JP2000049477A - 放熱器構造とこの放熱器構造を用いた電子機器 - Google Patents
放熱器構造とこの放熱器構造を用いた電子機器Info
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Abstract
発熱素子の発する発熱を十分に放熱することができる
し、組立ての作業性が良好になるばかりか、製作にあた
ってプレス金型代も安く、しかも、発熱素子の基板上の
レイアウトの自由度を高いものにすることができる放熱
器構造を提供する。 【解決手段】 一方及び他方の放熱部14、15を構造
的に一体化すると共に、一方及び他方の放熱部14、1
5を、その放熱部14、15間において熱伝導による熱
の移動の少ない状態になし、一方及び他方の放熱部1
4、15の放熱面積の大きさをそれぞれ異ならせ、その
放熱面積が大きい一方の放熱部14に限界温度の低い発
熱素子3を、その放熱面積が小さい他方の放熱部15に
限界温度の高い発熱素子4をそれぞれ取付けた。
Description
電源装置等に備えられて、発熱する2つ以上の電子部品
(発熱素子)の放熱に用いる放熱器構造とこの放熱器構
造を用いた電子機器に関するものである。
っては、ケースに内蔵された基板に電解コンデンサ、ト
ランス、半導体のような発熱部品等の多数の電子部品を
搭載している。そして、この発熱部品は発熱量が大き
く、発熱部品が発生する熱を放熱する必要がある。
の、限界温度の異なる発熱素子の放熱に用いる放熱器構
造としては、図3に示す放熱器構造と、図4に示す放熱
器構造とがある。
ルミニウム、黄銅等の金属製の板金をコ字形状に折曲げ
て構成した放熱板20を備えており、この放熱板20の
側壁面21に、限界温度が、例えば125℃の発熱素子
22と、限界温度が、例えば150℃の発熱素子23と
が並べて取付けてある。
鉄、アルミニウム、黄銅等の金属製の板金をコ字形状に
折曲げて構成した2つの放熱板24、25を備えてお
り、一方の放熱板24は他方の放熱板25より、その面
積(放熱面積)が大きくしてある。そして、一方の放熱
板24の側壁面24aには、限界温度が、例えば125
℃の発熱素子22が、他方の放熱板25の側壁面25a
には、限界温度が、例えば150℃の発熱素子23とが
それぞれ取付けてある。
た前者の従来の放熱器構造にあっては、同一の放熱板2
0に限界温度の異なる発熱素子22、23が取付けてあ
るために、組立ての作業性はよいが、限界温度が高い
(150℃)発熱素子23は余裕があるのに、限界温度
が低い(125℃)発熱素子22が先に熱的限界に達す
る。このために、限界温度が低い発熱素子22の放熱が
十分に行われなかったし、また、限界温度が低い発熱素
子22の放熱面積を、限界温度が高い発熱素子23の放
熱面積に比べて大きくしなければならず、このために、
放熱器の寸法が大きくなり、コストも高くならざるを得
ない。
22をできるだけよく放熱させるために、放熱板20の
中央に取付けることが考えられるが、放熱が十分に行え
ないことが多く、基板上のレイアウトの自由度も低くな
るという問題点があった。
あっては、限界温度が低い発熱素子22を放熱面積の大
きい放熱板24に、限界温度が高い発熱素子23を放熱
面積の小さい放熱板25にそれぞれ取付けるように、各
発熱素子22、23を適正な寸法の放熱板24、25に
取付けることで、上記した前者の従来の放熱器構造が有
する問題点を解消することができるが、限界温度が低い
発熱素子22と、限界温度が高い発熱素子23とが別々
の放熱板24、25に取付けてあるために、組立ての作
業性が悪く、また、寸法の異なる放熱板24、25を別
々に作らなければならず、製作にあたってプレス金型代
も高くなるという問題点があった。
たものであって、その第1の目的とするところは、限界
温度が低い発熱素子及び限界温度が高い発熱素子の発す
る発熱を十分に放熱することができるし、組立ての作業
性が良好になるばかりか、製作にあたってプレス金型代
も安く、しかも、発熱素子の基板上のレイアウトの自由
度を高いものにすることができる放熱器構造を提供する
ことにある。
は、限界温度が低い発熱素子及び限界温度が高い発熱素
子の発する発熱を十分に放熱することができるし、組立
ての作業性が良好になるばかりか、製作にあたってプレ
ス金型代も安く、しかも、発熱素子の基板上のレイアウ
トの自由度を高いものにすることができる放熱器構造を
備えた電子機器を提供することにある。
するために、請求項1の発明に係る放熱器構造は、複数
の放熱部を構造的に一体化すると共に、複数の前記放熱
部を、その隣り合う放熱部間において熱伝導による熱の
移動の少ない状態になし、複数の前記放熱部のそれぞれ
に、限界温度が異なる複数の発熱素子のうちの1つを取
付け、複数の前記放熱部のそれぞれの放熱面積の大きさ
を、その放熱部に取付けられた前記発熱素子の限界温度
に応じて設定するようにしたことを特徴とする。
に一体であって、熱伝導的に分離されており、しかも、
限界温度が低い発熱素子を取付ける放熱部を大きい放熱
面積に設定し、限界温度が高い発熱素子を取付ける放熱
部を放熱面積の小さい放熱部に設定することにより、限
界温度が低い発熱素子及び限界温度が高い発熱素子が発
する熱を十分に放熱することができる。
ために、組立ての作業性が良好になるばかりか、製作に
あたって、プレス金型代が高くなることがない。
れていているために、放熱部を、限界温度が低い発熱素
子及び限界温度が高い発熱素子に合った放熱面積にする
