JP2000046662A - アンカー緊張力の測定方法 - Google Patents

アンカー緊張力の測定方法

Info

Publication number
JP2000046662A
JP2000046662A JP10214127A JP21412798A JP2000046662A JP 2000046662 A JP2000046662 A JP 2000046662A JP 10214127 A JP10214127 A JP 10214127A JP 21412798 A JP21412798 A JP 21412798A JP 2000046662 A JP2000046662 A JP 2000046662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
rod
measuring
anchor
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10214127A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3397142B2 (ja
Inventor
Akira Yamamoto
山本  彰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP21412798A priority Critical patent/JP3397142B2/ja
Publication of JP2000046662A publication Critical patent/JP2000046662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3397142B2 publication Critical patent/JP3397142B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な手段で緊張力の経時的な測定を可能に
すること。 【解決手段】 アンカー12内には、緊張用のテンドン
18が配設されている。アンカー12が法面地盤10か
ら外方に突出した頭部側には、定着部20が設けられて
いる。定着部20は、台座プレート26と、皿バネ28
と、支圧板30と、定着具32と、キャップ34とを有
している。定着部20には、計測ゲージ44が設置さ
れ、ゲージ44は、参照ロッド44aと、測定ロッド4
4bとを有していて、ロッド44a,44bは、キャッ
プ34側に向けて平行に延設され、ヘッドキャップ34
を貫通して外部に突出している。ゲージ44では、皿ば
ね28の厚みが変わると、測定ロッド44bがこの変位
に対応して移動し、参照ロッド44aの先端と測定ロッ
ド44bの先端との間の距離が異なるので、この移動量
を目視することにより、皿ばね28の変位lが判る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンカー緊張力
の測定方法に関し、特に、比較的簡便な方法によりアン
カー緊張力を測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地滑りが発生し易い地盤や法面および土
留め壁などの構造物の安定対策として、例えば、アンカ
ーを地盤などの安定化対象物中に埋設するグラウンドア
ンカー工法が知られている。
【0003】このグラウンドアンカー工法で埋設される
アンカーは、頭部,引張り部,定着部を備えていて、内
部に緊張用テンドンが配設されている。テンドンは、引
張り部において、シース管で被覆されていて、定着部で
は、地盤中にグラウトにより固定される。
【0004】テンドンに緊張力を導入する際には、頭部
にジャッキなどの緊張具を装着し、テンドンを引張るこ
とにより緊張力が導入され、テンドンは、頭部に定着具
を設置することにより、この緊張状態が維持される。
【0005】このときの緊張に伴う緊張反力は、直接ま
たは支圧板を介して地盤側に伝達され、このような緊張
反力を常時地盤に作用させることで、地盤の安定化を図
かる。
【0006】この場合、テンドンに導入する緊張力は、
地盤などの安定化を確保する上で極めて重要な管理項目
であり、緊張力を導入する際には、ロードセルや軸力計
などの測定器により、その大きさを測定している。
【0007】ところが、アンカー工事完了後、例えば、
数十年後に、維持管理を行う際などに、緊張力を測定し
ようとするときに、以下に説明する技術的な課題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前述した測
定器は、高価なため、全てのアンカーにこれを設置し
て、緊張力の経時変化を測定することは、経費の面で非
常に難しい。そこで、定着具を取り外して、再緊張する
際に、前述した測定器により緊張力を測定するリフトオ
フ試験も行われているが、このような緊張力の測定方法
