JP2000052351A - インサートワーク保持装置及びインサートワークの供給装置並びにインサート成形装置 - Google Patents

インサートワーク保持装置及びインサートワークの供給装置並びにインサート成形装置

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JP2000052351A
JP2000052351A JP10226287A JP22628798A JP2000052351A JP 2000052351 A JP2000052351 A JP 2000052351A JP 10226287 A JP10226287 A JP 10226287A JP 22628798 A JP22628798 A JP 22628798A JP 2000052351 A JP2000052351 A JP 2000052351A
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insert work
insert
suction
work
suction block
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JP10226287A
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Tetsuo Yamada
哲郎 山田
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Niigata Engineering Co Ltd
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Niigata Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサートワークを確実に真空吸着し、また
横ずれを防止して運搬する。 【解決手段】 非吸着面32dを隔てて吸着ブロック3
2の下面に環状に設けられた複数の真空吸着面32a
が、リング状のインサートワークWを吸着する。非吸着
面32dがインサートワークの反り等を逃がすので、全
真空吸着面32aがインサートワークに接触するように
なり、また反り等によって一部に真空漏れが生じても、
すべての真空吸着面が同時に真空漏れを生じない限り、
吸着ブロック32はインサートワークWを保持し続け
る。複数の位置決めピン33はコイルばね38で下に突
出し、インサートワークWの横ずれを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インサートワーク
を所定の状態で保持する保持装置及びその保持装置を備
えたインサートワークの供給装置並びにその供給装置を
備えたインサート成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インサート成形装置として、インサート
ワークをロボットのチャックや真空吸着ブロックで保持
して金型の所定位置に挿入し、金型を閉じてから成形キ
ャビティに樹脂を射出して固化させることにより、イン
サートワークを一体に埋設した成形品を成形するものが
知られている(特開平4−275115号公報、特開昭
62−264918号公報、特開平3−34811号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】インサートワークをチ
ャックで把持する方式のものは、チャックの作動空間を
金型内に掘り込む必要が生じる等のため、金型の構造が
複雑になる問題点がある。
【0004】また、真空吸着方式のものは、上記の問題
点はないが、インサートワークが無視できる程度に僅か
に反っているような場合、真空漏れが生じてインサート
ワークを落下させてしまう不都合がある他、ロボットを
急に動かしたり、停止させたりすると、慣性によってイ
ンサートワークが位置をずらしやすいという問題点があ
る。
【0005】本発明は、インサートワークに僅かな反り
があっても、真空漏れを生じることなくインサートワー
クを確実に保持して運搬することができるインサートワ
ークの保持装置及びインサートワークの供給装置並びに
インサート成形装置を提供することを目的とする。本発
明の他の目的は、インサートワークが慣性によって位置
ずれを生じることがないインサートワークの保持装置及
びインサートワークの供給装置並びにインサート成形装
置を提供することである。本発明の別の目的は、吸着ブ
ロックの吸着移動時と、金型への挿入移動時に過大な力
