JP2000051703A - 硫黄化合物を含む炭化水素仕込原料中の芳香族化合物の水素化において使用可能な触媒 - Google Patents

硫黄化合物を含む炭化水素仕込原料中の芳香族化合物の水素化において使用可能な触媒

Info

Publication number
JP2000051703A
JP2000051703A JP11126911A JP12691199A JP2000051703A JP 2000051703 A JP2000051703 A JP 2000051703A JP 11126911 A JP11126911 A JP 11126911A JP 12691199 A JP12691199 A JP 12691199A JP 2000051703 A JP2000051703 A JP 2000051703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
platinum
palladium
weight
alumina
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11126911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4418977B2 (ja
Inventor
Emmanuelle Guillon
ギヨン エマニュエル
Denis Uzio
ユズィオ ドゥニ
Blaise Didillon
ディディヨン ブレーズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IFP Energies Nouvelles IFPEN
Original Assignee
IFP Energies Nouvelles IFPEN
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IFP Energies Nouvelles IFPEN filed Critical IFP Energies Nouvelles IFPEN
Publication of JP2000051703A publication Critical patent/JP2000051703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4418977B2 publication Critical patent/JP4418977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/06Halogens; Compounds thereof
    • B01J27/128Halogens; Compounds thereof with iron group metals or platinum group metals
    • B01J27/13Platinum group metals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/38Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals
    • B01J23/40Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of noble metals of the platinum group metals
    • B01J23/44Palladium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G45/00Refining of hydrocarbon oils using hydrogen or hydrogen-generating compounds
    • C10G45/44Hydrogenation of the aromatic hydrocarbons
    • C10G45/46Hydrogenation of the aromatic hydrocarbons characterised by the catalyst used
    • C10G45/52Hydrogenation of the aromatic hydrocarbons characterised by the catalyst used containing platinum group metals or compounds thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11CFATTY ACIDS FROM FATS, OILS OR WAXES; CANDLES; FATS, OILS OR FATTY ACIDS BY CHEMICAL MODIFICATION OF FATS, OILS, OR FATTY ACIDS OBTAINED THEREFROM
    • C11C3/00Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom
    • C11C3/12Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by hydrogenation