は、アンカーの設置場所が高く勾配が垂直に近い角度で
の測定が非常に難しいという問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、比
較的簡便な方法により、アンカー緊張力の経時的な変化
を測定することができる方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、地盤や構造物などの締付け対象物にアン
カーを埋設し、このアンカー内に配設された緊張用テン
ドンの突出端に固定した定着具を介して、前記テンドン
に緊張力を導入し、この緊張力に伴う緊張反力を直接ま
たは支圧板を介して前記締付け対象物に伝達するアンカ
ー工法において、前記定着具と支圧板との間、または、
前記定着具と前記締付け対象物との間に、両者を離間す
る方向に付勢する弾性部材を介装し、前記弾性部材の厚
み方向の変位を検出する計測ゲージを設け、この計測ゲ
ージの値から前記テンドンの緊張力を測定するようにし
た。このように構成したアンカー緊張力の測定方法によ
れば、設置されたアンカーの緊張力が経時的な変化によ
り緩むと、定着具と支圧板との間、または、定着具と締
付け対象物との間に、両者を離間する方向に付勢する弾
性部材を介装しているので、この緩みに対応して、弾性
部材が伸びて、緊張力を補助する。弾性部材が伸びる
と、その厚み方向の長さが変化して、変位が発生する。
この変位は、例えば、計測ゲージの目視値により確認す
ることができる。また、この変位は、光学的ないしは電
気的な手段により確認することができる。従って、例え
ば、弾性部材の変位と荷重との関係を予め求めておく
と、計測ゲージの目視値などから現在のテンドンの緊張
力を測定することができる。前記計測ゲージは、前記定
着具または支圧板に一端が固定された測定ロッドを備
え、前記測定ロッドは、前記締付け対象物側の固定点か
らの移動量を前記弾性部材の厚み方向の変位として検出
することができる。この構成によれば、測定ロッドを定
着具または支圧板に一端を固定することだけで、締付け
対象物側の固定点を基準として、簡単に弾性部材の変位
を求めることができる。前記計測ゲージは、前記測定ロ
ッドと、前記締付け対象物側に一端が固定され、前記測
定ロッドと平行に延設された参照ロッドとを備え、前記
参照ロッドに対する前記測定ロッドの相対的な移動量を
前記弾性部材の厚み方向の長さ変位として検出すること
ができる。この構成によれば、締付け対象物側に変位が
あった場合でも、参照ロッドに対する測定ロッドの相対
的な移動量から弾性部材の変位を求めることができる。
前記測定ロッドと参照ロッドは、前記定着具の外周を覆
うヘッドキャップの外方に突出するように設置すること
ができる。この構成によれば、定着具のヘッドキャップ
を外すことなく、計測ゲージの値から現在のテンドンの
緊張力を測定することができる。前記弾性部材は、中心
に前記テンドンが挿通される貫通孔を穿設した皿バネか
ら構成することができる。この構成によれば、皿バネ
が、荷重と変位との関係において、変形が進行しても荷
重変位の少ない領域を有していて、この領域を活用する
ことでテンドンの緊張力を、経時的な変化が少なくなる
ように補助することができる。また、前述した領域で
は、テンドンの緊張力が僅かに低減した場合でも、皿ば
ねの厚みさ方向の変位が大きくなるので、計測ゲージに
よる測定が容易かつ簡単に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面を参照にして詳細に説明する。図1
から図3は、本発明にかかるアンカー緊張力の測定方法
の一実施例を示している。
【0012】同図に示した緊張力の測定方法は、グラウ
ンドアンカー工法に本発明を適用した場合を例示してい
る。図1は、法面地盤10中に永久アンカー12を埋設
設置した状態の断面図である。
【0013】アンカー12は、地盤10中に掘削された
削孔14中にグラウト材16を注入することにより、深
部において固定設置されていて、このアンカー12内に
は、緊張用のテンドン18が配設されている。
【0014】テンドン18は、鋼線,鋼材をシースで被
覆した形態のものであって、本実施例の場合には、複数
本が用いられている。アンカー12が法面地盤10から
外方に突出した頭部側には、定着部20が設けられてい
る。
【0015】本実施例の定着部20は、法面地盤10の
表面側にコンクリート製ののり面工2を形成し、このの
り面工22に設けられた凹部24内に配置されている。
定着部20は、台座プレート26と、皿バネ28(弾性
部材)と、支圧板30と、定着具32と、ヘッドキャッ
プ34とを有している。
【0016】台座プレート26は、凹部24の底面に固
設され、中央にテンドン18を挿通する貫通孔が形成さ
れていて、この貫通孔の外周側に、端部が開口した二重
円筒構造の内,外ガイドパイプ38,36が垂設されて
いる。
【0017】内ガイドパイプ38は、上下端が開口し、
内挿されたテンドン18の長手方向に沿って、上下方向