がインサートワーク等に加わるのを防止することができ
るインサートワークの保持装置及びインサートワークの
供給装置並びにインサート成形装置を提供することであ
る。
【0006】本発明の更に他の目的は、インサートワー
クを検査することができるインサートワークの供給装置
及びインサート成形装置を提供することである。本発明
の更に別の目的は、1つのロボットでインサートワーク
の金型への挿入と、金型からの成形品の取出しを行うこ
とができるインサート成形装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも1つの
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、吸着ブ
ロックに設けられた真空吸着面にインサートワークを吸
着して保持するインサートワークの保持装置において、
吸着ブロックの1つの平面に複数の真空吸着面を非吸着
面を隔てて設けた構成とした。
【0008】この手段では、複数の真空吸着面がインサ
ートワークの各部分をそれぞれ個々に吸着し、非吸着面
はインサートワークの反り等を逃がす。したがって、全
真空吸着面がインサートワークに確実に接触するように
なり、またインサートワークの反り等によって真空吸着
面の一部に真空漏れが生じても、すべての真空吸着面が
同時に真空漏れを生じない限り、吸着ブロックはインサ
ートワークを保持し続ける。
【0009】上記インサートワークの保持装置におい
て、複数の真空吸着面から成る吸着ブロックの吸着領域
の外周に、真空吸着面に吸着されたインサートワークの
外側に突き出して吸着ブロックに対するインサートワー
クの横移動を防止する複数の位置決めピンを、インサー
トワークの吸着方向に出没自在に設け、第1付勢手段に
よって突出方向に付勢した構成とすることが好ましい
(請求項2)。この構成では、複数の位置決めピンが第
1付勢手段の付勢力により吸着領域の外側に突き出し、
吸着ブロックに対するインサートワークの横移動を防
ぐ。
【0010】また、吸着ブロックを支持部材に移動自在
に取り付け、第2付勢手段によって上記支持部材から離
れる方向に付勢した構成とすることが好ましい(請求項
3)。この構成では、吸着ブロックの吸着移動時、及び
金型への挿入移動時に生じ易い衝撃を第2付勢手段が吸
収する。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれか1つに記載されたインサートワークの保持装
置を備えたロボットと、該ロボットのインサートワーク
保持装置によってインサートワークを取り出されるイン
サートワーク貯留装置とを具備した構成とした。この手
段では、ロボットがインサートワークを貯留装置から取
り出して金型に挿入する。
【0012】上記のインサートワークの供給装置におい
て、ロボットのインサートワーク保持装置でインサート
ワーク貯留装置から取り出されたインサートワークを検
査するインサートワーク検査装置を具備した構成とする
ことが好ましい(請求項5)。この構成では、検査装置
がインサートワークの種類などを検査する。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項4又は5記
載のインサーワークの供給装置を、射出成形機に設けた
構成とした。この手段では、インサートワークの供給装
置でインサートワークを挿入されて閉じられた金型の成
形キャビティに射出成形機が樹脂を射出し、インサート
ワークを一体に埋設した成形品を成形する。
【0014】上記のインサート成形装置において、吸着
ブロックに設けられた真空吸着面に成形品を吸着して保
持する成形品の保持装置を、ロボットにインサートワー
クの保持装置と一緒に設けた構成とすることが好ましい
(請求項7)。この構成では、1つのロボットがインサ
ートワークを金型内に挿入し、また金型内から成形品を
取り出す。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
参照して説明する。本発明に係るインサート成形装置
は、射出成形機1と、ロボット2と、インサートワーク
の貯留装置3と、インサートワークの検査装置4と、製
品搬出コンベヤ5と、不適格インサートワークの送出コ
ンベヤ6とを備えている。
【0016】射出成形機1は周知のものであり、ロータ
リテーブル11(図1、図2)上の下型12の上に上型
13(図2)を型締装置14で型締めし、それら金型1
1,12の成形キャビティに樹脂を射出装置(図示せ
