JP2000052497A - 積層フィルム及びその製造方法 - Google Patents

積層フィルム及びその製造方法

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JP2000052497A JP22143998A JP22143998A JP2000052497A JP 2000052497 A JP2000052497 A JP 2000052497A JP 22143998 A JP22143998 A JP 22143998A JP 22143998 A JP22143998 A JP 22143998A JP 2000052497 A JP2000052497 A JP 2000052497A
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Yasuharu Sugiyama
康晴 杉山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ポリオレフィン系またはその変性物からなる層
に対し、酸化による臭いがなく安定した接着性を有する
積層フィルムとその製造法を提供する。 【解決手段】少なくとも基材1フィルムと、該基材1フ
ィルムに対して溶融押出された樹脂を積層された押出樹
脂層2とからなる積層フィルムにおいて、押出樹脂層2
の積層面が溶融時にコロナ放電処理されている積層フィ
ルムであって、押出樹脂層2の少なくとも基材1と積層
される面が、オレフィン又はその変性物からなることを
含む積層フィルムの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】包装材、建材などに利用され
る積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やプラスチックフィルムなどの
表面処理方法には、プライマー処理法、オゾン処理法、
プラズマ処理法、電子照射処理法、フレーム処理法、コ
ロナ放電処理法、薬品処理法などの各種の方法がある
が、プラスチックフィルムの中でも、特にポリオレフィ
ンからなるフィルムは、化学構造上極性基がすくなく、
その印刷性、他材料との接着性が悪い。その為に、ポリ
オレフィン系フィルムには、コロナ放電処理法、フレー
ム処理法、と一部オゾン処理法が使用されている。これ
らの処理法はいずれも、フィルムが製膜された状態、す
なわち、製膜機におけるインライン処理にしても、溶融
樹脂を製膜し、巻き取る直前において行っていた。ポリ
オレフィン系樹脂を溶融押出して基材、または基材と積
層された他のフィルム面にラミネートする際には、前記
基材または基材に積層された他のフィルム面に、接着性
ょ向上させるアンカーコート剤を塗布・乾燥した後、該
アンカーコート面に溶融押出しすることによってラミネ
ートしていた。そして、前記溶融樹脂に対する表面処理
として、従来、押出コーティング法又は押出ラミネート
法において、基材フィルムと押出樹脂層との接着強度を
高めるため、押出コーター又は押出ラミネーターのエア
ギャップ間で溶融状態にある押出樹脂層の基材と積層さ
れる面にオゾンを含んだ空気を吹き付け、押出樹脂表面
を酸化する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オゾン化空気
の吹き付けは押出樹脂層の温度を低下させ樹脂粘度を高
めることになるため、高速加工性の阻害となる。さらに
溶融樹脂の温度低下は表面酸化による接着向上効果を減
殺するものである。また、フィルム中に残存するオゾン
は異臭の原因ともなっている。本発明の課題は、プラス
チックフィルム、特にポリオレフィン系またはその変性
物からなる層に対し、酸化による臭いがなく安定した接
着性を有する積層フィルムとその製造方法を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも基
材フィルムと、該基材フィルムに対して押出コーティン
グ法または押出ラミネーション法によって溶融押出され
た樹脂を積層された押出樹脂層とからなる積層フィルム
において、前記押出樹脂層の積層が該押出樹脂層が溶融
時にコロナ放電処理されている積層フィルムであって、
前記押出樹脂層の少なくとも基材と積層される面が、ポ
リオレフィン又はその変性物からなること、前記基材フ
ィルムの押出樹脂層と積層される面がコロナ放電処理さ
れていることを含むものであり、さらに、基材フィルム
に対して、押出コーティング法または押出ラミネーショ
ン法により押出される樹脂の前記基材フィルムと積層す
る面を積層前の溶融状態においてコロナ放電処理する事
を特徴とする積層フィルムの製造方法であって、前記押
出コーティング法または押出ラミネーション法により押
出される樹脂がポリオレフィン又はその変性物からなる