ことができて、放熱器の寸法が大きくなることはない
し、基板上のレイアウトの自由度が高いものになる。
に、請求項2の発明に係る放熱器構造は、一方及び他方
の放熱部を構造的に一体化すると共に、前記一方及び他
方の放熱部を、その放熱部間において熱伝導による熱の
移動の少ない状態になし、前記一方及び他方の放熱部の
放熱面積の大きさをそれぞれ異ならせ、その放熱面積が
大きい前記一方の放熱部に限界温度の低い発熱素子を、
その放熱面積が小さい前記他方の放熱部に限界温度の高
い発熱素子をそれぞれ取付けたことを特徴とする。
放熱部とは構造的に一体になると共に、熱伝導的に分離
されるために、放熱面積の大きい一方の放熱部に取付け
た限界温度が低い発熱素子は十分に放熱され得るし、ま
た、放熱面積の小さい他方の放熱部に取付けられた限界
温度が高い発熱素子は十分に放熱され得る。
構造的に一体であるために、組立ての作業性が良好にな
るばかりか、製作にあたって、プレス金型代が高くなる
ことがない。
伝導的に分離されていているために、一方の放熱部と他
方の放熱部とは、限界温度が低い発熱素子及び限界温度
が高い発熱素子に合った放熱面積にすることができて、
放熱器の寸法が大きくなることはないし、基板上のレイ
アウトの自由度が高いものになる。
に、請求項3の発明に係る放熱器構造は、請求項1又は
請求項2に記載の放熱器構造において、放熱部材にスリ
ットを入れて、複数の前記放熱部を構造的に一体化する
と共に、その隣り合う放熱部間において熱伝導による熱
の移動の少ない状態にした。
効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、放熱部材に
スリットを入れて、構造的に一体である複数の放熱部
を、熱伝導的に分離することができて、この熱伝導的な
分離を容易に行うことができる。
に、請求項4の発明に係る電子機器は、請求項1乃至請
求項3の放熱器構造のいずれかを備えたことを特徴とす
る。
子及び限界温度が高い発熱素子の発する発熱を十分に放
熱することができるし、組立ての作業性が良好になるば
かりか、製作にあたってプレス金型代も安く、しかも、
発熱素子の基板上のレイアウトの自由度を高いものにす
ることができる放熱器構造を備えた電子機器を提供する
ことができる。
に基づいて説明する。
係る放熱器構造の斜視図である。
ス2を備えており、このケース2の前面部2Bには端子
台2−1が設けてあり、ケース2に内蔵される基板(図
示せず)には、電解コンデンサで代表される非発熱部品
(図示せず)、半導体等の発熱素子3、4の多数の電子
部品が搭載してある。そして、発熱素子3、4は、ケー
ス2に内蔵された放熱器5に取付けられていて、その放
熱が行われている。
熱板10を備えており、この放熱板10は、その一例と
して断面コ字形状を成しており、一方の側面10aと、
上面10bと、他方の側面10cとを有している。そし
て、この放熱板10には、一方の側面10aの下縁部
に、この一方の側面10aから上面10bにかけて、ま
た、上面10bから他方の側面10cにかけてスリット
12a、12b、12c、12dが形成してあり、スリ
ット12aとスリット12bとの間、スリット12bと
スリット12cとの間及びスリット12cとスリット1
2dとの間にそれぞれ繋ぎ部13a、13b、13cが
形成してある。
12b、12c、12dを挟んで一方の放熱部14と他
方の放熱部15とに区画されており、一方の放熱部14
と他方の放熱部15とは繋ぎ部13a、13b、13c
により互いに連結してある。そして、一方の放熱部14
は他方の放熱部15より、その面積(放熱面積)が大き
くしてある。
部15とは、繋ぎ部13a、13b、13cにより互い
に連結されて構造的に一体であり、しかも、一方及び他
方の放熱部14、15は、その境界にスリット12a、
12b、12c、12dがあるために、熱伝導による熱
の移動の少ない状態におかれており、熱伝導的には分離
されているものである。
には、限界温度が、例えば125℃の発熱素子3が取付
けてあり、また、他方の放熱部15の側壁部15aに
は、限界温度が、例えば150℃の発熱素子4が取付け
てある。
の放熱部15とは、繋ぎ部13a、13b、13cによ
り互いに連結されて構造的に一体であり、しかも、一方
及び他方の放熱部14、15は、その境界にスリット1
2a、12b、12c、12dが存在していて、熱伝導
的には分離されているために、放熱面積の広い一方の放
熱部14に取付けられた限界温度が低い発熱素子3の発
する熱は十分に放熱されるし、また、他方の放熱部15
に取付けられた限界温度が高い発熱素子4の発する熱も
十分に放熱される。
15とは、繋ぎ部13a、13b、13cにより互いに
連結されて構造的に一体であるために、組立ての作業性
が良好になるばかりか、製作にあたって、プレス金型代
は高くなることがない。
5とは、熱伝導的に分離されていているために、一方の
放熱部14と他方の放熱部15とは、限界温度が低い発
熱素子3及び限界温度が高い発熱素子4に合った放熱面
積にすることができて、寸法的には大型になることはな
いし、基板上のレイアウトの自由度が高いものになる。
記した放熱器構造を備えているために、限界温度が低い
発熱素子3及び限界温度が高い発熱素子4の発する発熱
を十分に放熱することができるし、組立ての作業性が良
好になるばかりか、製作にあたってプレス金型代も安
く、しかも、内蔵する発熱素子3、4の基板上のレイア
ウトの自由度が高いものになる。
