JP2000047427A - 非磁性一成分用トナー - Google Patents
非磁性一成分用トナーInfo
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Abstract
合であっても、安定して優れた画像が得られる非磁性一
成分用トナーを提供すること。 【解決手段】結着樹脂及び着色剤を含有する非磁性一成
分用トナーであって、重量平均粒子径(D50)が5〜
10μmであり、5μm以下の粒子の重量分布での割合
が2 9-D50 〜3×29-D50 %であり、重量粒度分布の変
動係数が21〜26である非磁性一成分用トナー。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる非磁性一成分用トナーに関する。
ブレードを通過する瞬間にしか電荷を付与されないた
め、トナーの帯電性の調整が重要となる。特に、カラー
トナーの場合は、使用する荷電制御剤が無色のものに限
定されるため、トナーの帯電性の調整がさらに重要とな
り、また数色の色層を重ねて形成することから、黒トナ
ーと比較して定着性に欠けることも多い。
たトナーが提案されている(特開平6−83108号公
報)が、該トナーの粒径の正規分布は左右対称であるた
め、粒度分布が広い場合には、非磁性一成分現像法では
選択搬送が生じて耐刷性に欠ける傾向が、また粒度分布
が狭い場合には定着性に欠ける傾向がある。一方、体積
平均粒子径、体積粒子径分布の標準偏差、小粒径及び大
粒径の粒子の割合を調整したトナーも提案されている
(特開平8−22138号公報)が、該トナーは、小粒
径の粒子の割合が少なく調整されているため、定着性に
欠ける傾向がある。また、変動係数に関する規定はなさ
れておらず、標準偏差のみの規定であるため、粒度分布
が広い場合には、耐刷性に欠ける。
定着性に優れ、連続印刷に用いた場合であっても、安定
して優れた画像が得られる非磁性一成分用トナーを提供
することを目的とする。
脂及び着色剤を含有する非磁性一成分用トナーであっ
て、重量平均粒子径(D50)が5〜10μmであり、
5μm以下の粒子の重量分布での割合が29-D50 〜3×
29-D50 %であり、重量粒度分布の変動係数が21〜2
6である非磁性一成分用トナーに関する。
樹脂としては、一般にトナーに使用される樹脂が使用さ
れ、例えば、ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹
脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、
シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、石油樹脂、天然及び
合成ワックス類等が挙げられ、これらのなかでは、トナ
ーの発色性と耐久性の両立が可能な点から、ポリエステ
ルが好ましい。かかるポリエステルは、トナーの耐久性
及び着色剤の分散性の確保の点から、結着樹脂中に70
重量%以上、好ましくは90〜100重量%含有されて
いることが望ましい。
に制限がなく、公知の多価アルコール成分と、カルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸エステル等の多価カ
ルボン酸成分が用いられる。
リオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス (4−ヒ
ドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチレン
(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサイド
(付加モル数1〜10)付加物、エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、トリメチロールプロパン、水素添加ビスフェノー
ルA、ソルビトール、又はそれらのエーテル化ポリヒド
ロキシル化合物が挙げられ、これらの1種以上を含有す
るものが好ましい。さらにはトナーの耐久性を向上させ
る点から、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付
加物がアルコール成分中において5重量%以上使用され
ていることが好ましい。
ば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル
酸、マレイン酸等のジカルボン酸、ドデセニルコハク
酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基
又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無
水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜8)エステ
ル等が挙げられ、これらの1種以上を含有するものが好
ましい。
成分と多価カルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中に
て、要すればエステル化触媒を用いて、180〜250
℃の温度で縮重合することにより製造することができ
る。
ら、5KOHmg/g以下、好ましくは3KOHmg/
g以下であることが望ましい。なお、本発明において、
ポリエステルの酸価は、原料のアルコールとカルボン酸
の使用量や反応条件の調整、又はカルボン酸成分として
対応するエステルを用いる等により、前記範囲内に制御
することができる。
mg/g、ガラス転移点は55〜80℃、軟化点は90
〜130℃であることが好ましい。
黒トナー又はカラートナー用着色剤として用いられてい
る染料、顔料等を使用することができ、例えば、カーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラ
ウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメ
ントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレ
ッド49、ソルベントレッド146 、ソルベントブルー35、
キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が挙げ
られる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に対
して、2〜25重量部であることが好ましい。
ドライ法、重合法等の従来より公知の方法により製造す
ることができる。例えば、結着樹脂、着色剤等をボール
ミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又
は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉
砕、分級する方法が挙げられる。
導電性調整剤、酸化錫、シリカ、アルミナ、ジルコニ
ア、チタニア、酸化セリウム、酸化亜鉛等の金属酸化
物、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止
剤、老化防止剤、離型剤、流動性向上剤、クリーニング
性向上剤等の添加剤が、適宜添加されていてもよい。
重量平均粒子径(D50)は、トナー飛散抑制の観点か
ら、5μm以上、好ましくは7μm以上、高画質を得る
観点から、10μm以下、好ましくは9.5μm以下で
ある。
の割合は、定着性の観点から、29- D50 %以上、好まし
くは1.5×29-D50 %以上、耐刷性の観点から、3×
29- D50 %以下、好ましくは2.5×29-D50 %以下で
ある。
は、定着性の観点から、21以上、好ましくは21.5
以上であり、耐刷性の観点から、26以下、好ましくは
24以下である。なお、本明細書において、変動係数と
は、式: 変動係数=100×標準偏差/重量平均粒子径 に従って算出される値である。
粒子径、5μm以下の粒子の重量分布での割合及び変動
係数は、例えば、粗粉砕した粒子を風力分級機等を用い
て分級し、必要に応じて、さらに大粒径側を粉砕・分級
することにより、または粗粉砕した粒子を粉砕し、分級
する際に生じる微粉を混合することにより、調整するこ
とができる。
ナーは、黒トナー及びカラートナーにかかわらず、非磁
性一成分現像法に用いても選択搬送が生じず、また連続
印刷に使用しても安定して優れた画像を維持することが
できる、非磁性一成分用トナーである。
法に従って測定した。
に準拠した方法に従って測定する。 〔軟化点〕高化式フローテスター「CFT−500」
((株)島津製作所製)を用い、樹脂の半分が流出した
温度を軟化点とする(試料:1g、昇温速度:6℃/
分、荷重:30kg/cm2 、ノズル:1mmφ×1m
m)。
ち、重量平均粒子径(D50)、5μm以下の粒子の重
量分布での割合及び粒度分布の変動係数は、以下に示す
方法に従って測定した。
重量分布での割合〕粒度測定機「COULTER MU
LTISIZER」(コールター社製)を用いて測定す
る。 〔粒度分布の変動係数〕粒度測定により得られた重量平
均粒子径及び標準偏差の値を用いて算出する。
ヒドロキシフェニル)プロパン210g、ポリオキシエ
チレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン630g、テレフタル酸370g及びジ
ブチルスズオキシド1.2gを窒素雰囲気下、230℃
で攪拌しつつ、酸価が2KOHmg/gに達するまで反
応させて樹脂Aを得た。樹脂Aの酸価は2.1KOHm
g/g、水酸基価は30.3KOHmg/g、軟化点は
112.2℃であった。
ヒドロキシフェニル)プロパン875g、フマル酸26
0g及びハイドロキノン(重合禁止剤)0.5gを窒素
雰囲気下、200℃で攪拌しつつ、酸価が2.5KOH
mg/gに達するまで反応させて樹脂Bを得た。樹脂B
の酸価は2.5KOHmg/g、水酸基価は35.7K
OHmg/g、軟化点は98.0℃であった。
ヒドロキシフェニル)プロパン875g、フマル酸29
5g及びハイドロキノン(重合禁止剤)0.5gを樹脂
製造例2と同様にして、酸価が20KOHmg/gに達
するまで反応させて樹脂Cを得た。樹脂Cの酸価は2
0.1KOHmg/g、水酸基価は25.0KOHmg
/g、軟化点は100.3℃であった。
は樹脂製造例1と同様にして樹脂Dを得た。樹脂Dの酸
価は12.1KOHmg/g、水酸基価は40.2KO
Hmg/g、軟化点は102.4℃であった。
後、二軸押し出し機で混練りし、冷却、粗粉砕する。そ
の後、ジェットミルにより粉砕し、風力分級機を用いて
分級し、さらに大粒径側を粉砕・分級することにより、
表1に示す物性及び粒度分布を有するトナーを得た。
水性シリカ「アエロジルR−972」(アエロジル社
製)1.0重量部を添加して、ヘンシェルミキサーで混
合し、表面処理を施した。
示す物性及び粒度分布を有するトナーを得た後、トナー
の表面処理を行った。
LOW403」(大日本インキ化学工業社製)5重量部
を用い、粗粉砕した粒子を一度粒度分布の変動係数が2
0になるように粉砕し、分級した後、その工程で生じた
5μm以下の微粉をトナー中に10〜30重量%混合し
た以外は、実施例1と同様にして表1に示す物性及び粒
度分布を有するトナーを得た後、トナーの表面処理を行
った。
111」(大日本インキ化学工業社製)5重量部を用い
た以外は実施例2と同様にして表1に示す物性及び粒度
分布を有するトナーを得た後、トナーの表面処理を行っ
た。
L」(キャボット社製)5重量部を用い、粗粉砕した粒
子を一度粒度分布の変動係数が20になるように粉砕
し、分級した後、その工程で生じた5μm以下の微粉を
トナー中に10〜30重量%混合した以外は実施例1と
同様にして表1に示す物性及び粒度分布を有するトナー
を得た後、トナーの表面処理を行った。
施例2と同様にして表1に示す物性及び粒度分布を有す
るトナーを得た後、トナーの表面処理を行った。
施例2と同様にして表1に示す物性及び粒度分布を有す
るトナーを得た後、トナーの表面処理を行った。
に粉砕し、分級した以外は、実施例3と同様にしてトナ
ーを得た後、トナーの表面処理を行った。
に粉砕し、分級した以外は、実施例5と同様にしてトナ
ーを得た後、トナーの表面処理を行った。
に粉砕し、分級した以外は実施例2と同様にしてトナー
