn−Alと接触する
境界層では微視的な領域で共存する金属AlがCr2O3 を還
元し金属Crを生成させる。従って、めっき浴にAlを共に
含有するような溶融亜鉛めっき浴中での耐用性は、Cr2O
3 では熱力学的に不安定となり、皮膜の劣化が早期に起
こり、また、上記金属間化合物の付着が促進されるとい
う課題があった。
は、ロール基材表面をマクロ的には保護されているもの
の、ミクロ的な観点におけるFe−AlあるいはFe−Al−Zn
金属間化合物の付着、成長を抑制するところまでには至
っていないのが実情である。そこで、本発明の主たる目
的は、ロール表面性状に起因するめっき表面欠陥の発生
阻止のために有効なロール部材、とくにその表面皮膜構
造とその有利な製造方法を提案することにある。本発明
の他の目的は、ロール表面にめっきドロスが付着しにく
く剥離しやすい表面構造を有するロールおよびロール表
面への皮膜の形成方法を提案することにある。
的実現に向け、ロール表面に形成したWC−Co溶射皮膜表
面の微視的構造について検討し、広義には“ドロス”と
呼ばれるFe−AlあるいはFe−Al−Zn金属間化合物がロー
ル表面に付着し成長するという弊害を除くべく鋭意研究
した結果、下記の要旨構成にかかる発明に想到した。即
ち、本発明は、鋼基材表面にWC−Coサーメット溶射皮膜
を被覆してなるロールにおいて、前記WC−Coサーメット
溶射皮膜の表面に、クロム酸化物と窒化物との混合物焼
成皮膜を形成すると共に、前記溶射皮膜の表層付近に存
在する微小気孔中にも前記クロム酸化物と前記窒化物と
の混合物の焼成微粒子を充填してなる溶融金属めっき浴
用ロール部材である。
メットを溶射被覆し、次いでこのWC−Coサーメット溶射
皮膜の表面に、含酸化クロム水溶液と窒化物との混合物
からなるスラリーを被覆したのち加熱焼成することによ
り、前記WC−Coサーメット溶射皮膜の表面およびその皮
膜表層付近に存在する微小気孔中に、焼成混合物を被覆
しかつ充填することを特徴とする溶融金属めっき浴用ロ
ール部材の製造方法である。
て、TiN, ZrN, VN, TaN, AlN, BN,NbN , Si3N4 およびS
iO2−AlN のうちから選ばれるいずれか1種以上を用い
ることが好ましい実施形態となる。
Alを含有する溶融亜鉛めっき浴用部材としての用途にお
いて、とりわけ効果的に適用される。
示す材料としては、炭化物や酸化物、窒化物、硼化物な
どが知られている。しかし、本発明者らの研究によれ
ば、鋼基材表面に被覆したWC−Coサーメット溶射皮膜の
封孔に有効な手段としては、クロム酸化物と窒化物との
混合物であることがわかった。以下、このことについて
さらに詳しく説明する。
Al合金めっきにおいて、溶融金属Alは極めて活性な成分
であり、他の金属酸化物と共存したとき、しばしば相手
の金属酸化物を還元して金属状態に変化させ、自らはよ
り安定な酸化アルミニウム(Al2O3)に変化しようとする
ことはよく知られている。この現象は、金属熱力学にお
ける酸化物生成の標準生成自由エネルギーと温度との関
係が教えるところでもある。即ち、この関係によれば、
たとえばWC−Co溶射皮膜の封孔剤としてよく知られてい
るCr2O3 は、めっき浴温度 (460 ℃) においては熱力学
的にAl2O3 より不安定であり、平衡論的には金属Alが共
存していると還元が起こって金属Crを生成する可能性が
ある。
Coサーメット溶射皮膜用封孔剤 (オーバーコート) とし
て、このCr2O3 の使用を基本としながら、その欠点を補
う補完材料として、Cr2O3 に比べて熱力学的に安定な窒
化物に着目した。そして、これらの混合物を前記封孔剤
とすることにした。即ち、発明者らの研究によれば、窒
化物というのは、溶融金属Zn−Al合金に対して90℃以上
の接触角をもち、いわゆる極めて濡れにくい化合物であ
る。しかも、この窒化物というのは、Cr酸化物に比べる
と、溶融Alとの熱力学的反応性も低い。従って、このよ
うな窒化物粒子がCr2O3 粒子に近接して存在すると、Cr
2O3 がめっき浴中の溶融Alによって還元され、金属Crを
生成したとしても、その微小金属Cr部位がめっき浴と接
触する確率は低いものとなる。その結果、微視的領域で
溶融Alによって還元生成した金属Crが浴成分そのものと
親和性を示し、めっき浴中に浸漬されたシンクロール表
面へのFe−Al、Fe−Al−Zn金属間化合物の付着, 成長を
阻止する作用が生じると考えられる。
した含酸化クロム水溶液と窒化物との混合物スラリー
は、水和反応、加水分解、縮重合反応などを起こさせた
のち、加熱焼成処理することにより、Cr2O3 と窒化物と
の混合焼成粒子を前記溶射皮膜の表面に被覆すると共
に、該皮膜表層部の気孔を通じてその孔中に含浸させる
方法である。
液に代えて、クロム酸アンモニウム(NH4)2CrO4, 重クロ
ム酸アンモニウム(NH4)2Cr2O7 などの水溶液を、それぞ
れ単独あるいは混合して使用することができる。これら
のクロム酸およびクロム酸塩化合物の水溶液は、加熱焼
成することによって分解し、いずれも最終生成物として