こと、前記基材フィルムの前記押出される樹脂と積層さ
れる面がコロナ放電処理されていることを含む積層フィ
ルムの製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる積層フィル
ムおよびその製造方法について、図等を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の積層フィルムの実施例の材質
構成を示す断面図であり、図2は、本発明の積層フィル
ムの別の実施例の材質構成を示す断面図である。図3
は、本発明の積層フィルムの製造方法の実施例を示す概
念図である。図4は、図3における押出装置・ダイおよ
びラミネート部の拡大図である。図5は、サンドイッチ
ラミネーション(以下、サンドラミネーションと記載す
る)の場合の押出装置・ダイおよびラミネート部の拡大
図である。
【0006】本発明にかかる積層フィルムは、例えば、
図1に示すように、基材1等に対し、少なくとも、ポリ
オレフィン系樹脂またはその変性物、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミドなどの樹脂を溶融して単独の押出し、ま
たは、これらの樹脂の2種以上を共押出し法により溶融
押出しされてそのまま積層されることにより得られる積
層フィルムPである。本発明は、前記溶融押出しされる
樹脂(以下、押出樹脂層と記載する)が溶融状態にある
溶融樹脂膜mの段階において、表面処理を施すことによ
って、接着性の向上を図るものである。従来、前記押出
樹脂層2に相当する層とすべく、予め、製膜されたフィ
ルムとして、基材1等とラミネートされる場合には、そ
の製膜の際に、コロナ放電処理等により、その表面を酸
化させて、接着性に支障がなくラミネートしていた。ま
た、押出樹脂層として、基材等にラミネートする際に
は、基材のラミネート面にアンカーコート剤を塗布し
て、接着性を良くしていた。また、押出樹脂層2が溶融
状態においてオゾン処理する方法は、前述のように、そ
の加工性、酸化臭い等、種々の問題があった。
【0007】本発明者は、押出樹脂層2の接着性を向上
させるために鋭意、研究の結果、図4に示すように、押
出樹脂層2が溶融状態にある状態(エアギャップ)、溶
融樹脂膜mに対して、前記溶融樹脂膜mのラミネート面
にコロナ処理を施すことにより、接着性を向上させるこ
とを見いだし、本発明を完成するに到った。
【0008】本発明の積層フィルムを製造する押出コー
ター・ラミネーター10の概略は、図3の通りである。
本発明の積層フィルムの製造の概要は、例えば、押出
装置・ダイ11から基材1の面に押出される溶融樹脂膜
mのラミネート面にコロナ放電した後、冷却ロール15
と加圧ロール16とにより積層され、前記冷却ロールに
接している間に冷却されて押出樹脂層として固化して積
層フィルムとするものである。
【0009】しかし、従来は、前述のように、ポリオレ
フィン層等を押出し法により直接基材層に溶融押出しし
て層を形成する場合の接着性の向上は、図3に示すよう
に、基材側に対して、アンカーコートユニットにおいて
アンカーコートを施し、次いで、乾燥後、前記アンカー
コート面にポリオレフィン層等を押出し製膜していた。
【0010】本発明者は、押出し法によるポリオレフィ
ン層等の形成における接着性の改良のために種々の研究
の結果、前記ポリオレフィン層を形成する樹脂を押出
し、その溶融状態にある間、すなわち、押出機のダイか
ら押出された溶融樹脂膜が、アンワインダーから繰り出
された基材層の面に接着するまでの段階において、図4
に示すような装置により表面処理することが特徴であ
る。溶融樹脂膜mに対し、高電圧の電極12a から溶融樹
脂膜m面のラミネート面に対して、コロナ放電を発生さ
せて、溶融樹脂表面を酸化し、その直後に基材面1に圧
着し冷却ロールに密着させ冷却させる。
【0011】本発明にかかる積層フィルムPの層構成と
しては、少なくとも、押出し法により積層された樹脂
層、押出樹脂層2を含むものであって、例えば、前述の
図1に示すように、基材層1と押出樹脂層2からなるも
の、または、図2に示すように、基材層1と接着性樹脂
層4と中間層3と押出樹脂層2のような構成が挙げられ
る。また、前記基材層および/または中間層は2層以上
から構成されるものであってもよい。図1の例において
は、押出樹脂層2の基材1と接着する面にコロナ放電処
理を施して、コロナ放電処理面6としている。また、図
2に示す例において、接着性樹脂層4は、一般にサンド
ラミネーションにおける接着樹脂に相当するものであ
り、押出樹脂層2はシーラント層に相当するものであ
る。この例においては、前記接着性樹脂4の両面をコロ
ナ放電処理を施してコロナ放電処理面6とし、押出樹脂
層2の前記中間層3と接着する面にもコロナ放電処理を
施してコロナ放電処理面6として積層するものである。