ず)で射出して成形品M(図3、図6)を成形すること
ができるようになっている。ロータリテーブル11は、
成形キャビティに射出された樹脂が固化して型開きされ
ると、中心軸16を中心に180度回動し、成形品Mが
残された下型11のみを成形品Mの取出位置に着ける。
【0017】ロボット2は、支柱18の上端に水平に回
動自在に取り付けられた回動腕19と、該回動腕19の
先端に水平に回動自在に取り付けられたアーム20と、
該アーム20の先端に上下自在に取り付けられた上下部
材21と、該上下部材21に取付軸22で上下に回動自
在に取り付けられた支持部材23と、該支持部材23に
互いに向きを90度変えて取り付けられたインサートワ
ーク保持装置24及び成形品保持装置25を有し、回動
腕19及びアーム20の水平回動と上下部材21の上下
動によって支持部材23を任意の位置に動かし、また支
持部材23の上下回動で上記各保持装置24,25の向
きを変えることができる構成とされている。
【0018】符号27は、上下部材21を上下動させる
エアシリンダ等の上下手段、28は前記上下部材21に
適宜部材を介して一体的に連結され、該上下部材21と
平行に設けられ、前記取付軸22の一端を回動自在に支
持している支持板である。取付軸22の他端には、上下
部材21に取り付けた図示しない揺動型エアアクチュエ
ータ等の回動手段が連結されており、支持部材23が該
回転手段により取付軸22を中心に上下に回動するよう
になっている。上下部材21には、支持部材23を所定
の回動位置で停止させるねじ構造のストッパ29,30
が上下に調節自在に取り付けられている。
【0019】インサートワーク保持装置24は、円弧状
の3個の真空吸着面32aと、3個の非吸着面32d、
3個の位置決めピン33、及びファイバセンサ34を有
する吸着ブロック32をスプライン軸35に取り付けて
成る。上記吸着ブロック32は、スプライン軸3の光端
に取り付けられた基体32Eに、有底円筒状の吸着部材
32Fが、その開口部側を基体32Eに当接され、吸着
部材32F内の中央において該吸着部材32Fの底部と
基体32Eとの間に介在させたスペーサ32Gを貫通す
るボルト32Hにより一体に結合されて構成されてい
る。基体32Eと吸着部材32Fとの当接部およびスペ
ーサ32Gの基体32Eと吸着部材32Fに当接する部
分には、シール部材32iが設けられている。上記吸着
部材32Fの底部(図4では下面)には円形の凹部32
jが形成され、その外周側に環状の吸着領域32lが設
けられている。前記3個の真空吸着面32aは、前記円
形の凹部32jより浅い凹所によって形成された非吸着
面32dを隔てて吸着ブロック32の前記吸着領域32
lに環状に等間隔に設けられている。各真空吸着面32
aの中央部には円弧状に延びる吸着溝32bがそれぞれ
形成され、その吸着溝32bには吸着部材32Fの内部
32mに連絡された吸気孔32cが開口している。上記
内部32mは、前記スペーサ32Gによって環状に形成
され、基体32Eにあけた連通孔32nを介してエア継
手36に連絡されている。
【0020】位置決めピン33は、真空吸着面32aに
吸着されたインサートワークW(図4、図9、図10)
の外側に突き出して吸着ブロック32に対するインサー
トワークWの横移動を防止するもので、吸着部材32F
の外周に放射方向に突き出して一体に設けた3個の突出
部32kのピン孔32pに挿入されており、吸着領域に
おける非吸着面32dの外周に、120度の間隔でイン
サートワークWの吸着方向に出没自在に設けられ、コイ
ルばね(付勢手段)38によって突出方向(図4で下
方)に付勢されている。ファイバセンサ34は、インサ
ートワークWが検査装置4と金型12の所定位置に置か
れたことを検知するものである。エア継手36は平面視
においてファイバセンサ34の部分に一致して吸着ブロ
ック32の基体32Eに取り付けられている。
【0021】スプライン軸35は、支持部材23に設け
られたスプラインブッシュ39に周方向の回転を止めら
れて軸方向に移動自在に挿通されている。そして、スプ
ラインブッシュ39と吸着ブロック32との間には、コ
イルばね(付勢手段)40がスプライン軸35に巻装さ
れるようにして設けられ、吸着ブロック35が支持部材
23から離れる方向(図4で下方)に付勢している。該
離れる方向のスプライン軸35の移動は、スプライン軸
35の基端に固定したフランジ35aがスプラインブッ
シュ39の基端に当接することにより停止される。コイ
ルばね38はセットボルト41によって抜出しを止めら
れている。なお、インサートワーク保持装置24は、支