微細なCr2O3 粒子を生成する特徴がある。このように、
最終生成物としてCr2O 3 を生成する化合物であれば、塩
化クロム CrCl2, 硫酸クロム CrSO4, 炭酸クロム CrC
O3, 水酸化クロム Cr(OH)3なども使用することができ
る。そこで、本発明では、このような各種のクロム化合
物を総括して便宜上、含酸化クロム化合物と呼ぶことと
する。
ち、クロム酸化物と混合して用いる窒化物としては、Ti
N (窒化チタン) 、ZrN (窒化ジルコニウム) 、VN (窒
化バナジウム) 、TaN (窒化タンタル) 、AlN (窒化ア
ルミニウム) 、BN (窒化ほう素) 、NbN (窒化イオブ)
、Si3N4 (窒化珪素) 、(SiO2-AlN)サイアロンなどを
使用することができる。
ラリーは、平均粒径:0.5 〜1.0 μm に調整した上記窒
化物の粉末をクロム酸水溶液と混合して調整するが、さ
らに必要に応じて酸化クロム粉末を骨材として加えても
よい。このようにして調整したスラリーは、鋼基材表面
に被覆したWC−Co溶射皮膜上に塗布や吹付け手段等によ
って被覆する。次いで、550 ±10℃の温度で加熱焼成す
ることにより、その焼成微粒子によって該溶射皮膜上を
覆うと共にその表層付近にある微小気孔中に侵入させて
含浸する。
m 厚さに被覆した25mmφ×300 mml炭素鋼材を用い、こ
れらを、クロム酸水溶液とSi3N4 との混合スラリー、
クロム酸水溶液とBNとの混合スラリー、クロム酸
水溶液とAlNとの混合スラリー、および比較例として、
クロム酸水溶液のみ、について、それぞれ塗布して被
覆, 含浸させ、550 ℃×1Hrの条件で焼成したものを試
料とした。そして、これらの試料を、Zn−0.1 %Al 460
℃めっき浴内のシンクロール端部にとりつけ、300 時間
の流動浸漬を行った後、表面への結晶性Fe−Alあるいは
Fe−Al−Zn金属間化合物付着の程度を比較観察した。そ
の結果、本発明適合例No. 、No. 、No. は、比較
例のNo. に比べて金属間化合物の付着量が少なく優位
性が認められた。
線像で皮膜表面のAlの存在を半定量したところ、表1に
示すとおり、比較例No. に比べ、本発明適合例のNo.
〜の優位性が認められた。このことは、WC−Coサー
メット溶射皮膜に含浸, 焼成したクロム酸化物および窒
化物の混合物の焼成皮膜およびその充填層の部分におい
て、クロム酸化物の一部が溶融Alによって還元され、微
視的に金属Cr成分が生成したものの、隣接共存する窒化
物による浴成分の接触を軽減させる効果があらわれたも
のと推察される。また、BNをはじめとする窒化物には
それ自体に固体潤滑能があり、めっき金属流動浴の接触
・付着を境界領域で低下させたことによるものと考えら
れる。
のロール (13Cr系ステンレス鋼製) の表面に、WC−12%
Coサーメット溶射皮膜を0.08〜0.09mmの厚さに被覆し、
そのWC−Co溶射皮膜上にさらに下記組成のスラリーを塗
布し乾燥後、大気雰囲気下550 ℃±10℃×2Hr焼成した
ものであり、このロールを、Alを0.12%含有する溶融亜
鉛めっき浴用サポートロール (図1参照) に適用した例
である。
液と粒度範囲5〜10μmのSi3N4 とを精製水に加えて比
重1.9 〜2.1 とした水溶液を、混合比 (体積比) 1:1
になるように調整したものである。
ルを460 ℃の溶融亜鉛めっき浴中で実際に使用した。そ
の結果、稼動後から20日間、問題なく安定した表面品質
のめっき鋼板が得られた。その後、該サポートロールを
一旦めっき浴から引き上げ、ロール表面を点検したが、
目視観察ではFe−Al、Fe−Al−Znの金属間化合物の析
出、付着はほとんど認められなかった。その後、ロール
表面に付着していた金属Znを除去するために、該サポー
トロールを5%H2SO4 水溶液に15分浸漬して金属Znを除
去した。そして、再び溶融亜鉛めっき装置に取付けて使
用したが、初回使用とほぼ同期間の稼動寿命が得られ
た。この実施例によって従来仕様のサポートロールでは
5〜15日間の耐用寿命であったが、上記サポートロール
は2回使用で約2.5 倍の寿命延長になったとともに、め
っき鋼板表面品質を著しく向上させることができた。
Cr系ステンレス鋼製、ただし、このロール表面には深さ
0.25〜0.35mm、ピッチ2.5mm のネジ切り加工したドロス
排出用溝があらかじめ施してある。) の表面に、WC−12
%Coサーメット溶射皮膜を0.08〜0.09mmの厚さに被覆
し、さらにこのロール表面のWC−Co溶射皮膜上に、下記
組成のスラリーを塗布し、乾燥後、大気雰囲気下550 ℃
×2Hr焼成したロールを用いた。
液と粒度0.5 〜1.0 μmのBN粒子を精製水に加えて比
重1.30に調整したものを混合比 (体積比) 1:2とした
ものである。
と同じ溶融亜鉛めっき装置 (図1参照) のシンクロール
として実用に供した。その結果、従来技術では、シンク
ロール表面の微小ドロスの付着によって、めっき鋼板上
に微細な表面欠陥が徐々に増加し、めっき表面品質許容
限をこえるためにほぼ5日毎にロールを交換していた。