熱する2つの発熱素子3、4の放熱に用いる放熱器構造
とこの放熱器構造を用いた電子機器について説明した
が、本発明にあっては、発熱素子を2つ以上にすると共
に、放熱部を発熱素子に対応した数にする場合にも適用
できるものである。
係る放熱器構造によれば、複数の放熱部は構造的に一体
ではあって、熱伝導的に分離されており、しかも、限界
温度が低い発熱素子を取付ける放熱部を大きい放熱面積
に設定し、限界温度が高い発熱素子を取付ける放熱部を
放熱面積の小さい放熱部に設定することにより、限界温
度が低い発熱素子及び限界温度が高い発熱素子が発する
熱を十分に放熱することができる。
ために、組立ての作業性が良好になるばかりか、製作に
あたって、プレス金型代が高くなることがない。
れていているために、放熱部を、限界温度が低い発熱素
子及び限界温度が高い発熱素子に合った放熱面積にする
ことができて、放熱器の寸法が大きくなることはない
し、基板上のレイアウトの自由度が高いものになる。
よれば、一方の放熱部と他方の放熱部とは構造的に一体
になると共に、熱伝導的に分離されるために、放熱面積
の大きい一方の放熱部に取付けた限界温度が低い発熱素
子は十分に放熱され得るし、また、放熱面積の小さい他
方の放熱部に取付けられた限界温度が高い発熱素子は十
分に放熱され得る。
構造的に一体であるために、組立ての作業性が良好にな
るばかりか、製作にあたって、プレス金型代が高くなる
ことがない。
伝導的に分離されていているために、一方の放熱部と他
方の放熱部とは、限界温度が低い発熱素子及び限界温度
が高い発熱素子に合った放熱面積にすることができて、
放熱器の寸法が大きくなることはないし、基板上のレイ
アウトの自由度が高いものになる。
よれば、請求項1の発明の作用効果と同様な作用効果を
奏し得るばかりか、放熱部材にスリットを入れて、構造
的に一体である複数の放熱部を、熱伝導的に分離するこ
とができて、この熱伝導的な分離を容易に行うことがで
きる。
れば、限界温度が低い発熱素子及び限界温度が高い発熱
素子の発する発熱を十分に放熱することができるし、組
立ての作業性が良好になるばかりか、製作にあたってプ
レス金型代も安く、しかも、発熱素子の基板上のレイア
ウトの自由度を高いものにすることができる放熱器構造
を備えた電子機器を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の放熱部を構造的に一体化すると共
に、複数の前記放熱部を、その隣り合う放熱部間におい
て熱伝導による熱の移動の少ない状態になし、複数の前
記放熱部のそれぞれに、限界温度が異なる複数の発熱素
子のうちの1つを取付け、複数の前記放熱部のそれぞれ
の放熱面積の大きさを、その放熱部に取付けられた前記
発熱素子の限界温度に応じて設定するようにしたことを
特徴とする放熱器構造。 - 【請求項2】 一方及び他方の放熱部を構造的に一体化
すると共に、前記一方及び他方の放熱部を、その放熱部
間において熱伝導による熱の移動の少ない状態になし、
前記一方及び他方の放熱部の放熱面積の大きさをそれぞ
れ異ならせ、その放熱面積が大きい前記一方の放熱部に
限界温度の低い発熱素子を、その放熱面積が小さい前記
他方の放熱部に限界温度の高い発熱素子をそれぞれ取付
けたことを特徴とする放熱器構造。 - 【請求項3】 放熱部材にスリットを入れて、複数の前
記放熱部を構造的に一体化すると共に、その隣り合う放
熱部間において熱伝導による熱の移動の少ない状態にし
た請求項1又は請求項2に記載の放熱器構造。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の放熱器構造のい
ずれかを備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213099A JP2000049477A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 放熱器構造とこの放熱器構造を用いた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10213099A JP2000049477A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 放熱器構造とこの放熱器構造を用いた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000049477A true JP2000049477A (ja) | 2000-02-18 |
Family
ID=16633563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10213099A Pending JP2000049477A (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 放熱器構造とこの放熱器構造を用いた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000049477A (ja) |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP10213099A patent/JP2000049477A/ja active Pending
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