    • C11C3/126Fats, oils, or fatty acids by chemical modification of fats, oils, or fatty acids obtained therefrom by hydrogenation using catalysts based principally on other metals or derivates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の硫黄を含む留分中の不飽和炭化水素の
水素化方法において特に使用可能な触媒であって、硫黄
化合物を含む仕込原料中における芳香族化合物の水素化
を行なうことが可能であり、しかも充分なチオ抵抗性特
性を有していて、触媒寿命が大きい触媒を提供する。本
発明の対象は、より特別には接触クラッキング方法によ
り生じる「サイクル・オイル」の処理に関する触媒の適
用方法からなる。また本発明の対象は、硫黄化合物の痕
跡を含む仕込原料の芳香族化合物の全部または一部の水
素化を目指すあらゆる方法、例えば供給油中の芳香族化
合物の水素化においても適するものである。 【解決手段】 少量の硫黄を含む留分中の不飽和炭化水
素の水素化方法において特に使用可能な触媒は、主とし
てアルミナを含む担体上において、元素周期律表の第 V
II族の2つの貴金属、すなわち白金およびパラジウム、
並びにフッ素および塩素から選ばれる少なくとも1つの
ハロゲンを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和炭化水素化
合物の水素化方法において、より特別には硫黄化合物の
痕跡を含む仕込原料中に含まれる芳香族化合物の水素化
を可能にする水素化方法において使用可能な触媒に関す
る。さらに本発明は、この触媒の調製およびこの触媒を
用いる方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】所期でない化合物を除去するために、ま
た有効である規格を尊重する物質を得るために、使用前
に一連の石油留分を予備処理しなければならないことは
公知である。この枠内において、ガスオイル留分の水素
化は、この型の気化燃料中の硫黄および芳香族化合物に
おける新規規格により、あらゆる特別なかなりの重要性
を帯びている。
【0003】さらに脱硫は、一般に芳香族化合物の水素
化を確実に行なえない触媒に関して、条件下に行なわれ
る。この場合、留分の2回目の処理を行なう必要があ
る。この留分中において、硫黄含有量は、この留分中に
含まれる芳香族化合物を水素化するために低減されてい
た。この工程は、一般に水素の存在下に留分を、一般に
貴金属をベースとする触媒に接触させることにより行な
われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脱硫方
法により、硫黄化合物および窒素化合物を完全に除去す
ることは不可能であるので、使用される触媒は、これら
の化合物の存在下に作用が可能でなければならない。こ
れらの化合物は、貴金属の活性の強力な抑制剤である。
従って、使用される触媒は、充分なチオ抵抗性特性を有
しなければならない。
【0005】チオ抵抗性特性を示す一連の触媒は、既に
同定化されていた。白金およびパラジウムをベースとす
る触媒が、特にそのチオ抵抗性特性に関して記載されて
いた。アルミナ型担体を使用する場合(米国特許US−
A−3943053)には、金属含有量と調製条件とを
正確に調節する必要があることが報告されている。この
制約により、これらの公式化を工業的に一般化する際に
適応性(フレキシビリティ)の面で明らかな不都合が引
き起こされる。さらにシリカ・アルミナまたはゼオライ
トをベースとする担体を使用することが報告されてい
る。例えば、米国特許US−A−4960505、US
−A−5308814およびUS−A−5151172
が挙げられる。これら種々の文献から明らかにされる教
示は、所望の特性を得ることを可能にするゼオライトの
型は、非常に特別であることである。他方では、そのよ
うな担体を使用することにより、いくつかの大きな不都
合が示される。それらの不都合には、アルミナのような
無機バインダの使用を必要とする成形工程を含む調製が
ある。従って、調製方法は、バインダ上の担持に比して
ゼオライト物質上の貴金属の選択的担持を可能にしなけ
ればならないものである。このことにより、この型の触
媒に関連する補足的な特異性が提供される。
【0006】これは、本発明の対象をなすものである
が、本発明によれば、アルミナ担体上において、白金、
パラジウム、フッ素および塩素からなる新規触媒が見出
された。そのような触媒により、有利には硫黄化合物を
含む仕込原料中における芳香族化合物の水素化を行なう
ことが可能になる。
【0007】本発明の別の対象は、より特別には接触ク
ラッキング方法により生じる「サイクル・オイル」の処
理に関する前記触媒の適用方法からなる。しかしなが
ら、この触媒も、硫黄化合物の痕跡を含む仕込原料の芳
香族化合物の全部または一部の水素化を目指すあらゆる
方法、例えば供給油中の芳香族化合物の水素化において
適するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による触媒は、主
としてアルミナを含む担体上において、元素周期律表の
第 VII族の2つの貴金属、すなわち白金およびパラジウ