しかしながら、上記の例でのシンクロールでは、稼動後
から2週間連続して安定した表面品質のめっき鋼板が得
られた。そして、このシンクロールを一旦、浴から引き
上げ、ロール表面を点検したところ、めっき鋼板に対す
る押疵を発生させるようにFe−Al, Fe−Al−Zn金属間化
合物のような付着物は観察されず、このような方法によ
れば、めっき鋼板の表面品質を安定させることに効果の
あることがわかった。
WC−Coサーメットを溶射被覆した溶融金属めっき浴用鋼
板案内ロールの表面に、窒化物とクロム酸水溶液からな
るスラリーを塗布、噴霧あるいは浸漬などの方法によっ
て被覆したのち、焼成することによって溶融金属めっき
浴に対し熱力学的に安定な保護層を形成できるので、め
っき浴中に存在するFe−Al、Fe−Al−Zn金属間化合物粒
子が付着成長しにくく耐久性に優れ、しかも、めっき表
面欠陥の少ない高品質な鋼板を製造できる。
ルの略線図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼基材表面にWC−Coサーメット溶射皮膜
を被覆してなるロールにおいて、前記WC−Coサーメット
溶射皮膜の表面に、クロム酸化物と窒化物との混合物焼
成皮膜を形成すると共に、前記溶射皮膜の表層付近に存
在する微小気孔中にも前記クロム酸化物と前記窒化物と
の混合物の焼成微粒子を充填してなる溶融金属めっき浴
用ロール部材。 - 【請求項2】 前記窒化物として、TiN, ZrN, VN, TaN,
AlN, BN, NbN, Si3N4およびSiO2−AlN のうちから選ば
れるいずれか1種以上を用いることを特徴とする請求項
1に記載のロール部材。 - 【請求項3】 鋼基材表面にWC−Coサーメットを溶射被
覆し、次いでこのWC−Coサーメット溶射皮膜の表面に、
含酸化クロム水溶液と窒化物との混合物からなるスラリ
ーを被覆したのち加熱焼成することにより、前記WC−Co
サーメット溶射皮膜の表面およびその皮膜表層付近に存
在する微小気孔中に、焼成混合物を被覆しかつ充填する
ことを特徴とする溶融金属めっき浴用ロール部材の製造
方法。 - 【請求項4】 前記窒化物として、TiN, ZrN, VN, TaN,
AlN, BN, NbN, Si3N4およびSiO2−AlN のうちから選ば
れるいずれか1種以上を用いることを特徴とする請求項
3に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21737398A JP4224150B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 溶融金属めっき浴用ロール部材およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000054096A true JP2000054096A (ja) | 2000-02-22 |
JP4224150B2 JP4224150B2 (ja) | 2009-02-12 |
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ID=16703164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21737398A Expired - Lifetime JP4224150B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 溶融金属めっき浴用ロール部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4224150B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014193487A (ja) * | 2006-05-12 | 2014-10-09 | Praxair St Technol Inc | 溶射被覆ワークロール |
JP6374633B1 (ja) * | 2017-10-23 | 2018-08-15 | 日鉄住金ハード株式会社 | 溶融金属浴用部材の製造方法 |
WO2023191090A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | トーカロ株式会社 | 鋼板の搬送用ロール |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP21737398A patent/JP4224150B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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WO2023191090A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | トーカロ株式会社 | 鋼板の搬送用ロール |
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