を得た後、トナーの表面処理を行った。
られたトナーの重量粒度分布の詳細を表2に示す。
非磁性一成分方式のフルカラー電子写真方式記録装置
「Phaser560」(ソニーテクトロニクス製)を
用いて、初期での画像濃度及び画質、耐刷後(5000
枚連続印刷後)の画像濃度、画質及び装置中に残存する
トナーの重量平均粒子径(D50)を調べた。なお、画
像濃度及び画質は以下に示す方法に従って調べた。それ
ぞれの結果を表3に示す。
(マクベス社製)を用いて光学反射密度を測定する。 〔画質〕カブリ、細線、ベタ画像のムラ及び文字の飛び
散りを目視にて判断する。
0」(ソニーテクトロニクス製)を改造して、実施例1
〜7、比較例1〜3のトナーの未定着画像を出した。次
に、前記記録装置の外部で、定着温度を変更でき、定着
ローラーの回転速度を100mm/秒に設定した定着機
を用いて、未定着画像を定着させ、それぞれのトナーの
非オフセット域を測定することにより、定着性を評価し
た。それぞれの結果を表3に示す。
は、耐刷性及び定着性に優れ、安定して優れた画像が得
られることがわかる。これに対して、5μm以下の粒径
の粒子が所望の範囲より少ない比較例1のトナーは非オ
フセット域が狭く、定着性に、5μm以下の粒径の粒子
が所望の範囲より多い比較例2のトナーは耐刷性にそれ
ぞれ欠けることが分かる。また、変動係数の値が所望の
範囲より大きく、粒度分布が広い比較例3のトナーで
は、選択搬送が生じ、特に耐刷性の劣化が激しいことが
わかる。
れ、連続印刷に用いた場合であっても、安定して優れた
画像が得られる非磁性一成分用トナーを提供することが
可能となった。
4)
ステルを90〜100重量%含有する結着樹脂及び着色
剤等を溶融混練し、冷却、粉砕、分級することにより得
られるトナーであって、前記結着樹脂の酸価が5KOH
mg/g以下であり、トナーの重量平均粒子径(D5
0)が5〜10μmで、5μm以下の粒子の重量分布で
の割合が29-D50〜3×29-D50 %であり、重量粒度分
布の変動係数が21〜26である、非磁性一成分現像法
(ただし、直流/交流重畳電界を印加する現像法を除
く)用のトナーに関する。
Claims (2)
- 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含有する非磁性一
成分用トナーであって、重量平均粒子径(D50)が5
〜10μmであり、5μm以下の粒子の重量分布での割
合が29-D50 〜3×29-D50 %であり、重量粒度分布の
変動係数が21〜26である非磁性一成分用トナー。 - 【請求項2】 結着樹脂の酸価が5KOHmg/g以下
である請求項1記載の非磁性一成分用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21616698A JP3092917B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 非磁性一成分用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21616698A JP3092917B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 非磁性一成分用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000047427A true JP2000047427A (ja) | 2000-02-18 |
JP3092917B2 JP3092917B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=16684328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21616698A Expired - Fee Related JP3092917B2 (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 非磁性一成分用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3092917B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542705B2 (en) | 2005-05-16 | 2009-06-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electrophotographic image forming apparatus including a developing roller for a developing unit using non-magnetic mono-component toner, and developing method using the same |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP21616698A patent/JP3092917B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542705B2 (en) | 2005-05-16 | 2009-06-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electrophotographic image forming apparatus including a developing roller for a developing unit using non-magnetic mono-component toner, and developing method using the same |
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---|---|
JP3092917B2 (ja) | 2000-09-25 |
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