JP3033784B2 - 包材の製造方法 - Google Patents

包材の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包材の製造方法に関し、
特に層間接着強度の向上を図ることができて耐圧強度の
向上した包材を、透明性の低下、製造コストの上昇、加
工適性の低下等を招かないで効率良く得ることのできる
包材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば透明な液体用包装材料と
して支持基材上にアンカーコート剤層を介して第1の樹
脂層および第2の樹脂層を支持基材側からこの順に設け
てなる構成の包材が知られている。この包材における第
1の樹脂層および第2の樹脂層にはいずれもポリオレフ
ィン樹脂が広く用いられている。具体的には、第1の樹
脂層を形成するポリオレフィン樹脂としては、たとえば
低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)が挙げられ、第2
の樹脂層を形成する樹脂としては、たとえば低密度ポリ
エチレン樹脂(たとえば帯電防止剤、滑剤、防曇剤等を
含有するものを含む)、アイオノマー樹脂、エチレン−
メタクリル酸共重合樹脂(EMMA)、エチレン−アク
リル酸共重合樹脂(EAA樹脂)、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂(EVA)、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂(LLDPE)等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構成からなる従来の包装材料においては、第1の樹脂層
を形成するポリオレフィン層と第2の樹脂層を形成する
ポリオレフィン層との接着強度が弱く、たとえば液体ス
ープ等の包装分野では実用上問題があった。ところで、
このような包材、特に液体用の包材には高い耐圧強度お
よびヒートシール強度が要求されるため、第1の樹脂層
と第2の樹脂層とを押出ラミネートする場合には、第
1の樹脂層と第2の樹脂層との親和性を高めたり、第
2の樹脂層の酸化接着力を増したりする必要がある。
【0004】具体的には、第1の樹脂層と第2の樹脂層
との親和性を高める手段として、第1の樹脂層を形成す
る樹脂および第2の樹脂層を形成する樹脂に相溶性の高
い第3成分を加えたり、第1の樹脂層を形成する樹脂に
第2の樹脂層を形成する樹脂を一部添加し、あるいは第
2の樹脂層を形成する樹脂に第1の樹脂層を形成する樹
脂を一部添加したりする方法などが考えられる。
【0005】また、第2の樹脂層の酸化接着力を高める
手段としては、第2の樹脂層を形成する第2の樹脂の加
工温度を高めて空気酸化を高めたり、加工速度を遅くす
る、あるいはダイギャップを広げることにより空気酸化
を高めたりする方法などが考えられる。しかしながら、
第1の樹脂層と第2の樹脂層との親和性を高めるために
第1の樹脂層を形成する樹脂および第2の樹脂層を形成
する樹脂に相溶性の高い第3成分を加える場合、および
第1の樹脂層を形成する樹脂に第2の樹脂層を形成する
樹脂の一部を添加したり、あるいは第2の樹脂層を形成
する第2の樹脂に第1の樹脂層を形成する第1の樹脂の
一部を添加する場合には、透明性の低下や製造コストの
上昇を招くという新たな問題が生じる。
【0006】一方、第2の樹脂層の酸化接着力を高める
ために第2の樹脂層を形成する第2の樹脂の加工温度を
高めて空気酸化を高めると、ヒートシール面も酸化し、
ヒートシール強度やホットタック強度が低下したり、樹
脂が劣化したりするという問題が生じる。また、加工速
度を遅くしたり、ダイギャップを広げることにより空気
酸化を高めると、加工適性、ヒートシール強度およびホ
ットタック強度が低下するという問題が生じる。
【0007】したがって、層間接着力が向上していて耐
圧強度、ヒートシール強度に優れた包材を、透明性の低
下、製造コストの上昇、ホットタック強度の低下、加工
適性の低下等を招かないで効率良く得ることのできる包
材の製造方法が望まれている。本発明は上記の事情に基
づいてなされたものであり、本発明の目的は、層間接着
強度が向上していて耐圧強度、ヒートシール強度に優れ
た包材を、透明性の低下、製造コストの上昇、加工適性