に延設されていて、その上端側は、支圧板30の下面側
に固設されている。
【0018】皿ばね28は、その詳細を図2にも示すよ
うに、外観が概略円錐台形状のものであって、上下端に
小径および大径貫通孔28a,28bが形成されてい
る。小径貫通孔28aは、内ガイドパイプ38の挿通が
可能な大きさになっている。
【0019】本実施例で用いる皿ばね28の荷重と変位
との関係を図3に示している。同図に示した荷重と変位
との関係は、図2に示すように、大径貫通孔28bを下
にして平坦な面に設置し、小径貫通孔28a側から荷重
pを印加した際の、変位量uを測定したものである。
【0020】皿ばね28は、図3に示した、印加荷重と
変位との関係において、そのほぼ中央部分に、変形が進
行しても荷重変位の少ない領域を有している。このよう
な領域や、この前段に位置する荷重と変位とがほぼ比例
関係になる領域は、皿ばね28の材質や厚み,皿ばね2
8の直列ないしは並列の枚数および貫通孔28a,28
bの大きさなどによって決まる。
【0021】本実施例の場合には、図1に示すように、
合計6個の皿ばね28が積層状態で用いられていて、上
下方向に隣接する皿ばね28は、小径貫通孔28a同
士、大径貫通孔28b同士が、相互に当接するように配
置されている。
【0022】積層された皿ばね28は、最下段の小径貫
通孔28aの周縁が、台座プレート26の上面に当接す
るように設置されている。支圧板30は、中央部分にテ
ンドン18を挿通させた状態で、最上段の皿ばね28の
小径貫通孔28aの周縁が、下面側に当接するように設
置されている。
【0023】支圧板30の上面側には、これよりも小径
のジョイントプレート40が載置され、このジョイント
プレート40の上面側に定着具32が設置されている。
定着具32は、定着プレート32aと、楔コーン32b
とを備えている。
【0024】ヘッドキャップ34は、定着具32の外周
を覆うようにして、凹部24の外周縁に固定されてい
て、内部には、防錆材42が充填されている。このよう
に構成された定着部20には、計測ゲージ44が設置さ
れている。
【0025】計測ゲージ44は、皿ばね28の厚み方向
の変位lを検出するものであって、本実施例の計測ゲー
ジ44は、実質的に締付け対象物となる台座プレート2
6の上面に一端側が固設された参照ロッド44aと、支
圧板30の上面に一端が固設された測定ロッド44bと
を有している。
【0026】参照および測定ロッド44a,44bは、
相互に比較的近接した間隔で設けられていて、ヘッドキ
ャップ34側に向けて平行に延設され、ヘッドキャップ
34を貫通して外部に突出している。
【0027】なお、各ロッド44a,44bがヘッドキ
ャップ34を貫通する部分には、図示を省略している
が、防錆材42の流出を防止するシール材が介装されて
いる。
【0028】このように構成された計測ゲージ44にお
いては、皿ばね28の厚みが変わると、測定ロッド44
bがこの変位に対応して移動し、参照ロッド44aの先
端と測定ロッド44bの先端との間の距離が異り、この
移動量を目視することにより、皿ばね28の厚み方向の
変位lが判る。
【0029】アンカー12のテンドン18に緊張力を導
入する際には、定着具32を装着する前に、テンドン1
8の端部にジャッキなどの緊張具を装着し、テンドン1
8を引張ることにより緊張力を導入する。
【0030】そして、この状態で、ジョイントプレート
40の上面側に定着プレート32aを載せて、楔コーン
32bを各テンドン18に装着して、楔コーン32bを
定着プレート32aのテーパ孔内に挿入して、緊張具の
引張り力を除去する。
【0031】引張り力を除去すると、テンドン18に導
入されている緊張反力が、定着具32を介して支圧板3
0に伝達され、この緊張反力を受けた支圧板30は、皿
ばね28を圧縮させながら、この緊張反力を台座プレー
ト26に伝達する。
【0032】台座プレート26は、実質的に法面地山1
0と同じ部分であり、法面地山10がこの緊張反力を受
けることにより安定化する。そして、ヘッドキャップ3
4を装着して、その内部に防錆材42を注入すると1本
のグラウンドアンカーの設置が終了する。
【0033】このようなグラウンドアンカーの設置終了
状態においては、皿ばね28は、支圧板30からの緊張
反力を受けて圧縮変形させられているので、支圧板30
と台座プレート26との間を離間させる方向に付勢して
いる。
【0034】そして、グラウンドアンカーの設置後にテ
ンドン18に導入されている緊張力が緩みにより低減す
ると、本実施例の場合には、支圧板30と台座プレート
26との間には、両者を離間する方向に付勢している皿
ばね28が介装されているので、この緩みに対応して、
皿ばね28が伸びることで、低減した緊張力を皿ばね2
8の付勢力により補助することができる。
【0035】この場合、皿バネ28が、荷重と変位との
関係において、変形が進行しても荷重変位の少ない領域