持部材23に2個並設されているが、図2と図3では手
前側のものしか図示されていない。
【0022】成形品保持装置25は、位置決めピンとフ
ァイバセンサが設けられていないこと以外は、インサー
トワーク保持装置24と基本構造が同一である。すなわ
ち、真空吸着面42aを有する吸着部材42Fを基体4
2Eにボルト42Hで一体に結合して成る吸着ブロック
42を取り付けたスプライン軸45を、支持部材23の
スプラインブッシュ49(図3)に、周方向の回転を止
めて軸方向に移動自在に挿通し、コイルばね50で吸着
ブロック42が支持部材23から離れる方向(図6で
下)に付勢して成る。該離れる方向のスプライン軸45
の移動は、スプライン軸45の基端に固定したフランジ
45aがスプラインブッシュ49の基端に当接して停止
される。真空吸着面42aの吸着溝42bに開口した吸
気孔42cは、吸着部材42Eの環状空間42dと基体
42Eに設けた連通孔を介してエア継手46に連絡され
ている。成形品保持装置25は、支持部材23に4個並
設されているが、図2と図3では手前側の2個しか図示
されていない。
【0023】インサートワークWの貯留装置3は、多数
のインサートワークWを厚さ方向に重ねて収容する断面
円形の複数の筒体53(図1、図4)を基板53aに立
設したものを、該基板53aを介して回転テーブル52
の上に取り付けて成る。筒体53には3個の切欠き53
aが形成されており、それらの切欠き53aに吸着ブロ
ック32の突出部32kの部分を一致させた状態で筒体
53に吸着ブロック32を挿入してインサートワークW
を真空吸着面32aに吸着することができるようにされ
ている。回転テーブル52は、筒体53にインサートワ
ークWが無くなると自動的に回動して、対向位置側にあ
って予めインサートワークWが挿入されている別の筒体
53を取出し位置につける。インサートワークWは、外
周の突起Waを上記切欠き53aとは別に筒体53に形
成された切欠き又は溝に一致させて筒体53内に収容さ
れる。
【0024】インサートワークWの検査装置4は、リン
グ状インサートワークWが嵌合される、検査台56の上
部が円錐台状の嵌合部56aの周囲に、位置決め用エア
チャック等の位置決め手段57と複数(図のものは各5
個)のワーク識別センサ58,59を設けて成る。位置
決め手段57は、インサートワークWの外周に突設され
た突起Waを、エアシリンダで開閉作動する左右一対の
把持部により、左右に掴むことにより周方向のずれを是
正して位置決めするものである。
【0025】ワーク識別センサ58は、識別すべきイン
サートワークWの種類数に応じて所要数設けられてお
り、インサートワークWの外周に形成された凹部Wbの
数と配置によって定められた2進法等による識別符号を
検出するもので、該識別符号によって特定されるインサ
ートワークWの種類を識別することができるようになっ
ている。また、他のワーク検出センサ59は、インサー
トワークWの外周に形成された他の凹部Wcにより、上
記識別符号と同様にして付与された識別符号を検出する
ものであって、インサートワークWが裏返しになって検
査装置4の嵌合部56aに嵌合されると、表面を示す識
別符号とは異なる識別符号がワーク検出センサ59の位
置に位置することなるので、この識別符号の相違によっ
てインサートワークWの表裏を識別することができるよ
うにされている。
【0026】符号61(図7)は噴出エアによって検査
台56を清浄にするエアブローノズル、62は検査台5
6の上面に嵌合部56aを囲むようにして設けられたプ
レートである。プレート62は、インサートワークWと
同一の厚さを有し、インサートワークWの外径より僅か
に大きな径の穴があけられており、ロボット2がインサ
ートワークWを検査台56上に正しく置いたことを検出
センサ34により検知するのに使用される。上記プレー
ト62の位置決め手段57がある側には、該位置決め手
段57との干渉を避けるため、切欠き部62aが設けら
れている。
【0027】ロボット2とインサートワーク貯留装置3
及び検査装置4はインサートワークの供給装置Aを構成
している。エア継手36,46は真空ポンプ等の真空源
に接続され、エアブローノズル61はコンプレッサ等の
エア供給源に接続される。
【0028】次に、上記の構成とされたインサート成形
装置の作用を説明する。射出成形機1は、型締状態の金
型12,13の成形キャビティに射出された樹脂が固化
すると、型開きしてロータリテーブル11を90度回転
させ、成形品Mが残された金型12を成形品の取出位置