の低下等を招かないで効率良く得ることのできる包材の
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の要旨は、アンカーコート剤層が設けられた
支持基材の前記アンカーコート剤層に、Tダイから溶融
して薄膜状に押し出された第1樹脂層形成樹脂をラミネ
ートして第1樹脂層を形成した後、Tダイから溶融して
薄膜状に押し出された第2樹脂層形成樹脂にオゾン含有
気体を噴射し、次いで、前記第1樹脂層に、溶融状態に
ある前記第2樹脂層形成樹脂のオゾン含有気体被噴射面
が当接するようにラミネートすることを特徴とする包材
の製造方法であり、アンカーコート剤層が設けられた支
持基材の前記アンカーコート剤層に、Tダイから溶融し
て薄膜状に押し出された第1樹脂層形成樹脂をラミネー
トして第1樹脂層を形成した後、該第1樹脂層表面およ
びTダイから溶融して薄膜状に押し出された第2樹脂層
形成樹脂にオゾン含有気体を噴射し、次いで、前記第1
樹脂層のオゾン含有気体被噴射面に溶融状態にある前記
第2樹脂層形成樹脂のオゾン含有気体被噴射面が当接す
るようにラミネートすることを特徴とする包材の製造方
法である。
【0009】
【作用】Tダイから溶融して薄膜状に押し出された第2
樹脂層形成樹脂は、支持基材上に設けられたアンカーコ
ート剤層上にラミネートされた第1樹脂層上にラミネー
トされるが、Tダイから溶融して薄膜状に押し出された
第1樹脂層上にラミネートされる前に、前記第2樹脂層
形成樹脂の前記第1樹脂層とラミネートされる面はオゾ
ン含有気体の噴射により酸化処理がなされる。したがっ
て、第2樹脂層は前記アンカーコート剤層上に形成され
ている第1樹脂層に高い層間接着強度でラミネートさ
れ、耐圧強度に優れた包材が製造される。
【0010】また、支持基材上に設けられているアンカ
ーコート剤層に形成された第1樹脂層の表面およびTダ
イから溶融されて薄膜状に押し出された第2樹脂層形成
樹脂の前記第1樹脂層の表面にラミネートされる面の双
方にオゾン含有気体の噴射による酸化処理を行えば、第
2樹脂層が前記1樹脂にさらに高い層間接着強度でラミ
ネートされ、高い耐圧強度がさらに向上した包材が製造
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1、図2はそれぞれ本発明の方法におい
て好適に使用することのできるタンデム型押し出しラミ
ネータの概略図であり、図3、図4はそれぞれ本発明の
方法により製造される包材の一例を示す概略断面図であ
る。
【0012】図1、図2において、タンデム型押し出し
ラミネータ10は溶融された第1樹脂層形成樹脂または
第2樹脂層形成樹脂をそれぞれ薄膜状に押し出すための
Tダイ11,15と、該Tダイ11,15からそれぞれ
溶融薄膜状で押し出された第1樹脂層形成樹脂または第
2樹脂層形成樹脂と供給されたシートとを押圧・冷却し
てラミネートするための冷却ロール12a,16aおよ
びニップロール12b,16bと、アンカーコート剤層
が設けられた支持基材シートを冷却ロール12aとニッ
プロール12bとの間に供給するためのアンワインダー
14と、成形された包材を巻き取るためのワインダー1
3とを備えている。
【0013】Tダイ11,15については特に制限はな
く、合成樹脂シート形成用の通常のTダイを用いること
ができる。そして、Tダイ15から押し出された溶融薄
膜状の第2樹脂層形成樹脂が冷却ロール16a、ニップ
ロール16bに達する途中には、Tダイ15から溶融薄
膜状で押し出された第2樹脂層形成樹脂に向けてオゾン
含有気体を噴射する噴射ノズル20bが配設されてお
り、この噴射ノズル20bにはオゾン発生器20aが接
続されている。
【0014】また、図2に示したタンデム型押し出しラ
ミネータにおいては、上記の噴射ノズル20bの他にT
ダイ11から溶融薄膜状で押し出された第1樹脂形成樹
脂が支持基材シートのアンカーコート剤層上にラミネー
トされてなる第1樹脂層の表表面に向けてオゾン含有気
体を噴射する噴射ノズル20cが配設されており、この
噴射ノズル20cにもまたオゾン発生器20aが接続さ
れている。
【0015】次いで、図3または図4に示される包材を
例に本発明による包材の製造方法を説明する。ここで、
図3または図4に示される包材1は、支持基材2と、ア
ンカーコート剤層3と、第1樹脂層4と、第2樹脂層5