を有していて、この領域を活用することでテンドンの緊
張力を、経時的な変位が少なくなるように補助すること
ができる。
【0036】つまり、図3において、例えば、荷重変化
の少ない領域の下限値近傍の変位点u1に初期緊張力を
セットしておくと、この変位点u1から変位点u2ま
で、変位変化しても、荷重、すなわち、テンドン18に
導入される緊張力の変動が非常に少なくなり、ほぼ一定
した緊張力をテンドン18に与え続けることができる。
【0037】このとき、皿ばね28が伸びると、その厚
み方向の長さが変化する。この長さ変化は、計測ゲージ
44の目視値により確認することができる。本実施例の
場合には、計測ゲージ44は、測定ロッド44bと参照
ロッド44aを備え、参照ロッド44aに対する測定ロ
ッド44bの相対的な移動量を皿ばね28の厚み方向の
変位lとして検出している。
【0038】つまり、図1に示した参照および測定ロッ
ド44a,44bの先端間の長さ変化が皿ばね28の変
位lに対応している。従って、例えば、初期緊張力導入
時の参照および測定ロッド44a,44bの先端間の長
さl1を記録しておき、所定時間経過後の長さをl2と
すると、|l1−l2|から、皿ばね28の変位uを求
めることができる。
【0039】このようにして求めた変位uは、図3に示
した、皿ばね28の変位と荷重との関係を予め求めてお
くと、計測ゲージ44の目視値から現在のテンドン18
の緊張力の大きさ(絶対値)を測定することができる。
【0040】このような計測ゲージ44により緊張力の
測定においては、例えば、皿ばね28は、図3に示した
ように、テンドン18の緊張力が僅かに低減した場合で
も、皿ばね28の厚みさ方向の変位uが大きくなるの
で、計測ゲージ44による測定が精度よく、しかも簡単
に行える。
【0041】また、本実施例の場合には、測定ロッド4
4bと参照ロッド44aは、定着具32の外周を覆うヘ
ッドキャップ34の外方に突出するように設置している
ので、ヘッドキャップ34を外すことなく、計測ゲージ
44の目視値から現在のテンドン18の緊張力を測定す
ることができる。
【0042】なお、図1に示した皿ばね28の積層状態
は、同図に示した状態に限られることはなく、例えば、
図4(a)に示すように、大径貫通孔28b同士が当接
するように積層する形態、同図(b)に示すように、小
径貫通孔28a同士が当接するように積層する形態、同
図(c)に示すように、2枚の皿ばね28を内面側に積
層する形態のいずれであってよい。
【0043】また、本実施例の場合には、計測ゲージ4
4に参照および測定ロッド44a,44bを設け、締付
け対象物側に変位があった場合でも、参照ロッド44a
に対する測定ロッド44bの相対的な移動量から皿ばね
28の変位lを求めるようにしているが、締付け対象物
の変位が無視できる程度に小さければ、参照ロッド44
aは、必ずしも必要としない。
【0044】この場合には、支圧板30側にだけ測定ロ
ッド44bを固設し、例えば、ヘッドキャップ34の上
端面を、測定対象物側の固定点とし、この固定点からの
移動量を求めると、皿ばね28の変位lが判る。
【0045】図5,6は、本発明にかかるアンカー緊張
力の測定方法の他の実施例を示しており、上記実施例と
同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してのそ
の説明を省略するとともに、以下にその特徴点について
のみ説明する。同図に示した測定方法は、本発明をプレ
ストレスコンクリート板のPCアンカーに適用した場合
である。同図において、符号46が締付け対象物である
プレストレスコンクリート板であって、このコンクリー
ト板46には、ポストテンション工法により緊張力が導
入される。コンクリート板46には、PCアンカー48
が埋設されている。
【0046】PCアンカー48は、内部に配設された緊
張用のテンドン18aを備えていて、このテンドン18
aは、その全長がシース管19により被覆されている。
シース管19は、コンクリート板46を形成する際に予
め埋設される。
【0047】テンドン18aに緊張力を導入する際に
は、シース管19内にテンドン18aを挿通し、緊張具
で引張ることで緊張力を付与し、両端を定着部20aで
固定する。
【0048】この定着部20aの詳細を図6に示してい
る。同図に示した定着部20aは、上記実施例で示した
定着具32と実質的に同一構成となっていて、定着具3
2は、定着プレート32aと楔コーン32bとを有して
いる。
【0049】定着具32の定着プレート32aと、締付
け対象物であるプレストレスコンクリート板46との間
には、両者を離間するように付勢する皿ばね28が介装
されている。
【0050】本実施例の測定ゲージ44’は、L字状に
折曲された測定ロッド44b’だけを備えている。この
測定ロッド44b’は、一端が定着プレート32aの側
面に固設され、他端側がプレストレスコンクリート板4
6の端面側に近接配置されている。