につける。このようにして金型12が取出位置に回転し
て停止すると、ロボット2は、回動手段28の作動で図
6のように下に向けられた成形品用吸着ブロック42を
上下手段27の作動により下降させて金型12の成形品
Mを吸着し、そのまま吸着ブロック42を上昇させてか
ら回動腕19とアーム20を回動させて成形品Mを製品
搬出コンベヤ5上に運んで吸着を解く。
【0029】上記で、吸着ブロック42を降下させて成
形品Mを吸着する際、成形品Mに対する吸着ブロック4
2の接触時の衝撃をコイルばね50が吸収する。したが
って、成形品Mの変形や構成部品の破損等が防止され
る。
【0030】ロボット2は、金型12内のすべての成形
品Mを製品搬出コンベヤ5に運び終ると、直ちに、回動
手段28で支持部材23を回動させてインサートワーク
Wの吸着ブロック32を図2と図3等のように下に向け
るとともに、上下手段27で上下部材21を上昇させ、
回動腕19とアーム20を作動させて各吸着ブロック3
2をインサートワーク貯留装置3の筒体53の上に回動
させる。
【0031】次いで、ロボット2は、上下手段27を作
動させて各吸着ブロック32を筒体53内に挿入し、各
吸着ブロック32にインサートワークWを吸着させてか
ら上下手段27の作動で各吸着ブロック32を上昇させ
てインサートワークWを筒体53から取り出す。なお、
各位置決めピン33は、吸着ブロックに吸着されたイン
サートワークWの外側にコイルばね38の作用で突出し
ている。
【0032】このように筒体53からインサートワーク
Wが取り出されると、ロボット2は、回動腕19とアー
ム20を作動させて各吸着ブロック32をインサートワ
ーク検査装置5の上に回動させ、上下手段27の作動で
各吸着ブロック32を下降させてインサートワークWを
検査台56の嵌合部56aに嵌合させ、インサートワー
クWの吸着を解いて吸着ブロック32を上昇させる。検
出センサ34は、インサートワークWが嵌合部56aに
正しく嵌合されたことを、プレート62の表面を検知す
ることにより検知する。インサートワークWの嵌合に先
だってエアブローノズル61から空気が噴出され、嵌合
部56aの部分が清浄にされる。
【0033】この場合、各位置決めピン33は、プレー
ト62に当接後、吸着ブロック32の下降に伴って吸着
ブロック32内に引っ込み、また吸着ブロック32の上
昇時にはコイルばね38の作用で下方に突き出す。
【0034】インサートワークWが嵌合部56aに嵌合
され終わると、位置決め手段57が作動して、その一対
の把持部がインサートワークWの突起Waを左右に掴ん
で周方向のずれを無くす。これが済むと、各識別センサ
58,59が働いてインサートワークWの各凹部Wb,
Wcを検知することにより、インサートワークWの品種
と表裏をそれぞれ判断する。検査後、位置決め手段57
は突起Waの把持を解く。
【0035】上記の検査が終了すると、ロボット2は、
各吸着ブロック32を下降させて検査台56上のインサ
ートワークWを吸着し、そのまま各吸着ブロック32を
上昇させて嵌合部56aからインサートワークWを外
す。その際、もし、各吸着ブロック32が、検査台56
の上方位置に正しく位置決めされない状態で下降したと
きには、位置決めピン33がインサートワークWに当た
るので、そのまま吸着ブロックを上昇させても、コイル
ばね38の付勢力により位置決めピン33がインサート
ワークWを真空吸着面32aから離して落下させる。こ
のため、吸着ブロック32にエア継手36等を介して接
続されている真空吸引装置における吸引エア圧が上昇し
ないこととなり、この結果、インサートワークWが吸着
ブロック32に吸着されなかったことをロボット2の制
御装置が検知し、ロボットの動作を停止させる。落下し
たインサートワークWを取り除いた後、ロボット2を再
起動すれば、一連の作業が継続されることとなる。上記
で吸着ブロック32が検査台56の上に下降したときに
は、吸着ブロック32の底部の外面の凹部32jに検査
台56の嵌合部56aが入り込むので、吸着ブロック3
2の底部外面と上記嵌合部56aとの相互間に干渉が生
じることがなく、検査台56へのインサートワークWの
嵌合が円滑にできる。
【0036】上記の検査で異常がなかった場合、ロボッ
ト2は、回動腕19とアーム20を作動させて各吸着ブ
ロック32を空の金型12の上に回動させ、上下手段2
7で各吸着ブロック32を下降させて吸着インサートワ
ークWを金型12の所定位置に挿入し、インサートワー
クWの吸着を解いて各吸着ブロック32を上昇させる。
【0037】また、前記の検査でインサートワークWの