【0012】本発明にかかる積層フィルムPの前記基材
層1としては、紙、金属箔、プラスチックフィルム等、
の単層及び積層体を用いることができる、前記プラスチ
ックフィルムとしては、ポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリビニ
ルアルコール、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂からなる延
伸または未延伸フィルム、または、これらの樹脂からな
るフィルムを積層体としたもの、あるいは共押出し製膜
法により、2種以上の樹脂からなる積層体を用いること
ができる。
【0013】本発明にかかる積層フィルムPの押出樹脂
層2としては、熱可塑性樹脂の単層及び多層体を用いる
ことができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポ
リエチレン、シングルサイト系触媒を用いて重合したエ
チレンーα・オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンアクリル酸、エチレンメタアクリ
ル酸、アイオノマー、エチレンエチルアクリレート、エ
チレンアクリル酸メチル、ポリプロピレンおよびその共
重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリアミド等単独または複
数の混合物の、単層および多層樹脂層を挙げることがで
きる。また、前記押出樹脂層には、通常利用される酸化
防止材、滑剤、AB剤、着色剤などの各種添加剤を加え
ても良い。少なくとも基材と積層される面がポリオレフ
ィン類またはその変性物であることが好ましい。
【0014】本発明にかかる積層フィルムPには、図2
に示すように中間層3を設けることができる。中間層3
は、前記基材と特にシーラント層としての押出樹脂層2
からなる積層フィルムとして、さらに、遮光性、防湿
性、ガスバリア性の向上、または、積層フィルムPとし
ての剛性を付与する等の目的で、第3の層を中間層3と
して積層してもよい。中間層3としては、紙、アルミニ
ウム箔、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリビ
ニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体のケン
化物、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート等の樹脂
からなる延伸または未延伸フィルム、また前記、プラス
チックフィルムに、アルミニウム、錫などの金属、また
は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素などの無機酸化物等
を蒸着したフィルム等を用いることができる。
【0015】本発明にかかる積層フィルム及びその製造
方法において、前記積層フィルムの基材層、中間層に
は、必要により、アンカーコート剤を塗布することがで
きる。前記アンカーコート剤としては、ポリエチレンイ
ミン、2液硬化型ウレタン、アルキルチタネート等を成
分とするものを用いることができる。また、前記積層フ
ィルムの基材層、中間層には、必要により、コロナ処
理、フレーム処理、UV処理などの表面処理を施すこと
ができる。
【0016】本発明にかかる積層フィルムPは、その層
間の接着強度が安定しており、また、オゾン法と比較し
て、他のフィルムへの接着性が良好であり、また、オゾ
ン法における酸化臭い等も少ない、低臭性の積層フィル
ムとすることができた。
【0017】次に、本発明にかかる積層フィルムPの製
造方法について説明する。本発明にかかる積層フィルム
Pを製造する装置としては、単軸押出または共押出の押
出コーター、押出ラミネーター等を用いることができ
る。図3は、前記単軸押出コーター10を例とした概念
図であり、本コーター10により本発明の積層フィルム
Pを製造する場合、アンワインダー13から繰り出した
基材1のラミネート面にアンカーコートを施して、乾燥
し、該アンカーコートを施した基材面にシーラント層と
なる溶融樹脂を押出コートして、基材とシーラント層か
らなる積層フィルムとするが、前記溶融樹脂を押し出し
て基材面にラミネートするまでの間に、前記溶融樹脂膜
のラミネート面側にコロナ放電処理を施すものである。
【0018】本発明のコロナ処理装置12における放電
電極12aとしては、アルミニウム、ステンレス等の金
属乃至はセラミックを材料とし、そして、その形状とし
ては、ワイヤータイプ、ナイフエッジタイプ、バータイ
プ、シュータイプ等を用いることができる。
【0019】本発明におけるコロナ放電処理方法におい
ては、前記コロナ放電電極に対し、対極間でコロナ放電
を行ってもよいが、この際、接地側電極としては、金属