【0051】この測定ゲージ44’では、締付け対象物
であるプレストレスコンクリート板46の端面を固定点
として、この固定点からの移動量lが、皿ばね28の変
位量として検出される。
【0052】この場合、移動量lの検出は、目視による
方法以外に、電気的ないしは光学的に検出することもで
きる。すなわち、例えば、測定ロッド44b’の先端
と、この先端に対向するレストレスコンクリート板46
の端面に、発光ダイオードとホトトランジスタとを対向
するように設けておくと、発光ダイオードから発射され
た光が、ホトトランジスタに受光された際に、受光強度
が移動量lに比例するので、この受光強度を測定するこ
とにより、移動量lを求めることができる。このように
構成した実施例においても、上記実施例と同等の作用効
果が得られる。なお、上記実施例では、弾性部材として
皿ばね28を例示したが、本発明の実施は、これに限ら
れることはなく、例えば、コイルバネや板ばねなどであ
ってもよく、皿ばね28を用いる場合でも必ずしも積層
する必要はない。
【0053】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかるアンカー緊張力の測定方法によれば、比
較的簡便な方法により、アンカー緊張力の経時的な変化
を安価に測定することができる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定方法が適用されるグラウンドアン
カーの設置状態の断面説明図である。
【図2】図1の皿ばねの詳細図である。
【図3】図2に示した皿ばねの変位と荷重との関係を示
すグラフである。
【図4】図1に示したグラウンドアンカーに適用できる
皿ばねの積層状態の変形例の説明図である。
【図5】本発明の測定方法が適用されるPCアンカーの
設置状態の説明図である。
【図6】図5の要部拡大断面図である。
【符号の簡単な説明】
10 法面地盤 12 アンカー 18,18a テンドン 20,20a 定着部 26 台座プレート(締付け対象物) 28 皿ばね 30 支圧板 32 定着具 34 ヘッドキャップ 44 計測ゲージ 44a 参照ロッド 44b 測定ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤や構造物などの締付け対象物にアン
    カーを埋設し、このアンカー内に配設された緊張用テン
    ドンの突出端に固定した定着具を介して、前記テンドン
    に緊張力を導入し、この緊張力に伴う緊張反力を直接ま
    たは支圧板を介して前記締付け対象物に伝達するアンカ
    ー工法において、 前記定着具と支圧板との間、または、前記定着具と前記
    締付け対象物との間に、両者を離間する方向に付勢する
    弾性部材を介装し、 前記弾性部材の厚み方向の変位を検出する計測ゲージを
    設け、この計測ゲージの値から前記テンドンの緊張力を
    測定することを特徴とするアンカー緊張力の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記計測ゲージは、前記定着具または支
    圧板に一端が固定された測定ロッドを備え、 前記測定ロッドは、前記締付け対象物側の固定点からの
    移動量を前記弾性部材の厚み方向の変位として検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のアンカー緊張力の測定
    方法。
  3. 【請求項3】 前記計測ゲージは、前記測定ロッドと、
    前記締付け対象物側に一端が固定され、前記測定ロッド
    と平行に延設された参照ロッドとを備え、 前記参照ロッドに対する前記測定ロッドの相対的な移動
    量を前記弾性部材の厚み方向の変位として検出すること
    を特徴とする請求項1記載のアンカー緊張力の測定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記測定ロッドと参照ロッドは、前記定
    着具の外周を覆うヘッドキャップの外方に突出している
    ことを特徴とする請求項3記載のアンカー緊張力の測定
    方法。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材は、中心に前記テンドンが
    挿通される貫通孔を穿設した皿バネからなることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項記載のアンカー緊
    張力の測定方法。