品種が異なっていたり、裏返しになっていた場合、ロボ
ット2は回動腕19とアーム20の作動で吸着ブロック
32を送出コンベヤ6の上に回動させ、そのインサート
ワークWの吸着を解除して送出コンベヤ6の上に落下さ
せる。
【0038】インサートワークWの貯留装置3からの取
出し、検査装置4での検査及び金型12への挿入の各作
動において、コイルばね40は、インサートワークWに
対す吸着ブロック32の接触時の衝撃を吸収する。した
がって、この場合にも、衝撃に起因する種々の支障が防
止される。
【0039】また、インサートワークWの外側に位置決
めピン33が突き出しているので、回動腕19やアーム
20が急激に回動し、また停止するようなことがあって
も、吸着インサートワークWが慣性によって横に位置ず
れを生じることがない。したがって、インサートワーク
Wの検査や金型12への挿入を円滑かつ迅速に行うこと
ができる。
【0040】更に、位置決めピン33は、金型12への
挿入時にインサートワークWが金型12の内壁に直接接
触するのを防ぐので、インサートワークWを金型12の
所定位置に常に正しく挿入することができる。また、吸
着ブロック32には、複数の真空吸着面32aが設けら
れているので、反り等によって部分的に吸着されないよ
うなことがあっても、吸着ブロック32からのインサー
トワークWの自然落下を低減することができる。
【0041】上記の作動を繰り返して所定数のインサー
トワークWをロボット2で金型12内に挿入する。所定
数のインサートワークWが金型12内に挿入されると、
射出生成機1はロータリテーブル11を回動させてその
金型12を型締位置(射出位置)につけるとともに、成
形を終った金型12を成形品の取出位置に着ける。ま
た、ロボット2は、回動手段28の作動で支持部材23
を回動させて成形品Mの吸着ブロック42を下に向け
る。以下、上記のサイクルを繰り返す。なお、貯留装置
3の筒体53の内径とインサートワークWの外径との間
には径差があるため、インサートワークWがその中心を
筒体53の中心に正しく一致して貯留されていない場合
が起り得る。この場合には、該筒体53からインサート
ワークWを吸着ブロック32により吸着する際、前記の
ように、検査台56からインサートワークWを吸着ブロ
ック32が位置決めを正しくしない状態で吸着する場合
と同様に吸着ブロック32の位置決めピン33が機能す
る。
【0042】図に示したインサートワークWは、金属製
で、厚さが約1mm、直径が約40mmとなっている
が、大きさや形状或いは材質はこれに限られるものでは
なく、種々変更可能である。吸着ブロック32の形状や
構造、特に真空吸着面32aの形状や数は、インサート
ワークWの形状や大きさ等に対応して変更されるので、
それらも図のものに限られるものではない。また射出成
形機1とロボット2の主体部の構造等も図のものに限ら
ず、種々変更することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、インサートワークWが僅かに反っているよ
うな場合でもそのインサートワークWを吸着ブロックに
確実に保持して運搬することができる。
【0044】上記インサートワークの保持装置におい
て、複数の真空吸着面から成る吸着ブロックの吸着領域
の外周に、真空吸着面に吸着されたインサートワークの
外側に突き出して吸着ブロックに対するインサートワー
クの横移動を防止する複数の位置決めピンを、インサー
トワークの吸着方向に出没自在に設け、第1付勢手段に
よって突出方向に付勢した構成とすると、位置決めピン
が吸着ブロックに吸着されたインサートワークWの横ず
れを防ぐので、吸着ブロックを急激に移動させたり停止
させたりすることができる。このため、インサートワー
クを所定の位置に迅速に運搬することが可能となる。
【0045】また、吸着ブロックを支持部材に移動自在
に取り付け、第2付勢手段によって上記支持部材から離
れる方向に付勢した構成とすると、第2付勢手段が、吸
着ブロック等のインサートワークに対する接触時の衝撃
を吸収する。したがって、衝撃によるインサートワーク
の変形や構成部品の損傷を防止することができる。
【0046】請求項4記載の発明によれば、インサート
ワーク貯留装置に貯留されたインサートワークを、ロボ
ットのインサートワーク保持装置で確実に保持して貯留
装置から取り出し、所定の位置に供給することができ
る。
【0047】上記インサートワークの供給装置におい
て、ロボットのインサートワーク保持装置でインサート