とを有し、さらに第2樹脂層5はオゾン含有気体被噴射
面5aを有している。また、図4に示した包装材料1に
おいては、さらに第1樹脂層4がオゾン含有気体被噴射
面4aを有している。
【0016】このような包材1は本発明の方法により次
のようにして製造される。先ず、Tダイ11から第1樹
脂層形成樹脂が薄膜状に溶融されて押し出され、アンワ
インダー14からはアンカーコート剤層3が設けられた
支持基材シート21が供給され、冷却ロール12aとニ
ップロール12bとで押圧・冷却されて支持基材シート
21のアンカーコート剤層3上に第1樹脂層4が形成さ
れ、基材シート22となる。次に、Tダイ15から第2
樹脂層形成樹脂が薄膜状に溶融されて押し出され、この
溶融状態の第2樹脂層形成樹脂に対して、オゾン発生器
20aから供給されたオゾンを含有する気体が噴射ノズ
ル20bから噴射される。このような溶融状態の第2樹
脂層形成樹脂へのオゾン含有気体の噴射は、第2樹脂層
形成樹脂の表面酸化を目的とするものである。そして、
この表面酸化の目安として第2樹脂層形成樹脂のオゾン
含有気体被噴射面の界面表面張力が32dyn/cm以上、好
ましくは35dyn/cm以上であるようにする。このような
表面酸化を行うために、オゾン含有気体は空気をベース
気体とし、オゾン濃度が1g/m3 以上、好ましくは2
〜40g/m3 程度であるような混合気体である。この
ようなオゾン含有気体は、他に窒素ガス等の不活性ガス
等を含有していてもよい。また、オゾン含有気体は1〜
5Nm3 /minの流量で噴射されることが好ましい。
さらに、オゾン含有気体は常温〜80℃の範囲で予め加
熱された状態で噴射されてもよい。一方、第1樹脂層4
が形成された前述の基材シート22が冷却ロール16a
とニップロール16bとの間に供給されて図3に示され
る積層構造の包材1が形成され、ワインダー13に巻き
取られる。
【0017】また、図4に示される積層構造の包材1
は、図2に示されるタンデム型押し出しラミネータを使
用して次のようにして製造される。すなわち、前述と同
様にして形成される基材シート22を構成する第1樹脂
層4の表面およびTダイ15から溶融されて薄膜状に押
し出された第2樹脂層形成樹脂に対して、オゾン含有気
体がそれぞれ噴射される。具体的には、前記の基材シー
ト22を構成する第1樹脂層4の表面には、オゾン発生
器20aから供給されたオゾンを含有する気体が噴射ノ
ズル20cから噴射されるとともに、Tダイ15から溶
融されて薄膜状に押し出された第2樹脂層形成樹脂には
オゾン発生器20aから供給されたオゾンを含有する気
体が噴射ノズル20bから噴射される。このようなオゾ
ン含有気体噴射後における第2樹脂層形成樹脂のオゾン
含有気体被噴射面の界面表面張力については前記と同様
であり、またオゾン含有気体のオゾン濃度、流量等につ
いても前記と同様である。なお、第1樹脂層表面へのオ
ゾン含有気体の噴射は、オゾン含有気体噴射後における
第1樹脂層のオゾン含有気体被噴射面の界面表面張力が
30dyn/cm以上、好ましくは35dyn/cm以上であるよう
にする。
【0018】このようにオゾン含有気体が噴射された第
1樹脂層4を有する基材シート22および第2樹脂層形
成樹脂はそれぞれのオゾン含有気体被噴射面が当接する
向きで冷却ロール16aとニップロール16bとの間に
供給されて図4に示される積層構造の包材1が形成さ
れ、ワインダー13に巻き取られる。このような包材1
における支持基材2の厚さは、通常、10〜100μm
程度である。支持基材2の厚さが10μm未満である
と、印刷適性が劣ったり、コスト高になったりすること
がある。一方、100μmを超えると、コスト高になる
ことがある。この支持基材2の形成材料としては、たと
えば金属箔、紙類、プラスチックフィルム等、ラミネー
ト可能なものをいずれも好適に用いることができる。
【0019】支持基材2上に形成されるアンカーコート
剤層3は、たとえばイミン系アンカーコート剤、有機チ
タン系アンカーコート剤、ウレタン系アンカーコート剤
等のアンカーコート剤を0.1〜1.0g/m2 の塗布
量で塗布して形成されている。Tダイ11から溶融され
て薄膜状に押出される第1樹脂層形成樹脂としては、た
とえば酸コポリマー(EAA、EMAA等)、、汎用低
密度ポリエチレン樹脂(LDPE)などが挙げられ、一