JP21412798A 1998-07-29 1998-07-29 アンカー緊張力の測定方法 Expired - Fee Related JP3397142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21412798A JP3397142B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 アンカー緊張力の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21412798A JP3397142B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 アンカー緊張力の測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000046662A true JP2000046662A (ja) 2000-02-18
JP3397142B2 JP3397142B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=16650678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21412798A Expired - Fee Related JP3397142B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 アンカー緊張力の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3397142B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221457A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Toa Grout Kogyo Co Ltd 光ファイバセンサを用いたアンカー材軸力計測方法および装置
JP2005139645A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Ohbayashi Corp アンカー支持装置
KR100719176B1 (ko) 2005-12-15 2007-05-17 (주) 종합건축사사무소 동일건축 어스앵커의 변위량 감시장치
KR100794670B1 (ko) * 2007-05-22 2008-01-14 (주)다인건설 경사면 보강장치
JP2008096416A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Akebono Brake Ind Co Ltd 緊張力検知装置の校正方法
KR101412792B1 (ko) 2012-10-25 2014-06-27 기언관 어스 앵커 및 이의 시공 방법
KR101477719B1 (ko) * 2014-05-12 2015-01-02 우리기술개발 주식회사 영구앵커용 인장력 육안 확인장치
KR101626259B1 (ko) * 2015-10-06 2016-05-31 경북대학교 산학협력단 장력 측정 장치
KR101777087B1 (ko) * 2017-03-21 2017-09-11 경북대학교 산학협력단 긴장력 측정 장치
JP2019500522A (ja) * 2015-12-24 2019-01-10 ソイルテック コリア カンパニー リミテッドSoiltech.Korea Co.,Ltd 応力の自己診断が可能な地盤アンカー及びその施工方法
JP2021067170A (ja) * 2020-04-14 2021-04-30 国土防災技術株式会社 ロックボルトの変位検知具およびその変位検知具を用いた斜面安定化工法
JP2021066998A (ja) * 2019-10-17 2021-04-30 国土防災技術株式会社 ロックボルトの変位検知具およびその変位検知具を用いた斜面安定化工法
CN112942390A (zh) * 2021-02-07 2021-06-11 四川华佑天成科技有限公司 一种用于锚杆框架梁的减震消能构件的设计方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105784235B (zh) * 2016-04-13 2018-10-19 王继成 锚下预应力检测系统
CN109060525B (zh) * 2018-07-02 2020-06-30 中国科学院武汉岩土力学研究所 拉拔过程受力分析的试验方法及装置
KR102526996B1 (ko) * 2022-08-16 2023-05-02 주식회사 리치투게더테크 그라운드 앵커 이상 유무 확인장치 및 시공 방법

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221457A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Toa Grout Kogyo Co Ltd 光ファイバセンサを用いたアンカー材軸力計測方法および装置
JP2005139645A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Ohbayashi Corp アンカー支持装置