ム、並びにフッ素および塩素から選ばれる少なくとも1
つのハロゲンを含むものである。担体は、一般に遷移ア
ルミナから選ばれる。この型のアルミナは、当業者に公
知の技術により測定される、比表面積100〜500m
2 /g、好ましくは150〜250m2 /gを示す。ア
ルミナは、粉体形態で使用されてよいし、あるいは球状
物または押出し物形態に予備成形されてよい。貴金属の
重量%で表示される、白金およびパラジウムの全体含有
量は、0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重量%
である。パラジウム/白金原子比は、好ましくは0.7
/1〜5/1である。フッ素が存在する場合、フッ素含
有量は、一般に0.3〜1.5重量%である。塩素が存
在する場合、塩素含有量は、一般に0.3〜2重量%で
ある。触媒を構成する成分は、1つまたは複数の元素の
溶液を用いる連続的追加工程により触媒上に別々に導入
されてよいし、あるいは元素の共通溶液を用いて同時に
導入されてもよい。いくつかの含浸工程が、触媒を得る
ために使用される場合、乾燥工程または活性化(焼成も
しくは還元)工程は、連続する2つの含浸工程の間に行
なわれてよい。
【0009】白金またはパラジウムの前駆体は、水中に
可溶性である錯体化合物、例えばヘキサクロロ白金酸、
白金のクロロアンミン錯体または白金のヒドロキソアン
ミン錯体、硝酸パラジウム、クロロパラジウム酸アルカ
リ金属であってよいし、あるいは有機溶媒中に可溶性で
ある配位錯体、例えばビスアセチルアセトン酸白金錯体
またはビスアセチルアセトン酸パラジウム錯体であって
もよい。
【0010】ハロゲン化合物が、好ましくは対応する無
機酸、例えばHFまたはHClから調製される水溶液に
より添加される。さらに触媒上での有機フッ素含有化合
物および/または有機塩素含有化合物の分解は、本発明
において適しうる方法である。従って、この方法によ
り、フッ素の場合には、触媒の調製の際にフッ化水素酸
溶液の使用を回避することが可能になる。このフッ化水
素酸は、現在規制されている。
【0011】触媒の調製は、一般に空気下での温度処理
(焼成)工程により終了する。使用前に、触媒は、一般
に温度100〜550℃に保持された触媒上での水素を
含むガス混合物の通過により還元される。処理すべき仕
込原料の硫黄含有量に応じて、従来の水素化処理方法に
より硫黄含有量を低減させるために仕込原料の予備処理
を行なうのが有利である。本発明の方法により処理する
ことが可能な仕込原料は、一般に硫黄含有量2000重
量ppm以下、好ましくは0.5〜500重量ppmを
示す。
【0012】本発明による水素化方法は、一般に温度1
50〜350℃、好ましくは200〜320℃で行なわ
れる。操作圧力は、一般に1.5〜10MPa、好まし
くは3〜9MPaである。毎時触媒1容積当たり処理さ
れる液体仕込原料の容積で表示される空間速度は、一般
に0.1〜10h-1である。使用される水素/仕込原料
比は、液体仕込原料1容積当たり標準条件下に測定され
る水素の容積で表示される。この比は、一般に100/
1〜2000/1である。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎの実施例は、本発明を例証す
るものであるが、その範囲を限定するものではない。 [実施例1(比較)]:Pt/アルミナ触媒の調製 使用したアルミナは、立方状ガンマ型であった。このア
ルミナは、球状物形態であった。その比表面積は、19
1m2 /gであり、その細孔容積は、0.59cm3
gであった。使用した調製法は、導入した担体の細孔容
積の5倍に相当するトルエン溶液中に溶解したビスアセ
チルアセトン酸白金の過剰量によりアルミナの球状物を
含浸させることからなった。48時間の交換後、触媒を
洗浄し、空気下に12時間乾燥させ、ついで動的空気下
に350℃で2時間焼成した。得られた触媒(A)は、
白金含有量1.3重量%を示した。
【0014】[実施例2(比較)]:Pd/アルミナ触
媒の調製 使用した方法は、実施例1に記載した方法と同じであっ
たが、今回ビスアセチルアセトン酸パラジウムの存在下
に操作を行なった。得られた触媒(B)は、パラジウム
含有量0.74重量%を示した。
【0015】[実施例3(比較)]:Pt−Pd/アル
ミナ触媒の調製 この触媒を、トルエン溶液中に溶解したビスアセチルア
セトン酸白金およびビスアセチルアセトン酸パラジウム
の過剰物による共含浸により得た。48時間の交換後、
触媒を洗浄し、乾燥させ、ついで動的空気下に350℃
で2時間焼成した。得られた触媒(C)は、つぎの金属
含有量を示した。白金0.62重量%、およびパラジウ
ム0.81重量%。
【0016】[実施例4(比較)]:Pt/アルミナ+
Cl+F触媒の調製 使用した方法は、溶液の過剰物を使用して元素を連続的
に導入することからなった。まず塩素、ついでフッ素、
最後に白金を導入した。担体を、Clが2%の塩酸溶液
を用いて30分間連続的に処理して、担体上に充分な塩
素量を得るようにした。溶液の除去後、フッ化水素酸溶
液を、塩素化担体に1時間30分接触させた。ついで担
体を洗浄した。白金の含浸を、ヘキサクロロ白金酸によ
り行なった。12時間の交換後、触媒を、乾燥空気下に
530℃で2時間乾燥させた。この場合、得られた触媒
(D)は、白金0.58重量%、塩素1.49重量%、