般的には汎用低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)が好
適に用いられる。このような第1樹脂層形成樹脂により
形成される第1樹脂層4の厚さは、通常、10〜50μ
m、好ましくは15〜30μmである。この厚さが10
μm未満であると、接着が不安定になることがある。一
方、50μmを超えると、コスト高を招くことがある。
【0020】また、Tダイ15から溶融されて薄膜状に
押し出される第2樹脂層形成樹脂としては、たとえば汎
用低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度
ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂
(PP)、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂(EVA)、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ
エステル樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合樹
脂(EEA)、エチレン−アクリル酸共重合樹脂(EA
A)、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA)
等の熱可塑性樹脂、およびこれらの樹脂の混合物等が用
いられる。また、第2樹脂層形成樹脂は、たとえば滑
剤、帯電防止剤、防曇剤等の添加剤を含有していてもよ
い。
【0021】このような第2樹脂層形成樹脂を用いて形
成される第2樹脂層5の厚さは、通常、10〜80μ
m、好ましくは20〜60μmである。この厚さが10
μm未満であると、ヒートシール強度やラミネート強度
が不安定になることがある。一方、80μmを超える
と、コスト高になることがある。本発明の方法において
は、前述したように溶融状態の第2樹脂層形成樹脂ある
いはさらに第1樹脂層4にオゾン含有気体が噴射されて
表面酸化が行われ、この状態で第2樹脂層5と第1樹脂
層4とがラミネートされるので、第1樹脂層4と第2樹
脂層5との接着強度が向上したものとなる。
【0022】次に、実験例を示して本発明についてさら
に詳細に説明する。 (実験例1)図1に示されるタンデム型押し出しラミネ
ータにおいて下記の材料を用いて下記の押し出し条件で
押し出しラミネートを行い、1工程で図3に示される積
層構造の包装材料を製造した。
【0023】支持基材:表面に塩化ビニリデンの塗膜を
有する2軸延伸ナイロン[厚さ25μm、ユニチカ
(株)製「エブレム DCK」] アンカーコート剤:ウレタン系アンカーコート剤[塗布
量0.2g/m2(乾燥重量)、武田薬品工業(株)製
「A515/A12」] 第1樹脂層形成樹脂:低密度ポリエチレン[三井石油化
学(株)製「M−11P」] 第2樹脂層形成樹脂:直鎖状低密度ポリエチレン[三井
石油化学(株)製「UZ2080C」]第1樹脂層形成
樹脂の押し出し条件 スクリューL/D=28 シリンダー温度:C1 =230℃、C2 =260℃、C
3 =290℃、C4 =320℃ アダプター温度=340℃ Tダイ温度:D1 〜D5 =335℃ ラミネート厚み=20μm 冷却ロール温度=4℃ 第2樹脂層形成樹脂の押し出し条件 スクリューL/D=28 シリンダー温度:C1 =230℃、C2 =260℃、C
3 =270℃、C4 =280℃ アダプター温度=280℃ Tダイ温度:D1 〜D5 =300℃ ラミネート厚み=30μm 冷却ロール温度=4℃ オゾン含有気体の噴射条件 ベース気体=空気 オゾン濃度=16g/m3 流量=2.0Nm3 /min 第2樹脂層形成樹脂の界面表面張力=35 dyn/cm 得られた包材の層間接着強度および耐圧強度を調べた。
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】一方、比較として前記のオゾン含有気体の
噴射を行わなかったほかは前記の実験例と同様の条件で
包材を製造し、得られた包材の層間接着強度および耐圧
強度を調べた。結果を表1に示す。 (実験例2)前記実験例1において、第2樹脂層形成樹
脂として直鎖状低密度ポリエチレン[三井石油化学
(株)製「UZ2080C」]に代えてアイオノマー樹
脂[三井石油化学(株)製「サーリン#1652」]を