ワーク貯留装置から取り出されたインサートワークを検
査するインサートワーク検査装置を具備した構成とした
場合は、異常なインサートワークを省いて、正常なイン
サートワークのみを所定位置に供給することが可能とな
り、異常インサートワークを埋設した不良品の生産を回
避することができる。
【0048】請求項6記載の発明によれば、インサート
ワークを金型の所定位置に正確に挿入して品質の良好な
成形品を成形することができる。このインサート成形装
置において、吸着ブロックに設けられた真空吸着面に成
形品を吸着して保持する成形品の保持装置を、ロボット
にインサートワークの保持装置と一緒に設けた構成とす
ると、一台のロボットで成形品の取出しとインサートワ
ークの挿入ができるようになり、インサート成形装置の
コストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインサート成形装置の実施の形
態を示す平面図である。
【図2】 図1のインサート成形装置の要部の正面図で
ある。
【図3】 インサートワークの保持装置と成形品の保持
装置の正面図である。
【図4】 インサートワークの保持装置の断面図であ
る。
【図5】 同じく、下面図である。
【図6】 成形品の保持装置の断面図である。
【図7】 インサートワーク検査装置の平面図である。
【図8】 同じく、断面図である。
【図9】 インサートワークの平面図である。
【図10】 同じく、半断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 ロボット 3 インサートワーク貯留装置 4 検査装置 11 ロータリテーブル 12 金型(下
型) 24 インサートワーク保持装置 25 成形品保
持装置 27 上下手段 28 回動手段 32 吸着ブロック 32a 真空吸
着面 32d 非吸着面 33 位置決め
ピン 38,40 コイルばね(付勢手段) 42 吸着ブロ
ック 42a 真空吸着面 56 検査台 56a 嵌合部 A インサート
ワークの供給装置 W インサートワーク M 成形品(製
品)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着ブロックに設けられた真空吸着面に
    インサートワークを吸着して保持するインサートワーク
    の保持装置において、 吸着ブロックの1つの平面に複数の真空吸着面が非吸着
    面を隔てて設けられたことを特徴するインサートワーク
    の保持装置。
  2. 【請求項2】 複数の真空吸着面から成る吸着ブロック
    の吸着領域の外周に、真空吸着面に吸着されたインサー
    トワークの外側に突き出して吸着ブロックに対するイン
    サートワークの横移動を防止する複数の位置決めピン
    が、インサートワークの吸着方向に出没自在に設けら
    れ、第1付勢手段によって突出方向に付勢されたことを
    特徴とする請求項1記載のインサートワークの保持装
    置。
  3. 【請求項3】 吸着ブロックは支持部材に移動自在に取
    り付けられ、第2付勢手段によって上記支持部材から離
    れる方向に付勢されたことを特徴とする請求項1又は2
    記載のインサートワークの保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1つに記載
    されたインサートワークの保持装置を備えたロボット
    と、該ロボットのインサートワーク保持装置によってイ
    ンサートワークを取り出されるインサートワーク貯留装
    置とを具備したことを特徴とするインサートワークの供
    給装置。
  5. 【請求項5】 ロボットのインサートワーク保持装置で
    インサートワーク貯留装置から取り出されたインサート
    ワークを検査するインサートワーク検査装置を具備した
    ことを特徴とする請求項4記載のインサートワークの供
    給装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のインサーワークの
    供給装置が、射出成形機に設けられたことを特徴とする
    インサート成形装置。
  7. 【請求項7】 吸着ブロックに設けられた真空吸着面に
    成形品を吸着して保持する成形品保持装置が、ロボット
    にインサートワーク保持装置と一緒に設けられたことを
    特徴とするインサート成形装置。
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