プレートに誘電体を均一被覆したものを用いることが好
ましい。前記誘電体の材質としては、ハイパロンゴム、
EPTゴム、シリコンゴム、グラスチールロール等を用
いることができる。
【0020】本発明においては、押出ラミネーター/押
出コーターの溶融樹脂層が押し出されるダイと押し出さ
れた樹脂層が基材と加圧ロールと冷却ロールとの間で圧
着されるまでの間に、溶融樹脂膜mに対し、コロナ放電
処理を施す。前記処理を施すためのコロナ放電処理装置
は、コロナ放電するように高周波発振器に接続した電極
と、接地された電極とからなる。前記電極はワイヤタイ
プ、バータイプ、ナイフエッジタイプなどが利用でき
る。発振周波数は5 〜50KHz が好ましく、放電出力はコ
ロナ処理される溶融樹脂層巾1mあたり0.01KW 以上で
あることが好ましい。また放電の指向性を高めるため、
溶融樹脂層をはさんで放電電極と対向するように対極を
設けても良い。
【0021】本発明にかかる積層フィルムの別の製造方
法は、通常サンドラミネーションといわれる方法であ
り、図5に示すように、接着性樹脂を溶融押出しして、
例えば基材1と中間層3とをラミネートする方法であ
る。押出装置11から押出された溶融樹脂膜mの両面を
コロナ放電処理するものである。そのために、前記溶融
樹脂膜mの両面にコロナ放電電極12を配置している。
前記接着性樹脂が、前記サンドラミネーションにおい
て、相手側のフィルムと十分な接着性を示す場合は、特
に必要がないが、ポリエチレンなどのように極性のない
樹脂を接着性樹脂とする場合には、前記接着する双方の
フィルム、前記基材層と中間層を形成するフィルムにそ
れぞれアンカーコート、コロナ放電処理等を施しても十
分なラミネート強度が得られないことが多いが、本発明
の積層フィルムの製造方法においては、前記接着性樹脂
の溶融樹脂膜の両面に対してコロナ放電処理を施すこと
ができ、その結果、層間の接着強度を向上させることが
できた。
【0022】
【実施例】本発明の積層フィルムについて、各種実施例
により更に説明する。次のような各種構成の積層フィル
ムを作製し、基材接着強度および押出樹脂層を積層する
際の加工性(最大加工速度)とを確認した。以下の説明
における材料の略号は、次の〔 〕内の通りである。
〔PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム、LDPE: 低
密度ポリエチレン、PVDC: ポリ塩化ビニリデン、OPP:延
伸ポリプロピレンフィルム、EVA:エチレン・酢酸ビニル
共重合体、EMAA:エチレンメタクリル酸〕 実施例1 PET 12μm厚を基材フィルムとして、その片面にポリエ
チレンイミン系アンカーコート剤をコーティングした
後、アンカーコート処理面に押出温度300 ℃でLDPE20μ
m厚を押出ラミネートした。LDPEの基材積層面には1m
あたり0.5KW の出力でコロナ放電処理を施した。 実施例2 PVDCコートOPP 20μm厚を基材フィルムとし、そのPVDC
コート面に2 液硬化型ウレタン系アンカーコート剤をコ
ーティングした後、アンカーコート処理面に押出温度23
0 ℃でEVA 30μmを押出ラミネートした。EVA の基材積
層面には巾1mあたり0.5KW の出力でコロナ放電処理を
施した。 実施例3 アルミ箔15μm厚を基材として、その片面に押出温度 2
70℃でEMAA25μm厚を押出ラミネートした。EMAAの基材
積層面には巾1mあたり0.5KW の出力でコロナ放電処理を
施した。 実施例4 2軸延伸ナイロンフィルム15μm厚を基材として、その
片面にインラインで基材巾1mあたり2.0KW の出力でコ
ロナ放電処理した後、その処理面に押出温度290 ℃でLL
DPE40 μm厚を押出ラミネートした。LLDPE の基材積層
面には巾1mあたり0.5KW の出力でコロナ放電処理を施
した。 実施例5 カップ原紙坪量50g/m2を基材とし、その片面にインライ
ンで基材巾1mあたり2.0KW の出力でコロナ放電処理し
た後、その処理面に押出温度 270℃でPP20μm厚を押出
ラミネートした。PPの基材積層面には巾1mあたり0.5K
W の出力でコロナ放電処理を施した。 実施例6 片面コロナ処理済みOPP20 μm厚を基材とし、その処理
面に2液硬化型ウレタン系アンカーコート剤をコーティ
ングした後、そのACコート面にLDPE 5μm/ 接着性樹脂
(酸無水物グラフト重合LDPE)5 μm/EVOH5μm/接着
性樹脂 5μm/LDPE5μmの構成を有する多層樹脂層を押
出温度240 ℃で共押出ラミネートした。多層樹脂層の基
材積層面となるLDPE層面には巾1mあたり0.5KW の出力
でコロナ放電処理を施した。 比較例1 実施例1〜実施例6において押出樹脂層へのコロナ放電
処理に替えて、オゾン化空気吹き付けによる表面処理を
施した。オゾン化空気流量は処理巾1mあたり2Nm3/hと