およびフッ素0.48重量%を含んでいた。
【0017】[実施例5(本発明)]:Pt−Pd/ア
ルミナ+Cl+F触媒の調製 この触媒を、実施例4の触媒Dから調製した。この触媒
の還元後、パラジウムを、中性雰囲気下にビスアセチル
アセトン酸パラジウムの規定量の過剰物による含浸によ
り担持した。触媒を乾燥させ、ついで350℃で2時間
焼成した。この場合、得られた触媒(E)は、白金0.
58重量%、パラジウム0.82重量%、塩素0.88
重量%、およびフッ素0.48重量%を含んでいた。
【0018】つぎの実施例6および実施例7において、
先行実施例に記載されているように得られた触媒を、2
つの触媒テストを用いて評価した。これらテストの一般
操作条件は、つぎの通りであった。 全体圧力 : 40または60バール 仕込原料 : 実施例6または実施例7による 反応器 : 上昇流 使用前に、触媒は、水素流下に活性化工程を450℃で
2時間受けた。この還元を、触媒テストの反応器内(反
応器内の条件)か、あるいは付属の還元室内(反応器外
の条件)で行なった。
【0019】[実施例6]:モデル仕込原料における水
素化転換 ヘプタン中オルトキシレン10重量%を含む仕込原料
を、ジメチル二硫化物形態での硫黄100ppmの存在
下に処理した。触媒テストは、同じ仕込原料を用いてつ
ぎの工程を連続的に含んだ。 第1工程−10時間続く全体圧力 40バール VVH 8h-1 温度 100℃ H2 /炭化水素 400リットル/1リットル 第2工程−20時間続く 全体圧力 40バール VVH 1h-1 温度 200℃ H2 /炭化水素 1000リットル/1リットル テストを行なった種々の触媒における芳香族化合物の転
換率を、t=20時間およびt=30時間で触媒テスト
の第2工程の際に測定した。白金のチオ抵抗性を、触媒
の転換率を白金をベースとする単一金属触媒(触媒A)
の転換率と比較することにより評価した。結果をつぎの
表1にまとめた。
【0020】
【表1】
【0021】硫黄が同じ含有量である場合、芳香族化合
物の転換率は、白金をベースとする単一金属触媒(触媒
A)、あるいはパラジウムをベースとする単一金属触媒
(触媒B)に比してPt−Pd触媒(触媒C)において
増加することが判明した。この増加は、白金が塩素およ
びフッ素の存在下にある場合(触媒D)に高まった。し
かしながら、転換率の獲得は、白金、パラジウム、フッ
素および塩素を同時に存在させる触媒(触媒E)におい
て最も高かった。さらに触媒Eに関して、転換率は、触
媒Dに反して経時下に安定していた。換言すれば、失活
現象は、この触媒に関してあまり大きくなかった。従っ
て、結論として、触媒Eはチオ抵抗性の最も優れた特性
を示した。
【0022】[実施例7]:LCO型仕込原料における
水素化転換 つぎの表2において、LCO型仕込原料の特徴をまとめ
た。
【0023】
【表2】
【0024】ついで先行実施例において記載がなされた
触媒の触媒成績を、触媒テスト中に評価した。テストの
操作条件はつぎの通りであった。 全体圧力 60バール VVH 1h-1 温度 280℃ H2 /炭化水素 450リットル/1リットル つぎの表3において、触媒Dおよび触媒Eを用いて得ら
れた芳香族化合物の転換率を示した。
【0025】
【表3】
【0026】改めて、実際の仕込原料の脱硫の場合にお
いて、触媒Eは、転換率の面で、故に硫黄の抵抗性の面
で触媒Dよりも優れていることが明らかになった。従っ
て、この型の触媒により、水素化活性の高いレベルを示
して、比較的大量の硫黄(この実施例では110重量p
pm)を含む仕込原料を処理することが可能になった。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のように、少量の硫黄を
含む留分中の不飽和炭化水素の水素化方法において特に
使用可能なチオ抵抗性触媒であって、主としてアルミナ
を含む担体上において、元素周期律表の第 VII族の2つ
の貴金属、すなわち白金およびパラジウム、並びにフッ
素および塩素から選ばれる少なくとも1つのハロゲンを
含むことを特徴とするもので、本発明の触媒により、硫
黄化合物を含む仕込原料中における芳香族化合物の水素
化を行なうことが可能であり、しかも充分なチオ抵抗性
特性を有していて、触媒寿命が大きいものである。
【0028】また、本発明の方法は、少量の硫黄を含む
炭化水素留分中の芳香族炭化水素の水素化方法であっ
て、仕込原料を、上記の触媒に接触させて通過させるこ
とを特徴とするもので、本発明の対象は、より特別には
接触クラッキング方法により生じる「サイクル・オイ
ル」の処理に関する前記触媒の適用方法からなる。しか
しながら、本発明の触媒は、硫黄化合物の痕跡を含む仕
込原料の芳香族化合物の全部または一部の水素化を目指
すあらゆる方法、例えば供給油中の芳香族化合物の水素
化においても適するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 5/10 C07C 5/10 15/02 15/02 C10G 45/10 C10G 45/10 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ドゥニ ユズィオ フランス国 マルリー ル ロワ スクワ ール デ モンフェラン 8 (72)発明者 ブレーズ ディディヨン フランス国 リイル マルメゾン リュ ディドゥロ 36