用いたほかは、前記実験例1と同様の条件で包装材料を
製造し、得られた包材の層間接着強度および耐圧強度を
調べた。結果を表1に示す。
【0026】一方、比較として前記のオゾン含有気体の
噴射を行わなかったほかは前記の実験例と同様の条件で
包材を製造し、得られた包材の層間接着強度および耐圧
強度を調べた。結果を表1に示す。 (実験例3)前記実験例1において、第2樹脂層形成樹
脂として直鎖状低密度ポリエチレン[三井石油化学
(株)製「UZ2080C」]に代えてエチレン−酢酸
ビニル共重合樹脂[三井石油化学(株)製「P1007
L」]を用いたほかは、前記実験例1と同様の条件で包
装材料を製造し、得られた包材の層間接着強度および耐
圧強度を調べた。結果を表1に示す。
【0027】一方、比較として前記のオゾン含有気体の
噴射を行わなかったほかは前記の実験例と同様の条件で
包材を製造し、得られた包材の層間接着強度および耐圧
強度を調べた。結果を表1に示す。結果の検討 表1から明らかなように、少なくとも第2樹脂層形成樹
脂についてオゾン処理をしてから第1樹脂層に該第2樹
脂層形成樹脂をラミネートする本発明の製造方法により
得られる包材は、第2樹脂層形成樹脂についてオゾン処
理を行わないで第1樹脂層と該第2樹脂層形成樹脂とを
ラミネートして得られる従来の包材に比較して層間ラミ
ネート強度および耐圧強度がいずれも向上していること
が確認された。
【0028】
【発明の効果】以上に詳述した通り、本発明の方法によ
れば、少なくともTダイから溶融して薄膜状に押し出さ
れた第2樹脂層形成樹脂、あるいはさらに支持基材に設
けられたアンカーコート剤層とラミネートされた第1樹
脂層の表面にオゾン含有気体を噴射して第1樹脂層およ
び第2樹脂層形成樹脂のラミネート面の空気酸化を促す
ので、層間接着強度の向上を図ることができ、したがっ
て耐圧強度の向上した包材を、透明性の低下、製造コス
トの上昇、加工適性の低下等を招かないで効率良く得る
ことのできる包材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法において好適に使用することので
きるタンデム型押し出しラミネータの構成の一例を示す
該略説明図である。
【図2】本発明の方法において好適に使用することので
きるタンデム型押し出しラミネータの構成の他の一例を
示す該略説明図である。
【図3】本発明の方法により製造される包材の層構造の
一例を示す断面図である。
【図4】本発明の方法により製造される包材の層構造の
他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…包材 2…支持基材 3…アンカーコート剤層 4…第1樹脂層 5…第2樹脂層 4a,5a…オゾン含有気体被噴射面 11,15…Tダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 9:00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーコート剤層が設けられた支持基
    材の前記アンカーコート剤層に、Tダイから溶融して薄
    膜状に押し出された第1樹脂層形成樹脂をラミネートし
    て第1樹脂層を形成した後、Tダイから溶融して薄膜状
    に押し出された第2樹脂層形成樹脂にオゾン含有気体を
    噴射し、次いで、前記第1樹脂層に、溶融状態にある前
    記第2樹脂層形成樹脂のオゾン含有気体被噴射面が当接
    するようにラミネートすることを特徴とする包材の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 アンカーコート剤層が設けられた支持基
    材の前記アンカーコート剤層に、Tダイから溶融して薄
    膜状に押し出された第1樹脂層形成樹脂をラミネートし
    て第1樹脂層を形成した後、該第1樹脂層表面およびT
    ダイから溶融して薄膜状に押し出された第2樹脂層形成
    樹脂にオゾン含有気体を噴射し、次いで、前記第1樹脂
    層のオゾン含有気体被噴射面に溶融状態にある前記第2
    樹脂層形成樹脂のオゾン含有気体被噴射面が当接するよ
    うにラミネートすることを特徴とする包材の製造方法。
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