した。
【0023】
【表1】
【0024】<評価>以上の結果から、押出樹脂層に対
する表面処理として、コロナ放電処理法が、オゾン処理
法に比べ、接着性の改良および加工適性の点において良
好であった。また、実施例においては異臭は無かった
が、比較例においてはいずれもオゾン臭が認められた。
【0025】
【発明の効果】押出コート法または押出ラミネーション
法によって、極性基のない、または、極性基の少ない樹
脂(押出樹脂層)を積層する場合において、前記押出樹
脂層の溶融樹脂膜にコロナ放電処理を施すことによっ
て、基材と押出樹脂層または中間層と押出樹脂層との安
定した接着強度を得ることができた。また、溶融樹脂膜
への処理法であるオゾン処理法と比較して、加工性、低
臭性に優れた積層フィルムとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層フィルムの実施例の材質構成を示
す断面図
【図2】本発明の積層フィルムの別の実施例の材質構成
を示す断面図
【図3】本発明の積層フィルムの製造方法の実施例を示
す概念図
【図4】図3における押出装置・ダイおよびラミネート
部の拡大図
【図5】サンドラミネーションの場合の押出装置・ダイ
およびラミネート部の拡大図
【符号の説明】
P 積層フィルム m 溶融樹脂膜 1 基材または基材層 2 押出樹脂層 3 中間層 4 接着性樹脂層 5 アンカーコート層 6 コロナ放電処理面 7 インキ層 10 押出コーティング機または押出ラミネーション機 11 押出装置・ダイ 12 コロナ処理装置 13 アンワインダ 14 リワインダ 15 冷却ロール 16 加圧ロール 17 アンカーコートユニット 18 アンカーコート乾燥部 19 剥離ロール 20 ガイドロール
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/00 303 C08J 7/00 303 // C08L 23:00 Fターム(参考) 3E086 BA04 BA13 BA14 BA15 DA02 4F073 AA01 AA28 BA03 BA06 BA11 BA14 BA17 BA19 BA24 BA29 BA34 BB01 BB09 CA21 4F100 AK03B AK06B AK31A AK42A AL06B AT00A BA02 EH232 EH462 EJ551 EJ651 GB07 GB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも基材フィルムと、該基材フィル
    ムに対して押出コーティング法または押出ラミネーショ
    ン法によって溶融押出された樹脂を積層された押出樹脂
    層とからなる積層フィルムにおいて、前記押出樹脂層の
    積層面が該押出樹脂層が溶融時にコロナ放電処理されて
    いることを特徴とする積層フィルム。
  2. 【請求項2】 前記押出樹脂層の少なくとも基材と積層
    される面が、ポリオレフィン又はその変性物からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
  3. 【請求項3】 前記基材フィルムの押出樹脂層と積層さ
    れる面がコロナ放電処理されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の積層フィルム。
  4. 【請求項4】 基材フィルムに対して、押出コーティン
    グ法または押出ラミネーション法により押出される樹脂
    の前記基材フィルムと積層する面を積層前の溶融状態に
    おいてコロナ放電処理する事を特徴とする積層フィルム
    の製造方法。
  5. 【請求項5】前記押出コーティング法または押出ラミネ
    ーション法により押出される樹脂がポリオレフィン又は
    その変性物からなることを特徴とする請求項4記載の積
    層フィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記基材フィルムの前記押出される樹脂
    と積層される面がコロナ放電処理されていることを特徴
    とする請求項4または請求項5に記載の積層フィルムの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007021963A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Dainippon Printing Co Ltd 積層体の製造方法
JP2010260166A (ja) * 2009-04-07 2010-11-18 Showa Denko Kk 孔あけ加工用あて板の製造方法

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