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少量の硫黄を含む留分中の不飽和炭化水
    素の水素化方法において特に使用可能なチオ抵抗性触媒
    であって、主としてアルミナを含む担体上において、元
    素周期律表の第 VII族の2つの貴金属、すなわち白金お
    よびパラジウム、並びにフッ素および塩素から選ばれる
    少なくとも1つのハロゲンを含むことを特徴とする触
    媒。
  2. 【請求項2】 貴金属の重量%で表示される、白金およ
    びパラジウムの全体含有量が0.1〜5重量%であり、
    パラジウム/白金の原子比が0.7/1〜5/1である
    ことを特徴とする、請求項1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 貴金属の重量%で表示される、白金およ
    びパラジウムの全体含有量が0.5〜2重量%であるこ
    とを特徴とする、請求項1または2記載の触媒。
  4. 【請求項4】 フッ素の含有量が0.3〜1.5重量%
    であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項
    記載の触媒。
  5. 【請求項5】 塩素の含有量が0.3〜2重量%である
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の
    触媒。
  6. 【請求項6】 同時にフッ素と塩素とを含むことを特徴
    とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の触媒。
  7. 【請求項7】 担体が遷移アルミナから選ばれることを
    特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の触媒。
  8. 【請求項8】 前記アルミナ担体が、比表面積100〜
    500m2 /gを示すことを特徴とする、請求項7記載
    の触媒。
  9. 【請求項9】 前記アルミナ担体が、比表面積150〜
    250m2 /gを示すことを特徴とする、請求項8記載
    の触媒。
  10. 【請求項10】 アルミナが、粉体形態であるか、ある
    いは球状物または押出し物形態に予備成形されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の触
    媒。
  11. 【請求項11】 少量の硫黄を含む炭化水素留分中の芳
    香族炭化水素の水素化方法であって、仕込原料を、請求
    項1〜10のいずれか1項記載の触媒に接触させて通過
    させることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 処理すべき仕込原料が、接触クラッキ
    ング方法により生じる「サイクル・オイル」からなるこ
    とを特徴とする、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 処理すべき仕込原料が、硫黄含有量2
    000重量ppm以下を示すことを特徴とする、請求項
    11または12記載の方法。
  14. 【請求項14】 処理すべき仕込原料が、硫黄含有量
    0.5〜500重量ppmを示すことを特徴とする、請
    求項11または12記載の方法。
  15. 【請求項15】 供給油中の芳香族炭化水素の水素化方
    法であって、仕込原料を、請求項1〜10のいずれか1
    項記載の触媒に接触させて通過させることを特徴とする
    方法。
JP12691199A 1998-05-07 1999-05-07 硫黄化合物を含む炭化水素仕込原料中の芳香族化合物の水素化において使用可能な触媒 Expired - Lifetime JP4418977B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9805847 1998-05-07
FR9805847A FR2778342B1 (fr) 1998-05-07 1998-05-07 Catalyseur utilisable dans l'hydrogenation des composes aromatiques dans une charge hydrocarbonnee contenant des composes soufres

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000051703A true JP2000051703A (ja) 2000-02-22
JP4418977B2 JP4418977B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=9526166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12691199A Expired - Lifetime JP4418977B2 (ja) 1998-05-07 1999-05-07 硫黄化合物を含む炭化水素仕込原料中の芳香族化合物の水素化において使用可能な触媒

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6235915B1 (ja)
EP (1) EP0955090B1 (ja)
JP (1) JP4418977B2 (ja)
BR (1) BR9902063B1 (ja)
DE (1) DE69919261T2 (ja)
DK (1) DK0955090T3 (ja)
FR (1) FR2778342B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001015805A1 (fr) * 1999-08-30 2001-03-08 Cosmo Oil Co., Ltd. Catalyseur destine a l'hydrotraitement du gas-oil, et procede d'hydrotraitement du gas-oil
JP2020019716A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 アルコールと水を用いた芳香環水素化方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE294847T1 (de) 2001-06-01 2005-05-15 Albemarle Netherlands Bv Verfahren zur hydrierung von aromaten
US20090048094A1 (en) * 2007-08-13 2009-02-19 Zbigniew Ring Sulfur-resistant noble metal nano-particles encapsulated in a zeolite cage as a catalyst enhancer

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3943053A (en) * 1974-10-04 1976-03-09 Ashland Oil, Inc. Selective hydrogenation of aromatics and olefins in hydrocarbon fractions
RU2162738C2 (ru) * 1995-06-16 2001-02-10 Энститю Франсэ Дю Петроль Катализатор для использования в процессах превращения углеводородов и способ его получения
FR2736063B1 (fr) * 1995-06-27 1997-08-14 Inst Francais Du Petrole Procede d'hydrogenation d'aromatiques avec injection de chlore sur des catalyseurs a base de metal noble
FR2743081B1 (fr) * 1995-12-27 1998-01-30 Inst Francais Du Petrole Procede de reduction selective de la teneur en benzene et en composes insatures legers d'une coupe d'hydrocarbures
JP3512317B2 (ja) * 1996-12-24 2004-03-29 財団法人石油産業活性化センター 炭化水素油の水素化処理用触媒及び軽油の水素化処理方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001015805A1 (fr) * 1999-08-30 2001-03-08 Cosmo Oil Co., Ltd. Catalyseur destine a l'hydrotraitement du gas-oil, et procede d'hydrotraitement du gas-oil
US6821412B1 (en) 1999-08-30 2004-11-23 Cosmo Oil Co., Ltd. Catalyst for hydrotreating of gas oil and method for hydrotreating of gas oil
JP2020019716A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 アルコールと水を用いた芳香環水素化方法
JP7145486B2 (ja) 2018-07-30 2022-10-03 国立研究開発法人産業技術総合研究所 アルコールと水を用いた芳香環水素化方法

Also Published As

Publication number Publication date
FR2778342A1 (fr) 1999-11-12
DE69919261T2 (de) 2004-12-30
JP4418977B2 (ja) 2010-02-24
BR9902063B1 (pt) 2010-06-15
BR9902063A (pt) 2000-04-11
DE69919261D1 (de) 2004-09-16
DK0955090T3 (da) 2004-12-13
EP0955090A1 (fr) 1999-11-10
FR2778342B1 (fr) 2000-06-16
US6235915B1 (en) 2001-05-22
EP0955090B1 (fr) 2004-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0519573B1 (en) Hydrogenation catalyst and process
KR100277421B1 (ko) 불포화 탄화수소의 선택적 수소 첨가방법
EP0653242B1 (en) Catalysts, process in which they can be used and process for preparing them
JP2000300987A (ja) 低炭素数の脂肪族炭化水素をより高い炭素数の炭化水素へ転化する方法及び触媒
JPH0623269A (ja) 担体上に担持された第viii族の金属と第iiia族の金属とを含む触媒
CN1665588A (zh) 钯-银加氢催化剂及其制备方法
JPH1110001A (ja) ジオレフィン、スチレン化合物および場合によってはメルカプタンを含むガソリン留分処理用触媒
JP3959121B2 (ja) 硫黄汚染物質含有供給物の水素化、水素化異性化および/または水素化脱硫の方法
JP2000051703A (ja) 硫黄化合物を含む炭化水素仕込原料中の芳香族化合物の水素化において使用可能な触媒
AU2002328281B2 (en) Process for the hydrogenation of aromatics
US3239448A (en) Hydrocracking process with the use of a catalyst composite, comprising a group ib and a palladium group metal
US6423664B1 (en) Fluorinated catalyst comprising a group VIII metal and an additional metal, and its use for hydrogenating aromactic compounds in the presence of sulphurated compounds
JPH072702A (ja) 接触水素添加方法
JP3512317B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理用触媒及び軽油の水素化処理方法
JP4167729B2 (ja) 担持水素転化触媒とその調製方法
JP2000515914A (ja) 触媒、その使用及び製造方法
IE44618B1 (en) Hydrocracking process using nickel/tungsten catalytic composite
CN117019215A (zh) 一种用于烷烃异构化反应的催化剂及其制备方法和应用
CZ14697A3 (en) Catalyst, process of its preparation and use thereof
KR800000355B1 (ko) 탄화수소 전황용 촉매조성물
CN106928005B (zh) 一种前脱丙烷前加氢工艺除炔方法
CN115957810A (zh) 一种化工型加氢裂化催化剂的再生方法及所得再生催化剂和其应用
JPH11309372A (ja) 芳香族炭化水素の水素化触媒組成物
CN115703065A (zh) 氢化芳香族化合物的低温脱氢方法
CN115703062A (zh) 低温脱氢催化剂及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081125

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081219

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081225

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090122

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term