KR100719176B1 (ko) 2005-12-15 2007-05-17 (주) 종합건축사사무소 동일건축 어스앵커의 변위량 감시장치
JP2008096416A (ja) * 2006-09-13 2008-04-24 Akebono Brake Ind Co Ltd 緊張力検知装置の校正方法
KR100794670B1 (ko) * 2007-05-22 2008-01-14 (주)다인건설 경사면 보강장치
KR101412792B1 (ko) 2012-10-25 2014-06-27 기언관 어스 앵커 및 이의 시공 방법
KR101477719B1 (ko) * 2014-05-12 2015-01-02 우리기술개발 주식회사 영구앵커용 인장력 육안 확인장치
KR101626259B1 (ko) * 2015-10-06 2016-05-31 경북대학교 산학협력단 장력 측정 장치
JP2019500522A (ja) * 2015-12-24 2019-01-10 ソイルテック コリア カンパニー リミテッドSoiltech.Korea Co.,Ltd 応力の自己診断が可能な地盤アンカー及びその施工方法
KR101777087B1 (ko) * 2017-03-21 2017-09-11 경북대학교 산학협력단 긴장력 측정 장치
JP2021066998A (ja) * 2019-10-17 2021-04-30 国土防災技術株式会社 ロックボルトの変位検知具およびその変位検知具を用いた斜面安定化工法
JP2021067170A (ja) * 2020-04-14 2021-04-30 国土防災技術株式会社 ロックボルトの変位検知具およびその変位検知具を用いた斜面安定化工法
CN112942390A (zh) * 2021-02-07 2021-06-11 四川华佑天成科技有限公司 一种用于锚杆框架梁的减震消能构件的设计方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3397142B2 (ja) 2003-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000046662A (ja) アンカー緊張力の測定方法
JP5016281B2 (ja) グラウンドアンカーの緊張力検知装置、緊張力検知方法及びセンサープレート取付治具
US7751657B2 (en) Inclinometer system
EP0754263B1 (en) Integrity assessment of ground anchorages
KR101129692B1 (ko) 지중변위측정장치
CN103791850B (zh) 集成温度自补偿的光纤光栅应变传感器及其用于监测拉索索力的方法
JP2019500522A (ja) 応力の自己診断が可能な地盤アンカー及びその施工方法
CN107130651B (zh) 锚杆内力外测的检测装置及其检测方法
JP6071577B2 (ja) 斜面安定化工法における斜面変動検出構造
JP2002098603A (ja) 供用中にセンサーのみの交換が可能なアンカー軸力計およびそのセンサーの交換方法
KR102418490B1 (ko) 보 보강구조
JP4316283B2 (ja) 緊張材の定着部構造及び緊張材の応力測定方法
CN107059958B (zh) 预应力钢绞线锚索张拉力的检测系统与方法
KR101869506B1 (ko) 마찰형 복합 그라운드 앵커 및 이의 안전유지 관리방법
JP2001074706A (ja) グランドアンカー診断方法
KR101486436B1 (ko) 회전 와셔를 이용한 프리스트레스트 콘크리트 구조물의 긴장력 측정방법
CN110761563B (zh) 钢绞线预应力施加装置、施加方法及预应力钢结构楼梯
KR20110035499A (ko) 하중측정 감도가 우수한 어스 앵커용 로드 셀
JP3541688B2 (ja) アンカー頭部の定着構造
KR102363897B1 (ko) 어스앵커 긴장력크기 및 긴장력변화 측정장치
JP2006045860A (ja) アンカーのリフトオフ試験装置
KR200276456Y1 (ko) 앵커 인발 측정 장치
JP2002129778A (ja) 鋼管柱基部構造体
JP2006045860A5 (ja)
KR100958405B1 (ko) 비파괴 기법을 이용한 케이블 구조물의 인발저항력 측정방법 및 측정장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080214

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140214

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees